JP2003175161A - 入賞球検出器 - Google Patents

入賞球検出器

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JP2003175161A JP2002377622A JP2002377622A JP2003175161A JP 2003175161 A JP2003175161 A JP 2003175161A JP 2002377622 A JP2002377622 A JP 2002377622A JP 2002377622 A JP2002377622 A JP 2002377622A JP 2003175161 A JP2003175161 A JP 2003175161A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用無線機器やフラッシュ装置による誤動
作を防止して、かかる誤動作による不正行為を確実に防
ぐことができる入賞球検出器を提供すること。 【解決手段】 検出ユニット10は、第1検出器10a
と、第2検出器10bとから構成されている。これらの
検出器10a,10bは、球Pとの磁気的相互作用によ
って球Pを検出する近接センサ、球Pとの光学的相互作
用によって球Pを検出するフォトセンサ、球Pによるア
クチュエータの動作によって球Pを検出するメカニカル
センサのいずれか2種類のセンサで構成され、且つ、第
1検出器10aと第2検出器部10bとは、各種センサ
のうち互いに異なる種類のものが用いられる。よって、
携帯用無線機器、フラッシュ装置、針金等を用いて、各
検出器10a,10bの双方を同時のタイミング又は球
Pの通過タイミングに合わせて誤動作させて不正な球P
の通過信号を再現させることが極めて困難となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ遊技機
などに代表される弾球遊技機の入賞口へ入賞した球を検
出する入賞球検出器に関し、特に、携帯用無線機器やフ
ラッシュ装置による誤動作を防止して、かかる誤動作に
よる不正行為を確実に防ぐことができる入賞球検出器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ遊技機などに代表される弾球
遊技機は、球を打ち込んで遊技を行う遊技領域が形成さ
れた遊技盤を備えており、この遊技盤には普通入賞口
や、いわゆるチューリップで構成された始動口が設けら
れている。普通入賞口へ入賞した入賞球や始動口を通過
した球は、普通入賞口や始動口に連通される通路に設け
られる検出器により検出され、この検出器から出力され
る検出信号に基づいて球の入賞や通過が検出される。こ
のような検出器には、主に、球との磁気的相互作用によ
り球を検出する近接センサーや、球を光学的に検出する
フォトセンサー等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
した近接センサでは、携帯用無線機器(トランシーバ)
を用いて近接センサの共振周波数と同一の周波数の電磁
波を発生させることにより、意図的に近接センサーを誤
動作させて不正な検出信号を発生させる不正行為が行わ
れるという問題点があった。一方、フォトセンサでは、
そのフォトセンサの近傍において、フラッシュ装置を用
いて強力な光パルス(フラッシュ)を発生させることに
より、フォトセンサを誤動作させて不正な検出信号を発
生させる不正行為が行われるという問題点があった。こ
のため、かかる近接センサやフォトセンサでは不正行為
を確実に防止できないという問題点があった。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、携帯用無線機器やフラッシュ装置
による誤動作を防止して、かかる誤動作による不正行為
を確実に防ぐことができる入賞球検出器を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の入賞球検出器は、弾球遊技機の遊
技盤に設けられる入賞口へ入賞した球を検出するための
ものであり、前記入賞口へ入賞した球が通過する入賞通
路と、その入賞通路に設けられ、その入賞通路を通過す
る球との第1の相互作用によりその入賞通路を通過する
球を検出する第1検出部と、その第1検出部に隣接して
前記入賞通路に配置され、前記第1の相互作用とは異な
る第2の相互作用により前記入賞通路を通過する球を検
出する第2検出部とを備えている。
【0006】この請求項1記載の入賞球検出器によれ
ば、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通過する場合に、
第1検出部は、球との第1の相互作用により入賞通路に
おける球の通過を検出する。一方、第2検出部は、第1
の相互作用とは異なる第2の相互作用により、入賞通路
における球の通過を検出する。よって、かかる第1及び
第2検出部の双方の検出信号に基づいて、入賞口へ入賞
した球が入賞通路を通過したことが検出されるのであ
る。
【0007】請求項2記載の入賞球検出器は、請求項1
記載の入賞球検出器において、前記第1検出部と第2検
出部とは、前記入賞通路を通過する球の通過方向に沿っ
て配置されている。
【0008】請求項3記載の入賞球検出器は、請求項1
又は2に記載の入賞球検出器において、前記入賞通路が
設けられる筺体を備え、その筺体の内部には前記第1検
出部と第2検出部とがまとめて配置されている。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の入賞球検出器の一実施例である検出ユニット10
(図2参照)が配設されたパチンコ機1の正面図であ
る。図1に示すように、パチンコ機1は、鋼球製の球P
を発射する発射装置2と、その発射装置2により発射さ
れる球Pが打ち込まれる遊技領域3aが設けられた遊技
盤3とを備えている。この遊技盤3の遊技領域3aに
は、主に、可変表示装置4と、普通入賞口5と、第1種
始動口6と、特定入賞口7と、普通図柄作動ゲート8と
が配設されている。
【0010】遊技領域3aの中央には、各種の図柄等を
変動表示するLCD(液晶ディスプレイ)を備えた可変
表示装置4が設けられており、遊技領域3aの下部に
は、球Pが入賞することにより5個から15個の球Pが
払い出される複数の普通入賞口5が設けられている。可
変表示装置4の下方には、いわゆるチューリップで構成
された第1種始動口6が設けられ、この第1種始動口6
を球Pが通過することにより、前記した可変表示装置4
の変動表示が開始される。
【0011】第1種始動口6の下方には、特定入賞口
(大入賞口)7が設けられている。この特定入賞口7
は、可変表示装置4の変動後の表示結果が予め定められ
た図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たり
となって、球Pが入賞しやすいように所定時間(例え
ば、30秒経過するまで、或いは、球Pが10個入賞す
るまで)開放される入賞口である。
【0012】また、特定入賞口7内には、Vゾーン7a
が設けられており、特定入賞口7の開放中に、球PがV
ゾーン7a内を通過すると、継続権が成立して、特定入
賞口7の閉鎖後、再度、その特定入賞口7が所定時間
(又は、特定入賞口7に球Pが所定個数入賞するまで)
開放される。この特定入賞口7の開閉動作は、最高で1
6回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉
動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付
与された状態である特別遊技状態である。
【0013】可変表示装置4の左右両側には球Pが通過
可能な計2個の普通図柄作動ゲート8が1個ずつ設けら
れている。これらの普通図柄作動ゲート8によれば、そ
のいずれかを球Pが通過することにより、普通図柄表示
LED9の変動表示が開始される。なお、球Pの普通図
柄作動ゲート8を通過した球Pの個数(保留球数)は4
個まで保留可能にされている。
【0014】普通図柄表示LED(普通図柄表示装置)
9は、1つの7セグメントLEDで構成されており、可
変表示装置4の上部に設けられている。普通図柄表示L
ED9は、「0」〜「9」の10種類の図柄を表示可能
に構成されており、上記の普通図柄作動ゲート8のいず
れかを球Pが通過することにより各種の図柄の変動表示
を開始するものである。この普通図柄表示LED9が所
定時間変動した後、その表示結果が予め定められた図柄
(例えば、「7」)となると、第1種始動口6のチュー
リップが所定時間開放されて、球Pが第1種始動口6を
通過しやすい状態とされるのである。
【0015】図2は、検出ユニット10の外観斜視図で
ある。検出ユニット10は、図1に示すパチンコ機1に
おける複数の普通入賞口5や特定入賞口7へ入賞した
球、又は、第1種始動口6や普通図柄作動ゲート8を通
過した球を検出するものであり、携帯用無線機器やフラ
ッシュ装置等による誤動作によって球Pの不正な入賞信
号や通過信号の作出を防止することができる。図2に示
すように、検出ユニット10は、主に、第1検出器10
aと、第2検出器10bと、その第1及び第2検出器1
0a,10bの厚さ方向に貫通形成される球Pが通過可
能な球通路10cとを備えている。この球通路10cを
球Pが通過すると、第1及び第2検出器10a,10b
により、各入賞口5,7へ入賞した球Pや、第1種始動
口6又は普通図柄作動ゲート8を通過した球Pが検出さ
れるのである。
【0016】第1及び第2検出器10a,10bは、球
Pとの磁気的相互作用によって球Pを検出する近接セン
サ110(図3参照)、球Pとの光学的相互作用によっ
て球Pを検出するフォトセンサ210(図4参照)、球
Pによるアクチュエータの動作によって球Pを検出する
メカニカルセンサ310(図5参照)のいずれかで構成
され、且つ、第1検出器10aと第2検出器部10bと
は、各センサ110,210,310のうち互いに異な
る種類のものが用いられている。尚、図2には、第1検
出器10aが近接センサ110で構成され、且つ、第2
検出器10bがフォトセンサ210で構成された検出ユ
ニット10を図示している。
【0017】第1及び第2検出器10a,10bは、そ
れぞれ単体でも使用可能な検出器であり、検出ユニット
10は、第1検出器10aと第2検出器10bとを重ね
て接着剤等で貼り合わせたものである。更に、球Pが球
通路10cを通過した場合に、第1検出器10aの出力
信号は第1入出力端子Taによって、一方、第2検出器
10bの出力信号は第2入出力端子Tbによって、パチ
ンコ機1の主制御基板(図示せず)へ出力される。
【0018】次に、図3から図5を参照して、上述した
第1検出器10a又は第2検出器10bに用いられる各
センサ110,210,310について説明する。な
お、以下、図3から図5に示す各センサ110,21
0,310について同一(共通)部分には同一の符号を
付して説明する。
【0019】図3は、近接センサ110の内部構造を示
した分解斜視図である。近接センサ110は、検出ユニ
ット10の第1検出器10a又は第2検出器10bのい
ずれか一方を構成するものであり、上蓋11と下箱12
とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内
部に、コイル配線パターン52及び回路パターン(図示
せず)がプリント形成された回路基板113を備えてい
る。
【0020】上蓋11には、略L字形のL字片21,2
2と、略T字形の一対のT字片23(図中、片側だけを
示す)とが設けられおり、下箱12には、L字片21,
22とそれぞれ係合する突出片31,32と、T字片2
3と係合する一対の突出片33,34(図中、片側だけ
を示す)とが設けられている。
【0021】上蓋11および下箱12は、各片21〜2
3及び31〜34が係合することにより、ワンタッチで
組み合わされて、立方体形状の箱体を形成する。これら
の上蓋11および下箱12には、球Pが通過可能な貫通
孔41,42がそれぞれ貫通形成されている。これらの
貫通孔41,42によって、前記した球通路10cが構
成されている。
【0022】回路基板113は、剛性を有する樹脂製の
基材にトランジスタ等の電子部品(図示せず)が搭載さ
れており、かかる回路基板113の一端は、上蓋11お
よび下箱12からなる箱体の外方に突出されている。こ
の回路基板113の突出部分には、パチンコ機1の主制
御基板(図示せず)と電気的に接続される接続用の入出
力端子Tが形成されており、この入出力端子Tは、電源
端子Vと、出力信号端子Sとを備えている。なお、この
入出力端子Tが前記した第1又は第2入出力端子Ta,
Tbのいずれか一方として用いられるのである。
【0023】回路基板113は、上蓋11および下箱1
2が組み合わされた場合に貫通孔41,42と連通する
位置に、球Pが通過可能な貫通孔51が設けられてお
り、その貫通孔51の周縁には、回路基板113の表面
と裏面とにそれぞれ1周ずつコイル配線パターン52が
周設されている。なお、回路基板113の具体的な回路
構成については図示及び説明を省略するが、例えば、特
開平5−256604号公報や、特開平7−31127
3号公報等に開示された周知のものが適用可能である。
上記のように構成された近接センサ110によれば、
球Pが貫通孔41,51,42を通過すると、コイル配
線パターン52により発生される磁界が変化して、コイ
ル配線パターン52に逆起電力が生じ、かかる逆起電力
を検出することにより、球通路10cを通過する球Pが
検出されるのである。かかる場合に、近接センサ110
は、図6(a)の出力信号(検出信号)61に示すよう
に、球Pの不通過状態において連続的にオフ信号61b
を出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号6
1aを出力して、球Pの通過後は再びオフ信号61bを
出力するように構成されている。
【0024】図4は、フォトセンサ210の内部構造を
示した分解斜視図である。フォトセンサ210は、検出
ユニット10の第1検出器10a又は第2検出器10b
のいずれか一方を構成するものであり、上蓋11と下箱
12とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせ
た内部に、剛性を有する樹脂製の基材に回路パターン
(図示せず)がプリント形成された回路基板213を備
えている。以下、図4では、図3と同一の部分には同一
の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明
する。
【0025】回路基板213は、トランジスタ等の電子
部品(図示せず)が搭載されており、回路基板213の
1面(図4上面)には、発光する発光素子251と、そ
の発光素子251が発する光を受光する受光素子252
と、その受光素子252へ発光素子251が発光した光
を反射させる反射鏡253が配置されている。また、回
路基板213は、上述した回路パターンがプリント形成
される回路パターン実装部213aを備えており、この
回路パターン実装部213aに発光素子251及び受光
素子252が配置されている。発光素子251は、例え
ば、赤外線を発光する発光ダイオードで構成されてお
り、受光素子252は、例えば、赤外線を受光するフォ
トダイオードで構成されている。
【0026】発光素子251及び受光素子252は、回
路パターン実装部213aにおける貫通孔51の周縁に
配置される一方、反射鏡253は、発光素子251及び
受光素子252と対向して貫通孔51の周縁に配置され
ている。また、回路基板213の一端は、その上蓋11
および下箱12からなる箱体の外方に突出されており、
かかる突出部分にはパチンコ機1の主制御基板(図示せ
ず)と電気的に接続される接続用の入出力端子Tが形成
されている。この入出力端子Tは、回路パターン実装部
213aに形成される電源端子Vと、出力信号端子S
と、接地端子Gとを備えており、この各端子V,S,G
が回路パターンと電気的に接続されている。なお、入出
力端子Tが前記した第1又は第2入出力端子Ta,Tb
のいずれか一方として用いられるのである。
【0027】上記のように構成されたフォトセンサ21
0によれば、発光素子251は、パチンコ機1の主制御
基板(図示せず)から電源端子Vを介して供給される電
源により連続的に発光される一方、反射鏡253は、発
光素子251からの光を全反射して受光素子252へ導
く。かかる状態で、球Pが貫通孔41,51,42を通
過すると、発光素子251から受光素子252への光路
が一時的に遮断され、かかる光路の遮断により球Pの通
過が検出されるのである。ここで、フォトセンサ210
は、図6(b)の出力信号(検出信号)62に示すよう
に、球Pの不通過状態において連続的にオン信号62a
を出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信号6
2bを出力して、球Pの通過後は再びオン信号62aを
出力するように構成されている。
【0028】図5は、メカニカルセンサ310の内部構
造を示した分解斜視図であり、図中の矢印Xは、球Pに
よりアクチュエータ353が押動(移動)される方向を
示している。メカニカルセンサ310は、検出ユニット
10の第1検出器10a又は第2検出器10bのいずれ
か一方を構成するものであり、上蓋11と下箱12とを
備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内部
に、剛性を有する樹脂製の基材に回路パターン(図示せ
ず)がプリント形成された回路基板313を備えてい
る。以下、図5では、図3と同一の部分には同一の符号
を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0029】図5に示すように、メカニカルセンサ31
0の回路基板313は、貫通孔41,51,42を通過
する球Pを検出するリミットスイッチ351を備えてい
る。リミットスイッチ351は、主に、球Pが貫通孔4
1,51,42を通過する際に球Pの表面と当接して矢
印X方向へ所定量押動されるアクチュエータ352と、
そのアクチュエータ352を反矢印Xへ付勢すると共に
アクチュエータ352の矢印X方向への移動を検出する
センサ部353とを備えている。
【0030】回路基板313の一端は、その上蓋11お
よび下箱12からなる箱体の外方に突出されており、か
かる突出部分にはパチンコ機1の主制御基板(図示せ
ず)と電気的に接続される接続用の入出力端子Tが形成
されている。なお、入出力端子Tが前記した第1又は第
2入出力端子Ta,Tbのいずれか一方として用いられ
るのである。
【0031】入出力端子Tは、電源端子Vと、出力信号
端子Sと、接地端子Gとを備えており、この各端子V,
S,Gが前記した回路パターンと電気的に接続されてい
る。ここで、メカニカルセンサ310は、図6(b)の
出力信号62に示すように、球Pの不通過状態において
連続的にオン信号62aを出力し、球Pの通過により矩
形パルス状のオフ信号62bを出力して、球Pの通過後
は再びオン信号62aを出力するように構成されてい
る。
【0032】図6は、検出ユニット10による球Pの検
出処理を説明する図であり、第1検出器10aの出力信
号61と、第2検出器10bの出力信号62と、出力信
号61,62から生成される判定用信号63を示してい
る。図6(a)に示すように、第1検出器10aは、球
Pの通過により矩形パルス状のオン信号61aを主制御
基板へ出力する一方、図6(b)に示すように、第2検
出器10bは、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信
号62bを主制御基板へ出力する。
【0033】パチンコ機1の主制御基板は、第1及び第
2検出器10a,10bからの出力信号を受信し、第1
検出器10aの出力信号61と、第2検出器10bの出
力信号62のNOT値(反転値)との論理積(AND)
を演算し、この演算により図6(c)に示す判定用信号
63を生成する。例えば、遊技盤3の外側における普通
入賞口5,第1種始動口6,特定入賞口7の近傍におい
て、携帯用無線機器やフラッシュ装置を作動させて不正
行為が行われると、出力信号61,62に不正な略矩形
パルス状のノイズ信号64,65が発生するが、図6
(c)に示すように、判定用信号63では球Pの検出を
示す正規なオン信号63aのみが出力されるので、不正
なノイズ信号64,65による検出ユニット10の誤動
作を防止することができるのである。
【0034】以上説明したように、本実施例の検出ユニ
ット10によれば、その第1検出器10a及び第2検出
器10bには近接センサ110、フォトセンサ210、
メカニカルセンサ310のうち互いに異なる種類のもの
がそれぞれ用いられ、更に、第1検出器10aの出力信
号61、及び、第1検出器10とは球Pの検出原理が異
なる第2検出器10bの出力信号62の双方に基づい
て、球通路10cを通過する球Pが検出(検知)され
る。よって、トランシーバーその他の携帯用無線機器、
フラッシュ装置、針金等を用いて、各検出器10a,1
0bの双方を同時のタイミング又は球Pの通過タイミン
グに合わせて誤動作させ、不正な球Pの通過信号(入賞
信号)を再現することは極めて困難であるので、球Pの
通過信号(入賞信号)を不正に作出する不正行為を確実
に防止することができるのである。
【0035】図7は、第2実施例の検出処理を説明する
ための図であり、第1検出器10aの出力信号71と、
第2検出器10bの出力信号72とを示している。球P
が検出ユニット10の球通路10cを通過する場合に
は、図7に示すように、第1検出器10aの出力信号7
1にパルス信号71aが立ち上がり、そのパルス信号7
1aの立ち上がりから時間Δt1遅れて、第2検出器1
0bの出力信号72にパルス信号72aが立ち上がり、
その後、第1検出器10aのパルス信号71aが立ち下
がり、そのパルス信号71aの立ち下がりから時間Δt
2遅れて、第2検出器10bのパルス信号72aが立ち
下がる。なお、図7に示す出力信号72は、第2検出器
10bによる実際の出力信号のNOT値であっても良
い。
【0036】第1検出器10aのパルス信号71aと、
第2検出器10bのパルス信号72aとの間には、時系
列的にズレ(位相差)が生じている。この両パルス信号
71a,72aの時系列的なズレは、両検出器10a,
10bが球Pの通過方向に沿って所定距離で隣接配置さ
れているために生じるものであり、両検出器10a,1
0bの検出位置間の距離に応じて、両パルス信号71
a,72aのズレ量が決定される。
【0037】ここで、パチンコ機1の主制御基板(図示
せず)は、例えば、パルス信号71aの立ち上がりから
パルス信号72aの立ち上がりまでの時間△t1、及
び、パルス信号71aの立ち下がりからパルス信号72
aの立ち下がりまでの時間△t2が所定範囲内にある場
合にのみ、球Pが球通路10cを通過したと判断するよ
うに構成されている。一方、遊技盤3の外側における普
通入賞口5,第1種始動口6,特定入賞口7の近傍にお
いて、携帯用無線機器やフラッシュ装置を作動させる
と、出力信号71,72に不正な矩形パルス状のノイズ
信号71b,72bが生じさせることができる。
【0038】このようなノイズ信号71b,72bによ
り不正な検出信号を再現する場合には、ノイズ信号71
b,72bの時系列的なズレを時間Δt1,t2に適合
させる必要があるが、かかる時間Δt1,t2を再現す
ることは困難であるので、不正なノイズ信号71b,7
2bによる検出ユニット10の誤動作を防止することが
できる。しかも、上述したパチンコ機1の主制御基板に
よる検出処理は、簡易なプログラム処理で実行すること
ができるので、検出ユニット10の誤作動を極めて少な
くすることができるのである。
【0039】ここで、第2実施例の検出処理の変形例を
示す。この変形例によれば、パチンコ機1の主制御基板
(図示せず)は、図7に示す出力信号71,72がとも
にオフの状態(図7のA)、出力信号71のみがオンの
状態(図7のB)、両出力信号71,72がオンの状態
(図7のC)、出力信号71がオフに転じ出力信号72
のみがオンのままの状態(図7のD)、両出力信号7
1,72がともに再びオフになる状態(図7のE)、の
一連の変化を検知した場合にのみ、球Pが球通路10c
を通過したと判断するように構成しても良い。なお、か
かる場合に、出力信号71,72における状態B、状態
C、状態Dのタイムアウト時間を予めそれぞれ設定して
おき、その設定された各タイムアウト時間と、各状態
B,C,Dの実際の経過時間とを比較して、球Pが実際
に球通路10cを通過した否かを判断するようにしても
良い。
【0040】図8は、第3実施例の検出ユニット100
の内部構成を示す分解斜視図である。第3実施例の検出
ユニット100は、第1実施例の検出ユニット10に対
して、作動原理の異なる2つのセンサを、同一の回路基
板130上に形成することによって、上蓋11及び下箱
12からなる1つの箱体(筺体)に収容したものであ
る。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0041】第3実施例の検出ユニット100は、第1
実施例と同様に、上蓋11と下箱12とを備えると共
に、両部材11,12を組み合わせた内部に回路基板1
30を備えている。この回路基板130には、近接セン
サを構成する電気回路130aが形成され、この電気回
路130aとともにフォトセンサを構成する電気回路1
30bが形成されている。また、回路基板130は、近
接センサの電気回路130aの一部を構成するコイル配
線パターン52と、フォトセンサの電気回路130bの
一部を構成する発光素子251及び受光素子252と、
これらの各部材52,251,252により出力される
電気的な検出信号を所定のパルス波に整形するトランジ
スタ等の電子部品(図示せず)とを備えている。
【0042】フォトセンサを構成する電気回路130b
は、前記した第1実施例と異なり、発光素子251から
の光が、貫通孔51を通過中の球Pの鏡面状の表面に反
射されて受光素子252に導かれることにより、球Pを
検出するように構成されている。なお、当然のことなが
ら、回路基板130の上面(一面)にフォトセンサを構
成する電気回路130bを集約して設け、回路基板13
0の下面(他面)に近接センサを構成する電気回路13
0a(コイル配線パターン52を除く)を集約して設け
ても良い。
【0043】回路基板130の一端には、上蓋11及び
下箱12からなる箱体の外方へ突出する入出力端子Tが
形成されており、この入出力端子Tには、電源端子V
と、フォトセンサ出力端子S1と、近接センサ出力端子
S2と、接地端子Gとが形成されている。また、フォト
センサ出力端子S1は回路基板130の上面に形成さ
れ、近接センサ出力端子S2は回路基板130の下面に
形成されており、かかる両端子S1,S2の干渉や短絡
が防止されている。
【0044】この第3実施例の検出ユニット100によ
れば、近接センサを構成する電気回路130aとフォト
センサを構成する電気回路130bとが同一の回路基板
130に形成されるので、近接センサのコイル配線パタ
ーン52とフォトセンサの発光素子251及び受光素子
252を、球Pの通過方向(貫通孔41,42,51の
貫通方向)において極めて接近して配置させることがで
きる。このため、複数の球Pが続いて貫通孔41,5
1,42を通過した場合に、球Pの通過個数を誤判断す
ることがなく、かかる誤判断を防止するためのプログラ
ム処理が不要となる。しかも、近接センサを構成する電
気回路130aとフォトセンサを構成する電気回路13
0bとが同一の回路基板130に形成されるので、検出
ユニット100とパチンコ機1の主制御基板とを電気的
に接続する信号線の本数を減少させることができる。
【0045】図9は、第4実施例の検出ユニット101
の内部構成を示す分解斜視図である。第3実施例の検出
ユニット101は、第3実施例の検出ユニット101に
対して、作動原理の異なる2つのセンサ、例えば、近接
センサ及びフォトセンサからの出力信号を論理演算する
論理回路を、検出ユニット101自体に設けたものであ
る。以下、第1及び第3実施例と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明
する。
【0046】第4実施例の検出ユニット101は、近接
センサを構成する電気回路130aとフォトセンサを構
成する電気回路130bとが一体的に形成された回路基
板130を備えている。この回路基板130には、近接
センサの電気回路130aの一部を構成するコイル配線
パターン52と、フォトセンサの電気回路130bの一
部を構成する発光素子251及び受光素子252と、こ
れらの各部材52,251,252により出力される電
気的な検出信号を所定のパルス波に整形するトランジス
タ等の電子部品(図示せず)とを備えている。
【0047】検出ユニット101のフォトセンサは、発
光素子251からの光が、貫通孔51を通過中の球Pの
鏡面状の表面に反射されて受光素子252へ導くことに
より球Pの通過を検出するものであり、図6(a)の出
力信号61に示すように、球Pの不通過状態において連
続的にオフ信号61bを出力して、球Pの通過により矩
形パルス状のオン信号61aを出力する。
【0048】一方で、検出ユニット101の近接センサ
は、貫通孔51を球Pが通過することにより、かかる球
Pの通過を検出するものであり、図6(b)の出力信号
波62に示すように、球Pの不通過状態において連続的
にオン信号62aを出力し、球Pの通過により矩形パル
ス状のオフ信号62bを出力して、球Pの通過後は再び
オン信号62aを出力するのである。
【0049】また、回路基板130は、近接センサから
の出力信号およびフォトセンサからの出力信号を論理演
算する演算素子102とを備えており、この演算素子1
02によって、図6(c)に示すように、第1検出器1
0aのオン信号61aと、第2検出器10bのオフ信号
62bのNOT値(反転値)との論理積(AND)を演
算し、この演算により図6(c)に示す判定用信号63
を生成する。
【0050】この検出ユニット101によれば、例え
ば、遊技盤3の外側における普通入賞口5,第1種始動
口6,特定入賞口7の近傍において、携帯用無線機器や
フラッシュ装置を作動させて不正行為が行われると、出
力信号61,62に不正な略矩形パルス状のノイズ信号
64,65が発生するが、図6(c)に示すように、判
定用信号63では球Pの検出を示す正規なオン信号63
aのみが出力されるので、不正なノイズ信号64,65
による検出ユニット10の誤動作を防止することができ
るのである。しかも、かかる判定用信号63は、回路基
板130に搭載された演算素子102により生成される
ので、第1実施例のように判定用信号63をパチンコ機
1の主制御基板において生成する必要がなく、かかる判
定用信号63を生成するプログラム処理が不要となるの
である。
【0051】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0052】例えば、上記各実施例では、回路基板11
3,130,213,313を、上蓋11及び下箱12
からなる箱体内に収容したが、必ずしも回路基板を箱体
内に収納する必要はなく、例えば、回路基板における各
部品の実装部分を合成樹脂やゴム等でモールドしても良
い。また、上記各実施例では、貫通孔51における周縁
の上下両面にコイル配線パターン52を1周分ずつ設け
たが、例えば、かかるコイル配線パターンを2周以上周
設しても良い。更に、上記実施例の近接センサでは、コ
イル配線パターン52により球Pを検出したが、近接セ
ンサの構造は必ずしもこれに限られるものではなく、例
えば、球Pを検出するためにホール素子を用いても良
い。
【0053】第1実施例では、近接センサ110におけ
る回路基板113の基材として樹脂製の基材を用いた
が、例えば、可撓性を有するフィルム状の基材を用い
て、近接センサ110の回路基板をフレキシブル基板で
構成しても良い。このようなフレキシブル基板を用いる
ことにより、回路基板113の厚さを更に薄くすると共
に、貫通孔51の周囲の部分を破損し難くすることがで
きるのである。
【0054】第1実施例のフォトセンサ210では、発
光素子251からの光を、反射鏡253により受光素子
252へ反射させたが、例えば、第3実施例のように、
発光素子251からの光を、貫通孔51を通過中の球P
の鏡面状の表面により受光素子252へ反射させること
により球Pを検出しても良い。かかる場合に、フォトセ
ンサは、図6(a)の出力信号61に示すように、球P
の不通過状態において連続的にオフ信号61bを出力し
ており、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号61
aを発生するのである。このように、フォトセンサにお
いては、図6に示す正論理パルスの出力信号61の構成
と負論理パルスの出力信号62の構成とを比較的簡易に
選択することができるのである。
【0055】また、フォトセンサ210では、反射鏡2
53により発光素子251からの光を受光素子252へ
反射させたが、必ずしも、発光素子から受光素子への光
路の一部を反射鏡で構成する必要はなく、例えば、かか
る光路の一部を透明アクリル樹脂やガラス、水晶等の透
光性材質からなる導光体により構成しても良い。
【0056】更に、第1実施例では、メカニカルセンサ
310にリミットスイッチ352を用いたが、メカニカ
ルセンサの構造は必ずしもこれに限られるものではな
く、例えば、回路基板313における貫通孔51の周縁
両側に電極を対向させて設け、球Pが両電極に接触する
ことにより両電極間が短絡されたことを検知する構成
(例えば、特開平10−85389号公報に記載の構
成)を用いても良い。
【0057】また、第1実施例では、図6(c)に示す
判定用信号63を、パチンコ機1の主制御基板で生成す
ると説明したが、かかる判定用信号63の生成は必ずし
も主制御基板に限られるものではなく、例えば、検出ユ
ニット10自体にNOT回路およびAND回路を搭載す
ることにより、検出ユニット10自体で判定用信号63
を生成して主制御基板へ出力しても良い。
【0058】図8及び図9における第3及び第4実施例
において、近接センサとフォトセンサとを組み合わせた
ものについて説明したが、これに限定されるものではな
く、作動原理の異なる2種のセンサが組み合わせられて
いれば良い。
【0059】以下、本発明の変形例を示す。請求項1記
載の入賞球検出器において、前記第1検出部と第2検出
部とは、前記入賞通路を通過する球の通過方向に沿って
配置されていることを特徴とする入賞球検出器1。
【0060】この入賞球検出器1によれば、入賞口へ入
賞した球は、まず、入賞通路を通過する。この入賞通路
を通過する球は、第1検出部を通過した後、続いて第2
検出部を通過する。よって、第2検出部による検出信号
は、第1及び第2検出部の配置間隔に応じて、第1検出
部による検出信号に続いて所定時間後に発生する。従っ
て、第1検出部による検出信号と第2検出部による検出
信号との位相差を用いて、球の有効な通過の有無を更に
正確に検出することができ、その結果、不正行為をより
行い難くすることができる。
【0061】請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞
球検出器1において、前記入賞通路が設けられる筺体を
備え、その筺体の内部には前記第1検出部と第2検出部
とがまとめて配置されていることを特徴とする入賞球検
出器2。
【0062】この入賞球検出器2によれば、入賞通路が
設けられる筐体には、第1検出部と第2検出部とがまと
めて配置されるので、第1検出部と第2検出部とを、入
賞通路における球の通過方向について接近して配置させ
ることができる。よって、入賞口へ入賞した球が入賞通
路を通過する場合に、球は第1検出部及び第2検出部を
時間差なく通過するので、複数の球が続いて両検出部を
通過した場合に、その球の通過個数を誤ってカウントす
ることを防止することができる。また、第1検出部と第
2検出部とは同一の筺体にまとめて配置されるので、例
えば、第1及び第2検出部を従来の入賞球検出器の筐体
と同一サイズの筐体内に配置することができ、従来の入
賞球検出器に対して検出器自体が大型化することを防止
することができる。
【0063】請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞
球検出器1或いは2において、前記第1検出部または第
2検出部は、前記入賞通路における球の不通過状態にお
いて一定レベルの検出信号を連続して発生し、前記入賞
通路を通過する球による前記検出信号の一時的遮断を検
出するように構成されていることを特徴とする入賞球検
出器3。
【0064】この入賞球検出器3によれば、第1検出部
または第2検出部により連続して発生される検出信号
が、入賞通路を通過する球により一時的遮断されること
により、入賞通路における球の通過を検出する。かかる
一定レベルの検出信号の遮断という一時的事象を検出す
ることにより、外部からの不正行為が検出しやすく、検
出器の故障や配線の切断等の装置的異常をも簡易に検知
できるのである。
【0065】請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞
球検出器1から3のいずれかにおいて、前記第1検出部
及び第2検出部のうちの一方は、球の通過を磁束の変化
で検出する磁束変化検出器で構成され、他方は、球の通
過を光学的に検出する光学検出器で構成されていること
を特徴とする入賞球検出器4。
【0066】よって、この入賞球検出器4によれば、磁
束変化検出器および光学検出器の双方を同時に、又は、
所定のタイミングで不正に誤動作させることは極めて困
難であるので、両検出器の双方を誤動作させて不正に入
賞信号を作出する不正行為をより防止することができ
る。
【0067】
【発明の効果】 請求項1記載の入賞球検出器によれ
ば、第1検出部による第1の相互作用、及び、その第1
の相互作用とは異なった第2検出部による第2の相互作
用の双方によって、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通
過したことを検出することができる。よって、かかる第
1及び第2検出部に対して、トランシーバーその他の携
帯用無線機器やフラッシュ装置を用いて不正行為を行お
うとしても、かかる両検出部の双方を同時のタイミング
又は球の通過タイミングに合わせて誤動作させることは
きわめて困難であるので、かかる誤動作により不正に入
賞信号を作出する不正行為を確実に防止することができ
るという効果がある。
【0068】請求項2記載の入賞球検出器によれば、請
求項1に記載の入賞球検出器の奏する効果に加え、入賞
口へ入賞した球は、まず、入賞通路を通過する。この入
賞通路を通過する球は、第1検出部を通過した後、続い
て第2検出部を通過する。よって、第2検出部による検
出信号は、第1及び第2検出部の配置間隔に応じて、第
1検出部による検出信号に続いて所定時間後に発生す
る。従って、第1検出部による検出信号と第2検出部に
よる検出信号との位相差を用いて、球の有効な通過の有
無を更に正確に検出することができ、その結果、不正行
為をより行い難くすることができるという効果がある。
【0069】請求項3記載の入賞球検出器によれば、請
求項1又は2に記載の入賞球検出器の奏する効果に加
え、入賞通路が設けられる筐体には、第1検出部と第2
検出部とがまとめて配置されるので、第1検出部と第2
検出部とを、入賞通路における球の通過方向について接
近して配置させることができる。よって、入賞口へ入賞
した球が入賞通路を通過する場合に、球は第1検出部及
び第2検出部を時間差なく通過するので、複数の球が続
いて両検出部を通過した場合に、その球の通過個数を誤
ってカウントすることを防止することができるという効
果がある。また、第1検出部と第2検出部とは同一の筺
体にまとめて配置されるので、例えば、第1及び第2検
出部を従来の入賞球検出器の筐体と同一サイズの筐体内
に配置することができ、従来の入賞球検出器に対して検
出器自体が大型化することを防止することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の入賞球検出器の一実施例である検出
ユニットが配設されたパチンコ機の正面図である。
【図2】 検出ユニットの外観斜視図である。
【図3】 近接センサの内部構造を示した分解斜視図で
ある。
【図4】 フォトセンサの内部構造を示した分解斜視図
である。
【図5】 メカニカルセンサの内部構造を示した分解斜
視図である。
【図6】 検出ユニットによる球の検出処理を説明する
ための図であり、(a)は第1検出器の出力信号を示し
た図であり、(b)は第2検出器の出力信号を示した図
であり、(c)は判定用信号を示した図である。
【図7】 第2実施例の検出処理を説明するための図で
ある。
【図8】 第3実施例の検出ユニットの内部構成を示す
分解斜視図である。
【図9】 第4実施例の検出ユニットの内部構成を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機) 3 遊技盤 5 普通入賞口(入賞口の一部) 6 第1種始動(入賞口の一部) 7 特定入賞口(入賞口の一部) 10,100,101 検出ユニット(入賞球検出器) 10a 第1検出器(第1検出部) 10b 第2検出器(第2検出部) 10c 球通路(入賞通路) 11 上蓋(筺体の一部) 12 下箱(筺体の一部) 41,42,51 貫通孔(入賞通路) 52 コイル配線パターン(第1検出
部の一部、第2検出部の一部、磁束変化検出器の一部) 130a 電気回路(第1検出部の一部、
第2検出部の一部、磁気変化検出器の一部) 130b 電気回路(第1検出部の一部、
第2検出部の一部、光学検出器の一部) 251 発光素子(第1検出部の一部、第2検出部の一
部、光学検出器の一部)252 受光素子(第1検出部
の一部、第2検出部の一部、光学検出器の一部) 351 リミットスイッチ(第1検出部の一部、第2検
出部の一部) P 球

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機の遊技盤に設けられる入賞口
    へ入賞した球を検出するための入賞球検出器であって、 前記入賞口へ入賞した球が通過する入賞通路と、 その入賞通路に設けられ、その入賞通路を通過する球と
    の第1の相互作用によりその入賞通路を通過する球を検
    出する第1検出部と、 その第1検出部に隣接して前記入賞通路に配置され、前
    記第1の相互作用とは異なる第2の相互作用により前記
    入賞通路を通過する球を検出する第2検出部とを備えて
    いることを特徴とする入賞球検出器。
  2. 【請求項2】 前記第1検出部と第2検出部とは、前記
    入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の入賞球検出器。
  3. 【請求項3】 前記入賞通路が設けられる筺体を備え、
    その筺体の内部には前記第1検出部と第2検出部とがま
    とめて配置されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の入賞球検出器。
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