JP3876834B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入賞口へ入賞した球を検出する入賞球検出器を有するパチンコ遊技機などに代表される弾球遊技機に関し、特に、携帯用無線機器やフラッシュ装置による誤動作を防止して、かかる誤動作による不正行為を確実に防ぐことができる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機などに代表される弾球遊技機は、球を打ち込んで遊技を行う遊技領域が形成された遊技盤を備えており、この遊技盤には普通入賞口や、いわゆるチューリップで構成された始動口が設けられている。普通入賞口へ入賞した入賞球や始動口を通過した球は、普通入賞口や始動口に連通される通路に設けられる検出器により検出され、この検出器から出力される検出信号に基づいて球の入賞や通過が検出される。このような検出器には、主に、球との磁気的相互作用により球を検出する近接センサーや、球を光学的に検出するフォトセンサー等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した近接センサでは、携帯用無線機器(トランシーバ)を用いて近接センサの共振周波数と同一の周波数の電磁波を発生させることにより、意図的に近接センサーを誤動作させて不正な検出信号を発生させる不正行為が行われるという問題点があった。一方、フォトセンサでは、そのフォトセンサの近傍において、フラッシュ装置を用いて強力な光パルス(フラッシュ)を発生させることにより、フォトセンサを誤動作させて不正な検出信号を発生させる不正行為が行われるという問題点があった。このため、かかる近接センサやフォトセンサでは不正行為を確実に防止できないという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、携帯用無線機器やフラッシュ装置による誤動作を防止して、かかる誤動作による不正行為を確実に防ぐことができる入賞球検出器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の弾球遊技機は、遊技盤に設けられる入賞口へ入賞した球を検出するための入賞球検出器を有するものであって、前記入賞球検出器は、前記入賞口へ入賞した球が通過する入賞通路と、その入賞通路に設けられ、第1のセンサによりその入賞通路を通過する球を検出する第1検出部と、その第1検出部に対して前記入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置され、前記第1のセンサとは作動原理の異なる第2のセンサにより前記入賞通路を通過する球を検出する第2検出部とを備えるものであり、前記第1検出部から出力される第1の検出信号と、前記第1検出部から出力される第1の検出信号と、前記第2検出部から出力される第2の検出信号との間に生じた時系列的なズレのズレ量である、前記第1の検出部から出力される前記第1の検出信号のオンから、前記第2検出部から出力される第2の検出信号のオンまでの時間Δt1、及び、前記第1の検出信号のオフから、前記第2の検出信号のオフまでの時間Δt2が、所定範囲内にある場合にのみ、球が前記入賞通路を通過したと判断する判断手段を備えている。
【0006】
この請求項1記載の弾球遊技機によれば、入賞口へ入賞した球が入賞球検出器における入賞通路を通過する場合に、入賞球検出器における第1検出部は、第1のセンサによって入賞通路における球の通過を検出する。一方、入賞球検出器における第2検出部は、第1検出部に対して入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置されており、第1のセンサとは作動原理の異なる第2のセンサにより、入賞通路における球の通過を検出する。このとき、第1のセンサによる入賞通路を通過する球の検出によって第1検出部から出力される第1の検出信号と、第2のセンサによる入賞通路を通過する球の検出によって第2検出部から出力される第2の検出信号との間に生じた時系列的なズレのズレ量である、第1の検出部から出力される第1の検出信号のオンから、第2検出部から出力される第2の検出信号のオンまでの時間Δt1、及び、第1の検出信号のオフから、第2の検出信号のオフまでの時間Δt2が所定範囲内にある場合にのみ、判断手段によって、球が入賞通路を通過したと判断される。即ち、第1及び第2検出部の双方の検出信号の時系列的なズレ量に基づいて、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通過したことが検出されるのである。
【0007】
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記判断手段は、前記時間Δt1、前記時間Δt2、及び、前記第1の検出信号と前記第2の検出信号とがいずれもオンの状態である時間Δt3と、これらの時間の各々に対して予め設定されたタイムアウト時間とをそれぞれ比較することによって、球が前記入賞通路を通過したか否かを判断する。
【0008】
請求項3記載の弾球遊技機は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、前記入賞球検出器は、前記入賞通路が設けられる筺体を備え、その筺体の内部には前記第1検出部と第2検出部とがまとめて配置されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の弾球遊技機における入賞球検出器の一実施例である検出ユニット10(図2参照)が配設されたパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1は、鋼球製の球Pを発射する発射装置2と、その発射装置2により発射される球Pが打ち込まれる遊技領域3aが設けられた遊技盤3とを備えている。この遊技盤3の遊技領域3aには、主に、可変表示装置4と、普通入賞口5と、第1種始動口6と、特定入賞口7と、普通図柄作動ゲート8とが配設されている。
【0010】
遊技領域3aの中央には、各種の図柄等を変動表示するLCD(液晶ディスプレイ)を備えた可変表示装置4が設けられており、遊技領域3aの下部には、球Pが入賞することにより5個から15個の球Pが払い出される複数の普通入賞口5が設けられている。可変表示装置4の下方には、いわゆるチューリップで構成された第1種始動口6が設けられ、この第1種始動口6を球Pが通過することにより、前記した可変表示装置4の変動表示が開始される。
【0011】
第1種始動口6の下方には、特定入賞口(大入賞口)7が設けられている。この特定入賞口7は、可変表示装置4の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球Pが入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球Pが10個入賞するまで)開放される入賞口である。
【0012】
また、特定入賞口7内には、Vゾーン7aが設けられており、特定入賞口7の開放中に、球PがVゾーン7a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口7の閉鎖後、再度、その特定入賞口7が所定時間(又は、特定入賞口7に球Pが所定個数入賞するまで)開放される。この特定入賞口7の開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態である特別遊技状態である。
【0013】
可変表示装置4の左右両側には球Pが通過可能な計2個の普通図柄作動ゲート8が1個ずつ設けられている。これらの普通図柄作動ゲート8によれば、そのいずれかを球Pが通過することにより、普通図柄表示LED9の変動表示が開始される。なお、球Pの普通図柄作動ゲート8を通過した球Pの個数(保留球数)は4個まで保留可能にされている。
【0014】
普通図柄表示LED(普通図柄表示装置)9は、1つの7セグメントLEDで構成されており、可変表示装置4の上部に設けられている。普通図柄表示LED9は、「0」〜「9」の10種類の図柄を表示可能に構成されており、上記の普通図柄作動ゲート8のいずれかを球Pが通過することにより各種の図柄の変動表示を開始するものである。この普通図柄表示LED9が所定時間変動した後、その表示結果が予め定められた図柄(例えば、「7」)となると、第1種始動口6のチューリップが所定時間開放されて、球Pが第1種始動口6を通過しやすい状態とされるのである。
【0015】
図2は、検出ユニット10の外観斜視図である。検出ユニット10は、図1に示すパチンコ機1における複数の普通入賞口5や特定入賞口7へ入賞した球、又は、第1種始動口6や普通図柄作動ゲート8を通過した球を検出するものであり、携帯用無線機器やフラッシュ装置等による誤動作によって球Pの不正な入賞信号や通過信号の作出を防止することができる。図2に示すように、検出ユニット10は、主に、第1検出器10aと、第2検出器10bと、その第1及び第2検出器10a,10bの厚さ方向に貫通形成される球Pが通過可能な球通路10cとを備えている。この球通路10cを球Pが通過すると、第1及び第2検出器10a,10bにより、各入賞口5,7へ入賞した球Pや、第1種始動口6又は普通図柄作動ゲート8を通過した球Pが検出されるのである。
【0016】
第1及び第2検出器10a,10bは、球Pとの磁気的相互作用によって球Pを検出する近接センサ110(図3参照)、球Pとの光学的相互作用によって球Pを検出するフォトセンサ210(図4参照)、球Pによるアクチュエータの動作によって球Pを検出するメカニカルセンサ310(図5参照)のいずれかで構成され、且つ、第1検出器10aと第2検出器部10bとは、各センサ110,210,310のうち互いに異なる種類のものが用いられている。尚、図2には、第1検出器10aが近接センサ110で構成され、且つ、第2検出器10bがフォトセンサ210で構成された検出ユニット10を図示している。
【0017】
第1及び第2検出器10a,10bは、それぞれ単体でも使用可能な検出器であり、検出ユニット10は、第1検出器10aと第2検出器10bとを重ねて接着剤等で貼り合わせたものである。更に、球Pが球通路10cを通過した場合に、第1検出器10aの出力信号は第1入出力端子Taによって、一方、第2検出器10bの出力信号は第2入出力端子Tbによって、パチンコ機1の主制御基板(図示せず)へ出力される。
【0018】
次に、図3から図5を参照して、上述した第1検出器10a又は第2検出器10bに用いられる各センサ110,210,310について説明する。なお、以下、図3から図5に示す各センサ110,210,310について同一(共通)部分には同一の符号を付して説明する。
【0019】
図3は、近接センサ110の内部構造を示した分解斜視図である。近接センサ110は、検出ユニット10の第1検出器10a又は第2検出器10bのいずれか一方を構成するものであり、上蓋11と下箱12とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内部に、コイル配線パターン52及び回路パターン(図示せず)がプリント形成された回路基板113を備えている。
【0020】
上蓋11には、略L字形のL字片21,22と、略T字形の一対のT字片23(図中、片側だけを示す)とが設けられおり、下箱12には、L字片21,22とそれぞれ係合する突出片31,32と、T字片23と係合する一対の突出片33,34(図中、片側だけを示す)とが設けられている。
【0021】
上蓋11および下箱12は、各片21〜23及び31〜34が係合することにより、ワンタッチで組み合わされて、立方体形状の箱体を形成する。これらの上蓋11および下箱12には、球Pが通過可能な貫通孔41,42がそれぞれ貫通形成されている。これらの貫通孔41,42によって、前記した球通路10cが構成されている。
【0022】
回路基板113は、剛性を有する樹脂製の基材にトランジスタ等の電子部品(図示せず)が搭載されており、かかる回路基板113の一端は、上蓋11および下箱12からなる箱体の外方に突出されている。この回路基板113の突出部分には、パチンコ機1の主制御基板(図示せず)と電気的に接続される接続用の入出力端子Tが形成されており、この入出力端子Tは、電源端子Vと、出力信号端子Sとを備えている。なお、この入出力端子Tが前記した第1又は第2入出力端子Ta,Tbのいずれか一方として用いられるのである。
【0023】
回路基板113は、上蓋11および下箱12が組み合わされた場合に貫通孔41,42と連通する位置に、球Pが通過可能な貫通孔51が設けられており、その貫通孔51の周縁には、回路基板113の表面と裏面とにそれぞれ1周ずつコイル配線パターン52が周設されている。なお、回路基板113の具体的な回路構成については図示及び説明を省略するが、例えば、特開平5−256604号公報や、特開平7−311273号公報等に開示された周知のものが適用可能である。
上記のように構成された近接センサ110によれば、球Pが貫通孔41,51,42を通過すると、コイル配線パターン52により発生される磁界が変化して、コイル配線パターン52に逆起電力が生じ、かかる逆起電力を検出することにより、球通路10cを通過する球Pが検出されるのである。かかる場合に、近接センサ110は、図6(a)の出力信号(検出信号)61に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオフ信号61bを出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号61aを出力して、球Pの通過後は再びオフ信号61bを出力するように構成されている。
【0024】
図4は、フォトセンサ210の内部構造を示した分解斜視図である。フォトセンサ210は、検出ユニット10の第1検出器10a又は第2検出器10bのいずれか一方を構成するものであり、上蓋11と下箱12とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内部に、剛性を有する樹脂製の基材に回路パターン(図示せず)がプリント形成された回路基板213を備えている。以下、図4では、図3と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0025】
回路基板213は、トランジスタ等の電子部品(図示せず)が搭載されており、回路基板213の1面(図4上面)には、発光する発光素子251と、その発光素子251が発する光を受光する受光素子252と、その受光素子252へ発光素子251が発光した光を反射させる反射鏡253が配置されている。また、回路基板213は、上述した回路パターンがプリント形成される回路パターン実装部213aを備えており、この回路パターン実装部213aに発光素子251及び受光素子252が配置されている。発光素子251は、例えば、赤外線を発光する発光ダイオードで構成されており、受光素子252は、例えば、赤外線を受光するフォトダイオードで構成されている。
【0026】
発光素子251及び受光素子252は、回路パターン実装部213aにおける貫通孔51の周縁に配置される一方、反射鏡253は、発光素子251及び受光素子252と対向して貫通孔51の周縁に配置されている。また、回路基板213の一端は、その上蓋11および下箱12からなる箱体の外方に突出されており、かかる突出部分にはパチンコ機1の主制御基板(図示せず)と電気的に接続される接続用の入出力端子Tが形成されている。この入出力端子Tは、回路パターン実装部213aに形成される電源端子Vと、出力信号端子Sと、接地端子Gとを備えており、この各端子V,S,Gが回路パターンと電気的に接続されている。なお、入出力端子Tが前記した第1又は第2入出力端子Ta,Tbのいずれか一方として用いられるのである。
【0027】
上記のように構成されたフォトセンサ210によれば、発光素子251は、パチンコ機1の主制御基板(図示せず)から電源端子Vを介して供給される電源により連続的に発光される一方、反射鏡253は、発光素子251からの光を全反射して受光素子252へ導く。かかる状態で、球Pが貫通孔41,51,42を通過すると、発光素子251から受光素子252への光路が一時的に遮断され、かかる光路の遮断により球Pの通過が検出されるのである。ここで、フォトセンサ210は、図6(b)の出力信号(検出信号)62に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオン信号62aを出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信号62bを出力して、球Pの通過後は再びオン信号62aを出力するように構成されている。
【0028】
図5は、メカニカルセンサ310の内部構造を示した分解斜視図であり、図中の矢印Xは、球Pによりアクチュエータ353が押動(移動)される方向を示している。メカニカルセンサ310は、検出ユニット10の第1検出器10a又は第2検出器10bのいずれか一方を構成するものであり、上蓋11と下箱12とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内部に、剛性を有する樹脂製の基材に回路パターン(図示せず)がプリント形成された回路基板313を備えている。以下、図5では、図3と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0029】
図5に示すように、メカニカルセンサ310の回路基板313は、貫通孔41,51,42を通過する球Pを検出するリミットスイッチ351を備えている。リミットスイッチ351は、主に、球Pが貫通孔41,51,42を通過する際に球Pの表面と当接して矢印X方向へ所定量押動されるアクチュエータ352と、そのアクチュエータ352を反矢印Xへ付勢すると共にアクチュエータ352の矢印X方向への移動を検出するセンサ部353とを備えている。
【0030】
回路基板313の一端は、その上蓋11および下箱12からなる箱体の外方に突出されており、かかる突出部分にはパチンコ機1の主制御基板(図示せず)と電気的に接続される接続用の入出力端子Tが形成されている。なお、入出力端子Tが前記した第1又は第2入出力端子Ta,Tbのいずれか一方として用いられるのである。
【0031】
入出力端子Tは、電源端子Vと、出力信号端子Sと、接地端子Gとを備えており、この各端子V,S,Gが前記した回路パターンと電気的に接続されている。ここで、メカニカルセンサ310は、図6(b)の出力信号62に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオン信号62aを出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信号62bを出力して、球Pの通過後は再びオン信号62aを出力するように構成されている。
【0032】
図6は、検出ユニット10による球Pの検出処理を説明する図であり、第1検出器10aの出力信号61と、第2検出器10bの出力信号62と、出力信号61,62から生成される判定用信号63を示している。図6(a)に示すように、第1検出器10aは、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号61aを主制御基板へ出力する一方、図6(b)に示すように、第2検出器10bは、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信号62bを主制御基板へ出力する。
【0033】
パチンコ機1の主制御基板は、第1及び第2検出器10a,10bからの出力信号を受信し、第1検出器10aの出力信号61と、第2検出器10bの出力信号62のNOT値(反転値)との論理積(AND)を演算し、この演算により図6(c)に示す判定用信号63を生成する。例えば、遊技盤3の外側における普通入賞口5,第1種始動口6,特定入賞口7の近傍において、携帯用無線機器やフラッシュ装置を作動させて不正行為が行われると、出力信号61,62に不正な略矩形パルス状のノイズ信号64,65が発生するが、図6(c)に示すように、判定用信号63では球Pの検出を示す正規なオン信号63aのみが出力されるので、不正なノイズ信号64,65による検出ユニット10の誤動作を防止することができるのである。
【0034】
以上説明したように、本実施例の検出ユニット10によれば、その第1検出器10a及び第2検出器10bには近接センサ110、フォトセンサ210、メカニカルセンサ310のうち互いに異なる種類のものがそれぞれ用いられ、更に、第1検出器10aの出力信号61、及び、第1検出器10とは球Pの検出原理が異なる第2検出器10bの出力信号62の双方に基づいて、球通路10cを通過する球Pが検出(検知)される。よって、トランシーバーその他の携帯用無線機器、フラッシュ装置、針金等を用いて、各検出器10a,10bの双方を同時のタイミング又は球Pの通過タイミングに合わせて誤動作させ、不正な球Pの通過信号(入賞信号)を再現することは極めて困難であるので、球Pの通過信号(入賞信号)を不正に作出する不正行為を確実に防止することができるのである。
【0035】
図7は、第2実施例の検出処理を説明するための図であり、第1検出器10aの出力信号71と、第2検出器10bの出力信号72とを示している。球Pが検出ユニット10の球通路10cを通過する場合には、図7に示すように、第1検出器10aの出力信号71にパルス信号71aが立ち上がり、そのパルス信号71aの立ち上がりから時間Δt1遅れて、第2検出器10bの出力信号72にパルス信号72aが立ち上がり、その後、第1検出器10aのパルス信号71aが立ち下がり、そのパルス信号71aの立ち下がりから時間Δt2遅れて、第2検出器10bのパルス信号72aが立ち下がる。なお、図7に示す出力信号72は、第2検出器10bによる実際の出力信号のNOT値であっても良い。
【0036】
第1検出器10aのパルス信号71aと、第2検出器10bのパルス信号72aとの間には、時系列的にズレ(位相差)が生じている。この両パルス信号71a,72aの時系列的なズレは、両検出器10a,10bが球Pの通過方向に沿って所定距離で隣接配置されているために生じるものであり、両検出器10a,10bの検出位置間の距離に応じて、両パルス信号71a,72aのズレ量が決定される。
【0037】
ここで、パチンコ機1の主制御基板(図示せず)は、例えば、パルス信号71aの立ち上がりからパルス信号72aの立ち上がりまでの時間△t1、及び、パルス信号71aの立ち下がりからパルス信号72aの立ち下がりまでの時間△t2が所定範囲内にある場合にのみ、球Pが球通路10cを通過したと判断するように構成されている。一方、遊技盤3の外側における普通入賞口5,第1種始動口6,特定入賞口7の近傍において、携帯用無線機器やフラッシュ装置を作動させると、出力信号71,72に不正な矩形パルス状のノイズ信号71b,72bが生じさせることができる。
【0038】
このようなノイズ信号71b,72bにより不正な検出信号を再現する場合には、ノイズ信号71b,72bの時系列的なズレを時間Δt1,t2に適合させる必要があるが、かかる時間Δt1,t2を再現することは困難であるので、不正なノイズ信号71b,72bによる検出ユニット10の誤動作を防止することができる。しかも、上述したパチンコ機1の主制御基板による検出処理は、簡易なプログラム処理で実行することができるので、検出ユニット10の誤作動を極めて少なくすることができるのである。
【0039】
ここで、第2実施例の検出処理の変形例を示す。この変形例によれば、パチンコ機1の主制御基板(図示せず)は、図7に示す出力信号71,72がともにオフの状態(図7のA)、出力信号71のみがオンの状態(図7のB)、両出力信号71,72がオンの状態(図7のC)、出力信号71がオフに転じ出力信号72のみがオンのままの状態(図7のD)、両出力信号71,72がともに再びオフになる状態(図7のE)、の一連の変化を検知した場合にのみ、球Pが球通路10cを通過したと判断するように構成しても良い。なお、かかる場合に、出力信号71,72における状態B、状態C、状態Dのタイムアウト時間を予めそれぞれ設定しておき、その設定された各タイムアウト時間と、各状態B,C,Dの実際の経過時間とを比較して、球Pが実際に球通路10cを通過した否かを判断するようにしても良い。
【0040】
図8は、第3実施例の検出ユニット100の内部構成を示す分解斜視図である。第3実施例の検出ユニット100は、第1実施例の検出ユニット10に対して、作動原理の異なる2つのセンサを、同一の回路基板130上に形成することによって、上蓋11及び下箱12からなる1つの箱体(筺体)に収容したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0041】
第3実施例の検出ユニット100は、第1実施例と同様に、上蓋11と下箱12とを備えると共に、両部材11,12を組み合わせた内部に回路基板130を備えている。この回路基板130には、近接センサを構成する電気回路130aが形成され、この電気回路130aとともにフォトセンサを構成する電気回路130bが形成されている。また、回路基板130は、近接センサの電気回路130aの一部を構成するコイル配線パターン52と、フォトセンサの電気回路130bの一部を構成する発光素子251及び受光素子252と、これらの各部材52,251,252により出力される電気的な検出信号を所定のパルス波に整形するトランジスタ等の電子部品(図示せず)とを備えている。
【0042】
フォトセンサを構成する電気回路130bは、前記した第1実施例と異なり、発光素子251からの光が、貫通孔51を通過中の球Pの鏡面状の表面に反射されて受光素子252に導かれることにより、球Pを検出するように構成されている。なお、当然のことながら、回路基板130の上面(一面)にフォトセンサを構成する電気回路130bを集約して設け、回路基板130の下面(他面)に近接センサを構成する電気回路130a(コイル配線パターン52を除く)を集約して設けても良い。
【0043】
回路基板130の一端には、上蓋11及び下箱12からなる箱体の外方へ突出する入出力端子Tが形成されており、この入出力端子Tには、電源端子Vと、フォトセンサ出力端子S1と、近接センサ出力端子S2と、接地端子Gとが形成されている。また、フォトセンサ出力端子S1は回路基板130の上面に形成され、近接センサ出力端子S2は回路基板130の下面に形成されており、かかる両端子S1,S2の干渉や短絡が防止されている。
【0044】
この第3実施例の検出ユニット100によれば、近接センサを構成する電気回路130aとフォトセンサを構成する電気回路130bとが同一の回路基板130に形成されるので、近接センサのコイル配線パターン52とフォトセンサの発光素子251及び受光素子252を、球Pの通過方向(貫通孔41,42,51の貫通方向)において極めて接近して配置させることができる。このため、複数の球Pが続いて貫通孔41,51,42を通過した場合に、球Pの通過個数を誤判断することがなく、かかる誤判断を防止するためのプログラム処理が不要となる。しかも、近接センサを構成する電気回路130aとフォトセンサを構成する電気回路130bとが同一の回路基板130に形成されるので、検出ユニット100とパチンコ機1の主制御基板とを電気的に接続する信号線の本数を減少させることができる。
【0045】
図9は、第4実施例の検出ユニット101の内部構成を示す分解斜視図である。第3実施例の検出ユニット101は、第3実施例の検出ユニット101に対して、作動原理の異なる2つのセンサ、例えば、近接センサ及びフォトセンサからの出力信号を論理演算する論理回路を、検出ユニット101自体に設けたものである。以下、第1及び第3実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0046】
第4実施例の検出ユニット101は、近接センサを構成する電気回路130aとフォトセンサを構成する電気回路130bとが一体的に形成された回路基板130を備えている。この回路基板130には、近接センサの電気回路130aの一部を構成するコイル配線パターン52と、フォトセンサの電気回路130bの一部を構成する発光素子251及び受光素子252と、これらの各部材52,251,252により出力される電気的な検出信号を所定のパルス波に整形するトランジスタ等の電子部品(図示せず)とを備えている。
【0047】
検出ユニット101のフォトセンサは、発光素子251からの光が、貫通孔51を通過中の球Pの鏡面状の表面に反射されて受光素子252へ導くことにより球Pの通過を検出するものであり、図6(a)の出力信号61に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオフ信号61bを出力して、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号61aを出力する。
【0048】
一方で、検出ユニット101の近接センサは、貫通孔51を球Pが通過することにより、かかる球Pの通過を検出するものであり、図6(b)の出力信号波62に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオン信号62aを出力し、球Pの通過により矩形パルス状のオフ信号62bを出力して、球Pの通過後は再びオン信号62aを出力するのである。
【0049】
また、回路基板130は、近接センサからの出力信号およびフォトセンサからの出力信号を論理演算する演算素子102とを備えており、この演算素子102によって、図6(c)に示すように、第1検出器10aのオン信号61aと、第2検出器10bのオフ信号62bのNOT値(反転値)との論理積(AND)を演算し、この演算により図6(c)に示す判定用信号63を生成する。
【0050】
この検出ユニット101によれば、例えば、遊技盤3の外側における普通入賞口5,第1種始動口6,特定入賞口7の近傍において、携帯用無線機器やフラッシュ装置を作動させて不正行為が行われると、出力信号61,62に不正な略矩形パルス状のノイズ信号64,65が発生するが、図6(c)に示すように、判定用信号63では球Pの検出を示す正規なオン信号63aのみが出力されるので、不正なノイズ信号64,65による検出ユニット10の誤動作を防止することができるのである。しかも、かかる判定用信号63は、回路基板130に搭載された演算素子102により生成されるので、第1実施例のように判定用信号63をパチンコ機1の主制御基板において生成する必要がなく、かかる判定用信号63を生成するプログラム処理が不要となるのである。
【0051】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0052】
例えば、上記各実施例では、回路基板113,130,213,313を、上蓋11及び下箱12からなる箱体内に収容したが、必ずしも回路基板を箱体内に収納する必要はなく、例えば、回路基板における各部品の実装部分を合成樹脂やゴム等でモールドしても良い。また、上記各実施例では、貫通孔51における周縁の上下両面にコイル配線パターン52を1周分ずつ設けたが、例えば、かかるコイル配線パターンを2周以上周設しても良い。更に、上記実施例の近接センサでは、コイル配線パターン52により球Pを検出したが、近接センサの構造は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、球Pを検出するためにホール素子を用いても良い。
【0053】
第1実施例では、近接センサ110における回路基板113の基材として樹脂製の基材を用いたが、例えば、可撓性を有するフィルム状の基材を用いて、近接センサ110の回路基板をフレキシブル基板で構成しても良い。このようなフレキシブル基板を用いることにより、回路基板113の厚さを更に薄くすると共に、貫通孔51の周囲の部分を破損し難くすることができるのである。
【0054】
第1実施例のフォトセンサ210では、発光素子251からの光を、反射鏡253により受光素子252へ反射させたが、例えば、第3実施例のように、発光素子251からの光を、貫通孔51を通過中の球Pの鏡面状の表面により受光素子252へ反射させることにより球Pを検出しても良い。かかる場合に、フォトセンサは、図6(a)の出力信号61に示すように、球Pの不通過状態において連続的にオフ信号61bを出力しており、球Pの通過により矩形パルス状のオン信号61aを発生するのである。このように、フォトセンサにおいては、図6に示す正論理パルスの出力信号61の構成と負論理パルスの出力信号62の構成とを比較的簡易に選択することができるのである。
【0055】
また、フォトセンサ210では、反射鏡253により発光素子251からの光を受光素子252へ反射させたが、必ずしも、発光素子から受光素子への光路の一部を反射鏡で構成する必要はなく、例えば、かかる光路の一部を透明アクリル樹脂やガラス、水晶等の透光性材質からなる導光体により構成しても良い。
【0056】
更に、第1実施例では、メカニカルセンサ310にリミットスイッチ352を用いたが、メカニカルセンサの構造は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、回路基板313における貫通孔51の周縁両側に電極を対向させて設け、球Pが両電極に接触することにより両電極間が短絡されたことを検知する構成(例えば、特開平10−85389号公報に記載の構成)を用いても良い。
【0057】
また、第1実施例では、図6(c)に示す判定用信号63を、パチンコ機1の主制御基板で生成すると説明したが、かかる判定用信号63の生成は必ずしも主制御基板に限られるものではなく、例えば、検出ユニット10自体にNOT回路およびAND回路を搭載することにより、検出ユニット10自体で判定用信号63を生成して主制御基板へ出力しても良い。
【0058】
図8及び図9における第3及び第4実施例において、近接センサとフォトセンサとを組み合わせたものについて説明したが、これに限定されるものではなく、作動原理の異なる2種のセンサが組み合わせられていれば良い。
【0059】
以下、本発明の変形例を示す。請求項1記載の入賞球検出器において、前記第1検出部と第2検出部とは、前記入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置されていることを特徴とする入賞球検出器1。
【0060】
この入賞球検出器1によれば、入賞口へ入賞した球は、まず、入賞通路を通過する。この入賞通路を通過する球は、第1検出部を通過した後、続いて第2検出部を通過する。よって、第2検出部による検出信号は、第1及び第2検出部の配置間隔に応じて、第1検出部による検出信号に続いて所定時間後に発生する。従って、第1検出部による検出信号と第2検出部による検出信号との位相差を用いて、球の有効な通過の有無を更に正確に検出することができ、その結果、不正行為をより行い難くすることができる。
【0061】
請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞球検出器1において、前記入賞通路が設けられる筺体を備え、その筺体の内部には前記第1検出部と第2検出部とがまとめて配置されていることを特徴とする入賞球検出器2。
【0062】
この入賞球検出器2によれば、入賞通路が設けられる筐体には、第1検出部と第2検出部とがまとめて配置されるので、第1検出部と第2検出部とを、入賞通路における球の通過方向について接近して配置させることができる。よって、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通過する場合に、球は第1検出部及び第2検出部を時間差なく通過するので、複数の球が続いて両検出部を通過した場合に、その球の通過個数を誤ってカウントすることを防止することができる。また、第1検出部と第2検出部とは同一の筺体にまとめて配置されるので、例えば、第1及び第2検出部を従来の入賞球検出器の筐体と同一サイズの筐体内に配置することができ、従来の入賞球検出器に対して検出器自体が大型化することを防止することができる。
【0063】
請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞球検出器1或いは2において、前記第1検出部または第2検出部は、前記入賞通路における球の不通過状態において一定レベルの検出信号を連続して発生し、前記入賞通路を通過する球による前記検出信号の一時的遮断を検出するように構成されていることを特徴とする入賞球検出器3。
【0064】
この入賞球検出器3によれば、第1検出部または第2検出部により連続して発生される検出信号が、入賞通路を通過する球により一時的遮断されることにより、入賞通路における球の通過を検出する。かかる一定レベルの検出信号の遮断という一時的事象を検出することにより、外部からの不正行為が検出しやすく、検出器の故障や配線の切断等の装置的異常をも簡易に検知できるのである。
【0065】
請求項1記載の入賞球検出器、又は、入賞球検出器1から3のいずれかにおいて、前記第1検出部及び第2検出部のうちの一方は、球の通過を磁束の変化で検出する磁束変化検出器で構成され、他方は、球の通過を光学的に検出する光学検出器で構成されていることを特徴とする入賞球検出器4。
【0066】
よって、この入賞球検出器4によれば、磁束変化検出器および光学検出器の双方を同時に、又は、所定のタイミングで不正に誤動作させることは極めて困難であるので、両検出器の双方を誤動作させて不正に入賞信号を作出する不正行為をより防止することができる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の弾球遊技機によれば、第1検出部における第1のセンサ、及び、その第1のセンサとは作動原理の異なる、第2検出部における第2のセンサの双方によって、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通過したことを検出することができる。よって、かかる第1及び第2検出部に対して、トランシーバーその他の携帯用無線機器やフラッシュ装置を用いて不正行為を行おうとしても、かかる両検出部の双方を球の通過タイミングに合わせて誤動作させることはきわめて困難であるので、かかる誤動作により不正に入賞信号を作出する不正行為を確実に防止することができるという効果がある。
また、第1検出部と第2検出部とは、入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置されているので、入賞口へ入賞した球は、まず、入賞通路を通過し、この入賞通路を通過する球は、第1検出部を通過した後、続いて第2検出部を通過する。よって、第2検出部による第2の検出信号は、第1及び第2検出部の配置間隔に応じて、第1検出部による第1の検出信号に続いて所定時間後に発生するので、第1の検出信号と第2の検出信号との間には時系列的なズレ(位相差)が生じる。従って、このように第1検出部による検出信号と第2検出部による検出信号との時系列的なズレ(位相差)を用いるので、不正行為を行い難くすることができるという効果がある。
さらに、第1の検出信号と第2の検出信号との間に生じた時系列的なズレ(位相差)のズレ量である、第1の検出部から出力される第1の検出信号のオンから、第2検出部から出力される第2の検出信号のオンまでの時間Δt1、及び、第1の検出信号のオフから、第2の検出信号のオフまでの時間Δt2が所定範囲内にある場合にのみ、判断手段によって球が入賞通路を通過したと判断される。なお、請求項1における「所定範囲」は、第1検出部及び第2検出部の検出位置間の距離に応じて決定することができる。よって、かかる第1及び第2検出部に対して、トランシーバーその他の携帯用無線機器やフラッシュ装置を用いて不正行為を行おうとしても、かかる時系列的なズレのズレ量、即ち、時間Δt1及び時間Δt2を再現することは困難であるので、不正行為による誤動作を防止することができるという効果がある。
【0068】
請求項2記載の弾球遊技機によれば、請求項1に記載の弾球遊技機の奏する効果に加え、上記した時間Δt1、上記した時間Δt2、及び、第1の検出信号と第2の検出信号とがいずれもオンの状態である時間Δt3と、これらの時間の各々に対して予め設定されたタイムアウト時間とをそれぞれ比較することによって、球が入賞通路を通過したか否かが判断される。よって、かかる第1及び第2検出部に対して、トランシーバーその他の携帯用無線機器やフラッシュ装置を用いて不正行為を行おうとしても、球が入賞通路を通過したと判断される時間Δt1〜時間Δt3となるようにかかる両検出部の双方を誤動作させることはきわめて困難であるので、かかる誤動作により不正に入賞信号を作出する不正行為を確実に防止することができるという効果がある。
【0069】
請求項3記載の弾球遊技機によれば、請求項1又は2に記載の弾球遊技機の奏する効果に加え、入賞通路が設けられる筐体には、第1検出部と第2検出部とがまとめて配置されるので、第1検出部と第2検出部とを、入賞通路における球の通過方向について接近して配置させることができる。よって、入賞口へ入賞した球が入賞通路を通過する場合に、球は第1検出部及び第2検出部を時間差なく通過するので、複数の球が続いて両検出部を通過した場合に、その球の通過個数を誤ってカウントすることを防止することができるという効果がある。また、第1検出部と第2検出部とは同一の筺体にまとめて配置されるので、例えば、第1及び第2検出部を従来の入賞球検出器の筐体と同一サイズの筐体内に配置することができ、従来の入賞球検出器に対して検出器自体が大型化することを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の弾球遊技機における入賞球検出器の一実施例である検出ユニットが配設されたパチンコ機の正面図である。
【図2】 検出ユニットの外観斜視図である。
【図3】 近接センサの内部構造を示した分解斜視図である。
【図4】 フォトセンサの内部構造を示した分解斜視図である。
【図5】 メカニカルセンサの内部構造を示した分解斜視図である。
【図6】 検出ユニットによる球の検出処理を説明するための図であり、(a)は第1検出器の出力信号を示した図であり、(b)は第2検出器の出力信号を示した図であり、(c)は判定用信号を示した図である。
【図7】 第2実施例の検出処理を説明するための図である。
【図8】 第3実施例の検出ユニットの内部構成を示す分解斜視図である。
【図9】 第4実施例の検出ユニットの内部構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機)
3 遊技盤
5 普通入賞口(入賞口の一部)
6 第1種始動(入賞口の一部)
7 特定入賞口(入賞口の一部)
10,100,101 検出ユニット(入賞球検出器)
10a 第1検出器(第1検出部)
10b 第2検出器(第2検出部)
10c 球通路(入賞通路)
11 上蓋(筺体の一部)
12 下箱(筺体の一部)
41,42,51 貫通孔(入賞通路)
52 コイル配線パターン(第1検出部の一部、第2検出部の一部、磁束変化検出器の一部)
130a 電気回路(第1検出部の一部、第2検出部の一部、磁気変化検出器の一部)
130b 電気回路(第1検出部の一部、第2検出部の一部、光学検出器の一部)
251 発光素子(第1検出部の一部、第2検出部の一部、光学検出器の一部)
252 受光素子(第1検出部の一部、第2検出部の一部、光学検出器の一部)
351 リミットスイッチ(第1検出部の一部、第2検出部の一部)
P 球
Claims (3)
- 遊技盤に設けられる入賞口へ入賞した球を検出するための入賞球検出器を有する弾球遊技機であって、
前記入賞球検出器は、
前記入賞口へ入賞した球が通過する入賞通路と、
その入賞通路に設けられ、第1のセンサによりその入賞通路を通過する球を検出する第1検出部と、
その第1検出部に対して前記入賞通路を通過する球の通過方向に沿って配置され、前記第1のセンサとは作動原理の異なる第2のセンサにより前記入賞通路を通過する球を検出する第2検出部とを備えるものであり、
前記第1検出部から出力される第1の検出信号と、前記第2検出部から出力される第2の検出信号との間に生じた時系列的なズレのズレ量である、前記第1の検出部から出力される前記第1の検出信号のオンから、前記第2検出部から出力される第2の検出信号のオンまでの時間Δt1、及び、前記第1の検出信号のオフから、前記第2の検出信号のオフまでの時間Δt2が、所定範囲内にある場合にのみ、球が前記入賞通路を通過したと判断する判断手段を備えていることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記判断手段は、前記時間Δt1、前記時間Δt2、及び、前記第1の検出信号と前記第2の検出信号とがいずれもオンの状態である時間Δt3と、これらの時間の各々に対して予め設定されたタイムアウト時間とをそれぞれ比較することによって、球が前記入賞通路を通過したか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記入賞球検出器は、前記入賞通路が設けられる筺体を備え、その筺体の内部には前記第1検出部と第2検出部とがまとめて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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