JP5857117B1 - メダル検出装置及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル操作式の不正行為及び不正挿入具操作式の不正行為の双方を防止することのできるメダル検出装置を提供する。【解決手段】メダル検出装置10を、メダル通路130の幅方向に所定間隔を隔てて配され、突出姿勢と退避姿勢との間で揺動できるようにその上流側端部がメダル通路130外で軸支された揺動部材31,32,33と、揺動部材31,32,33を突出姿勢側に付勢しながらも、メダル通路130を通過するメダル200によって揺動部材31,32,33の下流側端部が押された際にはその揺動部材31,32,33が退避姿勢となることを許容する付勢部材と、退避姿勢となったことを揺動部材31,32,33ごとに検知する揺動部材用センサ41,42,43と、を備えたものとし、少なくとも3個の揺動部材用センサ41,42,43の検知結果の組み合わせに基づいて、メダル200の通過したことを検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、メダル通路を通過するメダルを検出するためのメダル検出装置と、このメダル検出装置を用いた遊技機とに関する。
一般的な回胴式遊技機では、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバーが操作されると、その外周面に複数の図柄が表された複数本のリールが一斉に回転を開始し、複数のストップボタンがそれぞれ操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回転が停止していき、全てのリールが停止したときにリール窓に表示される図柄の組み合わせが所定の役に対応したものとなっていた場合(入賞した場合)に、その役に応じた枚数のメダルが払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値(通常、50枚)に達していないときに、遊技機筺体の前扉に設けられたメダル投入口にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
この種の回胴式遊技機において、メダル投入口に投入されたメダルは、遊技機筺体の内部に設けられたメダル通路を通過してメダルホッパーに回収されるようになっており、メダル通路に設けられたメダル検出装置によって検出されるようになっている。メダル検出装置としては、接触式センサを用いたものや、非接触式センサ(主に光センサ)を用いたものや、これらを組み合わせて用いたものがある。ところが、上記の回胴式遊技機等、メダルを遊技媒体とする遊技機においては、実際にはメダル投入口にメダルが正規に投入されていないにもかかわらず、メダルが正規に投入されたと判断されるようにメダル検出装置に誤検出させることにより、メダルのクレジット枚数を増加させて遊技を行う不正行為が問題となっている。
例えば、線状部材が取り付けられたメダルをメダル投入口に投入し、メダル投入口の外側から線状部材を引き上げたり押し込んだりすることで、メダル検出装置の前後でメダルを往復動させることにより、メダルのクレジット枚数を増加させる不正行為(以下、「メダル操作式の不正行為」という)が知られている。また、遊技機におけるメダル検出装置のセンサ配置に対応するようにその先端部が特殊な形態に加工された細板状の不正器具(いわゆるクレマン。本明細書においては、「不正挿入具」という)をメダル投入口からメダル通路に挿し込み、メダル検出装置に正規のメダルを検出するときと同じ態様で検出させる不正行為(以下、「不正挿入具操作式の不正行為」という)も知られている。不正挿入具のなかには、その先端部に可動体を設けたものや、その先端部から気体を噴出させるものや、その先端部に発光素子も設けたものもある。メダル操作式の不正行為や、不正挿入具操作式の不正行為を許せば、その遊技機を設置している店舗は、大きな損害を被ることから、各遊技機メーカは、その対策を余儀なくされている。
例えば、特許文献1の図6,7,12には、メダルMの通過を検出するメダルセレクタ200において、メダル通路の厚み方向に進退自在に設けられた可動部材270と、メダル通路内に進入する方向に可動部材270を付勢する付勢部材280とを備え、可動部材270の下流側端部における少なくとも一方端部が、メダル通路の幅方向中央部よりもメダル通路の下流側に突出した形状を有するものが記載されている。特許文献1には、上記構成を採用することにより、メダルの通過を妨げることなく、メダル操作式の不正行為を防止することができる旨も記載されている(同文献の段落0007を参照)。しかし、特許文献1のメダルセレクタは、不正挿入具操作式の不正行為の防止を意識したものとなっておらず、その先端部が比較的単純な構造の不正挿入具を用いれば、メダルが正規に通過したものと誤検出させることが可能になるという欠点があった。
また、特許文献2の図1には、コインCの通過方向に対して順番に3個のコインセンサ14,15,16を設けるとともに、コインセンサ14,16を、コインを非接触で検出する非接触式センサとする一方、コインセンサ15を、コインに接触する作動片を有する接触式センサとし、コインセンサ14,15,16の順に検出が行われない場合及びコインセンサ15による検出時間が予め設定した時間よりも長い場合に不正行為と判断するようにしたコイン処理装置1が記載されている。特許文献2には、上記構成を採用することにより、その先端部に発光素子を取り付けた不正挿入具を用いた不正挿入具操作式の不正行為を防止できる旨も記載されている(同文献の段落0007を参照)。しかし、特許文献2のコイン処理装置1は、メダル操作式の不正行為に対応していないことに加え、不正挿入具の先端部の構造にとある工夫を施せば、不正挿入具操作式の不正行為も可能になるという欠点があった。
さらに、特許文献3の図1には、第一のセンサS1aと、第二のセンサS1bと、第三のセンサS2aと、第四の検出センサS2bとを備え、第一のセンサS1aをメダル通路11の上流側の略中央に設け、第四のセンサS2bをメダル通路11の下流側の略中央に設け、第二のセンサS1bを第一のセンサS1aと第四のセンサS2bとの間におけるメダル通路の上縁近傍に設け、第三のセンサS2aを第一のセンサS1aと第四のセンサS2bとの間におけるメダル通路の下縁近傍に設けたメダルセレクタ1が記載されている。特許文献3には、上記構成を採用したことにより、メダル操作式の不正行為や、不正挿入具操作式の不正行為を防止することが可能になる旨も記載されている(同文献の段落0017を参照)。しかし、特許文献3のメダルセレクタは、それによるメダルの検出方法が分かりさえすれば、不正挿入具の先端部の構造に簡単なとある工夫を施すことにより、不正挿入具操作式の不正行為が可能になるという欠点があった。
特開2011−078542号公報 特開2006−280451号公報 特開2005−081016号公報
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、メダル操作式の不正行為及び不正挿入具操作式の不正行為の双方を防止することのできるメダル検出装置を提供するものである。また、このメダル検出装置を用いた遊技機を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
メダル通路を通過するメダルを検出するためのメダル検出装置であって、
メダル通路の幅方向に所定間隔を隔てて配され、その下流側端部がメダル通路内に突出した突出姿勢とその下流側端部がメダル通路外へ退避した退避姿勢との間で揺動できるようにその上流側端部がメダル通路外で軸支された少なくとも3個の揺動部材と、
揺動部材が突出姿勢となるようにそれぞれの揺動部材を付勢しながらも、メダル通路を通過するメダルによって揺動部材の下流側端部が押された際にはその揺動部材が退避姿勢となることを許容する付勢部材と、
揺動部材が退避姿勢となったことを揺動部材ごとに検知する少なくとも3個の揺動部材用センサと、
を備え、
少なくとも3個の揺動部材用センサの検知結果の組み合わせに基づいて、メダルがメダル通路を通過したことを検出するようにしたことを特徴とするメダル検出装置(以下においては、この態様のメダル検出装置を「Aタイプのメダル検出装置」と呼ぶことがある)
を提供することによって解決される。
ここで、「メダル通路」とは、メダル検出装置とは別個に設けられたメダル通路(メダル検出装置が取り付けられる対象の機器等の側に設けられたメダル通路)と、メダル検出装置と一体に設けられたメダル通路(メダル検出装置に内蔵等されたメダル通路)との双方を含んでいる。すなわち、メダル通路は、本発明のメダル検出装置の要素とならない場合もあるし、要素となる場合もある。また、ここでは、それぞれの揺動部材におけるメダル通過方向を向く一対の端部のうち、メダル通過方向の上流側に位置する側の端部(メダルが入ってくる側の端部)を「上流側端部」とし、メダル通過方向の下流側に位置する側の端部(メダルが出ていく側の端部)を「下流側端部」としている。以下においては、揺動部材の「上流側端部」及び揺動部材の「下流側端部」という語句以外にも、「上流」や「下流」を用いた語句が登場するが、これらの語句も、メダル通過方向を基準として用いている。
このように、それぞれが独立して揺動する少なくとも3個の揺動部材を備えることにより、メダル通路を通過するメダルがメダル検出装置に入る際には、メダルの外周形状(通常、円形)に応じた順番でそれぞれの揺動部材の下流側端部がメダルによって押し下げられて、それぞれの揺動部材が退避姿勢となり、メダルが通過できる状態となる一方、メダルがメダル検出装置から出る際には、メダルの外周形状に応じた順番でそれぞれの揺動部材の下流側端部がメダルから離れて、それぞれの揺動部材が突出姿勢へと復帰するようにすることができる。それぞれの揺動部材が退避姿勢となるタイミングは、それぞれの揺動部材用センサによって検知されるため、これらの揺動部材用センサから検知信号が出力される順番や出力時間等から、メダル検出装置を通過する物体の形状をある程度高い精度で推定することが可能となる。したがって、その先端部が特殊な形態とされた不正挿入具を用いた不正行為を防止することが可能となる。
また、それぞれの揺動部材は、付勢部材によって突出姿勢となるように付勢されているため、メダルがメダル検出装置を通過すると、それぞれの揺動部材が自動的に突出姿勢へと復帰するようになっている。このため、メダルに取り付けた線状部材を引き上げたり押し込んだりすることで、メダル検出装置の前後でメダルを往復動させようとしても、線状部材を引き上げる際に、メダルが揺動部材の下流側端部に引っ掛かるようにすることが可能となる。したがって、メダル操作式の不正行為を防止することも可能となる。
ただし、揺動部材が退避姿勢から90°を超えた範囲(上流側端部と下流側端部が反転するまで)まで揺動できるようになっていると、メダル検出装置を通過したメダルをメダル検出装置の上流側へ引き上げることが可能になるおそれもある。このため、揺動部材の下流側端部がメダル通路内に所定量突出した際に、揺動部材におけるいずれかの部分に接触することにより、その揺動部材が退避姿勢から90°を超えた範囲にまで揺動できないようにするためのストッパー機構を設けると好ましい。これにより、メダル操作式の不正行為をより確実に防止することが可能になる。
本発明のメダル検出装置においては、メダル通路内における揺動部材の隙間となる箇所(当該隙間を形成する揺動部材の上流側端部よりもメダル1枚(メダルの直径)程度上流側に位置する箇所、又は、当該隙間を形成する揺動部材の下流側端部よりもメダル1枚(メダルの直径)程度下流側に位置する箇所も含むものとする)を被検知部とする少なくとも1個の隙間用光センサをさらに備え、少なくとも3個の揺動部材用センサの検知結果と、少なくとも1個の隙間用光センサの検知結果との組み合わせに基づいて、メダルがメダル通路を通過したことを検出するようにすると好ましい。これにより、メダル検出装置を通過する物体の形状をより高い精度で推定することが可能になるだけでなく、不正挿入具操作式の不正行為を試みる場合には、不正挿入具の先端部に発光素子を取り付ける等、不正挿入具の先端部の構造をより複雑化させる必要が生じるので、不正挿入具の先端部が大型化し、それをメダル通路に挿入すること自体を困難にすることも可能になる。また、隙間用光センサは、1個のみ設けてもよいが、2個以上設けるとより好ましい。これにより、不正挿入具操作式の不正行為をより確実に防止することが可能になる。
隙間用光センサを2個以上設ける場合には、少なくとも1個の隙間用光センサの被検知部を、他の隙間用光センサの被検知部からメダル通過方向にずれた位置にすると好ましい。これにより、メダルがメダル検出装置に入る際とメダル検出装置から出る際のいずれにおいても、少なくとも2個の隙間用光センサの検知タイミングにタイムラグを生じさせることが可能になる。このため、不正挿入具操作式の不正行為を試みる場合には、そのようなタイムラグを再現するために、不正挿入具の先端部の構造をさらに複雑化させる必要が生じる。したがって、不正挿入具操作式の不正行為をさらに確実に防止することが可能になる。また、少なくとも1個の隙間用光センサから出射される検知光の向きを、他の隙間用光センサから出射される検知光の向きと異ならせることも好ましい。これにより、不正挿入具操作式の不正行為を試みる場合には、不正挿入具の先端部の両面側に発光素子を取り付ける必要が生じ、不正挿入具の先端部をより大型化させることが可能となるので、不正挿入具をメダル通路により挿入しにくくすることが可能になる。
また、上記課題は、
メダル通路を通過するメダルを検出するためのメダル検出装置であって、
メダル通路の幅方向に所定間隔を隔てて配され、その下流側端部がメダル通路内に突出した突出姿勢とその下流側端部がメダル通路外へ退避した退避姿勢との間で揺動できるようにその上流側端部がメダル通路外で軸支された少なくとも2個の揺動部材と、
揺動部材が突出姿勢となるようにそれぞれの揺動部材を付勢しながらも、メダル通路を通過するメダルによって揺動部材の下流側端部が押された際にはその揺動部材が退避姿勢となることを許容する付勢部材と、
揺動部材が退避姿勢となったことを揺動部材ごとに検知する少なくとも2個の揺動部材用センサと、
メダル通路の幅方向に対して一側に配された揺動部材とメダル通路の前記一側の側端縁との隙間となる箇所(当該一側に配された揺動部材の上流側端部よりもメダル1枚(メダルの直径)程度上流側に位置する箇所、又は、当該一側に配された揺動部材の下流側端部よりもメダル1枚(メダルの直径)程度下流側に位置する箇所も含むものとする)を被検知部とする少なくとも1個の外側用光センサと、
を備え、
少なくとも2個の揺動部材用センサの検知結果と、少なくとも1個の外側用光センサの検知結果との組み合わせに基づいて、メダルがメダル通路を通過したことを検出するようにしたことを特徴とするメダル検出装置(以下においては、この態様のメダル検出装置を「Bタイプのメダル検出装置」と呼ぶことがある)
を提供することによって解決される。
Bタイプのメダル検出装置は、Aタイプのメダル検出装置における3個の揺動部材のうち前記一側に配された1個の揺動部材並びにそれに対応するそれぞれ1個の付勢部材及び揺動部材用センサを、1個の外側用光センサで置き換えた構造を有しており、Aタイプのメダル検出装置と同程度の精度でメダル検出装置を通過する物体の形状を推定することが可能なものとなっている。Aタイプのメダル検出装置について述べた構成(例えば、ストッパー機構を設ける構成や、隙間用光センサを設ける構成や、2個以上の隙間用光センサの被検知部をメダル通過方向にずれた位置とする構成や、2個以上の隙間用光センサの検知光の向きを異ならせる構成等)は、Bタイプのメダル検出装置においても採用することができる。
以上で述べた本発明のメダル検出装置は、回胴式遊技機等、メダルを遊技媒体とする遊技機において好適に採用することができる。この種の遊技機は、メダル操作式の不正行為や不正挿入具操作式の不正行為の対象となりやすく、本発明のメダル検出装置を用いる意義が高まるからである。本発明のメダル検出装置は、メダルを遊技媒体とする遊技機のメダル投入口とメダルホッパーとを結ぶメダル通路のいずれかの箇所に設けることができ、1本のメダル通路に対して複数箇所に設けることもできる。
以上のように、本発明によって、メダル操作式の不正行為及び不正挿入具操作式の不正行為の双方を防止することのできるメダル検出装置を提供することが可能になる。また、このメダル検出装置を用いた遊技機を提供することも可能になる。
本発明に係るメダル検出装置を採用した回胴式遊技機の前面を示した正面図である。 図1の回胴式遊技機における前扉を開いた状態を示した斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が設けられたホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 図3のメダル検出装置におけるそれぞれ3個の揺動部材及び揺動部材用センサ並びに2個の隙間用光センサを抜き出して拡大した斜視図である。 図3のメダル検出装置をX−X面で切断した状態を示した断面図である。 図3のメダル検出装置における揺動部材用センサの検知原理を説明する図である。 本発明に係るメダル検出装置が検知開始前状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第一検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第二検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第三検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第四検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第五検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第六検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が第七検知状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が検知終了状態にあるときのホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。 本発明に係るメダル検出装置が検知開始前状態から検知終了状態へ移行するまでの各状態における揺動部材用センサ及び隙間用光センサの検知態様の変化を示した図である。 本発明に係る他の実施態様のメダル検出装置が設けられたホッパー導入用メダル通路におけるメダル検出装置の周辺を示した一部破断斜視図である。
本発明のメダル検出装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
1.回胴式遊技機
図1は、本発明に係るメダル検出装置を採用した回胴式遊技機100の前面を示した正面図である。図2は、図1の回胴式遊技機100における前扉を開いた状態を示した斜視図である。本実施態様の回胴式遊技機100は、図1に示すように、メダルを投入するためのメダル投入口101と、メダルを払い出すためのメダル払出口102と、その外周面に図柄が描かれた3本のリール103,104,105と、映像演出を行うための液晶ディスプレイ106と、照明演出を行うための発光ランプ(図示省略)と、音声演出を行うためのスピ−カー107等を備えたものとなっており、操作部として、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン108と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン109と、リール103,104,105の回転を開始するためのスタートレバー110と、リール103,104,105の回転をそれぞれ停止するための3個のストップボタン111,112,113と、演出を切り替えるためのチャンスボタン114と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン115等を有するものとなっている。メダルのクレジット枚数は、遊技機筺体の前扉に設けられたクレジット表示部(図示省略)に表示されるようになっている。
この回胴式遊技機100においては、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバー110が操作されると、リール103,104,105が一斉に回転を開始し、ストップボタン111,112,113がそれぞれ操作されると、操作されたストップボタン111,112,113に対応するリール103,104,105の回転が停止していき、全てのリール103,104,105が停止したときにリール窓100aの有効ライン上に表示される図柄の組み合わせが所定の役に対応したものとなっていた場合に、その役に応じた枚数のメダルが払い出され、メダルのクレジット枚数が上限値に達しているときには、メダル払出口102からメダルが払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値に達していないときに、メダル投入口101にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
メダル投入口101に投入されたメダルは、図2に示すように、前扉の背面側に設けられたメダルセレクタ120及びホッパー導入用メダル通路130を介して、遊技機筺体の内側に設けられたメダルホッパー140に回収されるようになっている。メダルセレクタ120は、メダル投入口101に投入されたメダルが正規のメダルでなかった場合、又は、クレジット枚数が上限値に達しているにもかかわらずメダル投入口101にメダルが投入された場合に、その投入されたメダルをホッパー導入用メダル通路130ではなくメダルシュート150へ振分けるためのものとなっている。メダルシュート150へ振り分けられたメダルは、メダル払出口102(図1)から返却される。本実施態様のメダル検出装置は、メダル投入口101とメダルホッパー140とを結ぶメダル通路におけるいずれかの箇所に設けることができ、具体的には、メダルセレクタ120内に設けられたメダル通路(セレクタ用メダル通路)や、ホッパー導入用メダル通路130に設けることができる。以下においては、本実施態様のメダル検出装置をホッパー導入用メダル通路130に設ける場合を例に挙げて説明するが、以下で述べた内容は、メダル検出装置をセレクタ用メダル通路に設ける場合であっても同様に採用することができる。
2.ホッパー導入用メダル通路(メダル通路)
図3は、本発明に係るメダル検出装置10が設けられたホッパー導入用メダル通路130におけるメダル検出装置10の周辺を示した一部破断斜視図である。図3においては、後述する突出壁部131b及びメダル通路蓋体132の一部を破断して表している。ホッパー導入用メダル通路130は、図3に示すように、メダル200を太矢印の向き(x軸方向正側)に通過させるためのものとなっている。本実施態様のホッパー導入用メダル通路130は、メダル通路本体131とメダル通路蓋体132とで構成されている。
メダル通路本体131は、底壁部131aと、底壁部131aの幅方向両縁から底壁部131aの片面側に突出する一対の突出壁部131b,131cとで構成された断面溝型の部材によって形成されており、その溝内でメダル200を通過させるものとなっている。底壁部131aには、底壁部131aを厚さ方向に貫通する複数の矩形状の開口部131a,131a,131aが、底壁部131aの幅方向に所定間隔を隔てて設けられている。開口部131a,131a,131aは、メダル200が通過できない寸法形状とされる。これらの開口部131a,131a,131aは、後述する揺動部材31,32,33をそれぞれメダル通路内に突出させるためのものとなっている。また、底壁部131aにおけるメダル200が通過する側の面には、複数本の凸条をメダル200の通過方向に平行に設けており、メダル200がホッパー導入用メダル通路130を通過する際の接触抵抗を低減している。一方、メダル通路蓋体132は、平板状の部材によって形成されており、メダル通路本体131の溝内を通過するメダル200が飛び出ないように、メダル通路本体131に蓋をするための部材となっている。
ホッパー導入用メダル通路130は、メダル200を脱落させることなく通過させることができ、且つ、隙間用光センサ51,52の発光部51a,52aからそれぞれ出射されて受光部51b,52bでそれぞれ受光される光(検知光A,A)を遮らないものであれば、その素材等を特に限定されない。例えば、ホッパー導入用メダル通路130におけるメダル通路本体131及びメダル通路蓋体132の双方を、透光性を有する部材(例えば透明な部材)によって形成することもできる。しかし、この場合には、検知光A,Aがホッパー導入用メダル通路130で乱反射又は屈折しやすくなり、ホッパー導入用メダル通路130周辺の意図しない範囲に検知光A,Aが洩れ出て、メダル検出装置10やその周辺の他の機器が誤作動するおそれがある。このため、本実施態様のホッパー導入用メダル通路130では、メダル通路蓋体132を透明な部材によって形成しながらも、メダル通路本体131を、遮光性を有し、且つ、検知光A,Aが乱反射又は屈折しにくい黒系色の部材によって形成している。メダル通路蓋体132における検知光A,Aの乱反射又は屈折も抑えたい場合には、メダル通路蓋体132も、メダル通路本体131と同様、遮光性を有する部材によって形成し、メダル通路蓋体132における検知光A,Aが通過する部分に、図示省略の検知窓を設けるとよい。この場合、当該検知窓は、メダル200が通過できない寸法形状とされる。
ホッパー導入用メダル通路130の内側横断幅W(図5を参照)は、メダル200の直径よりも大きければ特に限定されない。しかし、内側横断幅Wを狭くしすぎると、メダル200がホッパー導入用メダル通路130で詰まりやすくなる。このため、内側横断幅Wは、メダル200の直径(Rとする)に対する内側横断幅Wの比W/Rが1.01以上となる範囲で設定すると好ましい。比W/Rは、1.03以上であるとより好ましく、1.05以上であるとさらに好ましい。一方、内側横断幅Wを広くしすぎると、メダル検出装置10を大型化させる必要が生じるし、後述する揺動部材31,32,33を多数設ける必要も生じる。このため、内側横断幅Wは、比W/Rが1.5以下となる範囲で設定すると好ましい。比W/Rは、1.3以下であるとより好ましく、1.1以下であるとさらに好ましい。本実施態様のホッパー導入用メダル通路130においては、比W/Rを約1.05としている。
また、ホッパー導入用メダル通路130の内側垂直幅W(図5を参照)は、メダル200の厚さよりも大きければ特に限定されない。しかし、内側垂直幅Wを狭くしすぎると、メダル200がホッパー導入用メダル通路130で詰まりやすくなる。このため、内側垂直幅Wは、メダル200の厚さ(Tとする)に対するホッパー導入用メダル通路130の内側垂直幅Wの比W/Tが1.1以上となる範囲で設定すると好ましい。比W/Tは、1.2以上であるとより好ましく、1.3以上であるとさらに好ましい。一方、内側垂直幅Wが広すぎると、ホッパー導入用メダル通路130内を通過するメダル200が底壁部131aに対して大きく傾いてしまい、メダル200を所望の姿勢で検知しにくくなるおそれがある。このため、内側垂直幅Wは、比W/Tが5以下となる範囲で設定すると好ましい。比W/Tは、4以下であるとより好ましく、3以下であるとさらに好ましい。
ところで、図3等において、ホッパー導入用メダル通路130は、メダル通路本体131における底壁部131aが水平となるように描いているが、これは図示の便宜を考慮したことによる。ホッパー導入用メダル通路130は、メダル200が所定の向きで流れるのであれば、その向きを特に限定されない。本実施態様のホッパー導入用メダル通路130は、メダル通路本体131における底壁部131a(図3等におけるx−z平面)が鉛直面に対して平行になり、突出壁部131cが突出壁部131bよりも鉛直上側となるように配している。また、メダル200が重力によって上流側(x軸方向負側)から下流側(x軸方向正側)へと流れるように、ホッパー導入用メダル通路130の下流側端部(x軸方向正側の端部)が上流側端部(x軸方向負側の端部)よりも低くなるように、ホッパー導入用メダル通路130の長手方向(x軸方向)を水平方向に対して傾斜して配している。このため、ホッパー導入用メダル通路130を流れるメダル200は、突出壁部131bの内面(z軸方向正側の面)上を転がりながら図3の太矢印の向きへ滑り落ちるようになっている。
3.メダル検出装置
メダル検出装置10について、より具体的に説明する。本実施態様のメダル検出装置10は、図3に示すように、ホッパー導入用メダル通路130の幅方向に所定間隔を隔てて配された3個の揺動部材31,32,33と、揺動部材31,32,33をそれぞれ付勢するための3個の付勢部材61,62,63(図4を参照)と、揺動部材31,32,33の姿勢をそれぞれ検知するための3個の揺動部材用センサ41,42,43と、ホッパー導入用メダル通路130内における揺動部材31,32,33の隙間となる箇所を被検知部とする2個の隙間用光センサ51,52とを備えている。このメダル検出装置10は、ホッパー導入用メダル通路130を上流側(図3におけるx軸方向負側)から下流側(図3におけるx軸方向正側)へ通過するメダル200を、3個の揺動部材用センサ41,42,43の検知結果と、2個の隙間用光センサ51,52の検知結果との組み合わせに基づいて検出するものとなっている。本実施態様のメダル検出装置10は、上述した「Aタイプのメダル検出装置」に相当するものとなっている。
3.1 揺動部材
揺動部材31,32,33は、図3に示すように、その上流側端部(同図におけるx軸方向負側の端部)を支軸20に所定間隔を隔てて軸支されており、その下流側端部(同図におけるx軸方向正側の端部)が開口部131a,131a,131aからホッパー導入用メダル通路130内に突出した突出姿勢と、その下流側端部がホッパー導入用メダル通路130外(開口部131a,131a,131a内)へ退避した退避姿勢との間で揺動できるようになっている。支軸20は、ホッパー導入用メダル通路130の低壁部131aの裏側(メダル200が通過する側とは反対側)で、ホッパー導入用メダル通路130の幅方向(z軸方向)と平行に配されている。このため、本実施態様のメダル検出装置10では、揺動部材31,32,33が、ホッパー導入用メダル通路130の幅方向(z軸方向)に沿って1列に配列された状態となっているが、メダル200が通過する際に揺動部材31,32,33が退避姿勢となり、且つ、メダル操作式の不正行為や不正挿入具操作式の不正行為が容易とならない範囲であれば、揺動部材31,32,33の配列方向をホッパー導入用メダル通路130の幅方向に対して傾斜(例えば、揺動部材32を揺動部材31よりも下流側に配し、揺動部材33を揺動部材32よりもさらに下流側に配することにより、揺動部材31,32,33の配列方向をホッパー導入用メダル通路130の幅方向に対して傾斜させる等)させてもよい。この場合、支軸20は、ホッパー導入用メダル通路130の幅方向に対して傾斜させてもよいし、支軸20を揺動部材31,32,33ごとに設けてそれぞれの支軸20をホッパー導入用メダル通路130の幅方向と平行にしてもよい。また、正規のメダル200の直径に相当する距離程度であれば、一部の揺動部材(例えば揺動部材32)のみを他の揺動部材(例えば揺動部材31,33)からメダル通過方向にずらして配置させてもよい。
図4は、図3のメダル検出装置10における揺動部材31,32,33及び揺動部材用センサ41,42,43並びに隙間用光センサ51,52を抜き出して拡大した斜視図である。揺動部材31,32,33の形態は、メダル200がホッパー導入用メダル通路130を通過する際に退避姿勢へと変化できるものであれば特に限定されない。本実施態様の揺動部材31,32,33は、図4に示すように、それぞれ、断面三角形状の板片からなる揺動部材本体31a,32a,33aと、揺動部材本体31a,32a,33aの上流側端部から支軸20と垂直な方向に突出して設けられた揺動部材突出部31b,32b,33bとで構成されている。揺動部材本体31a,32a,33aは、ホッパー導入用メダル通路130を通過するメダル200に当接させるための部分となっており、揺動部材突出部31b,32b,33bは、後述する揺動部材用センサ41,42,43にそれぞれ検知させるための部分となっている。
本実施態様のメダル検出装置10において、揺動部材の個数は、揺動部材31,32,33の合計3個となっているが、これに限定されない。揺動部材の個数は、多ければ多いほど、ホッパー導入用メダル通路130を通過するメダル200の形状をより高い精度で推定することが可能となるし、ホッパー導入用メダル通路130に挿入されたメダル200や不正挿入具の引き抜きをより確実に防止することも可能になる。また、ホッパー導入用メダル通路130の内側横断幅Wが広い場合には、より多くの揺動部材が必要になる。しかし、揺動部材の個数が多くなりすぎると、メダル検出装置10の構造が複雑化して高コスト化してしまう。このため、揺動部材の個数は、通常10個以下、好ましくは7個以下、より好ましくは5個以下とされる。
図5は、図3のメダル検出装置10をX−X面で切断した状態を示した断面図である。突出壁部131bと揺動部材31との隙間の幅W、揺動部材31と揺動部材32との隙間の幅W、揺動部材32と揺動部材33との隙間の幅W、及び、揺動部材33と突出壁部131cとの隙間の幅Wは、メダル200の直径よりも小さければ特に限定されない。幅W,W,W,Wは、全て等しく設定してもよいし、全て異なるように設定してもよい。しかし、メダル検出装置10でメダル200の形状をより高い精度で推定できるようにすることや、ホッパー導入用メダル通路130に挿入されたメダル200や不正挿入具の引き抜きをより確実に防止すること等を考慮すると、両側の揺動部材31,33を突出壁部131b,131cの近傍に配し(隙間W,Wを狭くし)、その間の揺動部材32を両側の揺動部材31,33の隙間に略均等に配する(隙間W,Wを略等しくする)と好ましい。これは、揺動部材を4個以上設ける場合についても同様である。ホッパー導入用メダル通路130の内側横断幅W(図5)がメダル200の直径に近い寸法とされるとともに、3個の揺動部材31,32,33を備えた本実施態様のメダル検出装置10においては、上記構成を採用することにより、揺動部材31でメダル200の下端部付近を、揺動部材32でメダル200の中央付近を、揺動部材33でメダル200の上端部付近の通過をそれぞれ検出することが可能となっている。
揺動部材31,32,33の突出側最大角度θ(図6(a)を参照)は、特に限定されないが、小さくしすぎると、メダル検出装置10に生じた振動等によって、揺動部材31,32,33が僅かに揺動しただけでも、後述する揺動部材用センサ41,42,43の出力が切り替わりやすくなり、メダル検出装置10が誤作動するおそれが生じる。このため、突出側最大角度θは、通常、5°以上とされる。突出側最大角度θは、10°以上であると好ましく、20°以上であるとより好ましい。一方、突出側最大角度θを大きくしすぎると、揺動部材31,32,33からメダル200に加わる抵抗が大きくなり、メダル200が詰まりやすくなるおそれがある。また、突出側最大角度θが90°を超えると、揺動部材31,32,33を下流側に通過したメダル200を再び揺動部材31,32,33の上流側へ引き上げることが可能になるおそれもある。このため、突出側最大角度θは、通常、90°以下とされる。突出側最大角度θは、70°以下であると好ましく、60°以下であるとより好ましい。本実施態様のメダル検出装置10において、突出側最大角度θは、約30°となっている。
ところで、本実施態様のメダル検出装置10においては、図5に示すように、揺動部材31,32,33の上方(y軸方向正側)にもメダル通路蓋体132が存在するようにしており、揺動部材31,32,33が突出側最大角度θまで揺動した際に、揺動部材31,32,33の下流側端部がメダル通路蓋体132の内面に接触するようにしている。換言すると、メダル通路蓋体132は、揺動部材31,32,33が最大起立角度θを超えた範囲まで揺動しないように規制するためのストッパーとして機能するようになっている。このストッパーの機能は、メダル通路本体131等、メダル通路蓋体132以外の部材に持たせることもできる。例えば、揺動部材31,32,33が最大起立角度θまで揺動した際に、揺動部材31,32,33がメダル通路本体131に突き当たってそれ以上起立できないように、開口部131a,131a,131aの形態や、揺動部材31,32,33の形態を調整することもできる。
3.2 付勢部材
図4に示すように、付勢部材61,62,63は、それぞれ揺動部材31,32,33が突出姿勢となるように揺動部材31,32,33を付勢するためのものとなっている。付勢部材61,62,63の形態や配置は、上記の付勢を行うことができるのであれば特に限定されないが、通常、コイルバネや板バネ等の弾性部材が揺動部材31,32,33の周辺に配置される。本実施態様の付勢部材61,62,63は、それぞれ支軸20に外嵌固定したコイルバネとなっている。これらのコイルバネの一端部は、揺動部材本体31a,32a,33aの下側(y軸方向負側)で揺動部材本体31a,32a,33aの下流側端部に向かって突出した状態に設けられており、揺動部材本体31a,32a,33aの下面(y軸方向負側の面)を上側(y軸方向正側)へ押し上げるように調節されている。このため、ホッパー導入用メダル通路130を通過するメダル200によって、揺動部材本体31a,32a,33aの上面(y軸方向正側を向く面)が下側(y軸方向負側)に押圧されると、付勢部材61,62,63がその押圧力に負けて、揺動部材31,32,33が退避姿勢(図4において破線で表された姿勢)となる一方、メダル200が通過して、揺動部材本体31a,32a,33aの前記上面がメダル200によって押圧されなくなると、揺動部材31,32,33が突出姿勢(図4において実線で表された姿勢)へと自然に復帰するようになっている。
3.3 揺動部材用センサ
揺動部材用センサ41,42,43は、それぞれ揺動部材31,32,33が退避姿勢となったことを検知するためのものとなっている。揺動部材用センサ41,42,43に用いるセンサの種類は、上記の検知を行うことができるのであれば特に限定されない。揺動部材用センサ41,42,43に用いるセンサとしては、光センサや近接センサ等の非接触式センサや、リミットセンサ等の接触式センサ等が例示されるが、非接触式センサを好適に用いることができる。本実施態様のメダル検出装置10においては、揺動部材用センサ41,42,43の検知対象である揺動部材31,32,33を樹脂(非金属)製としており、光センサ(光電スイッチ)を採用している。光センサは、透過型と反射型とに大別されるが、本実施態様の揺動部材用センサ41,42,43では、図4に示すように、それぞれ発光部41a,42a,43aと受光部41b,42b,43bとが対向して配された透過型の光センサを採用している。
図6は、図3のメダル検出装置10における揺動部材用センサ41の検知原理を説明する図である。図6(a)は、揺動部材31が突出姿勢にあるときの揺動部材用センサ41の周辺を支軸20に垂直な平面で切断した断面図であり、図6(b)は、揺動部材31が突出姿勢にあるときの揺動部材用センサ41の周辺を支軸20に平行な平面(図3におけるX−X面)で切断した断面図である。また、図6(c)は、揺動部材31が退避姿勢にあるときの揺動部材用センサ41の周辺を支軸20に垂直な平面で切断した断面図であり、図6(d)は、揺動部材31が退避姿勢にあるときの揺動部材用センサ41の周辺を支軸20に平行な平面(図3におけるX−X面)で切断した断面図である。図6は、付勢部材61を省略して表している。以下においては、揺動部材用センサ41の検知原理について説明するが、他の揺動部材用センサ42,43の検知原理も、揺動部材用センサ41と同様である。
図6(a),(b)に示すように、揺動部材31が突出姿勢にあるときには、揺動部材突出部31bが揺動部材用センサ41の発光部41aと受光部41bとの隙間に完全に挿入されておらず、発光部41aと受光部41bとを結ぶ検知光Bが揺動部材突出部31bによって遮られていないため、受光部41bは、発光部41aから出射された検知光Bを受光することができる。これに対し、図6(c),(d)に示すように、揺動部材31が退避姿勢にあるときには、揺動部材突出部31bが揺動部材用センサ41の発光部41aと受光部41bとの隙間に挿入されて、検知光Bが揺動部材突出部31bによって遮られた状態となるため、受光部41bは、発光部41aから出射された検知光Bを受光できなくなる。すなわち、発光部41aから出射された検知光Bが受光部41bで受光できなくなるタイミングを検知することにより、揺動部材41が突出姿勢から退避姿勢へと移行するタイミングを検知することができる。逆に、発光部41aから出射された検知光Bが受光部41bで受光できるようになるタイミングを検知することにより、揺動部材31が退避姿勢から突出姿勢へと移行するタイミングを検知することができる。
揺動部材用センサ41,42,43として用いる光センサは、その出力方式が、ノーマルオープン(受光時ON出力で遮光時OFF出力)のものと、ノーマルクローズ(遮光時OFF出力で遮光時ON出力)のものと、ノーマルオープンとノーマルクローズとを切り替えることができるものとがあるが、揺動部材31の姿勢の変化は、これらいずれの出力方式においても検知することができる。以下の説明においては、説明の便宜上、揺動部材用センサ41,42,43の出力方式を、ノーマルクローズ(遮光時(揺動部材31,32,33が退避姿勢となったとき)ON出力)で統一している。これは、後述する隙間用光センサ51,52の出力方式においても同様である。揺動部材用センサ41,42,43から出力される信号は、図示省略の制御基板へと入力される。
3.4 隙間用光センサ
隙間用光センサ51,52は、図3に示すように、ホッパー導入用メダル通路130内における揺動部材31,32,33の隙間となる箇所を被検知部とするものとなっている。このように、隙間用光センサ51,52を設けることにより、不正挿入具式の不正行為をさらに困難にすることができる。隙間用光センサ51,52を設ける場合、その個数は1個であってもよいが、不正行為をさらに困難にする観点からは、2個以上とすると好ましい。本実施態様のメダル検出装置10においても、2個の隙間用光センサ51,52を設けている。Aタイプのメダル検出装置10において、隙間用光センサ51,52の被検知部は、揺動部材31,32,33の隙間(揺動部材31と揺動部材32との隙間、又は、揺動部材32と揺動部材33との隙間)のいずれであってもよいし、その両方であってもよい。また、隙間用光センサ51の被検知部と、揺動部材用センサ52の被検知部とは、同一の隙間であってもよいし、異なる隙間であってもよい。本実施態様の隙間用光センサ51,52は、いずれも揺動部材32と揺動部材33との隙間を被検知部としている。
複数の隙間用光センサ51,52を設ける場合には、少なくとも1個の隙間用光センサの被検知部を、他の隙間用光センサの被検知部からメダル通過方向(x軸方向)にずれた位置とすると好ましい。本実施態様のメダル検出装置10においても、隙間用光センサ52の被検知部は、隙間用光センサ51の被検知部よりもメダル通過方向の下流側(x軸方向正側)にずらしている。このため、隙間用光センサ51がメダル200を検知するタイミングと、隙間用光センサ52がメダル200を検知するタイミングとに、タイムラグが生じ、不正挿入具操作式の不正行為を試みる場合には、そのようなタイムラグを再現するために、不正挿入具の先端部の構造をさらに複雑化させる必要が生じるようになっている。これは、隙間用光センサ51,52のうち一方の被検知部を他の隙間(揺動部材31と揺動部材32との隙間)とする場合にも言える。というのも、メダル検出装置10を通過するメダル200は、通常、円盤状を為し、ホッパー導入用メダル通路130の幅方向に垂直な平面(x−y平面に平行な平面)で真ん中の揺動部材32の幅方向中心を通る面に対し、対称な形状を有しているため、隙間用光センサ51,52の被検知部が異なる隙間であっても、それらの被検知部をメダル通過方向にずらせば、隙間用光センサ51,52の検知タイミングにタイムラグが生じることには変わりがないからである。
複数の隙間用光センサ51,52の被検知部をメダル通過方向にずらす場合、それぞれの被検知部のメダル通過方向(x軸方向)に沿ったずらし距離L(図4を参照)は、揺動部材31,32,33の配置等によっても異なり、特に限定されない。しかし、ずらし距離Lを短くしすぎると、上記のタイムラグが小さくなりすぎてしまい、メダル200等の僅かな振動等の外部要因によって、正規のメダル200が通過した場合であっても、不正挿入具が挿入されたと判定されてしまうおそれがある。このため、ずらし距離Lは、正規のメダル200の直径(Rとする)に対するずらし距離Lの比L/Rが、0.05以上となる範囲で設定すると好ましい。比L/Rは、0.1以上であると好ましく、0.2以上であるとより好ましい。一方、ずらし距離Lを大きくしすぎると、上記のタイムラグが大きくなりすぎてしまい、複数の隙間用光センサ51,52のうち少なくとも1つが、不正行為の困難化に実質的に寄与しなくなるおそれがある。このため、ずらし距離Lは、比L/Rが1以下となる範囲で設定すると好ましい。本実施態様のメダル検出装置10において、比L/Rは約0.5となっている。
隙間用光センサ51,52に用いる光センサ(光電スイッチ)の種類は、特に限定されず、透過型又は反射型のいずれも用いることができる。本実施態様の隙間用光センサ51,52は、図4に示すように、それぞれ発光部51a,52aと受光部51b,52bとで構成された透過型の光センサとしている。隙間用光センサ51,52の光源は、通常、赤外発光ダイオードや赤色発光ダイオード等の発光ダイオードとされる。また、本実施態様の隙間用光センサ51,52では、発光部51a,52aの取付け等を考慮したため、発光部51a,52aから出射されて受光部51b,52bでそれぞれ受光される検知光A,Aの光軸の向きを、ホッパー導入用メダル通路130の内側垂直幅W(図5を参照)の方向に対して傾斜させているが、検知光A,Aの光軸の向きは、内側垂直幅W方向と平行にしてもよい。さらに、本実施態様の隙間用光センサ51,52では、検知光Aと検知光Aとが同じ向きになっているが、一方の隙間用光センサ(例えば隙間用光センサ51)の発光部(例えば発光部51a)と受光部(例えば受光部51b)との配置を逆にすることにより、検知光Aと検知光Aとを逆向きにすることもできる。これにより、不正挿入具操作式の不正行為を試みる場合には、不正挿入具の先端部の両面側に発光素子を取り付ける必要が生じ、不正挿入具の先端部をより大型化させることが可能となる。
ところで、検知光A,Aは、それぞれ発光部51a,52aから常に出射されるようにしてもよいが、出射される時間帯と出射されない時間帯とが不規則(ランダム)に繰り返されるようにし、発光部51a,52aからそれぞれ検知光A,Aが出射されていない時間帯に受光部51b又は受光部52bが光を検知すると、不正挿入具が挿入されたと判断するようにすると好ましい。これにより、不正挿入具操作式の不正行為を行おうとすると、その不正挿入具には、発光部51a,52aから出射された検知光A,Aを検知するための不正挿入具側受光部と、不正挿入具側受光部が検知光A,Aを検知したタイミングに従って受光部51b,52bに向かって光を出射するための不正挿入具側発光部とを設けなければならなくなり、不正挿入具をさらに大型化する必要が生じる。このため、不正挿入具操作式の不正行為をさらに困難にすることができる。
3.5 メダル検出装置によるメダルの検知方法
続いて、本実施態様のメダル検出装置10を用いたメダル200の具体的な検知方法について説明する。図7〜15は、本実施態様のメダル検出装置10が設けられたホッパー導入用メダル通路130におけるメダル検出装置10の周辺を示した一部破断斜視図であり、メダル検出装置10が、検知開始前状態にあるとき(図7)と、第一検知状態にあるとき(図8)と、第二検知状態にあるとき(図9)と、第三検知状態にあるとき(図10)と、第四検知状態にあるとき(図11)と、第五検知状態にあるとき(図12)と、第六検知状態にあるとき(図13)と、第七検知状態にあるとき(図14)と、検知終了状態にあるとき(図15)とを、それぞれ示したものである。図7〜15においては、図示の便宜上、ホッパー導入用メダル通路130の突出壁部131bの一部を破断して表しており、メダル通路蓋体132を省略している。
図7に示すように、ホッパー導入用メダル通路130を流れてくるメダル200が、メダル検出装置10に到達する前の状態においては、3個の揺動部材31,32,33の全てが突出姿勢にあり、3個の揺動部材用センサ41,42,43の出力は、いずれもOFFの状態にある。また、検知光A,Aのいずれもメダル200によって遮られておらず、2個の隙間用光センサ51,52の出力は、いずれもOFFの状態にある。
図7に示す検知開始前状態から、メダル200が下流側に移動すると、図8に示す第一検知状態となる。この第一検知状態においては、メダル200の下流側の縁部が隙間用光センサ51の被検知部を通過して、隙間用光センサ51の検知光Aがメダル200によって遮られるため、隙間用光センサ51の出力が、ONの状態へと変化する。一方、他の隙間用光センサ52、及び、3個の揺動部材用センサ41,42,43の検知態様は、検知開始前状態から変化がないため、これらのセンサの出力は、いずれもOFFの状態にある。第一検知状態において、真ん中の揺動部材32は、検知開始前状態よりはその下流側端部が倒伏する向きに回動しているものの、揺動部材突出部32bは、揺動部材用センサ42の検知光B(図5を参照)を遮るには至っていない。
図8に示す第一検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図9に示す第二検知状態となる。この第二検知状態においては、真ん中の揺動部材32が、メダル200からの押圧力によって開口部131a内に退避した退避姿勢となり、揺動部材用センサ42の検知光B(図5を参照)が揺動部材突出部32bによって遮られるため、揺動部材用センサ42の出力が、ONの状態へと変化する。また、第二検知状態において、両側の揺動部材31,33は、第一検知状態よりはその下流側端部が倒伏する向きに回動しているものの、揺動部材突出部31b,33bが、揺動部材用センサ41,43の検知光B,B(図5を参照)をそれぞれ遮るには至っていないため、揺動部材用センサ41,43の出力は、OFFのままである。さらに、第二検知状態において、隙間用光センサ51,52の検知態様は、第一検知状態から変化がないため、隙間用光センサ51の出力はONのままで、隙間用光センサ52の出力はOFFのままとなっている。
図9に示す第二検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図10に示す第三検知状態となる。この第三検知状態においては、両側の揺動部材31,33が、メダル200からの押圧力によって開口部131a,131a内にそれぞれ退避した退避姿勢となり、揺動部材用センサ41,43の検知光B,Bが揺動部材突出部31b,33bによってそれぞれ遮られるため、揺動部材用センサ41,43の出力が、ONの状態へと変化する。また、第三検知状態において、揺動部材用センサ41及び隙間用光センサ51,52の検知態様は、第二検知状態から変化がないため、隙間用光センサ51及び揺動部材用センサ42の出力はONのままで、隙間用光センサ52の出力はOFFのままとなっている。
図10に示す第三検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図11に示す第四検知状態となる。この第四検知状態においては、メダル200の下流側の縁部が隙間用光センサ52の被検知部を通過して、隙間用光センサ52の検知光Aがメダル200によって遮られるため、隙間用光センサ52の出力が、ONの状態へと変化する。また、第四検知状態において、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51の検知態様は、第三検知状態から変化がないため、これらのセンサの出力は、いずれもONの状態にある。
図11に示す第四検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図12に示す第五検知状態となる。この第五検知状態においては、メダル200の上流側の縁部が隙間用光センサ51の被検知部を通過して、隙間用光センサ51の検知光Aが受光部51bに到達できるようになるため、隙間用光センサ51の出力が、OFFの状態へと変化する。また、第五検知状態において、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ52の検知態様は、第四検知状態から変化がないため、これらのセンサの出力は、いずれもONの状態にある。
図12に示す第五検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図13に示す第六検知状態となる。この第六検知状態においては、メダル200の上流側の縁部が揺動部材31,33の下流側端部を通過して、メダル200から揺動部材31,33への押圧力が加えられなくなるため、揺動部材31,33は、それぞれ付勢部材61,63の付勢力によって突出状態へと復帰する。このため、揺動部材用センサ41,43の検知光B,B(図5を参照)がそれぞれ受光部41b,43bに到達できるようになり、揺動部材用センサ41,43の出力が、OFFの状態へと変化する。また、第六検知状態において、揺動部材用センサ42及び隙間用光センサ51,52の検知態様は、第五検知状態から変化がないため、揺動部材用センサ42及び隙間用光センサ52の出力はONのままで、隙間用光センサ51の出力はOFFのままとなっている。
図13に示す第六検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図14に示す第七検知状態となる。この第七検知状態においては、メダル200の上流側の縁部が揺動部材32の下流側端部を通過して、メダル200から揺動部材32への押圧力が加えられなくなるため、揺動部材32は、付勢部材62の付勢力によって突出状態へと復帰する。このため、揺動部材用センサ42の検知光B(図5を参照)が受光部42bに到達できるようになり、揺動部材用センサ42の出力が、OFFの状態へと変化する。また、第七検知状態において、揺動部材用センサ41,43及び隙間用光センサ51,52の検知態様は、第六検知状態から変化がないため、揺動部材用センサ41,43及び隙間用光センサ51の出力はOFFのままで、隙間用光センサ52の出力はONのままとなっている。
図14に示す第七検知状態から、メダル200が下流側に移動すると、図15に示す検知終了状態となる。この検知終了状態においては、メダル200の上流側の縁部が隙間用光センサ52の被検知部を通過して、隙間用光センサ52の検知光Aが受光部52bに到達できるようになるため、隙間用光センサ52の出力が、OFFの状態へと変化する。また、検知終了状態において、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51の検知態様は、第七検知状態から変化がないため、これらのセンサの出力は、いずれもOFFのままである。すなわち、検知終了状態においては、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51,52の全ての出力がOFFの状態となり、検知開始前状態と同一となる。ホッパー導入用メダル通路130を次のメダル200が流れてきた場合には、上述した検知開始前状態、第一検知状態から第七検知状態及び検知終了状態が繰り返し発現する。
以上で述べた、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51,52の出力の変化をまとめると、図16に示すようになる。図16は、本実施態様のメダル検出装置10が検知開始前状態から検知終了状態へ移行するまでの各状態における揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51,52の検知態様の変化を示した図である。図16を見ると、検知開始前状態と検知終了状態においては、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51,52の全ての出力がOFFとなっているものの、第一検知状態から第七検知状態においては、揺動部材用センサ41,42,43及び隙間用光センサ51,52の出力の組み合わせが全て異なっており、これらのセンサの出力の組み合わせによって、現在の状態が、第一検知状態から第七検知状態のいずれにあるのかを検出することができるようになっている。また、これらのセンサの出力の組み合わせの変化態様は、メダル200の形状に起因するものである。このため、本実施態様のメダル検出装置10では、これらのセンサの出力の組み合わせが、図16に示す順番で変化した場合には、メダル検出装置10を正規のメダル200が通過したと判定し、それ以外の場合には、ホッパー導入用メダル通路130に不正挿入具が挿入されたと判定することにより、不正行為を高い精度で検出することができる。
また、不正行為の検出精度は、図16における各状態間の移行に要する時間間隔を監視することにより、さらに高めることができる。例えば、メダル検出装置10を正規のメダル200が通過した場合における、第一検知状態となってから第二検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第二検知状態となってから第三検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第三検知状態となってから第四検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第四検知状態となってから第五検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第五検知状態となってから第六検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第六検知状態となってから第七検知状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲と、第七検知状態となってから検知終了状態となるまでの時間間隔(Tとする)の許容範囲とをそれぞれ設定しておき、実際に検知された時間間隔T,T,T,T,T,T,Tが、それぞれ予め設定された許容範囲内の場合には、メダル検出装置10を正規のメダル200が通過したと判定し、実際に検知された時間間隔T,T,T,T,T,T,Tのうちいずれかが、予め設定された許容範囲内に収まらなかった場合には、ホッパー導入用メダル通路130に不正挿入具が挿入されたと判定するようにすることにより、不正行為の検出精度をさらに高めることができる。
3.6 他の実施態様(Bタイプ)のメダル検出装置
以上では、メダル200の通過の検出に、少なくとも3個の揺動部材用センサ41,42,43を用いるAタイプのメダル検出装置について説明したが、Aタイプのメダル検出装置10における両側に配された揺動部材用センサ41,43のうち、いずれか一方を外側用光センサで置き換えた他の実施態様(Bタイプ)のメダル検出装置を用いても、Aタイプのメダル検出装置10と同程度の精度で不正行為を検出することができる。図17は、Bタイプのメダル検出装置10が設けられたホッパー導入用メダル通路130におけるメダル検出装置10の周辺を示した一部破断斜視図である。図17においては、突出壁部131b及びメダル通路蓋体132の一部を破断して表している。
Bタイプのメダル検出装置10は、Aタイプのメダル検出装置10(図4を参照)における揺動部材33、揺動部材用センサ43及び付勢部材63が、図17に示すように、1つの外側用光センサ71で置き換えられたものとなっており、2個の揺動部材用センサの検知結果41,42と、1個の外側用光センサ71の検知結果との組み合わせに基づいて、メダル200がホッパー導入用メダル通路130を通過したことを検出するものとなっている。外側用光センサ71の被検知部の配置に関する構成(図5の幅Wや幅Wに相当する幅等)は、上述したAタイプのメダル検出装置10で述べたものと同様の構成を採用することができる。また、外側用光センサ71は、上述した隙間用光センサ51,52で述べたものと同様の光センサ(光電スイッチ)を用いることができる。図17に示すBタイプのメダル検出装置10においては、外側用光センサ71として、発光部71aと受光部71bとで構成された透過型の光センサを用いている。
図17に示すBタイプのメダル検出装置10において言及しない構成は、上述したAタイプのメダル検出装置10と同様の構成を採用することができる。例えば、図17に示すBタイプのメダル検出装置10は、上述したAタイプのメダル検出装置10と同様、2個の隙間用光センサ51,52を備えたものとなっており、この隙間用光センサ51,52の検知結果も組み合わせて、メダル200の通過を検出するようになっている。
10 メダル検出装置
31 揺動部材
31a 揺動部材本体
31b 揺動部材突出部
32 揺動部材
32a 揺動部材本体
32b 揺動部材突出部
33 揺動部材
33a 揺動部材本体
33b 揺動部材突出部
41 揺動部材用センサ
41a 発光部
41b 受光部
42 揺動部材用センサ
42a 発光部
42b 受光部
43 揺動部材用センサ
43a 発光部
43b 受光部
51 隙間用光センサ
51a 発光部
51b 受光部
52 隙間用光センサ
52a 発光部
52b 受光部
61 付勢部材
62 付勢部材
63 付勢部材
71 外側用光センサ
71a 発光部
71b 受光部
100 回胴式遊技機
100a リール窓
101 メダル投入口
102 メダル払出口
103 リール
104 リール
105 リール
106 液晶ディスプレイ
107 スピーカー
108 マックスベットボタン
109 シングルベットボタン
110 スタートレバー
111 ストップボタン
112 ストップボタン
113 ストップボタン
114 チャンスボタン
115 払戻しボタン
120 メダルセレクタ
130 ホッパー導入用メダル通路
131 メダル通路本体
131a 底壁部
131a 開口部
131a 開口部
131a 開口部
131b 突出壁部
131c 突出壁部
132 メダル通路蓋体
140 メダルホッパー
150 メダルシュート
200 メダル

Claims (7)

  1. メダル通路を通過するメダルを検出するためのメダル検出装置であって、
    メダル通路の幅方向に所定間隔を隔てて配され、その下流側端部がメダル通路内に突出した突出姿勢とその下流側端部がメダル通路外へ退避した退避姿勢との間で揺動できるようにその上流側端部がメダル通路外で軸支された少なくとも3個の揺動部材と、
    揺動部材が突出姿勢となるようにそれぞれの揺動部材を付勢しながらも、メダル通路を通過するメダルによって揺動部材の下流側端部が押された際にはその揺動部材が退避姿勢となることを許容する付勢部材と、
    揺動部材が退避姿勢となったことを揺動部材ごとに検知する少なくとも3個の揺動部材用センサと、
    メダル通路内におけるメダル通路の幅方向で揺動部材に挟まれた箇所(揺動部材の上流側端部よりもメダル1枚分上流側に位置する箇所から、揺動部材の下流側端部よりもメダル1枚分下流側に位置する箇所までの範囲に限られる。)を被検知部とする少なくとも1個の隙間用光センサと、
    を備え、
    隙間用光センサの発光部から検知光が出射される時間帯と出射されない時間帯とが繰り返されるようにして、当該検知光が出射されるタイミングで隙間用光センサの受光部が光を検知できない場合には、不正挿入具が挿入された可能性があると判断するようにするとともに、
    少なくとも3個の揺動部材用センサの検知結果と、少なくとも1個の隙間用光センサの検知結果との組み合わせに基づいて、メダルがメダル通路を通過したことを検出するようにしたことを特徴とするメダル検出装置。
  2. 揺動部材の下流側端部がメダル通路内に所定量突出した際に、揺動部材におけるいずれかの部分に接触することにより、その揺動部材が退避姿勢から90°を超えた範囲にまで揺動できないようにするためのストッパー機構が設けられた請求項1記載のメダル検出装置。
  3. 隙間用光センサが2個以上設けられた請求項1又は2記載のメダル検出装置。
  4. 少なくとも1個の隙間用光センサの被検知部が、他の隙間用光センサの被検知部からメダル通過方向にずれた位置とされた請求項記載のメダル検出装置。
  5. 少なくとも1個の隙間用光センサから出射される検知光の向きが、他の隙間用光センサから出射される検知光の向きと異なる請求項又は記載のメダル検出装置。
  6. メダル通路を通過するメダルを検出するためのメダル検出装置であって、
    メダル通路の幅方向に所定間隔を隔てて配され、その下流側端部がメダル通路内に突出した突出姿勢とその下流側端部がメダル通路外へ退避した退避姿勢との間で揺動できるようにその上流側端部がメダル通路外で軸支された少なくとも2個の揺動部材と、
    揺動部材が突出姿勢となるようにそれぞれの揺動部材を付勢しながらも、メダル通路を通過するメダルによって揺動部材の下流側端部が押された際にはその揺動部材が退避姿勢となることを許容する付勢部材と、
    揺動部材が退避姿勢となったことを揺動部材ごとに検知する少なくとも2個の揺動部材用センサと、
    メダル通路の幅方向における一側に配された揺動部材とメダル通路の前記一側の側端縁とで挟まれた箇所(当該一側に配された揺動部材の上流側端部よりもメダル1枚分上流側に位置する箇所から、当該一側に配された揺動部材の下流側端部よりもメダル1枚分下流側に位置する箇所までの範囲に限られる。)を被検知部とする少なくとも1個の外側用光センサと、
    メダル通路内におけるメダル通路の幅方向で揺動部材と揺動部材又は外側用光センサとに挟まれた箇所(揺動部材の上流側端部よりもメダル1枚分上流側に位置する箇所から、揺動部材の下流側端部よりもメダル1枚分下流側に位置する箇所までの範囲に限られる。)を被検知部とする少なくとも1個の隙間用光センサと、
    を備え、
    隙間用光センサの発光部から検知光が出射される時間帯と出射されない時間帯とが繰り返されるようにして、当該検知光が出射されるタイミングで隙間用光センサの受光部が光を検知できない場合には、不正挿入具が挿入された可能性があると判断するようにするとともに、
    少なくとも2個の揺動部材用センサの検知結果と、少なくとも1個の外側用光センサの検知結果と、少なくとも1個の隙間用光センサの検知結果との組み合わせに基づいて、メダルがメダル通路を通過したことを検出するようにしたことを特徴とするメダル検出装置。
  7. 請求項1〜いずれか1つに記載のメダル検出装置が、メダル投入口とメダルホッパーとを結ぶメダル通路のいずれかの箇所に設けられたことを特徴とする遊技機。
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