JP6498417B2 - メダル選別装置及びメダル遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、メダルの投入に関する不正行為を防止可能なメダル選別装置及びメダル遊技機に関するものである。
従前より、糸を括り付けたメダルをメダル投入部から投入し、糸を操ることでメダルがメダルセンサーの前後を往復するようにして、あたかも複数のメダルが投入されたかのように誤認させるような不正行為や、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入部から差し込み、発光体をメダル検知センサーの位置に合わせてメダルの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、メダルを擬似的に投入するという不正行為などが発生している。
このような不正行為に対抗すべく、また、メダルの選別機能の向上を図るべく、内部に回転ディスクを設けたメダル選別装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4878942号公報
しかし、特許文献1に開示されているメダル選別装置においては、メダル投入部から投入されるメダルを一時的に貯えるための貯留部が備えられている。貯留部が備えられているため、当該メダル選別装置の小型化には限度があり、搭載可能な遊技機に制約が生じていた。また、メダル選別装置内の貯留部で滞留するため、メダル選別装置によって選別されるまでに時間がかかり、遊技性が低下していた。
更に、貯留部に投入されたメダルは、回転ディスクに設けられたメダル収納部に一枚ずつ収納されることで整列され、貯留部から一枚ずつ順次、選別通路に送られる。つまり、貯留部に貯まっているメダルを回転ディスクのメダル収納部に確実に収納する必要があるため、貯留部及び回転ディスクを設計する上で、高い設計精度が要求される。また、貯留部から、人の手を介さずにメダル収納部に一枚ずつメダルを収納する必要があるため、メダルの詰まり等も生じやすく、メダルの詰まりが生じることを前提に設計されていた。
そこで、本発明では、不正行為の防止やメダルの選別を確実に行うことができ、かつ省スペースで、遊技性が低下しにくいメダル選別装置及びメダル遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、所定の規格に適合したメダルを適正メダルMTとし、
適正メダルMTよりも径が大きいメダルを大径メダルMLとし、
適正メダルMTよりも径が小さいメダルを小径メダルMSとし、
大径メダルMLの径よりも径が小さく、適正メダルMTよりも僅かに径大きく、適正メダルMTを厚さ方向に通過可能なメダル投入口41aと、
メダル投入口41aに対面し、かつメダル投入口41aから投入されたメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部33cを有し、メダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納されたメダルを所定位置へ回転して送り、かつ、所定位置まで送られたメダルをメダル収納部33cの背面側の排出部34へ排出可能な回転ディスク33と、
回転ディスク33を回転駆動させるためのモーター32aと、
回転ディスク33によって排出されたメダルが通過する位置に設けられ、適正メダルMTを識別し、小径メダルMSを排除する選別排除装置50と、を備え
回転ディスク33の軸方向からみてメダル収納部33cは、回転ディスク33の回転に伴ってメダル投入口41aと重なった後、排出部34と重なることを特徴とするメダル選別装置30である。
ここで、本発明に係るメダル選別装置30は、メダルを用いて遊技が行われる遊技機(例えば、スロットマシン)や、メダルを用いるゲーム機等に使用することができるものである。また、メダル選別装置30は、メダルのカウントや遊技等のために使用することができる。
また、「適正メダルMT」とは、所定の規格に適合したメダルである。換言すれば、適正メダルMTは、予め定められた所定寸法の直径、及び、所定寸法の厚さを有するメダルである。また、スロットマシンでは、機種ごとに、使用する適正メダルMTを設定することができる。例えば、直径25mmのメダル、又は、直径30mmのメダル等を、適正メダルMTとして使用することができる。
また、「大径メダルML」は、適正メダルMTよりも径が大きいメダルである。例えば、直径25mmのメダルが適正メダルMTとして設定されているスロットマシンでは、直径が25mmよりも大きいメダル(直径30mmを含む)を大径メダルMLとする。具体的には、直径25.5mm以上のメダルが、この場合の大径メダルMLに該当する。
また、「小径メダルMS」は、適正メダルMTよりも径が小さいメダルである。例えば、直径30mmのメダルが適正メダルMTとして設定されているスロットマシンでは、直径が30mmよりも小さいメダル(直径25mmを含む)を小径メダルMSとする。具体的には、直径29.5mm以下のメダルが、この場合の小径メダルMSに該当する。
ここで、「メダル投入口41a」とは、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止するように形成されたものである。具体的にメダル投入口41aは、適正メダルMTがぎりぎり通過できるような寸法である。これにより、適正メダルMT、及び、適正メダルMTよりも径が小さい小径メダルMSは、メダル投入口41aから投入することができる。一方、大径メダルMLは、メダル投入口41aから投入することができず、大径メダルMLの投入を阻止することとなる。
また、「回転ディスク33」とは、前記メダル投入口41aを通過したメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)を1枚ずつ収納可能なメダル収納部33cを有し、メダル収納部33cに収納されたメダルを所定位置へ送るためのものである。
ここで、「メダル収納部33c」とは、前記メダル投入口41aを通過したメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)を1枚ずつ収納可能な部分である。このメダル収納部33cは、例えば、円形孔や長円形孔として形成することができる。
また、「メダルを1枚ずつ収納可能」とは、1つのメダル収納部33cにメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)を1枚のみ収納できる、すなわち、1つのメダル収納部33cに適正メダルMTを2枚以上収納することができないことを意味する。
また、「所定位置」は、メダル収納部33cに収納されたメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)が回転ディスク33の回転により送られる位置である。すなわち、所定位置は、メダル収納部33cにメダルが収納された位置とは異なる位置となる。例えば、メダル投入口41aが位置するところからメダルがメダル収納部33cに収納されたとすると、メダル収納部33cが移動する移動経路上の所定箇所を「所定位置」とすることができる。
「モーター32a」は、回転ディスク33を回転駆動させるためのものである。すなわち、回転ディスク33はモーター32aにより回転駆動させられる。
これより、回転ディスク33が回転することにより、メダル収納部33cはメダル投入口41aと対向する位置を通過し、メダル投入口41aを通過する際にメダルがメダル収納部33cに収納され、メダル収納部33cに収納された1枚のメダルが回転ディスク33の回転によって所定位置へ送られる。
「選別排除装置50」は、回転ディスク33によって、所定位置まで送られたメダルがメダル収納部33cの背面側から排出され、当該排出されたメダルが通過する位置に設けられ、常時、小径メダルMSをメダル選別装置30から排除するとともに、所定条件時には適正メダルMTもメダル選別装置30から排除するものである。
ここで、前述のとおり、回転ディスク33により前記所定位置まで送られたメダルは、適正メダルMT又は小径メダルMSである。
したがって、常時は、小径メダルMSはメダル選別装置30から排除されるものの、適正メダルMTはメダル選別装置30から排除されない。これに対して、所定条件時は、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル選別装置30から排除される。
すなわち、選別排除装置50は、常時は、回転ディスク33から排出されたメダルを小径メダルMS又は適正メダルMTに選別し、小径メダルMSをメダル選別装置30から排除するが、適正メダルMTはメダル選別装置30から排除しないように形成されている。さらに、選別排除装置50は、所定条件時には、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル選別装置30から排除するように形成されている。
また、「所定条件時」としては、例えば、メダルのクレジット機能を有する遊技機において投入されたメダルがクレジット最大枚数(具体的には、50枚)に達したとき、遊技機における遊技が開始されたとき、遊技機における遊技が行われているとき、抽選により予め定められた当選役のいずれかに当選したか又はハズレたかを決定するような遊技機において所定の当たりとなったとき、等が挙げられる。そして、これらのときには、選別排除装置50は、小径メダルMS及び適正メダルMTのいずれもメダル選別装置30から排除する。すなわち、所定条件時は、メダル投入口41aにメダルを投入しても受け付けられない状態となっている。
(作用・効果)
本発明によれば、回転ディスク33に設けられたメダル収納部33cは、回転ディスク33が回転することで、メダル投入口41aに対向する位置にも、所定の位置にも移動することができる。そのため、メダル投入口41aとメダル収納部33cとが互いに対向する位置にあるときは、メダル投入口41aから直接、適正メダルMT又は小径メダルMSをメダル収納部33cに収納することができる。そして、モーター32aを駆動させると回転ディスク33が回転し、メダル収納部33cに収納された適正メダルMT又は小径メダルMSは回転ディスク33の回転に伴って、所定位置まで移動する。そして、回転ディスク33によって所定位置まで送られた適正メダルMT又は小径メダルMSは回転ディスク33の背面側から排出される。排出された適正メダルMT又は小径メダルMSが通過する位置に選別排除装置50が設けられており、当該選別排除装置50によって小径メダルMSは、常時、メダル選別装置30から排除される。また、適正メダルMTは、常時には、選別排除装置50によってメダル選別装置30から排除されることはないが、所定条件時には、選別排除装置50によってメダル選別装置30から排除される。選別排除装置50によって排除されなかった適正メダルMTは、メダル検知センサー60などのセンサーによってカウントされ、当該遊技機の表示窓等にメダルの枚数を表示させることで、遊技者は自身が投入したメダルの枚数を把握することができる。
上述のように、本発明に係るメダル選別装置30においては、メダルをメダル投入口41aからメダル収納部33cへ直接収納することができるため、メダル収納部33cにスムーズに収容することができる。また、貯留スペース等も必要ないため、メダル選別装置30を全体として、小型化することができるほか、部品点数を減少させることができ、コストダウンにも繋げることができる。
更に、投入したメダルはメダル選別装置30内で滞留することなく、スムーズに流れていくため、メダル投入口41aからメダルをカウントするためのメダル検知センサー60まで至る時間が短く、遊技者は自身が投入したメダルの枚数をほぼリアルタイムで把握することができ、メダル選別装置30を使用することによる遊技性の低下を防止することができる。
また、回転ディスク33がメダル投入口41aからメダル検知センサー60まで至る経路の途中に設けられているため、当該経路が、回転ディスク33により機械的に遮断されていることとなる。また、メダル投入口41aから投入された適正メダルMTは、回転ディスク33の回転により所定位置まで送られた後、選別排除装置50を通過し、メダル検知センサー60まで至ることとなる。すなわち、回転ディスク33の回転という動作を経なければ、適正メダルMTはメダル検知センサー60まで至ることができない。
これにより、例えば、糸を括り付けたメダルをメダル投入口41aから投入し、糸を操ることでメダルがメダル検知センサー60の前後を往復するようにして、適正メダルMTのカウントを行わせるような不正行為を確実に防止することができる。すなわち、回転ディスク33が回転することにより、糸が切れてしまったり、回転ディスク33に糸が絡まったりする可能性が高い。また、糸が切れず、回転ディスク33に糸が絡まらなかったとしても、回転ディスク33により糸の操作が妨げられる可能性が高い。このように、糸の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
また、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入口41aから差し込み、発光体をメダル検知センサー60の位置に合わせて適正メダルMTの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、適正メダルMTを擬似的に投入するという不正行為も確実に防止することができる。すなわち、上述と同様に、回転ディスク33が回転することにより、不正器具が回転ディスク33に挟まれて壊れてしまう等、回転ディスク33により不正器具の操作が妨げられる可能性が高い。したがって、不正器具の使用は極めて困難なものとなるため、上述のような不正行為を防止することができることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加え、メダル投入口41aに連続して設けられており、かつ、メダルをメダル投入口41aに誘導するものであって、直径が適正メダルMTの径よりも僅かに大きく、厚さ方向に重ねた適正メダルMTの外周部を載置可能な凹溝42aを備えていることを特徴とする。
ここで、「凹溝42a」とは、前記メダル投入口41aの手前から、メダル投入口41aまで至り、複数枚のメダルを載置可能な溝であって、正面から見ると下向きの半円形状をしている。更に、この半円の直径は適正メダルMTの直径よりも僅かに大きい寸法となっており、大径メダルMLの直径よりも小さい寸法となっている。
(作用・効果)
本発明によれば、凹溝42aを設けたことで、複数枚の適正メダルMTを、凹溝42aに載置し、メダル投入口41aの方向へ滑らすことで、容易に複数枚のメダルを一枚ずつ、メダル投入口41aを通過させ、メダル収納部33cに収納することができるようになっている。
また、凹溝42aの直径は大径メダルMLの直径よりも径が小さいために、大径メダルMLを凹溝42aに載せた際に、大径メダルMLと凹溝42aの底部との間には隙間が生じ、その分、浮いたような状態になる。そのため、適正メダルMTの直径よりも僅かに直径が大きく、大径メダルMLの直径よりも直径が小さいメダル投入口41aを通過することができない。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のメダル選別装置30を設けたメダル遊技機10である。
ここで、「メダル遊技機10」としては、メダルを用いて遊技が行われる遊技機(例えば、スロットマシン)や、メダルを用いるゲーム機等である。このメダル遊技機10においては、メダル選別装置30をメダルのカウントや遊技等のために使用することができる。
(作用・効果)
本発明によれば、請求項1又は請求項2記載のメダル選別装置30を設けているため、糸を括り付けたメダルをメダル投入部から投入し、糸を操ることでメダルがメダルセンサーの前後を往復するようにして、あたかも複数のメダルが投入されたかのように誤認させるような不正行為や、細長い板状部材の先端部に発光体を取り付けた不正器具を、メダル投入部41から差し込み、発光体をメダル検知センサーの位置に合わせてメダルの通過によるタイミングと同じように点滅させることで、メダルを擬似的に投入するという不正行為等を防止できる。また、不正行為を防止しながらも、メダルを投入してからメダルがカウントされるまでの時間が短いため、メダル選別装置30を使用しても、遊技性が低下しにくい。
また、小型化されたメダル選別装置30を使用することができるため、メダル遊技機10内の設計に自由度が増す。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
すなわち、請求項1の発明によれば、不正器具等を用いて行われるメダル投入を確実かつ効果的に防止することができ、かつ、メダルがメダル選別装置内で滞留しないため、メダルの詰まりが生じにくく、メダルをカウントするまでの時間が早い、小型のメダル選別装置を提供することができる。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、遊技者が容易にメダルをメダル選別装置に取り込むことができ、かつ、大径メダルの投入を防ぐことのできるメダル選別装置を提供することができる。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明のメダル選別装置をメダル遊技機に搭載することで、遊技性を低下させずに不正行為を防止でき、かつ、メダル遊技機内の設計の自由度も担保されたメダル遊技機を提供することができる。
本発明の第1及び第2の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、メダル選別装置を示す斜視図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、メダル選別装置を示す正面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、メダル選別装置を示す背面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、ベースを示す正面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、メダル選別装置の一部を組み立てた際の内部を示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、メダル選別装置を分解した状態を示す斜視図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、回転ディスクの背面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、返却切替部の斜視図(A)、正面図(B)、及び、右側面図(C)である。 本発明の第1及び第2の実施の形態であって、常時における選別排除装置を示す側断面図(A)、所定条件時における選別排除装置を示す側断面図(B)、及び、強制返却時における選別排除装置を示す側断面図(C)である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置及びメダル選別装置の選別装置制御部の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、モーターの駆動制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、モーターの駆動制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、ICメダルの平面図(A)、及び側断面図(B)である。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置及びメダル選別装置の選別装置制御部の入力及び出力の概略を示すブロック図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施の形態において、「前面」又は「正面」とは、メダル選別装置30がスロットマシン10に取り付けられている際に、遊技者が向き合う面を意味するものである。つまり、メダル選別装置30の「前面」又は「正面」とは、メダル選別装置30のうちスロットマシン10の前扉12に設けられた操作部20に納められている部分が、スロットマシン10の前扉12の裏側と対面する側である。また、「後面」又は「背面」とは、前記「前面」と反対の面をいう。
また、「前方」又は「手前方向」とは、メダル選別装置30がスロットマシン10に取り付けられている際に、メダル選別装置30から見て、スロットマシン10の前扉12が位置する方向をいう。また、「後方」、又は、「奥方向」とは、前記「前方」と反対の方向をいう。また、「右側」とは、メダル選別装置30がスロットマシン10に取り付けられている際に、スロットマシン10の前で遊ぶ遊技者から見て右側をいう。また、「左側」とは、スロットマシン10の前で遊ぶ遊技者から見て左側をいう。
(第1の実施の形態において使用されるメダル)
本実施の形態では、「適正メダルMT」とは、所定の規格に適合したメダルであって、本実施の形態に係るスロットマシン10に使用されるメダルである。この適正メダルMTは、直径が25mm、及び、厚さが1.6mmのメダルとなっている。また、「大径メダルML」とは、適正メダルMTよりも径が大きいメダルである。また、「小径メダルMS」とは、適正メダルMTよりも径が小さいメダルである。
なお、本明細書において「メダル」と表記した場合、メダルがメダル選別装置30内にあるときには、特に断りのない限り、適正メダルMT及び小径メダルMSを指す。また、本実施の形態に係るメダル選別装置30は、メダル遊技機としてのスロットマシン10に使用されるものである。
(スロットマシン10)
以下、スロットマシン10の構成の概略を説明する。
スロットマシン10は、メダル遊技機であって、遊技媒体として円板状のメダルを使用するものである。
また、スロットマシン10は、図1に示すように、スロットマシン10の前面に開口部分を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部分を塞ぐ前扉12を備えている。また、筐体11の内部には、周囲に所定個数の図柄を付した、3個の回転リール15を横並びに設けたリールユニット14を備えている。そして、前扉12の前面には、前記回転リール15の図柄を見ることができる図柄表示窓13が設けられている。
また、図柄表示窓13の下方には、前扉12の前面から遊技者側に向けて突出する操作部20が設けられている。そして、操作部20の上面右側には、メダルを選別するメダル選別装置30の上部が突出している。また、メダル選別装置30の下部は操作部20に納められている。操作部20の上面中央よりやや左側には、電子的に貯留されている、すなわちクレジットされているメダルを投入するためのベットスイッチ21が設けられている。また、操作部20の上面であって、ベットスイッチ21の設置位置より左側には、クレジットされているメダルを払い出すための精算スイッチ22が設けられている。また、操作部20の前面左側には、回転リール15の回転を開始させるためのスタートスイッチ23が設けられている。また、操作部20の前面中央には、回転リール15の回転を停止させるための3個のストップスイッチ24が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルの払い出し、又はメダルの返却を行うためのメダル払出口17が設けられている。また、メダル払出口17の下方には、メダル払出口17から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿18が設けられている。
また、筐体11の内部には、スロットマシン10を制御するための制御装置100や、メダルを払い出すためのホッパーユニット16などが備えられている。
(制御装置100)
制御装置100は、スロットマシン10を制御するためのものである。この制御装置100は、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等を備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。
また、図11に示すように、制御装置100は、メダル選別装置30の選別装置制御部200との間で入出力可能に接続されている。また、制御装置100の入力段としては、ベットスイッチ21、精算スイッチ22、スタートスイッチ23、ストップスイッチ24、及びメダル選別装置30が備えるメダル検知センサー60などが接続され、さらに、制御装置100の出力段としては、リールユニット14、ホッパーユニット16、及びメダル選別装置30が備える電磁コイル55fなどが接続されている。
また、制御装置100は、CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、メダルカウント手段120、及び、遊技制御手段110などとして機能する。
(メダル選別装置30)
メダル選別装置30は、適正メダルMT、大径メダルML又は小径メダルMSを処理するためのものであって、図1に示すように、メダル選別装置30の上部が操作部20の上面右側に突出しており、下部は操作部20に納められている。
メダル選別装置30は、図2から図5に示すように、構成部品を固定するベース31と、ベース31の上部に取り付け、メダルの取り込み口であるメダル投入口42aを有する操作台40と、ベース31の背面に取り付けたモーターユニット32と、モーターユニット32の第2ギヤ32eに取り付けた回転ディスク33(図7参照)と、回転ディスク33の下部に対応するベース31の前面を奥方向に凹ませて形成した排出部34と、ベース31の前面及び背面に形成されており、回転ディスク33により排出部34まで送られたメダルを一定方向へ誘導するためのメダル通路35と、メダル通路35の途中に設けた選別排除装置50と、選別排除装置50を通過したメダルをホッパーユニット16の上方に誘導するメダル取込レール36と、メダル通路35における選別排除装置50よりも下流側であってメダル取込レール36の手前に設けたメダル検知センサー60と、ベース31上の回転ディスク33が摺接する部分に設けた回転監視装置61とを備えている。また、メダル選別装置30には、メダル選別装置30を制御するための選別装置制御部200が備えられている。選別装置制御部200については後述する。
以下、メダル選別装置30の各構成部品について詳細に説明する。
(ベース31)
ベース31は、メダル選別装置30を構成する各種部品を取り付けるための部材である。ベース31は、図5に示すように、長方形の上辺に上向きの半円を突出させた形状の部材であって、遊技機10の設置面に対して垂直に形成された板状部材であるボード部31aと、ボード部31aの下端に設けられたステー取付部31bと、ボード部31aの外周縁にボード部31aに対して垂直に設けられたフランジ部31cと、を備えている。
ボード部31aには、回転ディスク33が収まる円形のディスク収納部31dが形成されている。
ディスク収納部31dの外周であって、回転ディスク33との接合面には環状溝31eが設けられている。ここで、環状溝31eとは、後述する回転ディスク33の円柱状の突起33d(図8参照)が収容される溝であって、環状溝31eの幅は、突起33dの直径よりも僅かに大きい寸法となっている。また、ディスク収納部31dの前面には、図1及び図7に示すように、回転ディスク33を挟んで、下向きの半円形状をしたディスクカバー38がディスク収納部31dの下半分に対応するように固定されている。一方、ディスク収納部31dの上半分は、操作部20の上面に突出しており、操作台40に覆われている。更に、ディスク収納部31dの背面であって、後述するメダル投入口41aと対面する位置には、メダルが投入されたことを検知する、後述するメダルセットセンサー62が設けられている。ここで、ディスク収納部31dの前面とディスクカバー38との間をメダルが通過するため、ディスク収納部31dの前面とディスクカバー38との間に設けられた隙間は、メダルの厚みよりも僅かに大きい寸法となっている。また、ディスク収納部31dには回転ディスク33及びモーターユニット32が取り付けられている。回転ディスク33及びモーターユニット32におけるディスク収納部31dの上半分に位置する部分は、操作部20の上面に突出しており、この突出部分は操作台40に覆われている。
ステー取付部31bは、図7に示すように、操作台40をベース31に固定するための部品である選別装置架橋ステー37を固定する部材である。選別装置架橋ステー37の上部と操作台40とが固定され、ステー取付部31bと選別装置架橋ステー37の下端とが固定されることで、ベース31と操作台40とが固定される。
(操作台40)
操作台40は、図1に示すように、メダル選別装置30の一部を構成する部品であって、スロットマシン10の操作部20の上面右側に設けられている。また、前述のように、ベース31の半円形状の部分並びに当該ベース31に取り付けられたモーターユニット32及び回転ディスク33のうち対応する部分は操作部20の上面に突出しており、前記突出した部分を操作台40が覆っている。操作台40とベース31とは、図7に示すように、選別装置架橋ステー37によって固定されている。また、操作台40は操作部20の上面に固定されている。換言すると、操作台40が前扉12に固定されていることで、メダル選別装置30は前扉12に固定されている。
操作台40には、図2に示すように、メダルを投入するためのメダル投入部41と、メダルをメダル投入部41へ向けて誘導することのできるメダル誘導路42と、メダルを強制的に返却するための返却ボタン43と、が設けられている。
メダル投入部41は、ベース31の半円形状部分を覆うように半円形状をしており、ベース31の前面とメダル投入部41との間に設けられた隙間は、メダルの厚みとよりも僅かに大きい寸法をとなっている。メダル投入部41の前面には、適正メダルMT及び小径メダルMSの投入を許容するものの、大径メダルMLの投入を阻止するように形成されたメダル投入口41aが設けられている。つまり、このメダル投入口41aは正面から見ると円形形状をしており、直径は適正メダルMTの直径(25mm)よりも僅かに大きい寸法となっている。
メダル誘導路42には、操作台40の手前側の端部からメダル投入口41aまで至る凹溝42aが形成されている。この凹溝42aには、複数枚のメダルを載置可能となっている。複数枚の適正メダルMTを、メダル誘導路42に載置し、メダル投入口41aの方向へ滑らすことで、容易に複数枚のメダルを一枚ずつ、メダル投入口41aを通過させ、メダル収納部33cに収納することができるようになっている。また、この凹溝42aは、正面から見ると下向きの半円形状をしており、この半円の直径は適正メダルMTの直径(25mm)よりも僅かに大きく、大径メダルMLの直径よりも僅かに小さい寸法となっている。そのため、大径メダルMLを凹溝42aに載せた際に、大径メダルMLと凹溝42aの底部との間には隙間が生じ、その隙間の分だけ大径メダルMLが浮いた状態になる。そのため、大径メダルMLを凹溝42aに載置し、メダル投入口41aの方向へ滑らせても、大径メダルMLはメダル投入口41aを通過することができない。
返却ボタン43はメダルを強制的に返却するためのものであって、メダル投入部41の左側に設けられている。返却ボタン43は、図7に示すように、ボタンスプリング43bと、ボタンスプリング43bによって上向きに付勢される返却ボタン本体43aとからなる。返却ボタン本体43aは、図3に示すように、後述する強制返却レバー56の上部に設けられており、該返却ボタン本体43aを下向きに押すと、強制返却レバー56は返却ボタン本体43aによって下向きに押される。返却ボタン本体43aへの押圧を解くと、返却ボタン本体43aはボタンスプリング43bによって上向きに付勢され、元の位置に戻ると同時に強制返却レバー56も元の位置に戻る。
(モーターユニット32)
モーターユニット32は、後述する回転ディスク33を回転駆動させるためのものであり、図7に示すように、前記ベース31におけるボード部31aの背面に取り付けられている。
このモーターユニット32は、回転ディスク33を回転駆動させるためのモーター32aと、モーターユニット32の各部品を取り付けるモーターベース32bと、モーター32aに設けられたピニオンギヤ32cと、ピニオンギヤ32cにより減速されながら回転駆動される第1ギヤ32dと、第1ギヤ32dにより回転駆動され、かつ、回転ディスク33が固定される第2ギヤ32eと、から構成されている。
また、このモーター32aの駆動は、後述するモーター駆動制御手段220により制御される。そして、モーター32aが一定速度で時計回りに駆動しているとき、回転ディスク33も一定速度で時計回りに回転するようになっている。
なお、本実施の形態では、ピニオンギヤ32c、第1ギヤ32d及び第2ギヤ32eにより回転ディスク33が回転駆動されるが、ギヤの組合せはこれに限らない。また、モーター32aに回転ディスク33を直接固定し回転駆動させてもよいし、ベルトや他の伝達手段により回転駆動させてもよい。
(回転ディスク33)
回転ディスク33は、メダル投入口41aを通過したメダル、すなわち適正メダルMT及び小径メダルMSを、後述する排出部34まで送るためのものである。この回転ディスク33は、モーターユニット32の第2ギヤ32eに取り付けられ、かつ、ディスク収納部31dの前面に摺接するように設けられている。
回転ディスク33は、図8に示すように、円板状のディスク部33aと、ディスク部33aの中心に第2ギヤ32eと固定するために設けられた支持部33bと、ディスク部33a上に設けられた長円形孔のメダル収納部33cと、ディスク部33aの外周側に設けられた突起33dと、から構成されている。
支持部33bは、ディスク部33aの背面中心から奥方向に突出した略円柱状の部材である。この支持部33bが、ディスク収納部31dの中央に開けられた孔を前面から後面に向けて貫通し、第2ギヤ32eに固定されることで、回転ディスク33は第2ギヤ32eと一体となる。
メダル収納部33cは、ディスク部33aの円周方向に等間隔となるように3個配置され、ディスク部33aを前面から後面まで貫通するように形成された長円形孔であって、メダル収納部33cは、メダル投入口41aを通過したメダルを収納するためのものである。このメダル収納部33cは、適正メダルMTを1枚のみ収納可能な大きさである。具体的には、メダル収納部33cは、回転ディスク33の直径方向の径が適正メダルMTの直径(25mm)よりも僅かに大きく、円周方向の径がメダル収納部33cの直径方向の径よりも大きい長円形孔である。また、メダル収納部33cの深さは、適正メダルMTの厚さ(1.6mm)よりも若干小さい寸法となっている。なお、前述のとおり、メダル収納部33cは、ディスク部33aを前面から後面まで貫通して形成した長円形孔であるため、メダル収納部33cの深さは、ディスク部33aの厚さと等しい。すなわち、ディスク部33aの厚さが、適正メダルMTの厚さ(1.6mm)よりも若干小さい寸法となっている。
突起33dは、後述する回転監視装置61の検出部として形成されている。この突起33dは、ディスク部33aの背面において、隣接するメダル収納部33cの間であって、ディスク部33aの外周に形成され、かつ、ベース31に設けられた環状溝31cに対応する位置に形成された円柱状の突起物である。突起33dは、メダル収納部33cと同様にディスク部33a上に3個形成されており、円周方向に等配されている。なお、突起33dは回転ディスクに1つ以上設けられていればよい。
前述のとおり、回転ディスク33は、モーターユニット32の第2ギヤ32eに固定されているため、モーター32aが一定速度で時計回りに回転駆動しているとき、回転ディスク33は一定速度で時計回りに回転するようになっている。具体的には、モーター32aが一定速度で時計回りに回転駆動しているとき、モーター32aに設けられたピニオンギヤ32cは時計回りに回転駆動され、ピニオンギヤ32cにより回転駆動される第1ギヤ32dは反時計回りに回転駆動され、第1ギヤ32dにより回転駆動される第2ギヤ32eは時計回りに回転駆動され、第2ギヤ32eに固定される回転ディスク33も時計回りに回転される。
なお、本実施の形態では、前方から見てモーター32aの時計回りの回転、及び回転ディスク33の時計回りの回転が正回転に該当する。
また、モーター32aの停止とともに回転ディスク33の回転が停止するが、このとき、回転ディスク33のメダル収納部33cのうち一つがメダル投入口41aと対面するように、モーター32aは後述するモーター制御手段220によって制御されている。本実施の形態においては、メダル収納部33cが長円形状をしているため、停止位置が僅かにずれたとしても、メダル投入口41aと対面するようにメダル収納部33cを位置させるように停止できる。
なお、モーター32aの位置決め精度が高く、停止位置がほぼずれないのであれば、メダル収納部33cの形状は円形孔であってもよい。
なお、メダル収納部33cの配置数は3個に限ったものではなく、1個以上設けられていればよい。特に、メダル投入口41aと後述する排出部34とが回転ディスク33の回転中心に対して対称の位置に設けられているとき、つまり、ディスク部33aの円周方向に等間隔となるように2個配置されている場合、メダル収納部33cが排出部34と対向する位置にきた時に、もう一方のメダル収納部33cはメダル投入口41aと対向する位置にくる。そのため、メダル投入口41aからメダル収納部33cにメダルが収納されると同時に、もう一方のメダル収納部33cに収納されていたメダルが排出部34から排出されることとなり、回転ディスク33に収納されるメダルは、常に1枚のみとなる。よって、回転ディスク33に複数枚のメダルを収納する場合に比べ、回転ディスク33が回転している間にメダルが詰まるという事態が生じにくく、メダルを一つずつ確実に排出部34に送ることができる。
なお、回転ディスク33の前面の上半分はメダル投入部41に覆われており、下半分はディスクカバー38に覆われている。
(メダルセットセンサー62)
メダルセットセンサー62は、図7に示すように、ベース31の背面、メダル投入口41aと対向する位置に設置されたセンサーであって、メダルがメダル投入口41aを通過し、メダル収納部33cに収納された際にセット信号を出力するためのものである。
本実施の形態のメダルセットセンサー62は、メダルが近づくことにより生じる磁気変動を感知する磁気センサーである。メダルがメダル収納部33cに収納され、回転ディスク33の背面に設けられたボード部31aの前面とメダルの背面とが接触する程度に近づくと、メダルセットセンサー62は当該メダルの金属に反応し、メダルを検出する。そして、セット信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
また、本実施の形態では、後述する選別装置制御部200が、所定時間間隔(例えば、1ミリ秒間隔)で、セット信号が出力されているか否かを判定している。そして、この判定結果に基づいて、選別装置制御部200のモーター駆動制御手段220によってモーター32aの回転を開始させ、回転ディスク33を回転させる。なお、メダルセットセンサー62の感度は、メダルとメダルセットセンサー62設置部分のボード部31aとの間に回転ディスク33のディスク部33aが位置する際には反応せず、メダルのボード部31aと対面する側の円形面とメダルセットセンサー62設置部分のボード部31aの前面とがほぼ接触する程度に近づいた時に感知する程度であることが望ましい。さもなければ、メダルがメダル収納部33cに収納される前にセット信号が出力されてしまい、回転ディスク33が回転し、メダルをメダル収納部33cに収納する上で困難を要するからである。
なお、メダルセットセンサー62の設置数は一つに限らず、複数設置してもよい。具体的には、メダルセットセンサー62の設置数を二つとし、円形状のメダル投入口41aの右端と左端とに対応する位置にメダルセットセンサー62をそれぞれ設け、それぞれのメダルセットセンサー62からセット信号を出力したことを契機にモーター32aの回転を開始させてもよい。これにより、メダルの円形面全体がメダル収納部33cに対応するボード部31aの前面に接触することを契機にモーター32aを回転させることができ、メダルが確実にメダル収納部33cに収納されたことを契機にモーター32aを回転させることができる。つまり、メダルがメダル収納部33cに斜めに収納されたままでモーター32aの回転がはじまることを防止することができる。
なお、本実施の形態において、メダルセットセンサー62は、ベース31の背面に設けることとしたが、ベース31に開口を設け、ベース31と同一面をなすように設置してもよい。
(排出部34)
排出部34は、メダル収納部33cに収納されたメダルを、メダル収納部33cから排出するためのものである。この排出部34は、図5に示すように、ボード部31aの前面であって、メダル収納部33cの回転軌道の最下部に設けられている。
なお、本実施の形態では、排出部34が、メダル収納部33cに収納されたメダルが、回転ディスク33の回転により送られる所定位置に該当するものとなっている。
この排出部34は、回転ディスク33の下部に対応するボード部31aを、このボード部31aと直交する奥方向に凹ませて形成した凹部である。具体的には、排出部34は、回転ディスク33の時計回りの回転に伴ってメダル収納部33cが回転し、最下部に達する位置に対応するボード部31aを、適正メダルMTが1枚分収容可能な形状でかつ、深さが適正メダルMT1枚分の厚さの寸法よりもやや大きくなるように凹ませて形成した凹部である。
また、図3に示すように、排出部34の設けられたベース31の前面を覆うディスクカバー38には、排出部34に対向する位置にバネ孔38aが開けられている。また、ディスクカバー38にはトーションバネとしての通路変更バネ38bが設けられている。通路変更バネ38bの一端はディスクカバー38に固定されており、他端はバネ孔38aからメダルの移動する軌道上に飛び出しており、バネ孔38aの前をメダルが通過する際に、通過するメダルを排出部34側に付勢している。前述のとおり、メダル投入部41のメダル投入口41aを通過したメダルは、回転ディスク33のメダル収納部33cに直接1枚ずつ収納される。そして、メダル収納部33cに収納されたメダルは、回転ディスク33が時計回りに回転することで、回転ディスク33の最上部から、排出部34まで送られる。このとき、通路変更バネ38bがメダルの軌道上に飛び出ているため、メダルは通路変更バネ38bによって排出部34側に付勢され、メダル収納部33cの背面から排出部34へ落とし込まれることとなる。
また、回転ディスク33は一定速度で回転するため、メダル収納部33cは一定間隔で排出部34へ到達することとなる。そして、これに伴って、メダル収納部33cに収納されたメダルも一定間隔で排出部34へ排出されることとなる。
そして、メダルが排出部34に排出されると、後述するメダル通路35に誘導される。
(メダル通路35)
メダル通路35は、図5及び図6に示すように、ベース31の前面及び背面に形成されており、回転ディスク33の回転により排出部34まで誘導され、排出部34へ排出されたメダルを一定方向へ誘導するためのものである。メダル通路35の始端は、排出部34に連通しており、メダル通路35の終端には、ホッパーユニット16の上方にメダルを誘導するメダル取込レール36が連設されている。また、メダル通路35の始端を上流、終端を下流とすると、メダル通路35の途中には、排出部34から排出されたメダルをボード部31aの前面から背面に誘導するメダル通過孔31fと、該メダル通過孔31fの下流に設置された、選別排除装置50とが設けられている。
メダル通過孔31fとは、排出部34と後述する通路凹部51との間のボード部31aに設けられたメダルをボード部31aの前面から背面に誘導する通過孔である。メダル通過孔31fの寸法は、その高さがメダル通路35の高さと同じかやや大きい程度、その奥行きはメダルの厚みよりやや大きい程度である
また、選別排除装置50とは、後述する常時、小径メダルMSを排除し、適正メダルMTのみ通過させるメダルを選別する装置である。
メダル通路35は排出部34のあるボード部31aの最下部から左下方向に傾斜して、高さが次第に低くなりながらベース31の左端部に至るまでの領域に形成されている。そのため、ボード部31aの前面に形成された排出部34に排出されたメダルは、ボード部31aの前面に形成されたメダル通路35へ自重で転動し、メダル通過孔31fを通りボード部31aの背面に誘導される。ボード部31aの背面に誘導されたメダルのうち小径メダルMSは選別排除装置50によって排除され、適正メダルMTは選別排除装置50を通過しメダル取込レール36へと誘導される。
(選別排除装置50)
選別排除装置50は、常時、メダル通路35から小径メダルMSを排除するとともに、適正メダルMTを、メダル通路35における選別排除装置50よりも下流へ誘導する。また、所定条件時にはメダル通路35から適正メダルMTも排除する。
排除したメダルは、メダル通路35からメダル払出口17まで至る返却通路(図示しておらず)へ誘導され、自重で返却通路(図示しておらず)を流下して、メダル払出口17から排出される。なお、本実施の形態では、適正メダルMTを投入不可と設定されているときが、所定条件時に該当するものとなっている。すなわち、選別排除装置50は、適正メダルMTを投入不可と設定されているときには、適正メダルMTも排除することとなり、メダル投入部41にメダルを投入しても受け付けられない状態となっている。
選別排除装置50は、図5に示すように、排出部34に連設されており、具体的にはメダル通路35のうち前面に回転ディスク33がない部分に設けられている。
選別排除装置50は、図3、図4及び図6に示すように、ボード部31aの背面に設けられた通路凹部51と、メダル通路35の下面として形成されたメダルガイド52と、メダル通路35の前面をなす選別スケール53と、メダル通路35の背面をなし、かつ、メダル凹部を覆うようにボード部31aの背面に取り付けられた選別部カバー54と、メダルガイド52を電磁的に回動させるための返却切替部55と、メダルガイド52及び選別部カバー54を手動で回動させるための強制返却レバー56と、通路凹部51から落下するメダルを返却通路(図示しておらず)に誘導する返却メダル落下ガイド57と、から構成されている。
通路凹部51は、図6に示すように、ボード部31aの表面に凹凸をつけることで成形されており、ボード部31aの背面に成形されている。
通路凹部51は、図10に示すように、メダル通路35の前面側であって、下方が奥に、上方が手前に向けて傾斜しているメダル落下斜面51aと、メダル落下斜面51aの下方に、メダル通路35と平行に設けられた溝であって、後述する基準レール52cを収納する基準レール収納部51bと、を有する。
メダルガイド52は、図7に示すように、ボード部31aの背面に前後方向に回動可能となるように略中央部が軸支されているメダルガイド本体52aと、メダルガイド本体52aの軸支部より下方に取り付けられ、メダルガイド本体52aの上部を前方に付勢するガイドスプリング52bと、から構成されている。メダルガイド本体52aの上方の平坦面は、メダル通路35の下面である基準レール52cとして形成されている。
メダルガイド本体52aは後述する返却切替部55が作動すると、ガイドスプリング52bの付勢力に対抗して、メダルガイド本体52aの上部が後方に回動、すなわち基準レール52cが後方に移動する。その場合、基準レール52cはメダル通路35の下面と連続する面をなすように形成され、基準レール52cは通路凹部51の下部に表れる(図10(A)参照)。一方、ガイドスプリング52bがメダルガイド本体52aの上部を前方に付勢している場合、つまり、基準レール52cを前方に付勢している場合、基準レール52cは基準レール収納部51bに収納されている(図10(B)参照)。
選別スケール53は、図6に示すように、通路凹部51の上部の縁に設置された台形状の板状部材である。この選別スケール53は、メダル通路35と平行となるように形成されている。そして、基準レール52cから選別スケール53の下面までの距離は、小径メダルMSの直径より大きく、適正メダルMTの直径より小さくなるように設置されている。
選別部カバー54は、図4及び図7に示すように、ボード部31aの背面に設けられた通路凹部51を覆うものであって、メダル通路35の背面を構成する。つまり、選別部カバー54は、ボード部31aの背面に取り付けられ、通路凹部51に前後方向に回動可能となるように上端部が軸支されている台形型の部材である選別部扉54aと、選別部扉54aを前方に付勢する扉スプリング54bと、選別部扉54aの背面に前後方向に回動可能となるようにメダル通路35の上流側が軸支されているメダル可倒レバー54cと、メダル可倒レバー54cを選別部扉54aに付勢するレバースプリング54dと、から構成されている。
扉スプリング54bは、選別部扉54aの軸支部に設けられており、選別部扉54aを前方に付勢する。
また、レバースプリング54dは、メダル可倒レバー54cの軸支部に設けられており、メダル可倒レバー54cを選別部扉54aに常に付勢している。
メダル可倒レバー54cには、そのメダル通路35の下流側の端部2箇所に爪部54eが形成されている。また、選別部扉54aにおいて、メダル可倒レバー54cに設けられた2箇所の爪部54eに対応する位置には、矩形状の開口が形成されている。そして、メダル可倒レバー54cが選別部扉54aに付勢されている際は、爪部54eがこの開口を貫通し、選別部扉54aの内側、換言すると、メダル通路35内まで突出している。
選別部扉54aは扉スプリング54bの付勢力により通路凹部51を覆うが、この際、メダル通路35が塞がれることはなく、選別部扉54aがメダル通路35の背面を構成することとなる。したがって、選別排除装置50は適正メダルMTを下流に誘導することができる。
なお、適正メダルMTが排除されることなく選別排除装置50内部を通過する際、メダル可倒レバー54cの爪部54eに接触することになるが、適正メダルMTは、レバースプリング54dの付勢力に対抗してメダル可倒レバー54cを後方に回動させることができるため、下流に転動することが可能である。
返却切替部55は、図7及び図9(A)から(C)に示すように、ボード部31aの前面に固定される切替部固定部55aと、切替部固定部55aに回動可能に固定されている切替部フレーム55bと、切替部フレーム55bの上端を前方に、下端を後方に付勢するためのフレームスプリング55cと、切替部フレーム55bに回動可能に固定されている押付片55dと、押付片55dを前方に付勢させるための押付片スプリング55eと、押付片スプリング55eの付勢力に対抗して押付片55dを後方に回動させるための電磁コイル55fと、から構成されている。
図9(B)及び(C)に示すように、切替部フレーム55bは、下端からその高さの略1/3の位置で切替部固定部55aに軸支されている。
フレームスプリング55cは、一端が切替部固定部55aの下部に取付けられ、他端が切替部フレーム55bの下部に取り付けらており、切替部フレーム55bをその上端を前方に、下端を後方に付勢している。
切替部フレーム55bは、その左上部端部が大きく突出しており、後述するフレーム操作レバー56cによって操作される回動操作部55gとして形成されている。切替部フレーム55bには、押付片55d、押付片スプリング55e、及び電磁コイル55fが取付けられており、切替部フレーム55bが回動する際は、これらの押付片55d、押付片スプリング55e、及び電磁コイル55fは、切替部フレーム55bと共に回動する。
押付片55dは、図9(C)及び図10(A)に示すように、側面視では、略L字に折り曲げた板状部材であり、後方に折り曲げた部分の先端がメダルガイド52を後方に押しつける部分となっている。そして、押付片55dは、下端からその高さの略5/6の位置で切替部フレーム55bに軸支されている。
押付片スプリング55eは、一端が切替部フレーム55bの上部に取り付けられ、他端が押付片55dの上部に取り付けられており、押付片55dを前方に付勢している。電磁コイル55fに通電しているときは、電磁コイル55fが押付片スプリング55eの付勢力に対抗し、押付片55dを引き付けるため、押付片55dは後方に回動する。なお、図9(C)は、電磁コイル55fに通電している状態を示している。
強制返却レバー56は、切替部フレーム55bをその上端を後方に、下端を前方に回動させるとともに、選別部カバー54を後方に回動させるものである。強制返却レバー56は、図4及び図7に示すように、ボード部31aの前面に上下方向に回動可能となるように後端部が軸支されている返却レバー本体56aと、返却レバー本体56aに固定されるカバー回動ステー56bと、から構成されている。
返却レバー本体56aには、図7に示すように、その右側端部が下方に大きく垂れ下がった部分があり、返却切替部55の回動操作部55gを操作するためのフレーム操作レバー56cとして形成されている。
カバー回動ステー56bは、Z字型に折り曲げられた板状部材であり、その上端側が返却レバー本体56aの背面右側に固定されている。また、カバー回動ステー56bは、上端の固定部分から、一度後方に向けて折れ曲がり返却レバー本体56aの後方に延びた後、下方に向けて折れ曲がるように形成されている。
図3に示すように、返却レバー本体56aの上部に、操作台40に設けられた返却ボタン43が位置し、返却ボタン43が操作されると、返却レバー本体56aは下方に回動する。そして、フレーム操作レバー56cが切替部フレーム55bの回動操作部55gを前方から後方に押すことにより、フレームスプリング55cの付勢力に対抗して、切替部フレーム55bをその上端を後方に、下端を前方に回動させる。
カバー回動ステー56bは、その後方への延伸部分が、ボード部31aに設けられた開口部分を貫通し、下方に向けて折り曲げられた部分の下端部が、選別部カバー54を後方に回動させるための押し付け部分として作用する。返却ボタン43が操作され返却レバー本体56aが下方に回動すると、カバー回動ステー56bは選別部カバー54を後方に回動させる。
返却メダル落下ガイド57は、図7に示すように、上端部分が下向きに形成されており、そこから一度前方に向けて折れ曲がった後、下方に向けて折れ曲がるように形成されている。また、返却メダル落下ガイド57は、図4及び図6に示すように、メダルガイド52の右端に返却メダル落下ガイド57の右端を固定しており、メダルガイド52の背面に設けられている。
前述のとおり、返却メダル落下ガイド57は、選別排除装置50から排除される小径メダルをMS又は適正メダルMTを、メダル払出口17と連通している返却通路(図示しておらず)に導くためのものである。また、選別排除装置50によって排除されたメダルはメダル落下斜面51aを滑り落ち、メダルガイド52の背面から排除され、返却メダル落下ガイド57とメダルガイド52との間を通り、返却通路(図示しておらず)に導かれる。そのため、返却メダル落下ガイド57とメダルガイド52との間にはメダルの直径の大きさまでは必要としないが、滑り落ちるメダルが通過できるだけの隙間が設けられている。
(選別排除装置50の動作について)
選別排除装置50では、基準レール52c、選別スケール53、及び選別部カバー54によりメダルの通路が形成されている。また、この通路内には爪部54eが突出しており、常時において適正メダルMTが通過する際、適正メダルMTはレバースプリング54dの付勢力に対抗して爪部54eを後方に押し退けながら通過する。
図10(A)は常時を示す。この状態では、電磁コイル55fは通電されており、電磁コイル55fが、押付片スプリング55eの付勢力に対抗して押付片55dを後方(矢印A方向)に回動させている。そして、押付片55dの先端はガイドスプリング52bの付勢力に対抗して基準レール52cを後方に回動させるため、基準レール52cは通路凹部51の下部に表れている。
そしてメダルが選別排除装置50に侵入すると、適正メダルMTが通過する場合は、適正メダルMTの下端が基準レール52cの上に乗り、また、適正メダルMTの上端縁が選別スケール53の下面の縁に支えられて転動する。
ここで、選別スケール53は、基準レール52cから選別スケール53の下面までの距離が適正メダルMTの直径よりも僅かに小さくなるように設けられている。そのため、小径メダルMSが通過する場合は、小径メダルMSの下端は基準レール52cの上に乗ることができるが、小径メダルMSの上端は選別スケール53の下面の縁に達しないため、小径メダルMSの自重及び爪部54eへの接触により通路凹部51に落下する(矢印X)。さらにはメダル落下斜面51aを滑り落ち(矢印Y)、メダルガイド52と返却メダル落下ガイド57との間を通過して排除される。
図7(B)は、所定条件時を示す。この状態では、電磁コイル55fの通電が停止しており、押付片55dは、押付片スプリング55eにより前方(矢印B方向)に付勢されている。そのため、基準レール52cは、押付片55dの先端により後方に押し付けられておらず、ガイドスプリング52bの付勢力により前方に回動しており、基準レール52cは基準レール収納部51bに収納されることになる。
そして、適正メダルMTが選別排除装置50に侵入すると、通路凹部51の下部に基準レール52cがないため、適正メダルMTの自重及び爪部54eへの接触により通路凹部51に落下する(矢印X)。さらにはメダル落下斜面51aを滑り落ち(矢印Y)、メダルガイド52と返却メダル落下ガイド57との間を通過して排除される。また同様に、小径メダルMSについても、通路凹部51に落下し(矢印X)、メダル落下斜面51aを滑り落ち(矢印Y)、メダルガイド52と返却メダル落下ガイド57との間を通過して排除される。
図7(C)は、強制返却時を示す。図示の状態は、返却ボタン43が押された状態である。まず、返却ボタン43が押されたことにより、強制返却レバー56が下方に回動し、フレーム操作レバー56cが回動操作部55gを後方に押す。これにより、切替部フレーム55bはその上端を後方に、下端を前方に向くように回動し(矢印C)、切替部フレーム55bに取り付けられている押付片55dは、その先端部分が前方に回動する。そして、押付片55dが前方に移動すると、基準レール52cは、押付片55dの先端により後方に押し付けられていないため、ガイドスプリング52bの付勢力により前方に回動し、基準レール52cは基準レール収納部51bに収納されることになる。また、返却レバー本体56aが下方に回動すると、前述のとおり、カバー回動ステー56bは選別部カバー54を後方に回動させる(矢印D)。
この時、メダルが選別排除装置50に侵入すると、通路凹部51の下端に基準レール52cがないため、メダルの自重により通路凹部51に落下する。また、選別排除装置50内部でメダルが引っ掛かっていたとしても、選別部カバー54は後方に回動されているため、引っ掛かっているメダルを通路凹部51に落下させることができる。通路凹部51に落下したメダルは、さらに落下斜面を滑り落ち、メダルガイド52と返却メダル落下ガイド57との間を通過して排除される。
なお、図7(C)は電磁コイル55fが通電されている状態であるが、電磁コイル55fが通電されていない場合、基準レール52cは既に基準レール収納部51bに収納されているため、選別部カバー54の後方への回動のみが行われる。
本実施の形態では、前述のとおり、適正メダルMTを投入不可と設定されているときが、所定条件時に該当するが、スタートスイッチ23の操作からこのスタートスイッチ23の操作により開始された遊技が終了するまでは、適正メダルMTを投入不可と設定される。一方、1回の遊技が終了してからその次にスタートスイッチ23が操作されるまでは、適正メダルMTを投入可と設定される。
また、クレジットされているメダルの枚数が所定枚数(本実施の形態では50枚)に達しているときは、適正メダルMTを投入不可と設定される。
また、ある遊技において、新たにメダルを投入することなく次の遊技を開始することができるリプレイ入賞となった場合には、この遊技が終了してからその次にスタートスイッチ23が操作されるまでも、適正メダルMTを投入不可と設定される。
そして、適正メダルMTを投入可と設定されているとき、電磁コイル55fに通電する。これにより、適正メダルMTは、通路凹部51に落下することなく、選別排除装置50を通過し、また、小径メダルMSは、通路凹部51に落下して、メダル落下斜面51aを滑り落ち、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。一方、適正メダルMTを投入不可と設定されているとき、すなわち、所定条件時には、電磁コイル55fに通電しない。これにより、適正メダルMT及び小径メダルMSは、通路凹部51に落下して、メダル落下斜面51aを滑り落ち、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。すなわち、小径メダルMSは、常に、通路凹部51に落下して、メダル落下斜面51aを滑り落ち、返却通路(図示しておらず)へ誘導される。
(メダル検知センサー60)
メダル検知センサー60は、メダル通路35における選別排除装置50よりも下流側に設けられるものであって、選別排除装置50を通過したメダル、つまり選別排除装置50を通過した適正メダルMTを検出することにより通過検出信号を出力するためのものである。
具体的には、メダル検知センサー60は、図6に示すように、ボード部31aの、メダル通路35であって、メダル通路35の最下流に対応する位置に設けられた切り欠きに嵌め込むようにして取り付けられており、メダル通路35の一部を構成するものとなっている。
また、メダル検知センサー60には、メダル検知センサー60がメダル通路35の最下流に設けられていることから、選別排除装置50を通過したメダルが到達する。すなわち、メダル検知センサー60には、適正メダルMTを投入可と設定されているとき(すなわち、常時)に、選別排除装置50を通過した適正メダルMTのみが到達し、メダル検知センサー60はこの適正メダルMTの通過を検出する。
また、本実施の形態では、メダル検知センサー60は、図7に示すように、1個のフォトセンサーにより構成されている。具体的には、メダル検知センサー60は、光を発する発光部と、発光部から発せられた光を受ける受光部とを備えている。そして、発光部及び受光部は、間隙を挟んで互いに対向するように配置されており、メダル通路35を流下してきた適正メダルMTは、発光部及び受光部の間を通過するようになっている。すなわち、メダル検知センサー60は、メダル通路35を流下してきた適正メダルMTによって、発光部から受光部への光路が妨げられるようになっており、これにより適正メダルMTの通過を検出する。そして、メダル検知センサー60がメダルの通過を検出することにより、通過検出信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
また、本実施の形態では、制御装置100が、所定時間間隔(例えば、1ミリ秒間隔)で、通過検出信号が出力されているか否かを判定している。そして、この判定結果に基づいて、後述するメダルカウント手段120が、メダルの枚数、すなわち、適正メダルMTの枚数をカウントする。
(回転監視装置61)
回転監視装置61は、図4に示すように、ボード部31a前面に形成された環状溝31cに設けられるものであって、回転ディスク33に設けられた突起33dを検出することにより回転検出信号を出力するためのものである。この回転監視装置61は、メダル検知センサー60と同様に光を発する発光部と、発光部から発せられた光を受ける受光部とを備えている。そして、発光部及び受光部は、間隙を挟んで互いに対向するように配置されており、回転ディスク33の回転に伴い移動する突起33dが、発光部及び受光部の間を通過するようになっている。すなわち、回転監視装置61は、突起33dによって、発光部から受光部への光路が妨げられるようになっており、これにより回転ディスク33の回転を検出する。そして、回転監視装置61が回転ディスク33の回転を検出することにより、回転検出信号(Hiレベル信号、Loレベル信号いずれにも設定可)を出力する。
また、本実施の形態では、後述する選別装置制御部200が、所定時間間隔(例えば、1ミリ秒間隔)で、回転検出信号が出力されているか否かを判定している。そして、この判定結果に基づいて、後述する異常判定手段230が、モーター32aの回転を監視し、異常があるか否かを判定する。
なお、発光部と受光部との間隙の距離は、環状溝31cと同等又は少し広くなるように形成されている。
(選別装置制御部200)
選別装置制御部200は、メダル選別装置30を制御するためのものである。この選別装置制御部200は、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等を備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。
また、図11に示すように、選別装置制御部200の入力段としては、メダルセットセンサー62及び回転監視装置61が接続され、出力段としては、モーター32aが接続されている。
また、選別装置制御部200は、CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、計時手段210、モーター駆動制御手段220、異常判定手段230、及び異常報知手段240などとして機能する。
なお、本実施の形態における選別装置制御部200は、メダル選別装置30に設けられているが、これに限らず、スロットマシン10の制御装置100と共用してもよい。
(計時手段210)
計時手段210は、所定時からの経過時間を計時するためのものであり、選別装置制御部200を構成するマイクロコンピュータが有する内部タイマを用いることができる。
本実施の形態では、計時手段210は、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納され、メダルセットセンサー62がセット信号を出力したことを契機として、計時を開始する。
そして、選別装置制御部200は、計時手段210により計時された時間の値が、所定値(例えば、2秒)に達したか否かを判定する。換言すれば、選別装置制御部200は、メダルがメダル収納部33cに最後に収納されてから計時手段210により計時された時間の値が所定値(2秒)に達したか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、後述するモーター駆動制御手段220が、モーター32aの正回転駆動を停止するか否かを決定する。
また、計時手段210は、計時した時間の値が所定値(2秒)に達したときには、計時を終了する。
なお、本実施の形態では、正回転駆動を停止するまでの時間を2〜3秒の間に設定するとしたが、モーター32aを停止した際にメダル収納部33cがメダル投入口41aと対面するように停止すれば良く、任意の時間に設定することができる。
また、計時手段210が計時をしているときに、メダルセットセンサー62が、セット信号を再度検出した際には、計時手段210は、計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。換言すれば、計時手段210が計時をしているときに、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納された際には、計時手段210は、計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。
更に、本実施の形態では、計時手段210は、モーター駆動制御手段220が、モーター32aの逆回転駆動を開始したことを契機として、計時を開始する。
そして、選別装置制御部200は、計時手段210により計時された時間の値が、所定値(例えば、0.2秒)に達したか否かを判定する。換言すれば、選別装置制御部200は、モーター駆動制御手段220が、モーター32aの逆回転駆動を開始してから計時手段210により計時された時間の値が所定値(0.2秒)に達したか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて、モーター駆動制御手段220が、モーター32aの逆回転駆動を停止するか否かを決定する。
また、計時手段210は、計時した時間の値が所定値(0.2秒)に達したときには、計時を終了する。
なお、本実施の形態では、逆回転駆動を停止するまでの時間は0.2〜0.3秒の間に設定するのが好ましいが、任意の時間に設定することができる。
また、本実施の形態では、正回転駆動時の計時及び逆回転駆動時の計時を一つの計時手段210(計時手段210)が実行しているが、これに限らない。すなわち、正回転駆動時の計時及び逆回転駆動時の計時をそれぞれ別の計時手段210で実行してもよい。
(モーター駆動制御手段220)
モーター駆動制御手段220は、メダルセットセンサー62から出力されたセット信号の入力を契機として、モーター32aの正回転駆動を開始し、所定の条件を満たすことを契機として、モーター32aの正回転駆動を終了させるように制御するためのものである。また、モーター32aの正回転駆動中に回転ディスク33の回転が停止したり、減速したりする異常が発生した際に、モーター32aの逆回転駆動を開始し、特定の条件を満たすことを契機として、モーター32aの逆回転駆動を終了させるように制御するためのものである。
本実施の形態では、モーター駆動制御手段220は、メダルセットセンサー62が、セット信号を出力することにより、モーター32aの正回転駆動を開始するように制御する。換言すれば、モーター駆動制御手段220は、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納された際に、モーター32aの正回転駆動を開始するように制御する。
モーター駆動制御手段220が、モーター32aの正回転駆動を開始すると、モーター32aの駆動軸が、時計回りに回転を開始し、これに伴い、ピニオンギヤ32cが第1ギヤ32dを反時計回りに減速させながら回転させ、第1ギヤ32dが第2ギヤ32eを時計回りに回転させ、第2ギヤ32eに固定されている回転ディスク33も、時計回りに回転を開始する。
そして、メダルセットセンサー62から出力されたセット信号の入力を契機として、計時手段210が計時を開始する。計時手段210により計時された時間の値が、所定値(例えば、2秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段220が、モーター32aの正回転駆動を終了するように制御する。換言すれば、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに最後に収納されてから、計時手段210により計時された時間の値が、所定値(2秒)に達した事を契機として、モーター駆動制御手段220が、モーター32aの正回転駆動を終了するように制御する。この際、メダル収納部33cがメダル投入口41aと対面する位置まで回転ディスク33を回転させた上で、正回転駆動を終了するように制御する。
また、前述のとおり、計時手段210が計時をしているときに、メダルセットセンサー62が、セット信号を再度出力した際、すなわち、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納された際には、計時手段210は計時した時間の値をクリアして、再度、計時を開始する。
モーター駆動制御手段220が、モーター32aの正回転駆動を終了すると、モーター32aの駆動軸が、時計回りの回転を終了する。そして、これに伴い、回転ディスク33の時計回りの回転は終了する。
さらに、本実施の形態では、モーター駆動制御手段220は、後述する異常判定手段230が異常を判定した時にはモーター32aの逆回転駆動を開始する。
モーター駆動制御手段220が、モーター32aの逆回転駆動を開始すると、モーター32aの駆動軸が、反時計回りに回転を開始し、これに伴い、ピニオンギヤ32cが第1ギヤ32dを時計回りに減速させ、第1ギヤ32dが第2ギヤ32eを反時計回りに回転させ、第2ギヤ32eに固定されている回転ディスク33も、反時計回りに回転を開始する。
そして、モーター32aの逆回転駆動の開始と同時に、計時手段210は計時を開始する。計時手段210により計時された時間の値が、所定値(例えば、0.2秒)に達したことを契機として、モーター駆動制御手段220は、モーター32aの逆回転駆動を終了し、再びモーター32aの正回転駆動を開始するように制御する。また、回転ディスク33を逆回転させた後、正回転に戻してもなお回転に異常があると異常判定手段230が判定した場合には、回転ディスク33の駆動(正回転駆動及び逆回転駆動)を完全に停止する。
(異常判定手段230)
異常判定手段230は、回転監視装置61から出力された回転検出信号を監視し、回転ディスク33の回転に異常がないかどうかを判定するものである。
具体的に説明すると、モーター32aが正常に回転している時、回転監視装置61は所定の間隔で回転検出信号を出力している。しかし、回転監視装置61から回転検出信号を入力しない、あるいは所定の間隔で回転検出信号を入力しない場合、すなわち、メダルの詰まりや不正器具等の挿入により、回転ディスク33が停止、あるいは減速している場合、異常判定手段230は異常と判定する。
上述のとおり、異常判定手段230が異常と判定するとモーター駆動制御手段220はモーター32aの逆回転駆動を開始する。また、モーター駆動制御手段220が所定時間回転ディスク33を逆回転させた後、正回転に戻してもなお回転に異常があると異常判定手段230が判定した場合には、回転ディスク33の駆動(正回転駆動及び逆回転駆動)を完全に停止する。
(異常報知手段240)
異常報知手段240は、回転ディスク33の回転に異常がある場合に、制御装置100に対して、その旨を報知するものである。
上述のとおり、回転ディスク33の回転に異常があると判定すると、モーター駆動制御手段220は所定時間回転ディスク33を逆回転させた後、正回転に戻す。そして、依然として異常判定手段230が回転に異常があると判定した場合、換言すると、メダルの詰まりや不正状態が継続している場合、モーター駆動制御手段220は回転ディスク33の駆動(正回転駆動及び逆回転駆動)を完全に停止する。この際、異常報知手段240は、報知のためのエラー信号を制御装置100に向けて出力する。
一方、エラー信号を入力した制御装置100は、遊技を中断又は中止する。また、スロットマシン10に設けられた7セグメント表示器などを制御し、メダル選別装置30に異常が発生している旨を報知する。例えば、7セグメント表示器の場合は「EE」などのエラーコードを表示することができる。
なお、制御装置100は、スロットマシン10の遊技に係る演出を制御する演出装置(図示しておらず)に対してエラー信号を転送してもよい。この際、制御装置100からエラー信号を受信した演出装置は、スロットマシン10が備えるランプ、表示装置、スピーカー(いずれも図示しておらず)を通じてメダル選別装置30に異常が発生している旨を報知することができる。例えば、メダルが詰まっているときには表示装置に「メダルを除去してください」の文字を表示させたり、不正行為が行われている時にはスピーカーからサイレンを鳴らしたりしたりすることができる。
(メダルカウント手段120)
メダルカウント手段120は、メダル検知センサー60により出力された通過検出信号に基づいて、適正メダルMTの枚数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、メダル検知センサー60には、適正メダルMTを投入可と設定されているとき、すなわち、常時に、選別排除装置50を通過した適正メダルMTのみが到達する。したがって、メダルカウント手段120は、適正メダルMTを投入可と設定されているときに、メダル検知センサー60に到達した適正メダルMTの枚数をカウントする。
具体的には、メダル検知センサー60が、通過検出信号を出力すると、メダルカウント手段120が、適正メダルMTのカウント動作を行う。換言すれば、通過検出信号が1回出力されるごとに、カウント値を1つ加算する。
これにより、メダル投入部41から投入された適正メダルMTの枚数がカウントされる。
(遊技制御手段110)
遊技制御手段110は、スロットマシン10における遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御手段110は、特に図示していないが、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームなど)を制御するための特別遊技制御手段、予め定めた抽選確率に基づいて、予め定められた当選役に関する抽選を行うための当選抽選手段、各回転リール15の回転停止を制御するための停止制御手段、及び、当選抽選手段の抽選結果と回転リール15の停止図柄とに基づいて、入賞処理を行うための入賞判定手段、などを備える。
(モーター32aの駆動制御処理)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10におけるモーター32aの駆動制御処理の概略について、図12及び図13のフローを用いて説明する。
まず図12のステップ100において、選別装置制御部200により、メダルセットセンサー62からセット信号が出力されたか否かが判定される。換言すれば、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納されたか否かが判定される。そして、セット信号が出力されたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、セット信号が出力されていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、モーター駆動制御手段220により、モーター32aの正回転駆動が開始される。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、計時手段210により、計時のためのカウンタの値がクリアされる。すなわち、カウンタの値として「0」を設定する。そして、ステップ103に進む。
ステップ103において、計時手段210により、計時が開始される。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、選別装置制御部200により、メダルセットセンサー62からセット信号が出力されたか否かが判定される。換言すれば、メダルがメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納されたか否かが判定される。そして、セット信号が出力されたと判定された場合、ステップ102に戻る。一方、セット信号が出力されていないと判定された場合、ステップ105に進む。
ステップ105において、異常判定手段230により、回転ディスク33の回転に異常が発生したか否かが判定される。そして、回転ディスク33の回転に異常が発生したと判定された場合、図13のステップ200に進む。一方、回転ディスク33の回転に異常が発生していないと判定された場合、ステップ106に進む。
ステップ106において、選別装置制御部200により、計時手段210による計時の時間の値が所定値(2秒)に達したか否かが判定される。そして、計時手段210による計時の時間の値が所定値(2秒)に達したと判定された場合、次のステップ107に進む。一方、計時手段210による計時の時間の値が所定値(2秒)に達していないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ107において、モーター駆動制御手段220により、モーター32aの正回転駆動が終了される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、計時手段210により、計時が終了され、メダル収納部33cがメダル投入口41aと対面する位置にてモーター32aの正回転駆動制御処理が終了する。
一方、ステップ105において、回転ディスク33の回転が異常と判定された場合について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ200において、モーター駆動制御手段220により、モーター32aの逆回転駆動が開始される。そして、ステップ201に進む。
ステップ201において、計時手段210により、計時のためのカウンタの値がクリアされる。すなわち、カウンタの値として「0」を設定する。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、計時手段210により、計時が開始される。そして、ステップ203に進む。
ステップ203において、選別装置制御部200により、計時手段210による計時の時間の値が所定値(0.2秒)に達したか否かが判定される。そして、計時手段210による計時の時間の値が所定値(0.2秒)に達したと判定された場合、次のステップ204に進む。一方、計時手段210による計時の時間の値が所定値(0.2秒)に達していないと判定された場合、ステップ203に戻る。
ステップ204において、モーター駆動制御手段220により、モーター32aの逆回転駆動が終了される。そして、ステップ205に進む。
ステップ205において、計時手段210により、計時が終了される。そして、ステップ206に進む。
ステップ206において、モーター駆動制御手段220により、再びモーター32aの正回転駆動が開始される。そして、ステップ207に進む。
ステップ207において、異常判定手段230により、回転ディスク33の回転に異常が発生したか否かが判定される。そして、回転ディスク33の回転に異常が発生したと判定された場合、次のステップ208に進む。一方、回転ディスク33の回転に異常が発生していないと判定された場合、図11のステップ102に戻る。
ステップ208において、モーター駆動制御手段220により、モーター32aの駆動が終了される。そして、ステップ209に進む。
ステップ209において、異常報知手段240により、依然として回転ディスク33に異常が発生している旨のエラー信号が出力される。そして、遊技を中断又は中止するとともに、スロットマシン10が備えるランプ、表示装置、及びスピーカーを通じてメダル選別装置30に異常が発生している旨や、点検を要する旨が報知される。そしてモーター32aの駆動制御処理が終了する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、スロットマシン10に使用されるメダルを、識別情報を記憶させたICチップ73が封止されたICメダル70としたものである。
第1の実施の形態におけるメダル選別装置30では、メダルの直径、厚さの寸法さえ合致すれば他店のメダルを正規メダルとして判定してしまうため、景品交換率の低い店のメダルが交換率の高い店に持ち込まれるという不正行為を防ぐことができない。
第2の実施の形態に係るメダル選別装置30は、他店から持ち込まれたメダルを排除すべく、メダルにICチップ73を内蔵したICメダル70を使用し、ICチップ73に記憶されている識別情報を読み取ることで他店のメダルを識別することができるものである。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に加え、ICメダル70に封止されたICチップ73の情報を取り込むことのできる通信装置63が設けられている。更に、通信装置63によって取り込まれた情報から、自店舗のメダルであると判断すれば選別排除装置50を通過させ、自店舗のメダルではないと判断すれば、選別排除装置50で排除させるメダル情報判定手段130を有する。
以下に、本実施の形態において使用されるメダルであるICメダル70、通信装置63及びメダル情報判定手段130について詳細に説明する。ここで、メダル選別装置30の構成について、第2の実施の形態において説明する構成以外は、第1の実施の形態と同じである。
(第2の実施の形態において使用されるメダル)
本実施の形態において使用されるメダルにも、第1の実施の形態における「適正メダルMT」、「大径メダルML」、及び「小径メダルMS」が使用される。一方、「適正メダルMT」は、「ICメダル70」と「通常メダル75」とに分類できる。
図14に、本実施の形態のメダル選別装置30に用いられるICメダル70を示す。ICメダル70は、適正メダルMTのうち、遊技に関連する情報を記憶可能な記憶媒体を有するICチップ73を内蔵しているメダルである。
このICメダル70は、金属製の外郭部71と、外郭部71の内側中央に開放された孔に設けられた基板72と、基板72の中心部に設けられたICチップ73と、基板72及びICチップ73を樹脂により封止する内郭部74と、から形成されている。外郭部71は、真鍮や鉄にメッキ処理を施したもの、又はステンレスからなる。また、基板72は、電波を透過する樹脂で形成することが望ましい。外郭部71と内郭部74の円形面は、同一面をなすように形成されている。このICメダル70は適正メダルMTと同様に、直径が25mm、及び、厚さが1.6mmのメダルとなっている。このICチップ73としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)を使用することができる。
通常メダル75は、適正メダルMTのうち、内部にICチップ73を内蔵していないメダルである。
(通信装置63)
通信装置63は、ベース31の背面、メダルセットセンサー62に隣接し、メダル投入口41aと対向する位置に設置されている。また、通信装置63は、遊技に関連する情報が記憶されているICメダル70との間で、情報のやり取りを行うためのものであって、RFIDリーダ/ライタである。更に、通信装置63は、図15に示すように、スロットマシン10を制御するための制御装置100との間で入出力可能に接続されている。
通信装置63の設置位置についてより詳細に説明すると、ベース31の背面に設けられており、ICメダル70がメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納された時に、当該ICメダル70の内郭部74と対向する位置に設けられている。また、メダルセットセンサー62は金属に反応するため、本実施の形態においては、ベース31の背面であって、ICメダル70がメダル投入口41aを通過しメダル収納部33cに収納された時に、当該ICメダル70の外郭部71と対応する位置に設けられている。ここで、メダルセットセンサー62と通信装置63とは重ならないようにそれぞれベース31の背面に設けられている。
なお、本実施の形態において、通信装置63は、ベース31の背面に設けることとしたが、ベース31に開口を設け、ベース31と同一面をなすように設置してもよい。
また、通信装置63は、アンテナ部分からICメダル70中央のICチップ73に向けて電波を放射しており、電波の放射を受けたICメダル70のICチップ73は、電磁誘導を受けて起電し、その電力によってICチップ73内に記憶されている情報を通信装置63に送出する。そして、通信装置63では、送出された情報を受信し、制御装置100に転送することにより、制御装置100はICチップ73内に記憶されている情報を取得することができる。
なお、通信装置63のアンテナ部分からICメダル70に向けて放射する電波の出力は、一のICメダル70との通信が可能な程度に抑えることが望ましい。なぜなら、電波の出力を高くし過ぎると、通信範囲が広くなり過ぎてしまい、メダル誘導路42に設置している他のICメダル70と混信する可能性が生ずるからである。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、メダル収納部33cは長円形孔である。そのため、メダル収納部33cにメダルが収納されることで、回転ディスク33が回転しはじめるが、その際に、メダル収納部33cが円周方向にメダルよりも長い形状をしているため、回転ディスク33のみが回転をはじめる。つまり、ICメダル70は僅かな時間、静止する。この時、ICメダル70の内郭部74は通信装置63と対向する位置にあるため、ICメダル70との通信に際し、読み出す情報量が増大しても確実に通信を行うことができ、電波の出力を抑えることができる。
なお、メダル収納部33cの形状は、ICメダル70と通信装置63との通信に際し、読み出すことを確実に行うことができれば、円形孔であってもよい。例えば、メダルがメダル収納部33cに収納され、メダルセットセンサー62からセット信号が出力された時に、僅かな時間(例えば0.2秒)停止してからモーター32aの正回転駆動を開始することで、ICメダル70と通信装置63との間の通信時間を確保し、読み出しを確実に行うことができればメダル収納部33cは円形孔であってもよい。
なお、メダルセットセンサー62についても同様に、ベース31の背面に設けることとしたが、ベース31に開口を設け、ベース31と同一面をなすように設置してもよい。
(メダル情報判定手段130)
メダル情報判定手段130は、図15に示すように、第1の実施の形態における制御装置100が有する手段の一つであって、メダル選別装置30の通信機能を有効にしている場合、通信装置63がICメダル70から読み出した遊技に関連する情報について、スロットマシン10が有している情報と照合して、遊技に使用できるか否かを判定するものである。遊技に使用できないと判定した場合、電磁コイル55fの通電を止め、選別排除装置50から遊技に使用できないと判定したICメダル70を選別排除装置50から排除する。
なお、照合する情報は、例えば次の(1)から(4)のものがある。
(1)店舗ID
例えば、ICメダル70には貸し出しの際に店舗固有の店舗IDを記憶する。通信装置63がICメダル70から読み出した店舗IDとスロットマシン10に記憶されている店舗IDとが一致するか否かを元に遊技に使用できるか否かを判定する。
(2)貸出レート情報
例えば、ICメダル70には貸し出しの際にメダル貸出装置にて貸し出される際の貸出レート情報を記憶する。例えば、1枚5円の貸出レートのメダルには、「5」を、1枚20円の貸出レートのメダルには、「20」を記憶する。また、スロットマシン10では、制御装置100のROMに使用すべきメダルの貸出レートを予め記憶させておく。そして、メダル情報判定手段130は通信装置63がICメダル70から読み出した貸出レート情報とスロットマシン10に記憶されている貸出レート情報とが一致するか否かを元に遊技に使用できるか否かを判定する。
(3)ICメダル70の貸出期限
例えば、ICメダル70には貸し出しの際に遊技可能な貸出期限を記憶する。そして、メダル情報判定手段130は通信装置63がICメダル70から読み出した貸出期限がスロットマシン10の有する現在の日付情報より古いか否かを元に、期限切れのICメダル70か否かを判定し、遊技に使用できるか否かを判定する。
なお、スロットマシン10の有する現在の日付情報は、制御装置100を構成するマイクロコンピュータが有するカレンダ機能を用いて取得することができる。
(4)通常メダル75
通常メダル75は、ICメダル70と形状及び大きさが同じメダル(適正メダルMT)であるため、メダル投入部41からメダル選別装置30に取り込むことが可能である。ここで、メダル選別装置30の通信機能を有効にする場合、通常メダル75は遊技に関連する情報が記憶されていないため遊技に使用することができないメダルとなる。したがって、メダル情報判定手段130はメダル選別装置30に取り込まれた適正メダルMTと通信装置63との通信が成立するか否かを元に、遊技に使用できるか否かを判定する。
以上のとおり、メダル情報判定手段130は、スロットマシン10に取り込まれたICメダル70から情報を読み出し、遊技に使用できるか否かを判定する。そして、遊技に使用できると判定された場合は、選別排除装置50を通過させてメダル検知センサー60でのカウントに至る。一方、読み出した情報である店舗ID、貸出レートエラー及び貸出期限より、遊技に使用できないと判定された場合、又は、通信装置63との通信が成立しないことより、遊技に使用できないと判定された場合は、選別排除装置50から当該遊技に使用できないと判定されたメダルを排除する。したがって、メダル検知センサー60でのカウントには至らない。
なお、照合する情報は上記(1)から(4)に限らない。
なお、本実施の形態では、通信装置63はICメダル70から遊技に関連する情報を読み出すだけであるが、これに限らず、ICメダル70に対して、情報を書き込んでもよい。例えば、スロットマシン10に投入された回数をカウントしてICメダル70に書き込むことが可能である。また、取り込まれたICメダル70が、メダル情報判定手段130によって、遊技に使用できないと判定されるとエラー情報が記憶され、エラーが発生したメダルの再使用を禁止することができる。
なお、遊技にICメダル70を使用するとともに、メダル選別装置30の通信機能を有効とした場合、通信装置63にて読み出されたICメダル70の情報によって、メダル情報判定手段130が当該ICメダル70を遊技に使用できると判定した場合に、メダルカウント手段120がメダルの枚数をカウントするように形成してもよい。この場合、メダル検知センサー60が不要となる。
なお、本実施の形態では、メダル選別装置30の通信機能を無効にすることで、ICメダル70ではなく通常メダル75を使用して遊技を行う第1の実施の形態におけるスロットマシン10とすることができる。これによって、ICメダル70が導入されていない店舗においても、メダル選別装置30を従来のものと交換することなく遊技を行うことができる。
(総括)
第1の実施の形態では、遊技者はメダルを複数枚メダル誘導路42に載置し、メダル投入口41aの方向へ滑らすことで、メダルがメダル投入口41aを通過し、メダル投入口41aに対向したところに位置するメダル収納部33cに収納される。このとき、大径メダルはメダル投入口41aを通過できないため、メダル投入口41aを通過し、メダル収納部33cに収納されるメダルは、適正メダルMT又は小径メダルMSである。そして、メダルがメダル収納部33cに収納されたことがメダルセットセンサー62により検出されると、このメダルセットセンサー62がセット信号を出力し、このセット信号の入力を契機として、モーター駆動制御手段220がモーター32aの駆動を開始し、回転ディスク33が時計回りに回転し始める。メダル収納部33cに収納されたメダルは回転ディスク33の回転により一定間隔で排出部34まで送られる。そして、回転ディスク33により排出部34まで送られたメダル(適正メダルMT又は小径メダルMS)は、順次、メダル通路35を上流側から下流側に向けて誘導される。そして、すべてのメダルは一定間隔で1枚ずつ選別排除装置50に到達する。選別排除装置50に到達した小径メダルMSは、常時、選別排除装置50によりメダル通路35から排除される。さらに、適正メダルMTを投入不可と設定している場合にはすべてのメダルが排除される。選別排除装置50を通過した適正メダルMTは、メダル通路35のさらに下流側へ誘導される。そして、適正メダルMTの通過がメダル検知センサー60により検出されると、このメダル検知センサー60が通過検出信号を出力する。この通過検出信号に基づいて、メダルカウント手段120がメダルの枚数をカウントする。
上述のように、第1の本実施の形態においては、メダル投入口41aから直接メダル収納部33cにメダルが収納される。このとき、メダル収納部33cの奥行きは、メダル1枚分しかないため、回転ディスク33が回転を始めると、メダルは1枚のみ送られる。メダル収納部33cに収納されたメダルが回転とともに移動すると、メダル投入部41には回転ディスク33のディスク部33aが現れる。このとき、メダル誘導路42に載置されている次のメダルとメダルセットセンサー62との間にはディスク部33aが存在しているため、当該メダルに対してメダルセットセンサー62は反応しない。当該メダルとボード部31aとの間をディスク部33aが通過した後、メダル投入部41にはメダル収納部33cが現れる。そして、現れたメダル収納部33cに次のメダルが収納され、収納されたメダルは排出部34まで送られる。順次これが繰り返されることで、メダルは一定間隔で排出部34まで送られる。適正メダルMTを投入可と設定している場合に、排出部34まで送られたメダルのうち、選別排除装置50を通過できる適正メダルMTは、メダル検知センサー60によって通過が検出される。メダル検知センサー60によって検出されると、適正メダルMTの枚数がカウントされる。つまり、メダルはメダル投入口41aから投入されてから、メダル検知センサー60を通過するまでに滞留することがなく、投入されてからメダルの枚数がカウントされるまでが早い。そのため、遊技者は自身が投入したメダルの枚数をほぼリアルタイムで把握することができる。
また、メダル収納部33cがメダル投入口41aと対面する位置にあるとき、メダル誘導路42からメダル収納部33cまでが連続した断面形状となっている。そのため、メダルをメダル投入口41aからメダル選別装置30に投入する場合、遊技者は、メダル誘導路42に重なったメダルを置き、重なったメダルをメダル投入口41aに押し当てるだけで、メダルを連続的に投入することができる。また、貯留スペース等も必要ないため、メダル選別装置30を全体として、小型化することができるほか、部品点数を減少させることができ、コストダウンにも繋げることができる。
また、従来のメダル選別装置を遊技機に取り付ける際、メダル投入部分と、メダル選別装置とは別部品であるため、これらは、別々に取り付ける必要があった。一方、第1の実施の形態においては、メダル投入口41aが設けられた操作台40はメダル選別装置30と一体となっている。遊技機10にメダル選別装置30を取り付けるだけで足りる。そのため、従来と比較して組み立て工程数を減らすことができ、コストを削減することができる。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態の構成に加え、メダル選別装置30に通信装置63を設けることで、ICメダル70を使用することができることとなる。
具体的には、通信装置63の通信機能を有効にしている場合、ICメダル70がメダル投入口41aを通過し、メダル収納部33cに収納されると、通信装置63と当該ICメダル70とが通信を行い、ICメダル70から遊技に関連する情報が読み出される。そして、第1の実施の形態と同様、メダル収納部33cに収納されたメダルは回転ディスク33の回転により一定間隔で排出部34まで送られ、順次、メダル通路35へ誘導され、一定間隔で1枚ずつ選別排除装置50に到達する。選別排除装置50に到達した小径メダルMSは、常時、選別排除装置50によりメダル通路35から排除される。更に、メダル選別装置30の通信機能を有効にしている場合、通信装置63によって読み出された情報をもとにメダル情報判定手段130によって遊技に使用できないと判定されたメダル(ICメダル70及び通常メダル75)も排除される。そして、適正メダルMTを投入可と設定しており、メダル選別装置30の通信機能を有効にしている場合に、メダル情報判定手段130によって遊技に使用できると判定されたICメダル70は、選別排除装置50を通過する。選別排除装置50を通過したICメダル70は、メダル通路35のさらに下流側へ誘導される。ICメダル70の通過がメダル検知センサー60により検出されると、このメダル検知センサー60が通過検出信号を出力する。この通過検出信号に基づいて、メダルカウント手段120がメダル(ICメダル70)の枚数をカウントする。また、適正メダルMTを投入不可と設定している場合にはすべてのメダルが排除される。
ICメダル70を使用可能とすることにより、メダルの直径、厚みを測定する形状識別では不可能な、他店舗のメダルや貸出レートが異なるメダルなどの判別を行うことができるため、景品交換率の低い店のメダルが交換率の高い店に持ち込まれるという不正行為や、貸出レートの低いコーナー又は店舗で貸し出されたメダルを貸出レートが高いメダルとして精算する不正行為などを確実に防止することができる。
なお、第2の実施の形態におけるメダル選別装置30は、適正メダルMTを投入可と設定しており、メダル選別装置30の通信機能を無効にしている場合には、第1の実施の形態と同様、適正メダルMTのみが選別排除装置50を通過させることができ、ICメダル70に対応していない店舗においても使用することができる。
なお、第1及び第2の実施の形態のメダル選別装置30は、遊技機10設置面に対して垂直に設けられているが、例えば、メダル選別装置30の上側を奥方向に傾けた状態で設置させてもよい。また、ベース31及び回転ディスク33の上側を奥方向に傾けた設計としてもよい。また、メダル誘導路42を遊技機10の前方からメダル投入口41aに向けて下り勾配となるように傾斜をつけてもよい。
上記の態様を採ることにより、メダル投入口41aからメダルを投入する際、メダルの自重によってメダルをメダル収納部33c側に誘導することができるため、遊技者はさらに容易にメダルをメダル選別装置30内に投入することができることとなる。
10 スロットマシン 11 筐体
12 前扉 13 図柄表示窓
14 リールユニット 15 回転リール
16 ホッパーユニット 17 メダル払出口
18 メダル受け皿 20 操作部
21 ベットスイッチ 22 精算スイッチ
23 スタートスイッチ 24 ストップスイッチ24
30 メダル選別装置 31 ベース31
31a ボード部 31b フランジ
31c 環状溝31c 31d ディスク収納部
31e 環状溝 31f メダル通過孔
32 モーターユニット 32a モーター32a
32b モーターベース 32c ピニオンギヤ
32d 第1ギヤ 32e 第2ギヤ
33 回転ディスク 33a ディスク部
33b 支持部 33c メダル収納部
33d 突起 34 排出部
35 メダル通路 36 メダル取込レール
37 選別装置架橋ステー 38 ディスクカバー
38a バネ孔 38b 通路変更バネ
40 操作台 41 メダル投入部
41a メダル投入口 42 メダル誘導路
42a 凹溝 43 返却ボタン
43a 返却ボタン本体 43b ボタンスプリング
50 選別排除装置 51 通路凹部
51a メダル落下斜面 51b 基準レール収納部
52 メダルガイド 52a メダルガイド本体
52b ガイドスプリング 52c 基準レール
53 選別スケール 54 選別部カバー
54a 選別部扉 54b 扉スプリング
54c メダル可倒レバー 54d レバースプリング
54e 爪部 55 返却切替部
55a 切替部固定部 55b 切替部フレーム
55c フレームスプリング 55d 押付片
55e 押付片スプリング 55f 電磁コイル
55g 回動操作部 56 強制返却レバー
56a 返却レバー本体 56b カバー回動ステー
56c フレーム操作レバー 57 返却メダル落下ガイド
60 メダル検知センサー 61 回転監視装置
62 メダルセットセンサー 63 通信装置
70 ICメダル 71 外郭部
72 基板 73 ICチップ
74 内郭部 75 通常メダル
100 制御装置 110 遊技制御手段
120 メダルカウント手段 130 メダル情報判定手段
200 選別装置制御部 210 計時手段
220 モーター駆動制御手段 230 異常判定手段
240 異常報知手段
MT 適正メダル ML 大径メダル
MS 小径メダル

Claims (3)

  1. 所定の規格に適合したメダルを適正メダルとし、
    適正メダルよりも径が大きいメダルを大径メダルとし、
    適正メダルよりも径が小さいメダルを小径メダルとし、
    大径メダルの径よりも径が小さく、適正メダルよりも僅かに径大きく、適正メダルを厚さ方向に通過可能なメダル投入口と、
    メダル投入口に対面し、かつメダル投入口から投入されたメダルを1枚ずつ収納可能なメダル収納部を有し、メダル投入口を通過しメダル収納部に収納されたメダルを所定位置へ回転して送り、かつ、所定位置まで送られたメダルをメダル収納部の背面側の排出部へ排出可能な回転ディスクと、
    回転ディスクを回転駆動させるためのモーターと、
    回転ディスクによって排出されたメダルが通過する位置に設けられ、適正メダルを識別し、小径メダルを排除する選別排除装置と、を備え
    回転ディスクの軸方向からみて前記メダル収納部は、回転ディスクの回転に伴って前記メダル投入口と重なった後、前記排出部と重なることを特徴とするメダル選別装置。
  2. 前記メダル投入口に連続して、メダルをメダル投入口に誘導するメダル誘導路が設けられ、
    当該メダル誘導路は直径が適正メダルの径よりも僅かに大きく、厚さ方向に重ねた適正メダルの外周部を載置可能な凹溝であることを特徴とする請求項1記載のメダル選別装置。
  3. 請求項1又は2記載のメダル選別装置を設けたメダル遊技機。
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