JP4849506B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
遊技媒体が投入される投入口を含み、前記遊技媒体が投入されたことに基づいて遊技が行われるスロットマシンであって、
投入口から投入された遊技媒体を選別する遊技媒体選別手段であって、投入された遊技媒体の受け入れを許可する許可状態、又は投入された遊技媒体の受け入れを拒否する拒否状態となる遊技媒体選別手段と、
前記遊技媒体を含む被検出物体の存在を検出し、前記被検出物体の存在を検出したときには存在信号を発する検出手段と、
前記遊技の進行に基づいて、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態にするための、または前記遊技媒体選別手段を前記拒否状態にするための制御信号を前記遊技媒体選別手段に発する選別制御手段と、を含み、かつ、
前記選別制御手段は、
前記存在信号に基づいて前記遊技媒体選別手段において前記遊技媒体が滞留したか否かを判別し、前記遊技媒体が滞留したと判別したことに基づいて、前記被検出物体の存在の監視を禁止する存在監視手段を含むことを特徴とする。
前記許否変更手段は、
前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、前記存在信号が前記検出手段から発せられなくなったときには、前記遊技媒体選別手段を前記拒否状態から前記許可状態へ変更し、
前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときを基準にして前記第2の所定時間に至った後に、前記存在信号が前記検出手段から発せられなくなったときには、前記遊技媒体選別手段を前記拒否状態に維持するものが好ましい。
第1の動作は、許可状態から拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、存在信号が検出手段から発せられなくなったときには、遊技媒体選別手段を拒否状態から許可状態へ変更する。「許可状態から拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、存在信号が検出手段から発せられなくなったとき」とは、例えば、遊技媒体が滞留し、それに基づいて、遊技媒体選別手段を許可状態から拒否状態へ変更し、変更したときから第2の所定時間に至るまでに、遊技媒体の滞留が解除できたような場合である。
第2の動作は、許可状態から拒否状態へ変更したときを基準にして第2の所定時間に至った後に、存在信号が検出手段から発せられなくなったときには、遊技媒体選別手段を拒否状態に維持する。この第2の動作は、第1の動作と異なり、例えば、許可状態から拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至った後に、遊技媒体の滞留を解除できても、遊技媒体選別手段を拒否状態に維持する。
前記エラー監視手段による監視結果に関する情報を表示する情報表示手段と、を含み、
前記選別制御手段は、
前記存在信号が前記検出手段から発せられたことに基づいて、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときには、不適切な状態が発生したことを示す発生情報を前記情報表示手段に表示する表示制御手段を含み、
前記表示制御手段は、
前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、前記存在信号が前記検出手段から発せられなくなったときには、前記発生情報の表示を解除し、
前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときを基準にして前記第2の所定時間に至った後に、前記存在信号が前記検出手段から発せられなくなったときには、前記発生情報の表示を維持するものが好ましい。
第1の動作は、許可状態から拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、存在信号が検出手段から発せられなくなったときには、発生情報の表示を解除する。例えば、遊技媒体が滞留し、それに基づいて、遊技媒体選別手段を許可状態から拒否状態へ変更し、変更したときから第2の所定時間に至るまでに、遊技媒体の滞留が解除できたような場合には、滞留が発生したことを示す発生情報の表示を解除する。
第2の動作は、許可状態から拒否状態へ変更したときを基準にして第2の所定時間に至った後に、存在信号が検出手段から発せられなくなったときには、発生情報の表示を維持する。第2の所定時間に至った後に、遊技媒体の滞留が解除できたとしても、自動的に発生情報の表示を解除せずに、発生情報の表示を維持するので、不正行為が行われているような場合に、的確に発見して防止することができる。
前記許否変更手段によって、前記遊技媒体選別手段が前記拒否状態に維持されたときには、前記初期化手段の操作によって、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態に変更するものが好ましい。
図1は、本実施形態に係るスロットマシン10の前面を示す正面図である。また、図2は、スロットマシン10の内部構造を示す図である。
前面扉40は、閉じられたときに基体部20の前面を覆うように、基体部20に開閉可能に取り付けられている。図1に示すように、前面扉40の前面には、主に、操作に関する部材と、表示に関する部材とが設けられている。また、前面扉40の背面には、主に、制御用の回路基板が設けられている。
図1に示すように、前面扉40の前面側(遊技者側)の略中央には、水平方向に伸長する操作パネル41が設けられている。操作パネル41の前面側には、スタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cが設けられている。操作パネル41の上面側には、1ベットスイッチ62、2ベットスイッチ64及び最大ベットスイッチ66や、メダル投入口46が設けられている。前面扉40の下部には、遊技の結果に基づいて払い出されたメダルを受けるための受け皿48も設けられている。
図1及び図2に示すように、前面扉40の前面の略中央部には、リール表示窓50が形成されている。図2に示すように、3つのリール30L〜30Rは、リールユニット28内に回転可能に収容されている。リールユニット28は、前面29が開放されており、後述するように、遊技者はリールユニット28の前面29に位置した図柄の種類を視認することができる。リールユニット28は、基体部20に固定された支持板26によって支持されている。前面扉40が閉じられたときには、リール表示窓50は、リールユニット28の前面29の前方に位置する。リール表示窓50は、透明な部材で覆われており、前面扉40が閉じられたときには、遊技者は、リール表示窓50を介してリール30L〜30Rに描かれている図柄の種類を視認することができる。
左リール30Lは、左側のストップスイッチ44aに対応し、中リール30Cは、中央のストップスイッチ44bに対応し、右リール30Rは、右側のストップスイッチ44cに対応する。これにより、左側のストップスイッチ44aを遊技者が操作したときには左リール30Lが停止し、中央のストップスイッチ44bを遊技者が操作したときには中リール30Cが停止し、右側のストップスイッチ44cを遊技者が操作したときには右リール30Rが停止する。
上述したように、リール表示窓50は透明な部材で覆われている。図1に示すように、リール表示窓50には、5本の入賞ラインL1〜L5が描かれている。このようにすることで、遊技者は、リール表示窓50を介して図柄の種類を視認することができるとともに、リール表示窓50上の5本の入賞ラインL1〜L5をも視認することができる。
上述した操作パネル41のメダル投入口46に規定枚数以上のメダルが投入されると、メダルカウンタ(図示せず)により投入されたメダルの枚数が計数され、その枚数はクレジット数として記憶される。上述した1ベットスイッチ62は、記憶されたクレジット数のうちの1枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。また、2ベットスイッチ64は、クレジット数のうちの2枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチであり、最大ベットスイッチ66は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
上述したように、3つのベットスイッチ62,64及び66は、遊技者が操作することにより、入賞ラインL1〜L5を有効化する選択手段として機能する。1ベットスイッチ62を遊技者が操作したときには、入賞ラインL1が有効化され、2ベットスイッチ64を操作したときには、入賞ラインL1、L2及びL3が有効化され、最大ベットスイッチ66を操作したときには、入賞ラインL1〜L5の全てが有効化される。上述したように、有効化された入賞ラインを有効ラインと称する。
3つのリール30L〜30Rの下方には、エラー表示装置45が設けられている。スロットマシン10において、遊技者が遊技を進めるのに、不適切な状態になったり、困難な状態になったりしたときや、異常が生じたときに、生じた現象に応じてエラーコードがエラー表示装置45に表示される。
図2に示す基体部20は、木材等によって組み立てられて、前面が開口された箱形に形成されている。基体部20の内部の下部には、スロットマシン10に搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット22や、メダルを貯留しておくホッパーを含むメダル払出し装置24が設けられている。また、これらの電源ユニット22及びメダル払出し装置24の上方には、支持板26が設けられている。この支持板26によって、リール30L、30C及び30Rを回転可能に収容するリールユニット28が支持されている。さらに、基体部20の内部の上部には、スロットマシン10で行われる遊技を全体的に制御するメイン制御基板32が設けられている。
メイン制御基板32は、3つのリール30L、30C及び30Rの回転の開始及び停止制御をするとともに、スロットマシン10で行われる遊技の進行等の遊技全体を制御するための制御基板である。さらに、メイン制御基板32は、後述するメダル選別装置70のソレノイド95のコイル(図示せず)に電流を供給したり、コイルに供給していた電流を遮断したりする制御信号をメダル選別装置70に供給する。また、メイン制御基板32は、後述する2つのフォトセンサ96a及び96bからの検出信号を検出して、メダル選別装置70の内部にメダル等の被検出物体が存在するか否かを判断する。
図2に示すように、リール表示窓50の下方には、メダル選別装置70が取り付けられている。後述する図3に示すメダル選別装置70の入口76が、メダル投入口46と連通するように、メダル選別装置70は、メダル投入口46の下部に設けられている。メダル選別装置70は、後述するように、メダル投入口46から投入されたメダルの適否を選別する。メダル選別装置70の下方には、ガイド部材54とガイド部材56とが設けられている。ガイド部材54は、メダル選別装置70によって受け入れられた正規のメダルをホッパ装置58へ案内する。一方、ガイド部材56は、メダル選別装置70によって拒否されたメダル(又は異物)をメダル排出口49へ案内する。
ゲートプレート74は、ケース71の右端部に設けられた軸部79aに軸支されている。この軸部79aには、コイルバネ79が巻回されている。ゲートプレート74は、コイルバネ79によって、ケース71の奥側に向かって付勢される。ケース71の奥側の壁面には、投入されたメダルを案内する案内面72が形成されている。また、ゲートプレート74の下部には、投入されたメダルを移動可能に支持する支持壁67が形成されている。図5に示すように、ゲートプレート74が、ケース71の奥側に向かって付勢されたときには、ケース71の案内面72とゲートプレート74の支持壁67とは互いに対向するとともに、案内面72と支持壁67とによって、間隙98が形成される。メダル選別装置70の左上端には、メダルをメダル選別装置70の内部に導く入口76が形成され、メダル選別装置70の右下端には、メダルをメダル選別装置70の外部に排出するための出口80が形成されている。上述した間隙98によって、入口76から出口80に向うメダル案内通路77が形成される。後述するように、メダル選別装置70の内部では、メダル案内通路77に沿ってメダルが移動する。
図3及び図5に示すように、ゲートプレート74の下端部分は、ケース71の奥側に向かって折り曲げられている。この折り曲げられた部分によって、直線状の案内レール部75が形成される。また、ケース71には、ケース71の奥側に向かって折り曲がる折曲部73が形成されている。図5に示すように、この折曲部73は、案内レール部75よりも若干上側に位置しており、折曲部73と案内レール部75とによって、間隙99が形成される。この間隙99によってメダル排除口81が形成される。
入口76の近傍には、投入されたメダルが正規のものか否かを判別するためのセレクト機構が設けられている。このセレクト機構は、最大径規制手段と最小径規制手段と板厚規制手段とからなる。最大径規制手段は、規定の直径より大きい直径を有するメダルを排除するためのものである。最小径規制手段は、規定の直径より小さい直径を有するメダルを排除するためのものである。板厚規制手段は、規定の厚さよりも厚いメダルを排除するためのものである。
最大径規制手段は、一組の外径規制爪85aと85bとからなる。外径規制爪85a及び85bは、入口76の付近に、ゲートプレート74からケース71の奥側に向かって突設されている。外径規制爪85aと85bとの間隔は、正規のメダルの外径とその寸法公差とを考慮した最大外径相当の幅に設定されている。このため、規定以上の外径を有するメダルが入口76から入れられたときには、外径規制爪85aと85bとによってメダル案内通路77への落下が阻止される。
図3の破線で示すように、板厚規制手段は、ケース71の案内面72に設けられたスクリュ84からなる。スクリュ84は、ゲートプレート74に向かって(手前側に向かって)突出するように設けられている。スクリュ84の先端からゲートプレート74の背面までの間隙は、正規のメダルの最大厚さに設定されている。このため、規定以上の厚みを有するメダルが板厚規制手段に投入されると、スクリュ84によってメダル案内通路77への落下が阻止される。
最小径規制手段は、押付けレバー87からなる。押付けレバー87は、図示しないコイルバネによってゲートプレート74に向かって(手前側に向かって)付勢されている。ケース71には、開口91が形成されており、押付けレバー87は、コイルバネの付勢力によって開口91から手前側に向かって突出している。規定の外径よりも小さい外形のメダルが、入口76から入れられたときには、メダルは、押付けレバー87によって倒され、メダル排除口81から落下するようになされている。
入口76の付近には、速度緩和機構が設けられている。速度緩和機構は、金属製のスイングレバー97とコイルバネ(図示せず)とからなる。スイングレバー97は、ゲートプレート74の壁面に沿って回動自在に軸支されている。コイルバネは、このスイングレバー97を右回転方向へ常に付勢するように設けられている。スイングレバー97は、入口76から落下してきたメダルの落下速度を、コイルバネの付勢力によって緩和させる。
メダル案内通路77には、メダル案内通路77を移動するメダルを、メダル排除口81から落下させて強制的に排除するためのブロッカ82が設けられている。このブロッカ82は、ブロッカプレート92とソレノイド95と案内レバー88とからなる。
メダル案内通路77の下流の出口80の付近には、2つのフォトセンサ96a及び96bが、メダル案内通路77に沿って並置されている。2つのフォトセンサ96a及び96bの双方は、発光部と受光部とを有する反射型のセンサである。
以下に、メダル選別装置70の動作を説明する。
入口76からメダル選別装置70に入ったメダルは、原則として上述したように、出口80から排出されるか、メダル排除口81から排除される。しかし、メダルが入口76から入るタイミングや、上述した各部材の動作のタイミングによって、メダル選別装置70の内部で滞留する場合がある。この滞留とは、メダルに付着した汚れなどによってメダルの移動が抑止されたり、メダル案内通路77で複数のメダルが互いに重なりあったりして、メダルが移動することができない状態になることをいう。メダルの滞留が生じたときには、メダルをメダル選別装置70から強制的に排除する必要がある。
図2に示すように、リール表示窓50の下部には、設定スイッチ25が設けられている。この設定スイッチ25は、スロットマシン10の管理者等が操作するスイッチであり、遊技者がメダルを獲得し易いか、獲得し難いかの難易度を決定するスイッチである。例えば、設定1〜設定6の6段階の設定を定めることができる場合には、設定1が最も難しく、値が大きくなるに従って容易になるようにすることができる。この設定を変更することによって、後述する役抽選手段120で選択される確率テーブル(図示せず)が変更される。この確率テーブルを変更することによって、遊技者がメダルを獲得する難易度を変更することができる。
上述した電源ユニット22の前面には、リセットスイッチ27が設けられている。リセットスイッチ27は、スロットマシン10を初期化するためのものである。スロットマシン10にエラーが発生したときに、リセットスイッチ27が操作された場合には、スロットマシン10の状態は、エラーが発生する前の状態に復帰される。
スロットマシン10における遊技は、停止した複数のリール30L、30C又は30Rの停止位置により定まる図柄の組合せによって遊技結果が定まる遊技である。遊技者は、有効ライン上に停止させる図柄の組合せが、所定の役を構成する図柄の組合せとなるように、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cを操作して、リール30L、30C又は30Rを停止させる。役は、後述する役抽選手段120の抽選処理によって定められる。後述するように、抽選処理は、当り又は外れを定めるものであり、当りとは、複数の種類の役のうちから少なくとも一種類の役が定められることをいう。
図7は、スロットマシン10における主要な制御機能の概略を示す機能ブロック図である。図7に示すように、スロットマシン10は、主に、操作手段500と、選択手段600と、遊技媒体選別手段700と、設定操作手段800と、初期化手段900と、メイン制御手段100と、図柄表示手段400と、情報表示手段300と、を含む。
操作手段500は、遊技者によって操作されるもので、操作された旨の信号を後述するメイン制御手段100に遊技者の操作に基づいて発する。操作手段500は、スタートスイッチ42と、ストップスイッチ44a〜44cと、を含むものが好ましい。スタートスイッチ42は、遊技者によって操作されたときに、操作されたことを示す信号を後述するメイン制御手段100に発する。また、ストップスイッチ44a〜44cの各々も、遊技者によって操作されたときに、操作されたことを示す信号を後述するメイン制御手段100に発する。
選択手段600も、操作手段500と同様に、遊技者によって操作されるもので、遊技者の操作に基づいて操作された旨の信号を後述するメイン制御手段100に発する。操作手段500からメイン制御手段100へ発せられた信号に基づいて、複数の入賞ラインL1〜L5のうちのいずれのものを有効化するかが定められる。
遊技媒体選別手段700は、メダル投入口46から投入されたメダル等の遊技媒体を選別する遊技媒体選別手段である。遊技媒体選別手段700は、許可状態又は拒否状態のいずれかの状態となる。許可状態は、投入された遊技媒体の受け入れを許可する状態である。拒否状態は、投入された遊技媒体の受け入れを拒否する状態である。遊技媒体選別手段700は、上述したメダル選別装置70からなるのが好ましい。
駆動手段710は、遊技媒体選別手段700が、許可状態又は拒否状態のいずれかの状態となるようにブロッカ82を駆動する。
検出手段720は、メダル等の遊技媒体を含む被検出物体の存在を検出し、被検出物体の有無に応じて検出信号を発する。被検出物体には、遊技媒体のみならず、メダル選別装置70内に存在し得る物体が含まれる。
設定操作手段800は、スロットマシン10における遊技の難易度を決定するための操作手段である。この遊技の難易度は、遊技者がメダル等の遊技媒体を獲得し易いか、獲得し難いかの程度を示す度合いである。設定操作手段800は、主に、スロットマシン10の管理者等によって操作されて設定が変更される。設定操作手段800が操作されたときには、設定操作手段800から設定信号が発せられる。発せられた設定信号は、後述するメイン制御手段100の設定手段195に供給される。設定手段195では、供給された設定信号に応じて設定が変更される。設定が変更されたときには、後述する役抽選手段120で選択される確率テーブル(図示せず)が変更される。この確率テーブルを変更することによって、遊技の難易度を変更することができる。
初期化手段900は、操作者の操作によって、動作状態を初期化する。
メイン制御手段100には、上述した操作手段500と選択手段600と遊技媒体選別手段700と設定操作手段800と初期化手段900のほか、図柄表示手段400が電気的に接続されている。メイン制御手段100は、遊技の進行等の遊技全体を制御したり、投入されたメダルの選別をする制御したりする。このメイン制御手段100は、上述したメイン制御基板32からなるのが好ましい。
役抽選手段120は、予め定められている役の抽選を行う。役には、上述したように、特別役、小役、及び再遊技役がある。
リール駆動制御手段130は、上述したスタートスイッチ42から発せられた開始信号や、ストップスイッチ44a〜44cから発せられた終了信号に基づいて、3つのリール30L〜30Rの回転制御と停止制御とを行う。リール駆動制御手段130は、リール回転制御手段(図示せず)とリール停止制御手段(図示せず)とからなる。このリール駆動制御手段130から「リール駆動制御手段」が構成される。
図柄検出手段150は、操作手段500から発せられた終了信号に基づいて一定の回転基準位置に至った又は至り得る図柄を検出する。即ち、遊技者が、操作手段500を操作することに応じて、リール駆動制御手段130は、左リール30L、中リール30C又は右リール30Rの停止制御を開始する。図柄検出手段150は、上述した一定の回転基準位置に位置した図柄を検出することによって、リール30L〜30Rの停止制御をする際に、一定の回転基準位置に停止する可能性のある図柄を検出すること、即ち、一定の回転基準位置に至った又は至り得る図柄を検出することができる。
入賞処理手段170は、複数のリールが停止したときに、役抽選手段120によって抽選された役に入賞した場合には、メダル等の遊技媒体の払い出しを含む入賞処理を入賞した役に応じて行う。具体的には、役抽選手段120の抽選処理によって当選した役に対応した図柄の配列が、有効化された入賞ラインに揃ったときに、当選した役に入賞したとして、その当選した役に対応した処理を実行する。例えば、所定の小役に入賞したときには、その小役の種類に応じた枚数のメダルの払い出しをする処理を行う。また、BB役等の特別役に入賞したときには、ボーナスゲームへ移行させるために、変数等の書き換えの処理を実行する。また、再遊技役に入賞したときには、直前に行われた遊技での賭数(ベット枚数)を維持したまま、引き続き遊技を行えるように処理をする。
存在監視手段166は、検出手段720から発せられた存在信号に基づいて遊技媒体選別手段700においてメダルが滞留したと判別したことに基づいて、被検出物体の存在の監視を禁止する。
さらに、存在監視手段166は、存在信号が検出手段720から発せられたときに、存在信号が発せられたときから第1の所定時間に至るまでに、存在信号が検出手段720から発せられなくなった場合であって、遊技媒体選別手段700を許可状態から拒否状態へ変更した場合には、存在信号の監視を開始するものが好ましい。
許否変更手段168は、存在信号が検出手段720から発せられたことに基づいて、遊技媒体選別手段700を許可状態から拒否状態へ変更する。
エラー監視手段180は、所定のエラーの発生を監視する。エラー監視手段180は、スロットマシン10に設けられている各種のセンサから発せられる信号を検出したり、メイン制御手段100のCPU(図示せず)の状態を検出したり、RAM(図示せず)の内容を読み出したりし、スロットマシン10が適切な状態であるか否かを判断する。
表示制御手段164は、上述したエラー監視手段180によって、スロットマシン10が適切な状態でないと判別されたときに、情報表示手段300にその旨を表示するために、情報表示手段300の制御を行う。
設定手段195は、上述した設定操作手段800から発せられた設定信号に基づいて設定を定める。具体的には、設定手段195は、設定信号に基づいて、役抽選手段120によって選択される確率テーブルを変更する。この確率テーブルを変更することによって、遊技の難易度を変更することができる。上述したように、この遊技の難易度は、遊技者がメダル等の遊技媒体を獲得し易いか、獲得し難いかの程度を示す度合いである。
図柄表示手段400は、リール30L、30C及び30Rを含む。リール30L、30C及び30Rの各々には、所定数、例えば21個の図柄がリールの回転方向に沿って配置されている。
情報表示手段300は、上述したエラー監視手段180による監視結果に関する情報を表示する。また、検出手段720からの信号を検出し、被検出物体が存在すると判別されたときには、そのことを示す情報が判別結果として情報表示手段300に表示される。
以下に、上述したメイン制御手段100(メイン制御基板32)において行われる制御について説明する。図8、図9及び図10は、メイン制御手段100における制御処理を実行するためのサブルーチンである。
図8は、フォトセンサ96a又は96bから信号が発せられたときを時間計測の基準時として、経過時間を計測するための処理を実行するサブルーチンである。このサブルーチンは、メイン制御基板32において、所定の時間毎に呼び出されて実行される。
図9は、フォトセンサ96a又は96bから信号が発せられた信号を検出してブロッカ82の状態を変更する等の処理を実行するサブルーチンである。このサブルーチンも、メイン制御基板32において、所定の時間毎に呼び出されて実行される。
図10は、リセットスイッチ27が押動操作されたとき実行される処理を実行するサブルーチンである。このサブルーチンは、メイン制御基板32において、所定の時間毎に呼び出されて実行される。
図11は、各種の状態に応じて、エラー表示が許可されている、又は許可されていないタイミングを示す具体的なタイムチャートである。
30L,30C,30R リール
42 スタートスイッチ
44a,44b,44c ストップスイッチ
100 メイン制御手段(遊技制御手段、選別制御手段)
120 役抽選手段
164 表示制御手段
166 存在監視手段
168 許否変更手段
170 入賞処理手段
180 エラー監視手段
300 情報表示手段
700 遊技媒体選別手段
720 検出手段
800 設定操作手段
900 初期化手段
Claims (1)
- 遊技媒体が投入される投入口を含み、前記遊技媒体が投入されたことに基づいて遊技が行われるスロットマシンであって、
投入口から投入された遊技媒体を選別する遊技媒体選別手段であって、投入された遊技媒体の受け入れを許可する許可状態、又は投入された遊技媒体の受け入れを拒否する拒否状態となる遊技媒体選別手段と、
前記遊技媒体を含む被検出物体の存在を検出し、前記被検出物体の存在を検出したときには存在信号を発する検出手段と、
前記遊技の進行に基づいて、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態にするための、または前記遊技媒体選別手段を前記拒否状態にするための制御信号を前記遊技媒体選別手段に発する選別制御手段と、
前記スロットマシンの筐体内に設けられたリセットスイッチを有し、前記リセットスイッチの操作によって、前記スロットマシンの動作状態を初期化する初期化手段と、
所定のエラーの発生を監視するエラー監視手段と、
前記エラー監視手段による監視結果に関する情報を表示する情報表示手段と、を含み、かつ、
前記選別制御手段は、
前記存在信号が前記検出手段から発せられた後に、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態から前記拒否状態へ変更する許否変更手段と、
前記存在信号に基づいて前記遊技媒体選別手段において前記遊技媒体が滞留したか否かを判別し、前記遊技媒体が滞留したと判別したことに基づいて、前記被検出物体の存在の監視を禁止する存在監視手段と、
前記存在信号が発せられたことに基づいて、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときには、不適切な状態が発生したことを示す発生情報を前記情報表示手段に表示する表示制御手段と、を含み、
(1)前記存在信号が発せられてから第1の所定時間が経過した後も、前記存在信号が発せられているときには、i)前記許否変更手段が、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態から前記拒否状態へ変更するとともに、ii)前記存在監視手段が、前記遊技媒体選別手段において前記遊技媒体が滞留していると判別し、前記被検出物体の存在の監視を禁止し、
(2)前記許可状態から前記拒否状態へ変更したときから第2の所定時間に至るまでに、前記存在信号が発せられなくなったときには、i)前記許否変更手段が、前記遊技媒体選別手段を前記拒否状態から前記許可状態へ変更するとともに、ii)前記存在監視手段が、前記被検出物体の存在の監視を再開し、iii)前記表示制御手段が、前記発生情報の表示を解除し、
(3)前記第2の所定時間が経過した後も、前記存在信号が発せられているときには、i)前記許否変更手段が、前記遊技媒体選別手段の拒否状態を維持するとともに、ii)前記表示制御手段が、前記発生情報の表示を維持し、
(4)前記許否変更手段によって、前記遊技媒体選別手段が前記拒否状態に維持されたときには、前記初期化手段の操作によって、前記遊技媒体選別手段を前記許可状態に変更する、
ことを特徴とするスロットマシン。
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