JP2003174276A - 小型の電子機器 - Google Patents

小型の電子機器

Info

Publication number
JP2003174276A
JP2003174276A JP2001373689A JP2001373689A JP2003174276A JP 2003174276 A JP2003174276 A JP 2003174276A JP 2001373689 A JP2001373689 A JP 2001373689A JP 2001373689 A JP2001373689 A JP 2001373689A JP 2003174276 A JP2003174276 A JP 2003174276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
air
heat
circuit board
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001373689A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Kawano
和美 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001373689A priority Critical patent/JP2003174276A/ja
Publication of JP2003174276A publication Critical patent/JP2003174276A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20009Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating using a gaseous coolant in electronic enclosures
    • H05K7/20127Natural convection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子集積回路のような発熱部品付近の自然対
流が促進されるよう構成することで、発熱部品の放熱効
率を向上させた小型の電子機器を得る。 【解決手段】 電子集積回路で代表されるような電子集
積回路13が実装された回路基板14と、回路基板14
を含む筐体とがあって、前記筐体には前記筐体の内外に
対し空気の吸引及び排出を可能とする通風孔と、前記通
風孔を囲むように前記通風孔の概ね周囲から前記筐体内
部に向けて伸びた突出部17とを設け、回路基板14を
前記筐体に組み込んだ時、突出部17によって発熱部品
13の概ね上部から前記通風孔の概ね周囲に至るまでの
空間が囲まれるように構成したことを特徴とする小型の
電子機器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消費電力が大きい
電子集積回路等の部品が存在している小型の電子機器の
放熱手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型の電子機器はその高機能化に
伴って、電子集積回路のような発熱部品の高性能化が進
展し、この電子集積回路の消費電力が増大つまり発熱量
が増大してきているが、従来このような場合の電子集積
回路の放熱は自然放熱に依存している。
【0003】以下、従来の小型の電子機器の構成を例
に、図6を参照しながら説明する。
【0004】図6は従来の小型の電子機器の構成を示し
た図であり、1は上筐体、2は下筐体、3はCSPやB
GAなどのエリア接合部品であり、消費電力の大きい電
子集積回路である。4は前記電子集積回路3が実装され
ている回路基板であり、5a、5bは下筐体2に設けら
れた放熱のための通風孔入口、6は上筐体1に設けられ
た放熱のための通風孔出口、7a、7b、7cは電子集
積回路3の上部の空気が通風孔出口6までに至る空気経
路、8a、8bは筐体外部から筐体内部へ流入してくる
筐体内流入空気、9は筐体外部へ流出する筐体外流出空
気である。
【0005】次に、このような構成の小型の電子機器に
おいて、電子集積回路3の放熱手段について説明する。
【0006】まず、小型の電子機器が稼動し、電子集積
回路3からの発熱があると、電子集積回路3の上部の空
気へ熱が伝達され暖められる。これにより電子集積回路
3の上部の空気は密度が小さくなり、浮力を生じ上昇す
ることになる。その後、空気経路7a、7b、7cに代
表される経路に従い、筐体外流出空気9として通風孔出
口6から排出されることになる。また排出された筐体外
流出空気9の容量と同じ容量の新しい冷たい空気が、上
筐体1と下筐体2とから構成される筐体の、外部から内
部へ、筐体内流入空気8a、8bとして通風孔入口5
a、5bから吸引されることになる。このようにして自
然対流が発生することで電子集積回路3の放熱が行われ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような構成の小型の電子機器の電子集積回路の放熱手
段では、以下のような問題点を有している。
【0008】電子集積回路のような発熱部品の消費電力
は高性能・高機能化のため一層増大傾向にあり、その発
熱量はますます大きくなっている。しかしその一方で、
小型化が推進されている端末装置においては、筐体自体
の大型化は制限があること、回路基板の高密度実装化も
進んでいること、等により発熱部品の十分な放熱スペー
スの確保が困難となっている。そのため、空気対流にお
いて淀みが生じ自然対流が非円滑であり、しかも容積の
大きいヒートシンクあるいはファン等の強制空冷装置な
ども付加することができず、発熱部品の効率的な放熱が
できない状況である。この結果、筐体内部空間の温度上
昇が大きくなり、それに伴い使用者が容易に触ることが
できる筐体表面の可触部の温度上昇も大きくなり危険を
生じたり、発熱部品自身のあるいは他の熱に弱い部品の
故障を引き起こしてしまったりする、という問題があ
る。
【0009】そこで本発明は上記問題を解決し、発熱部
品付近の自然対流が促進されるよう構成することで、電
子集積回路のような発熱部品の放熱効率を向上させた小
型の電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の小型の電子機器の構成手段は、発熱素子を
実装する回路基板と、前記回路基板を収納し通風口が形
成された筐体と、一端側が少なくとも前記通風口の一部
を含み前記筐体内部に向けて伸びる突出部とを有し、前
記突出部の他端の開口部は前記発熱素子の上部に配置す
ることを特徴とする。
【0011】この構成により、発熱部品から熱が伝達さ
れ暖められた空気、即ち前記突出部によって囲まれた空
間の空気は、淀むことなく通風孔を介して筐体外部へ排
出され、他方、排出された容量と同じ容量の空気が前記
突出部によって囲まれた空間内へ吸引されることにな
り、円滑な自然対流が促進されることになり、非常に簡
単な構成にて発熱部品の効果的な放熱が可能となる。
【0012】また、前記突出部によって囲まれた空間の
空気は、この空間以外の外部へ拡散することもなく、従
って、筐体の内部空間の温度上昇も抑えられ、使用者へ
の危険や部品の故障といった不都合が生じることはな
い。
【0013】以上のことから、発熱部品の放熱効率の高
い放熱手段を有し、安全性、信頼性の高い小型の電子機
器を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、発熱素子を実装する回路基板と、回路基板を収納し
通風口が形成された筐体と、一端側が少なくとも通風口
の一部を含み筐体内部に向けて伸びる突出部とを有し、
突出部の他端の開口部は発熱素子の上部に配置すること
を特徴とする。この構成により、発熱素子から熱が伝達
され暖められた空気、即ち突出部によって囲まれた空間
の空気は、淀むことなく通風口を介して筐体外部へ排出
され、他方、排出された容量と同じ容量の空気が突出部
によって囲まれた空間内へ吸引されることになり、円滑
な自然対流が促進されることになり、非常に簡単な構成
にて発熱部品の効果的な放熱が可能となる。また、突出
部によって囲まれた空間の空気は、この空間以外の外部
へ拡散することもなく、従って、筐体の内部空間の温度
上昇も抑えられ、使用者への危険や部品の故障といった
不都合が生じることはないという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、本発明
の請求項1記載の小型の電子機器の構成において、突出
部は筐体の面より傾斜して突出して設けられたことを特
徴とする。この構成により、暖められた空気の移動量が
大きくなり、つまり突出部内で長い区間の空気が高温に
保たれるため、浮力が大きくなる。その結果、通風力も
増加することになり、自然対流が一層促進され、発熱部
品の放熱が一段と効果的になるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、発熱素
子を実装する回路基板と、発熱素子と当接する接触部を
一端部側に有する熱良導体より成る通気管と、回路基板
と通気管とを収納し通風口が形成された筐体とを有し、
通気管は接触部が発熱素子に当接され他端部側の第1の
開口部が少なくとも通風口の一部と対向して配置され、
通気管の接触部を形成する一端部側には通気管内に筐体
内の空気を吸引可能とする第2の開口部が設けられたこ
とを特徴とする。この構成により、本発明の請求項1あ
るいは2記載の作用に加え、発熱素子から直接熱良導体
より成る通気管に伝達され、その後通気管を伝導してき
た熱は、自然対流が促進されればされるほど、通気管に
よって囲まれた空間へと積極的に伝達され得る。つま
り、自然空冷の促進と通気管の熱良導体の放熱板として
の機能とが相乗して放熱効果が大となり、発熱素子の放
熱効率は格段に向上するという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、本発明
の請求項3記載の小型の電子機器の構成において、回路
基板は発熱素子の実装位置に発熱素子の占有面積より広
く熱的に導通のあるスルーホール部を設け、通気管の接
触部をスルーホール部に接触して配設したことを特徴と
する。この構成により、前記した本発明の請求項3記載
の作用に加え、回路基板の発熱素子が実装されている側
と反対側でも、通気管である熱良導体に伝達された熱が
筐体外部から流入してくる冷たい空気へ、さらに伝達さ
れることになり、更なる放熱効果の向上が可能となると
いう作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、発熱素
子が実装された回路基板と、発熱素子との接触部を有す
る熱良導体と、回路基板及び熱良導体とを含む筐体とを
有し、筐体には筐体の内外に対し空気の吸引及び排出を
可能とする通風孔と、通風孔を囲むように通風孔の概ね
周囲から筐体内部に向けて伸びた突出部とを設け、回路
基板及び熱良導体を筐体に組み込んだ時、突出部によっ
て熱良導体の一部を含みかつ通風孔の概ね周囲に至るま
での空間が囲まれるように形成されてなることを特徴と
する。この構成により、本発明の請求3記載の作用に加
え、発熱素子が複数ある場合でも、簡単な構成にて効果
的な放熱が可能となるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、本発明
の請求項5記載の小型の電子機器の構成において、回路
基板の発熱素子と接触あるいは接合している位置に、熱
的に導通のあるスルーホールを設け、熱良導体はスルー
ホールに接触してなる構成としたことを特徴とする。こ
の構成により、前記した本発明の請求項5記載の作用に
加え、回路基板の発熱素子が実装されている側と反対側
でも、熱良導体に伝達された熱が筐体外部から流入して
くる冷たい空気へさらに伝達されることになり、更なる
放熱効果の向上が可能となるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を参照しながら説明する。なお、これらの図面
において同一の部材には同一の符号を付しており、ま
た、重複した説明は省略されている。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における小型の電子機器の構成を示した図である。
【0022】図1において、11は上筐体、12は下筐
体、13はCSPやBGAなどのエリア接合部品であ
り、消費電力の大きい電子集積回路である。14は電子
集積回路13が実装されている回路基板であり、15
a、15bは下筐体12に設けられた放熱のための通風
孔入口、16は上筐体11に設けられた放熱のための通
風孔出口である。17は通風孔出口16の一部又は全体
を囲い筐体内部へ向かって突出された突出部であり、突
出部17と電子集積回路13との間には空気が流入する
隙間があり、突出部17の電子集積回路13側の開口部
は電子集積回路13の外形より大きく、突出部17によ
って電子集積回路13の概ね上部から通風孔出口16に
至るまでの空間が囲まれている。18は突出部17によ
って囲まれた空間内へ流入する突出部内流入空気、19
は筐体外流出空気、20a、20bは筐体内流入空気で
ある。
【0023】次に、このような構成の小型の電子機器に
おいて、電子集積回路13の放熱手段について説明す
る。
【0024】まず、小型の電子機器が稼動し、電子集積
回路13からの発熱があると、電子集積回路13の上部
に位置する突出部17によって囲まれた空間内の空気が
暖められることになる。暖められた空気は、その密度が
小さくなり浮力を生じ上昇することになる。その後、筐
体外流出空気19として通風孔出口16から排出される
ことになる。また排出された筐体外流出空気19の容量
と同じ容量の新しい冷たい空気が、突出部17によって
囲まれた空間外から突出部内流入空気18として突出部
17によって囲まれた空間内へ吸引されることになる。
さらに、排出された筐体外流出空気19の容量(突出部
17によって囲まれた空間内へ吸引された突出部内流入
空気18の容量)と同じ容量の新しい冷たい空気が、上
筐体11と下筐体12とから構成される筐体の、外部か
ら内部へ、筐体内流入空気20a、20bとして通風孔
入口15a、15bから吸引されることになる。
【0025】このように、本発明の実施の形態における
放熱手段においては、電子集積回路13から熱が伝達さ
れ暖められた空気、即ち突出部17によって囲まれた空
間内の空気は、淀むことなく通風孔を介して、円滑に筐
体外へ排出されることになるので、突出部17によって
囲まれた空間内での空気の排出と吸引が効率的に進むこ
とになる。この結果、突出部17によって囲まれた空間
内での自然対流が促進されることになり、このような簡
単な構成にて電子集積回路13の放熱が効果的に行われ
得る。
【0026】また、暖められる空気は突出部17によっ
て囲まれた空間内の空気のみであり、この空間外へ拡散
することもないため、筐体の内部全体が暖められ筐体表
面の可触部が高温になったり、回路基板14に搭載され
ている熱に弱い部品等を破損させたりすることもない。
【0027】なお、本実施の形態1では、突出部17は
1の場合で説明しているが、電子集積回路または発熱部
品の数に応じて、突出部を複数設けても良く、突出部の
開口部に複数の電子集積回路または発熱部品を配置して
も良い。
【0028】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における小型の電子機器の構成を示した図である。
【0029】図2において、回路基板14上において、
電子集積回路13は通風孔出口16の直下から離れた位
置に配置し、その結果、突出部17によって囲まれた空
気の通風孔出口16までの移動距離が突出部17が上筐
体11より垂直に設けられた場合より長くなる構成とな
る。
【0030】このような構成において、突出部内流入空
気18や筐体内流入空気20a、20bの吸引動作や、
筐体外流出空気19の排出動作は、実施の形態1と同様
である。
【0031】しかし、本実施の形態2のように、暖めら
れた空気の移動距離が長くなると、つまり突出部17内
で長い区間の空気が高温に保たれるため、浮力が大きく
なり、その分突出部17内での通風力も増え、従って突
出部内流入空気18の容量も大きくなることになる。こ
のようにして、本発明の放熱手段では、煙突効果が更に
発揮されることになり、自然対流が一段と促進されるこ
とになるので、電子集積回路13の放熱効果は一層向上
することになる。
【0032】このようにして、本発明の放熱手段では、
自然対流が一段と促進されることになるので、電子集積
回路13の放熱効果は一層向上することになる。
【0033】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における小型の電子機器の構成を示した図である。
【0034】図3において、30は板金であり、板金3
0は銅、アルミニュウム等の熱良導体より成り、電子集
積回路13の上部から通風孔出口16に至るまでの空間
を囲むように形成されており、電子集積回路13とは接
触部31にて、接触している。また、32は板金30に
より囲まれている電子集積回路13の上部から通風孔出
口16に至るまでの空間である板金内空間、33は板金
30に設けられた空気流入孔、34はこの空気流入孔3
3より板金内空間32へ流入される板金内流入空気であ
る。
【0035】次に、このような構成の小型の電子機器に
おいて、電子集積回路13の放熱手段について説明す
る。
【0036】まず、小型の電子機器が稼動し、電子集積
回路13からの発熱があると、接触部31を介して板金
30へ熱が伝達してくることになる。この伝達してきた
熱は、板金内空間32の空気及び板金内空間32外の空
気へと伝達される。その後、板金内空間32の空気へ伝
達された熱は、板金内空間32の空気を暖めることにな
る。この暖められた空気は、その密度が小さくなり浮力
を生じ上昇することになる。その後、筐体外流出空気1
9として通風孔出口16から直接排出されることにな
る。また排出された筐体外流出空気19の容量と同じ容
量の新しい冷たい空気が、板金内空間32外から板金内
流入空気34として空気流入孔33を介して板金内空間
32へ吸引されることになる。さらに、排出された筐体
外流出空気19の容量(板金内空間32内へ吸引された
板金内流入空気34の容量)と同じ容量の新しい冷たい
空気が、上筐体11と下筐体12とから構成される筐体
の、外部から内部へ、筐体内流入空気20a、20bと
して通風孔入口15a、15bから吸引されることにな
る。
【0037】このように、本発明の実施の形態における
放熱手段においては、板金内空間32の暖められた空気
は淀むことなく、通風孔を介して円滑に筐体外へ排出さ
れることになるので、板金内空間32での空気の排出と
吸引が効率的に進むことになる。この結果、板金内空間
32での自然対流が促進されることになり、電子集積回
路13から板金30へ伝達されてきた熱がさらに板金内
空間32の空気へと積極的に伝達されることになる。従
って、板金30の冷却が増長され、つまりは電子集積回
路13の放熱が極めて効果的に推進され得ることにな
る。
【0038】また、板金内空間32の空気へと積極的に
熱は伝達されるために、板金内空間32外の空間へと熱
が伝達される割合は極めて小さくなり、筐体の内部全体
が暖められ筐体表面の可触部が高温になったり、回路基
板14に搭載されている熱に弱い部品等を破損させたり
することもない。
【0039】以上のように、板金内空間32での自然空
冷の促進と板金30の放熱板としての機能とが相乗して
放熱効果が大となり、電子集積回路13の放熱効率は格
段に向上することになる。
【0040】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における小型の電子機器の構成を示した図である。
【0041】図4において、40は電子集積回路13の
真下の回路基板14に設けられた熱的に導通のあるスル
ーホール(以後、サーマルビアと称す)、41は板金3
0の一部でありサーマルビア40との接触部である。
【0042】次に、このような構成の小型の電子機器に
おいて、電子集積回路13の放熱手段について説明す
る。
【0043】まず、小型の電子機器が稼動し、電子集積
回路13からの発熱があると、その熱は電子集積回路1
3の上部に位置する板金内空間32の空気及びサーマル
ビア40へと伝達される。サーマルビア40へと伝達さ
れた熱は接触部41を介して板金30へと伝達され、板
金30内を伝導し、その後板金内空間32の空気へと、
あるいは板金内空間32外の空気へと、あるいは回路基
板14の電子集積回路13が実装されている側と反対側
の空間へと伝達されることになる。その後、板金内空間
32の空気へ伝達された熱は、板金内空間32の空気を
暖めることになる。この暖められた空気は、その密度が
小さくなり浮力を生じ上昇することになる。その後の板
金内流入空気34や筐体内流入空気20a、20bの吸
引動作や、筐体外流出空気19の排出動作は、実施の形
態3と同様である。また、回路基板14の電子集積回路
13が実装されている側と反対側の空間へと伝達された
熱は、筐体外部から流入してくる新鮮な冷たい筐体内流
入空気20a、20bに更に伝達されることになる。
【0044】このように、本発明の実施の形態における
放熱手段においては、実施の形態3と同様の効果が得ら
れるのに加え、回路基板14の電子集積回路13が実装
されている側と反対側の空間へも放熱作用があることに
なり、板金30の放熱効果も更に一層向上し、従って電
子集積回路13の放熱効果も飛躍的に向上することにな
る。
【0045】勿論、実施の形態3同様に、板金内空間3
2外の空気へと熱が伝達される割合が極めて小さくなる
ことは言うまでもない。
【0046】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における小型の電子機器の構成を示した上面図であ
る。
【0047】図5において、50a、50bはCSPや
BGAなどのエリア接合部品であり、消費電力の大きい
電子集積回路である。51a、51b、51c、51d
は下筐体12に設けられた放熱のための通風孔入口、5
2a、52b、52c、52dは上筐体11に設けられ
た放熱のための通風孔出口である。53a、53bは通
風孔出口52a、52dの概ね周囲から筐体内部へ向か
って突出された上突出部であり、上筐体11の側面とも
密着している。54a、54bは通風孔入口51a、5
1dの概ね周囲から筐体内部へ向かって突出された下突
出部であり、下筐体12の側面とも密着している。ま
た、55aは上突出部53aと下突出部54aと上筐体
11と下筐体12によって形成される内部空間、55b
は上突出部53bと下突出部54bと上筐体11と下筐
体12によって形成される内部空間である。56a、5
6b、56c、56dは筐体外流出空気、57a、57
b、57c、57dは筐体内流入空気である。58a、
58bは電子集積回路50a、50bの真下の回路基板
14にそれぞれ設けられた熱的に導通のあるスルーホー
ル(以後、サーマルビアと称す)、59は板金であり、
内部空間55a、55bにその一部が含まれている。6
0a、60bは、それぞれ板金59の一部でありサーマ
ルビア58a、58bとの接触部である。
【0048】次に、このような構成の小型の電子機器に
おいて、電子集積回路50a、50bの放熱手段につい
て説明する。
【0049】まず、小型の電子機器が稼動し、電子集積
回路50a、50bからの発熱があると、その熱は電子
集積回路50a、50bの上部に位置する筐体内部空間
の空気及びサーマルビア58a、58bへと伝達され
る。サーマルビア58a、58bへと伝達された熱は接
触部60a、60bを介して板金59へと伝達され、そ
の後回路基板14の電子集積回路50a、50bが実装
されている側と反対側の空間へと伝達される熱と、板金
59を伝導し内部空間55a、55bの空気へと伝達さ
れる熱とがある。板金59を伝導し内部空間55a、5
5bの空気へと伝達される熱の場合、この熱により暖め
られた内部空間55a、55bの空気は、その密度が小
さくなり浮力を生じ上昇することになる。その後の筐体
内流入空気57a、57dの吸引動作や、筐体外流出空
気56a、56dの排出動作は、実施の形態1〜4と同
様である。また回路基板14の電子集積回路50a、5
0bが実装されている側と反対側の空間へと伝達される
熱の場合も、実施の形態4と同様の放熱動作により熱伝
達が促進されることになる。
【0050】このように、本発明の実施の形態における
放熱手段においては、上記したような実施の形態4と同
様の効果が得られることになる。勿論、実施の形態3同
様に、電子集積回路50a、50bの上部に位置する筐
体内部空間の空気へと熱が伝達される割合が極めて小さ
くなることは言うまでもない。
【0051】更に加えて、電子集積回路が複数ある場合
でも、実施の形態1〜4のような対応を電子集積回路の
一つ一つに施す必要もなく、簡単な構造で非常に効率が
良い放熱が得られることになる。
【0052】尚、本実施の形態は、実施の形態4に対す
る応用として説明したが、実施の形態3に応用しても何
ら問題はない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子集
積回路で代表されるような発熱部品付近での自然対流が
促進されるので、非常に効率の高い放熱が可能になる。
また、筐体の内部空間の温度上昇も抑えられ、使用者へ
の危険や部品の故障といった不都合が生じることがな
く、安全でかつ信頼性の高い小型の電子機器が可能とな
る。
【0054】さらに、板金で代表されるような熱良導体
を発熱部品に接触させ、発熱部品の上部から通風孔の概
ね周囲に至るまでの空間を囲み、この空間内への空気の
流入を可能としたことにより、熱良導体の発熱部品に対
するヒートシンクとしての機能も加わり、放熱効果が相
乗的に向上できる。
【0055】また、回路基板の発熱部品と接触あるいは
接合している位置に、サーマルビアを設け、熱良導体を
このサーマルビアに接触させるよう構成したことで、回
路基板の発熱部品が実装されている側と反対側へも放熱
が可能となり、更に一層放熱効果が向上する。
【0056】さらにまた、熱良導体の一部を含みかつ通
風孔の概ね周囲に至るまでの空間を囲むように形成して
なる部位を別に設けたことにより、発熱部品が複数ある
場合でも、簡単な構造にて効果的な放熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における小型の電子機器
の構成を示した図
【図2】本発明の実施の形態2における小型の電子機器
の構成を示した図
【図3】本発明の実施の形態3における小型の電子機器
の構成を示した図
【図4】本発明の実施の形態4における小型の電子機器
の構成を示した図
【図5】本発明の実施の形態5における小型の電子機器
の構成を示した上面図
【図6】従来の小型の電子機器の構成を示した図
【符号の説明】
11 上筐体 12 下筐体 13 電子集積回路 14 回路基板 15a、15b 通風孔入口 16 通風孔出口 17 突出部 18 突出部内流入空気 19 筐体外流出空気 20a、20b 筐体内流入空気 30 板金 31 接触部 32 板金内空間 33 空気流入孔 34 板金内流入空気 40 スルーホール(サーマルビア) 41 接触部 50a、50b 電子集積回路 51a〜51d 通風孔入口 52a〜52d 通風孔出口 53a、53b 上突出部 54a、54b 下突出部 55a、55b 内部空間 56a〜56d 筐体外流出空気 57a〜57d 筐体内流入空気 58a、58b スルーホール(サーマルビア) 59 板金 60a、60b 接触部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱素子を実装する回路基板と、前記回路
    基板を収納し通風口が形成された筐体と、一端側が少な
    くとも前記通風口の一部を含み前記筐体内部に向けて伸
    びる突出部とを有し、前記突出部の他端の開口部は前記
    発熱素子の上部に配置することを特徴とする小型の電子
    機器。
  2. 【請求項2】前記突出部は筐体の面より傾斜して突出し
    て設けられたことを特徴とする請求項1記載の小型の電
    子機器。
  3. 【請求項3】発熱素子を実装する回路基板と、前記発熱
    素子と当接する接触部を一端部側に有する熱良導体より
    成る通気管と、前記回路基板と前記通気管とを収納し通
    風口が形成された筐体とを有し、前記通気管は前記接触
    部が前記発熱素子に当接され他端部側の第1の開口部が
    少なくとも前記通風口の一部と対向して配置され、前記
    通気管の接触部を形成する一端部側には前記通気管内に
    前記筐体内の空気を吸引可能とする第2の開口部が設け
    られたことを特徴とする小型の電子機器。
  4. 【請求項4】前記回路基板は発熱素子の実装位置に前記
    発熱素子の占有面積より広く熱的に導通のあるスルーホ
    ール部を設け、前記通気管の接触部を前記スルーホール
    部に接触して配設したことを特徴とする請求項3記載の
    小型の電子機器。
  5. 【請求項5】発熱素子が実装された回路基板と、前記発
    熱素子との接触部を有する熱良導体と、前記回路基板及
    び前記熱良導体とを含む筐体とを有し、前記筐体には前
    記筐体の内外に対し空気の吸引及び排出を可能とする通
    風孔と、前記通風孔を囲むように前記通風孔の概ね周囲
    から前記筐体内部に向けて伸びた突出部とを設け、前記
    回路基板及び前記熱良導体を前記筐体に組み込んだ時、
    前記突出部によって前記熱良導体の一部を含みかつ前記
    通風孔の概ね周囲に至るまでの空間が囲まれるように形
    成されてなることを特徴とする小型の電子機器。
  6. 【請求項6】前記回路基板の前記発熱素子と接触あるい
    は接合している位置に、熱的に導通のあるスルーホール
    を設け、前記熱良導体は前記スルーホールに接触してな
    る構成としたことを特徴とする請求項5記載の小型の電
    子機器。
JP2001373689A 2001-12-07 2001-12-07 小型の電子機器 Withdrawn JP2003174276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373689A JP2003174276A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 小型の電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373689A JP2003174276A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 小型の電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003174276A true JP2003174276A (ja) 2003-06-20

Family

ID=19182363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001373689A Withdrawn JP2003174276A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 小型の電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003174276A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123641A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Digital Electronics Corp 電子機器の筐体および電子機器
JP2008263081A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Alpine Electronics Inc 電子機器の放熱構造
JP2009182182A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Seiki Co Ltd 電子部品収容ケース体における放熱構造
EP2214466A1 (en) 2009-01-28 2010-08-04 Funai Electric Co., Ltd. Heat radiation mechanism of electronic apparatus
JP2015109344A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 日本電気株式会社 冷却構造およびインターフェイスカード
JP2018006522A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 矢崎総業株式会社 導電部材および電気接続箱
WO2020115532A1 (en) * 2018-12-06 2020-06-11 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Apparatus and methods of passive cooling electronic components
WO2023203800A1 (ja) * 2022-11-11 2023-10-26 任天堂株式会社 電子機器及び電子機器の製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123641A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Digital Electronics Corp 電子機器の筐体および電子機器
JP4558627B2 (ja) * 2005-10-28 2010-10-06 株式会社デジタル 電子機器の筐体および電子機器
JP2008263081A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Alpine Electronics Inc 電子機器の放熱構造
JP2009182182A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Seiki Co Ltd 電子部品収容ケース体における放熱構造
EP2214466A1 (en) 2009-01-28 2010-08-04 Funai Electric Co., Ltd. Heat radiation mechanism of electronic apparatus
US8199500B2 (en) 2009-01-28 2012-06-12 Funai Electric Co., Ltd. Heat radiation mechanism of electronic apparatus and electronic apparatus
JP2015109344A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 日本電気株式会社 冷却構造およびインターフェイスカード
JP2018006522A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 矢崎総業株式会社 導電部材および電気接続箱
WO2020115532A1 (en) * 2018-12-06 2020-06-11 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Apparatus and methods of passive cooling electronic components
US11903160B2 (en) 2018-12-06 2024-02-13 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Apparatus and methods of passive cooling electronic components
WO2023203800A1 (ja) * 2022-11-11 2023-10-26 任天堂株式会社 電子機器及び電子機器の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6795315B1 (en) Cooling system
JP4719084B2 (ja) 電子機器
US6639797B2 (en) Computer having cooling device
JP2005321287A (ja) 冷却装置、電子機器、ヒートシンクおよび放熱フィン
JP2006147618A (ja) 冷却装置および放熱体
JP2009104241A (ja) 電子機器
JP3488060B2 (ja) 薄型電子装置の放熱装置
JP6159783B2 (ja) 電子機器
KR100939992B1 (ko) 전기전자기기의 냉각장치 및 이를 장착한 전기전자기기
JP2003174276A (ja) 小型の電子機器
JP5117287B2 (ja) 電子機器の冷却装置
JP2001015969A (ja) 冷却装置
JPH11214878A (ja) 電子機器の冷却装置
JP2000082888A (ja) 放熱装置を備える電子機器
JP4173014B2 (ja) ヒートシンク及び電子機器の冷却装置及び電子機器
JP2004119844A (ja) 電子機器
JP2002271073A (ja) 電子機器筐体の冷却装置
JP2806826B2 (ja) 電子装置の冷却構造
JPH11112174A (ja) 回路部品の放熱手段を有する回路モジュールおよびこの回路モジュールを搭載した携帯形情報機器
JP2001291982A (ja) 自然空冷式密閉型電子機器筐体
JP2003209385A (ja) パソコン冷却装置
JP2004022786A (ja) ファンユニット
JP3225738U (ja) 電子機器
JP4859765B2 (ja) 電子機器の冷却構造
KR101847166B1 (ko) 모바일기기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061101