JP2003171841A - エアバッグ基布およびエアバッグ - Google Patents
エアバッグ基布およびエアバッグInfo
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Abstract
つつ、低通気性およびバッグ収納コンパクト性に優れた
エアバッグ基布およびエアバッグの提供する。 【解決手段】合成繊維織物からなるエアバッグにおい
て、該織物が単糸の断面形状がアスペクト比1.5〜
6.0の扁平断面である合成繊維マルチフィラメント糸
から構成されたカバーファクターが1800〜2150
の織物であり、かつ織物断面におけるマルチフィラメン
トの幅(W0)と高さ(Wh)との比(Wh/W0)が
タテ糸で0.25以下、ヨコ糸で0.35以下であるこ
とを特徴とするエアバッグ基布。
Description
の衝撃を吸収し、その保護を図るエアバッグ基布および
エアバッグに関するものであり、さらに詳しくは、優れ
た収納性を有する低通気性のエアバッグ基布およびエア
バッグに関するものである。
が発生した際に、乗員の安全を確保するために、種々の
エアバッグが開発され、その有効性が認識され、急速に
実用化が進んでいる。特に運転席用エアバッグおよび助
手席用エアバッグは乗用車にはほぼ100%装着される
ようになってきていることもあり、ハンドルやインスト
ルメントパネルのデザインの多様化により、エアバッグ
は限られたスペース内にコンパクトに収納されることも
望まれている。
texのナイロン6・6またはナイロン6フィラメント
糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹
脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作ら
れていた。
を塗布、積層する際、一般にナイフコート、ロールコー
ト、リバースコートなどによるコーティング方式が採用
されているが、フィラメント織物で構成されているエア
バッグ基布に対して、通常、クロロプレンエラストマー
樹脂の場合では、基布表面に90〜120g/m2 塗布
されており、厚みが厚くなり、収納性の面においてもパ
ッケージボリュームが大きくなる問題があった。またク
ロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒
性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合では、塗
布量が40〜60g/m2 で軽量化しつつ、収納コンパ
クト性の面でもかなり向上したがまだ不十分であり、ま
たバッグをパッケージに折り畳んで収納する際に折り畳
みにくいという問題があった。またさらにエラストマー
の塗布、積層の工程が繁雑で生産性の面にも問題があっ
た。
るためにノンコート基布を使用したエアバッグが注目さ
れてきた。その対応技術として、ナイロン6・6、ナイ
ロン6などのポリアミド繊維織物あるいはポリエステル
系繊維織物から構成される高密度ノンコートエアバッグ
の検討が進められている。例えば、特開平10−370
39号公報には経糸および緯糸の総繊度と織物状態での
糸幅の関係を特定したノンコートエアバッグ基布が提案
されている。しかし、織物状態での糸の高さに関して検
討されておらず、収納コンパクト性の面で満足していな
いのが実状である。
る従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとして必
要な機械的特性を保持しつつ、軽量で風合いが柔らか
く、また、エアバッグ用基布としての基本的な特性であ
る低通気度性のエアバッグ基布およびエアバッグを提供
しようとするものである。
成するために、次のような構成を有する。すなわち、 (1)合成繊維織物からなるエアバッグにおいて、該織
物が単糸の断面形状がアスペクト比1.5〜6.0の扁
平断面である合成繊維マルチフィラメント糸から構成さ
れたカバーファクターが1800〜2150の織物であ
り、かつ織物断面におけるマルチフィラメントの幅(W
0)と高さ(Wh)との比(Wh/W0)がタテ糸で
0.25以下、ヨコ糸で0.35以下であることを特徴
とするエアバッグ基布。 (2)前記織物が単糸繊度1〜5dtexの合成繊維マ
ルチフィラメント糸から構成されていることを特徴とす
る前記(1)に記載のエアバッグ基布。 (3)前記織物が、JIS L1096(8.27.1
A法)に規定される方法で測定した通気度が0.2cc
/cm2 /sec以下であることを特徴とする前記
(1)または(2)に記載のエアバッグ基布。 (4)前記織物を用いて作成したエアバッグにおいて、
本文中で規定する収納性試験での10N荷重時のバッグ
の厚さが40mm以下であり、かつ該荷重解除時のバッ
グ厚さが50mm以下であることを特徴とする前記
(1)〜(3)のいずれかに記載のエアバッグ基布。 (5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のエアバッ
グ基布で構成されたことを特徴とするエアバッグ。
気性とエアバッグの収納コンパクト性を満足させるため
に、織物断面構造を鋭意検討したところ、該織物が単糸
の断面形状がアスペクト比1.5〜6.0の扁平断面で
ある合成繊維マルチフィラメント糸から構成されたカバ
ーファクターが1800〜2150の織物であり、かつ
織物断面におけるマルチフィラメントの幅(W0)と高
さ(Wh)との比(Wh/W0)がタテ糸で0.25以
下、ヨコ糸で0.35以下にすることにより、上述課題
を達成できることを究明したものである。
物断面における繊維の形状を示すSEM写真断面図であ
る。本発明のエアバッグ基布を構成する織物の図1に示
す織物断面におけるマルチフィラメントの幅(W0)と
高さ(Wh)の比(Wh/W0)はタテ糸で0.25以
下、ヨコ糸で0.35以下にすることが、収納コンパク
ト性面および低通気性から重要である。Whを小さくす
ることで、織物の厚さが低減でき、バッグ収納コンパク
ト性に効果があることを確認した。また、W0を大きく
することで織物断面において隣り合うマルチフィラメン
ト間の隙間が減少し、低通気性に効果があることを確認
した。したがって、バッグ収納コンパクト性を満足しつ
つ、低通気性を満足させるためには、Wh/W0がタテ
糸で0.25以下、ヨコ糸で0.35以下にすることが
重要であることがわかった。
は、エアバッグ基布を構成する糸が、単糸の断面がアス
ペクト比1.5〜6.0を有する合成繊維マルチフィラ
メント糸であることが重要である。長軸と短軸との比、
すなわちアスペクト比が1.5〜6.0であり、好まし
くは3.0〜4.0である。該アスペクト比が1.5〜
6.0の扁平断面糸を用い、図1に示されるように単糸
1本1本がほぼ横に並ぶことで、マルチフィラメント糸
の高さが小さくなり、織物の厚さが低減できエアバッグ
の収納コンパクト性が向上する。また、該マルチフィラ
メント糸の幅が大きくなるので、織物断面において隣り
合うマルチフィラメント間の隙間が減少し、低通気性が
向上する。
する扁平断面のマルチフィラメント糸中の単糸間の隙間
が丸断面糸を用いた織物よりも少なくなり、低通気性の
織物が得られる。該アスペクト比が1.5未満では扁平
断面糸を用いた低通気性効果が十分に得られず、一方
6.0を越えるとエアバッグ用原糸として必要な高強
度、通常7.0cN/dtex以上の高強度糸を収率良
く得ることが困難であり、また扁平断面糸を用いたこと
に得られる低通気性効果も飽和するため不必要である。
ペクト比1.5〜6.0を満足するならば楕円形以外の
形状であっても良い。例えば、長方形、菱形、繭型のよ
うな左右対称型は勿論、左右非対称型でもよく、あるい
は、それらの組み合わせ型でもよく、更に上記を基本型
として突起や凹み、あるいは部分的に中空部があっても
良い。
通気性の面で好ましい。撚りがかかっていると、マルチ
フィラメントが集束するため、織物断面におけるマルチ
フィラメントの幅(W0)が小さくなり、隣り合うマル
チフィラメント間の隙間が大きくなるので、低通気性の
面で好ましくない。
朱子織およびこれらの変化織、多軸織などの織物が使用
されるが、これらの中でも、特に、機械的特性に優れる
ことから平織物が好ましい。また、織物のカバーファク
ターは1800〜2150であることが低通気性および
バッグ収納性面から必要であり、さらに好ましくは19
00〜2050である。カバーファクターが1800よ
り小さいとバッグ収納性面では好ましいが、機械的特性
が低下するとともに、通気度が高くなる。また、カバー
ファクターが2150より大きいと低通気性や機械的特
性の面では好ましいが、織物が硬くなり柔軟性が悪くな
るだけでなく、マルチフィラメントの高さ(Wh)が隣
り合うマルチフィラメントから押されるために高くなる
ので、バッグ収納性面で問題が生じる。
糸総繊度をD1(dtex) 、タテ糸密度をN1(本/
2.54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD2(dte
x) 、ヨコ糸密度をN2(本/2.54cm) とする
と(D1×0.9 )1/2 ×N1 +(D2×0.9 )1/2
×N2 で表される。
は、ウォータージェットルーム、エアージェットルー
ム、レピアルームなどが用いられる。また、製織条件と
しては、タテ糸張力を50〜200cN/本に設定する
ことが好ましい。タテ糸張力はタテ糸のクリンプ率と扁
平断面糸の配列に大きく影響を及ぼし、タテ糸張力が5
0cN/本より低いと、タテ糸のクリンプ率が大きくな
り、タテ糸方向の織物の柔軟性の面ではよいが、通気度
が大きくなり好ましくない。また、50cN/本より小
さいと図2に示すようにタテ糸がヨコ糸を押す力が小さ
くなるので、扁平断面をもつ単糸が横に配列しなくな
り、マルチフィラメントの高さ(Wh)が高くなるので
好ましくない。またタテ糸張力が200cN/本より大
きいと、タテ糸のクリンプ率は小さくなり、低通気性の
面ではよいが、タテ糸方向の織物の柔軟性が損なわれる
ことや製織安定性に欠けることから好ましくない。
〜5dtexであることが好ましい。単糸繊度を1〜5
dtexにすることで糸を構成する単糸間の隙間が減少
し、低通気性をもたらすとともに、糸の柔軟性が増すこ
とからバッグを折り畳む際に、折り畳んだ部分の屈曲部
がつぶれ易くなりバッグ収納コンパクト性も向上する。
単糸繊度が1dtexよりも小さいと製糸性面で問題が
生じ、逆に5dtexよりも大きいと低通気性およびバ
ッグ収納コンパクト性面で問題が生じる。
合成繊維織物としては、ナイロン6・6、ナイロン6、
ナイロン12、ナイロン4・6およびナイロン6とナイ
ロン6・6の共重合、ナイロン6にポリアルキレングリ
コール、ジカルボン酸やアミンなどを共重合したポリア
ミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどのホモポリエステル、ポリエステル
の繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの
脂肪族ジカルボン酸などを共重合したポリエステル繊
維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エー
テルとの共重合に代表されるアラミド繊維、レーヨン繊
維、ポリサルフォン系繊維、超高分子量ポリエチレン繊
維および上記合成繊維を主体とする海島構造を有する高
分子配列体繊維から構成される合成繊維布帛が用いられ
る。これらの中でもポリアミド繊維、ポリエチレンテレ
フタレート繊維が好ましく、さらにはナイロン6・6、
ナイロン6などのポリアミド繊維が耐衝撃性の面から好
ましい。
程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されて
いる各種添加剤を含んでもよい。たとえば熱安定剤、酸
化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増
粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめることができる。
27.1A法)に規定される方法で測定した通気度は
0.2cc/cm2 /sec以下であることが、エアバ
ッグの展開性面で好ましい。該通気度が0.2cc/c
m2 /secより大きいと、エアバッグの展開時にバッ
グ内圧が上がらず、展開性面で問題が生ずる。
ッグはエアバッグ用基布をある所定の形に折り畳み、あ
る大きさのパッケージに収納されることから、基布の折
り畳み性と収納した後のバッグボリュームが重要となっ
てくる。そこで本発明における該織物は収納性試験での
10N荷重時のバッグの厚さが40mm以下であり、か
つ該荷重解除時のバッグの厚さが50mm以下であるこ
とが好ましい。
実施したものである。
布2枚を打ち抜き法にて裁断し、一方の円状布の中央
に、同一布からなる直径200mmの円状補強布を3枚
積層して、直径110mm、145mm、175mm線
上を上下糸ともナイロン6・6繊維1400dtexの
マルチフィラメント縫糸で、本縫いによるミシン縫製
し、中心部に直径90mmの孔を設け、インフレータ取
り付け口とした。さらに中心部よりバイアス方向に、2
55mmの位置に、相反して、同一布からなる直径75
mmの円状補強布を1枚当て、直径50mm、60mm
の線上を、上下糸とも、ナイロン6・6繊維1400d
texのマルチフィラメント縫糸で、本縫いによるミシ
ン縫製し、直径40mmの孔を設けたベントホールを2
カ所設置した。
他方の円状布と経軸を45度ずらして重ね合わせ、直径
700mm、710mmの円周上を上下糸とも、ナイロ
ン6・6繊維1400dtexのモノフィラメント縫糸
で、二重環縫いによるミシン縫製した後、袋体を裏返
し、60L容量のエアバッグを作成した。該エアバッグ
を図3で示すようにバッグを150×150mmになる
ようにまず左右からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ後、
上下から4回蛇腹に折り畳み、該折り畳んだバッグに図
4で示すように10Nの荷重をかけ、その時のバッグの
厚さを測定する。その後、該荷重を取り除いた後のバッ
グの厚さを測定する。10N荷重時のバッグの厚さが4
0mmより大きいと、折り畳んだバッグのボリュームが
大きいということからコンパクトにバッグを収納しにく
くなる。また、該荷重解除後のバッグの厚さが50mm
より大きいとバッグの折り畳んだ後の反発性が大きいと
いうことから、バッグ収納作業性面で好ましくない。
00dtex、好ましくは300〜500dtex、原
糸強度7.0cN/dtex以上、また織物としては引
裂強力が100N以上、目付が250g/m2 以下、厚
さが0.35mm以下、引張強力が400N/cm以
上、破断伸度が20%以上がエアバッグ基布として必要
な機械的特性ならびに柔軟性、収納性の面から好ましく
用いられる。
用、助手席用、後部席用、サイド用、インフレータブル
カーテンなど各種エアバッグに使用することができる。
の特徴は、低通気性を満足しつつ、バッグ収納コンパク
ト性に優れているという点にある。
明する。
の方法に従って行なった。マルチフィラメントの幅(W
0)および高さ(Wh):織物の断面写真を走査型電子
顕微鏡(SEM)によって撮影し(図1の断面写真参
照)、その写真上での単位長さを基準にして最も幅の広
いところをW0(μm)とし、最も高さの高いところを
Wh(μm)とした。 厚さ:JIS L1096 (8.5法)により求めた。 通気度 :JIS L1096(8.27.1A法)に
より求めた。 収納性試験 :60L容量のエアバッグを図3で示す
ようにバッグを150×150mmになるようにまず左
右からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ後、上下から4回
蛇腹に折り畳み、該折り畳んだバッグに図4で示すよう
に10Nの荷重をかけ、その時のバッグの厚さを測定し
た。その後、該荷重を取り除いた後のバッグの厚さを測
定した。
cN/dtex、伸度22%、アスペクト比3.4、無
撚りのナイロン6・6繊維の扁平断面フィラメント糸を
用い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を1
00cN/本に設定し、経糸と緯糸の織密度がともに4
9本/2.54cmになるように調整し、平組織の織物
を得た。次いで該織物をピンテンター式熱処理機にて、
織密度が49本/2.54cmを保持するように160
℃で30秒間熱セットし、エアバッグ用基布を得た。こ
のようにして、得られたエアバッグ基布の特性を表1に
示した。本発明のエアバッグ基布は、低通気性に優れ、
バッグ収納コンパクト性にも優れていた。
cN/dtex、伸度22%、アスペクト比1.0、無
撚りのナイロン6・6繊維の丸断面フィラメント糸を用
い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を40
cN/本に設定し、経糸と緯糸の織密度がともに49本
/2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得
た。次いで該織物をピンテンター式熱処理機にて、織密
度が49本/2.54cmを保持するように160℃で
30秒間熱セットし、エアバッグ基布を得た。このよう
にして、得られたエアバッグ基布の特性を表1に示し
た。
の特性を実施例1と同様に評価し表1に示した。これか
らもわかるように、比較例1のエアバッグ用基布は、通
気度が高く、バッグ収納コンパクト性面で劣っていた。
6cN/dtex、伸度23%、アスペクト比2.7、
無撚りのナイロン6・6繊維の扁平断面フィラメント糸
を用い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を
150cN/本に設定し、経糸および緯糸の織り密度が
51本/2.54cmになるように調整し、平組織の織
物を得た。次いで該織物を、ピンテンター式熱処理機に
て、経糸および緯糸の織り密度が51本/2.54cm
を保持するように160℃で30秒間熱セットし、エア
バッグ基布を得た。このようにして、得られたエアバッ
グ基布の特性を表1に示した。本発明のエアバッグ基布
は、低通気性に優れ、バッグ収納コンパクト性にも優れ
ていた。
6cN/dtex、伸度23%、アスペクト比1.0、
無撚りのナイロン6・6繊維の丸断面フィラメント糸を
用い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を1
50cN/本に設定し、経糸および緯糸の織り密度が5
5本/2.54cmになるように調整し、平組織の織物
を得た。次いで該織物を、ピンテンター式熱処理機に
て、経糸および緯糸の織り密度が55本/2.54cm
を保持するように180℃で30秒間熱セットし、エア
バッグ基布を得た。このようにして、得られたエアバッ
グ基布の特性を表1に示した。
の特性を実施例1と同様に評価し表1に示した。これか
らもわかるように、比較例2のエアバッグ用基布は、通
気度が高く、バッグ収納コンパクト性面で劣っていた。
4cN/dtex、伸度22%、アスペクト比1.8、
無撚りのナイロン6・6繊維の扁平断面フィラメント糸
を用い、レピアルームにて、タテ糸張力を120cN/
本に設定し、経糸および緯糸の織り密度がともに56本
/2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得
た。次いで該織物を、ピンテンター式熱処理機にて、経
糸および緯糸の織り密度がともに56本/2.54cm
を保持するように160℃で30秒間熱セットし、エア
バッグ基布を得た。このようにして、得られたエアバッ
グ基布の特性を表1に示した。本発明のエアバッグ基布
は、低通気性に優れ、バッグ収納コンパクト性にも優れ
ていた。
4cN/dtex、伸度22%、アスペクト比1.0、
無撚りのナイロン6・6繊維の丸断面フィラメント糸を
用い、レピアルームにて、タテ糸張力を120cN/本
に設定し、経糸および緯糸の織り密度がともに56本/
2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得
た。次いで該織物を、ピンテンター式熱処理機にて、経
糸および緯糸の織り密度がともに56本/2.54cm
を保持するように180℃で30秒間熱セットし、エア
バッグ基布を得た。このようにして、得られたエアバッ
グ基布の特性を表1に示した。
の特性を実施例1と同様に評価し表1に示した。これか
らもわかるように、比較例3のエアバッグ用基布は、通
気度が高く、バッグ収納コンパクト性面で劣っていた。
要な機械的強力を保持しつつ、低通気性でかつバッグ収
納コンパクト性に優れたエアバッグを提供でき、エアバ
ッグによる乗員保護システムを普及促進させることがで
きる。
状を示すSEM断面写真図である。
ある。
する図である。
バッグ厚さの測定方法を説明する図である。
Claims (5)
- 【請求項1】合成繊維織物からなるエアバッグにおい
て、該織物が単糸の断面形状がアスペクト比1.5〜
6.0の扁平断面である合成繊維マルチフィラメント糸
から構成されたカバーファクターが1800〜2150
の織物であり、かつ織物断面におけるマルチフィラメン
トの幅(W0)と高さ(Wh)との比(Wh/W0)が
タテ糸で0.25以下、ヨコ糸で0.35以下であるこ
とを特徴とするエアバッグ基布。 - 【請求項2】前記織物が単糸繊度1〜5dtexの合成
繊維マルチフィラメント糸から構成されていることを特
徴とする請求項1に記載のエアバッグ基布。 - 【請求項3】前記織物が、JIS L1096(8.2
7.1A法)に規定される方法で測定した通気度が0.
2cc/cm2 /sec以下であることを特徴とする請
求項1または2に記載のエアバッグ基布。 - 【請求項4】前記織物を用いて作成したエアバッグにお
いて、本文中で規定する収納性試験での10N荷重時の
バッグの厚さが40mm以下であり、かつ該荷重解除時
のバッグ厚さが50mm以下であることを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ基布。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のエアバッ
グ基布で構成されたことを特徴とするエアバッグ。
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KR20160128399A (ko) | 2014-03-14 | 2016-11-07 | 도레이 카부시키가이샤 | 에어백용 기포 및 그의 제조 방법 |
WO2017094887A1 (ja) * | 2015-12-03 | 2017-06-08 | 東レ株式会社 | 織物 |
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