JP2003171135A - ガラス帯状体を支持するための装置 - Google Patents
ガラス帯状体を支持するための装置Info
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Abstract
に配置された少なくとも1つのローラを有している形式
のガラス帯状体を支持するための装置を改良して、ガラ
ス帯状体を、ガラス帯状体下面を傷つけることなく運搬
することが可能で、特に製造開始時またはガラス帯状体
裂断後において、送り力をガラス帯状体に伝えることが
できるような、ガラス帯状体を支持するための装置を提
供することである。 【解決手段】 ローラ30に少なくとも1つの支持装置
20が対応配置されており、調節装置を用いて、選択的
に前記ローラ30または前記支持装置20をガラス帯状
体下面に接触させることが可能であって、この場合、支
持装置20が少なくとも部分的に、ガスクッションを介
してガラス帯状体下面に接触しているようにした。
Description
持するための装置であって、ガラス帯状体の下面の領域
に配置された少なくとも1つのローラを有している形式
のものに関する。
方法は、フロート法である。フロート法では、溶融した
ガラスが、液状のスズから成る浴に注ぎ込まれ、該浴上
で拡がり、そして、このスズ浴上で温度の低い領域に延
ばされている間に凝固する。その際、上面および下面に
は、別の後処理を必要としない火造りされた表面が形成
される。
状体は浴表面から引上げられて、一列のローラを介して
徐冷窯に運搬され、徐冷窯内でガラスは室温にまで管理
下で冷却されて、ここで緊張が解かれる。
は、一般的には同様にローラにより行われる。これらの
ローラは稼働中に、ガラス帯状体をソフトにスズ浴から
引上げる役割を有しており、その際の、ガラス帯状体の
ための送り力は、徐冷窯の転動体によりもたらされる。
しかし、製造開始時またはガラス帯状体の裂断に至る不
都合発生時には、フロートバスの下流に位置する第1の
ローラが、この送り力を付与しなければならない。
ラは比較的高い温度にさらされており、加えて、このロ
ーラにおいて、スズ浴から一緒に引上げられた粒子によ
る汚れが最も強い。高い温度に基づいて、この汚れは部
分的にローラの表面に付着して、これにより、新しく成
形したばかりのガラス帯状体の下面に損傷を与えてしま
う。
ションテーブル(Luftkissentisch)を
使用することが、例えばアメリカ合衆国特許第3615
315号明細書およびアメリカ合衆国特許第40812
60号明細書に記載されている。これにより、ガラス帯
状体が非接触的に面を超えて案内されているので、ガラ
ス帯状体の表面の損傷は防止され得る。しかし、この方
法の重大な欠点は、エアクッションテーブルにより引張
り力がもはや作用され得ないことである。
は、ローラの、失われた引張り力は確かに、下流に接続
された徐冷窯の引張り作用により補完され得る。ところ
が、製造開始時またはガラス帯状体の裂断の場合には、
新しいガラス帯状体先端を手作業で徐冷窯内まで、つま
り再び引張り作用が生じるまで、運搬しなければならな
いので、製造プロセスは、非常な労力をもってしてのみ
開始することが可能である。
いにしろ、それでも定期的に発生してしまう状態であっ
て、技術上克服しなければならない。
明細書
明細書
課題は、冒頭で述べた形式のガラス帯状体を支持するた
めの装置を改良して、ガラス帯状体を、ガラス帯状体下
面を傷つけることなく運搬することが可能で、特に製造
開始時またはガラス帯状体裂断後において、送り力をガ
ラス帯状体に伝えるような、ガラス帯状体を支持するた
めの装置を提供することである。
に本発明の構成では、ローラに少なくとも1つの支持装
置が対応配置されており、調節装置を用いて、選択的に
前記ローラまたは前記支持装置をガラス帯状体下面に接
触させることが可能であって、この場合、支持装置が少
なくとも部分的に、ガスクッションを介してガラス帯状
体下面に接触しているようにした。
てガラス帯状体を運搬しなければならない場合、つまり
例えば板ガラスの圧延またはフロート法に必要であるよ
うな場合には常に使用される。
触を有さずにまたは実質的には接触を有さずに、支持装
置により案内されることが可能である。この際に、ガラ
ス帯状体の下面の損傷が防止される。製造再開時または
製造開始時に送り力をガラス帯状体に伝達するために、
ローラが、調節装置によりガラス帯状体下面に接触させ
られる。それで、ガラス帯状体はローラにより運搬され
る。
断の場合には、ガラス帯状体はローラの作用により、徐
冷窯内に十分に送入されるまで運搬されることができ
る。そして、徐冷窯が再び引張り機能を引き受ける。ロ
ーラにより行われていた運搬は、最終的には、支持装置
に委ねられる。ローラは製造開始時およびガラス帯状体
裂断時に必要とされるだけであって、この間は製造品質
に影響を及ぼさないので、ローラを従来のものと比べて
安価に構成可能であることは有利である。
くとも2つのローラがガラス帯状体の運搬方向でガラス
製造ユニットまたはガラス加工ユニットの後方に配置さ
れており、かつ運搬方向で第1のローラの前方および複
数のローラの間にそれぞれ少なくとも1つの支持装置が
配置されている。運搬方向でガラス加工ユニットの後方
に直接に配置された第1の支持装置が、ガラス帯状体を
引上げる。例えば、ガラス加工ユニットはフロートバス
であってよい。フロートバスからの引上げ過程が無接触
で行われることにより、この傷つきやすい段階中に、ガ
ラス帯状体が機械的な損傷を受けることはない。この構
造の利点はまた、支持装置が、場合によっては今ある機
械に部分的に後付けすることが可能であるように寸法設
定可能であることである。
支持装置の、ガラス帯状体下面に面した領域にガス通過
性の層を有しており、かつ該ガス通過性の層がガス発生
装置に接続されている点で優れている。その際に、特に
有利には、ガス通過性の層がガス貫流のための孔および
/またはスリットを有しており、またはガス通過性の層
が多孔性の焼結金属、多孔質のセラミックスまたはグラ
ファイトから成る。ガス通過性の層には、場合によって
は特殊鋼から成るガス通過性の被膜が取り付けられてい
てよく、同様に別の付着防止表面保護層または類似の表
面保護層が設けられていてよい。
を生ぜしめるために、湿った空気、不活性ガス、還元ガ
スまたは混合気、またはSO2含有ガスが、ガス通過性
の層に導入されている。
スの下流に直接的に配置された支持装置において、フロ
ートバス内に収められているスズの酸化を防ぐために、
ここでは不活性ガスまたは還元ガスが使用されていると
有利である。
在している、ガス通過性の支持面の幅が、20mmの寸
法を超えるべきであるのは、小さな幅では比較的に高い
ガス貫流が必要であるからである。
持装置に熱交換器が対応配置されているか、または支持
装置が熱交換器を有している。これにより、支持装置の
過熱を避けることが可能で、同様に供給されるガス流の
温度が調節され得る。
節装置がローラを支持装置に対して調節するか、または
支持装置をローラに対して調節するようになっている。
この際に、この調節方向は重力方向に抗してずれを形成
する。
み必要とされる場合、ローラは少なくとも部分的に粗い
表面を有していてもよい。
状体への良好な力伝達が保証される。この粗い表面とし
て、ローラの表面に施した構造化を使用してもよい。
も得るために、本発明により支持装置の上側の面、つま
りここにガス膜層(Gasfilm)を生ぜしめる面
は、平らかまたは有利にはその上に位置するガラス帯状
体に応じてやや湾曲して形成される。
限り有効に利用し、かつ転動体の間の間隔が可能な限り
狭い場合に支持面の幅を引張り方向で可能な限り広く得
るために、支持装置は、三角形または楔形の横断面を有
していると有利である。
明の実施例を詳説する。
ニット、すなわちフロートバスが示されている。フロー
トバス10はスズ浴11を有している。フロートバス1
0の、長手方向軸線側の端部の領域には、排出縁部12
が配置されている。フロートガラス製法では、液状のガ
ラスがスズ浴11に供給される。この液状のガラスは、
排出縁部12の領域に送られて、その際に持続的に冷却
されるので、硬化したガラス帯状体(Glasban
d)13が生じる。このガラス帯状体13は、排出縁部
12を超えて、フロートバス10から引上げられなけれ
ばならない。このために従来技術では通常、リフト・ア
ウト・ローラ(Lift−Out−Roller)とも
呼ばれるローラ30が使用される。ガラス帯状体13
は、ガラス帯状体下面が排出縁部12に接触しないよう
に、前記ローラ30上に乗り上げている。図2に示され
ているように、ガラス帯状体13はローラ30を介して
搬出され、接続されている徐冷窯(図示せず)の領域に
運搬される。そこで本発明では、ローラ30に付加的に
支持装置20が使用されている。第1の支持装置20
は、排出縁部12に直接的に接して配置されている。さ
らに、その他の支持装置20も、それぞれ隣接するロー
ラ30の間に配置されている。図面に示されているよう
に、これらの支持装置20は、三角形または楔形に形成
されている。この幾何学的な構成に基づいて、支持装置
20は省スペースに配置することができて、かつローラ
30は互いに密に配列されることが可能である。
帯状体下面に面した領域に、ガス通過性の層21を有し
ている。このガス通過性の層21は、流入面と、ガラス
帯状体13に面した圧力形成面とを形成する。圧力形成
面は、平面に構成されていても、またはガラス帯状体の
湾曲に応じて軽く曲面に構成されていてもよい。圧力形
成面は、支持装置20内に配置されており、分配器室を
介して圧力発生装置に接続されている。
の領域に供給され得る。そして、このガスがガス通過性
の層とガラス帯状体13の下面との間にガスクッション
(Gaspolster)を形成する。図1が示してい
るように、該ガスクッションがガラス帯状体13を支持
している。
されている。図1は、通常の製造状態における配置を示
している。これに対して図2は、製造開始時またはガラ
ス帯状体裂断後に行われる調整を示している。両方の運
転状態の間で、調節装置により切換え可能である。この
場合に、調節装置は、ローラ30と支持装置20との間
の相対移動を実行する。その場合、こうして選択的に支
持装置20(図1)またはローラ30(図2)を、ガラ
ス帯状体下面に接触させることが可能である。
側面図である。
する図である。
部、 13 ガラス帯状体、 20 支持装置、 21
ガス通過性の層、 30 ローラ
Claims (12)
- 【請求項1】 ガラス帯状体を支持するための装置であ
って、ガラス帯状体の下面の領域に配置された少なくと
も1つのローラを有している形式のものにおいて、 ローラ(30)に少なくとも1つの支持装置(20)が
対応配置されており、 調節装置を用いて、選択的に前記ローラ(30)または
前記支持装置(20)をガラス帯状体下面に接触させる
ことが可能であって、この場合、支持装置(20)が少
なくとも部分的に、ガスクッションを介してガラス帯状
体下面に接触していることを特徴とする、ガラス帯状体
を支持するための装置。 - 【請求項2】 少なくとも2つのローラ(30)が、ガ
ラス帯状体(13)の運搬方向で見てガラス製造ユニッ
トまたはガラス加工ユニットの後に配置されており、か
つ、 運搬方向で見て第1のローラの前と複数のローラ(3
0)の間とに、それぞれ少なくとも1つの支持装置(2
0)が配置されている、請求項1記載のガラス帯状体を
支持するための装置。 - 【請求項3】 支持装置(20)が、該支持装置(2
0)の、ガラス帯状体・下面に面した領域に、ガス通過
性の層(21)を有しており、かつ、該ガス通過性の層
(21)が圧力発生装置に接続されている、請求項1ま
たは2記載のガラス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項4】 前記ガス通過性の層(21)が、ガス貫
流のための孔および/またはスリットを有している、請
求項3記載のガラス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項5】 前記ガス通過性の層(21)が、多孔質
の焼結金属、多孔質のセラミックスまたは多孔質のグラ
ファイトから成る、請求項4記載のガラス帯状体を支持
するための装置。 - 【請求項6】 ガスクッションを生ぜしめるために、湿
った空気、不活性ガス、還元ガスまたは還元混合気、ま
たはSO2含有ガスが、ガス通過性の層(21)に導入
される、請求項3から5までのいずれか1項記載のガラ
ス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項7】 支持装置(20)に、熱交換器が対応配
置されているか、または支持装置(20)が熱交換器を
有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の
ガラス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項8】 調節装置が、ローラ(30)を支持装置
(20)に対して調節するか、または支持装置(20)
をローラ(30)に対して調節し、その際に、調節方向
が、重力方向に抗してずれを形成する、請求項1から7
までのいずれか1項記載のガラス帯状体を支持するため
の装置。 - 【請求項9】 ローラ(30)が少なくとも部分的に粗
い表面を有している、請求項1から8までのいずれか1
項記載のガラス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項10】 隣接した2つのローラ(30)の間に
配置された支持装置(20)が、その横断面を三角形ま
たは楔形に形成されている、請求項1から9までのいず
れか1項記載のガラス帯状体を支持するための装置。 - 【請求項11】 ガス通過性の層(21)が、該層(2
1)の、ガラス帯状体(13)に面した外側面に、湾曲
した表面幾何学形状を有している、請求項1から10ま
でのいずれか1項記載のガラス帯状体を支持するための
装置。 - 【請求項12】 ガラス帯状体(13)の運搬方向に延
在しているガス通過性の支持面の幅が、支持面セグメン
トの上面で、20mmよりも大きい、請求項1から11
までのいずれか1項記載のガラス帯状体を支持するため
の装置。
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