JP2003168624A - 可変コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

可変コンデンサ及びその製造方法

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JP2003168624A
JP2003168624A JP2001366963A JP2001366963A JP2003168624A JP 2003168624 A JP2003168624 A JP 2003168624A JP 2001366963 A JP2001366963 A JP 2001366963A JP 2001366963 A JP2001366963 A JP 2001366963A JP 2003168624 A JP2003168624 A JP 2003168624A
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driver plate
stator
central shaft
terminal
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JP2001366963A
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Motosuke Kinoshita
元祐 木下
Hiroyuki Kishishita
浩幸 岸下
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G5/00Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture
    • H01G5/04Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture using variation of effective area of electrode
    • H01G5/06Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture using variation of effective area of electrode due to rotation of flat or substantially flat electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板等へのはんだ付け時の熱による
中心軸部のかしめ部分の緩みを抑えることができる可変
コンデンサ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 可変コンデンサ1は、ステータ2と、ロ
ータ3と、ドライバプレート4と、絶縁性ケース5と、
該絶縁性ケース5に設けられたロータ端子6およびステ
ータ端子7とで構成されている。ロータ端子6は、リー
ド部61と円筒状の中心軸部62を有している。リード
部61の表面には、はんだ付け温度で溶解する表面処理
膜(例えばはんだめっき膜やSnめっき膜)63が形成
されている。これに対して、中心軸部62の表面には、
はんだ付け温度で溶解する表面処理膜は形成されていな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変コンデンサ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、可変コンデンサは、ステータ電
極とロータ電極との有効対向面積を、ステータに対する
ロータの回転によって変化させ、それによって静電容量
を変える。この種の可変コンデンサとして、従来より、
例えば特開2001−267178号公報に記載された
ものが知られている。
【0003】この可変コンデンサは、ロータ端子やステ
ータ端子をインサートモールドした絶縁性ケースに、ス
テータ電極を設けたステータを固定している。そして、
ロータ端子の中心軸部を、ロータ電極を設けたロータの
穴に挿通させ、さらに、該ロータをステータに向かって
弾性的に付勢するためのばね部を有したドライバプレー
トの穴に挿通している。中心軸部の先端部はかしめられ
ており、これによってロータとドライバプレートが中心
軸部に回転自在に取り付けられている。
【0004】ここに、ロータ端子やステータ端子はプリ
ント基板等にははんだ付けされるので、はんだ付け性向
上のために、通常、全体がはんだめっき膜やSnめっき
膜で表面処理されている。全体をはんだめっき膜等で表
面処理しているのは、端子の一部分だけにめっきをする
場合(めっき前のマスキング作業が必要)と比較して、
製造コストが安価だからである。
【0005】図12は、従来の可変コンデンサ100の
ドライバプレート101とロータ端子110の取り付け
構造を示す垂直断面図である。ロータ端子110は、円
筒状の中心軸部111とリード部112を有している。
ロータ端子110の表面には、はんだ付け温度で溶解す
る表面処理膜113が形成されている。例えば、表面処
理膜113は、1次(下地)めっき膜114と2次めっ
き膜115とからなる。
【0006】ドライバプレート101はロータを回転さ
せるためのものであり、ドライバの先を受け入れるドラ
イバ溝102と、ロータをステータに向かって弾性的に
付勢するためのばね部103とを有している。ドライバ
プレート101の穴104にロータ端子110の中心軸
部111を挿通させた後、中心軸部111の先端部11
1aをかしめ、ドライバプレート101を中心軸部11
1に回転自在に取り付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の可変
コンデンサ100は、中心軸部111とドライバプレー
ト101のかしめ部分に、はんだ付け温度で溶解する表
面処理膜(はんだめっき膜やSnめっき膜など)113
が介在している。はんだ付け前には、円Aに表示してい
るように、表面処理膜113の表面113aの凸凹によ
る接触によって発生する摩擦によりトルクが発生してい
る。このため、可変コンデンサ100をプリント基板等
にはんだ付けする際、熱によって表面処理膜113が一
時的に溶解する時に、この凸凹の一部が消失し、表面1
13aの近傍に多数の空隙を発生させるようになる。表
面113aの凸凹による接触が減り、空隙が多くなる
と、摩擦によるトルクが減少し、トルクダウンが発生す
る。
【0008】また、表面処理膜113による柔らかい凸
凹は、ドライバプレート101を回転させて静電容量調
整を行った後の残留応力によって、空隙が潰れたり、表
面113aの凸部の頂上が潰れたりすることが起こり易
い。これにより、中心軸部111とドライバプレート1
01のかしめ部分に隙間が生じ、かしめが緩み、ドライ
バプレート101の回転トルクが低下する。
【0009】さらに、かしめの緩みは、ロータを押さえ
ているドライバプレート101のばね荷重の減少を招
き、ロータとステータの密着力が弱くなり、ロータとス
テータの界面に微小な隙間などが生じるようになる。こ
のため、静電容量が安定せず、静電容量のセットがしに
くくなり、セッティングドリフト(セット後の静電容量
変化)が大きくなる。特に、最近は、環境問題から、鉛
フリーのはんだの使用が進み、はんだ付け温度が約23
5℃(鉛含有はんだの場合)から約260℃に上昇して
きており、前記問題が顕著に発生してきている。
【0010】そこで、本発明の目的は、プリント基板等
へのはんだ付け時の熱による中心軸部のかしめ部分の緩
みを抑えることができる可変コンデンサ及びその製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る可変コンデンサは、(a)ステ
ータ電極を設けたステータと、(b)ステータ電極と対
向して静電容量を形成するロータ電極を設けた、ステー
タ上を摺動するロータと、(c)ドライバ溝と、ロータ
をステータに向かって弾性的に付勢するためのばね部と
を有したドライバプレートと、(d)ステータとロータ
とドライバプレートとを収容するための絶縁性ケース
と、(e)絶縁性ケースの底部に設けられ、絶縁性ケー
スの内部に立設した中心軸部を有したロータ端子と、
(f)絶縁性ケースの底部に設けられ、ステータ電極に
電気的に接続されるステータ端子とを備え、(g)前記
中心軸部の先端部をかしめることにより、前記ロータと
前記ドライバプレートが、前記ロータ端子の中心軸部に
回転自在に取り付けられ、(h)ロータ端子の中心軸部
の表面には、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜が形
成されていないこと、を特徴とする。
【0012】また、本発明に係る可変コンデンサの製造
方法は、(i)ステータ端子とはんだ付け温度で溶解す
る表面処理膜が形成されていない中心軸部を有したロー
タ端子とを底部に設けた絶縁性ケースを形成する工程
と、(j)ステータ電極を設けたステータを、ステータ
端子とステータ電極が電気的に接続した状態で、絶縁性
ケースに固定する工程と、(k)ステータ電極と対向し
て静電容量を形成するロータ電極を設けたロータの穴
に、ロータ端子の中心軸部を挿通させる工程と、(l)
ドライバ溝とロータをステータに向かって弾性的に付勢
するためのばね部とを有したドライバプレートの穴に、
ロータ端子の中心軸部を挿通させる工程と、(m)中心
軸部の先端部をかしめ、ロータとドライバプレートを中
心軸部に回転自在に取り付ける工程と、を備えたことを
特徴とする。
【0013】ここに、「はんだ付け温度で溶解する表面
処理膜が形成されていない」ということは、中心軸部の
母材が露出している場合が含まれることは勿論である
が、母材の表面にはんだ付け温度程度では溶解しない表
面処理膜(例えば防錆用表面処理膜)が形成されている
場合も含む意味である。
【0014】以上の構成により、中心軸部とドライバプ
レートのかしめ部分に、はんだ付け温度で溶解する表面
処理膜が介在しなくなるため、可変コンデンサをプリン
ト基板等にはんだ付けする際の熱がかかっても、中心軸
部の表面状態は変化しない。従って、ドライバプレート
を回転させて静電容量調整を行っても、中心軸部とドラ
イバプレートのかしめ部分に隙間が発生しにくく、かし
め部分の緩みが抑えられる。また、ロータ端子におい
て、絶縁性ケースの外部に露出している部分、いわゆる
リード部には、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜を
形成することにより、プリント基板への実装が容易にな
る。
【0015】さらに、本発明に係る可変コンデンサの製
造方法は、(n)ロータ端子の中心軸部に挿通されたド
ライバプレートとロータが非係合状態になるように、ド
ライバプレートとロータの間の角度を係合角度からずら
す工程と、(o)中心軸部の先端部をかしめ、ロータと
ドライバプレートを中心軸部に回転自在に取り付けた
後、ドライバプレートをロータ上を摺動させながら回転
させ、ドライバプレートとロータの間の角度を係合角度
にして、ドライバプレートとロータを係合状態にさせる
工程と、を備えたことを特徴とする。
【0016】以上の方法により、ロータとドライバプレ
ートが位置ずれを発生させることなく、確実に係合す
る。この場合、ドライバプレートのロータ側の面やロー
タのドライバプレート側の面に凸部が設けられているこ
とが好ましい。この凸部によって、ドライバプレートと
ロータが係合するまでの両者間の滑りが良くなる。従っ
て、ドライバプレートとロータを係合させる際に、ドラ
イバプレートとロータが一緒に回転してしまい、両者が
係合しないという状態を防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可変コンデン
サ及びその製造方法の実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0018】図1および図2に示すように、可変コンデ
ンサ1は、ステータ2と、ロータ3と、ドライバプレー
ト4と、絶縁性ケース5と、該絶縁性ケース5に設けら
れたロータ端子6およびステータ端子7とで構成されて
いる。
【0019】矩形状のステータ2は誘電体基板23から
なり、その中央部に挿通穴21を有している。挿通穴2
1の径は、後述のロータ端子6の中心軸部62の外径よ
り若干大きく設定されている。誘電体基板23の下面の
略左半分には、ステータ電極22が印刷などの方法によ
り形成されている。
【0020】略半円形状のロータ3は弦の中央部に挿通
穴31を有すると共に、挿通穴31を間にして直線状の
係合壁面33a,33bを有している。挿通穴31の径
は、後述のロータ端子6の中心軸部62の外径より若干
大きく設定されている。ロータ3は、例えば導電性金属
板をエッチング加工やレーザ加工することによって製造
される。このロータ3は、その下面を実質的に略半円形
状のロータ電極32としている。ロータ電極32は、誘
電体基板23を間にしてステータ電極22と対向するこ
とにより、静電容量を形成する。
【0021】樹脂などからなる絶縁性ケース5は、上面
に開口部を有している。そして、底部には、ロータ端子
6およびステータ端子7がインサートモールドされてい
る。
【0022】ロータ端子6は、リード部61と円筒状の
中心軸部62を有している。リード部61は絶縁性ケー
ス5の右側の側壁から導出し、側壁に沿って絶縁性ケー
ス5の底面(実装面)に回り込んでいる。中心軸部62
は、絶縁性ケース5の凹部51内に立設されている。リ
ード部61の表面には、はんだ付け温度で溶解する表面
処理膜(例えばはんだめっき膜やSnめっき膜)63が
形成されている。これに対して、中心軸部62の表面に
は、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜は形成されて
いない。
【0023】一方、ステータ端子7は、リード部71と
接続部72を有している。リード部71は絶縁性ケース
5の左側の側壁から導出し、側壁に沿って絶縁性ケース
5の底面(実装面)に回り込んでいる。接続部72は、
絶縁性ケース5の凹部51の底壁に露出している。ステ
ータ端子7の表面全体には、はんだ付け温度で溶解する
表面処理膜(例えば、はんだめっき膜やSnめっき膜)
73が形成されている。
【0024】より具体的にロータ端子6とステータ端子
7の表面処理について説明する。端子6,7の母材に
は、銅合金板(黄銅板、洋白板など)、ステンレス板
(SUS板)、鉄板などが使用される。この母材をプレ
ス加工して端子形状に切り出す前の板材状態で、防錆な
どのために、Niなどの1次(下地)めっき膜を母材の
全表面あるいは2次めっき膜形成部分に形成する。1次
(下地)めっき膜の材料には、はんだ付け温度程度では
溶解しない材質のものが選択される。ただし、この1次
(下地)めっき膜は必ずしも必要なものではなく、省略
する場合もある。
【0025】次に、ストライプめっきやスポットめっき
等の部分めっき法により、ロータ端子6の中心軸部62
が加工される部分以外の部分に2次めっき膜を形成す
る。2次めっき膜の材料には、はんだ付け温度で溶解す
る材質のもの(例えば、はんだやSn)が選択される。
この2次めっき膜は、端子6,7の表面に形成されてい
る、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜63,73と
されるものである。この後、板状母材をプレス加工して
端子6,7を板状母材から切り出す。
【0026】ドライバプレート4はロータ3を回転させ
るためのものであり、1枚の金属板からプレス加工、折
り曲げ加工を経て得られる。ドライバプレート4は、ド
ライバの先を受け入れるドライバ溝41と、ロータ3を
ステータ2に向かって弾性的に付勢するためのばね部4
7と、ロータ3に係合する一対の係合部48とを有して
いる。十字形状のドライバ溝41は、ドライバプレート
4の頭部40に形成されている。
【0027】図3および図4に示すように、ばね部47
は、頭部40の端部に接続されている第1折り返し部4
2と、頭部40の下面に当接している第1プレート部4
3と、第1プレート部43の端部に接続されている第2
折り返し部44と、第1プレート部43と略平行に配設
されている第2プレート部45と、支え部46とからな
る。
【0028】頭部40、第1プレート部43および第2
プレート部45にはそれぞれ、ロータ端子6の中心軸部
62を挿通させるための挿通穴40a,43a,45a
(図2参照)が設けられている。これら挿通穴40a,
43a,45aは、同軸に配置されており、中心軸部6
2のまわりでドライバプレート4が回転するとき、安定
した姿勢および安定したトルクが得られるようにしてい
る。挿通穴40aの径は、ロータ端子6の中心軸部62
の外径と略同じ寸法に設定されている。第2プレート部
45がロータ3に圧接する部分とされる。第2プレート
部45の下面には長尺状凸部49が形成されている。支
え部46は、中心軸部62の先端部をかしめる際に、頭
部40の下面に接触し、これを下から支えることによっ
て、第2折り返し部44が弾性限界を超えて塑性変形す
ることを防止する。
【0029】一対の係合部48は第2プレート部45の
左右からそれぞれ延在しており、その先端面48aは第
2プレート部45の下面より突き出ている。先端面48
aは、ロータ3の直線状の係合壁面33a,33bに係
合する。
【0030】以上の構成部品は以下のようにして組み立
てられる。すなわち、図5に示すように、ロータ端子6
およびステータ端子7をインサートモールドした絶縁性
ケース5の凹部51内に、ステータ2が収容され固定さ
れる。ステータ2の挿通穴21にはロータ端子6の中心
軸部62が挿通され、ステータ電極22は、凹部51の
底壁に露出しているステータ端子7の接続部72に電気
的に接続される。次に、ロータ3が絶縁性ケース5の凹
部51内に収容され、ステータ2の上面に配置される。
ロータ3の挿通穴31には中心軸部62が挿通され、ロ
ータ3は中心軸部62を中心にして回転自在である。
【0031】次に、ドライバプレート4が絶縁性ケース
5の凹部51内に収容され、ロータ3の上面に配置され
る。ドライバプレート4の挿通穴40a,43a,45
aには中心軸部62が挿通され、ドライバプレート4は
中心軸部62を中心にして回転自在である。このとき、
図6に示すように、ドライバプレート4の一対の係合部
48の先端面48aが、それぞれロータ3の係合壁面3
3a,33bに向かい合って係合するように、ドライバ
プレート4の位置が決められる。ただし、図6は底面側
から見たロータ3とドライバプレート4の係合状態を示
す図である。
【0032】この後、中心軸部62の先端部が、図2に
示すようにかしめられ、それによって、ステータ2、ロ
ータ3およびドライバプレート4がケース5から脱落す
ることが防止されるとともに、ドライバプレート4によ
るばね作用がロータ3に対して及ぼされる状態となる。
【0033】こうして得られた可変コンデンサ1におい
て、ドライバプレート4のばね部47は、ロータ3に圧
接することによって、ロータ3をステータ2に向かって
弾性的に押圧するように付勢する。これによって、ロー
タ3のロータ電極32がステータ2に密着する。
【0034】また、ドライバ溝41にドライバの先を挿
入して、ドライバプレート4を回転操作すると、係合部
48の先端面48aが係合壁面33a,33bに係合し
ているので、この回転操作がロータ3に伝達され、ロー
タ3が回転される。ロータ3の回転によって、対向して
いるロータ電極32とステータ電極22との有効対向面
積が変更され、ロータ電極32とステータ電極22との
間に形成される静電容量が変化し、静電容量の調整が可
能となる。調整された静電容量は、ロータ電極32に電
気的に接続されるロータ端子6とステータ電極22に電
気的に接続されるステータ端子7との間に取り出され
る。この場合、ロータ電極32は、ロータ3およびドラ
イバプレート4を介して、ロータ端子6に電気的に接続
されている。
【0035】以上の構成からなる可変コンデンサ1は、
ロータ端子6の中心軸部62とドライバプレート4のか
しめ部分に、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜が介
在しなくなるため、可変コンデンサ1をプリント基板等
にはんだ付けする際の熱がかかっても、中心軸部62の
表面状態は変化しない。従って、ドライバプレート4を
回転させて静電容量調整を行っても、中心軸部62とド
ライバプレート4のかしめ部分に隙間が発生しにくく、
かしめ部分の緩みを抑えることができる。
【0036】従って、ドライバプレート4の回転トルク
の低下を防止できる。図7は、可変コンデンサ1のはん
だ付け前とはんだ付け後の回転トルクを測定した結果で
ある(実線81参照)。図7には、比較のために、中心
軸部にもSnめっきを施した従来の可変コンデンサの回
転トルク測定結果を併せて記載している(点線82参
照)。
【0037】さらに、可変コンデンサ1は、ドライバプ
レート4のばね荷重の減少を抑えることができ、ステー
タ2とロータ3の密着力の低下を防止できる。このた
め、静電容量が安定し、静電容量がセットし易くなり、
セッティングドリフト(セット後の静電容量変化)を小
さくできる。
【0038】ところで、可変コンデンサ1の組立て工程
において、ロータ3とドライバプレート4を絶縁性ケー
ス5に入れる際、最初から両者の配置が図6に示すよう
な係合状態になるように設定すると、何等かの原因でロ
ータ3やドライバプレート4の角度位置がずれ、両者が
係合状態でない状況になった場合、そのまま中心軸部6
2をかしめると、ロータ3の角度位置とドライバプレー
ト4の角度位置の関係が一致しなくなる。その結果、ド
ライバプレート4の角度位置と静電容量のMAX位置の
関係が一致しなくなる。
【0039】また、ロータ3とドライバプレート4が係
合状態になり易いように、ロータ3の係合壁面33a,
33bとドライバプレート4の係合部48の先端面48
aとの間のクリアランスQ(図6参照)を大きくする
と、ドライバプレート4の回転あそびが大きくなる。従
って、ドライバプレート4を回転させてもロータ3が回
転しない角度領域が大きくなり、静電容量の調整がしに
くい可変コンデンサになる。
【0040】そこで、前述の不具合を解消する必要があ
る場合には、次のような組立て工程が採られる。すなわ
ち、図8の(A)に示すように、ロータ3を絶縁性ケー
ス5に入れるときに、予めロータ3の配置角度を図6に
示した場合より反時計回り方向に所定の角度θだけずら
して収容する。なお、図8は底面側から見たロータ3と
ドライバプレート4の配置関係を示す図である。従っ
て、図面上では、見掛け上時計回り方向に角度θだけず
れたように記載されている。
【0041】次に、ドライバプレート4を、図6に示し
た場合と同じ配置角度で絶縁性ケース5に入れる。これ
により、ドライバプレート4とロータ3の間の角度は係
合角度からずれ、ドライバプレート4とロータ3は常に
非係合状態で絶縁性ケース5に配置されることになる。
係合角度はドライバプレート4とロータ3が係合状態の
ときの両者間の角度を意味し、本実施形態の場合、係合
角度を略0度に設定している。
【0042】次に、ロータ端子6の中心軸部62の先端
部がかしめられ、ロータ3とドライバプレート4が中心
軸部62に回転自在に取り付けられる。この後、ドライ
バプレート4のドライバ溝41にドライバの先を挿入し
て、ドライバプレート4を図8の(A)の図面上で(見
掛け上)矢印Kの方向に回転させる。これにより、ドラ
イバプレート4はロータ3上を摺動し、図8の(B)に
示すように、ドライバプレート4の係合部48の先端面
48aがロータ3の係合壁面33a,33bに係合す
る。このとき、ドライバプレート4の摺動面(第2プレ
ート45の下面)に設けた凸部49が、ドライバプレー
ト4とロータ3が係合するまでの両者間の滑りを良くす
る。
【0043】ここに、角度θは、組立て作業時に発生す
るロータ3とドライバプレート4間の角度のばらつき
(ばらつき角度をαとする)よりも大きい値に設定され
る。そうしなければ、ロータ3とドライバプレート4間
の角度のばらつきにより、図9の(A)のような位置関
係になるおそれがある。このとき、ドライバプレート4
を図面上で(見掛け上)時計回り方向に回転させると、
ロータ3とドライブプレート4を係合させるには、ドラ
イブプレート4を360度近く回転させなければならな
いので組立時間が長くなってしまう。また、ロータ3の
係合壁面33bのエッジにドライバプレート4が引掛り
易くなり、係合しなくなる不具合が発生し易くなる。
【0044】また、図9の(B)に示すように、ドライ
バプレート4に凸部49が設けられている場合には、角
度θは、ばらつき角度αより大きく、かつ、凸部49の
配置角度βより小さい角度に設定される。角度θを角度
βより大きくすると、ロータ3の係合壁面33bのエッ
ジに凸部49が引掛り、係合しなくなる不具合が発生し
易くなるからである。
【0045】以上のような組立て方法を採用することに
より、組立て作業時に発生する角度ばらつきに合わせて
角度θを設定するだけで歩留まりが良くなるので、組立
設備の精度を上げる必要性がなく、安価な設備で対応す
ることができる。さらに、初め、ロータ3の角度位置と
ドライバプレート4の角度位置を一致させる必要がない
ため、両者の角度位置のずれの影響を受けないで、ロー
タ3とドライバプレート4を係合することができる。従
って、ロータ3の係合壁面33a,33bとドライバプ
レート4の係合部48の先端面48aとの間のクリアラ
ンスQ(図6参照)を小さくできるため、ドライバプレ
ート4の回転あそびを小さくでき、ドライバプレート4
の回転に合わせて応答性のよい静電容量の調整が行なえ
る。さらに、ドライバプレート4の角度位置と静電容量
のMAX位置の関係を一致させることができる。
【0046】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更するこ
とができる。例えば、前記実施形態は、ロータ端子6や
ステータ端子7の表面処理膜63,73の形成を端子加
工(プレス加工)前に行なっているが、必ずしもこれに
限るものではなく、端子加工(プレス加工)後に行った
り、あるいは、絶縁性ケース5にインサートモールド後
に行なったりしてもよい。
【0047】また、図10に示すように、ドライバプレ
ート4の第2プレート45に複数の長さの短い凸部49
aを形成してもよい。さらに、図11に示すように、ロ
ータ3のドライバプレート側の面に凸部35を形成して
もよい。凸部35は紙面の表から裏に向かって長尺状に
延在している。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、中心軸部とドライバプレートのかしめ部分
に、はんだ付け温度で溶解する表面処理膜が介在しなく
なるため、可変コンデンサをプリント基板等にはんだ付
けする際の熱がかかっても、中心軸部の表面状態は変化
しない。従って、ドライバプレートを回転させて静電容
量調整を行っても、中心軸部とドライバプレートのかし
め部分に隙間が発生しにくく、かしめ部分の緩みを抑え
ることができる。
【0049】また、初め、ロータ端子の中心軸部に挿通
されたドライバプレートとロータが非係合状態になるよ
うに、ドライバプレートとロータの間の角度を係合角度
からずらして、中心軸部の先端部をかしめ、ロータとド
ライバプレートを中心軸部に回転自在に取り付けた後、
ドライバプレートをロータ上を摺動させながら回転さ
せ、ドライバプレートとロータの間の角度を係合角度に
して、ドライバプレートとロータを係合状態にさせる方
法を採用することにより、ロータとドライバプレートが
位置ずれを発生させることなく、確実に係合する。この
場合、ドライバプレートのロータ側の面やロータのドラ
イバプレート側の面に凸部が設けられていることが好ま
しい。この凸部によって、ドライバプレートとロータが
係合するまでの両者間の滑りが良くなる。従って、ドラ
イバプレートとロータを係合させる際に、ドライバプレ
ートとロータが一緒に回転してしまい、両者が係合しな
いという状態を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変コンデンサの一実地形態を示
す分解斜視図。
【図2】図1に示した可変コンデンサの垂直断面図。
【図3】図1に示したドライバプレートとロータの正面
図。
【図4】図1に示したドライバプレートとロータの右側
面図。
【図5】図1に示した絶縁性ケースとステータとロータ
の垂直断面図。
【図6】ロータとドライバプレートの底面側から見た位
置関係を示す説明図。
【図7】はんだ付け前と後のドライバプレートの回転ト
ルクの変化を測定した結果を示すグラフ。
【図8】可変コンデンサの組立て方法の一例を示す説明
図。
【図9】図8に示した組立て方法を説明するための説明
図。
【図10】ドライバプレートの変形例を示す底面図。
【図11】ロータの変形例を示す一部断面図。
【図12】従来の可変コンデンサを説明するための要部
拡大断面図。
【符号の説明】
1…可変コンデンサ 2…ステータ 3…ロータ 4…ドライバプレート 5…絶縁性ケース 6…ロータ端子 7…ステータ端子 21…挿通穴 22…ステータ電極 32…ロータ電極 31…挿通穴 33a,33b…係合壁面 35…凸部 41…ドライバ溝 47…ばね部 48…係合部 48a…先端面 49…凸部 62…中心軸部 63,73…はんだ付け温度で溶解する表面処理膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ電極を設けたステータと、 前記ステータ電極と対向して静電容量を形成するロータ
    電極を設けた、前記ステータ上を摺動するロータと、 ドライバ溝と、前記ロータを前記ステータに向かって弾
    性的に付勢するためのばね部とを有したドライバプレー
    トと、 前記ステータと前記ロータと前記ドライバプレートとを
    収容するための絶縁性ケースと、 前記絶縁性ケースの底部に設けられ、絶縁性ケースの内
    部に立設した中心軸部を有したロータ端子と、 前記絶縁性ケースの底部に設けられ、前記ステータ電極
    に電気的に接続されるステータ端子とを備え、 前記中心軸部の先端部をかしめることにより、前記ロー
    タと前記ドライバプレートが、前記ロータ端子の中心軸
    部に回転自在に取り付けられ、 前記ロータ端子の中心軸部の表面には、はんだ付け温度
    で溶解する表面処理膜が形成されていないこと、 を特徴とする可変コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記ロータ端子において、前記絶縁性ケ
    ースの外部に露出している部分に、はんだ付け温度で溶
    解する表面処理膜が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の可変コンデンサ。
  3. 【請求項3】 ステータ端子とはんだ付け温度で溶解す
    る表面処理膜が形成されていない中心軸部を有したロー
    タ端子とを底部に設けた絶縁性ケースを形成する工程
    と、 ステータ電極を設けたステータを、前記ステータ端子と
    前記ステータ電極が電気的に接続した状態で、前記絶縁
    性ケースに設ける工程と、 前記ステータ電極と対向して静電容量を形成するロータ
    電極を設けたロータの穴に、前記ロータ端子の中心軸部
    を挿通させる工程と、 ドライバ溝と前記ロータを前記ステータに向かって弾性
    的に付勢するためのばね部とを有したドライバプレート
    の穴に、前記ロータ端子の中心軸部を挿通させる工程
    と、 前記中心軸部の先端部をかしめ、前記ロータと前記ドラ
    イバプレートを前記中心軸部に回転自在に取り付ける工
    程と、 を備えたことを特徴とする可変コンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ロータ端子の中心軸部に挿通された
    前記ドライバプレートと前記ロータが非係合状態になる
    ように、前記ドライバプレートと前記ロータの間の角度
    を係合角度からずらす工程と、 前記中心軸部の先端部をかしめ、前記ロータと前記ドラ
    イバプレートを前記中心軸部に回転自在に取り付けた
    後、前記ドライバプレートを前記ロータ上に摺動させな
    がら回転させ、前記ドライバプレートと前記ロータの間
    の角度を係合角度にして、前記ドライバプレートと前記
    ロータを係合状態にさせる工程と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載の可変コンデ
    ンサの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ドライバプレートのロータ側の面お
    よび前記ロータのドライバプレート側の面の少なくとも
    いずれか一方の面に凸部が設けられていることを特徴と
    する請求項4に記載の可変コンデンサの製造方法。
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