JP2003166899A - 小型滑走艇の検査装置 - Google Patents
小型滑走艇の検査装置Info
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Abstract
と、この水槽12内に水平環状流れを形成するために水
槽12立てた仕切り壁14と、水流案内板15と、から
なる。小型滑走艇の検査装置は、水槽と、この水槽内に
上下環状流れを形成するために水槽の高さ方向中央に設
けた仕切り板と、四隅に設けた水流案内板と、からな
る。 【効果】 小型滑走艇がジェット水を噴射すると環状流
れが生じて、ジェット水が水槽の側板に当たって直接艇
尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽
で小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査
することができる。
Description
走艇の検査装置に関する。
ば、特開平11−132898号公報「回流水槽及びそ
の流速調整方法」に示されたものがある。この回流水槽
1(符号は同公報に記載されたものを使用した。以下同
様。)は、開水路2の前後を閉水路3で連通し、この閉
水路3内に水を循環させるポンプ7を介装し、閉水路3
から開水路2へ移行する開口部4にその開口高さを増減
できる流速可変手段5を設けたもので、流速可変手段5
により水深制御を行うことで、跳水現象の発生を回避し
て、非常に滑らかな水面変化で流速調整を行うことがで
き、船舶の試験に好都合であるというものである。
流水槽1は、閉水路3内にポンプ7を設けたものであ
り、船舶の推進力が大きいと、ポンプ7が閉水路3の流
れの抵抗となり、船舶の後方とポンプ7との間で水が滞
留する場合がある。水が滞留が大きくなると、実際の使
用条件と同等の条件で船舶の性能検査を実施することが
できないことがある。仮に、閉水路3やポンプ7を大き
くすると水槽の設備費が嵩む。
艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することが
できる小型滑走艇の検査装置を提供することにある。
に請求項1は、小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽
内に水平環状流れを形成するために水槽の幅方向中央に
立てた仕切り壁と、小型滑走艇からのジェット水を案内
するために小型滑走艇の艇尾後方に且つ環状流れ中に設
けた水流案内板と、からなる。
ット水をUターンするように案内し、水平環状流れを生
じさせる。引き続き、仕切り壁によりU字状に戻り始め
たジェット水を小型滑走艇の前方へ導き、水平環状流れ
を形成する。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽
の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留した
りすることがなくなる。
と、この水槽内に上下環状流れを形成するために水槽の
高さ方向中央に設けた仕切り板と、上下環状流れを案内
するために上下環状流れの四隅に設けた水流案内板と、
からなる。
るジェット水を水面側から水槽の底に向けて流れるよう
に案内し、上下環状流れを生じさせる。引き続いて、底
から小型滑走艇前方の水面へ流れるように案内し、上下
環状流れを形成する。その際、水槽の高さ方向中央に設
けた仕切り板は、底を流れるジェット水が中途で上昇す
るのを防ぎつつ、前方へ導く。その結果、小型滑走艇の
ジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻った
り、艇尾に滞留したりすることがなくなる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る小型滑走艇の検査装置
の平面図(第1実施の形態)であり、小型滑走艇の検査
装置10は、小型滑走艇11を水槽12にセットし、所
定の項目を表示器13に表示する検査装置で、水槽12
と、水槽12内に設けた仕切り壁14と、水流案内板1
5と、からなる。16は水を示す。
11a後方からジェット水17を噴射することで、滑走
する。小型滑走艇11の長さをLb、幅をWb、高さを
Hb(図2参照)に設定した。
1側板21、第2側板22、第3側板23、第4側板2
4を立て、これらの第1〜第4側板21〜24の上端に
上板25を取付けたものである。26は階段を示す。水
槽12の長さをLに設定した。長さLは、小型滑走艇1
1の長さLbの少なくとも2倍の長さである。水槽12
の幅をWに設定した。幅Wは、小型滑走艇11の幅Wb
の少なくとも2倍の幅である。
口部27を形成し、開口部27の端に3個の掛止部材3
1,31,31を取付け、第4側板24側に排気管32
を取付けたものである。排気管32は、図に示していな
い吸引手段を有し、水面43に漂う小型滑走艇11の排
出ガスを排気する。
方向)を形成するためのもので、水槽12の幅W方向中
央(ほぼW/2)に立てるとともに、長さをLpに設定
し、一端に流入部33を形成し、他端に流出部34を形
成した。
ジェット水17を案内するために小型滑走艇11の艇尾
11a後方に且つ環状流れ中に設けたもので、底板18
に立てた湾曲状の第1の案内板本体35と、第1の案内
板本体35から距離K1だけ離して立てた湾曲状の第2
の案内板本体36と、第2の案内板本体36から距離K
2だけ離して立てた湾曲状の第3の案内板本体37と、
からなるものである。38・・・(・・・は複数を示す。以下
同様。)は水槽12の隅に配置した滞留防止板を示す。
形態)であり、小型滑走艇11と、水槽12と、水16
と、仕切り壁14と、水流案内板15(第1〜第3の案
内板本体35〜37)と、滞留防止板38,38と、を
示す。41は安全柵、42は小型滑走艇11をセットす
る載置台を示す。
14の高さはHpであり、高さHpは水位Hwより高い
(Hp>Hw)。水流案内板15の高さ、滞留防止板3
8の高さは仕切り壁14の高さHpと同じである。
の形態)を簡単に説明する。まず、予め水16を溜めた
水槽12に完成した小型滑走艇11を入れるとともに、
載置台42に載せて水16に浸ける。引き続いて、小型
滑走艇11の前後を掛止部材31,31,31(図1参
照)で止め、小型滑走艇11に計測関係のケーブル類を
接続する。その次に、エンジンを作動させるとともに、
ジェット水17を噴射させ、例えば、小型滑走艇11の
出力を計測する。
を次に説明する。図3は本発明に係る小型滑走艇の検査
装置の作用図である。小型滑走艇11がジェット水17
を艇尾11a後方に噴射すると、ジェット水17は水流
案内板15の第1〜第3の案内板本体35〜37に矢印
,,の如く当たるとともに、第1〜第3の案内板
本体35〜37により矢印,,の如く案内され、
水16には環状流れが起きる。そして、流れの先頭は仕
切り壁14により案内され、中央で渦巻くことなく、小
型滑走艇11の前に達し、環状流れが継続する。
は、小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2倍の長さ
Lで、小型滑走艇11の幅Wbの少なくとも2倍の幅W
の水面43を有する水槽12と、この水槽12内に水平
環状流れを形成するために水槽12の幅W方向中央に立
てた仕切り壁14と、小型滑走艇11からのジェット水
17を案内するために小型滑走艇の艇尾11a後方に且
つ環状流れ中に設けた水流案内板15と、からなるの
で、小型滑走艇11がジェット水17を噴射すると環状
流れが生じて、ジェット水17が水槽12の側板に当た
って直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることが
なく、水槽で小型滑走艇11を実際の使用条件と同等の
条件で性能検査することができる。
の長さLbの少なくとも2倍の長さLで、小型滑走艇1
1の幅Wbの少なくとも2倍の幅Wの水面43を有する
水槽12を用いるので、水槽12の高さは低くなり、検
査装置10の高さを低くすることができる。その結果、
建屋の高さが低い工場やクレーンの高さが低い工場に設
置することができる。
の別実施の形態を示す。図4は第2実施の形態図であ
り、上記図1に示す実施の形態と同様の構成について
は、同一符号を付し説明を省略する。なお、Vは側面視
の方向を示す。
を水槽51にセットし、計測装置を用いて所定の項目を
計測するもので、水槽51と、水槽51内に設けた仕切
り板52と、水流案内板53とからなる。54は水滴除
去装置、55は安全柵、56は検査の際に小型滑走艇1
1をセットする載置台を示す。
1側板61、第2側板62、第3側板63、第4側板6
4を立て、これらの第1〜第4側板61〜64の上端に
上板65を取付けたものである。66は第4側板64側
に着脱自在に設けた間仕切り板、67,68は階段を示
す。水槽51の長さをLaに設定した。長さLaは、小
型滑走艇の長さLb(図5参照)の少なくとも2倍の長
さである。水槽51の高さをHaに設定した。
の隣に床部材71を設け、この床部材71上に電動で小
型滑走艇の後方を上下動させることができる載置台72
を取付け、載置台72の隣に送風手段73を配置したも
ので、検査の際に付いた水を取り除く。
27を形成し、開口部27の端に3個の掛止部材31,
31,31を取付け、間仕切り板66の上部に開閉蓋6
5aを取付け、第4側板64側に排気管32を取付け、
第4側板64側に排気管32を移動して取付けるための
蓋付きの排気口65bを設けたものである。
wbは、小型滑走艇の高さHb(図5参照)の少なくと
も2倍の高さの水深を形成する水量の位置である。仕切
り板52は、上下環状流れ(矢印の方向)を形成する
ためのもので、水槽51の高さHa方向中央(ほぼHa
/2)に設けるとともに、一端に流入部74を形成し、
他端に流出部75を形成した。
ット水を案内するとともに、上下環状流れを案内するた
めに上下環状流れの四隅76,77,78,79に設け
たもので、隅76に設け且つ間仕切り板66に着脱自在
に取付けた第1上部案内板81と、隅77に設け且つ間
仕切り板66に取付けた第1下部案内板82と、隅78
に設けた第2下部案内板83と、隅79に設けた第2上
部案内板84と、第4側板64側の隅85,86にそれ
ぞれ設けた第3上部案内板87、第3下部案内板88
と、からなる。なお、間仕切り板66の上部の開閉蓋6
5aを開け、第1上部案内板81を取り外して、間仕切
り板66とともに第1下部案内板82を取り外すことが
できる。その際には、排気管32を排気口65bに取付
け、排出ガスの排気を行う。
図5は第2実施の形態の作用図である。小型滑走艇11
がジェット水17を艇尾11a後方に噴射すると、ジェ
ット水17は水流案内板53の第1上部案内板81に矢
印の如く当たるとともに、第1上部案内板81により
矢印の如く案内され、第1下部案内板82により矢印
の如く案内される。さらに、仕切り板52によって中
央で上昇することなく小型滑走艇11の前方へ導かれ
る。そして、前方へ導かれたジェット水17は第2下部
案内板83により上方へ案内され、続けて、第2上部案
内板84により矢印の如く案内されて小型滑走艇11
の前に達し、環状流れが生じるとともに、環状流れが継
続する。
は、側面視で小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2
倍の長さLaで、小型滑走艇11の高さHbの少なくと
も2倍の高さの水深(水位Hwb)を有する水槽51
と、この水槽51内に上下環状流れを形成するために水
槽51の高さHa方向中央に設けた仕切り板52と、上
下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅76,
77,78,79に設けた水流案内板53と、からなる
ので、小型滑走艇11がジェット水17を噴射すると環
状流れが生じて、ジェット水17が水槽51の側板に当
たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすること
がなく、水槽で小型滑走艇11を実際の使用条件と同等
の条件で性能検査することができる。
の上部の開閉蓋65aを開け、第1上部案内板81を取
り外して、間仕切り板66とともに第1下部案内板82
を取り外し可能な構成としたので、小型滑走艇11から
水流案内板53の第3上部案内板87、第3下部案内板
88までの距離を大きくすることができる。その結果、
小型滑走艇の出力が小型滑走艇11より大きい場合であ
っても、ジェット水17が水槽51の側板に当たって外
に出たり、直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりする
ことがなく、水槽で高出力な小型滑走艇を実際の使用条
件と同等の条件で性能検査することができる。
50を採用した組立てラインの一例を簡単に説明する。
図6は本発明に係る検査装置を採用した組立てラインの
平面図である。組立てライン90は、検査装置50の搬
入側に設けて完成した小型滑走艇11を搬入する搬入装
置91と、小型滑走艇11を吊り移動させるクレーン装
置92と、検査装置50の搬出側に設けて検査済みの小
型滑走艇11を搬出する搬出装置93と、電力供給装置
94と、を備えるものである。91a,93aは搬送台
車を示す。
横行レール92aと、横行レール92aを走行する縦行
(Y方向)用の縦行レール92bと、縦行レール92b
を走行するとともに、小型滑走艇11を吊り上げる巻き
上げ装置92cと、からなる。
1と、クレーン装置92と、小型滑走艇の検査装置50
と、搬出装置93と、電力供給装置94とを示す。電力
供給装置94は、横行レール92aの下方を巻き上げ装
置92cと干渉せずに走行可能(X方向)で、小型滑走
艇11へケーブル94aを介して電力を供給する。
る。まず、搬入装置91で検査装置50の隣に完成した
小型滑走艇11を搬送し、クレーン装置92で小型滑走
艇11を矢印aの如く吊り上げ、水槽51内の載置台5
6に小型滑走艇11を矢印bの如く据え付ける。その次
に、掛止部材31(図6参照),31,31で小型滑走
艇11を固定する。引き続き、電力供給装置94のケー
ブル94aを小型滑走艇11のバッテリーに接続する。
そして、エンジンを始動し、完成検査を実施する。検査
終了後、ケーブル94a、掛止部材31,31,31を
取り外し、クレーン装置92で小型滑走艇11を矢印c
の如く吊り上げ、水滴除去装置54の載置台72に載せ
て付着した水分を除去する。最後に、クレーン装置92
で小型滑走艇11を吊り上げ、搬出装置93へ矢印dの
如く払い出し、検査の1サイクル目が完了する。
インで小型滑走艇11が搬送されてくる時間より短く設
定した時間であり、2サイクル目開始準備が完了した時
点で次の小型滑走艇11が搬送されてくる。このよう
に、組立てラインに小型滑走艇の検査装置50を採用す
ることで、組立てライン90の速度に同期した速度で小
型滑走艇11の完成性能検査を実施することができ、完
成した小型滑走艇11が検査待ちで溜まることはなく、
検査で不具合が発生した場合に短時間で対応することが
でき、不具合対応のスピード化を図ることができる。
流案内板15では、案内板本体を3枚だけ設けたが、案
内板本体の枚数は任意である。また、水流案内板15の
円弧状の長さは任意である。水流案内板15を一箇所に
設けたが、二箇所以上に設けることも可能である。
する。請求項1では、小型滑走艇の検査装置は、小型滑
走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に水平環状流れを形
成するために水槽の幅方向中央に立てた仕切り壁と、小
型滑走艇からのジェット水を案内するために小型滑走艇
の艇尾後方に且つ環状流れ中に設けた水流案内板と、か
らなるので、小型滑走艇がジェット水を艇尾後方に噴射
すると、ジェット水は水流案内板当たるとともに、水流
案内板でUターンするように案内され、水には環状流れ
が起き、引き続き、流れの先頭は仕切り壁により中央で
渦巻くことなく、直進するように案内され、小型滑走艇
の前に達し、環状流れが継続する。その結果、小型滑走
艇のジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻っ
たり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で小型滑
走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査すること
ができる。
小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に上下環状流
れを形成するために水槽の高さ方向中央に設けた仕切り
板と、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四
隅に設けた水流案内板と、からなるので、小型滑走艇が
ジェット水を艇尾後方に噴射すると、ジェット水は水流
案内板により水面側から水槽の底に向い、続けて、底に
沿って小型滑走艇の前方に向う。その際、水槽の高さ方
向中央に設けた仕切り板によりジェット水が中央で上昇
するのを防ぎつつ、前方へ導く。続けて、水流案内板に
より底から小型滑走艇前方の水面へ案内され、環状流れ
が継続する。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽
の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留した
りすることがなく、水槽で小型滑走艇を実際の使用条件
と同等の条件で性能検査することができる。
(第1実施の形態)
の平面図
滑走艇、11a…艇尾、12…水槽、14…仕切り壁、
15…水流案内板、17…ジェット水、43…水面、5
2…仕切り板、53…水流案内板、76〜79…隅、H
a…水槽の高さ、Hwb…水位、L,La…水槽の長
さ、Lb…小型滑走艇の長さ、W…水槽の幅、Wb…小
型滑走艇の幅。
Claims (2)
- 【請求項1】 小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽
内に水平環状流れを形成するために前記水槽の幅方向中
央に立てた仕切り壁と、小型滑走艇からのジェット水を
案内するために小型滑走艇の艇尾後方に且つ環状流れ中
に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装
置。 - 【請求項2】 小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽
内に上下環状流れを形成するために前記水槽の高さ方向
中央に設けた仕切り板と、上下環状流れを案内するため
に上下環状流れの四隅に設けた水流案内板と、からなる
小型滑走艇の検査装置。
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