JP3730163B2 - 小型滑走艇の検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水槽を用いた小型滑走艇の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
艇の検査や試験に用いる水槽には、例えば、特開平11−132898号公報「回流水槽及びその流速調整方法」に示されたものがある。この回流水槽1(符号は同公報に記載されたものを使用した。以下同様。)は、開水路2の前後を閉水路3で連通し、この閉水路3内に水を循環させるポンプ7を介装し、閉水路3から開水路2へ移行する開口部4にその開口高さを増減できる流速可変手段5を設けたもので、流速可変手段5により水深制御を行うことで、跳水現象の発生を回避して、非常に滑らかな水面変化で流速調整を行うことができ、船舶の試験に好都合であるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報の回流水槽1は、閉水路3内にポンプ7を設けたものであり、船舶の推進力が大きいと、ポンプ7が閉水路3の流れの抵抗となり、船舶の後方とポンプ7との間で水が滞留する場合がある。水が滞留が大きくなると、実際の使用条件と同等の条件で船舶の性能検査を実施することができないことがある。
仮に、閉水路3やポンプ7を大きくすると水槽の設備費が嵩む。
【0004】
そこで、本発明の目的は、水槽で小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる小型滑走艇の検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に水平環状流れを形成するために水槽の幅方向中央に立てた仕切り壁と、小型滑走艇からのジェット水を案内するために小型滑走艇の艇尾後方に且つ環状流れ中に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装置において、水流案内板は、仕切り壁の一端を中心とした所定半径の第1の案内板本体と、第1の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第2の案内板本体と、第2の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第3の案内板本体と、からなることを特徴とする。
【0006】
水流案内板は、小型滑走艇が噴射するジェット水をUターンするように案内し、水平環状流れを生じさせる。引き続き、仕切り壁によりU字状に戻り始めたジェット水を小型滑走艇の前方へ導き、水平環状流れを形成する。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなくなる。
【0007】
請求項2は、小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に上下環状流れを形成するために水槽の高さ方向中央に設けた仕切り板と、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装置において、水槽は、小型滑走艇の後方に着脱自在に配置して水槽の長さを変える間仕切り板を備え、水流案内板は、間仕切り板の上方の隅に着脱自在に配置した上部案内板と、下方の隅に着脱自在に配置した下部案内板と、を備えたことを特徴とする
【0008】
水流案内板は、まず、小型滑走艇が噴射するジェット水を水面側から水槽の底に向けて流れるように案内し、上下環状流れを生じさせる。引き続いて、底から小型滑走艇前方の水面へ流れるように案内し、上下環状流れを形成する。その際、水槽の高さ方向中央に設けた仕切り板は、底を流れるジェット水が中途で上昇するのを防ぎつつ、前方へ導く。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなくなる。
また、請求項2では、上部案内板を取り外して、間仕切り板とともに下部案内板を取り外し可能な構成としたので、小型滑走艇からの距離を大きくすることができる。その結果、小型滑走艇の出力がより大きい場合であっても、ジェット水が水槽の側板に当たって外に出たり、直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で高出力な小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る小型滑走艇の検査装置の平面図(第1実施の形態)であり、小型滑走艇の検査装置10は、小型滑走艇11を水槽12にセットし、所定の項目を表示器13に表示する検査装置で、水槽12と、水槽12内に設けた仕切り壁14と、水流案内板15と、からなる。16は水を示す。
【0010】
小型滑走艇11は、エンジンによって艇尾11a後方からジェット水17を噴射することで、滑走する。小型滑走艇11の長さをLb、幅をWb、高さをHb(図2参照)に設定した。
【0011】
水槽12は、底板18の四辺にそれぞれ第1側板21、第2側板22、第3側板23、第4側板24を立て、これらの第1〜第4側板21〜24の上端に上板25を取付けたものである。26は階段を示す。
水槽12の長さをLに設定した。長さLは、小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2倍の長さである。
水槽12の幅をWに設定した。幅Wは、小型滑走艇11の幅Wbの少なくとも2倍の幅である。
【0012】
上板25は、小型滑走艇11より大きな開口部27を形成し、開口部27の端に3個の掛止部材31,31,31を取付け、第4側板24側に排気管32を取付けたものである。
排気管32は、図に示していない吸引手段を有し、水面43に漂う小型滑走艇11の排出ガスを排気する。
【0013】
仕切り壁14は、水平環状流れ(矢印▲1▼の方向)を形成するためのもので、水槽12の幅W方向中央(ほぼW/2)に立てるとともに、長さをLpに設定し、一端に流入部33を形成し、他端に流出部34を形成した。
【0014】
水流案内板15は、小型滑走艇11からのジェット水17を案内するために小型滑走艇11の艇尾11a後方に且つ環状流れ中に設けたもので、底板18に立てた湾曲状の第1の案内板本体35と、第1の案内板本体35から距離K1だけ離して立てた湾曲状の第2の案内板本体36と、第2の案内板本体36から距離K2だけ離して立てた湾曲状の第3の案内板本体37と、からなるものである。38・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)は水槽12の隅に配置した滞留防止板を示す。
【0015】
図2は図1の2−2線断面図(第1実施の形態)であり、小型滑走艇11と、水槽12と、水16と、仕切り壁14と、水流案内板15(第1〜第3の案内板本体35〜37)と、滞留防止板38,38と、を示す。41は安全柵、42は小型滑走艇11をセットする載置台を示す。
【0016】
水16の水位をHwに設定した。
仕切り壁14の高さはHpであり、高さHpは水位Hwより高い(Hp>Hw)。
水流案内板15の高さ、滞留防止板38の高さは仕切り壁14の高さHpと同じである。
【0017】
ここで、小型滑走艇の検査要領(第1実施の形態)を簡単に説明する。
まず、予め水16を溜めた水槽12に完成した小型滑走艇11を入れるとともに、載置台42に載せて水16に浸ける。引き続いて、小型滑走艇11の前後を掛止部材31,31,31(図1参照)で止め、小型滑走艇11に計測関係のケーブル類を接続する。その次に、エンジンを作動させるとともに、ジェット水17を噴射させ、例えば、小型滑走艇11の出力を計測する。
【0018】
以上に述べた小型滑走艇の検査装置の作用を次に説明する。
図3は本発明に係る小型滑走艇の検査装置の作用図である。
小型滑走艇11がジェット水17を艇尾11a後方に噴射すると、ジェット水17は水流案内板15の第1〜第3の案内板本体35〜37に矢印▲2▼,▲2▼,▲2▼の如く当たるとともに、第1〜第3の案内板本体35〜37により矢印▲3▼,▲3▼,▲3▼の如く案内され、水16には環状流れが起きる。そして、流れの先頭は仕切り壁14により案内され、中央で渦巻くことなく、小型滑走艇11の前に達し、環状流れが継続する。
【0019】
このように、小型滑走艇の検査装置10は、小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2倍の長さLで、小型滑走艇11の幅Wbの少なくとも2倍の幅Wの水面43を有する水槽12と、この水槽12内に水平環状流れを形成するために水槽12の幅W方向中央に立てた仕切り壁14と、小型滑走艇11からのジェット水17を案内するために小型滑走艇の艇尾11a後方に且つ環状流れ中に設けた水流案内板15と、からなるので、小型滑走艇11がジェット水17を噴射すると環状流れが生じて、ジェット水17が水槽12の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で小型滑走艇11を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【0020】
また、検査装置10では、小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2倍の長さLで、小型滑走艇11の幅Wbの少なくとも2倍の幅Wの水面43を有する水槽12を用いるので、水槽12の高さは低くなり、検査装置10の高さを低くすることができる。その結果、建屋の高さが低い工場やクレーンの高さが低い工場に設置することができる。
【0021】
次に、本発明に係る小型滑走艇の検査装置の別実施の形態を示す。
図4は第2実施の形態図であり、上記図1に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。なお、Vは側面視の方向を示す。
【0022】
小型滑走艇の検査装置50は、小型滑走艇を水槽51にセットし、計測装置を用いて所定の項目を計測するもので、水槽51と、水槽51内に設けた仕切り板52と、水流案内板53とからなる。54は水滴除去装置、55は安全柵、56は検査の際に小型滑走艇11をセットする載置台を示す。
【0023】
水槽51は、底板57の四辺にそれぞれ第1側板61、第2側板62、第3側板63、第4側板64を立て、これらの第1〜第4側板61〜64の上端に上板65を取付けたものである。66は第4側板64側に着脱自在に設けた間仕切り板、67,68は階段を示す。
水槽51の長さをLaに設定した。長さLaは、小型滑走艇の長さLb(図5参照)の少なくとも2倍の長さである。
水槽51の高さをHaに設定した。
【0024】
水滴除去装置54は、水槽51の上板65の隣に床部材71を設け、この床部材71上に電動で小型滑走艇の後方を上下動させることができる載置台72を取付け、載置台72の隣に送風手段73を配置したもので、検査の際に付いた水を取り除く。
【0025】
上板65は、小型滑走艇より大きな開口部27を形成し、開口部27の端に3個の掛止部材31,31,31を取付け、間仕切り板66の上部に開閉蓋65aを取付け、第4側板64側に排気管32を取付け、第4側板64側に排気管32を移動して取付けるための蓋付きの排気口65bを設けたものである。
【0026】
水16の水位をHwbに設定した。水位Hwbは、小型滑走艇の高さHb(図5参照)の少なくとも2倍の高さの水深を形成する水量の位置である。
仕切り板52は、上下環状流れ(矢印▲4▼の方向)を形成するためのもので、水槽51の高さHa方向中央(ほぼHa/2)に設けるとともに、一端に流入部74を形成し、他端に流出部75を形成した。
【0027】
水流案内板53は、小型滑走艇からのジェット水を案内するとともに、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅76,77,78,79に設けたもので、隅76に設け且つ間仕切り板66に着脱自在に取付けた第1上部案内板81と、隅77に設け且つ間仕切り板66に取付けた第1下部案内板82と、隅78に設けた第2下部案内板83と、隅79に設けた第2上部案内板84と、第4側板64側の隅85,86にそれぞれ設けた第3上部案内板87、第3下部案内板88と、からなる。
なお、間仕切り板66の上部の開閉蓋65aを開け、第1上部案内板81を取り外して、間仕切り板66とともに第1下部案内板82を取り外すことができる。その際には、排気管32を排気口65bに取付け、排出ガスの排気を行う。
【0028】
次に、第2実施の形態の作用を説明する。
図5は第2実施の形態の作用図である。
小型滑走艇11がジェット水17を艇尾11a後方に噴射すると、ジェット水17は水流案内板53の第1上部案内板81に矢印▲5▼の如く当たるとともに、第1上部案内板81により矢印▲6▼の如く案内され、第1下部案内板82により矢印▲7▼の如く案内される。さらに、仕切り板52によって中央で上昇することなく小型滑走艇11の前方へ導かれる。そして、前方へ導かれたジェット水17は第2下部案内板83により上方へ案内され、続けて、第2上部案内板84により矢印▲8▼の如く案内されて小型滑走艇11の前に達し、環状流れが生じるとともに、環状流れが継続する。
【0029】
このように、小型滑走艇の検査装置50は、側面視で小型滑走艇11の長さLbの少なくとも2倍の長さLaで、小型滑走艇11の高さHbの少なくとも2倍の高さの水深(水位Hwb)を有する水槽51と、この水槽51内に上下環状流れを形成するために水槽51の高さHa方向中央に設けた仕切り板52と、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅76,77,78,79に設けた水流案内板53と、からなるので、小型滑走艇11がジェット水17を噴射すると環状流れが生じて、ジェット水17が水槽51の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で小型滑走艇11を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【0030】
また、検査装置50では、間仕切り板66の上部の開閉蓋65aを開け、第1上部案内板81を取り外して、間仕切り板66とともに第1下部案内板82を取り外し可能な構成としたので、小型滑走艇11から水流案内板53の第3上部案内板87、第3下部案内板88までの距離を大きくすることができる。その結果、小型滑走艇の出力が小型滑走艇11より大きい場合であっても、ジェット水17が水槽51の側板に当たって外に出たり、直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で高出力な小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【0031】
次に、本発明に係る小型滑走艇の検査装置50を採用した組立てラインの一例を簡単に説明する。
図6は本発明に係る検査装置を採用した組立てラインの平面図である。
組立てライン90は、検査装置50の搬入側に設けて完成した小型滑走艇11を搬入する搬入装置91と、小型滑走艇11を吊り移動させるクレーン装置92と、検査装置50の搬出側に設けて検査済みの小型滑走艇11を搬出する搬出装置93と、電力供給装置94と、を備えるものである。91a,93aは搬送台車を示す。
【0032】
クレーン装置92は、横行(X方向)用の横行レール92aと、横行レール92aを走行する縦行(Y方向)用の縦行レール92bと、縦行レール92bを走行するとともに、小型滑走艇11を吊り上げる巻き上げ装置92cと、からなる。
【0033】
図7は図6の7矢視図であり、搬入装置91と、クレーン装置92と、小型滑走艇の検査装置50と、搬出装置93と、電力供給装置94とを示す。
電力供給装置94は、横行レール92aの下方を巻き上げ装置92cと干渉せずに走行可能(X方向)で、小型滑走艇11へケーブル94aを介して電力を供給する。
【0034】
次に、検査および搬送要領を簡単に説明する。
まず、搬入装置91で検査装置50の隣に完成した小型滑走艇11を搬送し、クレーン装置92で小型滑走艇11を矢印aの如く吊り上げ、水槽51内の載置台56に小型滑走艇11を矢印bの如く据え付ける。その次に、掛止部材31(図6参照),31,31で小型滑走艇11を固定する。引き続き、電力供給装置94のケーブル94aを小型滑走艇11のバッテリーに接続する。そして、エンジンを始動し、完成検査を実施する。検査終了後、ケーブル94a、掛止部材31,31,31を取り外し、クレーン装置92で小型滑走艇11を矢印cの如く吊り上げ、水滴除去装置54の載置台72に載せて付着した水分を除去する。最後に、クレーン装置92で小型滑走艇11を吊り上げ、搬出装置93へ矢印dの如く払い出し、検査の1サイクル目が完了する。
【0035】
検査の1サイクルに要する時間は組立てラインで小型滑走艇11が搬送されてくる時間より短く設定した時間であり、2サイクル目開始準備が完了した時点で次の小型滑走艇11が搬送されてくる。
このように、組立てラインに小型滑走艇の検査装置50を採用することで、組立てライン90の速度に同期した速度で小型滑走艇11の完成性能検査を実施することができ、完成した小型滑走艇11が検査待ちで溜まることはなく、検査で不具合が発生した場合に短時間で対応することができ、不具合対応のスピード化を図ることができる。
【0036】
尚、本発明の実施の形態に示した図1の水流案内板15では、案内板本体を3枚だけ設けたが、案内板本体の枚数は任意である。
また、水流案内板15の円弧状の長さは任意である。
水流案内板15を一箇所に設けたが、二箇所以上に設けることも可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、小型滑走艇の検査装置は、小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に水平環状流れを形成するために水槽の幅方向中央に立てた仕切り壁と、小型滑走艇からのジェット水を案内するために小型滑走艇の艇尾後方に且つ環状流れ中に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装置において、水流案内板は、仕切り壁の一端を中心とした所定半径の第1の案内板本体と、第1の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第2の案内板本体と、第2の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第3の案内板本体と、からなるので、小型滑走艇がジェット水を艇尾後方に噴射すると、ジェット水は水流案内板が備える同心で半径が異なる第1・第2・第3案内板本体に当たるとともに、水流案内板の同心で半径が異なる第1・第2・第3案内板本体でUターンするように案内され、水には環状流れが起き、引き続き、流れの先頭は仕切り壁により中央で渦巻くことなく、直進するように案内され、小型滑走艇の前に達し、環状流れが継続する。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【0038】
請求項2では、小型滑走艇の検査装置は、小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に上下環状流れを形成するために水槽の高さ方向中央に設けた仕切り板と、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅に設けた水流案内板と、からなるので、小型滑走艇がジェット水を艇尾後方に噴射すると、ジェット水は水流案内板により水面側から水槽の底に向い、続けて、底に沿って小型滑走艇の前方に向う。その際、水槽の高さ方向中央に設けた仕切り板によりジェット水が中央で上昇するのを防ぎつつ、前方へ導く。続けて、水流案内板により底から小型滑走艇前方の水面へ案内され、環状流れが継続する。その結果、小型滑走艇のジェット水が水槽の側板に当たって直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
また、請求項2では、上部案内板を取り外して、間仕切り板とともに下部案内板を取り外し可能な構成としたので、小型滑走艇からの距離を大きくすることができる。その結果、小型滑走艇の出力がより大きい場合であっても、ジェット水が水槽の側板に当たって外に出たり、直接艇尾に戻ったり、艇尾に滞留したりすることがなく、水槽で高出力な小型滑走艇を実際の使用条件と同等の条件で性能検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型滑走艇の検査装置の平面図(第1実施の形態)
【図2】図1の2−2線断面図(第1実施の形態)
【図3】本発明に係る小型滑走艇の検査装置の作用図
【図4】第2実施の形態図
【図5】第2実施の形態の作用図
【図6】本発明に係る検査装置を採用した組立てラインの平面図
【図7】図6の7矢視図
【符号の説明】
10,50…小型滑走艇の検査装置、11,51…小型滑走艇、11a…艇尾、12…水槽、14…仕切り壁、15…水流案内板、17…ジェット水、35…第1の案内板本体、36…第2の案内板本体、37…第3の案内板本体、43…水面、52…仕切り板、53…水流案内板、66…間仕切り板、76…間仕切り板の上方の隅、77…間仕切り板の下方の隅、〜79,85,86…隅、81…上部案内板(第1上部案内板)、82…下部案内板(第1下部案内板)、Ha…水槽の高さ、Hwb…水位、L,La…水槽の長さ、Lb…小型滑走艇の長さ、W…水槽の幅、Wb…小型滑走艇の幅。

Claims (2)

  1. 小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に水平環状流れを形成するために前記水槽の幅方向中央に立てた仕切り壁と、小型滑走艇からのジェット水を案内するために小型滑走艇の艇尾後方に且つ環状流れ中に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装置において、
    前記水流案内板は、仕切り壁の一端を中心とした所定半径の第1の案内板本体と、第1の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第2の案内板本体と、第2の案内板本体から所定距離だけ離し同心の第3の案内板本体と、からなることを特徴とする小型滑走艇の検査装置
  2. 小型滑走艇を浮かべる水槽と、この水槽内に上下環状流れを形成するために前記水槽の高さ方向中央に設けた仕切り板と、上下環状流れを案内するために上下環状流れの四隅に設けた水流案内板と、からなる小型滑走艇の検査装置において、
    前記水槽は、小型滑走艇の後方に着脱自在に配置して水槽の長さを変える間仕切り板を備え、
    前記水流案内板は、間仕切り板の上方の隅に着脱自在に配置した上部案内板と、下方の隅に着脱自在に配置した下部案内板と、を備えたことを特徴とする小型滑走艇の検査装置
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