JP2003166135A - 紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装置 - Google Patents
紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装置Info
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- D01H13/00—Other common constructional features, details or accessories
- D01H13/14—Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements
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- D01H1/14—Details
- D01H1/20—Driving or stopping arrangements
- D01H1/22—Driving or stopping arrangements for rollers of drafting machines; Roller speed control
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- Textile Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、ドラフト装置の駆動モータの許
容負荷範囲内で、ドラフト装置が過負荷状態になったこ
とを検出する。 【解決手段】ドラフト装置11は、リフティング駆動系及
びスピンドル駆動系と別個に駆動モータ25で駆動され
る。各ボトムローラ12〜14は、駆動モータ25によって駆
動される。駆動モータ25はインバータ28に接続され、イ
ンバータ28を介して機台制御装置29により変速制御され
る。インバータ28は駆動モータ25を所定の回転数で回転
するため、負荷に対応した電流を出力する。インバータ
28には駆動モータ25に供給される電流量を検出するモー
タ電流検出回路30が装備されている。CPU31はドラフ
トローラの加速度又は速度が一定の状態において、モー
タ電流検出回路30の検出信号に基づいて供給電流量が所
定の割合以上変化したか否かを判断し、供給電流量が所
定の割合以上変化したときに異常信号を出力する。
容負荷範囲内で、ドラフト装置が過負荷状態になったこ
とを検出する。 【解決手段】ドラフト装置11は、リフティング駆動系及
びスピンドル駆動系と別個に駆動モータ25で駆動され
る。各ボトムローラ12〜14は、駆動モータ25によって駆
動される。駆動モータ25はインバータ28に接続され、イ
ンバータ28を介して機台制御装置29により変速制御され
る。インバータ28は駆動モータ25を所定の回転数で回転
するため、負荷に対応した電流を出力する。インバータ
28には駆動モータ25に供給される電流量を検出するモー
タ電流検出回路30が装備されている。CPU31はドラフ
トローラの加速度又は速度が一定の状態において、モー
タ電流検出回路30の検出信号に基づいて供給電流量が所
定の割合以上変化したか否かを判断し、供給電流量が所
定の割合以上変化したときに異常信号を出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡機のドラフト装
置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装
置に係り、詳しくはリフティング駆動系及びスピンドル
駆動系をドラフトパート駆動系と別個のモータで駆動す
る紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置
並びに紡機の制御装置に関するものである。
置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装
置に係り、詳しくはリフティング駆動系及びスピンドル
駆動系をドラフトパート駆動系と別個のモータで駆動す
る紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置
並びに紡機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機においては、粗糸ボビンか
ら供給される粗糸が、ドラフト装置でドラフトされてフ
ロントローラから送出され、スネルワイヤ、アンチノー
ドリング及びリング上を走行するトラベラを経て、スピ
ンドルと一体に回転するボビンに巻き取られる。
ら供給される粗糸が、ドラフト装置でドラフトされてフ
ロントローラから送出され、スネルワイヤ、アンチノー
ドリング及びリング上を走行するトラベラを経て、スピ
ンドルと一体に回転するボビンに巻き取られる。
【0003】一般に、ドラフト装置はフロントローラ、
ミドルローラ及びバックローラの3線式でフロントボト
ムローラ、ミドルボトムローラ及びバックボトムローラ
が1台のモータで駆動される。なお、ドラフト率の変更
を容易にするため、フロントボトムローラとバックボト
ムローラとをそれぞれ別個のモータで駆動する構成の装
置や、多数錘化のため機台長が長くなったもので、機台
の両端にモータを設け、機台の両側からボトムローラを
駆動する構成の装置もある。
ミドルローラ及びバックローラの3線式でフロントボト
ムローラ、ミドルボトムローラ及びバックボトムローラ
が1台のモータで駆動される。なお、ドラフト率の変更
を容易にするため、フロントボトムローラとバックボト
ムローラとをそれぞれ別個のモータで駆動する構成の装
置や、多数錘化のため機台長が長くなったもので、機台
の両端にモータを設け、機台の両側からボトムローラを
駆動する構成の装置もある。
【0004】この種のローラドラフト装置においては、
何らかの原因で供給原料のドラフトローラへの巻き付き
や、エプロンのドラフトローラへの噛み込みが発生する
場合があり、そのまま駆動を継続すると、ドラフト装置
の部品の破損を招く場合がある。
何らかの原因で供給原料のドラフトローラへの巻き付き
や、エプロンのドラフトローラへの噛み込みが発生する
場合があり、そのまま駆動を継続すると、ドラフト装置
の部品の破損を招く場合がある。
【0005】前記の様な供給原料のドラフトローラへの
巻き付き等が発生すると、モータに作用する負荷が過大
になり、モータに過電流が流れて温度上昇が発生する。
従来は、この過電流あるいはモータ温度が所定温度以上
になったことを検出して機台の運転を停止することによ
り、前記部品の破損を招く事態になるのを防止してい
た。
巻き付き等が発生すると、モータに作用する負荷が過大
になり、モータに過電流が流れて温度上昇が発生する。
従来は、この過電流あるいはモータ温度が所定温度以上
になったことを検出して機台の運転を停止することによ
り、前記部品の破損を招く事態になるのを防止してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来装置で
はモータの駆動を停止、即ち機台の運転を停止する基準
となる前記過電流あるいはモータの上昇温度の値は、モ
ータが損傷しないレベルに設定されている。従って、ド
ラフト装置側で過負荷状態となっていても、モータにと
って過負荷とならない状態ではモータの駆動が継続さ
れ、ドラフト装置の部品が損傷する虞がある。このよう
な状態は、例えば、異なる仕様の機台で同じモータを装
備することにより、機台の仕様によっては、モータの許
容負荷に比較して、ドラフト装置の過負荷状態の負荷が
小さくなる場合に生じる。
はモータの駆動を停止、即ち機台の運転を停止する基準
となる前記過電流あるいはモータの上昇温度の値は、モ
ータが損傷しないレベルに設定されている。従って、ド
ラフト装置側で過負荷状態となっていても、モータにと
って過負荷とならない状態ではモータの駆動が継続さ
れ、ドラフト装置の部品が損傷する虞がある。このよう
な状態は、例えば、異なる仕様の機台で同じモータを装
備することにより、機台の仕様によっては、モータの許
容負荷に比較して、ドラフト装置の過負荷状態の負荷が
小さくなる場合に生じる。
【0007】精紡機や粗紡機のように機台に多数の紡出
部が装備されている装置では、各錘毎にドラフトローラ
への繊維の巻き付きを検出するセンサを設けるのはコス
トが高くなる。また、ドラフトローラと平行な光軸とな
るように光電センサを配置して、センサを複数錘で共用
する構成も考えられるが、過負荷になる前の巻き付きを
正確に検出するのは難しい。また、風綿等による誤検出
の可能性が高くなるという問題もある。
部が装備されている装置では、各錘毎にドラフトローラ
への繊維の巻き付きを検出するセンサを設けるのはコス
トが高くなる。また、ドラフトローラと平行な光軸とな
るように光電センサを配置して、センサを複数錘で共用
する構成も考えられるが、過負荷になる前の巻き付きを
正確に検出するのは難しい。また、風綿等による誤検出
の可能性が高くなるという問題もある。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は簡単な構成で、ドラフト
装置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト装置が
過負荷状態になったことを検出することができる紡機の
ドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置を提供す
ることにある。また、第2の目的はドラフト装置の異常
状態で紡機の運転が継続されるの防止することができる
紡機の制御装置を提供することにある。
のであって、その第1の目的は簡単な構成で、ドラフト
装置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト装置が
過負荷状態になったことを検出することができる紡機の
ドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置を提供す
ることにある。また、第2の目的はドラフト装置の異常
状態で紡機の運転が継続されるの防止することができる
紡機の制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明は、リフティング駆動系及
びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別個のモ
ータで駆動する紡機のドラフト装置の異常検出方法であ
る。ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態にお
いて、前記ドラフトローラを駆動する駆動モータに作用
する負荷トルクの変化の有無を監視し、負荷トルクが所
定の割合以上変化した場合に異常と判断する。
るため請求項1に記載の発明は、リフティング駆動系及
びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別個のモ
ータで駆動する紡機のドラフト装置の異常検出方法であ
る。ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態にお
いて、前記ドラフトローラを駆動する駆動モータに作用
する負荷トルクの変化の有無を監視し、負荷トルクが所
定の割合以上変化した場合に異常と判断する。
【0010】この発明では、ドラフトローラを駆動する
駆動モータに作用する負荷トルクの変化の有無が監視さ
れ、負荷トルクが所定の割合以上変化した場合に異常と
判断される。駆動モータへの供給電流量は負荷トルクの
大きさに比例する。そして、ドラフトローラの負荷トル
クは、紡出条件(紡出原料、ドラフト率)を変えない限
り一定であるため、正常状態であれば、一定加速領域及
び定速領域では一定の電流量が駆動用モータに供給され
る。粗糸やスライバ等の供給原料はその太さが厳密には
一定ではないため、ドラフトローラの負荷トルクは僅か
に変動する。そして、供給原料の太さ斑等に起因する変
動割合より大きく変化した場合には、異常と判断され
る。従って、ドラフトローラへの粗糸やスライバの巻き
付きを検出するセンサを使用せずに、簡単な構成で、ド
ラフト装置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト
装置が過負荷状態になったことを検出することができ
る。
駆動モータに作用する負荷トルクの変化の有無が監視さ
れ、負荷トルクが所定の割合以上変化した場合に異常と
判断される。駆動モータへの供給電流量は負荷トルクの
大きさに比例する。そして、ドラフトローラの負荷トル
クは、紡出条件(紡出原料、ドラフト率)を変えない限
り一定であるため、正常状態であれば、一定加速領域及
び定速領域では一定の電流量が駆動用モータに供給され
る。粗糸やスライバ等の供給原料はその太さが厳密には
一定ではないため、ドラフトローラの負荷トルクは僅か
に変動する。そして、供給原料の太さ斑等に起因する変
動割合より大きく変化した場合には、異常と判断され
る。従って、ドラフトローラへの粗糸やスライバの巻き
付きを検出するセンサを使用せずに、簡単な構成で、ド
ラフト装置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト
装置が過負荷状態になったことを検出することができ
る。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記負荷トルクの変化の有無を、前
記駆動モータに供給する電流値の変化で検出する。この
発明では、前記駆動モータに供給される電流量は駆動モ
ータに作用する負荷トルクの大きさに比例する。従っ
て、前記電流量の変化で異常の有無が検出される。
載の発明において、前記負荷トルクの変化の有無を、前
記駆動モータに供給する電流値の変化で検出する。この
発明では、前記駆動モータに供給される電流量は駆動モ
ータに作用する負荷トルクの大きさに比例する。従っ
て、前記電流量の変化で異常の有無が検出される。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記負荷トルクの変化の有無を、前
記ドラフトローラの駆動モータ側端部から前記駆動モー
タの出力軸までの回転部分のトルクの変化で検出する。
この発明では、負荷トルクが直接検出される。そして、
検出箇所がドラフトローラの駆動モータ側端部から該駆
動モータの出力軸までの回転部分のため、ドラフトロー
ラが過負荷状態になったか否かを確実に検出できる。
載の発明において、前記負荷トルクの変化の有無を、前
記ドラフトローラの駆動モータ側端部から前記駆動モー
タの出力軸までの回転部分のトルクの変化で検出する。
この発明では、負荷トルクが直接検出される。そして、
検出箇所がドラフトローラの駆動モータ側端部から該駆
動モータの出力軸までの回転部分のため、ドラフトロー
ラが過負荷状態になったか否かを確実に検出できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、リフティング駆
動系及びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別
個のモータで駆動する紡機のドラフト装置の異常検出装
置である。異常検出装置は、ドラフトローラを駆動する
駆動モータに供給される電流量を検出する電流量検出手
段と、前記ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状
態において、前記電流量検出手段の検出信号に基づいて
供給電流量が所定の割合以上変化したか否かを判断する
とともに、前記供給電流量が所定の割合以上変化したと
きに異常信号を出力する判断手段とを備えている。
動系及びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別
個のモータで駆動する紡機のドラフト装置の異常検出装
置である。異常検出装置は、ドラフトローラを駆動する
駆動モータに供給される電流量を検出する電流量検出手
段と、前記ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状
態において、前記電流量検出手段の検出信号に基づいて
供給電流量が所定の割合以上変化したか否かを判断する
とともに、前記供給電流量が所定の割合以上変化したと
きに異常信号を出力する判断手段とを備えている。
【0014】この発明では、ドラフトローラを駆動する
駆動モータに供給される電流量が電流量検出手段により
検出される。判断手段は、ドラフトローラの加速度又は
速度が一定の状態において、前記電流量検出手段の検出
信号に基づいて供給電流量が所定の割合以上変化したか
否かを判断する。そして、前記供給電流量が所定の割合
以上変化したときに異常信号を出力する。
駆動モータに供給される電流量が電流量検出手段により
検出される。判断手段は、ドラフトローラの加速度又は
速度が一定の状態において、前記電流量検出手段の検出
信号に基づいて供給電流量が所定の割合以上変化したか
否かを判断する。そして、前記供給電流量が所定の割合
以上変化したときに異常信号を出力する。
【0015】請求項5に記載の発明は、リフティング駆
動系及びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別
個のモータで駆動する紡機の制御装置である。そして、
ドラフトローラを駆動する駆動モータに作用する負荷ト
ルクの変化の有無を監視し、前記負荷トルクが所定の割
合以上変化した場合に異常と判断する異常検出装置から
異常検出信号が出力されたときに紡機の運転を停止する
制御を行う。この発明では、ドラフト装置の異常が検出
されると、紡機の運転が停止されるため、過負荷状態で
運転が継続されて部品が破損に到る不具合の発生が確実
に防止される。
動系及びスピンドル駆動系をドラフトパート駆動系と別
個のモータで駆動する紡機の制御装置である。そして、
ドラフトローラを駆動する駆動モータに作用する負荷ト
ルクの変化の有無を監視し、前記負荷トルクが所定の割
合以上変化した場合に異常と判断する異常検出装置から
異常検出信号が出力されたときに紡機の運転を停止する
制御を行う。この発明では、ドラフト装置の異常が検出
されると、紡機の運転が停止されるため、過負荷状態で
運転が継続されて部品が破損に到る不具合の発生が確実
に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を精紡機のドラフト
装置に具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説
明する。図1はドラフト装置の模式平面図、図4はドラ
フト装置の模式側断面図である。
装置に具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説
明する。図1はドラフト装置の模式平面図、図4はドラ
フト装置の模式側断面図である。
【0017】図4に示すように、ドラフト装置11は、
ドラフトローラとしてのフロントボトムローラ12、ミ
ドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を備
えた3線式の構成となっている。フロントボトムローラ
12は、図示しないローラスタンドに対して所定位置に
支持され、ミドル及びバックの各ボトムローラ13,1
4はローラスタンドに対して前後方向に位置調整可能に
固定された支持ブラケット(図示せず)を介して支持さ
れている。ボトムエプロン15はボトムテンサ16と、
テンショナー17とミドルボトムローラ13とに巻き掛
けられている。
ドラフトローラとしてのフロントボトムローラ12、ミ
ドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を備
えた3線式の構成となっている。フロントボトムローラ
12は、図示しないローラスタンドに対して所定位置に
支持され、ミドル及びバックの各ボトムローラ13,1
4はローラスタンドに対して前後方向に位置調整可能に
固定された支持ブラケット(図示せず)を介して支持さ
れている。ボトムエプロン15はボトムテンサ16と、
テンショナー17とミドルボトムローラ13とに巻き掛
けられている。
【0018】ウエイティングアーム18にはフロントト
ップローラ19、ミドルトップローラ20及びバックト
ップローラ21が、それぞれフロントボトムローラ1
2、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ1
4と対応する位置にトップローラ支持部材22を介して
それぞれ支持されている。ミドルトップローラ20には
エプロン20aが巻き掛けられている。各トップローラ
19〜21は2錘1組として支持されている。
ップローラ19、ミドルトップローラ20及びバックト
ップローラ21が、それぞれフロントボトムローラ1
2、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ1
4と対応する位置にトップローラ支持部材22を介して
それぞれ支持されている。ミドルトップローラ20には
エプロン20aが巻き掛けられている。各トップローラ
19〜21は2錘1組として支持されている。
【0019】ウエイティングアーム18にはレバー18
aが加圧位置と解放位置とに回動可能に配設されてい
る。レバー18aが図4に示すウエイティングアーム1
8のフレーム18bと当接する加圧位置に配置された状
態では、ウエイティングアーム18に支持された各トッ
プローラ19〜21をボトムローラ12,13,14側
に押圧する加圧位置(紡出位置)にロック状態で保持さ
れる。また、レバー18aが図4に示す状態から上方の
解放位置に回動された状態では、前記ロック状態が解除
されるようになっている。
aが加圧位置と解放位置とに回動可能に配設されてい
る。レバー18aが図4に示すウエイティングアーム1
8のフレーム18bと当接する加圧位置に配置された状
態では、ウエイティングアーム18に支持された各トッ
プローラ19〜21をボトムローラ12,13,14側
に押圧する加圧位置(紡出位置)にロック状態で保持さ
れる。また、レバー18aが図4に示す状態から上方の
解放位置に回動された状態では、前記ロック状態が解除
されるようになっている。
【0020】なお、ドラフト装置11は紡機機台に対し
て左右対称に設けられているが、図4では片側のみ示し
ている。図1に示すように、ドラフト装置11を構成す
る各ボトムローラ12〜14は、ギヤボックス23,2
4間に互いに平行に架設されている。駆動側のギヤボッ
クス23には、駆動モータ25の回転がベルト伝動機構
26を介して伝達される駆動軸27の回転を、左右両側
(図1では上下両側)の各ボトムローラ12〜14に伝
達する図示しない歯車列(駆動ギヤリング)が内蔵され
ている。また、被動側のギヤボックス24内には、左側
のフロントボトムローラ12とミドルボトムローラ13
同士、右側のフロントボトムローラ12とミドルボトム
ローラ13同士をそれぞれ連結するための歯車列(図示
せず)が内蔵されている。両バックボトムローラ14の
被動側は単に軸受に支持されているだけで、歯車列には
連結されていない。
て左右対称に設けられているが、図4では片側のみ示し
ている。図1に示すように、ドラフト装置11を構成す
る各ボトムローラ12〜14は、ギヤボックス23,2
4間に互いに平行に架設されている。駆動側のギヤボッ
クス23には、駆動モータ25の回転がベルト伝動機構
26を介して伝達される駆動軸27の回転を、左右両側
(図1では上下両側)の各ボトムローラ12〜14に伝
達する図示しない歯車列(駆動ギヤリング)が内蔵され
ている。また、被動側のギヤボックス24内には、左側
のフロントボトムローラ12とミドルボトムローラ13
同士、右側のフロントボトムローラ12とミドルボトム
ローラ13同士をそれぞれ連結するための歯車列(図示
せず)が内蔵されている。両バックボトムローラ14の
被動側は単に軸受に支持されているだけで、歯車列には
連結されていない。
【0021】駆動モータ25はインバータ28に接続さ
れ、インバータ28を介して機台制御装置29により変
速制御される。インバータ28は、商用電源をAC/D
Cコンバータ(いずれも図示せず)で変換した直流を入
力し、駆動モータ25を所定の回転数で回転させるた
め、負荷に対応した電流を出力する。インバータ28に
は駆動モータ25に供給される電流量を検出する電流量
検出手段としてのモータ電流検出回路30が装備されて
いる。
れ、インバータ28を介して機台制御装置29により変
速制御される。インバータ28は、商用電源をAC/D
Cコンバータ(いずれも図示せず)で変換した直流を入
力し、駆動モータ25を所定の回転数で回転させるた
め、負荷に対応した電流を出力する。インバータ28に
は駆動モータ25に供給される電流量を検出する電流量
検出手段としてのモータ電流検出回路30が装備されて
いる。
【0022】機台制御装置29は、CPU31、ROM
32、RAM33、入力装置及び入出力インタフェース
(いずれも図示せず)を備えている。機台制御装置29
はインバータ28と通信ライン34を介して接続されて
いる。通信ライン34はシリアル・インタフェースを使
用したシリアル通信が可能に構成されている。
32、RAM33、入力装置及び入出力インタフェース
(いずれも図示せず)を備えている。機台制御装置29
はインバータ28と通信ライン34を介して接続されて
いる。通信ライン34はシリアル・インタフェースを使
用したシリアル通信が可能に構成されている。
【0023】CPU31はドラフトローラの加速度又は
速度が一定の状態において、モータ電流検出回路30の
検出信号に基づいて供給電流量が所定の割合以上変化し
たか否かを判断するとともに、前記供給電流量が所定の
割合以上変化したときに異常信号を出力する判断手段を
構成する。従って、この実施の形態ではモータ電流検出
回路30及びCPU31により、ドラフト装置11の異
常検出装置が構成される。なお、「所定の割合以上変化
する」とは、供給原料(粗糸)の太さ斑等に起因する変
動割合より大きく変化することを意味する。
速度が一定の状態において、モータ電流検出回路30の
検出信号に基づいて供給電流量が所定の割合以上変化し
たか否かを判断するとともに、前記供給電流量が所定の
割合以上変化したときに異常信号を出力する判断手段を
構成する。従って、この実施の形態ではモータ電流検出
回路30及びCPU31により、ドラフト装置11の異
常検出装置が構成される。なお、「所定の割合以上変化
する」とは、供給原料(粗糸)の太さ斑等に起因する変
動割合より大きく変化することを意味する。
【0024】また、CPU31はリフティング駆動系及
びスピンドル駆動系を駆動するモータ(図示せず)の制
御も行い、紡機の制御装置としても機能する。そして、
CPU31は前記異常信号を出力したときに、紡機の運
転を停止する制御を行う。従って、CPU31はドラフ
ト装置11の異常検出装置から異常検出信号が出力され
た時に紡機の運転を停止する制御装置を構成する。
びスピンドル駆動系を駆動するモータ(図示せず)の制
御も行い、紡機の制御装置としても機能する。そして、
CPU31は前記異常信号を出力したときに、紡機の運
転を停止する制御を行う。従って、CPU31はドラフ
ト装置11の異常検出装置から異常検出信号が出力され
た時に紡機の運転を停止する制御装置を構成する。
【0025】ROM32にはプログラムデータと、その
実行に必要な各種データとが記憶されている。プログラ
ムデータには種々の繊維原料、紡出糸番手及び撚り数等
の紡出条件と、定常運転時のスピンドル回転速度、ドラ
フト駆動系及びリフティング駆動系のモータの回転速度
との対応データや、種々の巻量における回転数と供給電
流量との関係を示すマップ等がある。RAM33は入力
装置により入力されたデータやCPU31における演算
処理結果等を一時記憶する。入力装置は紡出糸番手、繊
維種(原料)、紡出運転時の最高スピンドル回転数、紡
出長、リフト長、チェイス長、使用ボビン長等の紡出条
件データの入力に使用される。
実行に必要な各種データとが記憶されている。プログラ
ムデータには種々の繊維原料、紡出糸番手及び撚り数等
の紡出条件と、定常運転時のスピンドル回転速度、ドラ
フト駆動系及びリフティング駆動系のモータの回転速度
との対応データや、種々の巻量における回転数と供給電
流量との関係を示すマップ等がある。RAM33は入力
装置により入力されたデータやCPU31における演算
処理結果等を一時記憶する。入力装置は紡出糸番手、繊
維種(原料)、紡出運転時の最高スピンドル回転数、紡
出長、リフト長、チェイス長、使用ボビン長等の紡出条
件データの入力に使用される。
【0026】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番
手、撚り数等の紡出条件が入力装置により機台制御装置
29に入力される。そして、精紡機の運転が開始される
と、機台制御装置29からの指令に基づき、紡出条件に
対応してインバータ28を介して駆動モータ25が回転
制御される。また、スピンドル駆動系及びリフティング
系の駆動モータも所定の回転速度となるように制御され
る。
説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番
手、撚り数等の紡出条件が入力装置により機台制御装置
29に入力される。そして、精紡機の運転が開始される
と、機台制御装置29からの指令に基づき、紡出条件に
対応してインバータ28を介して駆動モータ25が回転
制御される。また、スピンドル駆動系及びリフティング
系の駆動モータも所定の回転速度となるように制御され
る。
【0027】精紡機が運転されると、図4に示すよう
に、粗糸Rはドラフト装置11のバックローラ14,2
1からフロントローラ12,19の間を通過することに
よりドラフトされた後、図示しない巻き取り部におい
て、スピンドルと一体回転されるボビンに巻き取られ
る。
に、粗糸Rはドラフト装置11のバックローラ14,2
1からフロントローラ12,19の間を通過することに
よりドラフトされた後、図示しない巻き取り部におい
て、スピンドルと一体回転されるボビンに巻き取られ
る。
【0028】モータ電流検出回路30で検出されたモー
タ電流値が通信ライン34を介して機台制御装置29に
入力される。CPU31はその電流値を常時監視する。
そして、電流値が所定の割合以上変化したか否かを判断
し、電流量が所定の割合以上変化したときに異常と判断
して、異常信号を出力する。この異常信号に基づいて、
機台の運転停止制御が実施されるとともに、ブザー、警
報ランプ等の報知手段が駆動されて、アラームが作業者
に報知される。
タ電流値が通信ライン34を介して機台制御装置29に
入力される。CPU31はその電流値を常時監視する。
そして、電流値が所定の割合以上変化したか否かを判断
し、電流量が所定の割合以上変化したときに異常と判断
して、異常信号を出力する。この異常信号に基づいて、
機台の運転停止制御が実施されるとともに、ブザー、警
報ランプ等の報知手段が駆動されて、アラームが作業者
に報知される。
【0029】図2は、ドラフト装置11が正常に駆動さ
れている状態における駆動モータ25の回転数及びトル
ク(モータ電流)の時間変化を示すグラフであり、図3
は、ドラフト装置11に異常が発生した場合における駆
動モータ25の回転数及びトルク(モータ電流)の時間
変化を示すグラフである。なお、図2及び図3は精紡機
の巻き取り速度が最高回転速度に到達する前の期間を示
している。
れている状態における駆動モータ25の回転数及びトル
ク(モータ電流)の時間変化を示すグラフであり、図3
は、ドラフト装置11に異常が発生した場合における駆
動モータ25の回転数及びトルク(モータ電流)の時間
変化を示すグラフである。なお、図2及び図3は精紡機
の巻き取り速度が最高回転速度に到達する前の期間を示
している。
【0030】駆動モータ25への供給電流量は、負荷ト
ルクの大きさに比例する。また、ドラフトローラの負荷
トルクは紡出原料及びドラフト率を変えない限り一定と
なる。そして、ドラフト装置11は、スピンドル駆動系
及びリフティング駆動系と独立して駆動モータ25によ
って駆動される。従って、ドラフト装置11が正常であ
れば、図2に示すように、回転速度が一定割合で変化す
る場合、即ち加速度が一定の場合、モータ電流は一定と
なる。また、回転速度が一定の場合もモータ電流は一定
となる。しかし、ドラフトローラへの粗糸の巻き付きや
エプロンの噛み込み等が発生して、ドラフトローラの負
荷トルクが大きくなると、図3に示すように、駆動モー
タ25に供給されるモータ電流値が大きくなる。従っ
て、駆動モータ25が過負荷状態にならなくても、ドラ
フトローラの負荷が異常となったことが検出される。
ルクの大きさに比例する。また、ドラフトローラの負荷
トルクは紡出原料及びドラフト率を変えない限り一定と
なる。そして、ドラフト装置11は、スピンドル駆動系
及びリフティング駆動系と独立して駆動モータ25によ
って駆動される。従って、ドラフト装置11が正常であ
れば、図2に示すように、回転速度が一定割合で変化す
る場合、即ち加速度が一定の場合、モータ電流は一定と
なる。また、回転速度が一定の場合もモータ電流は一定
となる。しかし、ドラフトローラへの粗糸の巻き付きや
エプロンの噛み込み等が発生して、ドラフトローラの負
荷トルクが大きくなると、図3に示すように、駆動モー
タ25に供給されるモータ電流値が大きくなる。従っ
て、駆動モータ25が過負荷状態にならなくても、ドラ
フトローラの負荷が異常となったことが検出される。
【0031】この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態
において、ドラフトローラを駆動する駆動モータ25に
作用する負荷トルクの変化の有無を監視し、負荷トルク
が所定の割合以上変化した場合に異常と判断する。従っ
て、ドラフトローラへの粗糸の巻き付きを直接検出する
センサを使用せずに、簡単な構成で、ドラフト装置11
の駆動モータ25の許容負荷範囲内で、ドラフト装置1
1が過負荷状態になったことを検出することができる。
その結果、ドラフト装置11の部品損傷を未然に防止で
きる。
において、ドラフトローラを駆動する駆動モータ25に
作用する負荷トルクの変化の有無を監視し、負荷トルク
が所定の割合以上変化した場合に異常と判断する。従っ
て、ドラフトローラへの粗糸の巻き付きを直接検出する
センサを使用せずに、簡単な構成で、ドラフト装置11
の駆動モータ25の許容負荷範囲内で、ドラフト装置1
1が過負荷状態になったことを検出することができる。
その結果、ドラフト装置11の部品損傷を未然に防止で
きる。
【0032】(2) 駆動モータ25に作用する負荷ト
ルクの変化の有無を、駆動モータ25に供給する電流値
の変化で検出する。従って、ドラフトローラのトルク変
化を直接検出する構成に比較して、検出手段の構成が簡
単になる。
ルクの変化の有無を、駆動モータ25に供給する電流値
の変化で検出する。従って、ドラフトローラのトルク変
化を直接検出する構成に比較して、検出手段の構成が簡
単になる。
【0033】(3) 異常検出装置から異常検出信号が
出力されたときに、機台制御装置29により紡機の運転
を停止する制御が行われる。従って、ドラフト装置11
の過負荷状態で運転が継続されて部品が破損に到る不具
合の発生が確実に防止される。
出力されたときに、機台制御装置29により紡機の運転
を停止する制御が行われる。従って、ドラフト装置11
の過負荷状態で運転が継続されて部品が破損に到る不具
合の発生が確実に防止される。
【0034】(4) 異常の有無の判断が機台制御装置
29で行われるため、その判断時点において駆動モータ
25の駆動状態が、ドラフトローラを一定加速状態ある
いは一定速度で駆動しているか否かの情報が容易に分か
る。従って、インバータ28側に判断手段を設けるより
構成が簡単になる。
29で行われるため、その判断時点において駆動モータ
25の駆動状態が、ドラフトローラを一定加速状態ある
いは一定速度で駆動しているか否かの情報が容易に分か
る。従って、インバータ28側に判断手段を設けるより
構成が簡単になる。
【0035】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 〇 駆動モータ25に作用する負荷トルクを検出する検
出手段として、電流検出手段に代えて、駆動モータ25
の出力軸からドラフトローラの駆動モータ側端部との間
の回転部分のトルクの変化を検出するトルク検出手段を
設けてもよい。トルク検出手段として、例えばトルク変
換器が使用される。トルク変換器はトルクを電気信号
(例えば、電圧)に変換する。また、ドラフトローラの
駆動モータ25側の端部に歪みゲージを貼り付けて、ド
ラフトローラの負荷トルクを検出する構成としてもよ
い。これらの構成では、負荷トルクを直接検出できる。
そして、検出箇所がドラフトローラの駆動モータ側端部
から駆動モータ25の出力軸までの回転部分のため、ド
ラフトローラの負荷を確実に検出できる。
く、例えば、次のように具体化してもよい。 〇 駆動モータ25に作用する負荷トルクを検出する検
出手段として、電流検出手段に代えて、駆動モータ25
の出力軸からドラフトローラの駆動モータ側端部との間
の回転部分のトルクの変化を検出するトルク検出手段を
設けてもよい。トルク検出手段として、例えばトルク変
換器が使用される。トルク変換器はトルクを電気信号
(例えば、電圧)に変換する。また、ドラフトローラの
駆動モータ25側の端部に歪みゲージを貼り付けて、ド
ラフトローラの負荷トルクを検出する構成としてもよ
い。これらの構成では、負荷トルクを直接検出できる。
そして、検出箇所がドラフトローラの駆動モータ側端部
から駆動モータ25の出力軸までの回転部分のため、ド
ラフトローラの負荷を確実に検出できる。
【0036】○ 駆動モータ25に作用する負荷トルク
の変化の有無を監視し、負荷トルクが所定の割合以上変
化した場合に異常と判断する判断手段をインバータ28
に設けてもよい。
の変化の有無を監視し、負荷トルクが所定の割合以上変
化した場合に異常と判断する判断手段をインバータ28
に設けてもよい。
【0037】○ 駆動モータ25に供給される電流量を
検出する電流量検出手段として、電流値を直接検出する
構成に代えて、電流値に対応する電圧を検出するセンサ
を使用してもよい。
検出する電流量検出手段として、電流値を直接検出する
構成に代えて、電流値に対応する電圧を検出するセンサ
を使用してもよい。
【0038】〇 全てのドラフトローラを1台の駆動モ
ータ25で駆動する構成に代えて、フロントボトムロー
ラ12を1台の駆動モータで駆動し、ミドルボトムロー
ラ13及びバックボトムローラ14を1台の駆動モータ
で駆動する構成とする。そして、各駆動モータに作用す
る負荷トルクをそれぞれ別個に検出して、過負荷状態の
有無を判断する構成としてもよい。この場合、ドラフト
率の変更が容易になる。
ータ25で駆動する構成に代えて、フロントボトムロー
ラ12を1台の駆動モータで駆動し、ミドルボトムロー
ラ13及びバックボトムローラ14を1台の駆動モータ
で駆動する構成とする。そして、各駆動モータに作用す
る負荷トルクをそれぞれ別個に検出して、過負荷状態の
有無を判断する構成としてもよい。この場合、ドラフト
率の変更が容易になる。
【0039】〇 駆動モータ25に作用する負荷トルク
が所定の割合以上変化した場合に異常と判断する基準値
を予め機台制御装置29のROM32等にデータとして
記憶させておく構成に限らず、入力装置等により基準値
として任意の値を設定可能にしてもよい。
が所定の割合以上変化した場合に異常と判断する基準値
を予め機台制御装置29のROM32等にデータとして
記憶させておく構成に限らず、入力装置等により基準値
として任意の値を設定可能にしてもよい。
【0040】〇 基準値を紡出条件に限らず一定の固定
値としてもよい。この場合、判断手段としてCPUを使
用せずに、比較器を使用して、駆動モータ25に供給さ
れる電流値が異常と判断される所定の値に達したか否か
を判断してもよい。また、トルク変換器の出力信号であ
る電圧値や電流値を比較器で基準値と比較して異常の有
無を判断してもよい。
値としてもよい。この場合、判断手段としてCPUを使
用せずに、比較器を使用して、駆動モータ25に供給さ
れる電流値が異常と判断される所定の値に達したか否か
を判断してもよい。また、トルク変換器の出力信号であ
る電圧値や電流値を比較器で基準値と比較して異常の有
無を判断してもよい。
【0041】○ 異常検出装置から異常検出信号が出力
されたときに、機台制御装置29により直ちに紡機の運
転を停止する構成に代えて、異常検出信号が所定時間継
続された時点で紡機の運転を停止する制御を行うように
してもよい。この場合、負荷トルクの異常が一過性の場
合に、機台の停止及び再起動を行う必要がない。
されたときに、機台制御装置29により直ちに紡機の運
転を停止する構成に代えて、異常検出信号が所定時間継
続された時点で紡機の運転を停止する制御を行うように
してもよい。この場合、負荷トルクの異常が一過性の場
合に、機台の停止及び再起動を行う必要がない。
【0042】○ ドラフト装置11は3線式に限らず、
ドラフトローラを片側4本以上備えた装置であってもよ
い。 ○ 各ボトムローラ12〜14を機台の一方側から駆動
モータ25で駆動する構成に限らず、機台の両側から駆
動する構成としてもよい。
ドラフトローラを片側4本以上備えた装置であってもよ
い。 ○ 各ボトムローラ12〜14を機台の一方側から駆動
モータ25で駆動する構成に限らず、機台の両側から駆
動する構成としてもよい。
【0043】○ リング精紡機に限らず、粗糸を経ずに
スライバをドラフトして精紡糸を直接紡出するリング精
紡機や粗紡機等、ドラフト装置を備えた他の紡機に適用
してもよい。
スライバをドラフトして精紡糸を直接紡出するリング精
紡機や粗紡機等、ドラフト装置を備えた他の紡機に適用
してもよい。
【0044】前記各実施の形態から把握できる技術的思
想(発明)について以下に記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、前記制御装置
は前記異常検出装置から異常検出信号が所定時間継続し
たときに、紡機の運転を停止する制御を行う。
想(発明)について以下に記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、前記制御装置
は前記異常検出装置から異常検出信号が所定時間継続し
たときに、紡機の運転を停止する制御を行う。
【0045】(2) 請求項5に記載の発明において、
前記異常検出装置は、ドラフトローラを駆動する駆動モ
ータに供給される電流量を検出する電流量検出手段とし
て、前記ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態
において、前記電流量検出手段の検出信号に基づいて供
給電流量が所定の割合以上変化したか否かを判断すると
ともに、前記供給電流量が所定の割合以上変化したとき
に異常信号を出力する判断手段とを備えている。
前記異常検出装置は、ドラフトローラを駆動する駆動モ
ータに供給される電流量を検出する電流量検出手段とし
て、前記ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態
において、前記電流量検出手段の検出信号に基づいて供
給電流量が所定の割合以上変化したか否かを判断すると
ともに、前記供給電流量が所定の割合以上変化したとき
に異常信号を出力する判断手段とを備えている。
【0046】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜請求
項4に記載の発明によれば、簡単な構成で、ドラフト装
置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト装置が過
負荷状態になったことを検出することができる。また、
請求項5に記載の発明によれば、ドラフト装置の異常状
態で紡機の運転が継続されるの防止することができる。
項4に記載の発明によれば、簡単な構成で、ドラフト装
置の駆動モータの許容負荷範囲内で、ドラフト装置が過
負荷状態になったことを検出することができる。また、
請求項5に記載の発明によれば、ドラフト装置の異常状
態で紡機の運転が継続されるの防止することができる。
【図1】 一実施の形態のドラフト装置の模式構成図。
【図2】 (a)は正常時の負荷トルク(モータ電流)
の経時変化を、(b)は駆動モータの回転数の経時変化
をそれぞれ示すグラフ。
の経時変化を、(b)は駆動モータの回転数の経時変化
をそれぞれ示すグラフ。
【図3】 (a)は異常時の負荷トルク(モータ電流)
の経時変化を、(b)は駆動モータの回転数の経時変化
をそれぞれ示すグラフ。
の経時変化を、(b)は駆動モータの回転数の経時変化
をそれぞれ示すグラフ。
【図4】 ドラフト装置の模式側断面図。
11…ドラフト装置、12…ドラフトローラとしてのフ
ロントボトムローラ、13…同じくミドルボトムロー
ラ、14…同じくバックボトムローラ、25…駆動モー
タ、30…異常検出装置を構成する電流量検出手段とし
てのモータ電流検出回路、29…制御装置としての機台
制御装置、31…異常検出装置を構成する判断手段とし
てのCPU。
ロントボトムローラ、13…同じくミドルボトムロー
ラ、14…同じくバックボトムローラ、25…駆動モー
タ、30…異常検出装置を構成する電流量検出手段とし
てのモータ電流検出回路、29…制御装置としての機台
制御装置、31…異常検出装置を構成する判断手段とし
てのCPU。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 新美 究
愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会
社豊田自動織機内
Fターム(参考) 4L056 AA02 DA28 EA10 EA32 EA43
EB10 EB18 EC70 ED11
Claims (5)
- 【請求項1】 リフティング駆動系及びスピンドル駆動
系をドラフトパート駆動系と別個のモータで駆動する紡
機のドラフト装置の異常検出方法であって、 ドラフトローラの加速度又は速度が一定の状態におい
て、前記ドラフトローラを駆動する駆動モータに作用す
る負荷トルクの変化の有無を監視し、負荷トルクが所定
の割合以上変化した場合に異常と判断する紡機のドラフ
ト装置の異常検出方法。 - 【請求項2】 前記負荷トルクの変化の有無を、前記駆
動モータに供給する電流値の変化で検出する請求項1に
記載の紡機のドラフト装置の異常検出方法。 - 【請求項3】 前記負荷トルクの変化の有無を、前記ド
ラフトローラの駆動モータ側端部から前記駆動モータの
出力軸までの回転部分のトルクの変化で検出する請求項
1に記載の紡機のドラフト装置の異常検出方法。 - 【請求項4】 リフティング駆動系及びスピンドル駆動
系をドラフトパート駆動系と別個のモータで駆動する紡
機のドラフト装置の異常検出装置であって、 ドラフトローラを駆動する駆動モータに供給される電流
量を検出する電流量検出手段と、前記ドラフトローラの
加速度又は速度が一定の状態において、前記電流量検出
手段の検出信号に基づいて供給電流量が所定の割合以上
変化したか否かを判断するとともに、前記供給電流量が
所定の割合以上変化したときに異常信号を出力する判断
手段とを備えている紡機のドラフト装置の異常検出装
置。 - 【請求項5】 リフティング駆動系及びスピンドル駆動
系をドラフトパート駆動系と別個のモータで駆動する紡
機の制御装置であって、ドラフトローラを駆動する駆動
モータに作用する負荷トルクの変化の有無を監視し、前
記負荷トルクが所定の割合以上変化した場合に異常と判
断する異常検出装置から異常検出信号が出力されたとき
に紡機の運転を停止する制御を行う紡機の制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001359038A JP2003166135A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装置 |
EP02026321A EP1314804A1 (en) | 2001-11-26 | 2002-11-21 | Abnormality detecting method and device for the control of the drafting device of a spinning machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001359038A JP2003166135A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003166135A true JP2003166135A (ja) | 2003-06-13 |
Family
ID=19170112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001359038A Withdrawn JP2003166135A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 紡機のドラフト装置の異常検出方法及び異常検出装置並びに紡機の制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1314804A1 (ja) |
JP (1) | JP2003166135A (ja) |
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CN108350616B (zh) * | 2015-11-11 | 2021-08-06 | 欧瑞康纺织有限及两合公司 | 用于监控在变形期间的质量的方法以及变形装置 |
JP2020018031A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 村田機械株式会社 | 負荷監視システム、ドラフト装置、紡績ユニット、紡績機 |
CN110359140B (zh) * | 2019-07-10 | 2021-08-27 | 东华大学 | 一种牵伸过程中纤维变速点位置的测试方法 |
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DE4113565C2 (de) * | 1991-04-25 | 1994-05-11 | Zinser Textilmaschinen Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung der Verzugskraft in Streckwerken von Spinnereimaschinen |
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-
2001
- 2001-11-26 JP JP2001359038A patent/JP2003166135A/ja not_active Withdrawn
-
2002
- 2002-11-21 EP EP02026321A patent/EP1314804A1/en not_active Withdrawn
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