JP3812426B2 - 紡機のドラフトローラの緩み検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紡機のドラフトローラの緩み検知装置に係り、詳しくは複数のローラシャフトをその端部に形成されたねじ部の螺合により互いに連結して構成された複数本のボトムローラを備え、各ボトムローラが2本のラインシャフトに分割されるとともに同軸上に配置され、前記各ラインシャフトがそれぞれ機台の端部側から駆動されるドラフト装置を備えた紡機のドラフトローラの緩み検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リング精紡機等の紡機においては、粗糸ボビンから供給される粗糸が、ドラフト装置でドラフトされてフロントローラから送出され、スネルワイヤ、アンチノードリング及びリング上を走行するトラベラを経て、スピンドルと一体に回転するボビンに巻き取られる。
【0003】
一般に、図5に示すように、ドラフト装置51はフロントローラ52、ミドルローラ53及びバックローラ54の3線式で、図4に示すように、フロントボトムローラ52a、ミドルボトムローラ53a及びバックボトムローラ54aが1台の駆動モータ55で駆動される。
【0004】
また、一般に各ボトムローラ52a〜54aは、図6に示すように、複数のローラシャフト56をその端部に形成された雄ねじ部56a及び雌ねじ部56bの螺合により互いに連結して、1本のラインシャフト状に構成されている。そして、ねじの方向は、各ボトムローラ52a〜54aが受ける負荷の方向によって締まり勝手となるように構成されるのが普通である。従って、粗糸Rをドラフトして送り出す作用を為す各ボトムローラ52a〜54aは、繊維束(粗糸)の送り出し方向(図5における反時計回り方向)に回転されると、締まり勝手となるように構成されている。
【0005】
また、近年、機台の多数錘化(例えば、片側で400〜600錘)のために機台長が長くなった場合、機台の長手方向両端に駆動モータを設け、ドラフト装置の各ボトムローラをほぼ中央で2本のラインシャフトに分割し、各ラインシャフトをそれぞれ機台端部側から駆動する構成の装置が提案され、実施もされている。各ボトムローラを2本のラインシャフトに分割した構成においても、スピンドルピッチは全て一定のため、各ラインシャフトは対向する端面の間隔が数mm〜十mm程度と狭くなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ドラフト装置51のバックローラ54に作用する負荷は、図5に示すように、粗糸Rを引き入れるための力の反力F1と、ミドルローラ53により繊維を介して引っ張られる力F2との合力となる。そして、反力F1と力F2とは向きが反対のため、バックボトムローラ54aを回転させる際の負荷が両力F1,F2の大小関係によって変動する。そして、各錘に供給される粗糸の斑等により、バックボトムローラ54aを構成するローラシャフト56に作用する負荷に大きな差が生じると、負荷の大きなローラシャフト56と、負荷の小さなローラシャフト56との間で相対回転が生じ、ねじが緩む方向の力を受ける可能性がある。緩みが発生すると所定のドラフト率でドラフトが行われないばかりでなく、バックボトムローラ54aが伸びる。そして、緩みが発生するとその緩みが増加し易く、緩み量即ち伸びが大きくなり、分割されたバックボトムローラ54aの対向する端面同士が当接して干渉する状態となり、部品の損傷を招く事態になる虞がある。
【0007】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のローラシャフトをその端部に形成されたねじ部の螺合により互いに連結して構成されたボトムローラが、2本のラインシャフトに分割されるとともに、各ラインシャフトがそれぞれ機台の端部側から駆動されるドラフト装置において、前記ローラシャフトのねじ部の緩み発生を検知することができる紡機のドラフトローラの緩み検知装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、各ボトムローラが、複数のローラシャフトをその端部に形成されたねじ部の螺合により互いに連結して構成されるとともに、長手方向において2本のラインシャフトに分割されている。各ラインシャフトは同軸上に配置されるとともに、それぞれ機台の端部側から駆動される。そして、バックボトムローラを構成する前記複数のローラシャフトのうちの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの回転又は軸方向への移動に基づいて、ローラシャフトの緩みを検知する検知手段を設けた。
【0009】
この発明では、2本のラインシャフトに分割されたバックボトムローラを構成する複数のローラシャフトに作用する負荷の差が大きくなった状態で、ローラシャフトに相対回転が発生する。そして、少なくとも一部のローラシャフトに緩みが生じると、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトが緩み側へ移動(回転)し、その軸方向への移動又は緩み側への回転が検知手段により検知される。従って、その検知信号に基づいて機台停止等の適切な処置を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの回転に基づいて前記緩みを検知する。この発明では、ラインシャフトの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの回転に基づいて、ローラシャフトの緩みが検知される。ラインシャフトを構成する複数のローラシャフトのいずれが緩んでも、その緩みによる回転は、前記端部に位置するローラシャフトに反映されるため、該ローラシャフトの回転を検知することにより、ラインシャフトを構成するローラシャフトに緩みが生じたことを検知できる。また、前記ローラシャフトの軸方向への移動を直接検知する構成では、両ラインシャフト間の隙間が小さいため、熱膨張によるラインシャフトの伸びを除いて、ねじ部の緩みに起因する移動を正確に検知するのは難しい。しかし、ローラシャフトの回転を検知する構成では、ローラシャフト1回転当たりのローラシャフトの移動量が小さくても、十分精度良く検知できる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトと、駆動側端部に位置するローラシャフトとの相対回転に基づいて前記緩みを検知する。この発明では、ラインシャフトの駆動側端部の位置を基準にして、それに対する駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの相対回転に基づいて、ローラシャフトの緩みが検知される。従って、いずれのローラシャフトが緩んでも、前記両ローラシャフトが相対回転され、端面が対向する2本のラインシャフトの端部に設けられたローラシャフト同士の相対回転に基づく検知方法に比較して、検知精度が良くなる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置する互いに対向するローラシャフトの相対回転に基づいて前記緩みを検知する。この発明では、センサの数が2個で、1本のバックボトムローラを構成する各ローラシャフトの緩みを検知できる。両ラインシャフトが同時に同じように緩む場合は、前記両ローラシャフトは相対回転せず、緩みを検知できないが、両ラインシャフトが同時に同じように緩む確立は非常に小さいため殆ど支障はない。
【0013】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ドラフト装置が左右一対設けられた精紡機において、前記検知手段が各ドラフト装置に装備されている。従って、この発明においては、一般のリング精紡機等において、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明に対応した作用効果が得られる。
【0014】
請求項6記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記ドラフト装置が左右一対設けられた精紡機において、前記検知手段が各ドラフト装置に装備されるとともに、前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置する4個のローラシャフトの回転に基づいて前記緩みを検知する。従って、この発明では、請求項4に記載の発明に比較して検知精度が向上する。
【0015】
請求項7に記載の発明では、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記検知手段は検知部として近接スイッチを備え、被検知部側の前記ローラシャフトには近接スイッチと対応する箇所の断面がほぼD状に形成されている。この発明では、検知部として光センサ等のように受光部における受光の有無あるいは受光量の検出を利用した構成の検知部に比較して風綿の影響による誤検知の可能性が低くなる。また、被検知部となる部分のローラシャフトの断面がほぼD状に形成されているため、円形部分の周面に被検知部を突設した場合と異なり、バックボトムローラの下流側に繊維束のガイドプレートを配置する際に被検知部が邪魔にならない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をドラフト装置が左右一対設けられた精紡機に具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1はトップローラを省略したドラフト装置の模式平面図である。
【0017】
図1に示すように、ドラフト装置11は、ドラフトローラとしてのフロントボトムローラ12、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を備えた3線式の構成となっている。各ボトムローラ12〜14はそれぞれ2本のラインシャフト12a,12b,13a,13b,14a,14bに分割されるとともに、対をなす各2本のラインシャフト12a,12b、13a,13b、14a,14bは同軸上に配置されている。各ラインシャフト12a〜14a,12b〜14bは、それぞれ機台の端部側から駆動モータ15a,15bによって駆動される。
【0018】
各ラインシャフト12a〜14aは機台の一端側に配設されたギヤボックス16aに内蔵された図示しない歯車列(駆動ギヤリング)により互いに作動連結されている。各ラインシャフト12b〜14bは機台の他端側に配設されたギヤボックス16bに内蔵された図示しない歯車列(駆動ギヤリング)により互いに作動連結されている。ギヤボックス16a,16bには、駆動モータ15a,15bの回転がベルト伝動機構17を介して伝達される。駆動モータ15a,15bはインバータ18を介して機台制御装置19により変速制御される。
【0019】
図2(a)に示すように、各ラインシャフト12a〜14a,12b〜14bは、複数のローラシャフト21をその端部に形成された雄ねじ部21a及び雌ねじ部21bの螺合により互いに連結して構成されている。なお、図2(a)では、バックボトムローラ14のラインシャフト14a,14bを示している。ローラシャフト21のうちの駆動側と反対側の端部に位置する両ローラシャフト21はその対向する端部において軸受20aにより支持されている。また、ローラシャフト21はその連結部近傍において軸受20bにより支持されている。
【0020】
バックボトムローラ14には、バックボトムローラ14を構成する複数のローラシャフト21のうちの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の緩みを検知する検知手段が設けられている。検知手段は、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転に基づいて、ローラシャフトの緩みを検知するように構成されている。この実施の形態では、検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21と、駆動側端部に位置するローラシャフト21との相対回転に基づいて前記緩みを検知する。
【0021】
この実施の形態では、検知手段は、ラインシャフト14a,14bの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21と対応する位置に配置された検知部としての近接スイッチ22a,22bと、駆動側端部に位置するローラシャフト21と対応する位置に配置された検知部としての近接スイッチ23a,23bとを備えている。ラインシャフト14a,14bの駆動側端部に位置するローラシャフト21は、緩みが生じないため、近接スイッチ23a,23bは各2本のラインシャフト14a,14bに対して1個宛設けられている。
【0022】
また、図2(b),(c)に示すように、被検知部側のローラシャフト21は近接スイッチ22a,22b,23a,23bと対応する箇所の断面がほぼD状に形成されて、周面の一部に平面部21cが形成されている。平面部21cの位置は、近接スイッチ22a,22bに対応する箇所と、近接スイッチ23a,23bに対応する箇所とで180度位相がずれた状態に形成されている。従って、各ローラシャフト21が緩みのない連結状態で回転した場合、近接スイッチ22a,22bが平面部21cと対向した後、バックボトムローラ14が180度回転すると、近接スイッチ23a,23bが平面部21cと対向する状態となるように平面部21cの位置が設定されている。
【0023】
機台制御装置19は、CPU24、ROM25、RAM26、入力装置及び入出力インタフェース(いずれも図示せず)を備えている。CPU24はインバータ18を介して両駆動モータ15a,15bを制御するとともに、図示しないリフティング駆動系及びスピンドル駆動系を駆動するモータ(図示せず)の制御も行い、紡機の制御装置として機能する。
【0024】
機台制御装置19は各近接スイッチ22a,22b,23a,23bと電気的に接続され、CPU24には各近接スイッチ22a,22b,23a,23bの出力信号が入力される。検知手段を構成するCPU24は、その信号に基づいてバックボトムローラ14の各ラインシャフト14a,14bの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21が、駆動側端部のローラシャフト21に対して相対回転したか否かを判断し、相対回転したと判断したときに異常信号(緩み検知信号)を出力する。また、CPU24は前記異常信号を出力したときに、紡機の運転を停止する制御を行う。従って、CPU24はドラフト装置11の緩み検知装置から緩み検知信号が出力された時に紡機の運転を停止する制御装置を構成する。
【0025】
ROM25にはプログラムデータと、その実行に必要な各種データとが記憶されている。プログラムデータには種々の繊維原料、紡出糸番手及び撚り数等の紡出条件と、定常運転時のスピンドル回転速度、ドラフト駆動系及びリフティング駆動系の駆動モータの回転速度との対応データや、種々の巻量における回転数と駆動モータ15a,15bへの供給電流量との関係を示すマップ等がある。RAM26は入力装置により入力されたデータやCPU24における演算処理結果等を一時記憶する。入力装置は紡出糸番手、繊維種(原料)、紡出運転時の最高スピンドル回転数、紡出長、リフト長、チェイス長、使用ボビン長等の紡出条件データの入力に使用される。
【0026】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番手、撚り数等の紡出条件が入力装置により機台制御装置19に入力される。そして、精紡機の運転が開始されると、機台制御装置19からの指令に基づき、紡出条件に対応してインバータ18を介して駆動モータ15a,15bが駆動制御される。また、スピンドル駆動系及びリフティング系の駆動モータも所定の回転速度となるように制御される。
【0027】
精紡機が運転されると、粗糸Rはドラフト装置11のバックローラからフロントローラの間を通過することによりドラフトされた後、図示しない巻き取り部において、スピンドルと一体回転されるボビンに巻き取られる。
【0028】
また、精紡機が運転されると各ボトムローラ12〜14が所定の速度で回転される。各近接スイッチ22a,22b,23a,23bと対応するローラシャフト21には平面部21cが一箇所に形成されているため、ローラシャフト21が1回転すると対応する近接スイッチからパルス信号が1パルス出力される。緩みがなければ、図3に正常部分として示すように、ラインシャフト14aの駆動側端部と反対側の近接スイッチ22aと、駆動側端部の近接スイッチ23aとから交互にパルス信号が出力される。
【0029】
しかし、バックボトムローラ14を構成する複数のローラシャフト21に作用する負荷がローラシャフト21によってバラツキを生じ、異なるローラシャフト21間で負荷に大きな差が生じると、負荷の大きなローラシャフト21と、負荷の小さなローラシャフト21との間で相対回転が生じる。例えば、ラインシャフト14aにおいて相対回転が生じてねじ部が緩むと、駆動側と反対側の端部のローラシャフト21が対向するラインシャフト14b側へ移動する。ローラシャフト21のねじ部に緩みが発生して駆動側端部のローラシャフト21と、駆動側と反対側のローラシャフト21とが相対回転する状態では、近接スイッチ23aからは正常時と同じ間隔でパルス信号が出力されるが、近接スイッチ22aからはパルスが発生しないか発生間隔が長くなる状態となる。従って、図3に異常部分として示すように、近接スイッチ23aから連続してパルス信号が発生する状態となる。CPU24はこの状態になったら、ローラシャフト21の緩みが生じたと判断し、異常信号を出力する。この異常信号に基づいて、機台の運転停止制御が実施されるとともに、ブザー、警報ランプ等の報知手段が駆動されて、アラームが作業者に報知される。
【0030】
他のラインシャフト14bについても同様に緩み検知が行われる。この実施の形態では、CPU24は4本のラインシャフト14a,14bに対して、ローラシャフト21の緩みの有無を検知する。
【0031】
バックボトムローラ14を構成する一対のラインシャフト14a,14bの対向面の間隔は10mm以下程度と狭い。そして、駆動側と反対側の端部のローラシャフト21は、ラインシャフト14a,14bの熱膨張によっても緩み側へ移動するため、熱膨張による移動の分を差し引いてねじ部の緩みによって生じた移動量を検知するのが難しい。しかし、ローラシャフト21の回転に基づいてローラシャフト21の緩みを検知する構成では、ラインシャフト14a,14bの熱膨張は回転に影響を及ぼさないため、ねじ部の緩みを正確に検知するのが容易となる。
【0032】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 2本のラインシャフト14a,14bに分割されるとともに、各ラインシャフト14a,14bがそれぞれ機台の端部側から駆動されるバックボトムローラ14を備えたドラフト装置11において、複数のローラシャフト21のうちの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転に基づいて、ローラシャフト21の緩みを検知する検知手段を設けた。従って、どのねじ部が緩んでもローラシャフト21の緩み発生を検知することができ、その検知信号に基づいて機台停止等の適切な処置を行うことができる。また、熱膨張によるラインシャフトの伸びを考慮せずに、ローラシャフト21の緩みを正確に検知できる。また、ローラシャフト21の回転を検知する構成では、ローラシャフト21の1回転当たりのローラシャフト21の移動量が小さくても、十分精度良く検知できる。
【0033】
(2) 前記検知手段は、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21と、駆動側端部に位置するローラシャフト21との相対回転に基づいて前記緩みを検知する。従って、いずれのローラシャフト21が緩んでも、前記両ローラシャフト21が相対回転され、端面が対向する2本のラインシャフト14a,14bの端部に設けられたローラシャフト21同士の相対回転に基づく検知方法に比較して、検知精度が良くなる。
【0034】
(3) 前記検知手段の検知部として近接スイッチ22a,22b,23a,23bが使用されている。従って、検知部として光センサ等のように受光部における受光の有無あるいは受光量の検出を利用した構成の検知部に比較して風綿の影響による誤検知の可能性が低くなる。
【0035】
(4) 被検知部側のローラシャフト21には近接スイッチと対応する箇所の断面がほぼD状に形成されて、平面部21cが形成されている。従って、円形部分の周面に被検知部を突設した場合と異なり、バックボトムローラ14の周面より外側に凸部がない。その結果、バックボトムローラ14の下流側に繊維束のガイドプレートを近接して配置する際に被検知部が邪魔にならない。また、被検知部として他の部品を例えば接着剤で固定する場合はその耐久性が問題になるが、切削により一部をカットした構成では、耐久性の心配がない。
【0036】
(5) ねじ部の緩みを検知した検知信号に基づいて精紡機の運転が停止されるため、異常状態で運転が継続されるのを防止でき、ドラフト装置11の部品の損傷等を未然に防止できる。
【0037】
(6) ドラフト装置11が左右一対設けられた精紡機において、前記検知手段が各ドラフト装置11に装備されている。従って、一般のリング精紡機等において、(1)〜(5)の効果が得られる。
【0038】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ラインシャフト14a,14bの駆動側端部に設けた近接スイッチ23a,23bを省略し、一対のラインシャフト14a,14bの各駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転に基づいて、ローラシャフト21の緩みを検知する構成としてもよい。CPU24は一対のラインシャフト14a,14bの近接スイッチ22a,22bの出力パルス信号を比較し、いずれか一方の近接スイッチ22a,22bの出力パルス信号が連続して入力された際に、ねじ部の緩みが発生したと判断する。両ラインシャフト14a,14bが同時に同じように緩む場合は、両ローラシャフト21は相対回転せず、緩み側への移動を検知できないが、両ラインシャフト14a,14bが同時に同じように緩む確立は非常に小さいため殆ど支障はない。この構成では、近接スイッチの数を少なくでき、コストを低減できる。
【0039】
○ ドラフト装置11が左右一対設けられた精紡機においては、一対のラインシャフト14a,14bに対応して設けられた近接スイッチ22a,22bの出力パルス信号の比較を行う代わりに、同じ駆動モータで駆動されるラインシャフトの近接スイッチ同士で比較しても良い。また、4個の近接スイッチ22a,22bの出力パルス信号を比較しても良い。4個の近接スイッチ22a,22bの出力パルス信号を比較する構成であれば、4本全てのラインシャフト14a,14bが同時に同じように緩む確立は2本の場合より小さいため、誤検知の虞はほとんどないと考えられる。
【0040】
○ バックボトムローラ14が正常に回転している状態で、各近接スイッチ22a,22b,23a,23bが平面部21cと対向するときを同じ、即ち各近接スイッチ22a,22b,23a,23bからのパルス信号の出力時期が同じになるように平面部21cの位置を設定してもよい。また、位相をずらす場合でも前記実施の形態のように180度にする必要はなく、任意の角度に設定してもよい。いずれの場合も同様な効果が得られる。
【0041】
○ 少なくとも2個の近接スイッチの出力パルス信号の比較により、ねじ部の緩みを検知する構成に限らず、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転を検知する近接スイッチ22aの出力パルスの発生間隔から演算したローラシャフト21の回転速度と、駆動モータ15a,15bの回転速度から演算した回転速度に差が生じた場合に、緩みが生じたと判断するようにしてもよい。
【0042】
○ 平面部21cの数を複数(例えば、2個)としてもよい。この場合はローラシャフト21の1回転でパルス数が2個出力されるため、1個の場合より少ない緩み量の発生時点で検知可能となる。しかし、1個でも充分である。
【0043】
○ 被検知部としてローラシャフト21に平面部21cを加工する代わりに、ローラシャフト21の外周に鉄片や磁石を固定してもよい。
○ 検出手段を構成する検知部(センサ)は、近接スイッチに限らず、磁気センサや光センサ等のセンサを使用してもよい。
【0044】
○ センサの検出信号に基づいて機台制御装置19のCPU24が、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転に基づいて、ローラシャフト21の緩みを検知する以外の構成にしてもよい。例えば、各近接スイッチ22a,22b,23a,23bの正常時におけるパルス信号の出力時期を同じにし、各出力信号をアンド回路に入力する。この構成では、正常時には同じタイミングでアンド回路にHレベルの信号が入力されるため、その間は出力がHレベルになり、緩みが発生すると、アンド回路にHレベルの信号が同時に入力されなくなり、その出力がLレベルとなる。従って、アンド回路の出力が所定時間内にHレベルにならないときに、ねじ部の緩みが発生したことになる。
【0045】
〇 駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の回転に基づいて、ローラシャフト21の緩みを検知する代わりに、駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフト21の緩み側(駆動側と反対側)における軸方向への所定量以上の移動を検知する構成にしてもよい。所定量以上とは、熱膨張による伸びより大きな量を意味する。
【0046】
〇 各ラインシャフト12a,13a,14aを駆動モータ15aで、各ラインシャフト12b,13b,14bを駆動モータ15bで駆動する構成に代えて、フロントボトムローラ12及びミドルボトムローラ13のラインシャフト12a,13aとラインシャフト12b,13bとをそれぞれ駆動モータ15a,15bと別の駆動モータで駆動する構成としてもよい。この場合、ドラフト率の変更が容易になる。
【0047】
○ ドラフト装置11は3線式に限らず、ドラフトローラを片側4本以上備えた装置であってもよい。
〇 両側にドラフト装置11を備えたリング精紡機に限らず、片側だけで紡出を行うリング精紡機、例えば、粗糸Rを経ずに、スライバをドラフトして精紡糸を直接紡出するリング精紡機に適用してもよい。
【0048】
前記実施の形態から把握できる技術的思想(発明)について以下に記載する。
(1) 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明のドラフトローラの緩み検知装置を備えた紡機の制御装置であって、バックボトムローラを構成するローラシャフトの緩みを検知する検知信号が出力されたときに紡機の運転を停止する制御を行う紡機の制御装置。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1〜請求項7に記載の発明によれば、複数のローラシャフトをその端部に形成されたねじ部の螺合により互いに連結して構成されたボトムローラが、2本のラインシャフトに分割されるとともに、各ラインシャフトがそれぞれ機台の端部側から駆動されるドラフト装置において、前記ローラシャフトのねじ部の緩み発生を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のドラフト装置の模式平面図。
【図2】 (a)はローラシャフトの連結状態を示す一部破断部分平面図、(b)は(a)のB−B線模式端面図、(c)はローラシャフトの駆動側端部の(b)に対応する模式端面図。
【図3】 近接スイッチの出力パルスを示すグラフ。
【図4】 従来のドラフト装置の模式平面図。
【図5】 ドラフト装置の模式側面図。
【図6】 ローラシャフトの連結状態を示す一部破断部分平面図。
【符号の説明】
11…ドラフト装置、12…フロントボトムローラ、13…ミドルボトムローラ、14…バックボトムローラ、12a,12b,13a,13b,14a,14b…ラインシャフト、21…ローラシャフト、21a…ねじ部を構成する雄ねじ部、21b…同じく雌ねじ部、21c…被検知部としての平面部、22a,22b,23a,23b…検知手段を構成する検知部としての近接スイッチ、24…検知手段を構成するCPU。
Claims (7)
- 複数のローラシャフトをその端部に形成されたねじ部の螺合により互いに連結して構成された複数本のボトムローラを備え、各ボトムローラが2本のラインシャフトに分割されるとともに同軸上に配置され、前記各ラインシャフトがそれぞれ機台の端部側から駆動されるドラフト装置を備えた紡機において、
バックボトムローラを構成する前記複数のローラシャフトのうちの駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの回転又は軸方向への移動に基づいて、ローラシャフトの緩みを検知する検知手段を設けた紡機のドラフトローラの緩み検知装置。 - 前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトの回転に基づいて前記緩みを検知する請求項1に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
- 前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置するローラシャフトと、駆動側端部に位置するローラシャフトとの相対回転に基づいて前記緩みを検知する請求項2に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
- 前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置する互いに対向するローラシャフトの相対回転に基づいて前記緩みを検知する請求項2に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
- 前記ドラフト装置が左右一対設けられた精紡機において、前記検知手段が各ドラフト装置に装備されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
- 前記ドラフト装置が左右一対設けられた精紡機において、前記検知手段が各ドラフト装置に装備されるとともに、前記検知手段は、前記駆動側と反対側の端部に位置する4個のローラシャフトの回転に基づいて前記緩みを検知する請求項2に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
- 前記検知手段は検知部として近接スイッチを備え、被検知部側の前記ローラシャフトには近接スイッチと対応する箇所の断面がほぼD字状に形成されている請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の紡機のドラフトローラの緩み検知装置。
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