JPH11293529A - 単錘駆動型繊維機械 - Google Patents

単錘駆動型繊維機械

Info

Publication number
JPH11293529A
JPH11293529A JP10601998A JP10601998A JPH11293529A JP H11293529 A JPH11293529 A JP H11293529A JP 10601998 A JP10601998 A JP 10601998A JP 10601998 A JP10601998 A JP 10601998A JP H11293529 A JPH11293529 A JP H11293529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
trouble
control device
spindle
drive motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10601998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiji Kuroda
佳児 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP10601998A priority Critical patent/JPH11293529A/ja
Priority to DE69904771T priority patent/DE69904771T2/de
Priority to EP99103544A priority patent/EP0952245B1/en
Priority to KR1019990010007A priority patent/KR19990078203A/ko
Priority to CN99103244A priority patent/CN1234457A/zh
Publication of JPH11293529A publication Critical patent/JPH11293529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、糸の巻き付き等のドラブルを確実
且つ迅速に検出する単錘駆動型繊維機械を提供する。 【解決手段】 本発明は、糸条に撚りを付与するための
回転部材2毎に駆動モータ6を設けた単錘駆動型繊維機
械1において、各駆動モータ6の回転速度を検出し、そ
の回転速度を目標速度に維持すべく各駆動モータ6につ
いて個別にフィードバック制御を行う回転数制御装置4
4を備え、前記回転数制御装置は、検出した回転速度に
基づいて、各回転部材毎個別にトラブルを判定するトラ
ブル判定手段44aを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条に撚りを付与
するための回転部材毎に駆動モータを設けた単錘駆動型
繊維機械に関し、特に、トラブル検出システムを備えた
単錘駆動型繊維機械に関する。
【0002】従来の多重撚糸機は、図4に示すように、
スピンドル装置101aと巻取装置101bとを有する
多重撚糸ユニットを複数備えており、この多重撚糸ユニ
ットは、巻取ドラム106とトラバースガイド107と
スピンドル103を駆動させる駆動機構110とを有し
ている。このスピンドル装置101aは、ベルト104
により駆動モータ113の駆動力をスピンドル103に
伝達することによって糸を撚るようになっている。ま
た、巻取装置101bは、スピンドル装置101aによ
り撚られた糸を、フィードローラ108を介してトラバ
ースガイド107により綾振りしながら巻取パッケージ
105に巻取るようになっている。
【0003】上記の駆動機構110は、主に駆動モータ
113と、複数のプーリ111・112・115・11
6・117・119と、ベルト104・118とを有し
ており、巻取ドラム106やトラバースガイド107や
スピンドル103を一つの駆動モータ113で駆動させ
るようになっている。尚、スピンドル103は、駆動モ
ータ113の出力が出力軸114、第3プーリ115、
ベルト118、第5プーリ117、第1プーリ111を
経て走行ベルト104に伝わり、駆動するようになって
いる。また、巻取ドラム106は、駆動モータ113の
出力が出力軸114、第4プーリ116、ベルト12
0、第6プーリ119、変速ベルト装置150、減速ボ
ックス123、ベルト130を経て伝わり、駆動するよ
うになっている。さらに、トラバースガイド107は、
支持軸126の回転がベルト134を介して溝付きドラ
ム137に伝わり、その溝付きドラム137の回転によ
りカムシュー139が溝138に沿って移動することに
よって、往復運動するようになっている。
【0004】しかし、従来の多重撚糸機のように、一つ
の駆動モータ113でスピンドル装置101aと巻取装
置101bとを駆動させると、ベルト104・120に
より複数のプーリを回転させるため、メカロスが大きく
消費電力が過大になることから、スピンドル駆動系と巻
取ドラム駆動系とを別個のモータで駆動させ、さらに、
各スピンドル装置毎にスピンドル駆動モータを設けて独
立駆動させる単錘駆動型の多重撚糸機が開発されてい
る。この単錘駆動型多重撚糸機において、各スピンドル
駆動モータの異常検出は、タンジェンシャルベルト方式
により本体制御装置側で行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
単錘駆動型多重撚糸機は、各スピンドル装置毎に異常判
定を行っていなかったため、本体制御装置の監視負担が
過大となり、糸の巻き付き等のトラブルの検出が遅れた
り検出漏れが生じる等の問題点があった。即ち、糸条に
撚りを付与するための回転部材毎に駆動モータを有する
従来の単錘駆動型繊維機械は、トラブルの検出が遅れた
り検出漏れが生じる等の問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、糸の巻き
付き等のドラブルを確実且つ迅速に検出する単錘駆動型
繊維機械を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
糸条に撚りを付与するための回転部材毎に駆動モータを
設けた単錘駆動型繊維機械において、各駆動モータの回
転速度を検出し、その回転速度を目標速度に維持すべく
各駆動モータについて個別にフィードバック制御を行う
回転数制御装置を備え、前記回転数制御装置は、検出し
た回転速度に基づいて、各回転部材毎個別にトラブルを
判定するトラブル判定手段を有することを特徴とする。
これにより、駆動モータの回転速度を目標速度に維持す
べくフィードバック制御している場合において、その回
転速度の検出結果からトラブル判定を行うので、糸巻き
付き等のトラブルを迅速に検出することができる。ま
た、フィードバック制御によりモータの回転速度を厳密
に目標速度に維持しているため、トラブルの判定基準と
なる閾値を目標速度に極近い位置に設定した場合であっ
ても、糸巻き付け等の真に問題となるトラブルのみを迅
速に検出することができる。
【0008】尚、フィードバック制御を行わずに単にプ
ログラムに基づいた指令値を出力するだけの場合、実際
の回転速度は、特に問題とならない種々の原因により安
定しないことが多いため、その回転速度に基づいてトラ
ブル判定を行うには、無駄なトラブル認識を避けるため
に、判定基準となる閾値を目標速度からある程度差を有
した位置に設定する必要がある。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、各回転数制御装置には判定基準とな
る閾値を求めるための判定用割合値が設定入力可能であ
り、前記トラブル判定手段は、設定入力された判定用割
合値と目標速度とから正常範囲を設定し、検出した回転
数が正常範囲を越えたか否かによりトラブルを判定する
ことを特徴とする。これにより、判定用割合値を予め設
定入力しておくだけで、種々の目標速度に対して自動的
に正常範囲が設定され、目標速度を変えた場合でも作業
者が新たに正常範囲を設定する必要がなく、トラブルの
判定を効果的に行うことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加えて、前記回転数制御装置は機台の長手方
向に沿って複数設けられると共に、各回転数制御装置は
共通の通信ラインを介して1台の中央制御装置に接続さ
れ、前記通信ラインを介して中央制御装置から各回転数
制御装置に前記判定用割合値を設定入力可能であると共
に、各回転数制御装置は、トラブル判定手段によりトラ
ブルを検出すると、前記通信ラインを介して中央制御装
置に警告信号を送信する送信手段を有することを特徴と
する。これにより、通信ラインを介して多数の回転数制
御装置に対して容易に判定用割合値を設定入力できると
共に、同じ通信ラインを介して警告信号を中央制御装置
に送信することにより、トラブルの発生を中央制御装置
で直ちに報知することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る単錘駆動型繊
維機械の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本実
施形態では、単錘駆動型繊維機械が単錘駆動型多重撚糸
機1である場合を例に説明する。単錘駆動型多重撚糸機
1は、図1に示すように、80〜308錘の糸巻取ユニ
ットUが列設されて構成されている。1錘の糸巻取ユニ
ットUは、回転部材を構成するスピンドル装置2と、そ
の上に連設された巻取装置3とを有し、巻取パッケージ
Pに単数の給糸パッケージ8の糸を巻取るようになって
いる。
【0012】上記のスピンドル装置2は、給糸パッケー
ジ8と、静止盤31と、テンション装置32と、回転デ
ィスク33と、スピンドル駆動モータ6とを有してお
り、スピンドル駆動モータ6により糸Yを加撚するよう
になっている。このスピンドル駆動モータ6には、DC
ブラシレスモータBLMが用いられており、その出力軸
には、回転ディスク33が設けられている。また、回転
ディスク33には、静止盤31が設けられており、静止
盤31上に1つの給糸パッケージ8を載置できるように
なっている。さらに、給糸パッケージ8の上部には、テ
ンション装置32が設けられており、テンション装置3
2は、給糸パッケージ8から解舒される糸Yに所定の張
力を付与するようになっている。
【0013】これにより、スピンドル装置2は、給糸パ
ッケージ8から解舒される糸Yをテンション装置32に
入れて張力を付与しながら、スピンドル駆動用モータ6
により回転ディスク33を高速回転させて糸Yをバルー
ンガイド37までバルーンさせるようになっている。ま
た、糸Yをテンション装置32から回転ディスク33に
至るまでに一回撚り、回転ディスク33からバルーンガ
イド37に至るまでにもう一回撚るようになっている。
【0014】また、上記の巻取装置3は、図2に示すよ
うに、巻取ドラム21と、巻取パッケージP、トラバー
スガイド29、フィードローラ26、クレードル40と
を有しており、スピンドル装置2で加撚された糸Yを巻
取パッケージPに巻き取るようになっている。上記のク
レードル40には、巻取パッケージPが回転自在に軸支
されており、また、巻取パッケージPには、巻取ドラム
21が圧接されている。これにより、巻取装置3は、上
記のように合計二回加撚された糸Yをバルーンガイド3
7からガイドローラ38・39、フィードローラ26を
介してトラバースガイド29により綾振りしながら巻取
パッケージPに巻取るようになっている。
【0015】上記の単錘駆動型多重撚糸機1は、図1に
示すように、上記の糸巻取ユニットUの他に、各巻取装
置3を一括駆動させる駆動系統5と、各スピンドル装置
2及び各巻取装置3を制御する制御系統7とを有してい
る。この駆動系統5は、巻取ドラム駆動モータ4と、第
1プーリ10と、ベルト11と、第2プーリ12と、減
速機17と、第3プーリ16と、第4プーリ19と、ベ
ルト20と、第5プーリ22と、第6プーリ24と、第
7プーリ13と、ベルト14と、第8プーリ15と、カ
ムボックス27とを有しており、巻取ドラム駆動モータ
4の駆動力により各糸巻取ユニットUの巻取ドラム21
及びフィードローラ26を回転させると共に、トラバー
スガイド29を往復運動させるようになっている。
【0016】上記の巻取ドラム駆動モータ4は、誘導電
動機IMであり、その出力軸には、第1プーリ10が設
けられ、さらに、ベルト11を介して第2プーリ12が
設けられている。上記の減速機17は、図示されない複
数のギアを有しており、巻取ドラム駆動モータ4の駆動
力が第2プーリ12を介して伝達されると、一定の割合
で減速すると同時に回転方向を変換するようになってい
る。また、減速機17は、2つの出力軸を有し、1軸入
力で2軸出力となっており、1の出力軸には、第3プー
リ16が嵌着され、他の出力軸には、第7プーリ13が
嵌着されている。
【0017】上記の第3プーリ16には、ベルト20を
介して、支持軸18に嵌着された第4プーリ19が設け
られ、その支持軸18には、複数の巻取ドラム21が所
定間隔を隔てて設けられている。また、上記の支持軸1
8には、第4プーリ19に並設して第5プーリ22が嵌
着されている。この第5プーリ22には、ベルト25を
介して、支持軸23に嵌着された第6プーリ24が設け
られており、その支持軸23には、複数のフィードロー
ラ26が所定間隔を隔てて設けられている。こにより、
駆動系統5は、減速機11により減速された駆動力を、
第3プーリ16、ベルト20、第4プーリ19を介して
各巻取ドラム21に伝達すると共に、第5プーリ22、
ベルト25、第6プーリ24を介してフィードローラ2
6に伝達するようになっている。
【0018】また、上記の減速機17は、第7プーリ1
3、ベルト14、第8プーリ15を介してカムボックス
27に連結されている。このカムボックス27には、往
復ロッド28が連結されており、回転力を往復運動に変
換するようになっている。この往復ロッド28には、ト
ラバースガイド29が所定間隔を隔て嵌着されている。
これにより、駆動系統5は、トラバースガイド29を往
復動させることにより、スピンドル装置2で加撚された
糸Yを綾振りさせながら、巻取ドラム21に圧接して回
転する巻取パッケージPに巻取らせるようになってい
る。
【0019】上記の制御系統7は、図3に示すように、
本体制御装置42と、各スピンドル装置2毎に制御を行
う複数のユニット制御部9とを有しており、単錘駆動型
多重撚糸機1の制御システムを構成する。上記の本体制
御装置42は、交流電源34の電圧を変換するコンバー
タ35と、中央制御装置を構成するホストCPU36
と、巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置41とを
有しており、各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動モ
ータ用の回転数制御装置41に種々の制御指令を一斉に
出力するようになっている。
【0020】上記のホストCPU36は、通信ライン4
6を介して直接各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動
モータ用の回転数制御装置41にパラメータ等の種々の
制御指令を一斉に送信するようになっている。また、ホ
ストCPU36は、制御信号用ライン54を介して直接
各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動モータ用の回転
数制御装置41に起動・停止指令を一斉に送信するよう
になっている。また、コンバータ35は、AC/DC変
換部35aと、DC/DC変換部35bとを有してお
り、AC/DC変換部35aには、直流バス47を介し
て巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置41が接続
されている。DC/DC変換部35bには、ホストCP
U36が接続されており、DC/DC変換部35bは、
290Vの直流電圧をホストCPU36の制御系電圧と
して使用するために24Vの直流電圧に変換するように
なっている。
【0021】上記の巻取ドラム駆動モータ用の回転数制
御装置41は、直流バス47を介して290Vの直流電
圧の供給を受け、通信ライン46を介して受信したパラ
メータ等の制御指令を使用し、パルスジェネレータPG
52からの回転数により巻取ドラム駆動モータ4を独自
にフィードバック制御するようになっている。
【0022】各ユニット制御部9は、スピンドル駆動モ
ータ用の32台の回転数制御装置44と、1台の中継器
45と、1台のスピンドル装置用直流変圧器43とを有
しており、本体制御装置42に通信ライン46を介して
並列に接続されている。この中継器45には、32台の
回転数制御装置44が通信ライン51を介して並列に接
続されており、中継器45は、ホストCPU36の出力
する制御指令を中継して、32台の各回転数制御装置4
4に送信するようになっている。
【0023】上記の各スピンドル装置用直流変圧器43
は、直流バス47に対して並列に接続されており、通常
運転時には、直流バス47を介して供給された290V
の直流電圧をスピンドル駆動モータ6を制御するための
制御系電圧として使用する24Vの直流電圧に変換して
供給するようになっている。
【0024】上記の各スピンドル駆動モータ用の回転数
制御装置44は、スピンドル装置用直流変圧器43に対
して制御用電源ライン49を介して直列に32台接続さ
れている。32台の回転数制御装置群とスピンドル装置
用直流変圧器43との間には、中継用コネクタボード5
3が介在されており、制御用電源ライン49は、スピン
ドル装置用直流変圧器43から中継用コネクタボード5
3を介して回転数制御装置群及び中継器45に接続され
ている。また、ホストCPU36から機台に沿って配設
された制御信号用ライン54は、中継用コネクタボード
53を介して回転数制御装置群及び中継器45に接続さ
れている。また、各回転数制御装置44には、スピンド
ル駆動モータ6が2台づつ接続されており、各回転数制
御装置44は、通信ライン46、中継器45、通信ライ
ン51を介して制御指令を受信でき、回転数検出器50
からの回転数により各スピンドル駆動モータ6を独自に
フィードバック制御するようになっている。即ち、一つ
の回転数制御装置44で2つのスピンドル駆動モータ6
を駆動・停止させるようになっている。このように、各
回転数制御装置41・44は、それぞれ別個に各モータ
4・6を駆動・停止させるようになっている。
【0025】次に、本実施形態に係る単錘駆動型多重撚
糸機1の主要部を説明する。図3に示すように、上記の
スピンドル駆動モータ用の回転数制御装置44は、トラ
ブル判定手段を構成するトラブル判定部44aと、送信
部44bとを有しており、スピンドル駆動モータ6の回
転速度に基づいて、スピンドル装置2で生じる糸巻き付
き等のトラブルを検出するようになっている。
【0026】ホストCPU36には、図示されない操作
部が接続されており、操作部は、作業者が判定用割合値
(±3%)を設定入力できるようになっている。ホスト
CPU36は、この判定用割合値を通信ライン46、中
継器45、通信ライン51を介して各回転数制御装置4
4に送信するようになっている。各回転数制御装置44
のトラブル判定部44aは、設定入力された判定用割合
値と、予め設定されている目標回転速度とから自動的に
スピンドル駆動モータ6の回転速度の正常範囲を設定す
るようになっており、スピンドル駆動モータ6の回転数
がその正常範囲内にあるか否かを判定するようになって
いる。
【0027】送信部44bは、トラブル判定部44aが
トラブル発生と判断すると、通信ライン51を介して中
継器45に警告信号を送信するようになっている。ま
た、各中継器45は、警告信号を受信すると、ホストC
PU36に警告信号を送信するようになっている。尚、
警告信号は、トラブル発生錘の番号を示すコードやトラ
ブル発生原因を示すコードを含む信号である。
【0028】ホストCPU36は、各中継器45から受
信した警告信号に基づいて、モニター48にトラブルの
発生を表示させるようになっている。モニター48に
は、例えば、トラブルの発生した錘(スピンドル)の番
号やトラブルの発生原因が表示されるようになってい
る。尚、モニター48には、その他、スピンドル回転数
(rpm) や撚数(T/M) や糸速(m/min) や定長(m) が表示さ
れるようになっている。
【0029】上記の構成において、単錘駆動型多重撚糸
機1の動作を図面を用いて説明する。図1に示すよう
に、交流電源34からコンバータ35、直流バス47、
スピンドル装置用直流変圧器43を介して、24Vの直
流電圧が各回転数制御装置44に供給される。作業者が
操作部から判定用割合値(±3%)を設定入力すると、
ホストCPU36により、この判定用割合値が通信ライ
ン46、中継器45、通信ライン51を介して各回転数
制御装置44に送信される。そして、各回転数制御装置
44のトラブル判定部44aにより、判定用割合値と目
標回転速度とから自動的にスピンドル駆動モータ6の回
転速度の正常範囲が設定される。
【0030】次に、起動指令がホストCPU36から制
御信号用ライン54を介して各中継用コネクタボード5
3毎に送信され、各中継用コネクタボード53から制御
信号用ライン55を介してスピンドル駆動モータ用の回
転数制御装置44に一斉に送信される。各スピンドル駆
動モータ6は、各回転数制御装置44の指令に基づいて
駆動し、各回転ディスク33が各スピンドル駆動モータ
6と同一の回転数で回転する。各回転ディスク33が回
転すると、給糸パッケージ8から解舒された糸Yは、テ
ンション装置32に入り、張力を付与されながら一回撚
られ、さらにもう一回撚られてバルーンガイド37まで
バルーンされる。
【0031】一方、交流電源34からコンバータ35、
直流バス47を介して、巻取ドラム駆動モータ用の回転
数制御装置41に290Vの直流電圧が供給され、ま
た、起動指令がホストCPU36から制御信号用ライン
54を介して回転数制御装置41に送信される。巻取ド
ラム駆動モータ4は、回転数制御装置41の指令に基づ
いて駆動し、その出力が各プーリ10・12・16・1
9・22・24、ベルト11・14・20・25、減速
機17、カムボックス27を介して各支持軸18・23
及び往復ロッド28に伝達され、各錘の巻取ドラム21
とフィードローラ26とが回転すると共に、各錘のトラ
バースガイド29が往復運動する。
【0032】そして、各錘の巻取ドラム21とフィード
ローラ26とが回転すると共に、各錘のトラバースガイ
ド29が往復運動すると、スピンドル装置2で2回加撚
された糸Yは、トラバースガイド29により綾振りされ
ながら、巻取パッケージPに巻取られる。尚、綾振りの
際には、減速機17により綾角が補正される。
【0033】以上のように、糸Yが巻取パッケージPに
巻き取られている間に、スピンドル駆動モータ6の回転
速度が、設定値(目標回転速度)に維持すべくフィード
バック制御されているにも拘わらず、上記の正常範囲を
越えた場合、スピンドル駆動モータ用の回転数制御装置
44は、トラブル発生と判断して、直ちにモータ6を停
止させると共に、図示しないパッケージブレーキを作動
させる信号を送出する。パッケージブレーキが作動され
ると、パッケージPは巻取ドラム21から持ち上げられ
その回転が停止される。
【0034】ドラブル発生と判断されると、通信ライン
51を介して中継器45に警告信号が送信される。中継
器45は、警告信号を受信すると、通信ライン46を介
してホストCPU36に警告信号を送信する。ホストC
PU36は、受信した警告信号に基づいて、トラブルの
発生した錘(スピンドル)の番号やトラブルの発生原因
をモニター48に一括して表示させる。
【0035】これにより、オペレータは、本体制御装置
42のモニター48を見るだけで、一括して全錘のトラ
ブル発生を監視できる。また、巻取ユニットUが多数列
設されている場合でも、一旦、警告信号を各ユニット毎
に中継器45で中継させるため、警告信号の送信漏れを
防止でき、確実且つ迅速にホストCPU36に送信でき
る。
【0036】尚、本実施形態に係る多重撚糸機1の制御
用電源ライン49は、スピンドル駆動モータ6を制御す
るための制御系電圧(24V)を各回転数制御装置44
に供給するためのものである。また、制御信号用ライン
54・55は、全回転数制御装置41・44に起動指令
又は停止指令を送信するためのものであり、通常の機台
の一斉スタート或いは一斉ストップ信号を送信するため
のものである。さらに、通信ライン46・51は、各モ
ータ6の回転数や各モータ6に対する指令値等をホスト
CPU36によりモニターしたり、ホストCPU36か
ら各回転数制御装置41・44に対して制御のためのパ
ラメータを設定するためのものである。
【0037】尚、上記のDCブラシレスモータには、そ
の回転数を検出する回転数検出器50が内蔵されてい
る。また、トラブル判定部44aは、スピンドル駆動モ
ータ6の回転速度に変えて、スピンドル駆動モータ6の
指令値(デューティー比)の変化量に基づいてトラブル
判定を行ってもよい。
【0038】尚、本実施形態に係るトラブル判定部44
a及び送信部44bは、各スピンドル駆動モータ用の回
転数制御装置44だけでなく、巻取ドラム駆動モータ用
の回転数制御装置41にも設けられるのが好ましい。
【0039】尚、本実施形態では、スピンドル駆動モー
タ用の回転数制御装置44が32台毎に各ユニット制御
部9を構成するとして説明したが、回転数制御装置44
の数を32台に限定するものではない。また、スピンド
ル駆動モータ用の回転数制御装置44には、2台のスピ
ンドル駆動モータ6が接続されているとして説明した
が、スピンドル駆動モータの数を2台に限定するもので
はない。さらに、各糸巻取りユニットUに単数の給糸パ
ッケージ8が設けられている場合を説明したが、これに
限らず、複数設けられる場合でも良い。
【0040】尚、実施形態に係る多重撚糸機1では、ス
ピンドル装置2の1回転により2回の撚りがかかる二重
撚糸機について説明したが、その他の三重或いは四重撚
糸機でもよい。
【0041】尚、本発明に係る単錘駆動型繊維機械は、
単錘駆動型多重撚糸機に限られず、延伸仮撚機や空気紡
績機に設けられてもよい。また、この場合、単錘駆動型
繊維機械の回転部材は、延伸仮撚機における仮撚付与手
段の駆動部材(ニップツイスター用のベルト)や空気紡
績機における紡績手段の駆動部材(バルーンローラ)で
ある。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、糸条に撚りを付
与するための回転部材毎に駆動モータを設けた単錘駆動
型繊維機械において、各駆動モータの回転速度を検出
し、その回転速度を目標速度に維持すべく各駆動モータ
について個別にフィードバック制御を行う回転数制御装
置を備え、前記回転数制御装置は、検出した回転速度に
基づいて、各回転部材毎個別にトラブルを判定するトラ
ブル判定手段を有する構成である。これにより、駆動モ
ータの回転速度を目標速度に維持すべくフィードバック
制御している場合において、その回転速度の検出結果か
らトラブル判定を行うので、糸巻き付き等のトラブルを
迅速に検出できるという効果を奏する。また、フィード
バック制御によりモータの回転速度を厳密に目標速度に
維持しているため、トラブルの判定基準となる閾値を目
標速度に極近い位置に設定した場合であっても、糸巻き
付け等の真に問題となるトラブルのみを迅速に検出でき
るという効果を奏する。
【0043】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、各回転数制御装置には判定基準とな
る閾値を求めるための判定用割合値が設定入力可能であ
り、前記トラブル判定手段は、設定入力された判定用割
合値と目標速度とから正常範囲を設定し、検出した回転
数が正常範囲を越えたか否かによりトラブルを判定する
構成である。これにより、判定用割合値を予め設定入力
しておくだけで、種々の目標速度に対して自動的に正常
範囲が設定され、目標速度を変えた場合でも作業者が新
たに正常範囲を設定する必要がなく、トラブルの判定を
効果的に行えるという効果を奏する。
【0044】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加えて、前記回転数制御装置は機台の長手方
向に沿って複数設けられると共に、各回転数制御装置は
共通の通信ラインを介して1台の中央制御装置に接続さ
れ、前記通信ラインを介して中央制御装置から各回転数
制御装置に前記判定用割合値を設定入力可能であると共
に、各回転数制御装置は、トラブル判定手段によりトラ
ブルを検出すると、前記通信ラインを介して中央制御装
置に警告信号を送信する送信手段を有する構成である。
これにより、通信ラインを介して多数の回転数制御装置
に対して容易に判定用割合値を設定入力できると共に、
同じ通信ラインを介して警告信号を中央制御装置に送信
することにより、トラブルの発生を中央制御装置で直ち
に報知することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施に係る単錘駆動型多重撚糸機を説明
する図である。
【図2】巻取装置とスピンドル装置とを説明する図であ
る。
【図3】単錘駆動型多重撚糸機のトラブル検出システム
を説明するブロック図である。
【図4】従来の多重撚糸機を説明する図である。
【符号の説明】
1 単錘駆動型多重撚糸機 2 スピンドル装置 3 巻取装置 4 巻取ドラム駆動モータ 5 駆動系統 6 スピンドル駆動モータ 7 制御系統 8 給糸パッケージ 9 ユニット制御部 34 交流電源 35 コンバータ 36 ホストCPU 41 巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置 42 本体制御装置 43 スピンドル装置用直流変圧器 44 スピンドル駆動モータ用の回転数制御装置 44a トラブル判定部 44b 送信部 45 中継器 46 通信ライン 47 直流バス 48 モニター 49 制御用電源ライン 50 回転数検出器 51 通信ライン 52 パルスジェネレータ 53 中継用コネクタボード 54 制御信号用ライン 55 制御信号用ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条に撚りを付与するための回転部材毎
    に駆動モータを設けた単錘駆動型繊維機械において、 各駆動モータの回転速度を検出し、その回転速度を目標
    速度に維持すべく各駆動モータについて個別にフィード
    バック制御を行う回転数制御装置を備え、 前記回転数制御装置は、検出した回転速度に基づいて、
    各回転部材毎個別にトラブルを判定するトラブル判定手
    段を有することを特徴とする単錘駆動型繊維機械。
  2. 【請求項2】 各回転数制御装置には、判定基準となる
    閾値を求めるための判定用割合値が設定入力可能であ
    り、 前記トラブル判定手段は、設定入力された判定用割合値
    と目標速度とから正常範囲を設定し、検出した回転数が
    正常範囲を越えたか否かによりトラブルを判定すること
    を特徴とする請求項1記載の単錘駆動型繊維機械。
  3. 【請求項3】 前記回転数制御装置は、機台の長手方向
    に沿って複数設けられると共に、 各回転数制御装置は、共通の通信ラインを介して1台の
    中央制御装置に接続され、前記通信ラインを介して中央
    制御装置から各回転数制御装置に前記判定用割合値を設
    定入力可能であると共に、 各回転数制御装置は、トラブル判定手段によりトラブル
    を検出すると、前記通信ラインを介して中央制御装置に
    警告信号を送信する送信手段を有することを特徴とする
    請求項2記載の単錘駆動型繊維機械。
JP10601998A 1998-03-27 1998-04-16 単錘駆動型繊維機械 Pending JPH11293529A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10601998A JPH11293529A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 単錘駆動型繊維機械
DE69904771T DE69904771T2 (de) 1998-03-27 1999-02-24 Mehrfach-Zwirnmaschine mit Einzelspindelantrieb
EP99103544A EP0952245B1 (en) 1998-03-27 1999-02-24 Individual-spindle-drive type multi-twister
KR1019990010007A KR19990078203A (ko) 1998-03-27 1999-03-24 단추 구동형 다중 연사기
CN99103244A CN1234457A (zh) 1998-03-27 1999-03-26 单纺锤驱动型多重捻丝机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10601998A JPH11293529A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 単錘駆動型繊維機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11293529A true JPH11293529A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14422952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10601998A Pending JPH11293529A (ja) 1998-03-27 1998-04-16 単錘駆動型繊維機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11293529A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234436A (ja) * 2000-02-03 2001-08-31 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234436A (ja) * 2000-02-03 2001-08-31 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置
JP4620264B2 (ja) * 2000-02-03 2011-01-26 ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8707667B2 (en) Textile machine with a plurality of workstations
CN1322188C (zh) 单纺锤驱动型纤维机械
EP0952245B1 (en) Individual-spindle-drive type multi-twister
CN100532660C (zh) 单纺锤驱动型纤维机械
US7226286B2 (en) Apparatus for guiding, treating, or conveying at least one yarn
JPH1181054A (ja) 多重撚糸機
JP3235564B2 (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
JPH11293529A (ja) 単錘駆動型繊維機械
EP0389118A2 (en) Ring spinning doubling and twisted frames with switched reluctance drive spindle motor
JP3235561B2 (ja) 単錘駆動型繊維機械の制御システム
CN110552088B (zh) 三股直捻机及三股丝直接加捻成线的方法
JP3240996B2 (ja) 単錘駆動型繊維機械のモータ制御システム
EP0902108B1 (en) Yarn winding machine
JPH11279858A (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
EP3599299B1 (en) Drafting device, spinning unit, and spinning machine
JPH11256435A (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
JP2021188180A (ja) 紡績機、紡績方法、及び糸巻取機
JP3533786B2 (ja) 糸条の巻取方法および巻取装置
JPH0417578Y2 (ja)
JPH07157929A (ja) 粗紡機における玉揚げ時の粗糸巻尻の切断方法及び切断装置
JP2019007104A (ja) ドラフト装置、ドラフトシステム、紡績システム、及び紡績機
JP2000336531A (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
JPH11335933A (ja) 粗紡機における玉揚げ時の粗糸巻尻の切断方法及び切断装置
JPH05186920A (ja) 二重撚糸機の始動方法
JP2002339175A (ja) 繊維機械の制御システム