JP3533786B2 - 糸条の巻取方法および巻取装置 - Google Patents

糸条の巻取方法および巻取装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルととも
にローラベールも駆動するタイプの糸条の巻取方法およ
び巻取装置に関し、とくに複数錘同時に巻き取る場合に
各錘とも均一なパッケージが得られるようにした糸条の
巻取方法および巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピンドル駆動式糸条巻取装置
においては、スピンドルに装着したボビン上に形成され
る巻糸層(パッケージ)に接圧するようにローラベール
が設けられ、ローラベールの接圧によってパッケージが
崩れないよう形状を整えるようにしている。このローラ
ベールは、パッケージの成長(巻太り)に伴いその外径
方向に移動され、通常、そのローラベールの回転数(周
速)を検出し、それが一定となるようにスピンドルの回
転駆動源(モータ)を制御している。
【0003】このようなローラベールを有する糸条巻取
装置は種々提案されており、ローラベール自身もモータ
駆動するようにした装置も種々提案されている(例え
ば、特公平3−67941号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ローラベー
ルもモータ駆動するようにした糸条巻取装置を、複数系
列並置し、複数糸条の巻取を同時運転にて行おうとする
と、次のような問題がある。
【0005】スピンドル駆動およびローラベール駆動に
は、通常、誘導モータが使用されるが、各誘導モータの
スリップ率や各駆動系の機械的損失(メカニカルロス)
等の特性が異なるため、各錘全く同一の条件に設定した
としても、実質的な巻取条件、例えば、巻取時に発生す
る糸条の張力やローラベールとパッケージとの間におけ
る糸条のリラックス率等の条件が微妙に異なってくる。
【0006】とくに、誘導モータを使用しているため、
個々のモータのスリップ率に差が生じ、各ローラベール
について同一の回転速度指令に設定したとしても、実際
の各ローラベール速度(周速)が異なってしまうことが
ある。スピンドルについても同様のことが生じる。した
がって、ローラベールとパッケージとの間で、複数系列
について同一のリラックス状態を創り出すことは極めて
困難である。
【0007】また、誘導モータは、運転中スリップ率が
経時的に変化するという問題を有しており、誘導モータ
を含む駆動系にあっては、機械的損失が経時的に変化
(一般的には経時的に減少)するという問題がある。
【0008】したがって、従来のローラベール駆動式の
巻取装置を単に複数台並設して同時運転するだけでは、
個々の巻取系に巻取条件のばらつきが生じ、かつ、巻取
運転中にも巻取条件が経時的に変化する。
【0009】このような巻取条件のばらつきや変化は、
パッケージのバルジ率や巻き取られた糸の強度、伸度等
の糸質のばらつきを生じさせ、その分、均一で高品位な
糸質のパッケージが得られにくくなる。
【0010】そこで本発明の課題は、スピンドル、ロー
ラベールともに駆動するタイプの糸条巻取装置を複数並
設して同時運転するに際し、各駆動用誘導モータ等の特
性のばらつきにもかかわらず、全錘にわたって望ましい
均一なパッケージが得られるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の糸条の巻取方法は、モータ駆動されるスピ
ンドルに装着したボビン上に形成されるパッケージに、
モータ駆動されるローラベールを接圧させながら糸条を
巻き取るに際し、スピンドルとローラベールによる巻取
系を複数系列同時運転し、各ローラベールの周速が一定
値となるように各スピンドル駆動用モータを個別に制御
するとともに、各パッケージの周速が実質的に一定値に
揃うように各ローラベール駆動用モータへの回転速度指
令信号を個別に設定することを特徴とする方法からな
る。
【0012】このような巻取方法においては、各系列に
おける各ローラベールの実周速(つまり、実際に計測さ
れる周速)は、一定値となるように、各スピンドル駆動
用モータが個別に制御される。ローラベールを通過した
直後の、パッケージとして巻き取られていく糸条の速
度、すなわち、パッケージの実周速は、上記ローラベー
ルの実周速よりも遅い速度とされ、それによって、パッ
ケージとして巻き取られていく糸条にリラックスがかけ
られる。したがって現実には、回転駆動されているパッ
ケージに対し、それに接圧されているローラベールはブ
レーキサイドに作用している。上記パッケージ周速が、
各系列のパッケージについて、実質的に一定値に揃うよ
うに各ローラベール駆動用モータへの回転速度指令信号
が個別に設定されるので、各錘について、上記リラック
スの状態(リラックス率)が略一定に揃えられる。リラ
ックス率を各錘一定にすることにより、所望の糸質の均
一なパッケージが得られる。
【0013】上記ローラベールとパッケージとの間のリ
ラックス状態が略同じ状態になっているか否かの確認と
しては、得られたパッケージにおける糸条の強度、伸度
等の糸質を比較することによる方法が望ましいが、この
方法では実際に巻取を実施してパッケージを検査する試
行錯誤となるため、少し効率が悪い。
【0014】これを改善するためには、上記リラックス
率と対応関係をもつローラベール上流側の糸条の張力を
モニタする方法が好ましい。
【0015】すなわち、各糸条の走行方向にみてローラ
ベールの上流側において走行中の糸条の張力を検出し、
検出した張力が実質的に一定値となるように、各ローラ
ベール駆動用モータへの回転速度指令信号を個別に制御
することが好ましい。
【0016】また、前述の如く、巻取条件は経時的にも
変化する。例えば、巻き始め時は、潤滑等の関係でロー
ラベール、スピンドルの回転抵抗(機械的損失)は比較
的大きいが、時間が経つにつれて抵抗が小さくなる。こ
のため、同一糸条においても、巻き始めから回転抵抗が
一定値になるまでの間、ローラベールとパッケージ間に
おけるリラックス状態が変化する。
【0017】これに対処するためには、糸条巻取中に、
各ローラベール駆動用モータへの回転速度指令信号の個
別設定が可変できればよい。例えば前記ローラベール上
流の糸条張力を検出し、検出値を刻々フィードバックで
きるようにすれば、上記経時的な変化に対しても十分に
追従できる。このようにすることにより、全錘につい
て、かつ、巻き始めから巻き終りまでにわたって、目標
とする均一な条件での巻取が可能となる。
【0018】上記のような巻取方法を実施するための本
発明に係る糸条の巻取装置は、モータ駆動されるスピン
ドルに装着したボビン上に形成されるパッケージに、モ
ータ駆動されるローラベールを接圧させながら糸条を巻
き取る装置であって、スピンドルとローラベールによる
巻取系が複数系列同時運転可能に並設され、各巻取系が
それぞれ、ローラベールの周速が一定値となるようにス
ピンドル駆動用モータを個別に制御する手段と、パッケ
ージの周速が実質的に一定値となるようにローラベール
駆動用モータへの回転速度指令信号を個別に設定する手
段とを有していることを特徴とするものからなる。
【0019】上記装置においては、各糸条の走行方向に
みてローラベールの上流側に糸条の張力検出手段が設け
られ、各張力検出手段が、その検出張力をフィードバッ
クすべく、対応する前記各ローラベール駆動用モータへ
の回転速度指令信号を個別に設定する手段に接続されて
いることが好ましい。
【0020】また、上記装置においては、前記スピンド
ル駆動用モータおよびローラベール駆動用モータが誘導
モータからなり、各誘導モータがインバータを介して駆
動制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施態様に係る糸条の巻取装置を示しており、同
時運転可能に並設された多数の巻取系列のうちの2系列
を取り出して図示したものである。
【0022】図において、Yは、紡糸手段(図示略)等
から送られてくる糸条を示しており、各糸条Yは、1段
目ゴデーローラ1、2段目ゴデーローラ2を通過した
後、各巻取機3a、3bに送られる。本実施態様におい
ては、各巻取機3a、3bの直前に、走行中の糸条Yの
張力を検出する張力計4a、4bが設けられている。
【0023】各巻取機3a、3bには、誘導モータ(M
s )5a、5bによって回転駆動されるスピンドル6
a、6bが設けられている。このスピンドルは、巻取位
置と待機位置とに旋回可能なターレット式であってもよ
い。スピンドル6a、6b上にはボビン7a、7bが装
着され、各ボビン7a、7b上に、糸条Yが所定形状の
パッケージ8a、8bとして巻き取られる。このパッケ
ージ8a、8bに、スピンドル6a、6bと平行に配置
されたローラベール9a、9bが接圧され、パッケージ
8a、8bが崩れないよう、かつ、所定形状のパッケー
ジに形成されるよう、巻取が行われるようになってい
る。ローラベール9a、9bは、適当な手段(図示略)
によって接圧力が制御されるようになっており、かつ、
パッケージ8a、8bの成長に伴って適当な手段(図示
略)によってパッケージ外径方向に移動されるようにな
っている。そして、各ローラベール9a、9bは、誘導
モータ(MR )10a、10bによって回転駆動され
る。
【0024】スピンドル駆動用モータ5a、5bは次の
ように制御される。ローラベール9a、9bの周速(ま
たは回転速度)が、ローラベール9a、9bに対向配置
された、またはローラベール9a、9bの回転軸に連結
された回転速度検出用ピックアップ11a、11bによ
って検出され、検出信号がコントローラ(CONT)1
2a、12bに送られる。コントローラ12a、12b
では、各設定器13a、13bで設定された速度と上記
ピックアップ11a、11bからの検出信号とが比較さ
れ、比較信号に基づいてインバータ(INV)14a、
14bを介して各モータ5a、5bが制御され、それに
よって各ローラベール9a、9bの周速が設定器13
a、13bで設定された値と一致するように制御され
る。この周速をVCONTとする。このVCONTは、各巻取機
3a、3bについて個別に制御されるが、VCONT自身は
巻取機3a、3bとも同じ値になるように制御される。
【0025】ローラベール9a、9bはパッケージ8
a、8bに接圧されるが、後述の如く、ローラベール9
a、9bとパッケージ8a、8b間において巻き取られ
ていく糸条Yにリラックスがかけられるので、パッケー
ジ8a、8bの周速VP は、上記ローラベール9a、9
bの周速VCONTよりも遅くなる。つまり、上述の如く、
CONTが一定値となるようにスピンドル駆動用モータ5
a、5bが制御されるのであるが、このときのパッケー
ジ8a、8bの周速VP はVCONTよりも遅い速度に制御
されていることになる。
【0026】一方、ローラベール駆動用モータ10a、
10bは次のように制御される。設定器15にて、各系
列個別に、設定信号VSET (設定1、設定2)が設定さ
れる。この信号VSET は、各ローラベール駆動用モータ
への回転速度指令信号として送られ、各インバータ16
a、16bを介して各誘導モータ10a、10bが制御
される。このとき、指令信号VSET が送られるものの、
各誘導モータ10a、10bにはスリップ率があり、か
つ、各誘導モータ10a、10bを含むローラベール駆
動系には機械的損失があるため、各ローラベール9a、
9bは、実際には、上記VSET よりも若干遅い速度VRB
で回転しようとする。
【0027】このローラベールの速度VRBは、実周速と
なっては現れない速度で、仮にローラベールをパッケー
ジに接触させずにフリー状態で回転させたとしたら、そ
の速度で回転するであろう速度である。すなわち、各ロ
ーラベール9a、9bは、前述の如く、それらの実周速
が一定値となるようにスピンドル駆動用モータ5a、5
bの制御によって制御されているので、実周速としては
CONTで回転する。しかし、VRB>VCONT>VP の関係
をもたせることにより、丁度VRB−VCONTの分だけ、V
CONTとVP との間に差をもたせることができ、このV
CONT−VP がパッケージとして巻き取られていく糸条の
リラックスとなる。換言すれば、ローラベール駆動用モ
ータ10a、10bに、VCONTよりも速い速度VRBで回
転するように指令を与えつつ、ローラベールの実際の周
速を、スピンドル駆動用モータ5a、5bの制御により
一定値VCONTに制御することにより、ローラベールをブ
レーキサイドに働かせることができ、ローラベールとパ
ッケージとの間で糸条にリラックスをかけることができ
る。このVRB、VCONT、VP の関係を図2に模式的に示
した。
【0028】本発明の狙いは、上記リラックスの状態を
全錘略一定に揃えることにある。制御例を、下記表1を
用いて説明する。
【0029】
【表1】
【0030】表1において、巻取機3aの欄は、ある運
転条件、つまり、VCONTが周速5000m/分で、V
SET が5100m/分、そのときのVRBが5080m/
分、VP が4920m/分の状態にあり、VCONT−VP
のリラックス(−80m/分)がかかっている状態を示
している。このとき、従来の如き単に同じ仕様の巻取機
を複数並設しただけの場合、巻取機3bでは、例えば、
CONTが同じ5000m/分、VSET が同じ5100m
/分であるが、VRBが5060m/分、VP が4940
m/分で、リラックスが−60m/分かかっている状態
であったことを示している。このように、同一仕様の巻
取機であり、かつ、同じVCONT、VSET であったとして
も、前述の如く誘導モータのスリップ率の差や駆動系の
機械的損失の差によって、実際に現れるリラックス率に
差が生じてくる。
【0031】このリラックス率の差を修正するのが本発
明の狙いである。すなわち、従来方式の巻取機3bにあ
っては、VSET 5100m/分に対してVRBが5060
m/分であるから、40m/分だけ誘導モータのスリッ
プ率や駆動系の機械的損失の影響が出ていることにな
る。VP (4940m/分)は、VRB−VCONTに相当す
る分(+60m/分)を相殺する分(−60m/分)だ
け、VCONTよりも遅くなっており、この−60m/分
が、糸条にリラックスをかけている。
【0032】これに対し本発明においては、VSET が例
えば5120m/分とされる。このとき、誘導モータの
スリップ率や駆動系の機械的損失は、上記従来方式と略
同じ量(つまり、40m/分)作用すると考えられるか
ら、VRBは5080m/分(VCONTに対し+80m/
分)となり、この+80m/分を相殺するように、VP
は4920m/分(VCONTに対し−80m/分)とな
る。つまり、VCONT−VP=80m/分(−80m/分
のリラックス)となり、巻取機3aと同じリラックス状
態に制御されることになる。
【0033】このように、本発明においては、各巻取機
ともVCONTを一定に保ちつつ、ローラベール駆動用モー
タへの回転速度指令信号を各巻取機個別に設定すること
により、各誘導モータのスリップ率や駆動系の機械的損
失のばらつきにかかわらず、実質的に同じリラックス率
が得られ、全錘、所望の均一なパッケージを得ることが
可能となる。
【0034】また、誘導モータのスリップ率や駆動系の
機械的損失は、経時的(例えば、巻き始め時〜巻取時〜
巻き終り時)に変化することがある。このような場合に
も、該変化に応じて、上記のローラベール駆動用モータ
への回転速度指令信号の設定値VSET を、個別に可変で
きるようにしておけば、経時的にもリラックス率を全錘
にわたって略一定とすることが可能になる。
【0035】本実施態様では、張力計4a、4bから、
走行中(巻取中)の各糸条Yの検出張力が刻々設定器1
5にフィードバックされてくるので、それに基づいてV
SETを最適値に可変できる。つまり、上記糸条Yの張力
は、実際にかかっているリラックス率と略1:1に対応
しているので、糸条張力が略一定となるようにローラベ
ールの速度設定VSET を調整することで、均一なリラッ
クス状態が現出される。
【0036】
【実施例】
実施例1 70デニール(d)のナイロン糸を制御速度(VCONT
5000m/分で巻き取り、糸条張力が略10gに揃う
ように各ローラベールの回転速度設定を行った。ローラ
ベールの回転速度は、VCONTに対するオーバフィード率
(OF率)にて設定した。得られたパッケージにおけ
る、糸の強度、伸度、パッケージのバルジ率を表2に示
す。
【0037】なお、ローラベールのOF率は、スリップ
率0を前提に5000m/分のVCONTに対する増速分と
して設定した。また、バルジ率は、 [(最大巻幅−機械的巻幅)/機械的巻幅]×100
(%) で表した。
【0038】
【表2】
【0039】表2に示すように、ローラベールのOF率
を各巻取機3a、3bに対しそれぞれ異なる設定値とす
ることで、糸の強度、伸度、パッケージのバルジ率とも
略揃った均一なパッケージを得ることができた。
【0040】比較例1 実施例1と同一品種の糸条を制御速度(VCONT)500
0m/分で巻き取るに際し、従来方式に準じて、両巻取
機3a、3bのローラベールのOF率をともに同じ1.
2%に設定した。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3に示すように、比較例1においては、
糸の強度は略均一であったものの、伸度およびパッケー
ジのバルジ率が大きく異なり、均一なパッケージが得ら
れなかった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の糸条の巻
取方法および巻取装置によるときは、複数系列同時運転
するに際し、各ローラベールの周速が一定値となるよう
に各スピンドル駆動用モータを個別に制御するととも
に、各パッケージの周速が実質的に一定値に揃うように
各ローラベール駆動用モータへの回転速度指令信号を個
別に設定するようにしたので、各巻取系列に対し略同じ
リラックス率とすることができ、所望の糸質の均一なパ
ッケージを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る糸条の巻取装置の概
略構成図である。
【図2】図1の装置の巻取部における各速度の関係を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1、2 ゴデーローラ 3a、3b 巻取機 4a、4b 張力計 5a、5b スピンドル駆動用モータ 6a、6b スピンドル 7a、7b ボビン 8a、8b パッケージ 9a、9b ローラベール 10a、10b ローラベール駆動用モータ 11a、11b 回転速度検出用ピックアプ 12a、12b コントローラ 13a、13b 設定器 14a、14b インバータ 15 設定器 16a、16b インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−341464(JP,A) 特公 平4−13273(JP,B2) 特公 平5−34268(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 54/52

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動されるスピンドルに装着した
    ボビン上に形成されるパッケージに、モータ駆動される
    ローラベールを接圧させながら糸条を巻き取るに際し、
    スピンドルとローラベールによる巻取系を複数系列同時
    運転し、各ローラベールの周速が一定値となるように各
    スピンドル駆動用モータを個別に制御するとともに、各
    パッケージの周速が実質的に一定値に揃うように各ロー
    ラベール駆動用モータへの回転速度指令信号を個別に設
    定することを特徴とする、糸条の巻取方法。
  2. 【請求項2】 各糸条の走行方向にみてローラベールの
    上流側において走行中の糸条の張力を検出し、検出した
    張力が実質的に一定値となるように、各ローラベール駆
    動用モータへの回転速度指令信号を個別に制御する、請
    求項1の糸条の巻取方法。
  3. 【請求項3】 糸条巻取中に、各ローラベール駆動用モ
    ータへの回転速度指令信号を個別に設定または変更す
    る、請求項1または2の糸条の巻取方法。
  4. 【請求項4】 モータ駆動されるスピンドルに装着した
    ボビン上に形成されるパッケージに、モータ駆動される
    ローラベールを接圧させながら糸条を巻き取る装置であ
    って、スピンドルとローラベールによる巻取系が複数系
    列同時運転可能に並設され、各巻取系がそれぞれ、ロー
    ラベールの周速が一定値となるようにスピンドル駆動用
    モータを個別に制御する手段と、パッケージの周速が実
    質的に一定値となるようにローラベール駆動用モータへ
    の回転速度指令信号を個別に設定する手段とを有してい
    ることを特徴とする、糸条の巻取装置。
  5. 【請求項5】 各糸条の走行方向にみてローラベールの
    上流側に糸条の張力検出手段が設けられ、各張力検出手
    段が、その検出張力をフィードバックすべく、対応する
    前記各ローラベール駆動用モータへの回転速度指令信号
    を個別に設定する手段に接続されている、請求項4の糸
    条の巻取装置。
  6. 【請求項6】 前記スピンドル駆動用モータおよびロー
    ラベール駆動用モータが誘導モータからなり、各誘導モ
    ータがインバータを介して駆動制御される、請求項4ま
    たは5の糸条の巻取装置。
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