JP2005001879A - 分繊機 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から低い糸張力で解舒した後で、高い糸張力で分繊し、さらに十分低い糸張力でそれぞれのモノフィラメントを巻き取ることができる分繊機を提供することを目的としている。
【解決手段】単錘駆動式の解舒装置10と、それぞれのモノフィラメントに分繊する分繊部20と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置備える巻取部30と、解舒装置による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置50とを備えた分繊機であって、前記一本の糸条の糸張力を検出する第一テンションセンサSAと、分離されたモノフィラメントのそれぞれの糸張力を検出する第二テンションセンサSBとを配設して、それぞれのテンションセンサからの張力信号により前記解舒装置の解舒速度と前記巻取装置の巻取速度とを制御する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】単錘駆動式の解舒装置10と、それぞれのモノフィラメントに分繊する分繊部20と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置備える巻取部30と、解舒装置による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置50とを備えた分繊機であって、前記一本の糸条の糸張力を検出する第一テンションセンサSAと、分離されたモノフィラメントのそれぞれの糸張力を検出する第二テンションセンサSBとを配設して、それぞれのテンションセンサからの張力信号により前記解舒装置の解舒速度と前記巻取装置の巻取速度とを制御する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から、一本一本のモノフィラメントに分離して巻き取る分繊機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マルチフィラメント糸パッケージから単糸フィラメントまたは、前記マルチフィラメント糸より単糸数の少ないマルチフィラメント糸に分繊する分繊糸の製造方法が公開されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
また、前記特許文献1に記載の製造方法では、積極駆動式の解舒装置を使用して解舒張力を小さくしたことが記載されている。
【0004】
ただし、分繊したのちリングおよびトラベラを用いた巻取装置にて巻取ると記載されていて、それぞれの巻取装置を別々に制御することについては記載されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−116807号公報(第1−5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
巻取張力が高い状態でボビンに巻き取ろうとすると、ボビンを圧縮する力が増大する。そのために、モノフィラメントのように太い糸を巻き取る際には、ボビン材厚を厚くしたり、金属材質のボビンとして巻き取る必要があった。
【0007】
また、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から、一本一本のモノフィラメントに分離する際には、糸張力を高くしないとうまく分繊することができない。そのために、従来の分繊畿においては、糸張力が高い状態で分繊した後で、そのままの高い糸張力のままボビンに巻き取っていた。勿論糸張力暫減装置等により、多少は糸張力を減少して巻き取る工夫はされてはいるが、頑丈な巻取ボビンが必要であることには変わりはなく、薄い紙管製のボビンに巻き取ることができる程に、糸張力を減少することはできない。
【0008】
最近では、駆動モータや制御装置等の電子部品が高能率に、小型に、また低価格に開発されていて、いろいろな分野にて採用可能となっている。また、糸張力を検出するテンションセンサも高性能なものが安価に開発されている。
【0009】
また、糸種もいろいろなものが要求されており、特に種々の太さのモノフィラメントが室内装飾用や産業資材等のいろいろな分野で望まれている。
【0010】
そのために本発明は、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から低い糸張力で解舒した後で、高い糸張力で分繊し、さらに十分低い糸張力でそれぞれのモノフィラメントを巻き取ることができる分繊機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明においては、多数のモノフィラメントを束ねて一本の糸条とし、該糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を積極的に送り出す単錘駆動式の解舒装置と、送り出される糸条を鉛直方向上方に向けて走行し、そこから水平方向に走行させながらそれぞれのモノフィラメントに分繊する分繊部と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置を備える巻取部と、解舒装置による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置とを備えた分繊機であって、解舒装置における解舒時の糸張力と巻取装置における巻取張力とを低い糸張力とし、分繊部においてはそれよりも高い糸張力で分繊する構成としたことを特徴としている。
【0012】
そのために、単錘駆動式の解舒装置により確実に糸条を送り出すと共に、高い糸張力で確実に分繊することができ、さらに、任意の糸張力で巻き取る巻取速度に制御することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明においては、前記解舒装置が前記糸条の糸張力を検出する第一テンションセンサを備えており、前記巻取装置が分離されたモノフィラメントのそれぞれの糸張力を検出する第二テンションセンサを備えており、それぞれのテンションセンサからの張力信号により前記解舒装置の解舒速度と前記巻取装置の巻取速度とを制御する構成としたことを特徴としている。
【0014】
そのために、多数のモノフィラメントを束ねた構成の糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を解舒する際に、それぞれの巻取装置の糸張力を検出しながら、適当な糸張力を維持するように、解舒速度と巻取速度を制御することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記分繊部に、前記糸条の分繊度合いを検知する分繊度合い検知手段を配設し、検知された分繊度合いにより該分繊部における糸張力を制御する構成としたことを特徴としている。
【0016】
そのために、分繊部において、糸条が分繊するのに最適な糸張力を維持することができ、確実に分繊することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明においては、前記解舒装置と前記巻取装置とが通路を挟んだ両側に配設されていると共に、通路の上側を糸経路としていることを特徴としている。
【0018】
そのために、解舒装置と巻取装置との糸掛け作業とパッケージの装着・取り外し作業を前記通路から容易に行うことができる。
【0019】
請求項5に記載の発明においては、前記第一テンションセンサの糸張力検出値により解舒速度を制御すると共に、複数の巻取装置の巻取速度を同時に変更すると共に、前記第二テンションセンサの糸張力検出値によりそれぞれ単独の巻取装置の巻取速度を制御する構成としていることを特徴としている。
【0020】
そのために、解舒張力の変動にも速やかに対応して、解舒速度を制御することで、低い解舒張力を維持した状態で解舒することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明においては、前記解舒装置が前記給糸パッケージを水平状態に載置する2本のローラを備えており、前記2本のローラの一方が前記給糸パッケージを回転させる駆動ローラであり、他方のローラが従動ローラであると共に、少なくとも一方のローラの長さが前記パッケージの長さよりも短いことを特徴としている。
【0022】
そのために、給糸パッケージを安定して保持すると共に、確実に回転駆動すると共に解舒中の糸条がパッケージ端面部に落ちないようにすることが可能な解舒装置を構成するので、前記給糸パッケージを回転しながら安定的に糸条を引き出すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1から図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る分繊機の全体構成を示す概略説明図である。図2は分繊部の平面図である。図3は本発明に係わる解舒装置の一例を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。図4は本発明に係る巻取装置の一例を示す概略説明図である。
【0024】
図1に示すように分繊機1は、多数のモノフィラメントを束ねて一本の糸条Yとし、該糸条Yが巻回されたパッケージPから前記糸条Yを積極的に送り出す単錘駆動式の解舒装置10と、送り出される糸条Yを鉛直方向上方に向けて走行し、そこから水平方向に走行しまがら分繊される分繊部20と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置を備える巻取部30と、解舒装置10による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置50とを備えている。
【0025】
また、解舒装置10により解舒される糸条Yに所定の糸張力を付加すると共に分繊ローラ11により予備分繊を行う構成としている。前記分繊ローラ11は、第一送りローラ12と第二送りローラ13との間に位置しており、周面の四方に弾性部材の突出部を備えた回転ローラであって、走行する糸条Yに、前記突出部が接触して張力牽引し、非接触状態で弛緩させることを繰り返して糸条Yを分繊し易い状態にする、所謂予備分繊するものである。
【0026】
またこの時に、第二送りローラ13の上部の糸条送り方向の下流側に、第一テンションセンサSAを配設して、検出される糸張力により、前記解舒装置10の解舒速度を制御すると共に、第一送りローラ12と第二送りローラ13の回転速度を制御する構成とした。
【0027】
前記第一送りローラ12と第二送りローラ13とはそれぞれ駆動ローラと従動ローラとから構成される一対の糸送りローラであって、その回転速度を同一にした構成である。しかし、分繊ローラ11による予備分繊の効果を向上させるために、前記第一送りローラ12の回転速度を第二送りローラ13の回転速度に対して増減させるように制御する構成としてもよい。
【0028】
この時に、解舒装置10と第一送りローラ12との間に別のテンションセンサSA2を配設して、解舒装置10と第一送りローラ12との回転速度をそれぞれ個別に制御する構成としてもよい。
【0029】
解舒装置10から第一送りローラ12と第二送りローラ13を経て、上方に引き出された糸条Yは、分繊部20により一本一本のモノフィラメントに分繊されて、巻取装置にてそれぞれのモノフィラメントボビンに巻き取られる。
【0030】
通路40の上部に配設される分繊部20は送りローラ14と分繊ローラ15とを備えており、送りローラ14から送り出される糸条Yを、外周に糸走行用溝が多数形成された分繊ガイド17が分繊してニップローラ15送り出す構成である。この時に、該分繊部20の所定の位置に、接触センサガイド16を配設して、分繊されるモノフィラメントの両端部に接触させる構成として、分繊部における糸条の分繊度合いを検知するものとした。つまり前記接触センサガイド16が、分繊度合いを検出する手段となる。
【0031】
前記接触センサガイド16が常に分繊されるモノフィラメントの両端部に接触するように、前記送りローラ14の回転速度を制御することで、糸条Yの良好な分繊を維持するものである。これは、分繊が不完全な場合にはモノフィラメント同士がうまく分離しなくなり、もとの一本の糸条Yに近い状態となるので、前記接触センサガイド16と接触しなくなるためである。そのために、前記接触センサガイド16が非接触を検知すると、前記送りローラ14の回転速度を遅くして糸張力を増加して分繊し易くする構成とした。糸張力を増加するたと、絡み合ったモノフィラメント同士が容易に分繊するからである。つまり、該接触センサガイド16を設置することで、良好な分繊を行うために最適な糸張力を維持することが可能となる。
【0032】
勿論、前記送りローラ14の回転速度を遅くすると、第一テンションセンサSA部での糸張力が減少するが、該糸張力の減少を検知すると、解舒速度を減速制御して所定の糸解舒量に維持するように制御する。
【0033】
ただし、分繊し易くするために糸張力を増加させ過ぎると糸切れを生じる場合があるので、糸種に応じた上限の糸張力を予め設定しておく。つまり、前記解舒装置10の解舒速度の下限値を予め決めておいて、その値に達するまで、解舒速度を減速していくが、それ以上解舒速度が低下するとアラームを発して、機台を停止する制御としている。
【0034】
そのために、糸切れの生じない分繊工程を実現することができ、満管率が略100%となり、資材の有効利用を図ることができる。ここでいう満管率とは、完全な糸長さを有するモノフィラメント巻玉を何%製造するかであり、糸長さが短い巻玉は織機のタテ糸使い等には使用することができないために、その分商品価値が下がることになる。
【0035】
図3により解舒装置について詳細に説明する。解舒装置10は図3(a)に示すように、給糸パッケージPを、駆動ローラ2と従動ローラ3上に載置した状態で、前記駆動ローラ2を図中の矢印方向に回転して、糸条Yを送り出すように構成されている。
【0036】
引き出された糸条Yは、孔ガイド4を挿通して、糸貯留部5を介して分繊部20へ走行している。前記糸貯留部5は、スラックチューブ6に配管7を介して図示していない真空源に接続して、糸条Yを吸引する部材であり、スラックチューブ6内の所定位置に配設されるセンサS1により該スラックチューブ内の糸条Yを検知可能な構成としている。この構成であれば、前記センサS1が糸条Yを検知しなくなったら、駆動モータ2Aの回転速度を増加して解舒する糸条Yを速く送り出すようにすればよい。センサS1が糸条Yを検知したらそれ以上増速させる必要はなく、一定速度を保てばよい。この時に、スラックチューブ6内の奥の方にセンサS2を配設して、糸条Yの最大吸引量を制限する構成としてもよい。
【0037】
駆動ローラ2は駆動モータ2Aにより回転駆動されており、駆動モータ2Aは前記制御装置50によりその回転速度を変化させられる構成である。第一テンションセンサSAにより検出される糸張力により前記制御装置50を介して駆動モータ2Aを制御するが、糸張力が設定値より高くなると前記駆動モータ2Aの回転速度を増加して、糸条Yの解舒速度を大きくする。また、糸張力が設定値より低くなると、前記駆動モータ2Aの回転速度を減速して、糸条Yの解舒速度を小さくする。
【0038】
また、図3(b)に示すように、駆動ローラ2の長さL1を給糸パッケージPの長さL2よりも短い長さとして、給糸パッケージPの両端部に前記駆動ローラ2の接触しない部分を設ける構成としている。
【0039】
これは、解除される糸条Yがパッケージ端面部に落ちることを防止するためであり、ローラと接触しながら回転すると、解除されているパッケージ端部の糸条がローラとの押圧により、パッケージ端面部に落ち易くなるからである。
【0040】
この長さを短くするローラは、糸条Yの送出し方向の前側にあるローラの方であり、駆動ローラ2を前方とする場合には駆動ローラ2を、また、従動ローラ3を前方とする場合には従動ローラ3の長さを短くする構成とすればよい。
【0041】
上記のように設定することで、糸張力が高くなったら直ちに解舒速度を上げて糸条Yを端面落ちすることなく速く送り出すことができるので、糸張力は下がる方向となる。つまり、糸張力の変動を小さくするように、糸条Yの解舒速度を制御するので、糸条Yが伸度の大きい弾性糸のような糸条でも、糸の伸びを大きく変化させずに、端面落ちすることなく安定して解舒し送り出すことができる。
【0042】
図4により巻取部について説明する。巻取部30は分繊されたそれぞれのモノフィラメントをそれぞれ巻き取る巻取装置として巻取装置30a、30b、30c・・・を鉛直方向に複数列配設している。本実施例では、鉛直方向に5ユニットの巻取装置を2列合計10ユニットの巻取装置を配設している。このユニット数はモノフィラメント数に対応した数量であり、増減可能な構成である。つまり、モノフィラメントが複数本同時に巻かれてマルチフィラメント状の糸条Yを解舒して、それぞれのモノフィラメントYa、Yb、Yc・・・に分繊して巻き取る装置である。
【0043】
この時に、それぞれの巻取装置30a、30b、30c・・・に巻き取られるモノフィラメントの糸張力を検出する第二テンションセンサSBを配設した。それぞれのモノフィラメントはそれぞれの糸張力を検出されながら、それぞれ最適な巻取速度にてモノフィラメントボビンBa、Bb、Bc・・・に巻き取られる構成となっている。
【0044】
巻取装置30a、30b、30c・・・はそれぞれに単錘駆動型のボビン巻取機であって、それぞれのボビンBa、Bb、Bc・・・を単独に制御して回転駆動可能な構成としている。
【0045】
モノフィラメントYaの糸張力が高くなると、巻取装置30aの巻取速度を低速とし、糸張力を下げるように制御する。これは、モノフィラメントYaを巻き取る糸張力を0.1〜0.2g/D(デニール)程度に制御して、柔らかく巻き取ることで、巻取ボビンを収縮させることなく、また、あとで解舒し易い巻取パッケージを製造するためである。その他の巻取装置30b、30cも同様に個々に制御可能な構成としている。
【0046】
上記第一テンションセンサSAと第二テンションセンサSBと解舒速度の制御と巻取速度の制御、及び、アラーム発生や機台停止等の制御は、いずれも制御装置50にて、所定の情報を収集してそれぞれの駆動モータを制御する構成である。
【0047】
上記したように、前記解舒装置10と前記巻取部30とが通路を挟んだ両側に配設されていると共に、通路の上側を分繊部20の糸経路としているので、該分繊部20の下部空間が、人が通れる程であり、作業者の通路40あるいは作業用のスペースとなる。そのために、解舒装置10へのパッケージPの装着・取り外しや、糸掛け処理や、巻取部30への糸掛け、巻取パッケージの取り外し等の作業がこの通路40から行うことが可能である。
【0048】
また、本発明に係る分繊機1は、単錘の解舒装置10と複数の巻取装置を鉛直方向に配列した構成としているので、機台幅寸法を比較的小さくすることができる。そのために、該分繊機1を設置する際に、広い設置場所を必要とはせずに、狭いスペースに設置可能となる。
【0049】
【発明の効果】
上記したように本発明によれば、多数のモノフィラメントを束ねた構成の糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を解舒する際に、解舒張力と巻取張力のそれぞれを検出しながら、適当な糸張力を維持するように、解舒速度と巻取速度を制御することができるので、分繊工程を容易にまた確実に実施することができる。また、強度のある巻取ボビンではなく通常の紙管ボビンに巻取可能な巻取装置を備える分繊機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分繊機の全体構成を示す概略説明図である。
【図2】本発明に係わる分繊部の平面図である。
【図3】本発明に係わる解舒装置の一例を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図4】本発明に係る巻取機の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 分繊機
10 解舒装置
16 接触センサガイド(分繊度合い検出手段)
20 分繊部
30 巻取部
30a、30b・・巻取装置
40 通路
50 制御装置
P パッケージ
Y 糸条
Ya、Yb、Yc・・ モノフィラメント
SA 第一テンションセンサ
SB 第二テンションセンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から、一本一本のモノフィラメントに分離して巻き取る分繊機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マルチフィラメント糸パッケージから単糸フィラメントまたは、前記マルチフィラメント糸より単糸数の少ないマルチフィラメント糸に分繊する分繊糸の製造方法が公開されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
また、前記特許文献1に記載の製造方法では、積極駆動式の解舒装置を使用して解舒張力を小さくしたことが記載されている。
【0004】
ただし、分繊したのちリングおよびトラベラを用いた巻取装置にて巻取ると記載されていて、それぞれの巻取装置を別々に制御することについては記載されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−116807号公報(第1−5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
巻取張力が高い状態でボビンに巻き取ろうとすると、ボビンを圧縮する力が増大する。そのために、モノフィラメントのように太い糸を巻き取る際には、ボビン材厚を厚くしたり、金属材質のボビンとして巻き取る必要があった。
【0007】
また、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から、一本一本のモノフィラメントに分離する際には、糸張力を高くしないとうまく分繊することができない。そのために、従来の分繊畿においては、糸張力が高い状態で分繊した後で、そのままの高い糸張力のままボビンに巻き取っていた。勿論糸張力暫減装置等により、多少は糸張力を減少して巻き取る工夫はされてはいるが、頑丈な巻取ボビンが必要であることには変わりはなく、薄い紙管製のボビンに巻き取ることができる程に、糸張力を減少することはできない。
【0008】
最近では、駆動モータや制御装置等の電子部品が高能率に、小型に、また低価格に開発されていて、いろいろな分野にて採用可能となっている。また、糸張力を検出するテンションセンサも高性能なものが安価に開発されている。
【0009】
また、糸種もいろいろなものが要求されており、特に種々の太さのモノフィラメントが室内装飾用や産業資材等のいろいろな分野で望まれている。
【0010】
そのために本発明は、多数のモノフィラメントを束ねた状態の糸条から低い糸張力で解舒した後で、高い糸張力で分繊し、さらに十分低い糸張力でそれぞれのモノフィラメントを巻き取ることができる分繊機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明においては、多数のモノフィラメントを束ねて一本の糸条とし、該糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を積極的に送り出す単錘駆動式の解舒装置と、送り出される糸条を鉛直方向上方に向けて走行し、そこから水平方向に走行させながらそれぞれのモノフィラメントに分繊する分繊部と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置を備える巻取部と、解舒装置による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置とを備えた分繊機であって、解舒装置における解舒時の糸張力と巻取装置における巻取張力とを低い糸張力とし、分繊部においてはそれよりも高い糸張力で分繊する構成としたことを特徴としている。
【0012】
そのために、単錘駆動式の解舒装置により確実に糸条を送り出すと共に、高い糸張力で確実に分繊することができ、さらに、任意の糸張力で巻き取る巻取速度に制御することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明においては、前記解舒装置が前記糸条の糸張力を検出する第一テンションセンサを備えており、前記巻取装置が分離されたモノフィラメントのそれぞれの糸張力を検出する第二テンションセンサを備えており、それぞれのテンションセンサからの張力信号により前記解舒装置の解舒速度と前記巻取装置の巻取速度とを制御する構成としたことを特徴としている。
【0014】
そのために、多数のモノフィラメントを束ねた構成の糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を解舒する際に、それぞれの巻取装置の糸張力を検出しながら、適当な糸張力を維持するように、解舒速度と巻取速度を制御することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記分繊部に、前記糸条の分繊度合いを検知する分繊度合い検知手段を配設し、検知された分繊度合いにより該分繊部における糸張力を制御する構成としたことを特徴としている。
【0016】
そのために、分繊部において、糸条が分繊するのに最適な糸張力を維持することができ、確実に分繊することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明においては、前記解舒装置と前記巻取装置とが通路を挟んだ両側に配設されていると共に、通路の上側を糸経路としていることを特徴としている。
【0018】
そのために、解舒装置と巻取装置との糸掛け作業とパッケージの装着・取り外し作業を前記通路から容易に行うことができる。
【0019】
請求項5に記載の発明においては、前記第一テンションセンサの糸張力検出値により解舒速度を制御すると共に、複数の巻取装置の巻取速度を同時に変更すると共に、前記第二テンションセンサの糸張力検出値によりそれぞれ単独の巻取装置の巻取速度を制御する構成としていることを特徴としている。
【0020】
そのために、解舒張力の変動にも速やかに対応して、解舒速度を制御することで、低い解舒張力を維持した状態で解舒することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明においては、前記解舒装置が前記給糸パッケージを水平状態に載置する2本のローラを備えており、前記2本のローラの一方が前記給糸パッケージを回転させる駆動ローラであり、他方のローラが従動ローラであると共に、少なくとも一方のローラの長さが前記パッケージの長さよりも短いことを特徴としている。
【0022】
そのために、給糸パッケージを安定して保持すると共に、確実に回転駆動すると共に解舒中の糸条がパッケージ端面部に落ちないようにすることが可能な解舒装置を構成するので、前記給糸パッケージを回転しながら安定的に糸条を引き出すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1から図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る分繊機の全体構成を示す概略説明図である。図2は分繊部の平面図である。図3は本発明に係わる解舒装置の一例を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。図4は本発明に係る巻取装置の一例を示す概略説明図である。
【0024】
図1に示すように分繊機1は、多数のモノフィラメントを束ねて一本の糸条Yとし、該糸条Yが巻回されたパッケージPから前記糸条Yを積極的に送り出す単錘駆動式の解舒装置10と、送り出される糸条Yを鉛直方向上方に向けて走行し、そこから水平方向に走行しまがら分繊される分繊部20と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置を備える巻取部30と、解舒装置10による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置50とを備えている。
【0025】
また、解舒装置10により解舒される糸条Yに所定の糸張力を付加すると共に分繊ローラ11により予備分繊を行う構成としている。前記分繊ローラ11は、第一送りローラ12と第二送りローラ13との間に位置しており、周面の四方に弾性部材の突出部を備えた回転ローラであって、走行する糸条Yに、前記突出部が接触して張力牽引し、非接触状態で弛緩させることを繰り返して糸条Yを分繊し易い状態にする、所謂予備分繊するものである。
【0026】
またこの時に、第二送りローラ13の上部の糸条送り方向の下流側に、第一テンションセンサSAを配設して、検出される糸張力により、前記解舒装置10の解舒速度を制御すると共に、第一送りローラ12と第二送りローラ13の回転速度を制御する構成とした。
【0027】
前記第一送りローラ12と第二送りローラ13とはそれぞれ駆動ローラと従動ローラとから構成される一対の糸送りローラであって、その回転速度を同一にした構成である。しかし、分繊ローラ11による予備分繊の効果を向上させるために、前記第一送りローラ12の回転速度を第二送りローラ13の回転速度に対して増減させるように制御する構成としてもよい。
【0028】
この時に、解舒装置10と第一送りローラ12との間に別のテンションセンサSA2を配設して、解舒装置10と第一送りローラ12との回転速度をそれぞれ個別に制御する構成としてもよい。
【0029】
解舒装置10から第一送りローラ12と第二送りローラ13を経て、上方に引き出された糸条Yは、分繊部20により一本一本のモノフィラメントに分繊されて、巻取装置にてそれぞれのモノフィラメントボビンに巻き取られる。
【0030】
通路40の上部に配設される分繊部20は送りローラ14と分繊ローラ15とを備えており、送りローラ14から送り出される糸条Yを、外周に糸走行用溝が多数形成された分繊ガイド17が分繊してニップローラ15送り出す構成である。この時に、該分繊部20の所定の位置に、接触センサガイド16を配設して、分繊されるモノフィラメントの両端部に接触させる構成として、分繊部における糸条の分繊度合いを検知するものとした。つまり前記接触センサガイド16が、分繊度合いを検出する手段となる。
【0031】
前記接触センサガイド16が常に分繊されるモノフィラメントの両端部に接触するように、前記送りローラ14の回転速度を制御することで、糸条Yの良好な分繊を維持するものである。これは、分繊が不完全な場合にはモノフィラメント同士がうまく分離しなくなり、もとの一本の糸条Yに近い状態となるので、前記接触センサガイド16と接触しなくなるためである。そのために、前記接触センサガイド16が非接触を検知すると、前記送りローラ14の回転速度を遅くして糸張力を増加して分繊し易くする構成とした。糸張力を増加するたと、絡み合ったモノフィラメント同士が容易に分繊するからである。つまり、該接触センサガイド16を設置することで、良好な分繊を行うために最適な糸張力を維持することが可能となる。
【0032】
勿論、前記送りローラ14の回転速度を遅くすると、第一テンションセンサSA部での糸張力が減少するが、該糸張力の減少を検知すると、解舒速度を減速制御して所定の糸解舒量に維持するように制御する。
【0033】
ただし、分繊し易くするために糸張力を増加させ過ぎると糸切れを生じる場合があるので、糸種に応じた上限の糸張力を予め設定しておく。つまり、前記解舒装置10の解舒速度の下限値を予め決めておいて、その値に達するまで、解舒速度を減速していくが、それ以上解舒速度が低下するとアラームを発して、機台を停止する制御としている。
【0034】
そのために、糸切れの生じない分繊工程を実現することができ、満管率が略100%となり、資材の有効利用を図ることができる。ここでいう満管率とは、完全な糸長さを有するモノフィラメント巻玉を何%製造するかであり、糸長さが短い巻玉は織機のタテ糸使い等には使用することができないために、その分商品価値が下がることになる。
【0035】
図3により解舒装置について詳細に説明する。解舒装置10は図3(a)に示すように、給糸パッケージPを、駆動ローラ2と従動ローラ3上に載置した状態で、前記駆動ローラ2を図中の矢印方向に回転して、糸条Yを送り出すように構成されている。
【0036】
引き出された糸条Yは、孔ガイド4を挿通して、糸貯留部5を介して分繊部20へ走行している。前記糸貯留部5は、スラックチューブ6に配管7を介して図示していない真空源に接続して、糸条Yを吸引する部材であり、スラックチューブ6内の所定位置に配設されるセンサS1により該スラックチューブ内の糸条Yを検知可能な構成としている。この構成であれば、前記センサS1が糸条Yを検知しなくなったら、駆動モータ2Aの回転速度を増加して解舒する糸条Yを速く送り出すようにすればよい。センサS1が糸条Yを検知したらそれ以上増速させる必要はなく、一定速度を保てばよい。この時に、スラックチューブ6内の奥の方にセンサS2を配設して、糸条Yの最大吸引量を制限する構成としてもよい。
【0037】
駆動ローラ2は駆動モータ2Aにより回転駆動されており、駆動モータ2Aは前記制御装置50によりその回転速度を変化させられる構成である。第一テンションセンサSAにより検出される糸張力により前記制御装置50を介して駆動モータ2Aを制御するが、糸張力が設定値より高くなると前記駆動モータ2Aの回転速度を増加して、糸条Yの解舒速度を大きくする。また、糸張力が設定値より低くなると、前記駆動モータ2Aの回転速度を減速して、糸条Yの解舒速度を小さくする。
【0038】
また、図3(b)に示すように、駆動ローラ2の長さL1を給糸パッケージPの長さL2よりも短い長さとして、給糸パッケージPの両端部に前記駆動ローラ2の接触しない部分を設ける構成としている。
【0039】
これは、解除される糸条Yがパッケージ端面部に落ちることを防止するためであり、ローラと接触しながら回転すると、解除されているパッケージ端部の糸条がローラとの押圧により、パッケージ端面部に落ち易くなるからである。
【0040】
この長さを短くするローラは、糸条Yの送出し方向の前側にあるローラの方であり、駆動ローラ2を前方とする場合には駆動ローラ2を、また、従動ローラ3を前方とする場合には従動ローラ3の長さを短くする構成とすればよい。
【0041】
上記のように設定することで、糸張力が高くなったら直ちに解舒速度を上げて糸条Yを端面落ちすることなく速く送り出すことができるので、糸張力は下がる方向となる。つまり、糸張力の変動を小さくするように、糸条Yの解舒速度を制御するので、糸条Yが伸度の大きい弾性糸のような糸条でも、糸の伸びを大きく変化させずに、端面落ちすることなく安定して解舒し送り出すことができる。
【0042】
図4により巻取部について説明する。巻取部30は分繊されたそれぞれのモノフィラメントをそれぞれ巻き取る巻取装置として巻取装置30a、30b、30c・・・を鉛直方向に複数列配設している。本実施例では、鉛直方向に5ユニットの巻取装置を2列合計10ユニットの巻取装置を配設している。このユニット数はモノフィラメント数に対応した数量であり、増減可能な構成である。つまり、モノフィラメントが複数本同時に巻かれてマルチフィラメント状の糸条Yを解舒して、それぞれのモノフィラメントYa、Yb、Yc・・・に分繊して巻き取る装置である。
【0043】
この時に、それぞれの巻取装置30a、30b、30c・・・に巻き取られるモノフィラメントの糸張力を検出する第二テンションセンサSBを配設した。それぞれのモノフィラメントはそれぞれの糸張力を検出されながら、それぞれ最適な巻取速度にてモノフィラメントボビンBa、Bb、Bc・・・に巻き取られる構成となっている。
【0044】
巻取装置30a、30b、30c・・・はそれぞれに単錘駆動型のボビン巻取機であって、それぞれのボビンBa、Bb、Bc・・・を単独に制御して回転駆動可能な構成としている。
【0045】
モノフィラメントYaの糸張力が高くなると、巻取装置30aの巻取速度を低速とし、糸張力を下げるように制御する。これは、モノフィラメントYaを巻き取る糸張力を0.1〜0.2g/D(デニール)程度に制御して、柔らかく巻き取ることで、巻取ボビンを収縮させることなく、また、あとで解舒し易い巻取パッケージを製造するためである。その他の巻取装置30b、30cも同様に個々に制御可能な構成としている。
【0046】
上記第一テンションセンサSAと第二テンションセンサSBと解舒速度の制御と巻取速度の制御、及び、アラーム発生や機台停止等の制御は、いずれも制御装置50にて、所定の情報を収集してそれぞれの駆動モータを制御する構成である。
【0047】
上記したように、前記解舒装置10と前記巻取部30とが通路を挟んだ両側に配設されていると共に、通路の上側を分繊部20の糸経路としているので、該分繊部20の下部空間が、人が通れる程であり、作業者の通路40あるいは作業用のスペースとなる。そのために、解舒装置10へのパッケージPの装着・取り外しや、糸掛け処理や、巻取部30への糸掛け、巻取パッケージの取り外し等の作業がこの通路40から行うことが可能である。
【0048】
また、本発明に係る分繊機1は、単錘の解舒装置10と複数の巻取装置を鉛直方向に配列した構成としているので、機台幅寸法を比較的小さくすることができる。そのために、該分繊機1を設置する際に、広い設置場所を必要とはせずに、狭いスペースに設置可能となる。
【0049】
【発明の効果】
上記したように本発明によれば、多数のモノフィラメントを束ねた構成の糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を解舒する際に、解舒張力と巻取張力のそれぞれを検出しながら、適当な糸張力を維持するように、解舒速度と巻取速度を制御することができるので、分繊工程を容易にまた確実に実施することができる。また、強度のある巻取ボビンではなく通常の紙管ボビンに巻取可能な巻取装置を備える分繊機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分繊機の全体構成を示す概略説明図である。
【図2】本発明に係わる分繊部の平面図である。
【図3】本発明に係わる解舒装置の一例を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図4】本発明に係る巻取機の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 分繊機
10 解舒装置
16 接触センサガイド(分繊度合い検出手段)
20 分繊部
30 巻取部
30a、30b・・巻取装置
40 通路
50 制御装置
P パッケージ
Y 糸条
Ya、Yb、Yc・・ モノフィラメント
SA 第一テンションセンサ
SB 第二テンションセンサ
Claims (6)
- 多数のモノフィラメントを束ねて一本の糸条とし、該糸条が巻回されたパッケージから前記糸条を積極的に送り出す単錘駆動式の解舒装置と、送り出される糸条を鉛直方向上方に向けて走行し、そこから水平方向に走行させながらそれぞれのモノフィラメントに分繊する分繊部と、それぞれが単錘駆動式の巻取装置を備える巻取部と、解舒装置による解舒速度と前記巻取装置の巻取速度を制御する制御装置とを備えた分繊機であって、解舒装置における解舒時の糸張力と巻取装置における巻取張力とを低い糸張力とし、分繊部においてはそれよりも高い糸張力で分繊する構成としたことを特徴とする分繊機。
- 前記解舒装置が前記糸条の糸張力を検出する第一テンションセンサを備えており、前記巻取装置が分離されたモノフィラメントのそれぞれの糸張力を検出する第二テンションセンサを備えており、それぞれのテンションセンサからの張力信号により前記解舒装置の解舒速度と前記巻取装置の巻取速度とを制御する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の分繊機。
- 前記分繊部に、前記糸条の分繊度合いを検知する分繊度合い検知手段を配設し、検知された分繊度合いにより該分繊部における糸張力を制御する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の分繊機。
- 前記解舒装置と前記巻取装置とが通路を挟んだ両側に配設されていると共に、通路の上側を糸経路としていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分繊機。
- 前記第一テンションセンサの糸張力検出値により解舒速度を制御すると共に、複数の巻取装置の巻取速度を同時に変更すると共に、前記第二テンションセンサの糸張力検出値によりそれぞれ単独の巻取装置の巻取速度を制御する構成としていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の分繊機。
- 前記解舒装置が前記給糸パッケージを水平状態に載置する2本のローラを備えており、前記2本のローラの一方が前記給糸パッケージを回転させる駆動ローラであり、他方のローラが従動ローラであると共に、少なくとも一方のローラの長さが前記パッケージの長さよりも短いことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の分繊機。
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