JPH11279858A - 単錘駆動型多重撚糸機 - Google Patents

単錘駆動型多重撚糸機

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JPH11279858A
JPH11279858A JP8092898A JP8092898A JPH11279858A JP H11279858 A JPH11279858 A JP H11279858A JP 8092898 A JP8092898 A JP 8092898A JP 8092898 A JP8092898 A JP 8092898A JP H11279858 A JPH11279858 A JP H11279858A
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JP
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yarn
spindle
drive motor
spindle drive
running
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JP8092898A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Kuroda
佳児 黒田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、風綿による誤動作を防止できると
共に、簡易な構成で、且つ安価な単錘駆動型多重撚糸機
を提供する。 【解決手段】 本発明は、糸に撚りを付与するためのス
ピンドル2毎にスピンドル駆動モータ6を設け、各スピ
ンドル駆動モータ6を回転数制御装置44により駆動
し、各スピンドル2に設けられた給糸パッケージ8から
巻取パッケージPを形成する単錘駆動型多重撚糸機1に
おいて、各スピンドル駆動モータ6の状態から、糸が走
行しているか否かを判定する糸走行判定手段44bと、
前記糸走行判定手段44bの糸走行信号を用いて定長測
定を行う定長測定手段44aとを有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給糸パッケージか
ら解舒される糸を加撚して巻取る多重撚糸機に関し、特
に、定長測定機構を備えた単錘駆動型多重撚糸機に関す
る。
【0002】従来の多重撚糸機は、図6に示すように、
スピンドル装置101aと巻取装置101bとを有する
多重撚糸ユニットを複数備えており、この多重撚糸ユニ
ットは、巻取ドラム106とトラバースガイド107と
スピンドル103を駆動させる駆動機構110とを有し
ている。このスピンドル装置101aは、ベルト104
により駆動モータ113の駆動力をスピンドル103に
伝達することによって糸を撚るようになっている。ま
た、巻取装置101bは、スピンドル装置101aによ
り撚られた糸を、フィードローラ108を介してトラバ
ースガイド107により綾振りしながら巻取パッケージ
105に巻取るようになっている。
【0003】上記の駆動機構110は、主に駆動モータ
113と、複数のプーリ111・112・115・11
6・117・119と、ベルト104・118とを有し
ており、巻取ドラム106やトラバースガイド107や
スピンドル103を一つの駆動モータ113で駆動させ
るようになっている。尚、スピンドル103は、駆動モ
ータ113の出力が出力軸114、第3プーリ115、
ベルト118、第5プーリ117、第1プーリ111を
経て走行ベルト104に伝わり、駆動するようになって
いる。また、巻取ドラム106は、駆動モータ113の
出力が出力軸114、第4プーリ116、ベルト12
0、第6プーリ119、変速ベルト装置150、減速ボ
ックス123、ベルト130を経て伝わり、駆動するよ
うになっている。さらに、トラバースガイド107は、
支持軸126の回転がベルト134を介して溝付きドラ
ム137に伝わり、その溝付きドラム137の回転によ
りカムシュー139が溝138に沿って移動することに
よって、往復運動するようになっている。
【0004】しかし、従来の多重撚糸機のように、一つ
の駆動モータ113でスピンドル装置101aと巻取装
置101bとを駆動させると、ベルト104・120に
より複数のプーリを回転させるため、メカロスが大きく
消費電力が過大になることから、スピンドル駆動系と巻
取ドラム駆動系とを別個のモータで駆動させ、さらに、
各スピンドル装置毎にスピンドル駆動モータを設けて独
立駆動させる単錘駆動型多重撚糸機が開発されている。
この単錘駆動型多重撚糸機は、通常、定長測定機能を必
要としないが、1つの大型給糸から複数の巻取パッケー
ジを形成する場合には必要となる。このような単錘駆動
型の小割用多重撚糸機においては、従来、糸走行状態を
検出する光電式フィーラとドラム回転数とで定長測定を
行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、定長測定に光電式フィーラを使用する単錘駆動
型の多重撚糸機は、風綿による誤動作が生じるという問
題点があった。また、光電式フィーラにより定長測定を
行うと、機器構成が複雑になり、製品コストがかかると
いう問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、風綿によ
る誤動作を防止できると共に、簡易な構成で、且つ安価
な単錘駆動型多重撚糸機を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
糸に撚りを付与するためのスピンドル毎にスピンドル駆
動モータを設け、各スピンドル駆動モータを回転数制御
装置により駆動し、各スピンドルに設けられた給糸パッ
ケージから巻取パッケージを形成する単錘駆動型多重撚
糸機において、各スピンドル駆動モータの状態から、糸
が走行しているか否かを判定する糸走行判定手段と、前
記糸走行判定手段の糸走行信号を用いて定長測定を行う
定長測定手段とを有することを特徴とする。これによ
り、光学式の糸走行検出器であるヤーンフィーラを無く
すことができるため、風綿による誤動作を防止できると
共に、単錘駆動型多重撚糸機の製造コストを低減させる
ことができる。また、走行している糸に係合し、糸が切
れると給糸パッケージからの糸の送り出しを停止するド
ロップワイヤ機構も不要にでき、構成を簡単にすること
ができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記糸走行判定手段は、各スピンド
ル駆動モータの負荷電流値から糸が走行しているか否か
を判定することを特徴とする。これにより、スピンドル
の回転の有無を判定するため、確実に糸走行の判定を行
うことができる。スピンドルが回転している状態では、
必ず糸が巻き取られ、糸が走行するためである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の構成に加えて、巻取中の糸を切るカッ
ター手段と、前記定長測定手段により巻取パッケージが
満管であることを検知すると、前記カッター手段にカッ
ター作動信号を出力すると共に、前記回転数制御装置に
スピンドル駆動モータ停止信号を出力する満管検知信号
とを有することを特徴とする。これにより、満管となっ
た巻取パッケージに係るスピンドル駆動モータのみを個
々に停止させることができるため、スピンドルの無駄な
回転を無くし、糸を効率良く巻き取ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。単錘駆動型多重撚糸機1は、図1に
示すように、80〜308錘の糸巻取ユニットUが列設
されて構成されている。1錘の糸巻取ユニットUは、ス
ピンドル装置2と、その上に連設された巻取装置3とを
有し、単数の給糸パッケージ8の糸を巻取パッケージP
に巻取るようになっている。
【0011】上記のスピンドル装置2は、給糸パッケー
ジ8と、静止盤31と、テンション装置32と、回転デ
ィスク33と、スピンドル駆動モータ6とを有してお
り、スピンドル駆動モータ6により糸Yを加撚するよう
になっている。このスピンドル駆動モータ6には、DC
ブラシレスモータBLMが用いられており、その出力軸
には、回転ディスク33が設けられている。また、回転
ディスク33には、静止盤31が設けられており、静止
盤31上に1つの給糸パッケージ8を載置できるように
なっている。さらに、給糸パッケージ8の上部には、テ
ンション装置32が設けられており、テンション装置3
2は、給糸パッケージ8から解舒される糸Yに所定の張
力を付与するようになっている。
【0012】これにより、スピンドル装置2は、給糸パ
ッケージ8から解舒される糸Yをテンション装置32に
入れて張力を付与しながら、スピンドル駆動用モータ6
により回転ディスク33を高速回転させて糸Yをバルー
ンガイド37までバルーンさせるようになっている。ま
た、糸Yをテンション装置32から回転ディスク33に
至るまでに一回撚り、回転ディスク33からバルーンガ
イド37に至るまでにもう一回撚るようになっている。
【0013】また、上記の巻取装置3は、図2に示すよ
うに、巻取ドラム21と、巻取パッケージP、トラバー
スガイド29、フィードローラ26、クレードル40と
を有しており、スピンドル装置2で加撚された糸Yを巻
取パッケージPに巻き取るようになっている。上記のク
レードル40には、巻取パッケージPが回転自在に軸支
されており、また、巻取パッケージPには、巻取ドラム
21が圧接されている。これにより、巻取装置3は、上
記のように合計二回加撚された糸Yをバルーンガイド3
7からガイドローラ38・39、フィードローラ26を
介してトラバースガイド29により綾振りしながら巻取
パッケージPに巻取るようになっている。
【0014】また、バルーンガイド37とガイドローラ
38との間には、カッター48が設けられており、カッ
ター作動信号を受信すると、糸Yを切断するようになっ
ている。また、上記の巻取ドラム21には、その回転数
を検出する巻取ドラム用回転数検出器50が設けられて
おり、後述するスピンドル駆動モータ用のインバータ4
4に接続されている(図1参照)。
【0015】上記の単錘駆動型多重撚糸機は、図1に示
すように、上記の糸巻取ユニットUの他に、各巻取装置
3を一括駆動させる駆動系統5と、各スピンドル装置2
及び各巻取装置3を制御する制御系統7とを有してい
る。この駆動系統5は、巻取ドラム駆動モータ4と、第
1プーリ10と、ベルト11と、第2プーリ12と、減
速機17と、第3プーリ16と、第4プーリ19と、ベ
ルト20と、第5プーリ22と、第6プーリ24と、第
7プーリ13と、ベルト14と、第8プーリ15と、カ
ムボックス27とを有しており、巻取ドラム駆動モータ
4の駆動力により各糸巻取ユニットUの巻取ドラム21
及びフィードローラ26を回転させると共に、トラバー
スガイド29を往復運動させるようになっている。
【0016】上記の巻取ドラム駆動モータ4は、誘導電
動機IMであり、その出力軸には、第1プーリ10が設
けられ、さらに、ベルト11を介して第2プーリ12が
設けられている。上記の減速機17は、図示されない複
数のギアを有しており、巻取ドラム駆動モータ4の駆動
力が第2プーリ12を介して伝達されると、一定の割合
で減速すると同時に回転方向を変換するようになってい
る。また、減速機17は、2つの出力軸を有し、1軸入
力で2軸出力となっており、1の出力軸には、第3プー
リ16が嵌着され、他の出力軸には、第7プーリ13が
嵌着されている。
【0017】上記の第3プーリ16には、ベルト20を
介して、支持軸18に嵌着された第4プーリ19が設け
られ、その支持軸18には、複数の巻取ドラム21が所
定間隔を隔てて設けられている。また、上記の支持軸1
8には、第4プーリ19に並設して第5プーリ22が嵌
着されている。この第5プーリ22には、ベルト25を
介して、支持軸23に嵌着された第6プーリ24が設け
られており、その支持軸23には、複数のフィードロー
ラ26が所定間隔を隔てて設けられている。こにより、
駆動系統5は、減速機11により減速された駆動力を、
第3プーリ16、ベルト20、第4プーリ19を介して
各巻取ドラム21に伝達すると共に、第5プーリ22、
ベルト25、第6プーリ24を介してフィードローラ2
6に伝達するようになっている。
【0018】また、上記の減速機17は、第7プーリ1
3、ベルト14、第8プーリ15を介してカムボックス
27に連結されている。このカムボックス27には、往
復ロッド28が連結されており、回転力を往復運動に変
換するようになっている。この往復ロッド28には、ト
ラバースガイド29が所定間隔を隔て嵌着されている。
これにより、駆動系統5は、トラバースガイド29を往
復動させることにより、スピンドル装置2で加撚された
糸Yを綾振りさせながら、巻取ドラム21に圧接して回
転する巻取パッケージPに巻取らせるようになってい
る。
【0019】上記の制御系統7は、図3に示すように、
本体制御装置42と、各スピンドル装置2毎に制御を行
う複数のユニット制御部9とを有しており、単錘駆動型
多重撚糸機1の制御システムを構成する。上記の本体制
御装置42は、交流電源34の電圧を変換するコンバー
タ35と、中央制御装置を構成するホストCPU36
と、巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置41とを
有しており、各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動モ
ータ用の回転数制御装置42に種々の制御指令を一斉に
出力するようになっている。
【0020】上記のホストCPU36は、通信ライン4
6を介して直接各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動
モータ用の回転数制御装置41にパラメータ等の種々の
制御指令を一斉に送信するようになっている。また、ホ
ストCPU36は、制御信号用ライン55を介して直接
各ユニット制御部9及び巻取ドラム駆動モータ用の回転
数制御装置41に起動・停止指令を一斉に送信するよう
になっている。また、コンバータ35は、AC/DC変
換部35aと、DC/DC変換部35bとを有してお
り、AC/DC変換部35aには、直流バス47を介し
て巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置41が接続
されている。DC/DC変換部35bには、ホストCP
U36が接続されており、DC/DC変換部35bは、
290Vの直流電圧をホストCPU36の制御系電圧と
して使用するために24Vの直流電圧に変換するように
なっている。
【0021】上記の巻取ドラム駆動モータ用の回転数制
御装置41は、直流バス47を介して290Vの直流電
圧の供給を受け、通信ライン46を介して受信したパラ
メータ等の制御指令を使用し、パルスジェネレータPG
52からの回転数により巻取ドラム駆動モータ4を独自
にフィードバック制御するようになっている。制御指令
を受信すると、パルスジェネレータ52からの回転数に
より巻取ドラム駆動モータ4を独自にフィードバック制
御するようになっており、巻取ドラム駆動モータ4を駆
動・停止させるようになっている。
【0022】各ユニット制御部9は、スピンドル駆動モ
ータ用の32台の回転数制御装置44と、1台の中継器
45と、1台のスピンドル装置用直流変圧器43とを有
しており、本体制御装置42に通信ライン46を介して
並列に接続されている。この中継器45には、32台の
回転数制御装置44が通信ライン51を介して並列に接
続されており、中継器45は、ホストCPU36の出力
する制御指令を中継して、32台の各回転数制御装置4
4に送信するようになっている。
【0023】上記の各スピンドル装置用直流変圧器43
は、直流バス47に対して並列に接続されており、通常
運転時には、直流バス47を介して供給された290V
の直流電圧をスピンドル駆動モータ6を制御するための
制御系電圧として使用する24Vの直流電圧に変換して
供給するようになっている。
【0024】上記の各スピンドル駆動モータ用の回転数
制御装置44は、スピンドル装置用直流変圧器43に対
して制御用電源ライン49を介して直列に32台接続さ
れている。32台の回転数制御装置群とスピンドル装置
用直流変圧器43との間には、中継用コネクタボード5
4が介在されており、制御用電源ライン49は、スピン
ドル装置用直流変圧器43から中継用コネクタボード5
4を介して回転数制御装置群及び中継器45に接続され
ている。また、各回転数制御装置44には、スピンドル
駆動モータ2が2台づつ接続されており、各回転数制御
装置44は、通信ライン46、中継器45、通信ライン
51を介して制御指令を受信でき、回転数検出器53か
らの回転数により各スピンドル駆動モータ6を独自にフ
ィードバック制御するようになっている。即ち、一つの
回転数制御装置44で2つのスピンドル駆動モータ6を
駆動・停止させるようになっている。尚、各回転数制御
装置41・44は、それぞれ別個に各モータ4・6を駆
動・停止させるようになっている。
【0025】次に、本実施形態に係る多重撚糸機1の主
要部を説明する。図3・図4に示すように、上記のスピ
ンドル駆動モータ用の回転数制御装置44は、定長測定
手段を構成する定長測定部44aと、モータ制御部44
dと、入力電流値検知部44eとを有しており、巻取パ
ッケージPに巻き取られた糸Yの長さを測定するように
なっている。この定長測定部44aは、糸走行判定手段
を構成する糸走行判定部44bと、満管検知手段を構成
する満管検知部44cとを有しており、定長測定に加え
て、巻取パッケージPの満管も検知するようになってい
る。
【0026】上記の糸走行判定部44bは、スピンドル
駆動モータ6に対する指令電流値(スピンドル駆動モー
タ6の負荷電流値)Sg1を監視しており、その電流値
Sg1が所定値以上ある時は、糸走行であると判定し、
満管検知部44cに糸走行信号Sg2を出力し続けるよ
うになっている。また、上記の満管検知部44cは、糸
走行状態の間のみ、回転検出手段を構成する巻取ドラム
用回転数検出器50からの巻取ドラム回転信号(パルス
信号)Sg3をカウントし、満管に相当する所定カウン
ト数になれば、満管と判断するようになっている。即
ち、満管検知部44cは、糸走行信号Sg2と巻取ドラ
ム回転信号Sg3とにより、巻取パッケージPが満管で
あることを検知するようになっている。また、満管検知
部44cは、満管と判断すると、カッター手段を構成す
るカッター50にカッター作動信号Sg4を出力すると
共に、スピンドル駆動モータ制御部44dにモータ停止
信号Sg5を出力するようになっている。
【0027】上記の構成において、単錘駆動型多重撚糸
機1の動作を図面を用いて説明する。図1に示すよう
に、交流電源34からコンバータ35、直流バス47、
スピンドル装置用直流変圧器43を介して、24Vの直
流電圧が各回転数制御装置44に供給される。また、起
動指令がホストCPU36から制御信号用ライン55を
介して各中継用コネクタボード54毎に送信され、各中
継用コネクタボード54から制御信号用ライン56を介
してスピンドル駆動モータ用の回転数制御装置44に一
斉に送信される。各スピンドル駆動モータ6は、各回転
数制御装置44の起動指令に基づいて駆動し、各回転デ
ィスク33が各スピンドル駆動モータ6と同一の回転数
で回転する。各回転ディスク33が回転すると、給糸パ
ッケージ8から解舒された糸Yは、テンション装置32
に入り、張力を付与されながら一回撚られ、さらにもう
一回撚られてバルーンガイド37までバルーンされる。
【0028】一方、交流電源34からコンバータ35、
直流バス47を介して、巻取ドラム駆動モータ用の回転
数制御装置41に290Vの直流電圧が供給され、ま
た、起動指令がホストCPU36から制御信号用ライン
55を介して回転数制御装置41に送信される。巻取ド
ラム駆動モータ4は、回転数制御装置41の起動指令に
基づいて駆動し、その出力が各プーリ10・12・16
・19・22・24、ベルト11・14・20・25、
減速機17、カムボックス27を介して各支持軸18・
23及び往復ロッド28に伝達され、各錘の巻取ドラム
21とフィードローラ26とが回転すると共に、各錘の
トラバースガイド29が往復運動する。
【0029】そして、各錘の巻取ドラム21とフィード
ローラ26とが回転すると共に、各錘のトラバースガイ
ド29が往復運動すると、スピンドル装置2で2回加撚
された糸Yは、トラバースガイド29により綾振りされ
ながら、巻取パッケージPに巻取られる。尚、綾振りの
際には、減速機17により綾角が補正される。
【0030】以上のように、糸Yが巻取パッケージPに
巻き取られている間、図4及び図5に示すように、糸走
行判定部44bは、指令電流値Sg1より常に糸Yが走
行しているか否か(巻取パッケージPに巻き取られてい
るか否か)を判定する(S1)。糸が走行していると判
定すると(S1、YES)、満管検知部44cに糸走行
信号Sg2を出力する。満管検知部44cは、糸走行信
号Sg2を受信している間、巻取ドラム用回転検出器5
0から回転信号Sg3を取り込み、定長測定(定長カウ
ント)を行う(S2)。そして、満管検知部44cは、
巻取パッケージPが満管であると判断すると(S3、Y
ES)、カッター作動信号Sg4をカッター48に出力
すると共に、モータ停止信号Sg5をモータ制御部44
dに出力する。そして、カッター48は、そのカッター
用ソレノイドによりカッター作動信号Sg4を受信する
と、糸Yを切断する(S4)。
【0031】一方、モータ制御部44dは、モータ停止
信号Sg5を受取ると、スピンドル駆動モータ6を停止
させる(S5)。スピンドル駆動モータ6が停止する
と、クレードル40が上がり、巻取パッケージPが巻取
ドラム21から離れる(S6)。そして、満管の巻取パ
ッケージPを新たな巻取パッケージPに交換し、図示さ
れない糸継ぎ装置により糸継ぎを行う(S7)。巻き取
りを再開する場合には(S8、YES)、S1へ移行す
る。一方、S8において、巻き取りを再開しない場合に
は(S8、NO)、運転を終了する(エンド)。
【0032】一方、S1において、糸走行判定部44b
は、糸切れが発生した場合等、糸Yが走行していないと
判定すると(S1、NO)、満管検知部44cを介して
モータ停止信号をモータ制御部44dに出力し、スピン
ドル駆動モータ6を停止させる(S9)。スピンドル駆
動モータ6が停止すると、糸継ぎ処理等を経て(S1
0)、S1へ移行する。
【0033】尚、S3において、満管検知部44cは、
巻取パッケージPが未だ満管でないと判断すると(S
3、NO)、S1へ移行し、定長測定を継続する。
【0034】尚、本実施形態に係る多重撚糸機1の制御
用電源ライン49は、スピンドル駆動モータ6を制御す
るための制御系電圧(24V)を各回転数制御装置44
に供給するためのものである。また、制御信号用ライン
55・56は、全回転数制御装置41・44に起動指令
又は停止指令を送信するためのものであり、通常の機台
の一斉スタート或いは一斉ストップ信号を送信するため
のものである。さらに、通信ライン46・51は、各モ
ータ6の回転数や各モータ6に対する指令値等をホスト
CPU36によりモニターしたり、ホストCPU36か
ら各回転数制御装置41・44に対して制御のためのパ
ラメータを設定するためのものである。
【0035】尚、本実施形態では、給糸パッケージ8の
回りで糸Yをバルーンさせつつ糸Yに撚りを付与するの
で、高いバルーン張力により、スピンドル駆動モータ6
に対する指令電流値Sg1は大きな値となる。糸切れが
発生すると、そのバルーン張力が無くなるので、指令電
流値Sg1は減少し、それを検知することにより糸走行
の判定が行える。
【0036】尚、具体的には、例えば指令電流値Sg1
が安定した後、その安定した状態での電流値Sg1に基
づいて閾値を設定し、その閾値を越えることにより糸切
れを検知することができる。また、常時所定時間におけ
る電流値Sg1の変化量を監視し、その変化量の大きさ
から糸切れを検知することもできる。さらに、電流値S
g1ではなく、検出回転数あるいは指令値の出力量(デ
ューティー比)から糸走行の判定を行ってもよい。
【0037】即ち、本実施形態では、モータ6の回転数
を検出し、その検出回転数と目標回転数との偏差から指
令値の出力量を求めてフィードバック制御を行ってい
る。従って、通常の巻取中は基本的に検出回転数及び出
力量は所定の範囲内にあるが、糸切れが発生した場合、
それらが急激に大きな変動を起こすことがあり、それを
検知することで糸走行の判定を行うこともできる。
【0038】尚、電流値Sg1、検出回転数あるいは出
力量が正常な範囲を越えると、直ちにモータ6を停止す
るように制御するので、モータ6が回転しているか否か
(所定の回転数以上で回転しているか否か)により糸走
行の判定を行ってもよい。
【0039】尚、本実施形態では、スピンドル駆動モー
タ用の回転数制御装置44が32台毎に各ユニット制御
部9を構成するとして説明したが、回転数制御装置44
の数を32台に限定するものではない。また、スピンド
ル駆動モータ用の回転数制御装置44には、2台のスピ
ンドル駆動モータ6が接続されているとして説明した
が、スピンドル駆動モータの数を2台に限定するもので
はない。さらに、各糸巻取りユニットUに単数の給糸パ
ッケージ8が設けられている場合を説明したが、これに
限らず、複数設けられる場合でも良い。尚、上記のDC
ブラシレスモータには、回転数検出器53が内蔵されて
いる。
【0040】尚、本実施形態に係る多重撚糸機1では、
スピンドル装置2の1回転により2回の撚りがかかる二
重撚糸機について説明したが、その他の三重或いは四重
撚糸機でもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、糸に撚りを付与
するためのスピンドル毎にスピンドル駆動モータを設
け、各スピンドル駆動モータを回転数制御装置により駆
動し、各スピンドルに設けられた給糸パッケージから巻
取パッケージを形成する単錘駆動型多重撚糸機におい
て、各スピンドル駆動モータの状態から、糸が走行して
いるか否かを判定する糸走行判定手段と、前記糸走行判
定手段の糸走行信号を用いて定長測定を行う定長測定手
段とを有する構成である。これにより、光学式の糸走行
検出器であるヤーンフィーラを無くすことができるた
め、風綿による誤動作を防止できると共に、単錘駆動型
多重撚糸機の製造コストを低減させることができるとい
う効果を奏する。また、走行している糸に係合し、糸が
切れると給糸パッケージからの糸の送り出しを停止する
ドロップワイヤ機構も不要にでき、構成を簡単にできる
という効果を奏する。
【0042】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記糸走行判定手段は、各スピンド
ル駆動モータの負荷電流値から糸が走行しているか否か
を判定する構成である。これにより、スピンドルの回転
の有無を判定するため、確実に糸走行の判定を行うこと
ができるという効果を奏する。スピンドルが回転してい
る状態では、必ず糸が巻き取られ、糸が走行するためで
ある。
【0043】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の構成に加えて、巻取中の糸を切るカッ
ター手段と、前記定長測定手段により巻取パッケージが
満管であることを検知すると、前記カッター手段にカッ
ター作動信号を出力すると共に、前記回転数制御装置に
スピンドル駆動モータ停止信号を出力する満管検知信号
とを有する構成である。これにより、満管となった巻取
パッケージに係るスピンドル駆動モータのみを個々に停
止させることができるため、スピンドルの無駄な回転を
無くし、糸を効率良く巻き取ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単錘駆動型多重撚糸機を説明する
図である。
【図2】巻取装置とスピンドル装置とを説明する図であ
る。
【図3】単錘駆動型多重撚糸機を説明するブロック図で
ある。
【図4】定長測定システムを説明するブロック図であ
る。
【図5】定長測定システムの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図6】従来の多重撚糸機を説明する図である。
【符号の説明】
1 単錘駆動型多重撚糸機 2 スピンドル装置 3 巻取装置 4 巻取ドラム駆動モータ 5 駆動系統 6 スピンドル駆動モータ 7 制御系統 8 給糸パッケージ 9 ユニット制御部 34 交流電源 35 コンバータ 36 ホストCPU 41 巻取ドラム駆動モータ用の回転数制御装置 42 本体制御装置 43 スピンドル装置用直流変圧器 44 スピンドル駆動モータ用の回転数制御装置 44a 定長測定部 44b 糸走行判定部 44c 満管検知部 44d モータ制御部 45 中継器 46 通信ライン 47 直流バス 48 カッター 49 制御用電源ライン 50 巻取ドラム用回転数検出器 51 通信ライン 52 パルスジェネレータ 53 回転数検出器 54 中継用コネクタボード 55 制御信号用ライン 56 制御信号用ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸に撚りを付与するためのスピンドル毎
    にスピンドル駆動モータを設け、各スピンドル駆動モー
    タを回転数制御装置により駆動し、各スピンドルに設け
    られた給糸パッケージから巻取パッケージを形成する単
    錘駆動型多重撚糸機において、 各スピンドル駆動モータの状態から、糸が走行している
    か否かを判定する糸走行判定手段と、 前記糸走行判定手段の糸走行信号を用いて定長測定を行
    う定長測定手段とを有することを特徴とする単錘駆動型
    多重撚糸機。
  2. 【請求項2】 前記糸走行判定手段は、各スピンドル駆
    動モータの負荷電流値から糸が走行しているか否かを判
    定することを特徴とする請求項1記載の単錘駆動型多重
    撚糸機。
  3. 【請求項3】 巻取中の糸を切るカッター手段と、 前記定長測定手段により巻取パッケージが満管であるこ
    とを検知すると、前記カッター手段にカッター作動信号
    を出力すると共に、前記回転数制御装置にスピンドル駆
    動モータ停止信号を出力する満管検知信号と、 を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    単錘駆動型多重撚糸機。
JP8092898A 1998-03-27 1998-03-27 単錘駆動型多重撚糸機 Pending JPH11279858A (ja)

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EP99103544A EP0952245B1 (en) 1998-03-27 1999-02-24 Individual-spindle-drive type multi-twister
DE69904771T DE69904771T2 (de) 1998-03-27 1999-02-24 Mehrfach-Zwirnmaschine mit Einzelspindelantrieb
KR1019990010007A KR19990078203A (ko) 1998-03-27 1999-03-24 단추 구동형 다중 연사기
CN99103244A CN1234457A (zh) 1998-03-27 1999-03-26 单纺锤驱动型多重捻丝机

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103103639A (zh) * 2013-02-25 2013-05-15 无锡市华文机电有限公司 两用化纤倍捻机

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