JP2003164565A - 遊技機およびメダル投入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メダル検出部の位置を変更することなく、メ
ダル投入位置を変更する。 【解決手段】 メダルＭＤを投入するためのメダル投入
口３ｄをメダルＭＤの押し当て方向の横に形成するとと
もに、メダル投入口３ｄに投入されたメダルＭＤを横方
向に移動させつつ、下方に落下させるメダル投入通路３
ｅが設け、案内面３ｂをメダル投入口３ｄ方向に下り傾
斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は遊技機およびメダル
投入装置に関し、特に、パチスロ機に適用して好適なも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチスロ機では、メダル投入口に
投入されたメダルをその直下に落とし込み、そのメダル
をメダル検出部で検出することにより、遊技者に遊技を
許可することが行われていた。図３は、従来のパチスロ
機の概略構成を示す斜視図である。図３において、パチ
スロ機１１には、表示窓Ｍ１１〜Ｍ１３が設けられると
ともに、円周面に図柄が配列されたリールが、各表示窓
Ｍ１１〜Ｍ１３の裏側に設けられている。

【０００３】また、表示窓Ｍ１１〜Ｍ１３の下方には、
パチスロ機１１を操作するための操作台１２が設けら
れ、操作台１２には、メダルＭＤを投入するためのメダ
ル投入装置１３、リールの回転を開始させるためのスタ
ートレバーＳＲ２および各リールの回転を個々に停止さ
せるためのストップボタンＳＢ１１〜ＳＢ１３が設けら
れている。さらに、操作台１２の下方には、遊技者に払
い出されたメダルＭＤを貯留するためのメダル受皿１４
および遊技者にメダルＭＤを払い出すためのメダル払出
口１５が設けられている。

【０００４】また、表示窓Ｍ１１〜Ｍ１３の両側には、
パチスロ機１１に装飾を施すための枠ＷＫ１１、ＷＫ１
２が設けられ、枠ＷＫ１１、ＷＫ１２には、例えば、ラ
ンプ飾りなどが施される。次に、従来のパチスロ機の動
作について説明する。遊技者がメダル投入装置１３を介
してメダルＭＤを投入すると、そのメダルＭＤはメダル
投入装置１３の直下に落下し、セレクタ通路ＳＲ２に入
る。そして、セレクタ通路ＳＲ２に入ったメダルＭＤは
セレクタＳＬ２で検出される。

【０００５】パチスロ機１１は、セレクタＳＬ２により
メダルＭＤが検出されると、遊技者に遊技を許可し、遊
技者によるスタートレバーＳＲ２の操作により、リール
の回転を開始させ、リールの円周面に配列された図柄を
表示窓Ｍ１１〜Ｍ１３に循環表示させる。そして、図柄
の循環表示中に、遊技者がストップボタンＳＢ１１〜Ｓ
Ｂ１３を押すと、パチスロ機１１は、そのストップボタ
ンＳＢ１１〜ＳＢ１３に対応したリールを停止させる。

【０００６】そして、リール停止時に、特定の図柄が表
示窓Ｍ１１〜Ｍ１３に表示されると、パチスロ機１１
は、メダル払出口１５を介し、所定枚数のメダルＭＤを
メダル受皿１４に払い出す。以下、従来のメダルＭＤの
投入時の動作をより詳細に説明する。図４（ａ）は、従
来のメダル投入装置の構成を示す斜視図、図４（ｂ）
は、図４（ａ）のＢ−Ｂ線で切断した断面図である。

【０００７】図４において、メダル投入装置１３には、
案内面１３ｂ上に沿って手前から奥にメダルＭＤを案内
するメダル案内部１３ａ、案内面１３ｂの終端でメダル
ＭＤを押し当てるメダル押当部１３ｃ、メダル押当部１
３ｃの手前に設けられ、メダルＭＤを投入するためのメ
ダル投入口１３ｄ、およびメダル投入口１３ｄに投入さ
れたメダルＭＤを直下に落下させるメダル投入通路１３
ｅが設けられている。また、メダル投入装置１３の下方
にはセレクタＳＬ２が設けられ、メダル投入通路１３ｅ
の直下にセレクタ通路ＳＲ２を配置することにより、メ
ダル投入口１３ｄを介して直下に落下したメダルＭＤを
セレクタＳＬ２で検出できるように構成されている。

【０００８】そして、遊技者がメダル投入装置１３を介
してメダルＭＤを投入する場合、複数のメダルＭＤを重
ねた状態で右手で掴み、メダル面をメダル押当部１３ｃ
に向けた状態で、それらのメダルＭＤをメダル案内面１
３ｂ上で滑らせることにより、メダルＭＤを１枚ずつメ
ダル押当部１３ｃに押し当てる。そして、メダルＭＤが
メダル押当部１３ｃに押し当てられると、メダルＭＤが
メダル投入口１３ｄに投入され、メダル投入通路１３ｅ
を介して下方に落下する。

【０００９】そして、メダル投入通路１３ｅを落下した
メダルＭＤはセレクタ通路ＳＲ２に入り、セレクタ通路
ＳＲ２に入ったメダルＭＤがセレクタＳＬ２で検出され
ることにより、遊技を開始することができる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パチスロ機１１では、ストップボタンＳＢ１１〜ＳＢ１
３およびメダル投入装置１３が同一の操作台１２上に配
置され、ストップボタンＳＢ１１〜ＳＢ１３とセレクタ
ＳＬ２の配置の干渉を避けるため、セレクタＳＬ２はな
るべく右寄りに配置される。このため、メダル投入装置
１３もセレクタＳＬ２の配置位置に対応して右寄りに配
置され、メダル投入時に遊技者の右手が枠ＷＫ１２にぶ
つかるため、遊技のスムーズな進行の障害になるという
問題があった。

【００１１】特に、装飾などにより、枠ＷＫ１１、ＷＫ
１２は大型化する傾向にあり、この問題はより一層深刻
となっていた。一方、メダル投入時に遊技者の右手が枠
ＷＫ１２にぶつからないようにするため、メダル投入装
置１３を中央に寄せると、それに伴ってセレクタＳＬ２
も中央に寄せる必要があり、その際、ストップボタンＳ
Ｂ１１〜ＳＢ１３とセレクタＳＬ２の配置の干渉を避け
るには、操作台１２を前方に突出させる必要があること
から、今まで使用していたパチスロ機１１本体を改造し
なければならないという問題があった。

【００１２】また、従来のメダル投入装置１３では、メ
ダル投入口１３ｄに投入されたメダルＭＤがメダル投入
口１３ｄの直下に落下するため、メダル投入口１３ｄ上
のメダルＭＤに直接重力がかかっていた。このため、メ
ダルの投入方法によっては、複数のメダルＭＤが重なっ
たままメダル投入口１３ｄに投入され、メダル投入通路
１３ｅにメダルＭＤが詰まることがあるという問題があ
った。

【００１３】そこで、本発明の目的は、セレクタの位置
を変更することなく、メダル投入位置を変更することが
可能な遊技機およびメダル投入装置を提供することであ
る。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項１記載の遊技機によれば、図柄を表示さ
せる表示部と、前記表示部の両側に設けられたフレーム
と、前記表示部の下方に設けられた操作台と、前記操作
台に設けられた操作ボタンと、前記操作台に設けられた
メダル投入口と、前記メダル投入口に投入されたメダル
を横方向に移動させつつ、下方に落下させるメダル投入
通路と、前記メダル投入口に投入されたメダルの検出を
行なうセレクタと、前記メダル投入口に投入されたメダ
ルを前記セレクタに導くセレクタ通路とを備えることを
特徴とする。

【００１５】これにより、メダルの投入位置から横方向
にメダルを移動させた後に、メダルをセレクタに導くこ
とが可能となり、セレクタ通路入口の真上にメダル投入
位置を設定する必要がなくなる。このため、セレクタを
右寄りに配置したままで、メダル投入位置を中央寄りに
変更することができ、パチスロ機本体を改造することな
く、ストップボタンとセレクタの配置の干渉を避けるこ
とが可能となるとともに、遊技者の右手が枠にぶつかる
ことを防止して、遊技をスムーズに進行させることがで
きる。

【００１６】また、請求項２記載の遊技機によれば、前
記メダル投入通路は、前記セレクタ通路の上流端に向か
って下り傾斜していることを特徴とする。これにより、
メダルを横方向に投入する場合においても、メダルを手
から放すだけで、メダルが横方向に転がりながら、メダ
ルが自然落下することができる。このため、複雑な機構
を設けることなく、メダルを横方向に移動させながら、
メダルをセレクタ通路に進入させることが可能となり、
コストアップを抑制することができる。

【００１７】また、請求項３記載のメダル投入装置によ
れば、案内面上に沿って手前から奥にメダルを案内する
メダル案内部と、前記案内面終端で前記メダルを押し当
てるメダル押当部と、前記メダルの押し当て方向の横に
設けられ、前記メダルを投入するメダル投入口と、前記
メダル投入口に投入されたメダルを横方向に移動させつ
つ、下方に落下させるメダル投入通路とを備えることを
特徴とする。これにより、投入位置から横方向にメダル
を移動させた後に、メダルをセレクタに導くことが可能
となり、セレクタ通路入口の真上にメダル投入位置を設
定する必要がなくなるとともに、遊技者がメダル押当部
にメダルを押し当てながら、メダル投入口にメダルを連
続的に投入することが可能となり、メダルを１枚ずつ掴
み直すことなく、メダルを投入することができる。

【００１８】このため、セレクタを右寄りに配置したま
まで、メダル投入位置を中央寄りに変更することがで
き、パチスロ機本体を改造することなく、ストップボタ
ンとセレクタの配置の干渉を避けることが可能となると
ともに、遊技者の右手が枠にぶつかることを防止しつ
つ、メダルの連続投入を可能として、遊技をスムーズに
進行させることができる。また、請求項４記載のメダル
投入装置によれば、前記案内面は、前記メダル投入口方
向に下り傾斜していることを特徴とする。

【００１９】これにより、メダルの押し当て方向の横に
メダル投入口を設けた場合においても、遊技者がメダル
押当部にメダルを押し当てるだけで、メダル投入口にメ
ダルを自然に引き込むことが可能となる。このため、メ
ダルを横方向に押し込むために、遊技者が余計な動作を
行なう必要がなくなり、遊技をスムーズに行なうことが
可能となる。また、案内面の傾斜によってメダル投入口
にメダルを送出することができ、遊技者によるメダルの
投入時間のバラツキを減らすことが可能となることか
ら、メダル詰まりを抑制することが可能となる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る遊
技機について、パチスロ機を例にとって説明する。図１
は、本発明の一実施形態に係るパチスロ機の概略構成を
示す斜視図である。図１において、パチスロ機１には、
表示窓Ｍ１〜Ｍ３が設けられるとともに、各表示窓Ｍ１
〜Ｍ３に対応して、円周面に図柄が配列されたリールが
設けられている。

【００２１】また、表示窓Ｍ１〜Ｍ３の下方には、パチ
スロ機１を操作するための操作台２が設けられ、操作台
２には、メダルＭＤを投入するためのメダル投入装置
３、リールの回転を開始させるスタートレバーＳＲ１お
よび各リールの回転を個々に停止させるためのストップ
ボタンＳＢ１〜ＳＢ３が設けられている。ここで、メダ
ル投入装置３には、メダルＭＤを横方向に移動させなが
ら下方に落下させるためのメダル投入通路３ｅが設けら
れ、この横方向のメダルＭＤの移動量に対応した分だ
け、メダル投入装置３が中央寄りにずらして配置されて
いる。

【００２２】さらに、操作台２の下方には、遊技者に払
い出されたメダルＭＤを貯留するためのメダル受皿４お
よび遊技者にメダルＭＤを払い出すためのメダル払出口
５が設けられている。また、表示窓Ｍ１〜Ｍ３の両側に
は、パチスロ機１に装飾を施すための枠ＷＫ１、ＷＫ２
が設けられ、枠ＷＫ１、ＷＫ２には、例えば、ランプ飾
りなどが施される。

【００２３】次に、本発明の一実施形態に係るパチスロ
機の動作について説明する。遊技者がメダル投入装置３
を介してメダルＭＤを投入すると、そのメダルＭＤは横
方向に引き込まれながら下方に落下し、セレクタ通路Ｓ
Ｒ１に入る。そして、セレクタ通路ＳＲ１に入ったメダ
ルＭＤはセレクタＳＬ１で検出される。パチスロ機１
は、セレクタＳＬ１によりメダルＭＤが検出されると、
遊技者に遊技を許可し、遊技者によるスタートレバーＳ
Ｒ１の操作により、リールの回転を開始させて、リール
の円周面に配列された図柄を表示窓Ｍ１〜Ｍ３に循環表
示させる。

【００２４】そして、図柄の循環表示中に、遊技者がス
トップボタンＳＢ１〜ＳＢ３を押すと、パチスロ機１
は、そのストップボタンＳＢ１〜ＳＢ３に対応したリー
ルを停止させる。そして、リール停止時に、特定の図柄
が表示窓Ｍ１〜Ｍ３に表示されると、パチスロ機１は、
メダル払出口５を介し、所定枚数のメダルＭＤをメダル
受皿４に払い出す。

【００２５】以下、本発明の一実施形態に係るメダルＭ
Ｄの投入時の動作をより詳細に説明する。図２（ａ）
は、本発明の一実施形態に係るメダル投入装置の構成を
示す斜視図、図２（ｂ）は、図２（ａ）のＡ−Ａ線で切
断した断面図である。図２において、メダル投入装置３
には、案内面３ｂ上に沿って手前から奥にメダルＭＤを
案内するメダル案内部３ａ、案内面３ｂの終端でメダル
ＭＤを押し当てるメダル押当部３ｃ、メダルＭＤの押し
当て方向の横に形成され、メダルＭＤを投入するための
メダル投入口３ｄおよびメダル投入口３ｄに投入された
メダルＭＤを横方向に移動させつつ、下方に落下させる
メダル投入通路３ｅが設けられ、案内面３ｂは、メダル
投入口３ｄ方向に下り傾斜している。

【００２６】また、図１に示すように、メダル投入装置
３の下方にはセレクタＳＬ１が設けられ、セレクタＳＬ
１は、ストップボタンＳＢ１〜ＳＢ３などの配置と干渉
しないように、右寄りに配置されるとともに、メダル投
入装置３は、遊技者の右手が枠ＷＫ２にぶつからないよ
うに、中央寄りに配置されている。そして、メダル投入
通路３ｅの下端の開口位置がセレクタ通路ＳＲ１の上端
の開口位置に一致するように、メダル投入通路３ｅが下
り傾斜している。

【００２７】ここで、遊技者がメダル投入装置３を介し
てメダルＭＤを投入する場合、複数のメダルＭＤを重ね
た状態で右手で掴み、メダル面をメダル押当部３ｃに向
けた状態で、それらのメダルＭＤをメダル案内面３ｂ上
で滑らせることにより、メダルＭＤを１枚ずつメダル押
当部３ｃに押し当てる。そして、メダルＭＤがメダル押
当部３ｃに押し当てられると、案内面３ｂの下り傾斜の
作用により、メダル押当部３ｃの横に設けられたメダル
投入口３ｄにメダルＭＤが自然に投入され、メダル投入
通路３ｅを介して横方向に移動しつつ下方に落下する。

【００２８】そして、メダル投入通路３ｅを通過したメ
ダルＭＤはセレクタ通路ＳＲ１に入り、セレクタ通路Ｓ
Ｒ１に入ったメダルＭＤはセレクタＳＬ１により検出さ
れる。ここで、メダル投入通路３ｅを横方向に下り傾斜
させることにより、セレクタＳＬ１の配置位置を変更す
ることなく、メダル投入口３ｄを中央寄りに配置するこ
とができ、遊技者がメダルＭＤをメダル押当部３ｃに押
し当てる際に、右手が枠ＷＫ２にぶつかることを防止す
ることが可能となることから、遊技をスムーズに進行さ
せることができる。

【００２９】また、案内面３ｂをメダル投入口３ｄ方向
に下り傾斜させることにより、メダル押当部３ｃに押し
当てられたメダルＭＤを、メダルＭＤをメダル投入口３
ｄに自然に引き込むことができる。このため、メダルＭ
Ｄの押し当て方向の横にメダル投入口３ｄを形成した場
合においても、メダルＭＤをメダル押当部３ｃに押し当
てるだけで、メダルＭＤをメダル投入口３ｄに投入する
ことができ、メダルＭＤをメダル投入口３ｄに投入する
ために、遊技者が余計な動作を行なう必要がなくなるこ
とから、遊技をスムーズに進行させることが可能とな
る。

【００３０】また、案内面３ｂの下り傾斜によってメダ
ル投入口３ｄにメダルＭＤを送出することができ、遊技
者によるメダルＭＤの投入時間のバラツキを減らすこと
が可能となることから、メダル詰まりを抑制することが
可能となる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セレクタを右寄りに配置したままで、メダル投入位置を
中央寄りに変更することができ、パチスロ機本体を改造
することなく、ストップボタンとセレクタとの干渉を避
けることが可能となるとともに、遊技者の右手が枠にぶ
つかることを防止して、遊技をスムーズに進行させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るパチスロ機の概略構
成を示す斜視図である。

【図２】図２（ａ）は、本発明の一実施形態に係るメダ
ル投入装置の構成を示す斜視図、図２（ｂ）は、図２
（ａ）のＡ−Ａ線で切断した断面図である。

【図３】従来のパチスロ機の概略構成を示す斜視図であ
る。

【図４】図４（ａ）は、従来のメダル投入装置の構成を
示す斜視図、図４（ｂ）は、図４（ａ）のＢ−Ｂ線で切
断した断面図である。

【符号の説明】

１ パチスロ機 ２ 操作台 ３ メダル投入装置 ３ａ メダル案内部 ３ｂ メダル案内面 ３ｃ メダル押当部 ３ｄ メダル投入口 ３ｅ メダル投入通路 ４ メダル受皿 ５ メダル払出口 ＷＫ１、ＷＫ２ 枠 Ｍ１〜Ｍ３ 表示窓 ＳＢ１〜ＳＢ３ ストップボタン ＳＲ１ スタートレバー ＳＬ１ セレクタ ＳＲ１ セレクタ通路 ＭＤ メダル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図柄を表示させる表示部と、 前記表示部の両側に設けられたフレームと、 前記表示部の下方に設けられた操作台と、 前記操作台に設けられた操作ボタンと、 前記操作台に設けられたメダル投入口と、 前記メダル投入口に投入されたメダルを横方向に移動さ
   せつつ、下方に落下させるメダル投入通路と、 前記メダル投入口に投入されたメダルの検出を行なうセ
   レクタと、 前記メダル投入口に投入されたメダルを前記セレクタに
   導くセレクタ通路とを備えることを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記メダル投入通路は、前記セレクタ通
   路の上流端に向かって下り傾斜していることを特徴とす
   る請求項１記載の遊技機。
3. 【請求項３】 案内面上に沿って手前から奥にメダルを
   案内するメダル案内部と、 前記案内面終端で前記メダルを押し当てるメダル押当部
   と、 前記メダルの押し当て方向の横に設けられ、前記メダル
   を投入するメダル投入口と、 前記メダル投入口に投入されたメダルを横方向に移動さ
   せつつ、下方に落下させるメダル投入通路とを備えるこ
   とを特徴とするメダル投入装置。
4. 【請求項４】 前記案内面は、前記メダル投入口方向に
   下り傾斜していることを特徴とする請求項３記載のメダ
   ル投入装置。