JP2003164514A - 蒸散容器 - Google Patents

蒸散容器

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JP2003164514A
JP2003164514A JP2001369068A JP2001369068A JP2003164514A JP 2003164514 A JP2003164514 A JP 2003164514A JP 2001369068 A JP2001369068 A JP 2001369068A JP 2001369068 A JP2001369068 A JP 2001369068A JP 2003164514 A JP2003164514 A JP 2003164514A
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JP
Japan
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agent
container
case
transpiration
layer
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JP2001369068A
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English (en)
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Hirotoshi Tawara
宏俊 田原
Takashi Yamada
孝 山田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸散容器内の蒸散剤を安定的に蒸散するこ
と。 【解決手段】 ケース21に設けた剤収容部21Aの開
口を覆うガス透過性のフィルム22をフランジ21Bに
シールした蒸散容器20であって、剤収容部21Aの長
手方向に直交する断面における底面21Cの少なくとも
中央を外側に凸の湾曲状面とし、該剤収容部21Aの底
面21Cに長手方向の一方のフランジ21Bから他方の
フランジ21Bまで連続する外側に凹の溝部21Dを形
成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸散容器に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸散装置として、蒸散剤を収容するケー
スの開口をガス透過性のフィルムによって覆った蒸散容
器を着脱可能とし、この蒸散容器をケースの外側から加
熱することにより蒸散する蒸散剤の蒸気をフィルムに透
過させて外部空間へと放散させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蒸散容器のケースを
ヒータによって加熱することにより蒸散剤の蒸散が進
み、ケースの内圧が減圧したとき、ケースが変形する
と、ケースが蒸散装置のヒータによる加熱面から離れ、
加熱条件が変化(伝熱面積の減少等)して安定した蒸散
を持続することに困難を生ずる。
【0004】上述によりケースがへこみ変形する
と、蒸散剤がケース内のヒータによる加熱面から離れた
へこみ部に残存し、蒸散剤を有効に使い切ることに困難
がある。
【0005】本発明の課題は、蒸散容器内の蒸散剤を安
定的に蒸散することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、蒸
散剤を収容するケースが陥凹状の剤収容部の周囲にフラ
ンジを備え、剤収容部の開口を覆うガス透過性のフィル
ムをフランジにシールした蒸散容器であって、剤収容部
の長手方向に直交する断面における底面の少なくとも中
央を外側に凸の湾曲状面とし、該剤収容部の底面の長手
方向に一方のフランジから他方のフランジまで連続する
外側に凹の溝部を形成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】蒸散装置10は、図1、図2に示
す如く、ハウジング11に蒸散容器20のための容器収
納部12を備える。本実施形態では、ハウジング11の
中央に上下に延在する仕切壁13を設け、仕切壁13の
両側に間隔を介して内壁14を設け、内壁14の外側に
間隔を介して外壁15を設け、仕切壁13とその両側の
内壁14との間に2個の容器収納部12、12を形成し
ている。内壁14には香気流通口14Aが、外壁15に
は香気放散口15Aが設けられる。容器収納部12は上
部が開口しており、この開口から蒸散容器20を出し入
れする。
【0008】蒸散装置10は、ハウジング11の仕切壁
13に電熱ヒータ16を内蔵し、仕切壁13の容器収納
部12に臨む両側面を加熱面17とする。ハウジング1
1の背面にはプラグ18が設けられ、電熱ヒータ16と
プラグ18をリード線により接続している。プラグ18
を居室のコンセントに差し込んで使用する。
【0009】蒸散容器20は、図3、図4に示す如く、
プラスチック成形体であり、蒸散剤1を収容する長細状
のケース21が陥凹状の剤収容部21Aの開口の周囲に
フランジ21Bを備え、剤収容部21Aの開口を覆うガ
ス透過性のフィルム22をフランジ21Bにシールして
いる。蒸散剤1は、香料(殺虫剤等であっても良い)と
溶剤とゲル化物を混合ゲル化したものを使用できる。
【0010】ケース21は、剤収容部21Aの長手方向
に直交する断面における底面21Cの少なくとも中央を
外側に凸の湾曲状面(真円面、楕円面等)とし、その内
外面を丸味を帯びたドーム状曲面とする断面をもつもの
とした。また、ケース21は、剤収容部21Aの長手方
向に沿う断面における底面21Cの中央を平坦面とし、
平坦面の長手方向に続く両側を外側に凸の湾曲状面(真
円面、楕円面等)とし、その内外面を平坦面の長手方向
に続く両側で丸味を帯びた段丘状曲面とする断面をもつ
ものとした。
【0011】更に、ケース21は、剤収容部21Aの底
面21Cに長手方向の一方のフランジ21Bから他方の
フランジ21Bまで連続する外側に凹の溝部21Dを1
条形成した。溝部21Dは、剤収容部21Aの長手方向
に直交する断面における底面21Cの湾曲状面の頂部に
形成される。
【0012】ケース21は、剤収容部21Aの長手方向
に直交する断面における底面21Cの少なくとも中央を
外側に凸の湾曲状面としたこと、剤収容部21Aの長手
方向に沿う断面における平坦面の長手方向に続く両側を
外側に凸の湾曲状面としたこと、剤収容部21Aの底面
21Cに溝部21Dを形成したことにより、剛性を向上
し、変形が防止される。
【0013】蒸散容器20をハウジング11の容器収納
部12に収納した状態で、ケース21の底面21Cは仕
切壁13の加熱面17に隙間なく又は微小隙間を介して
沿うようにセットされ、剤収容部21Aを覆うフィルム
22は内壁14の香気流通口14Aに臨むようにセット
される。
【0014】ケース21は、ガスバリア層兼形状成形層
としてのPET層(300μm)を外層(ケース21の外面
形成層)とし、フィルム22とのシール層としてのPE
層(30μm)を内層(ケース21の内面形成層)とする
積層体にて形成できる。また、ケース21は、形状成形
層としてのPET層(150μm)を外層とし、その内側に
順に、ガスバリア層としてのEVOH層、形状維持層と
してのPET層(150μm)を設け、フィルム22とのシ
ール層としてのPE層を内層とする積層体にて形成して
も良い。
【0015】フィルム22は、ケース21にシールされ
るガス透過層としての延伸性PE層(100μm)の外面
に、使用時には除去される、剥離層としてのPE層(15
μm)、ガスバリア層としてのAL層(7μm)、印刷
層、印刷保護層としてのPET層(10μm)を順に積層
した積層体にて形成できる。又は、ケース21にシール
されるガス透過層としての延伸性PP層の外面に、使用
時には除去される、剥離層としてのPP層、ガスバリア
層としてのAL層、印刷層、印刷保護層としてのPET
層を順に積層した積層体にて形成できる。フィルム22
においてガス透過層として用いられるPE、PPは、未
延伸のものを用い、使用時に延伸性を有するものとす
る。
【0016】尚、PETはポリエチレンテレフタレー
ト、PEはポリエチレン、EVOHはエチレンビニルア
ルコール、ALはアルミ、PPはポリプロピレンを表
す。
【0017】蒸散装置10にあっては、ハウジング11
の容器収納部12に蒸散容器20を交換可能に収納して
用いられ、加熱面17によって蒸散容器20をケース2
1の外側から加熱することにより蒸散する蒸散剤1の香
気をフィルム22に透過させて香気流通口14A、香気
放散口15Aから外部空間へと放散させる。
【0018】このとき、本実施形態によれば以下の作用
がある。 (請求項1に対応する作用) 蒸散容器20のケース21は長手方向を含む断面の底
面21Cのスパンが長く変形し易いが、底面21Cの長
手方向に連続する溝部21Dが底面21Cのための補強
梁になる。このため、蒸散剤1の蒸散が進んでケース2
1の内圧が減圧したとき、底面21Cに設けた溝部21
Dが補強梁になってケース21の変形を防止する。
【0019】尚、ケース21の変形を防止する溝部21
Dは1条であることが好ましい。2条以上の溝部21D
を設けたときには、相隣る溝部21Dに挟まれる部分が
変形容易箇所になることがある。
【0020】上述によりケース21の変形を防止で
きるから、蒸散装置10のヒータ16による加熱面17
とケース21との密着を保ち、加熱条件を安定化(伝熱
面積の一定等)して安定した蒸散を持続できる。
【0021】上述によりケース21の変形を防止で
きるから、蒸散剤1がケース21の変形したへこみ部に
残存する如くがなく、蒸散剤1を有効に使い切ることが
できる。
【0022】(請求項2に対応する作用) ケース21の底面21Cで最も変形し易い底面21C
の湾曲状面の頂部に、補強梁となる溝部21Dを形成し
たから、ケース21の変形を効果的に防止できる。
【0023】(請求項3に対応する作用) 蒸散装置10に設けられる加熱面17をケース21の
底面21Cに沿うように設け、この底面21Cの変形を
前述により防止したから、加熱面17とケース21と
の接触面積(伝熱面積)を一定に保ち、蒸散剤1の放散
濃度(香気の強度)を一定に保つ等、安定した蒸散を持
続できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蒸散容器
内の蒸散剤を安定的に蒸散することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は蒸散装置を示す側面図である。
【図2】図2は蒸散装置の横断面図である。
【図3】図3は蒸散容器を示す斜視図である。
【図4】図4は蒸散容器の横断面図である。
【符号の説明】
1 蒸散剤 10 蒸散装置 17 加熱面 20 蒸散容器 21 ケース 21A 剤収容部 21B フランジ 21C 底面 21D 溝部 22 フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E068 AA35 CC01 CD02 CE03 DD06 DE18 EE40 4C002 BB04 DD03 HH10 KK10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸散剤を収容するケースが陥凹状の剤収
    容部の周囲にフランジを備え、剤収容部の開口を覆うガ
    ス透過性のフィルムをフランジにシールした蒸散容器で
    あって、 剤収容部の長手方向に直交する断面における底面の少な
    くとも中央を外側に凸の湾曲状面とし、該剤収容部の底
    面の長手方向に一方のフランジから他方のフランジまで
    連続する外側に凹の溝部を形成した蒸散容器。
  2. 【請求項2】 前記溝部を剤収容部の底面の湾曲状面の
    頂部に形成した請求項1に記載の蒸散容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の蒸散容器を加熱
    する加熱面がケースの底面に沿うように設けられ、蒸散
    剤を蒸散させる蒸散装置。
JP2001369068A 2001-12-03 2001-12-03 蒸散容器 Withdrawn JP2003164514A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526778A (ja) * 2003-12-12 2007-09-20 ゾベレ エスパーニャ ソシエダッド アノニマ 揮発性物質の膜蒸発方法及び装置
JP2018154261A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社豊田中央研究所 機能性成分供給装置
JP2021079958A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 エステー株式会社 薬剤揮発具

Cited By (4)

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JP2021079958A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 エステー株式会社 薬剤揮発具
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