JPH10513421A - ガス抜システムのための保護手段 - Google Patents

ガス抜システムのための保護手段

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JPH10513421A
JPH10513421A JP8524390A JP52439096A JPH10513421A JP H10513421 A JPH10513421 A JP H10513421A JP 8524390 A JP8524390 A JP 8524390A JP 52439096 A JP52439096 A JP 52439096A JP H10513421 A JPH10513421 A JP H10513421A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、気化する粘性のあるいは液状の製品を収容するためのパッケージあるいはパッケージのためのキャップであって、ガス抜手段20を有するものに関している。前記ガス抜手段20は、前記パッケージの内側の圧力が外部の周囲の圧力と異なる時、パッケージの内部と外部との間の気体の通過を許容する。前記パッケージまたはキャップはさらにガス抜手段の周囲に設けられた保護手段30を有し、これは前記パッケージまたはキャップのガス抜を妨げることなく、前記ガス抜手段への前記製品のはね上がりを妨ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】 ガス抜システムのための保護手段 発明の分野 本発明は、気化する製品を収容するのに適したパッケージ、前記パッケージの ためのキャップに関している。前記のパッケージまたはキャップは、ガス抜手段 と、前記ガス抜手段のための保護手段とからなっている。前記の保護手段は、積 荷時や輸送時にはね上がることにより、前記の気化製品が前記ガス抜手段と接触 するのを防ぐ。 発明の背景 閉じたパッケージの内側と、周囲の圧力との間に存在する圧力差に応じたパッ ケージの変形の問題は、パッケージ産業においてよく知られている。そのような パッケージの変形は、プラスチックや金属のようなパッケージ物質にとっては回 復不可能であろう。薄肉で部分的に柔軟なパッケージは、しばしばこのような敏 感な物質で作られるため、特にこの問題に悩まされている。 前述の、パッケージの内側と外側との間の圧力差の存在に帰着する可能性のあ る要因はたくさんある。パッケージの中身は、例えば、化学的に不安定であった り、パッケージの上部に存在しうる気体との反応に悩まされたり、また、ある特 別な状況では、パッケージ材料そのものと反応するかもしれない。液状の中身が 関わる化学反応は、気体の生成によってパッケージ内の圧力を上げたり、上部の スペースの気体を吸収してパッケージ内の圧力を下げたりする可能性がある。 容器の内側の圧力と周囲の大気の圧力との間の圧力差は、容器の充填や密閉の 間の温度が、積荷時や輸送的や保存時の外部温度と大きく異なっている場合に生 じる。圧力差の別の可能性は、容器の充填時の周囲の圧力が異なる地理的位置で の周囲の圧力と異なっていることによって生じうる。 従来技術は、パッケージの内側と外側との間の圧力差を回避するバルブシステ ムを使ったいくつかの解決法を提案している。提案された解決法はまた、パッケ ージ内で発生した圧力を、気体の排出によって解放させる種々のガス抜キャップ に関するものもある。例えば仏国特許出願公開第2259026号(FR−A− 2259026)、米国特許出願公開第4136796号(US−413679 6)、独国特許出願公開第2509258号(DE−A−2509258)は、 外部への開口部を覆う気体浸透膜からなる自己ガス抜クロージャーを開示してい る。前記の膜は、液体に対しては非浸透性であり気体に対しては浸透性である物 質で作られている。よって、パッケージは漏洩を防止する密封性を失うことなく 、気体を外部へ解放するための開口を有している。別の例は欧州特許出願公開第 593840号(EP−A−593840)で、これは圧力を発生させる液体を 収容する容器を開示しており、この容器は微細な溝の網目構造からなる熱可塑性 物質で作られている。この微細な溝の網目構造は、気体に対しては浸透性がある が液体に対してはない。 私たちは、液状の製品がこれらの膜と接触した時、その膜が少なくとも部分的 に気体の浸透性を失う可能性があることに気付いた。また、粘性を有していたり 、前記の膜に対して親和力を有するような液状の製品は、前記の膜からパッケー ジ内に流れ落ちない。それで、前記の膜がそのような製品に接触されると、その ガス抜作用は、前記の膜から流れ落ちない製品によって覆われた前記の膜の部分 において大幅に失われてしまう。このようにして、パッケージはガス抜能力を失 ってしまう。 消費者による購入に先だって、充填されたパッケージがパッケージの積荷時や 輸送時に揺り動かされると、前記の製品は前記の膜の上にはね上がる可能性があ る。私たちは、積荷時や輸送時に通常起こるはね上がりの量が、前記パッケージ のガス抜能力を完全に妨げるのに十分な量であることがわかった。私たちはさら に、例えばバルブのような、他のガス抜システムも同様の欠点に苦しんでいるこ とがわかった。 そのため、本発明の目的は、収容された製品がガス抜システムと接触すること が妨げられ、パッケージやキャップの気体ガス抜効果を長びかせるようなパッケ ージまたは前記パッケージのためのキャップを提供することである。 本発明の要旨 本発明は液状の製品を収容するためのパッケージ10や、前記パッケージのた めのキャップ10を提供する。前記パッケージあるいは前記パッケージのための 前記キャップは、ガス抜手段20を有しており、これは、前記パッケージの内側 の圧力と周囲の圧力とが異なる場合に、前記パッケージの内側と外側との間のガ スの通過を許す。前記ガス抜手段は、気体に対しては浸透性を有するが、前記の 液状の製品に対しては非浸透性である。前記のパッケージや前記のパッケージの ためのキャップはさらに、保護手段30を有しており、これは、前記製品が前記 ガス抜手段の上にはね上がるのを妨ぐ。一方、前記保護手段は、前記ガス抜手段 への気体の通過を許す。 図面の簡単な説明 図1aは、本発明による保護手段の実施例を有するパッケージ(部分的に示さ れる)またはパッケージのためのキャップの上部断面図である。図1bは同じパ ッケージまたはキャップの平面図である。 図2は本発明による保護手段の別の実施例を有するパッケージ(部分的に示さ れる)またはパッケージのためのキャップの断面図を示している。 図3aは本発明による保護手段のさらに別の実施例を有するパッケージ(部分 的に示される)またはパッケージのためのキャップの断面側面図を示している。 図3bは図3aの詳細図である。 図4aと図4bは、本発明による保護手段の別の実施例を有するパッケージ( 部分的に示される)またはパッケージのためのキャップの断面側面図を示してい る。 図5aは本発明による保護手段の別の実施例を有する1回分使用キャップを有 するパッケージ(部分的に示される)の断面側面図を示している。図5bは、1 回分使用キャップを有する同じパッケージの平面図を示している。 発明の詳細な説明 以下では、図面がパッケージの上部あるいはキャップを対象としている。ねじ タイプやスナップタイプやつめタイプやプッシュプルタイプやタレットタイプの キャップが、前記キャップと前記パッケージとの間の係合手段でありうる。 以下では、図1aがまずパッケージとして、それからキャップとして記載され ている。図1aはパッケージの断面図を示しており、そのパッケージ10は(部 分的にのみ示される)中空胴体部11を有している。前記中空胴体部は、液状の 製品を何でも収容することができる。好ましくは、前記中空胴体部は、延長に対 する順応性があって、前記パッケージの内側と周囲の圧力との間で生じる圧力差 に応じて変形することができるとよい。例えば薄いプラスチック製の袋は、本発 明によって保護される。他には、前記袋の好ましい形として、略、円筒形、傾斜 した円筒形、卵形、正方形、長方形、あるいは平たい卵形を含んでいる。 前記中空胴体部は、液状製品の漏洩を防止する密封収納にとっても好適でなけ ればならない。以下では、液状製品はペースト、クリーム、ジェル、乳剤、泥漿 を含んでいる。前記製品は、例えば、洗濯や皿洗いのための洗剤や、表面硬化剤 や、家庭用クリーナーや、シャンプーや、漂白剤や、身体の/美しさの管理製品 や、クリームや歯みがきペーストのような家庭製品を含むことができる。本発明 によれば、前記中空胴体部は前記パッケージの内側で圧力を発生する液状製品を 収容することができる。例えば、これらの製品は漂白剤、特に過酸化物の漂白剤 からなる液状洗濯製品であり得る。好ましくは前記の製品は200cpsと50 00cpsとの間、より好ましくは800cpsと1800cpsとの間、もっ とも好ましくは1300cpsと1600cpsとの間の粘性を有している。こ こでこの粘性は、ブルックフィールド粘性メータ、20℃、スピンドル360r pmを使って計測されるものである。 図1aはキャップの断面図を示しているが、キャップ10は、上部壁17と側 壁18を有している。前記キャップは前述のパッケージに漏洩を防止するように 密封して係合されうる。本発明の他の好ましい実施例では、前記パッケージやキ ャップ10は注出口(図2に描写されるように、例えば12)を有している。好 ましくは、前記パッケージやキャップはプラスチックや金属や紙やこれらの物質 の多層・ラミネート材・共押出材などの組合せで製造される。その物質はまた、 再生利用されうる。前記中空胴体部のための好ましい物質は、ポリエチレン(高 あるいは低密度)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー ト(=PET)、押出可能なPET、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ナイ ロンのようなプラスチックを含んでいる。これらのプラスチックは、それぞれが 使用され、あるいは共押出材や多層や、ラミネート材になって組合されて使用さ れうる。 前記パッケージやキャップ10の他の本質的な特徴は、ガス抜手段20を有し ていることである。前記ガス抜手段は、前記パッケージの内側の圧力を外部の周 囲の圧力と等しくすることができる。結果として、前記ガス抜手段は前記パッケ ージの内側の圧力か上がったり下がったりするのを避けることができる。実際、 前記ガス抜手段は、収容されている製品から解放された気体を、前記パッケージ の内側から外側へ、あるいは逆方向へ逃がすことができる。前記ガス抜手段は、 前記パッケージが直立した姿勢において、前記パッケージの上部で前記収容され た製品の液面より上に位置付けられている。実際、圧力上昇や圧力降下をひき起 こす気体は、典型的にはパッケージの上部領域にたまる。それゆえ、気体の外部 へのあるいは内部への通過は容易になる。 前記ガス抜手段は少なくとも開口部を有している。好ましくは、前記ガス抜手 段は少なくとも開口部21と膜22とを有している。前記膜は、パッケージのガ ス抜能力を実質的に減少することなく、パッケージの漏洩を防止する密封性を増 すものである。前記開口部は前記パッケージの内部と外部を接続する。特に、前 記開口部21は、気体が前記パッケージの内部から外部へ、あるいはその逆方向 へ通過することを可能にするので、前記パッケージの内側の圧力は外部の周囲の 圧力に等しく維持されるか、あるいは少なくとも重大なボトルの変形が起こる圧 力以下に維持される。前記開口部の寸法は前記の気体の通過にとって好適でなけ ればならない。好ましくは、前記開口部は円形で、少なくとも0.5mmの、さ らに好ましくは1mmと3mmの間の直径を有しているとよい。開口部の数は、 気体の十分な流量を得るために当業者によって選択されうる。 前記膜22は、前記中空胴体部11の中身と前記開口部21との間で、前記開 口部を覆って位置付けられている。好ましくは、前記膜は、液体に対しては非浸 透性であるが、気体に対しては浸透性である。それゆえ、前記膜は液体の非浸透 障壁であって、気体のガス抜は可能なものを提供することができる。好ましくは 、前記膜は、前記開口部21を覆うために使われる薄い層状に形成することが可 能な何れかの材料で作られる。前記膜は、小さな圧力差に対応するガス流に対し て浸透性を有していなければならない。好ましくは、前記膜は100mbarの 圧力差でのガス流を許容すべきであり、より好ましくは5mbarの圧力差で許 容すべきである。前記膜の厚さは選択の問題であるが、好ましくは0.2mmか ら2mmの範囲にあるとよい。前記膜は、本質的に、微小孔を有するプラスチッ クや紙や金属のように、薄い層状に形成されうる何れかの材料からなっている。 好ましいフィルム材料は微小孔を有するプラスチックフィルムを含んでいる。前 記 膜の微小孔の大きさは、低い圧力差でのガスの通過を許容すると同時に液体に対 する非浸透性を提供できるようになっていなければならない。好ましくは、微小 孔は0.1mmから5mmの範囲、より好ましくは0.2mmと1mmとの間の 範囲である。 この応用のために好ましい微小孔を有するプラスチックフィルムは、 ─不織布のプラスチックフィルム、特に不織布のスパンボンドポリエチレンフ ィルム材料で、TYVEKの商標名でDu Pont会社によって売られている もので、そのうちTYVEK Style 10は、高い流動物非浸透性を達成 するために処理されたフルオロカーボンである。 ─フルオロモナーの後処理の疎水基を有する、不織布の支持体(ナイロン又は PET)上のアクリル共重合体キャストで、VERSAPORの商標名でGel man科学会社、600、南ワグナー通り、アンアーバー、MI 48106、 US、によって売られているもの、これはもっとも好ましい。 前記膜22の微小孔フィルム物質は、表面エネルギーを減少して、前記フィル ム物質の漏洩を防止する密封性を改良するように処理されうる。前記フィルム物 質の表面エネルギーの低下は、特に前記パッケージ10が表面活性剤成分からな る製品を収容する時に漏洩を防止する密封性を改良するために必要である。好ま しくはこの場合、前記フィルム物質の特殊な表面エネルギーは、製品の中身に対 する十分に完全な非浸透性を達成するために、表面活性剤収容製品のそれよりも 低くなっているべきである。 フルオロカーボン処理は、フルオロカーボン物質の固着を含み、微小な規模で フィルム物質の表面に対してなされるが、そのような減少された表面エネルギー を提供する処理の特殊な例である。実際フッ素置換処理は、前記膜の微小孔フィ ルム物質の感応性を、液状の製品中身によって濡れるまでに減少させる。一方、 本発明による前記膜の前記微小孔フィルム物質を処理するために使われる場合、 このフルオロカーボン処理は、前記膜の気体浸透性について妥協すべきでない。 例えば、本発明によるフルオロカーボン処理において使用されるフルオロカーボ ン物質は、SCOTCHBANという商標名で、3M会社によって売られている 。 前記膜22は適用されて、本発明による液体−非浸透性と気体−浸透性とを維 持するような方法で中身と前記開口部21との間の前記中空胴体部11の内部に 設けられうる。適用の方法は、粘着剤の使用、前記開口部の周辺領域上の前記膜 の熱シール、留め具やホットスタンプのような機械的手段の使用、前記パッケー ジの成形中に前記膜を挿入する方法、を含んでいる。前述のように使用される適 用方法は、実質的に、通気性の膜のガス抜能力について妥協すべきでない。この 理由のために、使用される粘着剤は、気体に対しては浸透性であり、膜の小孔を 埋めないものが好ましい。 膜はハウジングに固定されうる。ハウジングは、大きさは特に本発明によるパ ッケージやキャップでの使用にとって調和するものであり、商業的にGVS、V ia ローマ50、40069、ゾラ プレドーサ(BO)、イタリアから入手 できる。かなり好ましい実施例では、前記ハウジングの製造と前記膜の前記ハウ ジング内での固定は、“挿入成形作業”によって達成されうる。 それは、 −膜のシートが装置内に供給される;膜のシートは膜物質のロールから有利に供 給される。 −前記装置において、少なくとも1つの膜が前記シートから切断されて、前記ハ ウジングが形成される型の中に配置される。 −その後、ハウジングは、そのハウジング内に前記膜が固定されるように、前記 膜の実質上の周囲に成形される。“実質上の周囲”とは、ここでは、この工程が 完成された時に固定された膜を有するハウジングが生成する一方、膜の両面が空 気と接触でき、かつ前記膜はハウジング内に緊密に保持されることを意味する。 ハウジングはまた、前記膜を支持物質上に接着するか、熱シールすることによ って、あるいは2以上のプラスチック片の間に前記膜を機械的に取り付けること によって、製造されうる。 本発明の他の本質的な特徴として、前記パッケージあるいはキャップは保護手 段30を有している。前記保護手段は、ガス抜手段20を、収容された製品が前 記ガス抜手段上にはね上がることから保護する。ここで使われている“はね上が り”とは、前記液体がパッケージ内で揺れ動かされる時、液状物質が表面上に連 続的でなく短く接触することを意味する。収容された液状製品のはね上がりは、 主に積荷時や輸送時の、揺れ動きの危険が比較的高い時に起こる。私たちは、開 口部や膜が、収容された液状製品が開口部や膜に接触する時、その気体−浸透性 を失いうることがわかった。実際私たちは、液状製品や前記製品の一部が、前記 開口部の周囲や前記膜からパッケージ内に十分に流れ落ちないことがあることが わかった。このように、前記開口部や前記膜が製品によって覆われると、そのガ ス抜作用は、その流れ落ちない製品によって覆われた前記膜の部分のために減少 する。結果として、そのパッケージのガス抜能力は減少するか、効果を失う。 これは特に、粘性を有していたり、膜や開口部の周辺の物質に対して親和力を 有するような液状製品にとっての事例である。実例として、非ニュートン流動性 を示す液体や、低い表面エネルギー(<30dyne/cm2)を有する液体が ある。例えば、表面活性剤からなる液体は、典型的に非ニュートン流動性を示す 。ここで使われている“非ニュートン”製品とは、せん断比が低い時には高い粘 性を示し、逆にせん断比が高い時には低い粘性を示す製品のことである。結果と して、非ニュートン製品は、低い流落特性を示す、というのも前記の流落は、低 いせん断比によって特徴付けられ、その製品は従って高い粘性を有するからであ る。 消費者による購入に先だって、特にパッケージの積荷時や輸送時において、前 記の液状製品は、充填されたパッケージが揺り動かされると、前記の開口部や膜 の上にはね上がる可能性がある。私たちは、積荷時や輸送時に通常起こるはね上 がりの量が、前記パッケージのガス抜能力を完全に妨げるのに十分な量であるこ とがわかった。私たちはさらに、例えばバルブのような、他のガス抜システムも 同様に低下するガス抜能力に苦しんでいることがわかった。 はね上がった製品のガス抜手段からの流落は、ガス抜手段の周囲に製品をはじ くコーティングをすることによって助長されうる。製品をはじくコーティングは 、その製品をはじくコーティングが適用される物質の表面エネルギーを減らすい かなるコーティングでもよい。その製品は、より低い表面エネルギーの領域から 流れ落ちようとする。好適な製品をはじくコーティングは、例えば、テフロンや シリコンのコーティングでありうる。私たちは、製品をはじくコーティングが少 なくともいかなる膜も使用しない開口部を有するガス抜手段に適用された時に、 パッケージの十分なガス抜能力が、維持されうることがわかった。結果として、 この製品をはじくコーティングは、ガス抜システムの本発明による保護手段であ りうる。一方で、私たちは、製品をはじくコーティングがガス抜手段の膜に直接 適用される時には、製品をはじくコーティングが膜のガス抜能力を低下させうる ことがわかった。他の保護手段のタイプも、この特別なガス抜手段のために予見 されなければならない。 本発明による保護手段は、ガス抜手段がさらに膜を有する時、膜にとっての不 利がないように、収容された液状製品が前記ガス抜手段上にはね上がることを減 少させるか、あるいは完全に防ぐかすべきである。さらには、本発明による保護 手段は、パッケージあるいはパッケージのためのキャップの他の機能を妨げない ような拘束を満足しなければならない。最初に、前記保護手段は、ガス抜システ ムを通過する製品の気流を妨げるべきではない。すなわちそれ自体が、パッケー ジのガス抜を妨げるべきではない。第2に、前記保護手段は、もし液体がガス抜 システムと接触した場合、ガス抜システムからの製品の流落を妨げるべきではな い。最後に、前記保護手段は、例えば通常の使用時におけるパッケージ内からの あるいは1回分使用キャップからの製品の分配を妨げるべきではない。 前記保護手段30は、図1から図5を参照して、次の非限定的な例によってさ らに示される。図1aは、前記ガス抜手段20を有するパッケージ(部分的に示 される)あるいはキャップを示している。前記ガス抜手段は開口部21と膜22 とを有している。前記開口部21はさらに、前記パッケージまたはキャップ10 の平面図としての図1bに示されている。前記ガス抜手段は、少なくとも膜のな い開口部を有している。しかしながら私たちは、パッケージの漏洩防止のための 密封性は膜をさらに有するガス抜手段を備えることで改良されることがわかった 。前記パッケージまたはキャップはさらに、保護手段30を有している。前記保 護手段は側面壁31と前記側面壁に接続された底面壁32とを有している。前記 側面壁かつ/または底面壁は、少なくともガス抜開口33を有している。前記ガ ス抜開口は、前記ガス抜手段20への気体の通過を許容する。好ましくは、前記 底面壁は、少なくとも液状製品が前記保護手段の容積30a内に入った場合に、 製品の流落を許容する開口を有する。好ましくは、側面壁31のガス抜開口33 は、前記パッケージが直立した姿勢において、前記保護手段の上部に設けられる 。ここで“前記保護手段の上部”とは、前記パッケージまたはキャップ10の前 記上面壁17近くに設けられる保護手段の部分である。好ましくは、前記底面壁 32の前記開口33は、前記ガス抜手段に対して垂直上の配置にない方がよい。 このことはさらに、収容された液体が前記保護手段30の前記底面壁の前記ガス 抜開口を通過して前記膜22や前記ガス抜手段上にはね上がることを防ぐ。 前記保護手段30は、前記パッケージやキャップ10の一体部品でありうる。 他の可能性としては、前記パッケージやキャップの一体部品としての側面壁31 を有する一方、底面壁32は完全な保護手段(図1aにそれ自身示されるように )を形成するように前記側面壁31に取り付け可能な独立の部品である。他の可 能 性としては、図2に示されるように、前記側面壁31′と底面壁32′とが1個 の部材で、前記パッケージやキャップに取り付けられる。さらに他の可能性とし ては、前記側面壁と前記底面壁とは、2つの独立した部材である。この場合、前 記側面壁は前記ガス抜手段の周囲に取り付けられ得て、前記底面壁は前記ガス抜 手段の下で前記側面壁に取り付け可能である。これら全ての前述の可能性は、こ こで記述されるように全ての実施例に適用可能である。それらは以下では明示的 にはくり返されない。 好ましくは、前記底面壁32は、前記ガス抜手段20の底面縁部(図1,23 )からある距離離れたところに設けられるべきである。実際、私たちは、前記ガ ス抜手段から前記底面壁の前記開口33を通ってパッケージ内へ戻る液状製品の 流落を許容するために、前記底面壁と底面縁部23との間にはある距離が保たれ なければならないことがわかった。この距離は主として液体の表面張力と粘度に 依存する。好ましくは、前記距離は少なくとも1mmであり、より好ましくは2 mmと5mmの間である。 図2は、前記保護手段30によって規定される容積の外側に設けられた注出口 12を有するパッケージまたはキャップ10を示している。前記保護手段によっ て規定される容積内を流れるいかなる液状製品も、ガス抜開口33を通過して前 記パッケージ内に流れ落ちることができる。図3aは、前記保護手段30によっ て規定される容積30aの内側に設けられた注出口12′を有するパッケージま たはキャップを示している。前記底面壁32′はガス抜開口33を規定する斜面 スリット34を有している。前記斜面スリットは、2つの邪魔板32′aと32 ′bとによって形成されている。前記の邪魔板は平行平面上に重なりかつ/また はとどまってもよいが、好ましくは、前記邪魔板は図2に示されるように、平行 平面でない方がよい。好ましくは、邪魔板32′bは他の邪魔板32′aよりも 長く、その長い邪魔板32′bは他の邪魔板32′aの上にある。このよう にして、前記ガス抜手段20は収容される液状製品のはね上がりからよりよく保 護される。好ましくは前記注出口12′は、短い方の邪魔板32′aと実質的に 垂直に配置されているとよい。このため、前記収容された液状製品が注出口12 ′に達するために前記保護手段によって規定される容積内に入らなければならな い時でも、前記長い方の邪魔板32′bが、前記ガス抜手段の大部分を収容され た液状製品と接触することから保護する。 図3bはさらに、前記底面壁32′の2つの邪魔板32′aと32′bとの間 の傾斜を示している。私たちは、邪魔板の傾斜角度aと邪魔板の自由端の間の距 離Dとが、収容された液状製品の前記ガス抜手段20へのはね上がりに対する保 護を確実にするとともに、前記収容された液状製品の前記注出口12′への流れ を許容するための精確なパラメータであることがわかった。好ましくは、前記角 度aは10度と90度との間、より好ましくは20度と60度との間、もっとも 好ましくは20度と50度との間である。一方、前記距離Dは、好ましくは0. 3cmと1cmとの間、より好ましくは0.5cmと1cmとの間である。 図3aと図3bに記載された保護手段は、当業者によって図1aまたは図2の 前記パッケージまたはキャップに容易に適用されうると理解される。前記側面壁 31かつ/または前記底面壁32の異なる形態は、パッケージまたはキャップ内 に前記保護手段を適用するため、かつ/または、パッケージまたはキャップの美 感を改良するために選択されうる。例えば、前記底面壁は丸い形を有していても よい。 図4aは本発明によるパッケージまたはキャップの他の可能性を示している。 前記保護手段は、前記膜22を収容するハウジング6の部材として製造されたキ ャップ35を有している。前記キャップ35は、前記膜を離れて前記ハウジング 内で係合されている、たとえば、前記キャップ35は前記膜を離れて留められて いる。前記キャップ35は少なくともガス抜開口33を有し、それは前記ガス抜 手段への、そしてそこからの、気体の通過を許容する。 図5aは容器16とキャップ15を有するパッケージ10′の断面図を示して いる。前記容器16は排出用開口14を有している。前記キャップは前記ガス抜 手段20と前記保護手段30とを有している。前記キャップは上面壁17と側面 壁18とを有している。前記キャップは1回分使用装置として使用されるよう適 用されうる。 好ましくは、ガス抜手段20と保護手段30とは、前記キャップ15の上面壁 の一部であるか、またはそれに取り付けられている。前記ガス抜手段の保護は、 前記保護手段が前記排出用開口14と前記ガス抜手段との間に設けられる時、も っともよく達成される。好ましくは、前記保護手段は、図5bの前記排出用開口 を有するキャップの切断平面図に示されるように、前記キャップの前記上面壁1 7に実質的に垂直な壁である。より好ましくは、前記壁36は前記上面壁に平行 な平面内で弧の形を有している。好ましくは、前記弧の凹部は、排出用開口(図 5bに示されるように)の方向に、あるいはガス抜手段と向かい合うように、方 向付けられるかもしれない。 好ましくは、前記壁36の高さHと長さLは、前記ガス抜手段が、前記排出用 開口14から生じるはね上がりの可能性から完全に保護されるようになっている 。ここでは、高さHは、前記キャップの上面壁17から前記壁の低縁部37まで が計測され、長さLは前記壁の2つの末端点を接続する方向の前記壁の形状に沿 って計測される。好ましくは、前記高さHは、少なくとも前記保護手段の前記低 縁部37が前記排出用開口14の上端より下になる程度がよく、前記長さLは、 少なくとも前記ガス抜手段と同じ大きさであるとよい。この配置は、収容された 液状製品の前記ガス抜手段へのはね上がりを防ぐ。この保護手段30は、ガス抜 や流落の開口を必要としない、というのは、前記保護手段は前記ガス抜手段の周 囲に閉じた容積を形成しないからである。しかし、ガス抜手段20と保護手段の 壁 との間の距離は、製品が前記ガス抜手段と前記壁36との間で逃げられることを 確実にするため、最大にされるべきである。好ましくは、この距離は2mmより 大きく、より好ましくは4mmより大きくあるべきである。 好ましくは、前記保護手段は、プラスチック、金属、紙やこれらの物質の多層 、ラミネート材、共押出材などの組合せで製造される。その物質はまた再生利用 されうる。好ましくは前記保護手段のための物質は、ポリエチレン(高あるいは 低密度)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(=P ET)、押出可能なPET、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ナイロンのよ うなプラスチックを含んでいる。これらの物質は、それぞれが、あるいは共押出 材や多層やラミネート材になって組合されて使用されうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN (72)発明者 ロジャース,ネイル ジョン ベルギー国ベー−1020、ブリュッセル、レ ンテクロークジェスラーン、1 (72)発明者 カンジアロシ,フィリッポ イタリー国パレルモ、ビアレ、マリア、エ ッセエッセ、メディアトリーチェ、43

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 液状製品を収容するパッケージ(10)または液状製品を収容するパッ ケージのキャップ(10)であって、前記パッケージまたは前記キャップはガス 抜手段(20)を備え、前記ガス抜手段は前記パッケージの内側の圧力が周囲の 圧力と異なる時に前記パッケージの内部と外部との間の気体の通過を許容し、前 記ガス抜手段は気体に対しては浸透性であるが前記製品に対しては非浸透性であ るものにおいて、 前記パッケージまたは前記パッケージのためのキャップはさらに前記製品の前 記ガス抜手段へのはね上がりを妨げる保護手段(30)を有し、前記保護手段は 前記ガス抜手段への気体の通過を許容することを特徴とするパッケージまたはパ ッケージのためのキャップ。 2. 前記保護手段(30)が側面壁(31,31′)と前記側面壁に接続さ れた底面壁(32,32′)を有し、前記側面壁が前記ガス抜手段の全周にわた って設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパッケージまたはキャッ プ。 3. 前記保護手段の前記側面壁(31,31′)および/または前記底面壁 (32,32′)は、少なくとも1つのガス抜開口(33)を有し、前記ガス抜 開口は好ましくは前記パッケージが直立の姿勢にある時前記保護手段の上部に設 けられていることを特徴とする請求項2に記載のパッケージまたはキャップ。 4. 前記底面壁(32,32′)がさらに、液状製品が前記保護手段の容積 (30a)内に入る場合に製品の流落を許容するための少なくとも1つの排出用 開口を有することを特徴とする請求項2または3に記載のパッケージまたはキャ ップ。 5. 前記底面壁(32b)が斜面スリットを有し、前記スリットが2つの邪 魔板(32′a,32′b)によって形成されていることを特徴とする請求項2 乃至4に記載のパッケージまたはキャップ。 6. 前記2つの邪魔板(32′a,32′b)が平行な平面上にないことを 特徴とする請求項5に記載のパッケージまたはキャップ。 7. 前記保護手段は、前記キャップの前記ガス抜手段と前記パッケージ(1 0′)の排出用開口(14)との間に設けられた壁(36)であることを特徴す る請求項1に記載のキャップ。 8. 前記壁が前記キャップの上面壁(17)に対する平行平面内で円弧を形 成していることを特徴とする請求項7に記載のキャップ。 9. 前記ガス抜手段(20)と前記壁(36)との間の距離が2mmより大 きいことを特徴とする請求項7または8に記載のキャップ。 10. 前記ガス抜手段(20)が、前記パッケージの内部と外部とを接続す る開口部(21)と、前記開口部を覆って気体の通過は許すが液状製品の通過は 妨げる膜(22)とを有することを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のパ ッケージまたはキャップ。 11. 前記製品は200cpsと5000cpsとの間の粘性を有しており 、前記粘性はブルックフィールド粘性メータ、20℃、スピンドル360rpm を使って計測されるものであることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の パッケージまたはキャップ。 12. 前記製品がパッケージの内側で圧力を発生することを特徴とする前記 請求項のいずれかに記載のパッケージまたはキャップ。 13. 前記製品が漂白剤を有することを特徴とする前記請求項のいずれかに 記載のパッケージまたはキャップ。 14. 前記製品は過酸化物の漂白剤を有することを特徴とする請求項13に 記載のパッケージまたはキャップ。
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