JP2003161338A - 車輪用転がり軸受装置 - Google Patents

車輪用転がり軸受装置

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JP2003161338A
JP2003161338A JP2001360861A JP2001360861A JP2003161338A JP 2003161338 A JP2003161338 A JP 2003161338A JP 2001360861 A JP2001360861 A JP 2001360861A JP 2001360861 A JP2001360861 A JP 2001360861A JP 2003161338 A JP2003161338 A JP 2003161338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪用転がり軸受装置では、ブレーキパッド
がブレーキディスクロータの制動面に圧接した場合に熱
膨張のために変形してブレーキディスクロータが軸心に
対して倒れ、異音や振動あるいは制動性能の低下が発生
してしまう。 【解決手段】 車輪の制動時にブレーキパッド16が制
動部29の軸心5方向両側から圧接すると、制動部29
が次第に加熱されるが、ブレーキディスクロータ7の固
定部28と制動部29とは別体であり、固定部28と制
動部29とは軸心5方向に沿った雄スプラインSbと雌
スプラインScによって嵌合しているので、これによっ
て制動部29は固定部28に影響を与えることなく独自
に径方向あるいは軸心5方向に熱膨張するので固定部2
8を変形させることがなく、従って、制動部29が加熱
された場合であっても、異音や振動あるいは制動性能の
低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪用転がり軸受
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図9(特開2001−23301
1号公報)に示すような車輪用転がり軸受装置1があ
る。この車輪用転がり軸受装置1は、駆動輪側の構成を
示しており、車体側に非回転に組付けられる外輪部材2
と、この外輪部材2に二列の玉3,4を介して軸心5回
りに回転自在に支持される内輪部材6とを備えている。
【0003】この内輪部材6は、車両アウタ側にブレー
キディスクロータ7およびタイヤホイール(車輪)8を
取付けるための取付けフランジ(ハブフランジ)9を有
するハブホイール10と、このハブホイール10の車両
インナ側に嵌着されるハブホイール10とは別部材の筒
状部材11とから構成されている。
【0004】前記ハブホイール10の外周面の一部が一
方列(車両アウタ側)の玉3の内輪軌道面として用いら
れ、前記筒状部材11の外周面の一部が他方列の玉4の
内輪軌道面として用いられ、外輪部材2の内周面の一部
が両列の玉3,4の外輪軌道面として用いられている。
【0005】ところで、前記ハブホイール10における
取付けフランジ9は、車両アウタ側に一体的に形成され
ているものである。そして、取付けフランジ9にブレー
キディスクロータ7およびタイヤホイール8を重ねて取
付け、取付けフランジ9に圧入している取付けボルト
(ハブボルト)13にナット部材(ホイールナット)1
4を螺着し、このナット部材14を締付けた際の締付け
力により、取付けフランジ9がブレーキディスクロータ
7に圧接するよう弾性変形して、ブレーキディスクロー
タ7が安定して取付けフランジ9に取付けられる。これ
によりブレーキディスクロータ7の制動面の面振れが抑
えられ、制動時の振動や異音、ブレーキジャダの発生を
抑制することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車輪用転が
り軸受装置1では、ナット部材14を締付けた際の締付
け力により取付けフランジ9がブレーキディスクロータ
7に圧接するよう弾性変形し、ブレーキディスクロータ
7が安定して取付けフランジ9に取付けられてブレーキ
ディスクロータ7の制動面の面振れが抑えられるもので
ある。しかし、ブレーキパッド16が制動面に圧接しブ
レーキディスクロータ7が加熱されて熱膨張した際に
は、軸心5に垂直な平面に対してブレーキディスクロー
タ7が軸心5方向に倒れてしまう。この状態で制動面に
ブレーキパッド16が接触すると、制動性能が低下した
り、異音や振動が発生してしまう。
【0007】そこで本発明は、上記課題を解決し得る車
輪用転がり軸受装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車体側に非回転に支持される外輪部材に
転動体を介して軸心回りに回転自在に支持される内輪部
材が設けられ、この内輪部材の外周面に径方向外向きに
突出した取付けフランジが設けられ、この取付けフラン
ジにブレーキディスクロータが取付けられる車輪用転が
り軸受装置において、前記ブレーキディスクロータが、
前記取付けフランジの板面に接合される固定部とこの固
定部の外周面に嵌合する固定部とは別体の環状の制動部
とから構成され、前記固定部と制動部とを周方向で係合
する係合手段が設けられている。
【0009】上記構成において、制動時にブレーキパッ
ドが被制動部の制動面に圧接されると、制動部が次第に
加熱される。このときブレーキディスクロータの固定部
と制動部とは別体であるので、制動部が固定部に影響す
ることなく独自に径方向あるいは軸心方向に熱膨張し、
従って固定部が変形するのが防止されることから、制動
性能の低下、異音や振動の発生を防止する。
【0010】また、前記係合手段が固定部の外周面と制
動部の内周面とに形成された軸心方向のスプラインとさ
れている。
【0011】この構成によれば、固定部の回転トルクが
制動部に確実に伝えられるとともに、制動部の軸心方向
の熱膨張がスプラインによって吸収され、制動部の熱膨
張に伴なって固定部が変形することがないので、制動性
能の低下、異音や振動の発生を防止する。
【0012】また、前記係合手段が、前記制動部の側面
基部と前記固定部の外径部に径方向外向きに突出して設
けられ前記制動部の側面基部を軸心方向に対向する支持
面とに形成された径方向のスプラインとされている。
【0013】この構成によれば、スプラインによって制
動部に固定部の回転トルクを確実に伝達して、かつ制動
部の径方向の熱膨張が円滑に案内され、固定部が変形す
ることがないので、制動性能の低下、異音や振動の発生
を防止する。
【0014】また、前記固定部の軸心方向端部に前記制
動部の側面基部を支持する支持面が径方向外向きに突出
して設けられ、前記制動部の側面基部と支持面とが弾性
体を介して当接され、前記制動部を軸心方向に位置決め
するためのストッパが設けられている。
【0015】この構成によれば、弾性体により制動部か
らの振動が減衰され固定部に伝わりにくくなるので、制
動部が回転に伴なって振動した場合であってもその振動
が減衰され易くなり、従って制動時に制動性能が低下す
るのを防止する。
【0016】さらに、前記制動部を支持面側に付勢する
ためのばねが設けられた構成によれば、ばねの弾性によ
って制動部が軸心方向に位置決めされるとともに、制動
部からの振動が減衰され、安定した精度良い制動が可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る車
輪用転がり軸受装置を、図面に基づいて説明する。ま
ず、図1の全体構成を示す断面図および図2のブレーキ
ディスクロータの分解斜視図に基づいて、本発明の第一
の実施形態を説明する。
【0018】本発明の第一の実施形態に係る車輪用転が
り軸受装置1は、駆動輪側と従動輪側のうち駆動輪側に
用いられる構成であり、車体側にナックル22を介して
非回転に支持される外輪部材2に、それぞれ冠形保持器
20に円周方向等配位置に配置された二列の玉(転動体
の一例)3,4を介して、内輪部材6が軸心5回りに回
転自在に支持されている。
【0019】前記外輪部材2の外周面には、径方向外向
きに突出して支持フランジ21が形成され、この支持フ
ランジ21が取付けボルト12を介してナックル22に
固定されることで、前記外輪部材2が非回転に支持され
ている。
【0020】前記内輪部材6は、ハブホイール10と、
このハブホイール10とは別体でハブホイール10の胴
部の車両インナ側に嵌着される筒状部材11とから構成
されている。前記ハブホイール10の胴部の外周面の一
部が一方列(車両アウタ側列)の玉3の内輪軌道面とし
て用いられ、前記筒状部材11の外周面が他方列(車両
インナ側列)の玉4の内輪軌道面として用いられ、前記
外輪部材2の内周面に両列の玉3,4のための2つの外
輪軌道面が形成されている。
【0021】前記外輪部材2と内輪部材6の間の環状軸
受空間23を、その軸心5方向両側で密封して、環状軸
受空間23内の潤滑材が外部に漏れるのを防止するとと
もに外部から泥水等が侵入するのを防止するためのシー
ル装置24が設けられている。
【0022】前記ハブホイール10の中心穴にスプライ
ンSaを介して等速ジョイントの椀形外輪部材25に一
体的に形成された軸部26が圧入され、この軸部26の
車両アウタ側端部にナット部材15が螺着され、このナ
ット部材15をハブホイールの凹部27端面に対して締
付けることで、両列の玉3,4に対して必要な予圧が付
与されるとともに、椀形外輪部材25が内輪部材6に回
転一体に組込まれた状態となる。
【0023】前記ハブホイール(内輪部材6)10の外
周面途中に、径方向外向きに突出した取付けフランジ
(ハブフランジ)9が一体的に形成されている。この取
付けフランジ9に、ブレーキディスクロータ7が取付け
られ、取付けフランジ9にこのブレーキディスクロータ
7を介してタイヤホイール8が重ねられ、このタイヤホ
イール8に車輪が取付けられる。
【0024】前記ブレーキディスクロータ7に対して、
図示しないブレーキキャリパのブレーキパッド16が、
軸心5方向両側から圧接されることで軸心5回りの回転
が制動される。
【0025】なお、取付けフランジ9の円周方向等配位
置の複数箇所に形成した挿通孔に、ハブボルト13がそ
れぞれ圧入され、このハブボルト13が、ブレーキディ
スクロータ7の固定部28(後述する)およびタイヤホ
イール8にそれぞれ形成されたボルト孔に挿通され、ハ
ブボルト13がタイヤホイール8から突出した部分にナ
ット部材14を螺着して締付けることで、ブレーキディ
スクロータ7の固定部28およびタイヤホイール8が取
付けフランジ9に固定される構成となっている。
【0026】ところで、前記ブレーキディスクロータ7
は、前記取付けフランジ9の板面に前記ハブボルト13
を介して接合される断面L字形で環状の前記固定部(ハ
ット部ともいう)28と、この固定部28とは別体で、
前記固定部28の外周面に嵌合する環状(ドーナツ形
状)の制動部29とから構成されている。制動時には、
この制動部29に対して軸心5方向両側からブレーキパ
ッド16が圧接される。
【0027】前記ブレーキディスクロータ7における固
定部28と制動部29とは、周方向で係合する係合手段
30を介して軸心5方向に摺動自在に嵌合され、この係
合手段30として固定部28の外周面と制動部29の内
周面とにそれぞれ形成された軸心5方向に沿った雄スプ
ラインSbと雌スプラインScが採用されている。すな
わち、固定部28に形成した雄スプラインSbに制動部
29の雌スプラインScが摺動自在に嵌合されている。
【0028】上記構成において、図示しない動力伝達軸
が回転すると、これに伴なって椀形外輪部材(等速ジョ
イント)25が軸心5回りに回転し、これと回転一体に
連結されたハブホイール10が軸心5回りに回転してブ
レーキディスクロータ7およびタイヤホイール8を介し
て車輪が軸心5回りに回転して車両が走行する。
【0029】このとき、ブレーキディスクロータ7の固
定部28と制動部29とは別体であるが、両者は周方向
で係合する係合手段30としての雄スプラインSbと雌
スプラインScによって嵌合されているので、これによ
って動力伝達軸の回転トルクは確実にブレーキディスク
ロータ7やタイヤホイール8(車輪)に伝えられる。
【0030】ところで、制動時はブレーキパッド16が
制動部29の軸心5方向両側から圧接されるものであ
り、ブレーキパッド16が制動部29の制動面に圧接す
ると、制動部29が次第に加熱される。このときブレー
キディスクロータ7の固定部28と制動部29とは別体
であるので、一体の場合に比べて制動部材29の熱が固
定部28に伝わりにくく、また、制動部29にはその径
方向に熱膨張を規制するものがないので、制動部29
は、独自に径方向外向きに熱膨張することになる。
【0031】このため、制動部29が熱膨張しても、固
定部28を変形させてしまうことがなく、従って制動部
29が軸心5方向に向けて傾斜するといったことが防止
できる。
【0032】従って、ブレーキパッド16が制動部29
の制動面に接触もしくは圧接して制動部29が加熱され
た場合であっても、異音の発生や振動(あるいはブレー
キジャダ)が発生するのを防止することができる。
【0033】なお、制動部29が加熱された際に、場合
によっては制動部29が軸心5方向に沿って膨張しよう
とすることも考えられるが、制動部29は固定部28に
スプラインSb,Scを介して摺動自在に嵌合されてい
るので、軸心5方向の熱膨張はこのスプラインSb,S
cで吸収されることになり、固定部28を変形させるよ
うに働くことはない。
【0034】さらに、ブレーキディスクロータ7のメン
テナンス時には、場合によっては制動部29のみを交換
すればよいことになり、メンテナンス時間の短縮とコス
トの低減を図ることができる。
【0035】加えて、ブレーキディスクロータ7を固定
部28と、これとは別体の制動部29とから構成したこ
とにより、従来のように一体の場合と違ってブレーキデ
ィスクロータ7の固有振動数が固定部28と制動部29
とで異なり、従って、ブレーキパッド16が圧接した場
合でも共振が発生しにくくなり、振動の発生を抑制する
ことができる。
【0036】次に、本発明の第二の実施形態に係る車輪
用転がり軸受装置1を、図3の断面図に基づいて説明す
る。本発明の第二の実施形態に係る車輪用転がり軸受装
置1は、駆動輪側と従動輪側のうち駆動輪側に用いられ
る構成である。
【0037】この車輪用転がり軸受装置1は、ブレーキ
ディスクロータ7の構成部品である固定部28の車両イ
ンナ側端部に、径方向外向きに突出して環状の支持壁3
5が立上げられるように形成され、この支持壁35の車
両アウタ側面が制動部29の側面基部を支持する支持面
36とされている。
【0038】前記支持面36と制動部29の側面基部と
の間に、環状の弾性体37(合成ゴム製)が介装され、
制動部29を弾性体37に対する軸心5方向反対側で軸
心5方向に位置決めするためのストッパ(止め輪)38
が、固定部28の外周面に形成した凹部39に嵌着さ
れ、これにより制動部29が固定部28に取付けられて
保持されている。
【0039】なお、固定部28の外周面には雄スプライ
ンSbが形成され、制動部29の内周面には雌スプライ
ンScが形成され、固定部28の雄スプラインSbと制
動部29の雌スプラインScとが嵌合されて制動部29
が固定部28に軸心5方向に摺動自在に支持されてい
る。
【0040】このように、ブレーキディスクロータ7に
おける固定部28と制動部29とは、雄スプラインSb
と雌スプラインScとからなる係合手段30によって周
方向で係合して軸心5回りに回転一体に取付けられてい
る。他の構成は上記第一の実施形態と同様であるので同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0041】上記構成において、制動時はブレーキパッ
ド16が制動部29の制動面に圧接されると、制動部2
9が次第に加熱される。このとき、ブレーキディスクロ
ータ7の固定部28と制動部29とは別体であるため、
制動部29は固定部28に影響を与えることなく径方向
に独自で熱膨張するので、制動部29が軸心5に対して
傾くのを防止することができ、従って、ブレーキパッド
16が制動部29の制動面に接触、もしくは制動時に圧
接して制動部29が加熱された場合であっても、異音の
発生や振動(あるいはブレーキジャダ)が発生するのを
防止することができる。
【0042】なお、制動部29が加熱された際に、場合
によっては制動部29が軸心5方向に沿って膨張しよう
とすることも考えられるが、制動部29は固定部28に
スプラインSb,Scを介して摺動自在に嵌合されてい
るとともに、制動部29は支持壁35の支持面36に弾
性体37を介して対向しているので、制動部29の軸心
5方向の熱膨張は両スプラインSb,Scと弾性体37
によって吸収されることになる。
【0043】加えて、制動部29が弾性体37に接触し
ていることで、制動部29が回転に伴なって振動した場
合であってもその振動が減衰され易くなり、従って、ブ
レーキパッド16が圧接した場合にでも、制動性能が低
下するのを防止することができる。
【0044】さらに、ブレーキディスクロータ7を固定
部28と、これとは別体の制動部29とから構成したこ
とにより、従来のように一体の場合と違ってブレーキデ
ィスクロータ7の固有振動数が固定部28と制動部29
とで異なり、従って、ブレーキパッド16が圧接した場
合でも共振が発生しにくくなり、振動の発生を抑制する
ことができる。他の作用効果は上記第一の実施形態と同
様であるので、その説明を省略する。
【0045】次に、本発明の第三の実施形態に係る車輪
用転がり軸受装置1を、図4の断面図および図5の部分
拡大斜視図に基づいて説明する。本発明の第三の実施形
態に係る車輪用転がり軸受装置1は、駆動輪側と従動輪
側のうち駆動輪側に用いられる構成である。
【0046】この車輪用転がり軸受装置1は、ブレーキ
ディスクロータ7を構成する固定部28の車両インナ側
端部に、径方向外向きに突出して環状の支持壁35が立
上げられるように形成され、この支持壁35の車両アウ
タ側面が制動部29の側面基部を支持する支持面36と
されている。
【0047】この実施形態のブレーキディスクロータ7
における固定部28と制動部29とを周方向で係合する
係合手段30として、図5に示すように、前記支持壁3
5の支持面36に径方向に沿って形成された支持壁側ス
プラインSdと、制動部29の車両インナ側面基部に形
成されて前記支持壁側スプラインSdと径方向に摺動自
在に嵌合する制動部側スプラインSeとから構成されて
いる。
【0048】また、制動部29の内周面と固定部28の
外周面とはそれぞれ円筒形状に形成されており、制動部
29は固定部28の外周面に対して軸心5方向に摺動自
在に外嵌されている。
【0049】また、制動部29を支持壁35側に付勢す
る板ばね40が設けられ、この板ばね40の基部は、固
定部28の外周面途中に形成された溝41に挿入され、
この板ばね40の先端部と支持壁35のアウタ側面との
間には、支持壁35と同等の高さの環状の押圧板42が
介装されている。そして前記制動部29と押圧板42と
は、径方向に沿って形成されたスプラインSf,Sgを
介して嵌合されている。
【0050】このように、制動部29の基部は、押圧板
42を介して板ばね40によって支持壁35側に押圧さ
れている。他の構成は上記第一の実施形態と同様である
ので省略する。
【0051】上記構成において、制動時はブレーキパッ
ド16が制動部29の軸心5方向両側から圧接されるも
のであり、ブレーキパッド16が制動部29の制動面に
圧接すると、制動部29が次第に加熱される。
【0052】このときブレーキディスクロータ7の固定
部28と制動部29とは別体であり、固定部28と制動
部29とを周方向で係合する係合手段30として、径方
向に沿った支持壁側スプラインSdと制動部側スプライ
ンSeとから構成しているので、制動部29の径方向の
熱膨張は両スプラインSd,Seが案内部となって固定
部28に影響を与えることなく、径方向に円滑に独自で
熱膨張するので、制動部29が軸心5に対して傾くのを
防止することができ、従って、ブレーキパッド16が制
動部29の制動面に接触もしくは圧接して制動部29が
加熱された場合であっても、異音の発生や振動(あるい
はブレーキジャダ)が発生するのを防止することができ
る。
【0053】なお、制動部29が加熱された際に、場合
によっては制動部29が軸心5方向に沿って熱膨張する
ことが考えられるが、制動部29は固定部28に対して
軸心5方向に沿って摺動自在に嵌合しているので、制動
部29の軸心5方向の熱膨張は、制動部29が固定部2
8に対して軸心5方向に沿って、板ばね40の弾性に抗
して摺動することで吸収される。
【0054】逆に、制動部29の温度が低下した場合で
も、制動部29は板ばね40の弾性力により支持壁35
側に押圧されているので、制動部29は常に支持壁35
に圧接するよう保持され、支持壁35と制動部29との
間に隙間が生じるのを防止することができ、制動部29
が固定部28に対して異常な振動を起こすようなことは
ない。
【0055】加えて、制動部29が板ばね40によって
軸心方向5に押圧されることで、制動部29が回転に伴
なって振動した場合であってもその振動が減衰され易く
なり、従って、ブレーキパッド16が圧接した場合で
も、制動性能が低下するのを防止することができる。他
の作用効果は上記第一の実施形態と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0056】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば下記(1)〜(3)に示すよう
に、本発明の範囲内で種々の応用や変形が可能である。
【0057】(1)図6に示す車輪用転がり軸受装置1
は、従動輪側に用いられる構成であり、外輪部材2に二
列の玉3,4を介して内輪部材6が軸心5回りに回転自
在に支持され、この内輪部材6は、ハブ軸45とこのハ
ブ軸45の車両インナ側に嵌着されたハブ軸45とは別
体の筒状部材11とから構成され、前記ハブ軸45の外
周面途中が一方列の玉3の内輪軌道面として用いられ、
筒状部材11の外周面が他方列の玉4の内輪軌道面とし
て用いられ、外輪部材2の内周面が両列の玉3,4の共
通の外輪軌道面として用いられている。
【0058】前記ハブ軸45の車両インナ側端部にナッ
ト部材46が螺着されて、このナット部材46を筒状部
材11の端面に対して締付けることにより両列の玉3,
4に対して所定の予圧が付与されるとともにハブ軸45
と筒状部材11とが回転一体に取付けられる。
【0059】前記ハブ軸45の車両アウタ側外周面に径
方向に突出した取付けフランジ9が一体形成され、この
取付けフランジ9にブレーキディスクロータ7が取付け
られている。そしてこのブレーキディスクロータ7の構
成は、上記第一の実施形態と同様である。
【0060】この構成によれば、車輪用転がり軸受装置
1が従動輪側の構成となって、車両の走行に従動するだ
けで、他は上記第一の実施形態と同様の作用効果を奏し
得る。
【0061】(2)図7に示した車輪用転がり軸受装置
1は、従動輪側に使用される構成であり、ブレーキディ
スクロータ7の構成は第二の実施形態と同様で、その他
の構成は上記(1)に示した車輪用転がり軸受装置1と
同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0062】この構成によれば、車輪用転がり軸受装置
1が従動輪側の構成となって、車両の走行に従動するだ
けで、他は上記第二の実施形態と同様の作用効果を奏し
得る。
【0063】(3)図8に示した車輪用転がり軸受装置
1は、従動輪側に使用される構成であり、ブレーキディ
スクロータ7の構成は第三の実施形態と同様で、その他
の構成は上記(1)に示した車輪用転がり軸受装置1と
同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0064】この構成によれば、車輪用転がり軸受装置
1が従動輪側の構成となって、車両の走行に従動するだ
けで、他は上記第三の実施形態と同様の作用効果を奏し
得る。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明の
車輪用転がり軸受装置は、ブレーキディスクロータが、
取付けフランジの側面に接合される固定部と、この固定
部とは別体の制動部とから構成されているので、制動部
は固定部に規制されることなく独自に径方向あるいは軸
心方向に熱膨張できるので、固定部が径方向に傾斜する
ことがないため、制動部が軸心方向に傾斜することがな
く、異音の発生や振動、制動性能の低下を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態を示す車輪用転がり
軸受装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】 同じく要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の第二の実施形態を示す車輪用転がり
軸受装置の全体構成を示す断面図である。
【図4】 本発明の第三の実施形態を示す車両用転がり
軸受装置の全体構成を示す断面図である。
【図5】 同じく要部拡大斜視図である。
【図6】 本発明の第一の実施形態のブレーキディスク
ロータを従動輪側の車輪用転がり軸受装置に適用した場
合の全体構成を示す断面図である。
【図7】 本発明の第二の実施形態のブレーキディスク
ロータを従動輪側の車輪用転がり軸受装置に適用した場
合の全体構成を示す断面図である。
【図8】 本発明の第三の実施形態のブレーキディスク
ロータを従動輪側の車輪用転がり軸受装置に適用した場
合の全体構成を示す断面図である。
【図9】 従来の車輪用転がり軸受装置の全体構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 車輪用転がり軸受装置 2 外輪部材 3 玉 5 軸心 6 内輪部材 7 ブレーキディスクロータ 9 取付けフランジ 10 ハブホイール 11 筒状部材 28 固定部 29 制動部 30 係合手段 Sb 雄スプライン Sc 雌スプライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に非回転に支持される外輪部材に
    転動体を介して軸心回りに回転自在に支持される内輪部
    材が設けられ、この内輪部材の外周面に径方向外向きに
    突出した取付けフランジが設けられ、この取付けフラン
    ジにブレーキディスクロータが取付けられる車輪用転が
    り軸受装置であって、 前記ブレーキディスクロータが、前記取付けフランジの
    板面に接合される固定部とこの固定部の外周面に嵌合す
    る固定部とは別体の環状の制動部とから構成され、前記
    固定部と制動部とを周方向で係合する係合手段が設けら
    れたことを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段が固定部の外周面と制動部
    の内周面とに形成された軸心方向のスプラインとされた
    ことを特徴とする請求項1記載の車輪用転がり軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 前記係合手段が、前記制動部の側面基部
    と前記固定部の外径部に径方向外向きに突出して設けら
    れ前記制動部の側面基部を軸心方向に対向する支持面と
    に形成された径方向のスプラインとされたことを特徴と
    する請求項1記載の車輪用転がり軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部の軸心方向端部に前記制動部
    の側面基部を支持する支持面が径方向外向きに突出して
    設けられ、前記制動部の側面基部と支持面とが弾性体を
    介して当接され、前記制動部を軸心方向に位置決めする
    ためのストッパが設けられたことを特徴とする請求項2
    記載の車輪用転がり軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記制動部を支持面側に付勢するための
    ばねが設けられたことを特徴とする請求項3の車輪用転
    がり軸受装置。
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