JP2001233005A - アクスルモジュール - Google Patents
アクスルモジュールInfo
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Abstract
において、ブーツの耐久性を維持し、交換の作業性を向
上させ得るアクスルモジュールを提供することにある。 【解決手段】 車輪用軸受ユニット14に連結された固
定型等速自在継手13を中間シャフト11の一端部に装
着すると共に、ディファレンシャルに連結された摺動型
等速自在継手12を前記中間シャフト11の他端部に装
着したアクスルモジュールにおいて、前記摺動型等速自
在継手12の継手外輪48の底部までの余裕プランジン
グ量H1が、この摺動型等速自在継手12の最小作動角
時において、固定型等速自在継手13の継手内輪20の
幅寸法K1に中間シャフト11の前記継手内輪20の端
面からの突出量L1を加えた寸法(K1+L1)に設定さ
れている。
Description
に関し、詳しくは、自動車のエンジンから駆動車輪に動
力を伝達する動力伝達系に使用されるアクスルモジュー
ルに関する。
伝達する動力伝達系は、エンジンと車輪との相対的位置
関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要
があるため、例えば、図8に示すようにエンジン側と駆
動車輪側との間に中間シャフト1(ドライブシャフト)
を介装し、その中間シャフト1の一端部を摺動型等速自
在継手2を介してディファレンシャルに連結し、他端部
を固定型等速自在継手3および軸受ユニット4を介して
駆動車輪5に連結している。これら固定型等速自在継手
3および摺動型等速自在継手2と中間シャフト1との間
には、異物などの侵入やグリースの漏出を防止するため
のブーツ6,7が装着されている。
手3と中間シャフト1とからなるドライブシャフトアッ
センブリ8に軸受ユニット4が取り付けられてアクスル
モジュールを構成している。前記摺動型等速自在継手2
のいわゆるプランジングによって軸方向の変位が吸収さ
れる。これに対して固定型等速自在継手3は角度変位の
みが可能である。
トアッセンブリ8は、車体に装着された状態で等速自在
継手2,3に所定の作動角がついている。この等速自在
継手2,3の作動角は逐次変化することから、一般的
に、一対の等速自在継手2,3において、アウトボード
側に固定型等速自在継手3を、インボード側に摺動型等
速自在継手2をそれぞれ使用し、その作動角の変化に対
応している。
クスルモジュールにおいては、等速自在継手用ブーツ
6,7は、他の部品と比べて交換頻度が比較的高く、特
に、アウトボード側等速自在継手用ブーツ7は、インボ
ード側等速自在継手用ブーツ6に比べ、小石や障害物に
よる亀裂や切損の頻度が高く寿命が短い。
のものが一般的であるが、そのゴム製ブーツに比べ表面
硬さが高く、亀裂や切損による損傷を受け難く、また、
耐久性を向上させた樹脂製ブーツが最近使用されてい
る。しかしながら、この種のブーツであっても、損傷の
危険度を全くなくすことは困難であり、改善の余地はあ
る。こうした状況において、ブーツ交換の際の作業性を
向上させることが望まれているのが現状である。
ツ7を交換するに際して、ドライブシャフトアッセンブ
リ8を車体から一旦取り外した上で、インボード側等速
自在継手2を一旦分解し、インボード側から前記ブーツ
7を交換していた。このインボード側等速自在継手を分
解する手間を省くため、例えば、特開平10−3254
20号公報には、インボード側等速自在継手を装着した
状態のままでアウトボード側等速自在継手用ブーツを交
換できるように、アウトボード側ブーツの小径側の開口
端の径を、インボード側ブーツの大径側の固定部径以上
にし、アウトボード側ブーツをインボード側ブーツの外
周を通過可能にしたものが開示されている。
号公報に開示されたものは、以下の点で問題があった。
すなわち、ブーツ内部の空間容積が増大し、グリース封
入量がそれに伴って増量せざるを得なくなる。これによ
って、回転による遠心力が大きくなり、ブーツの膨張量
の増大を招来して、特に高速耐久性に課題を残すことに
なる。また、中間シャフトに間座を付加するため、中間
シャフトの重量が増大して燃費などの増加を招来し、軽
量化を図ることが困難となる。さらに、ブーツ外径のス
ペースが増大し、周辺部品との干渉の問題が発生する可
能性もある。
されたもので、その目的とするところは、アウトボード
側等速自在継手用ブーツの交換において、ブーツの耐久
性を維持し、交換の作業性を向上させ得るアクスルモジ
ュールを提供することにある。
の技術的手段として、本発明は、車輪用軸受ユニットに
連結された固定型等速自在継手を中間シャフトの一端部
に装着すると共に、ディファレンシャルに連結された摺
動型等速自在継手を前記中間シャフトの他端部に装着し
たアクスルモジュールにおいて、前記摺動型等速自在継
手の外輪底部までの余裕プランジング量が、この摺動型
等速自在継手の最小作動角時での少なくとも前記固定型
等速自在継手の内輪幅寸法に設定されていることを特徴
とする(請求項1)。
の外輪底部までの余裕プランジング量が、最小作動角時
での少なくとも固定型等速自在継手の内輪幅寸法に設定
されていることにより、摺動型等速自在継手のスライド
部が外輪の底部側へスライドさせるだけで、前記スライ
ド部が外輪の底部に干渉することなく、中間シャフトを
固定型等速自在継手の内輪から外すことができるので、
ドライブシャフトアッセンブリを車体から取り外す必要
がない。
部を中空状とし、その中空部を外輪マウス部と連通させ
ることが望ましい(請求項2)。このような構造とすれ
ば、前記軸受ユニットの中空部から、固定型等速自在継
手の外輪マウス部に位置する中間シャフトを押し出すこ
とができ、中間シャフトの取り外しが容易となる。ま
た、軸受ユニットおよび固定型等速自在継手の外輪マウ
ス部が共通して中空であり、大気と連通しているため、
運転による昇温を抑制することができる。さらに、アク
スルモジュールの軽量化が図れる。
の連通部位にエンドキャップを装着した構造の場合、こ
のエンドキャップのほぼ中心部に連通部を形成すること
が望ましい(請求項3)。このようにすれば、固定型等
速自在継手の内部温度の変化により、ブーツが膨張また
は収縮することを抑制することができる。
記固定型等速自在継手の外輪外径に、前記車輪用軸受ユ
ニットにおける複列の軌道面のうちの一方の軌道面を一
体形成した構造のものに適用可能である(請求項4)。
また、前記車輪用軸受ユニットにおける複列の軌道面の
うち、一方の軌道面をハブ輪の外径に形成し、他方の軌
道面を、前記ハブ輪または前記固定型等速自在継手の外
輪に嵌合された別体の内輪の外径に形成した構造のもの
に適用可能である(請求項5)。
速自在継手の外輪と塑性結合されていることが望ましい
(請求項6)。このように車輪用軸受ユニットと固定型
等速自在継手の外輪とを塑性結合により連結したことに
より、軽量化を図ることができる。また、前記固定型等
速自在継手用ブーツを樹脂製とすることが望ましい(請
求項7)。樹脂製ブーツを使用すれば、亀裂や切損によ
る損傷で寿命が低下することを抑制して耐久性の向上が
図れる。
の実施形態を以下に詳述する。
は、車輪用軸受ユニット14に連結された固定型等速自
在継手13を中間シャフト11の一端部に装着すると共
に、ディファレンシャルに連結された摺動型等速自在継
手12を前記中間シャフト11の他端部に装着したユニ
ット構造を具備する。これら固定型等速自在継手13と
摺動型等速自在継手12と両者を連結する中間シャフト
11とからなるドライブシャフトアッセンブリ18に軸
受ユニット14を取り付けてアクスルモジュールを構成
する。前記摺動型等速自在継手12のいわゆるプランジ
ングによって軸方向の変位が吸収される。これに対して
固定型等速自在継手13は角度変位のみが可能である。
フト11の一端に取り付けられて外周部にトラック溝が
形成された内輪20(以下、継手内輪と称す)と、内周
部にトラック溝が形成された外輪21(以下、継手外輪
と称す)と、継手内輪20および継手外輪21のトラッ
ク溝間に組み込まれた複数のトルク伝達ボール22と、
継手内輪20および継手外輪21間に介在してトルク伝
達ボール22を支持する保持器23とで構成されてい
る。継手外輪21は、概ね椀状のマウス部24と、その
マウス部24と一体的に形成されたステム部25とを有
する。なお、固定型等速自在継手13としては、アンダ
ーカットフリー形のものも適用可能である。
は、等速自在継手13の内部への異物の侵入や内部のグ
リースの漏出を防止するためのブーツ17が気密的に装
着されている。ブーツ17は蛇腹状で、大径端部を継手
外輪21のマウス部外径に装着し、小径端部を中間シャ
フト11に装着して、それぞれブーツバンド26,27
で締め付けて固定される。このブーツ17はゴム製のも
の以外に、樹脂製のものがよい。樹脂製ブーツであれ
ば、ゴム製ブーツに比べ表面硬さが高く、亀裂や切損に
よる損傷で寿命が低下することを抑制して耐久性を向上
させることができる点で好ましい。
せず)を固定するためのハブボルト28が円周方向等間
隔位置に取り付けられた車輪取付けフランジ29を有す
るハブ輪30と、前記継手外輪21の肩部に嵌め込まれ
たハブ輪30と別体の内輪31と、車体に固定するため
のナックル(図示せず)がボルトにより取り付けられた
車体取付けフランジ32を外周に有する外輪33とを備
えている。
3とで複列アンギュラ玉軸受構造を構成し、外輪33の
内径面に複列の軌道面34,35が形成され、ハブ輪3
0の外周面に形成された一方の軌道面36と内輪31の
外周面に形成された他方の軌道面37とで、前記外輪3
3の軌道面34,35と対向する複列の軌道面36,3
7が形成され、外輪33とハブ輪30及び内輪31の軌
道面間に複列の転動体38,39を介在させ、各列の転
動体38,39を保持器40,41により円周方向等間
隔に支持した構造を具備する。なお、外部からの異物の
侵入や内部に充填したグリースの漏出を防止するため、
シール42,43がハブ輪30および内輪31と外輪3
3との間に設けられている。
ステム部25をハブ輪30の貫通孔に挿通し、そのステ
ム部25の外径及びハブ輪30の内径に形成されたセレ
ーション44,45(又はスプライン)によりハブ輪3
0とトルク伝達可能なように結合され、ボルト46によ
り等速自在継手13と連結されている。
フセット形のものであり、このダブルオフセット形等速
自在継手12は、中間シャフト11の一端に取り付けら
れて外周部にトラック溝が形成された内輪47(以下、
継手内輪と称す)と、内周部にトラック溝が形成された
外輪48(以下、継手外輪と称す)と、継手内輪47お
よび継手外輪48のトラック溝間に組み込まれた複数の
トルク伝達ボール49と、継手内輪47および継手外輪
48間に介在してトルク伝達ボール49を支持する保持
器50とで構成されている。
前記ダブルオフセット形以外に、半径方向に突出した三
本の脚軸を有するトリポード部材と、内周部に軸方向の
三本のトラック溝が形成され、各トラック溝の両側にそ
れぞれ軸方向のローラ案内面を有する継手外輪と、前記
トリポード部材の脚軸と継手外輪間に介装されて回転ト
ルクを伝達する転動部材とで構成されたトリポード形の
ものでも適用可能である。
は、等速自在継手12の内部への異物の侵入や内部のグ
リースの漏出を防止するためのブーツ16が気密的に装
着されている。ブーツ16は蛇腹状で、大径端部を継手
外輪48のマウス部外径に装着し、小径端部を中間シャ
フト11に装着して、それぞれブーツバンド51,52
で締め付けて固定される。このブーツ16も、固定型等
速自在継手13の場合と同様、ゴム製のもの以外に、樹
脂製のものがよい。
トアッセンブリ18は、車体に装着された状態で等速自
在継手12,13に所定の作動角がついている。車両が
空車時から満車時へ移行すると、等速自在継手12,1
3の作動角が変化し、また、凹凸路面の走行により車両
がバウンドした時や、路肩に乗り上げた時、車両をジャ
ッキアップした時など、等速自在継手12,13の作動
角は様々に変化する。さらに、車両の急加減速時にも、
車両の重心移動によって等速自在継手12,13の作動
角は逐次変化する。このような状況を加味し、一般的に
一対の等速自在継手12,13において、アウトボード
側に固定型等速自在継手13を、インボード側に摺動型
等速自在継手12をそれぞれ使用し、その作動角の変化
に対応している。
手12において、通常、最小作動角の時、例えばバウン
ド時には、継手外輪48の底部とスライド部(ダブルオ
フセット形の場合は保持器50、トリポード形の場合は
転動部材)とが干渉せず、一方、最大作動角の時、例え
ばジャッキアップ時には、前記スライド部が継手外輪4
8のトラック溝から脱落しないようにプランジング量が
設定されている。このプランジング量を大きくすれば、
その分、重量アップするだけでなく、許容作動角も低下
して機能を低下させるため、組み立て誤差などを加味し
て最小限に抑えられている。
前記摺動型等速自在継手12の継手外輪48の底部まで
の余裕プランジング量H1が、この摺動型等速自在継手
12の最小作動角時での少なくとも前記固定型等速自在
継手13の継手内輪20の幅寸法K1に設定されている
ことが必要である。
示すように摺動型等速自在継手12の最小作動角時、す
なわち、その摺動型等速自在継手12のスライド部(ト
ルク伝達ボール49および保持器50)が継手外輪48
の底部に最も接近する条件の時に、前記スライド部が継
手外輪48の底部に干渉するまでの寸法である。この実
施形態では、余裕プランジング量H1が、固定型等速自
在継手13の継手内輪20の幅寸法K1に中間シャフト
11の前記継手内輪20の端面からの突出量L1を加え
た寸法(K1+L1)に設定されている。
ブシャフトアッセンブリ18を車体から取り外すことな
く、摺動型等速自在継手12のスライド部をインボード
側へ余裕プランジング量H1の分だけスライドさせるこ
とにより、中間シャフト11を固定型等速自在継手13
の継手内輪20から外すことができる。
施形態のように中間シャフト11が継手内輪20の端部
から突出したタイプ以外に、中間シャフト11が継手内
輪20の端部から突出していないタイプ、すなわち、継
手内輪20のセレーション途中で中間シャフト11をワ
ンクリップで継手内輪20に結合させたタイプもあり、
また、余裕プランジング量H1は、通常少し余裕をもっ
て設けているため、前述したように最小作動角時での少
なくとも継手内輪20の幅寸法K1があれば、中間シャ
フト11が取り外し可能である。
角の時、トルク伝達ボール49の中心が継手外輪48の
開口端部のトラック溝から脱落するまでの余裕プランジ
ング量H2が設定されている。これにより、ジャッキア
ップ時などの最大作動角時に摺動型等速自在継手12の
スライド部が継手外輪48から脱落することはない。
ット14は、ハブ輪30と別体の内輪31を継手外輪2
1の肩部に嵌め込んだ構造のものであるが、この構造以
外にも、例えば、ハブ輪と別体の内輪をそのハブ輪の端
部外径に圧入により嵌め込んだ構造のものでもよく、ま
た、図2および図3に示すように複列の軌道面36,3
7のうち、インボード側の軌道面37を継手外輪21の
肩部に直接形成した構造のものでも可能である。
手外輪21とは、前記ボルト結合以外にも、例えばナッ
ト結合構造でも可能である。図2および図3に示すよう
に継手外輪21のステム部25をマウス部24と連通す
るように中空状とし、ハブ輪30の貫通孔に挿通された
継手外輪21のステム部25の端部を加締めることによ
って結合された構造とすることも可能である。なお、ス
テム部25の中空部は、軸孔53をマウス部24の底部
と連通させている。
ム部25の端部を半径方向外側に塑性変形させる場合で
あり、また、図3に示す加締めは、ステム部25の端部
外周面に、例えばねじ、セレーション又はローレット加
工などによる凹凸部54を形成し、その凹凸部54を形
成した部位を例えば内径側から外径側に拡径させて塑性
変形させる場合である。このように継手外輪21のステ
ム部25を中空状とすれば、装置の軽量化による燃費向
上、運転による昇温を抑制する放熱条件の向上といった
利点が得られる。
し、その中空部(軸孔53)をマウス部24の内部と連
通させた場合、ステム部25の中空部とマウス部24と
の連通部位にエンドキャップ55を装着してマウス部2
4に充填したグリースの漏出を防止するようにしてい
る。このエンドキャップ55はステム部25の中空部を
通して取付け、取外しができるようになっている。すな
わち、エンドキャップ55はステム部側に開口した内フ
ランジ56を有し、この内フランジ56に、中空部に挿
入した工具のフックを引っ掛けて取り外すことができ
る。
通部を設けることが望ましい。この連通部は、例えば図
4(a)(b)に示すように金属製の円板状部材57の
中央部に孔を形成し、その孔を閉塞するゴム等の弾性体
58を取り付けてその弾性体58のほぼ中心部に十字状
の切欠き59を形成することにより実現可能である。ま
た、他の構造としては、図5(a)(b)に示すように
中央孔を有する円環状部材からなる芯金60にゴム等の
弾性体61を被覆し、そのほぼ中心部に十字状の切欠き
62を形成することによっても実現可能である。
(切欠き59,61)を設けたことにより、継手外輪2
1のマウス部24の内部とステム部25の中空部を介し
て大気と連通することになるため、固定型等速自在継手
13の内部温度の変化によりブーツ17が膨張、収縮す
ることを抑制することができてブーツ17の寿命向上が
図れる。
ーション63,64(またはスプライン)により結合さ
れており、中間シャフト11の端部に形成された環状溝
65にC型止め輪66を嵌合させたことにより、中間シ
ャフト11が継手内輪20から抜脱することを防止して
いる(図2および図3参照)。継手外輪21のステム部
25をマウス部24と連通するように中空状とした場
合、C型止め輪66の外径d1よりも継手外輪21のス
テム部25の軸孔内径d2を大きくする必要がある。こ
のようにしておけば、ステム部25の軸孔53からスナ
ップリングプライヤー等の工具で前記止め輪66を脱着
することが可能となる。なお、C型止め輪以外の他の脱
着可能な抜け止め部材を使用することも可能である。
外すに際しては、以下の要領でもって行えばよく、図6
を参照しながら説明する。
部(軸孔53)に挿入し得る直径で、外周面に雄ねじを
形成した棒状の工具67を準備するとともに、この工具
67と中間シャフト11とを連結するためのカップリン
グ装置を設ける。カップリング装置の一例としては、例
えばねじ孔とねじ軸の組合せなどがある。すなわち、中
間シャフト11の端部にねじ孔68を形成し、このねじ
孔68に適合するねじ部69を工具67の一端に形成し
ている。
外すに際しては、まず、ブーツバンド26,27(図1
参照)を外し、ブーツ17を軸方向に逃がしておく。そ
して、エンドキャップ55を外す。続いて工具67のね
じ部69を中間シャフト11のねじ孔68に端部が当た
るまでねじ込む。次に、継手外輪21または継手内輪2
0を軸方向(たたく方向)に固定し、白抜き矢印で示す
ように工具67をたたいて継手内輪20から中間シャフ
ト11を抜く。このとき、継手内部に衝撃力が加わらな
いように継手内輪20を例えば治具70により固定して
おくのが望ましい。この実施形態では、中間シャフト1
1を継手内輪20にサークリップ71により位置決め固
定している。このサークリップ71は所定値を越える軸
方向力が加わると縮径して環状溝内に埋没し、中間シャ
フト11が継手内輪20から抜け出すのを許容する。従
って、サークリップ71をステム部25の軸孔53から
取り外す必要がないので、その軸孔53の内径をサーク
リップ71の外径よりも小さくてもよい。
前記摺動型等速自在継手12の継手外輪48の底部に干
渉するまでの余裕プランジング量H1が、摺動型等速自
在継手12の最小作動角時、すなわち、その摺動型等速
自在継手12のスライド部(トルク伝達ボール49およ
び保持器50)が継手外輪48の底部に最も接近する条
件の時に、固定型等速自在継手13の継手内輪20の幅
寸法K1に中間シャフト11の前記継手内輪20の端面
からの突出量L1を加えた寸法(K1+L1)に設定され
ているため、ドライブシャフトアッセンブリ18を車体
から取り外すことなく、摺動型等速自在継手12のスラ
イド部をインボード側へ余裕プランジング量H1の分だ
けスライドさせるだけで、中間シャフト11を固定型等
速自在継手13の継手内輪20から外すことができる。
これにより、ブーツ交換が可能となる。
1を継手内輪20に取り付けるに際しては、まず、図7
に示すようにブーツ17およびブーツバンド26,27
を中間シャフト11に組み込んだ状態で、継手内輪20
に中間シャフト11のセレーションを噛み合わせる。次
に、工具67をステム部25の中空部(軸孔53)にハ
ブ輪30側から挿入し、先端のねじ部69を中間シャフ
ト11のねじ孔68にねじ込む。続いて、ナット72を
継手外輪21のステム部25の端までねじ込む。白抜き
矢印Aで示すように工具67をスパナ73等で回転方向
に止めておき、ナット72をさらにねじ込んでゆくと、
工具67と共に中間シャフト11が白抜き矢印Bで示す
ようにナット72側に引っ張られる。このようにして中
間シャフト11のセレーション部分が継手内輪20に挿
入され、中間シャフト11の環状溝内に保持されていた
サークリップ71が拡径して継手内輪20の位置決めを
する。継手内にグリースを封入し、エンドキャップ55
をはめる。ブーツ17を移動させてブーツバンド26,
27を締め付けることにより組立てが完了する。
手の外輪底部までの余裕プランジング量が、この摺動型
等速自在継手の最小作動角時での少なくとも前記固定型
等速自在継手の内輪幅寸法に設定されていることによ
り、摺動型等速自在継手のスライド部が外輪の底部側へ
スライドさせるだけで、前記スライド部が外輪の底部に
干渉することなく、また、ストラットやサスペンション
ボールジョイントを外すことなく、車体にドライブシャ
フトアッセンブリを装着したままで、中間シャフトを固
定型等速自在継手の内輪から外すことができるので、ブ
ーツ等の交換による作業性を向上させることができる。
記固定型等速自在継手の外輪マウス部と連通した構造で
あれば、前記軸受ユニットの中空部から、固定型等速自
在継手の外輪マウス部に位置する中間シャフトを工具な
どを利用して押し出すことができ、中間シャフトの取り
外しが容易となる。また、軸受ユニットおよび固定型等
速自在継手の外輪マウス部が共通して中空であり、大気
と連通しているため、運転による昇温を抑制することが
できる。さらに、アクスルモジュールの軽量化が図れ
る。
した構造の場合、このエンドキャップのほぼ中心部に連
通部を形成した構造とすれば、固定型等速自在継手の内
部温度の変化により、ブーツが膨張または収縮すること
を抑制することができてブーツの寿命を向上させ得る。
速自在継手の外輪と塑性結合された構造であれば、軽量
化を図ることができる。また、前記固定型等速自在継手
用ブーツを樹脂製とすれば、亀裂や切損による損傷で寿
命が低下することを抑制してより一層の耐久性向上が図
れる。
示す断面図である。
加締めによりハブ輪に結合させた一形態を示す断面図で
ある。
加締めによりハブ輪に結合させた他の形態を示す断面図
である。
図、(b)はその側面図である。
図、(b)はその側面図である。
トを抜脱する要領を説明するための断面図である。
を装着する要領を説明するための断面図である。
る動力伝達系を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 車輪用軸受ユニットに連結された固定型
等速自在継手を中間シャフトの一端部に装着すると共
に、ディファレンシャルに連結された摺動型等速自在継
手を前記中間シャフトの他端部に装着したアクスルモジ
ュールにおいて、前記摺動型等速自在継手の外輪底部ま
での余裕プランジング量が、この摺動型等速自在継手の
最小作動角時での少なくとも前記固定型等速自在継手の
内輪幅寸法に設定されていることを特徴とするアクスル
モジュール。 - 【請求項2】 前記固定型等速自在継手の外輪ステム部
を中空状とし、その中空部を外輪マウス部と連通させた
ことを特徴とする請求項1に記載のアクスルモジュー
ル。 - 【請求項3】 前記ステム部の中空部とマウス部との連
通部位にエンドキャップを装着すると共に、このエンド
キャップのほぼ中心部に連通部を形成したことを特徴と
する請求項2に記載のアクスルモジュール。 - 【請求項4】 前記固定型等速自在継手の外輪外径に、
前記車輪用軸受ユニットの複列の軌道面のうち、少なく
とも一方を一体形成したことを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載のアクスルモジュール。 - 【請求項5】 前記車輪用軸受ユニットにおける複列の
軌道面のうち、一方の軌道面をハブ輪の外径に形成し、
他方の軌道面を、前記ハブ輪または前記固定型等速自在
継手の外輪に嵌合された別体の内輪の外径に形成したこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアク
スルモジュール。 - 【請求項6】 前記車輪用軸受ユニットは、前記固定型
等速自在継手の外輪と塑性結合されていることを特徴と
する請求項1乃至5のいずれかに記載のアクスルモジュ
ール。 - 【請求項7】 前記固定型等速自在継手用ブーツを樹脂
製としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
記載のアクスルモジュール。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2000047869A JP3902375B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | アクスルモジュール |
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Family Applications (1)
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JP2003175701A (ja) * | 2001-12-13 | 2003-06-24 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
JP2008232303A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Ntn Corp | 摺動式等速ジョイント |
JP2008281097A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Toyota Motor Corp | ブーツおよび動力伝達軸 |
JP2010519479A (ja) * | 2007-02-21 | 2010-06-03 | ムーグ ウォルヴァーハンプトン リミテッド | ダイアフラムカップリング |
JP2016130559A (ja) * | 2015-01-14 | 2016-07-21 | Nok株式会社 | ダストカバー |
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2000
- 2000-02-24 JP JP2000047869A patent/JP3902375B2/ja not_active Expired - Lifetime
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