JP2003161322A - 動圧軸受装置及びその製造方法 - Google Patents

動圧軸受装置及びその製造方法

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JP2003161322A JP2001359880A JP2001359880A JP2003161322A JP 2003161322 A JP2003161322 A JP 2003161322A JP 2001359880 A JP2001359880 A JP 2001359880A JP 2001359880 A JP2001359880 A JP 2001359880A JP 2003161322 A JP2003161322 A JP 2003161322A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、潤滑流体の注入量を容
易かつ適切に確保するとともに、潤滑流体の注入工程及
び潤滑流体除去工程を効率的かつ良好に行うことを可能
とする。 【解決手段】 動圧軸受部材13の外周壁面を、流体シ
ール部24から軸方向に離れる方向において外径寸法が
縮小する形状とし、その動圧軸受部材13の外周壁面を
軸方向に沿って不連続的に折れ曲がる面とする稜部13
dを設けたことによって、動圧軸受部材13の外周壁面
に沿って流体シール部24の開口部を目視可能とし、ス
ラスト動圧軸受部SBを含む流体シール部24までの全
体の潤滑流体の注入量を容易に確認することを可能とす
るとともに、動圧軸受部材13の外周壁面に付着した余
分な潤滑流体が、上記稜部13dの形状効果によって流
体シール部24内に流入することを防止するようにした
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑流体に発生さ
せた動圧によって回転軸を支持する動圧軸受部材を備え
た動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種回転駆動装置において、回転
体を高速で高精度に回転させるための軸受装置として、
潤滑流体に動圧を発生させて回転軸を支持する動圧軸受
装置の開発が進められている。このような動圧軸受装置
においては、装置全体の薄型化を図るなどの目的で、例
えば図13に示されているような構造のスラスト軸受部
SBを採用したものが最近提案されつつある。すなわ
ち、本図に示されているスラスト軸受部SBにおいて
は、動圧軸受部材1により回転自在に支持された回転軸
2に回転部材3が取り付けられており、その回転部材3
の中心側部分における軸方向内端面(図示下端面)が、
上記動圧軸受部材1の軸方向端面(図示上端面)に対し
て軸方向に近接対向して配置されていることにより、上
記スラスト軸受部SBが構成されている。
【0003】このスラスト動圧軸受部SBの内部側に
は、適宜の潤滑流体(図示省略)が注入されているとと
もに、その潤滑流体に対する動圧発生手段として、例え
ばヘリングボーン形状の動圧発生溝が環状に凹設されて
おり、その動圧発生溝の加圧作用によって上記潤滑流体
に動圧を発生させ、所定の軸方向浮上力を得るようして
いる。
【0004】一方、このようなスラスト動圧軸受部SB
の半径方向外方側の部位には、当該スラスト動圧軸受部
SB内の潤滑流体の外部流出を防止するため、毛細管シ
ール部などからなる流体シール部4が連設されている。
この流体シール部4は、例えば、上記動圧軸受部材1の
外周側壁面を利用して構成されており、より具体的に
は、その動圧軸受部材1の外周側壁面と、前記回転部材
3に対して抜け止め部材を兼用するように取り付けられ
たカウンタープレート5の内周側壁面との間に適宜の隙
間を画成しておき、その隙間を、図示下方側の開口部に
向かって連続的に拡大することによって、テーパ状のシ
ール空間を形成している。
【0005】そして、このような構造のスラスト動圧軸
受部SB内に潤滑流体を充填するにあたっては、通常、
真空吸引装置などを用いて、上述した流体シール部4を
通して潤滑流体の注入が行われるが、より具体的には、
上記動圧軸受部材1の外周側壁面に沿って潤滑流体を流
下させながら流体シール部5内に潤滑流体を送り込むよ
うにしている。一方、潤滑流体の注入を終えた後には、
上記動圧軸受部材1の外周側壁面に付着しているオイル
滴などの残留潤滑流体を、溶剤を用いて拭き取るなどし
て除去し、動圧軸受部材1のクリーニングを行う。
【0006】その潤滑流体除去工程を行うにあたって
は、上記動圧軸受部材1の外周側壁面であって前記流体
シール部5の開口部の近傍に、当該流体シール部5の開
口部の一部を覆うようにして凸状の仕切段差部6が半径
方向外方に向かって張り出すように形成されていて、そ
の仕切段差部6のエッジ部6aの形状効果によって、動
圧軸受部材1の外周側壁面上に付着した潤滑流体が良好
に分離されるようになされている。すなわち、上記動圧
軸受部材1の外周側壁面上に付着した潤滑流体は、上記
仕切段差部6を境界として、流体シール部4側(図示上
側)の部位と、その流体シール部4側と反対側(図示下
側)の部位とに分離され、上述した潤滑流体除去工程が
円滑に行われるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置においては、凸状の仕切段差部6を、流体
シール部4の開口部を覆うように張り出した形状として
いることから、流体シール部4内に注入された潤滑流体
の液面を目で見てスラスト動圧軸受部SB内の潤滑流体
の量を確認しようとしても、上記凸状仕切段差部6が視
覚的な遮蔽物となって目視することができないという問
題がある。つまり、上記スラスト動圧軸受部SB内の潤
滑流体の量は、寿命を確保する点ではなるべく多い方が
良いが、注入量が多すぎると、流体シール部4の開口部
などから外部漏出が発生し易くなってしまい、動圧軸受
装置の寿命をかえって短くしてしまうことになりかねな
い。特に、HDD(ハードディスク駆動装置)のような
高清浄環境を要する装置においては、潤滑流体の外部漏
れが内部機器の汚染の原因となってしまい、装置全体に
対して致命的な問題を与えるおそれもある。
【0008】従って、スラスト動圧軸受部SB内には、
必要かつ十分な量の潤滑流体の量を注入しておく必要が
あり、そのためには、潤滑流体の注入量を目視などによ
って十分に確認しておく必要がある。ところが、上述し
たような凸状の仕切段差部6を設けた従来装置では、潤
滑流体の目視による確認作業が困難になっていることか
ら、動圧軸受装置の信頼性を低下させるおそれがある。
【0009】そこで本発明は、簡易な構成によって、ス
ラスト動圧軸受部SB内の潤滑流体の注入量を容易に確
認することができるようにした動圧軸受装置及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にかかる動圧軸受装置では、動圧軸受部材
の外周壁面が、流体シール部から軸方向に沿って離れる
方向に外径寸法が縮小する形状を有し、その動圧軸受部
材の外周壁面における前記流体シール部から軸方向に離
間した適宜の部位に、当該動圧軸受部材の外周壁面を軸
方向に沿って不連続的に折れ曲がる面に形成する稜部が
設けられている。すなわち、このような構成を有する請
求項1にかかる動圧軸受装置によれば、動圧軸受部材の
外周壁面に沿って流体シール部の開口部を見たとき、そ
の流体シール部の開口部に対する視線軸に対して、上記
稜部を含む動圧軸受部材の外周壁面の全体が中心側の内
方に引き込んだ縮小した形状となされている。従って、
例えば潤滑流体の注入工程において、上記流体シール部
の開口部の内部側が、作業者によって容易に目視される
ことが可能となり、その流体シール部内の潤滑流体の液
面を目視することによって、スラスト動圧軸受部SBを
含む流体シール部に至るまでの潤滑流体の全体の注入量
が容易に確認されるようになっている。また、動圧軸受
部材の外周壁面に付着した余分な潤滑流体を除去する工
程においては、前記稜部の形状効果によって潤滑流体の
流動が阻止されることとなり、流体シール部内に残留潤
滑流体が流入することが良好に防止され、潤滑流体除去
工程が効率的かつ良好に行われるようになっている。
【0011】また、請求項2にかかる動圧軸受装置で
は、上記請求項1における稜部が、段差部のエッジ部か
ら構成され、請求項3にかかる動圧軸受装置では、上記
請求項1における稜部が、中心軸線に対して適宜の角度
をなして延在する傾斜テーパ面と他の面とを軸方向に沿
って不連続的に折れ曲がる面に形成する交差部のエッジ
部により構成されていることから、稜部が容易に形成さ
れるようになっている。
【0012】さらに、請求項4にかかる動圧軸受装置の
製造方法では、動圧軸受部材の外周壁面を、上記流体シ
ール部から軸方向に離れる方向に外径寸法が縮小する形
状に形成しておくとともに、その動圧軸受部材の外周壁
面における前記流体シール部から軸方向に離間した適宜
の部位に、当該動圧軸受部材の外周壁面を軸方向に沿っ
て不連続的に折れ曲がる面に形成する稜部を設けてお
き、前記潤滑流体除去工程において、前記稜部の形状効
果により潤滑流体及び潤滑流体除去液が流体シール部内
に流入することを防止するようにしている。すなわち、
このような構成を有する請求項4にかかる動圧軸受装置
の製造方法によれば、動圧軸受部材の外周壁面に沿って
流体シール部の開口部を見たとき、その流体シール部の
開口部に対する視線軸に対して、上記稜部を含む動圧軸
受部材の外周壁面の全体が中心側の内方に引き込んだ縮
小した形状となされている。従って、例えば潤滑流体の
注入工程において、上記流体シール部の開口部の内部側
が、作業者によって容易に目視されることが可能とな
り、その流体シール部内の潤滑流体の液面を目視するこ
とによって、スラスト動圧軸受部SBを含む流体シール
部に至るまでの潤滑流体の全体の注入量が容易に確認さ
れるようになっている。また、動圧軸受部材の外周壁面
に付着した余分な潤滑流体を除去する工程においては、
前記稜部の形状効果によって潤滑流体の流動が阻止され
ることとなり、流体シール部内に残留潤滑流体が流入す
ることが良好に防止され、潤滑流体除去工程が効率的か
つ良好に行われるようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、まず本
発明にかかる動圧軸受装置を採用した一例としてのハー
ドディスク駆動装置(HDD)用スピンドルモータの概
要を説明することとする。
【0014】図1に示されている軸回転型のHDD駆動
装置用スピンドルモータの全体は、固定部材としてのス
テータ組10と、そのステータ組10に対して図示上側
から組み付けられた回転部材としてのロータ組20とか
ら構成されている。そのうちステータ組10は、図示を
省略した固定基台側にネジ止めされる固定フレーム11
を有している。この固定フレーム11は、軽量化を図る
ためにアルミ系金属材料から形成されているが、当該固
定フレーム11の略中央部分に立設するようにして形成
された環状の軸受ホルダー12の内周面側には、中空円
筒状に形成された固定軸受部材としての軸受スリーブ1
3が、圧入又は焼嵌めによって上記軸受ホルダー12に
接合されている。この軸受スリーブ13は、小径の孔加
工等を容易化するためにリン青銅などの銅系材料から形
成されている。
【0015】また、前記軸受ホルダー12の外周取付面
には、電磁鋼板の積層体からなるステータコア14が嵌
着されているとともに、そのステータコア14に設けら
れた各突極部には、駆動コイル15がそれぞれ巻回され
ている。
【0016】さらに、上記軸受スリーブ13に設けられ
た中心孔内には、上述したロータ組20を構成する回転
軸21が回転自在に挿入されている。すなわち、上記軸
受スリーブ13の内周壁部に形成された動圧面は、上記
回転軸21の外周面に形成された動圧面に対して半径方
向に対向するように配置されており、その微小隙間部分
に、軸方向に適宜の間隔をあけて2箇所のラジアル動圧
軸受部RB,RBが構成されている。より詳細には、上
記ラジアル動圧軸受部RBにおける軸受スリーブ13側
の動圧面と、回転軸21側の動圧面とは、数μmの微少
隙間を介して周状に対向配置されており、その微少隙間
からなる軸受空間内に、潤滑オイルや磁性流体やエアー
等の潤滑流体が軸線方向に連続するように注入又は介在
されている。
【0017】さらにまた、上記軸受スリーブ13及び回
転軸21の両動圧面の少なくとも一方側には、例えば、
へリングボーン形状等からなるラジアル動圧発生用溝
が、軸線方向に2ブロックに分けられて環状に凹設され
ており、回転時に、当該ラジアル動圧発生用溝のポンピ
ング作用により図示を省略した潤滑流体が加圧されて動
圧を生じ、その潤滑流体の動圧によって、上記回転軸2
1とともに後述する回転ハブ22が、上記軸受スリーブ
13に対してラジアル方向に非接触状態で軸支持される
構成になされている。
【0018】さらに、上記回転軸21とともにロータ組
20を構成している回転ハブ22は、アルミ系金属から
なる略カップ状の部材からなり、当該回転ハブ22の中
心部分に設けられた接合穴22aが、上記回転軸21の
図示上端部分に対して圧入又は焼嵌めによって一体的に
接合されている。この回転ハブ22は、図示を省略した
磁気ディスク等の記録媒体ディスクを外周部に搭載する
略円筒状の胴部22bを有しているとともに、その胴部
22bから半径方向外方に張り出して記録媒体ディスク
を軸線方向に支持するディスク載置部22cを備えてお
り、図示上方側から被せるように螺子止めされたクラン
パ(図示省略)の図示上方側押圧力によって、上記記録
媒体ディスクが固定されるようになっている。
【0019】また、上記回転ハブ22の胴部22bの内
周壁面側には、バックヨークを介して環状駆動マグネッ
ト22dが取り付けられている。この環状駆動マグネッ
ト22dの内周面は、前述したステータコア14におけ
る各突極部の外周側端面に対して環状に対向するように
近接配置されているとともに、当該環状駆動マグネット
22dの軸方向下端面は、上述した固定フレーム11側
に取り付けられた磁気吸引板23と軸方向に対面する位
置関係になされており、これら両部材22d,23どう
しの間の磁気的吸引力によって、上述した回転ハブ22
の全体が軸方向に引き付けられ、安定的な回転状態が得
られる構成になされている。
【0020】一方、前記軸受スリーブ13の図示下端側
に設けられた開口部は、カバー13aにより閉塞されて
おり、上述した各ラジアル動圧軸受部RB内の潤滑流体
が外部に漏出しない構成になされている。
【0021】また、特に図2に示されているように、上
記軸受スリーブ13の図示上端面と、上述した回転ハブ
22の中心側部分における図示下端面とは、軸方向に近
接した状態で対向するように配置されており、それら軸
受スリーブ13の図示上端面と、回転ハブ22の図示下
端面との間のスラスト対向領域内の一部に、スラスト動
圧軸受部SBが設けられている。すなわち、上記スラス
ト対向領域を構成している両対向動圧面13,22の少
なくとも一方側には、例えばへリングボーン形状のスラ
スト動圧発生溝が形成されており、そのスラスト動圧発
生溝を含む軸方向対向部分がスラスト動圧軸受部SBに
なされている。
【0022】このようなスラスト動圧軸受部SBを構成
している軸受スリーブ13の図示上端面側の動圧面と、
それに近接対向する回転ハブ22の図示下端面側の動圧
面とは、数μmの微少隙間を介して軸方向に対向配置さ
れているとともに、その微少隙間からなる軸受空間内
に、オイルや磁性流体やエアー等の潤滑流体が、上述し
たラジアル動圧軸受部RBから連続的に充填されてい
て、回転時に、上述したスラスト動圧発生溝のポンピン
グ作用によって上記潤滑流体が加圧されて動圧を生じ、
その潤滑流体の動圧によって、前記回転軸21及び回転
ハブ22が、スラスト方向に浮上した非接触状態で軸支
持される構成になされている。
【0023】さらに、上記動圧軸受部材としての軸受ス
リーブ13の最外周壁面には、毛細管シール部24から
なる流体シール部が画成されている。すなわち、この流
体シール部としての毛細管シール部24は、前述したス
ラスト動圧軸受部SBに対して半径方向外方側に連設さ
れるように設けられており、上記前記軸受スリーブ13
の最外周壁面と、その軸受スリーブ13の最外周壁面と
半径方向に対向するように形成された抜け止め部材とし
てのカウンタープレート25の内周壁面とにより、上記
毛細管シール部24が画成されている。上記カウンター
プレート25は、上述した回転ハブ22に設けられたフ
ランジ部22eに固定されたリング状部材からなり、当
該カウンタープレート25の内周壁面と、上述した軸受
スリーブ13の最外周壁面との間の隙間を、図示下方側
の開口部に向かって連続的に拡大することによって、テ
ーパ状のシール空間を画成している。そして、上記スラ
スト動圧軸受部SB内の潤滑流体が、毛細管シール部2
4に至るまで連続的に充填されている。
【0024】また、このとき上記軸受スリーブ13の図
示上端部分には、半径方向外方側に張り出すようにして
抜止め鍔部13bが設けられており、その抜止め鍔部1
3bの一部が、上述したカウンタープレート25の一部
に対して軸方向に対向するように配置されている。そし
て、これらの両部材13b,25によって、前記回転ハ
ブ22が軸方向に抜け出すことを防止する構成になされ
ている。
【0025】ここで、上記動圧軸受部材としての軸受ス
リーブ13の外周壁面は、上記流体シール部としての毛
細管シール部24から軸方向に離れる方向(図示下方
向)において、外径寸法が縮小する形状を有している。
つまり、上述した軸受スリーブ13の外周壁面のうちの
上記毛細管シール部24を画成している部位は、図示下
方側の開口部に向かって直径が連続的に縮小していくテ
ーパ面13cに形成されており、そのテーパ面13c
は、上記毛細管シール部24の開口部から更に図示下方
に向かってそのままの傾斜角度で延出している。
【0026】さらに、その軸受スリーブ13の外周壁面
におけるテーパ面13cには、上述したカウンタープレ
ート25との対向関係がなくなった部分に、当該軸受ス
リーブ13の外周壁面を軸方向に沿って不連続的に折れ
曲がる面に形成する稜部13dが形成されている。この
稜部13dは、図示下方側に向かって窪むように形成さ
れた段差部から構成されており、当該稜部13dより図
示下方側における上記軸受スリーブ13の外周壁面13
eは、上記稜部13dの段差の窪み分だけ、直径が縮小
した円筒形状になされている。そして、その直径が縮小
した円筒形状の外周壁面13eは、軸線方向に沿って略
直線状をなすようにして図示下方向に、そのままの直径
で延在している。
【0027】すなわち、このような構成を有する本実施
形態にかかる動圧軸受装置によれば、動圧軸受部材とし
ての軸受スリーブ13の外周壁面に沿って、流体シール
部としての毛細管シール部24の開口部を見たときに、
その毛細管シール部24の開口部に対する視線軸に対し
て、上記稜部13dを含む軸受スリーブ13の外周壁面
の全体が、中心側の内方に引き込んだ縮小した形状とな
されている。従って、例えば潤滑流体の注入工程におい
て、上記毛細管シール部24の開口部の内部側が、作業
者によって容易に目視されることが可能となり、その毛
細管シール部24内の潤滑流体の液面を目視することに
よって、上述したスラスト動圧軸受部SBを含む流体シ
ール部に至るまでの潤滑流体の全体の注入量が、容易に
確認されるようになっている。
【0028】また、動圧軸受部材としての軸受スリーブ
13の外周壁面に付着した余分な潤滑流体を除去する工
程においては、前記稜部13dの形状効果によって、潤
滑流体の流動が阻止されることとなり、毛細管シール部
24内に残留潤滑流体が流入することが良好に防止さ
れ、潤滑流体除去工程が効率的かつ良好に行われるよう
になっている。
【0029】この点を解りやすくするために、上述した
スラスト動圧軸受部SBに対する潤滑流体の注入工程
を、次に説明しておくこととするが、それに先立って、
上述した構成のHDD駆動装置用スピンドルモータの全
体の組立工程を説明しておく。
【0030】まず、図3(a)に示されているように、
上述した動圧軸受部材としての軸受スリーブ13を、前
述した実施形態の状態とは上下反対の逆さま状態に配置
しておき、図3(b)に示されているように、軸受スリ
ーブ13図示上側に向けられた開口部に対してカバー1
3aを固着する。その一方で、図3(c)に示されてい
るように、前記回転軸21に対して回転ハブ22を固着
した軸/ハブ組を形成しておき、その軸/ハブ組の回転
軸21に対して、図3(d)に示されているように、上
述した軸受スリーブ13を装着する。その後、図3
(e)に示されているように、上記軸/ハブ組における
回転ハブ22のフランジ部22eに対してカウンタープ
レート25を固着して軸受組Aを構成する。そして、こ
のような軸受組Aにおけるラジアル動圧軸受部RB及び
スラスト動圧軸受部SBに対して、潤滑流体を以下のよ
うにして注入する。
【0031】すなわち、まず図4に示されているよう
に、上述した軸受組Aの内部形状に沿って凹凸形状に形
成された注入治具30に対して、図示上方側から、上記
軸受組Aの内側面を対面させるようにして装着し、当該
注入治具30と軸受組Aとの間に隙間通路31を形成す
る。そして、上記隙間通路31の外端部、つまり上記軸
受組Aを構成している回転ハブ22の外周側端部にOリ
ング32を装着し、それらよって、上記隙間通路31を
密閉状の空間とする。その密閉状の空間からなる隙間通
路31には、上記注入治具30を貫通するように設けら
れた注入管33が開口しており、その注入管33は、上
記隙間通路31の開口部から図示下方に向かって延在
し、前記注入治具30の図示下面側から適宜の長さだけ
突出するように配置されている。
【0032】一方、上記注入管33が注入治具30から
図示下方側に向かって突出している部位は、上記注入治
具30の図示下面側に対して、伸縮自在のベローズ34
を介して取り付けられたオイルタンク35の内部側空間
により密閉状に取り囲まれている。上記オイルタンク3
5の内部には、十分な量の潤滑流体36が貯留されてお
り、上記ベローズ34が伸張した図4の状態では、上記
注入管33の図示下端側の開口部が、上記オイルタンク
35内の潤滑流体36の液面から適宜の距離だけ図示上
方側に離間した状態に保持されている。
【0033】また、上記注入管33とは別個に、前記オ
イルタンク35の空間内には、上記潤滑流体36の液面
から図示上方側に離間するようにして吸引管37が配置
されている。この吸引管37は、上記注入治具30を貫
通するようにして上記オイルタンク35の外部側に延出
しており、その吸引管37に接続された真空吸引装置
(図示省略)を通して、上記オイルタンク35内のエア
抜きが行われることによって、当該オイルタンク35の
内部側がほぼ真空状態に吸引されるようになっている。
【0034】このようにして上記オイルタンク35の内
部側がほぼ真空状態に吸引された後に、図5に示されて
いるように、上記ベローズ34を縮小させるようにして
オイルタンク35を上昇させ、それによって、上記注入
管33の先端開口部分をオイルタンク35内の潤滑流体
36に没入させて浸け込む。そしてその後に、上記吸引
管37を大気に開放して、オイルタンク35内に大気を
送り込み、それによって上記オイルタンク35内の潤滑
流体36を、前記注入管33を通して前記注入治具30
と軸受組Aとの間の隙間通路31内に供給する。隙間通
路31内に供給された潤滑流体36は、上述した軸受ス
リーブ13の外周壁面に沿って上昇していくこととな
り、毛細管シール部24内に流入した後に、スラスト動
圧軸受部SB及びラジアル動圧軸受部RB内の全体に充
填されていく。
【0035】なお、このような潤滑流体36の注入工程
を行う際には、図6中の破線で示されているように、上
記軸受スリーブ13の外周壁面を含む軸受組Aの内壁面
に対して、撥油処理(オイルバリア)38が施されてお
り、その撥油処理(オイルバリア)38層の上に残留し
ている液滴を、溶剤により拭き取るなどによってクリー
ニングを行うようにしている。そして、その余分に付着
した潤滑流体を除去する工程においては、前記軸受スリ
ーブ13の外周壁面に設けられた稜部13dの形状効果
によって、毛細管シール部24側に向かう潤滑流体36
の流動が阻止されることとなり、それによって、上記毛
細管シール部24の内部への残留潤滑流体36の流入が
良好に防止され、上述した潤滑流体除去工程が効率的か
つ良好に行われるようになっている。
【0036】また、上述した潤滑流体の注入工程におい
ては、回転ハブ22の外周端部の傾斜面部22fにOリ
ング32を装着して隙間通路31を密閉空間としている
が、そのOリング32の装着位置は、隙間通路31が動
圧軸受部に連通する位置であれば、図7乃至図11に示
されているような、いずれの位置においても装着するこ
とが可能である。特に、これら図7乃至図11に示され
ている各場合では、軸線方向に対して平行な壁面以外、
つまり軸線方向に対して、90°以下の適宜の角度をな
して延びる直交面または傾斜面に対して、Oリング32
を装着するようした場合であって、それらの各場合にお
いては、Oリング32の密着性が良好となることから良
好な注入が行われることとなる。また、これらの各場合
において破線で示されているように、上記Oリング32
で挟み込まれた軸受組Aの内壁面に対して、撥油処理
(オイルバリア)が施される。
【0037】一方、上述した実施形態と同一の構成物を
同一の符号で表した図12に示された実施形態では、動
圧軸受部としての軸受スリーブ13の外周壁面に対して
環状の溝部Gを形成することによって段差部からなる稜
部13dを形成しており、その溝部Gの図示上側の開口
エッジ部に稜部13dが形成されている。なお、その稜
部13dに対して軸方向に対向するようにして、上記溝
部Gの図示下側の開口エッジ部が形成されることとなる
が、上記稜部13dよりも半径方向外方側に張り出すこ
とがないように形成しておけば、上述した実施形態と同
様な作用・効果が得られる。
【0038】また、上述した各実施形態における各稜部
13dは、段差部により形成しているが、動圧軸受部と
しての軸受スリーブ13の外周壁面に、中心軸線に対し
て適宜の角度をなして延びる傾斜面(テーパ面)を形成
しておき、その傾斜面を、軸方向壁面などの他の角度を
なして延びる壁面に対して軸方向に不連続的に折れ曲が
るようにして不連続に連結させたときのエッジ部により
構成するようにしても良く、上述した実施形態と同様な
作用・効果を得ることができる。
【0039】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形可能であるというのは言うまでもな
い。
【0040】例えば、上述した各実施形態は、HDDス
ピンドルモータに対して本発明を適用したものである
が、その他の多種多様な動圧軸受装置に対して本発明は
同様に適用することができるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項4記にかかる動圧軸受装置又はその製造方法は、動圧
軸受部材の外周壁面を、流体シール部から軸方向に離れ
る方向において外径寸法が縮小する形状とし、その動圧
軸受部材の外周壁面に、当該動圧軸受部材の外周壁面を
軸方向に沿って不連続的に折れ曲がる面に形成する稜部
を設けたことによって、動圧軸受部材の外周壁面に沿っ
て流体シール部の開口部を目視可能とし、スラスト動圧
軸受部を含む流体シール部までの全体の潤滑流体の注入
量を容易に確認することを可能とするとともに、動圧軸
受部材の外周壁面に付着した余分な潤滑流体が、上記稜
部の形状効果によって流体シール部内に流入することを
防止して、潤滑流体除去工程が効率的かつ良好に行われ
るようにしたものであるから、動圧軸受装置に対する潤
滑流体の注入量を容易かつ適切に維持して動圧軸受装置
の寿命を確保することができるとともに、潤滑流体の注
入工程及び潤滑流体除去工程を効率的かつ良好に行うこ
とができ、動圧軸受装置の信頼性を大幅に高めることが
できる。
【0042】また、請求項2にかかる動圧軸受装置は、
上記請求項1における稜部を段差部のエッジ部から構成
し、請求項3にかかる動圧軸受装置は、上記請求項1に
おける稜部を、中心軸線に対して角度をなして延在する
傾斜テーパ面が他の面に対して不連続に折れ曲がるよう
にして連結するエッジ部から構成して、稜部が容易に形
成されるようにしていることから、上述した効果に加え
て、動圧軸受装置の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる動圧軸受装置を備えた軸回転型
のHDD用スピンドルモータの概要を表した縦断面説明
図である。
【図2】図1に示されたHDD用スピンドルモータに用
いられている動圧軸受装置の動圧軸受部を拡大して表し
た縦断面説明図である。
【図3】図1に示された動圧軸受部に対して回転部材を
取り付けて軸受組を製造するときの各工程を表した縦断
面説明図である。
【図4】図3に表された軸受組の動圧軸受部に対して潤
滑流体を注入する工程の前段階を表した縦断面説明図で
ある。
【図5】図4に表された軸受組の動圧軸受部に対する潤
滑流体の注入工程を表した縦断面説明図である。
【図6】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着位
置及び撥油剤の塗布位置の一例を表した縦断面説明図で
ある。
【図7】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着位
置及び撥油剤の塗布位置の他の例を表した縦断面説明図
である。
【図8】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着位
置及び撥油剤の塗布位置の更に他の例を表した縦断面説
明図である。
【図9】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着位
置及び撥油剤の塗布位置の更に他の例を表した縦断面説
明図である。
【図10】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着
位置及び撥油剤の塗布位置の更に他の例を表した縦断面
説明図である。
【図11】潤滑流体の注入工程におけるOリングの装着
位置及び撥油剤の塗布位置の更に他の例を表した縦断面
説明図である。
【図12】本発明の他の実施形態にかかる動圧軸受装置
のスラスト動圧軸受部を拡大して表した縦断面説明図で
ある。
【図13】従来の動圧軸受装置における動圧軸受部を拡
大して表した縦断面説明図である。
【符号の説明】
13 軸受スリーブ(動圧軸受部材) 13b 抜止め鍔部 13c テーパ面 13d 稜部 13e 直線状外周壁面 21 回転軸 22 回転ハブ(回転部材) 23 磁気吸引板 24 毛細管シール部(流体シール部) 25 カウンタープレート RB ラジアル動圧軸受部 SB スラスト動圧軸受部 A 軸受組 30 注入治具 31 隙間通路 32 Oリング 33 注入管 35 オイルタンク 36 潤滑流体 37 吸引管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動圧発生手段により潤滑流体を加圧して
    動圧を発生させ、その潤滑流体に発生した動圧によって
    回転軸を支持するようにした動圧軸受部材を備えている
    とともに、 上記動圧軸受部材の軸方向端面と、上記回転軸とともに
    一体回転する回転部材の軸方向端面とが、軸方向に対向
    するように配置されてスラスト動圧軸受部が構成され、
    かつ上記スラスト動圧軸受部の半径方向外方側部位に
    は、当該スラスト動圧軸受部内の潤滑流体の外部流出を
    防止する流体シール部が、前記動圧軸受部材の外周壁面
    により画成された動圧軸受装置において、 上記動圧軸受部材の外周壁面は、上記流体シール部から
    軸方向に沿って離れる方向に外径寸法が縮小する形状を
    有し、 その動圧軸受部材の外周壁面における前記流体シール部
    から軸方向に離間した適宜の部位に、当該動圧軸受部材
    の外周壁面を軸方向に沿って不連続的に折れ曲がる面に
    形成する稜部が設けられていることを特徴とする動圧軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 前記稜部が、段差部のエッジ部から構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の動圧軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 前記稜部は、中心軸線に対して適宜の角
    度をなして延在する傾斜テーパ面と他の面とを、軸方向
    に沿って不連続的に折れ曲がる面に形成する交差部のエ
    ッジ部により構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】 動圧発生手段により潤滑流体を加圧して
    動圧を発生させ、その潤滑流体に発生した動圧によって
    回転軸を支持する動圧軸受部材の軸方向端面と、上記回
    転軸とともに一体回転する回転部材の軸方向端面とを、
    軸方向に対向するように配置してスラスト動圧軸受部を
    構成するとともに、 上記スラスト動圧軸受部の半径方向外方側部位に、当該
    スラスト動圧軸受部内の潤滑流体の外部流出を防止する
    流体シール部を、前記動圧軸受部材の外周壁面により画
    成するように設ける製造方法であって、 上記動圧軸受部材の外周壁面に沿って潤滑流体を流下さ
    せることにより、前記流体シール部を通して前記スラス
    ト動圧軸受部の内部側に潤滑流体を充填するようにした
    潤滑流体注入工程と、 その潤滑流体注入工程の後に、上記動圧軸受部材の外周
    壁面に付着した潤滑流体を取り去る潤滑流体除去工程
    と、を備えた動圧軸受装置の製造方法において、 上記動圧軸受部材の外周壁面を、上記流体シール部から
    軸方向に離れる方向に外径寸法が縮小する形状に形成し
    ておくとともに、その動圧軸受部材の外周壁面における
    前記流体シール部から軸方向に離間した適宜の部位に、
    当該動圧軸受部材の外周壁面を軸方向に沿って不連続的
    に折れ曲がる面に形成する稜部を設けておき、 前記潤滑流体除去工程において、前記稜部の形状効果に
    より前記潤滑流体及び潤滑流体除去液が流体シール部内
    に流入することを防止するようにしたことを特徴とする
    動圧軸受装置の製造方法。
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