JP2003160974A - ユニット式建物およびその建築方法 - Google Patents

ユニット式建物およびその建築方法

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JP2003160974A JP2002300088A JP2002300088A JP2003160974A JP 2003160974 A JP2003160974 A JP 2003160974A JP 2002300088 A JP2002300088 A JP 2002300088A JP 2002300088 A JP2002300088 A JP 2002300088A JP 2003160974 A JP2003160974 A JP 2003160974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の建物ユニットから形成された内部空間
の間取り設計の自由度を向上させることができること。 【解決手段】 四つの一階建物ユニット12は角部20
が寄せ集められるように並設され、各角部20が連結部
材29で互いに連結され、各角部20に立設された柱1
6が外されている。これによると、各角部20が連結部
材29を介して連結されることで、各角部20を形成す
る計八本の上梁17が十字形の連続した大きな梁と見な
されるから、この大きな梁で各一階建物ユニット12の
強度が確保される。このため、各建物ユニット12の内
部は障害物の無い大きな空間となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物お
よびその建築方法に係り、例えば、レストランや店舗等
のように広い内部空間を必要とする建物に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、ユニット式建物を構成する建物
ユニットの柱を着脱自在とされた仮柱としておき、この
建物ユニットを建築現場で複数組み合わせた際に各建物
ユニットから仮柱を取り外すことにより、複数の建物ユ
ニット内に柱の無い広い空間を形成することが知られて
いる。そして、このような空間を形成する方法として、
特公昭54−2492号公報に記載されているものがあ
る。これによると、建物ユニットは、床板と、天井板
と、これら床板および天井板を連結する複数の柱とを含
んで構成されるとともに、これら柱の少なくとも一本が
着脱自在な仮柱とされ、さらに、床板の内部には補強部
材が埋設されている。そして、このような建物ユニット
を仮柱同士が隣設対向するように複数並設して各床材の
補強材を互いに接続すると、この接続された補強材にと
り各床板が補強されるから、各建物ユニットから仮柱を
取り外してもそれらの建物ユニットの強度が確保される
ようになる。しかし、このような場合、補強材が床板と
一体になっているため、仮柱が立設される建物ユニット
と、仮柱が用いられない通常の建物ユニットとでは、各
々の床板の構造が異なる。このため、建物ユニットを生
産するにあたっては二種類の床板を用意しなければなら
ず、生産性効率が悪いという問題があった。
【0003】そこで、本願出願人は、以下のような方法
を提案した(例えば、特許文献1参照)。すなわち、建
物ユニットは、四隅に立設された柱と、これら柱の上端
間および下端間に架け渡された各四本の上梁および下梁
とを含んで構成されるとともに、これら柱の少なくとも
一本が着脱自在な仮柱とされている。そして、このよう
な建物ユニットを仮柱同士が隣設対向するように複数並
設した後、各建物ユニットから仮柱を取り外す。この
際、各建物ユニットの強度を確保するために、それら建
物ユニットを跨ぐ補強フレーム(補強梁)を残りの柱間
に後付けして架け渡している。このような場合、建物ユ
ニットを補強するための補強フレームが別体で用意され
るため、仮柱が立設される建物ユニットと、立設されな
い通常の建物ユニットとでは、柱や梁を共通にでき、前
述の問題は解決される。
【0004】
【特許文献1】特開平4−136341号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者に
おいては、補強フレームが各建物ユニットの内部を横切
るように取り付けられるため、間取りを設計する際の障
害物となっていた。このため、内部を柱の無い大きな空
間としたにもかかわらず、自由な間取り設計を行うため
には限界があった。
【0006】本発明の目的は、複数の建物ユニットから
形成された内部空間の間取り設計の自由度を向上させる
ことができるユニット式建物およびその建築方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の建物ユニット
は、図面を参照して説明すると、工場で生産された直方
体状の少なくとも四つの建物ユニット12E〜12Lを
建築現場で水平方向に組み合わせることにより建てられ
るユニット式建物10であって、前記少なくとも四つの
建物ユニット12E〜12Lを、四隅に立設される四本
の柱16と、これら四本の柱16の上端間に架け渡され
て直方体状における上部の平面四角形を形成する四本の
上梁17とを含んで構成し、平面四角形の角部20を互
いに寄せ集めて組み合わせ、かつ、これらの角部を連結
部材29を介して互いに連結し、前記四本の柱16のう
ちの少なくともこれら角部20に立設された柱16を外
すことを特徴とするものである。このような本発明にお
いては、四つの角部20を連結部材29で互いに連結す
ることにより、各角部20を形成する計八本の上梁17
が十字形の連続した大きな梁と見なされるようになる。
このため、この大きな梁で各建物ユニット12E〜12
Lの強度が確保されるから、従来のような補強フレーム
が不要となり、各建物ユニット12E〜12Lの内部は
障害物の無い大きな空間となる。従って、間取り設計の
自由度が向上する。
【0008】また、外された柱を、着脱自在な仮柱16
Aとすることを特徴とする。また、前記連結部材を、前
記互いに隣接する角部同士の間に配設することを特徴と
する。
【0009】また、寄せ集められた四つの建物ユニット
12E〜12Lに、各角部20を形成する計八本の上梁
17のうちの同一架け渡し方向を有する四本の上梁17
Aに沿って補強梁14H〜14Jを配設し、この補強梁
14H〜14Jと角部20とを互いに連結することを特
徴とする。このような場合には、それら四本の上梁17
Aが補強梁14H〜14Jで補強されることになるから
各建物ユニット12E〜12Lの強度がより向上する。
【0010】そして、四つの建物ユニット12E〜12
Lに、前記補強梁14H〜14Jと直交する別の補強梁
14L、14Mを配設し、この別の補強梁14L、14
Mと前記補強梁14H〜14Jとを各角部20から離れ
た位置で交差させて互いに接続することを特徴とする。
このような場合には、各建物ユニット12E〜12Lの
強度が別の補強梁14L、14Mによってさらに向上す
るうえ、垂直荷重が最も集中する補強梁14同士の交差
位置が各角部20から離れていることにより、柱16の
立設されていない角部20に垂直荷重が伝わるのが避け
られ、連結部材29で連結された部位の耐久性が向上す
る。
【0011】さらに、各角部20を上梁17の端部同士
を接続する仕口金物19Aで形成した場合には、仮柱1
6A取付用のボルト孔22Aや連結部材29取付用のボ
ルト孔24A等をこの仕口金物19Aに設ければよいか
ら、そのようなボルト孔22A、24A等を、長尺もの
でかつ重量の大きな上梁の端部に直接設けるよりも作業
が容易となり、建物ユニット12E〜12L生産を効率
よく行えるようになる。
【0012】また、本発明のユニット式建物の建築方法
は、工場で生産された直方体状の少なくとも四つの建物
ユニット12E〜12Lを建築現場で水平方向に組み合
わせることにより建てるユニット式建物10の建築方法
であって、工場で、前記少なくとも四つの建物ユニット
12E〜12Lを、四隅に立設される四本の16柱と、
これら四本の16柱の上端間に架け渡されて直方体状に
おける上部の平面四角形を形成する四本の上梁17とを
含んで構成するとともに、平面四角形の少なくとも一つ
の角部20に立設された柱16を着脱自在な仮柱16A
としておき、建築現場で、各建物ユニット12E〜12
Lを仮柱16Aが立設された角部20を互いに寄せ集め
て組み合わせた後、これら寄せ集められた角部20を連
結部材29を介して互いに連結し、次いで、各角部20
から仮柱16Aを外して各建物ユニット12E〜12L
内に障害物の無い広い空間を形成することを特徴とす
る。このような本発明においても、前述したように、間
取り設計の自由度が向上し、前記目的が達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施の形態に係る
ユニット式建物が模式的に示されている。この図におい
て、ユニット式建物10は、建築現場で打設された基礎
11と、この基礎11上に並設された立方体状の複数の
一階建物ユニット12と、さらに、これら一階建物ユニ
ット12の上方に並設された複数の二階建物ユニット1
3と、一階建物ユニット12および二階建物ユニット1
3の間位置に配設された複数の補強梁14とを含んで構
成され、15が一階建物ユニット12の上方であって二
階建物ユニット13が並設されていない部分に設けられ
た陸屋根である。なお、二階建物ユニット13の上方に
も陸屋根等が設けられるが、本実施の形態においては簡
略化のため図示が省略されている。
【0014】図2には、ユニット式建物10の一階部分
における建物ユニット12の並設状態が平面図として示
されている。この図において、一階建物ユニット12
は、互いの長辺側が隣設対向するように四個、互いの短
辺側が隣設対向するように三個、計12個並設されてい
る。これら一階建物ユニット12のうちの一階建物ユニ
ット12A〜12Dは、図3に示すように、四隅に立設
された四本の柱16と、これら四本の柱16の上端間に
架け渡されて直方体状における上部の平面四角形を形成
する四本の上梁17と、下端間に架け渡された四本の下
梁18と、これらの柱梁を接続する仕口金物19とを含
んで構成され、これら一階建物ユニット12A〜12D
の上方には図1に示したように補強梁14を介して陸屋
根15が設けられるようになっている。一方、一階建物
ユニット12のうちの一階建物ユニット12E〜12H
は、図4に示すように、前述の一階建物ユニットと略同
一な部材から構成されているが、四本の柱16のうちの
一本のみが仮柱16Aとなっており、上下の仕口金物1
9Aに対して着脱自在になっている。さらに、図2にお
いて、一階建物ユニット12のうちの一階建物ユニット
12I〜12Lは、四本の柱16のうちの一方の短辺側
に立設された二本が仮柱16Aになっている他は、一階
建物ユニット12E〜12Hと同様である。このような
一階建物ユニット12A〜12Lは仮柱16Aが互いに
寄せ集められて並設されている。
【0015】図5には、仮柱16Aと仕口金物19Aと
の関係が示されている。この図において、仕口金物19
Aは、直方体状の建物ユニットにおける平面四角形を形
成する四本の上梁のうちの、互いに直角をなす二本の上
梁17からなる角部20を形成している。また、この角
部20である仕口金物19Aは、ともに平面五角形で互
いに平行な上面部21および下面部22と、これら上、
下面部21、22の外側の縁部分を連結しかつチャンネ
ル材からなる上梁17のウェブと連続した平面L字形の
側面部23とを含んで構成され、上面部21には前述の
補強梁と連結するためのボルト孔21Aが穿設され、下
面部22には仮柱16Aと連結するためのボルト孔22
Aが二個穿設され、側面部23の互いに直角をなす各面
には当て材24が例えば溶接等されて固設され、この当
て材24には四個のボルト孔24A(三個のみを図示)
が側面部23を貫通して穿設されている。仮柱16A
は、角筒状の柱本体25と、この柱本体25の上部に固
設されたトッププレート26とを含んで構成されてい
る。このトッププレート26には仕口金物19Aの下面
部22と連結するためのボルト孔26Aが前述したボル
ト孔23Aと対応して二個穿設され、柱本体25の二つ
の側面には切欠開口25Aが設けられている。すなわ
ち、仮柱16Aと仕口金物19Aとの着脱は、ボルト孔
22A、26Aに上方から挿通される二個のボルト27
(一個のみを図示)と、切欠開口25Aから柱本体25
内に入れられてボルト27に螺入されるナット28との
締めつけおよび取外しにより行われる。なお、図示しな
いが、仮柱16Aの下方側も略同様である。
【0016】図6、図7には、仮柱16Aが着脱される
仕口金物19A、すなわち角部20を互いに寄せ集めた
状態が示されている。これらの図において、各仕口金物
19A間には、図8にも示すような平断面十字形の連結
部材29が介装されている。この連結部材29は、二枚
の矩形状の金属板29Aが中央の切欠部29Bで嵌合し
合うことで互いに直交するように組み合わされたもので
あり、各金属板29が溶接等されて互いに接続されてい
る。連結部材29には仕口金物19Aに取り付けられた
当て材24のボルト孔24Aと対応する位置に同様なボ
ルト孔29Cが穿設されている。そして、各仕口金物1
9Aは、ボルト孔24A、29Cに挿通されたボルト3
0と、このボルト30に螺入されたナット31により、
この連結部材29を介して互いに連結されている。従っ
て、各仕口金物19Aに接続された計八本の上梁17
は、各角部20が連結されたことで、十字形に交差する
連続した大きな梁と見なされるようになる。なお、図中
32は仕口金物19Aの上、下面部21、22間に立設
されたダイヤフラムである。
【0017】一方、H鋼からなる補強梁14がこれら計
八本の上梁17のうちの同一架け渡し方向とされた短辺
側の四本の上梁17Aに沿って配設され、この補強梁1
4と各仕口金物19とが、補強梁14に穿設されたボル
ト孔および前述のボルト孔21Aに挿通されたボルト3
3と、これに螺入されたナット34とにより連結されて
いる。図9には、一階建物ユニット12の上方に補強梁
14が配設された状態が平面図として示されている。補
強梁14は、長さ寸法の異なる複数種類のものが用意さ
れており、補強梁14のうちの補強梁14A〜14Fが
ユニット式建物10の一階部分の外郭の沿って一階建物
ユニット12の上梁上に配設され、また、補強梁14I
〜14Jが各一階建物ユニット12の互いに対向する短
辺側の上梁上に配設されている。そして、一階建物ユニ
ット12の長辺側に平行な補強梁14としては、補強梁
14Kが一階建物ユニット12B、12Cの互いに対向
する長辺側の上梁上に配設され、補強梁14Lが補強梁
14G、14F間であって一階建物ユニット12I、1
2Kの短辺方向の途中位置に架け渡され、補強梁14M
が補強梁14G、14F間であって一階建物ユニット1
2J、12Lの短辺方向の途中位置に架け渡されてい
る。すなわち、これら補強梁14L、14Mと補強梁1
4H〜14Jとは一階建物ユニット12E〜Lの各角部
20から離れた位置で交差している。また、このような
補強梁14の交差部分は、図10に示すようになってい
る。この図において、中央に配設されて紙面表裏方向に
連続した補強梁14には、金属板からなる当接部材35
が上下のフランジ間に溶接等されて設けられ、この補強
梁14に左右方向から接続される別の二つの補強梁14
における端部にも当接部材35が設けられている。そし
て、これらの対向し合う当接部材35同士がボルト3
6、ナット37により接続されている。なお、図9にお
いて、一階建物ユニット12の上梁は簡略化のため図示
が省略されている。
【0018】このような本実施の形態においては、以下
のようにして、一階建物ユニット12E〜12Lの内部
に障害物の無い広い空間を形成する。先ず、工場で、一
階建物ユニット12E〜12Lを、四隅に立設される四
本の柱16と、これら四本の柱16の上端間に架け渡さ
れて前記直方体における上部の平面四角形を形成する四
本の上梁17と、下端間に架け渡される四本の下梁18
と、これら柱梁を接続する仕口金物19、19Aを含ん
で構成するとともに、四本の柱16のうちの一本あるい
は二本を着脱自在な仮柱16Aとしておき、建築現場
で、建物ユニット12E〜12Lを仮柱16Aが立設さ
れた角部20を互いに寄せ集めて組み合わせた後、これ
ら寄せ集められた角部20を平断面十字形の連結部材2
9を介して互いに連結し、次いで、各角部20から仮柱
16Aを外して建物ユニット12E〜12L内に障害物
の無い広い空間を形成する。
【0019】このような本実施の形態によれば以下のよ
うな効果がある。すなわち、一階建物ユニット12E〜
12Lにおいて、仮柱16Aが立設された四つの角部2
0である仕口金物19Aが、平断面十字形の連結部材2
9で互いに連結されているため、各角部20を形成する
計八本の上梁17を十字形の一つの大きな梁と見なすこ
とができる。このため、各角部2から仮柱16Aを取り
外しても、この大きな梁で建物ユニット12E〜12L
の強度が確保されるから、従来のような補強フレームを
不要にでき、建物ユニット12E〜12Lの内部に障害
物の無い大きな空間を形成することができる。従って、
間取り設計の自由度を向上させることができる。
【0020】また、寄せ集められた建物ユニット12E
〜12Lの上方には、各角部20を形成する計八本の上
梁17のうちの、同一架け渡し方向とされた短辺側の四
本の上梁17Aに沿って補強梁14H〜14Jが配設さ
れ、これらの補強梁14H〜14Jと各角部20とが互
いに連結されているため、それら四本の上梁17Aが補
強梁14H〜14Jで補強されることになるから建物ユ
ニット12E〜12Lの強度をより向上させることがで
きる。
【0021】そして、建物ユニット12E〜12Lの上
方には、補強梁14H〜14Jと直交する別の補強梁1
4L、14Mが配設されているため、建物ユニット12
E〜12Lの強度を一層向上させることができる。
【0022】さらに、これら補強梁14L、14Mと補
強梁14H〜14Lとが各角部20から離れた位置で交
差して互いに接続されているため、垂直荷重が最も集中
する補強梁14同士の交差位置が各角部20から離れて
いることで、二階建物ユニット13が並設された場合等
でも、柱の立設されていない角部20に垂直荷重が伝わ
るのを避けることができ、連結部材29で連結された部
位の耐久性を確実に確保することができる。
【0023】また、各角部20が上梁17の端部同士を
接続する仕口金物19Aで形成されているため、仮柱1
6A取付用のボルト孔22Aや連結部材29取付用のボ
ルト孔24A等をこの仕口金物19Aに設ければよいか
ら、そのようなボルト孔22A、24A等を、長尺もの
でかつ重量の大きな上梁17の端部に直接設けるよりも
作業が容易となり、建物ユニットの生産を効率よく行う
ことができる。
【0024】さらに、連結部材29は同一形状の金属板
29Aを二枚接合するだけでよいから、連結部材の製作
を容易に行うことができる。
【0025】また、ユニット式建物12E〜12Lを前
述した手順により並設することで、建物ユニット12E
〜12Lの内部に障害物の無い大きな空間を形成するこ
とができる。
【0026】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、角部20が仕口金物19
Aにより形成されていたが、本発明に係る角部は、例え
ば、二本の上梁が互いに直角をなして直に接続されるこ
とにより形成されてもよく、必ずしも仕口金物を用いな
くともよい。しかしながら、仕口金物を用いいることで
前述の効果が得られるのでよい。
【0027】また、前記実施の形態では、一階建物ユニ
ット12と二階建物ユニット13との間に補強梁14が
配設されていたが、この補強梁14は本発明に必ずしも
必要ではなく、一階建物ユニット12の上部に二階建物
ユニット13が直接載置された場合であっても本発明に
含まれる。
【0028】そして、前記実施の形態では、八つの一階
建物ユニット12E〜12Lによりその内部に障害物の
ない広い空間が形成されていたが、特に八つに限定され
るものではなく、少なくとも四つの建物ユニットが寄せ
集められていればよい。さらにこの際の建物ユニット
は、一階に並設されるものに限らず、例えば、二階やそ
れよりも上階に並設されるものであってよい。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、四
つの角部が連結部材で互いに連結されているため、各角
部を形成する計八本の上梁を十字形の連続した大きな梁
と見なすことができ、このため、この大きな梁で各建物
ユニットの強度が確保されるから、従来のような補強フ
レームが不要となり、各建物ユニットの内部に障害物の
無い大きな空間を形成できて間取り設計の自由度を向上
させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るユニット式建物を
模式的に示す全体斜視図である。
【図2】ユニット式建物の一階部分を模式的に示す平面
図である。
【図3】ユニット式建物を構成する通常の建物ユニット
を示す斜視図である。
【図4】ユニット式建物を構成しかつ仮柱が設けられる
建物ユニットを示す斜視図である。
【図5】仮柱が設けられる建物ユニットの要部を示す一
部破断の分解斜視図である。
【図6】ユニット式建物の要部を示す平面図である。
【図7】ユニット式建物の要部を示す縦断面図である。
【図8】連結部材を示す斜視図である。
【図9】ユニット式建物の一階部分に補強梁が配設され
た状態を示す平面図である。
【図10】互いに直交する補強梁の接続部を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
10 ユニット式建物 12E〜12L 建物ユニット 14 補強梁 16 柱 16A 仮柱 17 上梁 19A 仕口金物 20 角部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場で生産された直方体状の少なくとも
    四つの建物ユニットを建築現場で水平方向に組み合わせ
    ることにより建てられるユニット式建物であって、 前記少なくとも四つの建物ユニットは、四隅に立設され
    る四本の柱と、これら四本の柱の上端間に架け渡されて
    前記直方体状における上部の平面四角形を形成する四本
    の上梁とを含んで構成されるとともに、前記平面四角形
    の角部が互いに寄せ集められて組み合わされ、かつ、こ
    れら角部が連結部材を介して互いに連結され、 前記四本の柱のうちの少なくともこれら角部に立設され
    た柱が外されていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたユニット式建物に
    おいて、前記外された柱は、着脱自在な仮柱であること
    を特徴とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたユニット
    式建物において、前記連結部材は、前記互いに隣接する
    角部同士の間に配設されていることを特徴とするユニッ
    ト式建物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載されたユ
    ニット式建物において、前記寄せ集められた四つの建物
    ユニットには前記各角部を形成する計八本の上梁のうち
    の同一架け渡し方向を有する四本の上梁に沿って補強梁
    が配設され、この補強梁と前記角部とが互いに連結され
    ることを特徴とするユニット式建物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたユニット式建物に
    おいて、前記四つの建物ユニットには、前記補強梁と直
    交する別の補強梁が配設され、この別の補強梁と前記補
    強梁とが前記各角部から離れた位置で交差して互いに接
    続されることを特徴とするユニット式建物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載されたユ
    ニット式建物において、前記角部は前記上梁の端部同士
    を接続する仕口金物で形成されることを特徴とするユニ
    ット式建物。
  7. 【請求項7】 工場で生産された直方体状の少なくとも
    四つの建物ユニットを建築現場で水平方向に組み合わせ
    ることにより建てるユニット式建物の建築方法であっ
    て、 工場で、前記少なくとも四つの建物ユニットを、四隅に
    立設される四本の柱と、これら四本の柱の上端間に架け
    渡されて前記直方体における上部の平面四角形を形成す
    る四本の上梁とを含んで構成するとともに、前記平面四
    角形の少なくとも一つの角部に立設された柱を着脱自在
    な仮柱としておき、 前記建築現場で、前記各建物ユニットを前記仮柱が立設
    された角部を互いに寄せ集めて組み合わせた後、これら
    寄せ集められた角部を連結部材を介して互いに連結し、
    次いで、前記各角部から前記仮柱を外して前記各建物ユ
    ニット内に障害物の無い広い空間を形成することを特徴
    とするユニット式建物の建築方法。
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