JP2009209551A - ユニット式建物及び補強部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】4個の下階建物ユニット3の向かい合う柱省略コーナ部Aの上梁11の仕口と、この仕口と上下に対向する4個の上階建物ユニットの下梁12の仕口との間に補強部材20が設けられている。この補強部材20は、柱省略コーナ部Aに臨むそれぞれの下階建物ユニット3を補強するために設けられたものであり、8個の上記仕口を連結固定している。このため、大空間居室Rを形成する下階建物ユニット3とこの上に設けられる上階建物ユニットとの間に補強部材20を用いることにより前後左右に補強することができるので、これらの建物ユニット3を一体に連結固定できる。このため、柱10を省略した建物ユニット3により構成されるユニット式建物1の補強を確実にすることができる。
【選択図】図4
Description
このため、直交する2方向、つまり、前後左右に配置された建物ユニットにより連続する大空間を形成することができないという問題がある。
この発明によれば、梁11,12と補強部材20とが一体に連結固定されるので、長いスパンで補強することができる。
この発明によれば、補強部材20の端縁に形成されるスペースS1,S2を補強片で閉塞することで、より大きな補強効果を得ることができる。
図1〜図5には本発明の一実施形態のユニット式建物1が示されている。
図1は、本発明に係るユニット式建物の第1実施形態を示す全体図である。図2は、前記実施形態のユニット式建物を示す全体縦断面図である。
図3は前記実施形態の柱省略部を有する建物ユニットを示す全体斜視図である。図3に示すように、下階建物ユニット3は、3本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の上梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の下梁12とを含む骨組み13を有し、この骨組み13が略直方体状に形成されている。
そのため、下階部4の中央に柱10の省略部が集中する構成となるので、4個の下階建物ユニット3を合計した広さの大空間居室Rが形成されるようになっている。この大空間居室Rは、内装面材9により内側を覆われている。
すなわち、これらの係合孔25に図示しないボルトを挿通し、このボルトの反対側から図示しないナットを螺合することで補強部材20と仕口14とが連結固定されるようになっている。
まず、図2に示すように、基礎2の上に、柱省略コーナ部Aを有する4個の下階建物ユニット3の各柱省略コーナ部A同士を突き合わせるとともに、4個の下階建物ユニット3のうち2個ずつを、一方向に隣合わせて配置し、アンカーボルト等で固定する。
(1)4個の下階建物ユニット3の向かい合う柱省略コーナ部Aの上側の仕口14と、4個の上階建物ユニット5の向かい合う柱省略コーナ部Aの下側の仕口14との間に補強部材20が設けられている。この補強部材20は、柱省略コーナ部Aに臨むそれぞれの下階建物ユニット3を補強するために設けられたものであり、8個の上記仕口14を連結固定している。
係合孔25と柱省略コーナ部Aの仕口14の上面、下面及び側面に設けられた図示しない係合孔とにボルト17を挿通し、このボルト17の反対側よりナット18を螺合することにより、下階建物ユニット3と上階建物ユニット5と補強部材20とを一体に連結固定している。
このため、梁11,12と補強部材20とが一体に連結固定されるので、長いスパンで補強することができる。
このため、補強部材20の端縁に形成されるスペースS1,S2を補強片24で閉塞することで、補強部材20の剛性を高めることができ、より大きな補強効果を得ることができる。
このため、上記(1)と同様の作用効果を達成する補強部材を提供できる。
3…下階建物ユニット
5…上階建物ユニット
10…柱
11…上梁
12…下梁
14…仕口(角部)
20…補強部材
21…平面部
22…下方垂直片部
23…上方垂直片部
24…補強片
R…大空間居室
Claims (4)
- 上梁、下梁及び柱から略直方体状に形成され平面四角形の上面部と下面部とを有する骨組みを備え、且つ、1本の柱が省略された建物ユニットを前後左右に少なくとも4個ずつ各々上階用と下階用とに配置するユニット式建物であって、
前記4個の建物ユニットは前後方向と左右方向とに交差する隙間が形成されるように離し置きして大空間を形成し、これらの建物ユニットの間を補強部材で補強し、
前記補強部材を前記下階用の建物ユニットの互いに寄せ集まった上面部の角部頂部と接合する平面部と、前記平面部に直交して一体形成され前記下階用の建物ユニットの互いに寄せ集まった上面部の角部側面に接合する下方垂直片部と、前記平面部に直交して一体形成され上階用の建物ユニットの互いに寄せ集まった下面部の角部側面に接合する上方垂直片部とを有することを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載のユニット式建物であって、前記下方垂直片部は前記下階用の建物ユニットの上梁と接合され、前記上方垂直片部は前記上階用の建物ユニットの下梁と接合されることを特徴とするユニット式建物。
- 請求項1及び請求項2に記載のユニット式建物であって、前記補強部材は前記水平面部、前記下方垂直片部及び前記上方垂直片部の端縁を接合する補強片を備えたことを特徴とするユニット式建物。
- 上梁、下梁及び柱から略直方体状に形成され平面四角形の上面部と下面部とを有する骨組みを備え、且つ、1本の柱が省略された建物ユニットを前後左右に少なくとも4個ずつ各々上階用と下階用とに連結補強する補強部材であって、
前記下階用の前記建物ユニットの互いに寄せ集まった上面部の角部頂部と接合する平面部と、前記平面部に直交して一体形成され前記下階用の建物ユニットの互いに寄せ集まった上面部の角部側面に接合する下方垂直片部と、前記平面部に直交して一体形成され上階用の建物ユニットの互いに寄せ集まった下面部の角部側面に接合する上方垂直片部とを有することを特徴とする補強部材。
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