JP2003160686A - ゴム発泡体及び自動車用シール材 - Google Patents

ゴム発泡体及び自動車用シール材

Info

Publication number
JP2003160686A
JP2003160686A JP2002047707A JP2002047707A JP2003160686A JP 2003160686 A JP2003160686 A JP 2003160686A JP 2002047707 A JP2002047707 A JP 2002047707A JP 2002047707 A JP2002047707 A JP 2002047707A JP 2003160686 A JP2003160686 A JP 2003160686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
olefin
ethylene
rubber foam
conjugated diene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002047707A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Koshiba
淳一 小柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2002047707A priority Critical patent/JP2003160686A/ja
Publication of JP2003160686A publication Critical patent/JP2003160686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のエチレン−α−オレフィン−非共役ジ
エン共重合体ゴムをゴム成分として含有し、優れた加工
性を維持し、高発泡倍率(低密度)が可能であるゴム組
成物を発泡・架橋することにより、軽量で、かつ圧縮永
久歪、表面肌及び形状保持性に優れるゴム発泡体及び該
ゴム発泡体を用いた自動車用シール材を提供する。 【解決手段】 下記の条件(A)〜(D)を満たすエチ
レン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを含
有したゴム組成物を発泡・架橋することにより得られる
密度が0.30〜0.50g/cm3であるゴム発泡
体。 (A):キシレン不溶分が5重量%〜20重量% (B):エチレン/α−オレフィンの重量比が73/2
7〜40/60 (C):非共役ジエンの含有量がヨウ素価で18〜36 (D):ムーニー粘度(JIS−K−6300−ムーニ
ー粘度試験におけるML1+4(121℃))が50〜1
20

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム発泡体及び自
動車用シール材に関するものである。更に詳しくは、本
発明は、特定のエチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムをゴム成分として含有することにより、
優れた加工性を維持し、高発泡倍率(低密度)が可能と
なったゴム組成物を発泡・架橋することにより得られ
る、軽量で、かつ圧縮永久歪、表面肌及び形状保持性に
優れるゴム発泡体及び該ゴム発泡体を用いた自動車用シ
ール材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムは、耐候性、耐熱性、耐オゾン性などに
優れるという特徴を有しており、自動車部品用途に広く
用いられている。該自動車部品用途として、共重合体ゴ
ムを発泡・架橋してゴム発泡体とし、自動車用シール材
(ウェザーストリップ)として用いる用途がある。該用
途に用いられるゴム発泡体には、高いシール性を長期に
わたって維持する必要から、圧縮永久歪に優れることが
要求され、かつ低コスト化や軽量化などの観点から、高
い発泡倍率のもとで発泡が可能であることが要求され
る。また、意匠性の面からは良好な表面肌及び形状保持
性も必要である。
【0003】そして、かかる要求は、近年、一層高度化
しつつある。しかしながら、優れた加工性を維持し、高
発泡倍率の下における発泡が可能であり、かつ圧縮永久
歪、表面肌及び形状保持性に優れるという観点からは、
従来のゴムでは十分であるとは言い難かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、特定のエチレン−α−オ
レフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをゴム成分として
含有し、優れた加工性を維持し、高発泡倍率(低密度)
が可能であるゴム組成物を発泡・架橋することにより得
られる、軽量で、かつ圧縮永久歪、表面肌及び形状保持
性に優れるゴム発泡体及び該ゴム発泡体を用いた自動車
用シール材を提供する点に存する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
第一の発明は、下記の条件(A)〜(D)を満たすエチ
レン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを含
有したゴム組成物を発泡・架橋することにより得られる
密度が0.30〜0.50g/cm3であるゴム発泡体
に係るものである。 (A):キシレン不溶分が5重量%〜20重量% (B):エチレン/α−オレフィンの重量比が73/2
7〜40/60 (C):非共役ジエンの含有量がヨウ素価で18〜36 (D):ムーニー粘度(JIS−K−6300−ムーニ
ー粘度試験におけるML1+4(121℃))が50〜1
20 本発明のうち第二の発明は、上記第一の発明のゴム発泡
体を用いた自動車用シール材に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のエチレン−α−オレフィ
ン−非共役ジエン共重合体ゴムは下記(A)〜(D)を
満たすものを使用する。
【0007】(A):キシレン不溶分が5〜20重量%
であり、好ましくは6〜11重量%である。キシレン不
溶分が過小であると、発泡倍率が小さくなり、密度の大
きいゴム発泡体となったり、発泡・架橋後のゴム発泡体
の形状保持性が悪くなる。一方、キシレン不溶分が過大
であると、混練加工性及びゴム発泡体の肌が悪化する。
【0008】(B):エチレン/α−オレフィンの重量
比が73/27〜40/60であり、好ましくは67/
33〜45/55である。エチレン比率が過大である
と、ゴム発泡体の低温における圧縮永久歪が極端に悪く
なり、ゴム発泡体の回復性が著しく劣り、シール材とし
て不適当なものとなる。逆に、エチレン比率が過小であ
ると、カーボンブラック、無機フィラー等の補強剤の分
散が不十分になり、ゴム発泡体の表面肌が悪化する原因
となる。
【0009】(C):非共役ジエンの含有量がヨウ素価
で18〜36であり、好ましくは20〜29である。ヨ
ウ素価が過小であると架橋密度が低下し、圧縮永久歪が
悪化する。一方、ヨウ素価を過大としても、圧縮永久歪
の改良効果の増加はない。
【0010】(D):ムーニー粘度(JIS−K−63
00−ムーニー粘度試験におけるML1+4(121
℃))が50〜120であり、好ましくは75〜95で
ある。ムーニー粘度が低過ぎると発泡時の発泡剤分解ガ
スの保持が悪く、密度の大きいゴム発泡体となったり、
発泡体の肌が悪くなったりする。また形状保持性も悪化
する。一方、該ムーニー粘度が高過ぎると混練加工性及
び押出加工性が悪化する。
【0011】なお、キシレン不溶分は以下の方法で測定
する。 [手順1]共重合体ゴムを約1mm角に裁断して約0.
5gを秤量し(0.1mgまで精秤する)、その重量を
Agとする。 [手順2]手順1で秤量した共重合体ゴムとキシレン
(酸化防止剤である2,6−Di−tert−buty
l−4−methyl phenolが0.1重量%入
ったもの)150mlを300ml共栓付三角フラスコ
に入れる。 [手順3]手順2の三角フラスコに還流冷却器を取り付
け、100℃のウオーターバスに6時間浸して還流を行
う。 [手順4]手順3の三角フラスコをウオーターバスから
取り出し、還流冷却器を取り付けたまま30分間常温放
冷する。 [手順5]手順4の三角フラスコを振とう機に取り付
け、1時間振とう(120rpm)する。 [手順6]120メッシュの金網を秤量(0.1mgま
で精秤する)する。その重量をBgとする。 [手順7]手順6の金網を用い、手順5で振とうが終了
した三角フラスコ内の液を濾過する。 [手順8]手順7で三角フラスコ内に残った残留物を新
しいキシレン約20mlで金網内へ洗い流す。 [手順9]手順8の金網を、60〜90℃雰囲気で3時
間乾燥する。 [手順10]手順9の金網を、デシケータの中に約30
分間放置し、室温まで冷却する。 [手順11]手順10の金網を秤量(0.1mgまで精
秤する)する。その重量をCgとする。 [手順12]下記式にてキシレン不溶分を算出する。 キシレン不溶分(%)=((C−B)/A)×100
【0012】本発明に使用されるエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴムの、α−オレフィンと
しては、たとえば、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセンなどがあげられ、その一種を単独
で使用してもよく、又は二種以上を併用してもよい。な
お、なかでもプロピレン及び1−ブテンが好ましい。
【0013】本発明に使用されるエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴムの、非共役ジエンにお
けるジエンとは、ジエンの他にトリエン以上のポリエン
を含む用語であり、たとえば、1,4−ヘキサジエン、
1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル
−1,6−オクタジエンなどのような鎖状非共役ジエ
ン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチ
ルテトラインデン、5−ビニルノルボルネン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イ
ソプロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジ
エン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネ
ン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノル
ボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエ
ン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカト
リエンのようなトリエン;又は5−ビニル−2−ノルボ
ルネン、5−(2−プロペニル)−2−ノルボルネン、
5−(3−ブテニル)−2−ノルボルネン、5−(4−
ペンテニル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘキセニ
ル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘプテニル)−2
−ノルボルネン、5−(7−オクテニル)−2−ノルボ
ルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、6,10−
ジメチル−1,5,9−ウンデカトリエン、5,9−ジ
メチル−1,4,8−デカトリエン、4−エチリデン−
8−メチル−1,7−ノナジエン、13−エチル−9−
メチル−1,9,12−ペンタデカトリエン、5,9,
13−トリメチル−1,4,8,12−テトラデカジエ
ン、8,14,16−トリメチル−1,7,14−ヘキ
サデカトリエン、4−エチリデン−12−メチル−1,
11−ペンタデカジエンがあげられ、その一種を単独で
使用してもよく、又は二種以上を併用してもよい。な
お、5−エチリデン−2−ノルボルネン及び/又はジシ
クロペンタジエンが好ましい。
【0014】本発明に使用されるエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴムの製造方法は、特に限
定されず、チタン系触媒、バナジウム系触媒又はメタロ
セン系触媒など、種々の触媒を用いて製造することがで
きる。
【0015】本発明に使用されるエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴムには、更に発泡剤、可
塑剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、充填剤、ポリエ
チレンやポリプロピレン等の樹脂等の各種配合剤が適宜
添加配合される。
【0016】本発明で使用される発泡剤としては、重炭
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、
炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、N,N'−ジ
メチルN,N'−ジニトロン−テレフタルアミド、N,
N'−ジニトロン−ペンタメチレン−テトラミン、アゾ
ジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
シクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリ
ウム−アゾジカルボキシレート、ベンゼン−スルホニル
−ヒドラジド、トルエン−スルホニル−ヒドラジド、ト
ルエン−スルホニル−ヒドラジド誘導体、P−トルエン
−スルホニル−セミカルバジド、4,4'−オキシビス
(ベンゼンスルホニル−ヒドラジド)、ジフエニルスル
ホン−3,3'−ジスルホニル−ヒドラジド、カルシウ
ムアジド,4,4'−ジフエニル−ジスルホニルアジド
−バラ−トルエン−マルホニルアジド、P−トルエンス
ルホニルアセトンヒドラゾーン、ヒドラゾジカルボンア
ミドなどがあげられ、その一種を単独で使用してもよ
く、又は二種以上を併用してもよい。また発泡剤として
メジアン径が10μm以下の粉体を用いることが、ゴム
発泡体の発泡倍率を大きくする上で好ましい。
【0017】発泡剤はエチレン−α−オレフィン−非共
役ジエン共重合体ゴム100重量部に対して、好ましく
は0.5〜20重量部の割合で配合される。発泡剤が過
少であると、ゴム発泡体の発泡倍率が小さくなる場合が
あり、一方発泡剤が過多であると、ゴム発泡体の表面肌
が悪化する場合がある。
【0018】また、必要に応じて発泡剤と併用して、発
泡助剤を使用しても差支えない。発泡助剤としては、尿
素化合物及び亜鉛華、三塩基性硫酸鉛等の無機塩及び、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛等の金属石けん及
び、サリチル酸などをあげることができる。
【0019】本発明で使用される可塑剤としては、たと
えば、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラ
フィン、石油アスファルト、ワセリン、コールタールピ
ッチなどのヒマシ油、アマニ油、サブ、密ロウ、リシノ
ール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、アタクチックポリ
プロピレン、クマロンインデン樹脂などをあげることが
できる。なかでも、特にプロセスオイルが好ましく用い
られる。これらの可塑剤はエチレン−α−オレフィン−
非共役ジエン共重合体ゴム100重量部に対して、通常
10〜150重量部、好ましくは30〜150重量部、
更に好ましくは50〜150重量部用いられる。
【0020】本発明で使用される加硫剤としては、イオ
ウ、塩化イオウ、二塩化イオウ、4,4'−ジチオジモ
ルホリン、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノー
ルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、
ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジクミルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペル
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベ
ンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、ジ第
三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、第三ブチルヒドロペル
オキシドなどをあげることができる。特にイオウ、ジク
ミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三
ブチルペルオキシド−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサンが好ましい。
【0021】イオウはエチレン−α−オレフィン−非共
役ジエン共重合体ゴム100重量部に対して、通常0.
1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の割合で
使用される。また有機過酸化物はエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴム100重量部に対し
て、通常0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜8重
量部の割合で使用される。
【0022】また、加硫剤としてイオウ又はイオウ系化
合物を使用するときは必要に応じて加硫促進剤、加硫助
剤が併用される。加硫促進剤としては、N−シクロヘキ
シル−2−ベンゾチアゾール−スルフエンアミド、N−
オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾール−スルフエン
アミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフエンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2−(2,4−ジニトロフエニル)メルカプトベン
ゾチアゾール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリ
ノチオ)ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジル−ジスル
フイド、ジフエニルグアニジン、トリフエニルグアニジ
ン、ジオルソトリルグアニジン、オルソトリル−バイ−
グアナイド、ジフエニルグアニジン−フタレート、アセ
トアルデヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド−ア
ニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアル
デヒドアンモニア、2−メルカプトイミダゾリン、チオ
カルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリ
ア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリ
ア、テトラメチルチウラムモノスルフイド、テトラメチ
ルチウラムジスルフイド、テトラエチルチウラムジスル
フイド、テトラブチルチウラムジスルフイド、ジペンタ
メチレンチウラムテトラスルフイド、ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−
n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフエニルジ
チオカルバミン酸亜鉛、ブチルフエニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジチオカル
バミン酸テルル、ジブチルキサントゲン酸亜鉛、エチレ
ンチオウレアなどをあげることができる。これら加硫促
進剤はエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴム100重量部に対して、0.1〜20重量部、好
ましくは0.2〜10重量部の割合で使用される。
【0023】加硫助剤としては酸化マグネシウム、酸化
亜鉛などの金属酸化物をあげることができるが、酸化亜
鉛の使用が好ましい。通常これらの加硫助剤はエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム100重
量部に対して、3〜20重量部使用される。
【0024】また、過酸化物による架橋に際しては、硫
黄、P−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系、
ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフ
タレート、トリアリルシアヌレート、ジビニルベンゼン
などの架橋助剤を使用してもよい。
【0025】本発明で使用される充填剤としては、SR
F、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF、F
T、MTなどの通常ゴムに用いられるカーボンブラッ
ク、微粉ケイ酸、炭酸カルシウム、タルク、クレーなど
の無機充填剤が好ましく使用される。エチレン−α−オ
レフィン−非共役ジエン共重合体ゴム100重量部あた
りの充填剤の含有量は30〜300重量部であることが
好ましく、更に好ましくは70〜200重量部である。
【0026】本発明のゴム発泡体は、前記の条件(A)
〜(D)を満たすエチレン−α−オレフィン−非共役ジ
エン共重合体ゴムを含有したゴム組成物を発泡・架橋す
ることにより得られるものであり、好ましくは条件
(A)〜(D)を満たすエチレン−α−オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴムに加えて、前記の発泡剤、可塑
剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、充填剤を含有する
ゴム組成物を発泡・架橋することにより得られるもので
ある。各成分の量比については前記のとおりである。
【0027】そしてここで得られたゴム発泡体は、密度
が0.30g/cm3〜0.50g/cm3であり、好ま
しくは0.34g/cm3〜0.42g/cm3である。
ゴム発泡体の密度が過小であると、ゴム発泡体の圧縮永
久歪が悪化する。一方、ゴム発泡体の密度が過大である
と、軽量化及び低コスト化の要求を満たさない。
【0028】発泡・架橋することにより発泡体を得る具
体的な方法をあげると、次のとおりである。条件(A)
〜(D)を満たすエチレン−α−オレフィン−非共役ジ
エン共重合体ゴム、必要に応じて発泡剤、可塑剤、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤、充填剤、更に必要に応じて
酸化亜鉛、ステアリン酸、ポリエチレングリコール、難
燃剤、酸化カルシウム、発泡助剤、老化防止剤、ポリブ
テンやロジン等の粘着性物質、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等の樹脂などを、バンバリー又はニーダー及びロ
ールを用いて混練し、ゴム組成物を得る。次に、該ゴム
組成物を、熱等により発泡・架橋することにより発泡体
を得る。この際の装置としては、オーブン、連続熱空気
架橋装置、マイクロ波加熱装置、ガラスビーズ流動床、
溶融塩槽、熱金型などを用いることができる。
【0029】本発明のゴム発泡体は、自動車用シール材
として最適に適用され得る。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。 実施例1〜7及び比較例1〜3 バンバリーミキサー(内容積1.5リットル)を用い、
表3に示す配合剤のうち、酸化カルシウム、発泡剤、い
おう、架橋(加硫)促進剤以外を混練した後、8インチ
オープンロールで表3に示す酸化カルシウム、発泡剤、
いおう、架橋(加硫)促進剤を添加してコンパウンドを
作製した。次に、45mm押出機にチューブ状ダイス
(内径10mm、肉厚1.0mm)を装着し、ダイス温
度80℃、シリンダー温度60℃の条件でコンパウンド
を押出し、チューブ状に成型した。表1及び表2に示す
押出肌の評価はこの時のチューブの外観の平滑性を目視
にて判定し、平滑性の高いものを良とした。この成型物
を230℃の熱空気加硫槽に導入し、4分間加熱してチ
ューブ状のゴム発泡体を得た。この発泡・架橋後のゴム
発泡体のチューブ外観の平滑性を目視にて判定し、平滑
性の高いものを表面肌が良と評価した。またこのときの
チューブのつぶれ度合いを目視にて判定し、つぶれの少
ないものを形状保持性が良と評価した。ゴム発泡体の密
度は長さ50mmに切断したものを試験片とし、空気中
の重量と水中に浸漬した場合の浮力からその容積を求
め、重量/容積の値から求めた。圧縮永久歪はチューブ
状ゴム発泡体を長さ20mmに切断して試験片とした。
スポンジ圧縮永久歪測定金型に、チューブの外径に対し
50%圧縮して、70℃×96時間ギャーオーブンで熱
処理を行い、膨張ゴムの物理試験方法(SRIS−01
01)に準拠して求めた。
【0031】本発明の要件を満足する実施例1〜7にお
いては、そのいずれも、ゴム発泡体の密度が小さく、か
つ表面肌、形状保持性及び圧縮永久歪についても良好で
ある。一方、キシレン不溶分が、本発明の規定範囲より
低い比較例1及び比較例2においては、ゴム発泡体の表
面肌は良好であるが、形状保持性が悪く、また密度も大
きい傾向にあり不満足であり、ムーニー粘度(JIS−
K−6300−ムーニー粘度試験におけるML1+4(1
21℃))が本発明の規定範囲より低い比較例3におい
ては、未加硫物の押出肌は良好であるが、発泡・架橋後
の表面肌が悪く、また密度も大きい傾向にあり圧縮永久
歪も悪いため不満足である。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】(表の説明) *1:非共役ジエンは5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン *2:ムーニー粘度(JIS−K−6300−ムーニー
粘度試験におけるML1+ 4(121℃)) *3:カーボンブラック: 旭カーボン社製「旭50H
G」 *4:プロセスオイル:出光興産社製「PS430」 *5:発泡剤Y:メジアン径が13μmである4,4'オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジドの粉体 発泡剤Z:メジアン径が4μmである4,4'オキシビス
ベンゼンスルホニルヒドラジドの粉体 *6:架橋(加硫)促進剤:M、BZ、TE、PZ、バ
ルノックR(大内新興化学社製)の混合物 表1及び表2の評価欄において「○」は「良」を表し、
「△」は「やや良」を表し、「×」は「悪」を表す。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により特定
のエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴ
ムをゴム成分として含有し、優れた加工性を維持し、高
発泡倍率(低密度)が可能であるゴム組成物を発泡・架
橋することにより、軽量で、かつ圧縮永久歪、表面肌及
び形状保持性に優れるゴム発泡体及び該ゴム発泡体を用
いた自動車用シール材を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 F16J 15/14 B F16J 15/14 B60J 1/10 B Fターム(参考) 3D201 AA37 AA40 CA01 EA04A 4F074 AA25 AC19 BA03 BA04 BA05 BA13 BA14 BA16 BA18 BA19 BB05 CA21 CA29 CC04X CC04Y CC06Y DA02 DA08 DA35 DA39 4H017 AA03 AB07 AC13 AC19 AD06 AE05 4J002 BB151 DE206 DE216 DE226 DF036 EQ016 ER016 ES006 ET006 EU136 EV266 FD010 FD020 FD140 FD150 FD326 GN00 4J100 AA02P AA03Q AA04Q AA07Q AA17Q AA19Q AA21Q AR10R AR11R AR18R AR22R AS11R AS15R AS21R AS25R AU21R BB01R CA05 DA09 DA31 JA28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の条件(A)〜(D)を満たすエチ
    レン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを含
    有したゴム組成物を発泡・架橋することにより得られる
    密度が0.30〜0.50g/cm3であるゴム発泡
    体。 (A):キシレン不溶分が5重量%〜20重量% (B):エチレン/α−オレフィンの重量比が73/2
    7〜40/60 (C):非共役ジエンの含有量がヨウ素価で18〜36 (D):ムーニー粘度(JIS−K−6300−ムーニ
    ー粘度試験におけるML1+4(121℃))が50〜1
    20
  2. 【請求項2】 キシレン不溶分が6重量%〜11重量%
    であり、かつムーニー粘度(JIS−K−6300−ム
    ーニー粘度試験におけるML1+4(121℃))が75
    〜95である請求項1に記載のゴム発泡体。
  3. 【請求項3】 密度が0.34〜0.42g/cm3
    ある請求項1及び請求項2に記載のゴム発泡体。
  4. 【請求項4】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
    ン共重合体ゴムのα−オレフィンがプロピレンである請
    求項1記載のゴム発泡体。
  5. 【請求項5】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
    ン共重合体ゴムの非共役ジエンが5−エチリデン−2−
    ノルボルネン又はジシクロペンタジエンである請求項1
    記載のゴム発泡体。
  6. 【請求項6】 発泡剤としてメジアン径が10μm以下
    の粉体を用いて得られる請求項1記載のゴム発泡体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちの一の請求項に記載
    のゴム発泡体を用いた自動車用シール材。
JP2002047707A 2001-09-12 2002-02-25 ゴム発泡体及び自動車用シール材 Pending JP2003160686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002047707A JP2003160686A (ja) 2001-09-12 2002-02-25 ゴム発泡体及び自動車用シール材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-276183 2001-09-12
JP2001276183 2001-09-12
JP2002047707A JP2003160686A (ja) 2001-09-12 2002-02-25 ゴム発泡体及び自動車用シール材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160686A true JP2003160686A (ja) 2003-06-03

Family

ID=26622051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002047707A Pending JP2003160686A (ja) 2001-09-12 2002-02-25 ゴム発泡体及び自動車用シール材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160686A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007018245A1 (ja) * 2005-08-10 2007-02-15 Mitsui Chemicals, Inc. 共重合体ゴム、ゴム組成物、及びゴム成形体
JP2012052032A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Mitsui Chemicals Inc スポンジ用ゴム組成物およびゴム成形体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007018245A1 (ja) * 2005-08-10 2007-02-15 Mitsui Chemicals, Inc. 共重合体ゴム、ゴム組成物、及びゴム成形体
US7977443B2 (en) 2005-08-10 2011-07-12 Mitsui Chemicals, Inc. Copolymer rubber, rubber composition and rubber molded product
JP2012052032A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Mitsui Chemicals Inc スポンジ用ゴム組成物およびゴム成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4125623B2 (ja) 共重合体組成物、発泡体および該発泡体からなるウエザーストリップスポンジ
JP3896798B2 (ja) ゴム発泡体及び自動車用シール材
JP2001192488A (ja) ゴム発泡体及びシール材
JP2002080627A (ja) ゴム発泡体及びシール材
JP2003160686A (ja) ゴム発泡体及び自動車用シール材
US6734218B2 (en) Process for producing foamed rubber
JP2003246877A (ja) ゴム発泡体及び自動車用シール材
JP4872435B2 (ja) 油展ゴムおよびその製造方法
EP0389144B1 (en) Ethylene-olefin rubbery copolymers and composition thereof for use as sponge rubber
US6384290B1 (en) Oil-extended copolymers for sponge
JP2004027027A (ja) ゴム発泡体及び自動車用シール材
JP4583592B2 (ja) ゴム組成物およびその用途
JP2005120335A (ja) 中空スポンジ及び自動車用シール材
JPH0692498B2 (ja) スポンジ用ゴム組成物及びその製造方法
JP2002160327A (ja) 複合成形品およびその用途
JP2005036053A (ja) ゴム発泡体の製造方法
JP2001270957A (ja) スポンジ用ゴム組成物およびスポンジ
JP2005097478A (ja) 中空スポンジ及び自動車用シール材
JPS59213743A (ja) 加硫可能ゴム組成物
JP2003292702A (ja) エチレン系共重合ゴム組成物、スポンジ用ゴム組成物およびスポンジ製品
JP3191589B2 (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム組成物
JP2002356589A (ja) 加硫ゴム組成物
JPH0465856B2 (ja)
JP4107105B2 (ja) ゴム発泡体の製造方法
JP2002212328A (ja) ゴム発泡成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071225

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080129

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080512

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20080520