JP2002356589A - 加硫ゴム組成物 - Google Patents
加硫ゴム組成物Info
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- JP2002356589A JP2002356589A JP2001162065A JP2001162065A JP2002356589A JP 2002356589 A JP2002356589 A JP 2002356589A JP 2001162065 A JP2001162065 A JP 2001162065A JP 2001162065 A JP2001162065 A JP 2001162065A JP 2002356589 A JP2002356589 A JP 2002356589A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴムをゴム成分として用い、加工安定性及びスコ
ーチ安定性を満足できる水準に維持し、かつ耐ブルーム
性に極めて優れた加硫ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 下記の成分(A)100重量部及び
(B)1〜6重量部を含むゴム組成物を硫黄系加硫剤に
より加硫して得られる加硫ゴム組成物。 (A):エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム (B):エポキシ化脂肪酸エステル類
重合体ゴムをゴム成分として用い、加工安定性及びスコ
ーチ安定性を満足できる水準に維持し、かつ耐ブルーム
性に極めて優れた加硫ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 下記の成分(A)100重量部及び
(B)1〜6重量部を含むゴム組成物を硫黄系加硫剤に
より加硫して得られる加硫ゴム組成物。 (A):エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム (B):エポキシ化脂肪酸エステル類
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫ゴム組成物に
関するものである。更に詳しくは、本発明は、エチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをゴム成
分として用い、加工安定性及びスコーチ安定性を満足で
きる水準に維持し、かつ耐ブルーム性に極めて優れた加
硫ゴム組成物に関するものである。
関するものである。更に詳しくは、本発明は、エチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをゴム成
分として用い、加工安定性及びスコーチ安定性を満足で
きる水準に維持し、かつ耐ブルーム性に極めて優れた加
硫ゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムは、耐候性、耐熱性、耐オゾン性などに
優れるという特徴を有しており、自動車部品用途等に広
く用いられている。自動車部品用途に限らず、ゴム製品
に要求される特性として、耐ブルーム性に優れること、
すなわち外観に優れることがある。そして、その要求水
準は、近年ますます高度になりつつある。
ン共重合体ゴムは、耐候性、耐熱性、耐オゾン性などに
優れるという特徴を有しており、自動車部品用途等に広
く用いられている。自動車部品用途に限らず、ゴム製品
に要求される特性として、耐ブルーム性に優れること、
すなわち外観に優れることがある。そして、その要求水
準は、近年ますます高度になりつつある。
【0003】耐ブルーム性を改良する方法として、ポリ
エチレングリコールを添加して用いる方法が知られてい
る(特開昭57−73035号参照。)。しかしなが
ら、この方法によると、スコーチ安定性が低下するとい
う問題が発生する。
エチレングリコールを添加して用いる方法が知られてい
る(特開昭57−73035号参照。)。しかしなが
ら、この方法によると、スコーチ安定性が低下するとい
う問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、エチレン−α−オレフィ
ン−非共役ジエン共重合体ゴムをゴム成分として用い、
加工安定性及びスコーチ安定性を満足できる水準に維持
し、かつ耐ブルーム性に極めて優れた加硫ゴム組成物を
提供する点に存する。
明が解決しようとする課題は、エチレン−α−オレフィ
ン−非共役ジエン共重合体ゴムをゴム成分として用い、
加工安定性及びスコーチ安定性を満足できる水準に維持
し、かつ耐ブルーム性に極めて優れた加硫ゴム組成物を
提供する点に存する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記の成分(A)100重量部及び(B)1〜6重量部を
含むゴム組成物を硫黄系加硫剤により加硫して得られる
加硫ゴム組成物に係るものである。 (A):エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム (B):エポキシ化脂肪酸エステル類
記の成分(A)100重量部及び(B)1〜6重量部を
含むゴム組成物を硫黄系加硫剤により加硫して得られる
加硫ゴム組成物に係るものである。 (A):エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム (B):エポキシ化脂肪酸エステル類
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の成分(A)は、エチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムである。
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムである。
【0007】α−オレフィンとしては、たとえば、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンな
どがあげられ、その一種を単独で使用してもよく、又は
二種以上を併用してもよい。なお、なかでもプロピレン
及び1−ブテンが好ましい。
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンな
どがあげられ、その一種を単独で使用してもよく、又は
二種以上を併用してもよい。なお、なかでもプロピレン
及び1−ブテンが好ましい。
【0008】本発明における非共役ジエンとは、ジエン
の他にトリエン以上のポリエンを含む用語であり、たと
えば、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、
2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,
5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン
などのような鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、
ジシクロペンタジエン、メチルテトラインデン、5−ビ
ニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノル
ボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイソプ
ロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−
イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル
−2,2−ノルボルナジエン、1,3,7−オクタトリ
エン、1,4,9−デカトリエンのようなトリエン;又
は5−ビニル−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニ
ル)−2−ノルボルネン、5−(3−ブテニル)−2−
ノルボルネン、5−(4−ペンテニル)−2−ノルボル
ネン、5−(5−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5
−(5−ヘプテニル)−2−ノルボルネン、5−(7−
オクテニル)−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−
ノルボルネン、6,10−ジメチル−1,5,9−ウン
デカトリエン、5,9−ジメチル−1,4,8−デカト
リエン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジ
エン、13−エチル−9−メチル−1,9,12−ペン
タデカトリエン、5,9,13−トリメチル−1,4,
8,12−テトラデカジエン、8,14,16−トリメ
チル−1,7,14−ヘキサデカトリエン、4−エチリ
デン−12−メチル−1,11−ペンタデカジエンがあ
げられ、その一種を単独で使用してもよく、又は二種以
上を併用してもよい。なお、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン及び/又はジシクロペンタジエンが好ましい。
の他にトリエン以上のポリエンを含む用語であり、たと
えば、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、
2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,
5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン
などのような鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、
ジシクロペンタジエン、メチルテトラインデン、5−ビ
ニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノル
ボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイソプ
ロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−
イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル
−2,2−ノルボルナジエン、1,3,7−オクタトリ
エン、1,4,9−デカトリエンのようなトリエン;又
は5−ビニル−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニ
ル)−2−ノルボルネン、5−(3−ブテニル)−2−
ノルボルネン、5−(4−ペンテニル)−2−ノルボル
ネン、5−(5−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5
−(5−ヘプテニル)−2−ノルボルネン、5−(7−
オクテニル)−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−
ノルボルネン、6,10−ジメチル−1,5,9−ウン
デカトリエン、5,9−ジメチル−1,4,8−デカト
リエン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジ
エン、13−エチル−9−メチル−1,9,12−ペン
タデカトリエン、5,9,13−トリメチル−1,4,
8,12−テトラデカジエン、8,14,16−トリメ
チル−1,7,14−ヘキサデカトリエン、4−エチリ
デン−12−メチル−1,11−ペンタデカジエンがあ
げられ、その一種を単独で使用してもよく、又は二種以
上を併用してもよい。なお、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン及び/又はジシクロペンタジエンが好ましい。
【0009】エチレン/α−オレフィンの重量比は40
/60〜85/15が好ましく、更に好ましくは50/
50〜75/25である。該重量比が過小であると加硫
ゴムの強度特性が低下する場合があり、一方該重量比が
過大であると加硫ゴムの低温圧縮永久歪が悪化する場合
がある。
/60〜85/15が好ましく、更に好ましくは50/
50〜75/25である。該重量比が過小であると加硫
ゴムの強度特性が低下する場合があり、一方該重量比が
過大であると加硫ゴムの低温圧縮永久歪が悪化する場合
がある。
【0010】ヨウ素価は4〜40が好ましく、更に好ま
しくは7〜35である。ヨウ素価が過小であると加硫速
度が遅くなる場合があり、一方ヨウ素価が過大であると
耐熱性に劣る場合がある。
しくは7〜35である。ヨウ素価が過小であると加硫速
度が遅くなる場合があり、一方ヨウ素価が過大であると
耐熱性に劣る場合がある。
【0011】(A)の製造方法は特に限定されず、チタ
ン系触媒、バナジウム系触媒又はメタロセン系触媒な
ど、種々の触媒を用いて、通常の方法により製造するこ
とができる。また、市販品を用いてもよい。
ン系触媒、バナジウム系触媒又はメタロセン系触媒な
ど、種々の触媒を用いて、通常の方法により製造するこ
とができる。また、市販品を用いてもよい。
【0012】本発明の成分(B)は、エポキシ化脂肪酸
エステル類である。
エステル類である。
【0013】(B)の好ましい具体例としては、エポキ
シ化菜種脂肪酸イソブチル、エポキシ化菜種脂肪酸2エ
チルヘキシル、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油
等をあげることができる。
シ化菜種脂肪酸イソブチル、エポキシ化菜種脂肪酸2エ
チルヘキシル、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油
等をあげることができる。
【0014】(A)と(B)の量は、(A)100重量
部に対して(B)1〜6重量部であり、好ましくは
(A)100重量部に対して(B)2〜4重量部であ
る。(B)が過少であるとブルーム防止効果が不十分と
なり、一方(B)が過多であると(B)成分がブリード
することがある。
部に対して(B)1〜6重量部であり、好ましくは
(A)100重量部に対して(B)2〜4重量部であ
る。(B)が過少であるとブルーム防止効果が不十分と
なり、一方(B)が過多であると(B)成分がブリード
することがある。
【0015】本発明においては、上記の(A)及び
(B)の他に、可塑剤、充填剤等の各種配合剤が適宜添
加配合される。
(B)の他に、可塑剤、充填剤等の各種配合剤が適宜添
加配合される。
【0016】可塑剤とは、通常ゴムに使用される可塑剤
であり、たとえば、プロセスオイル、潤滑油、パラフィ
ン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン、ア
タクチックポリプロピレン、クマロンインデン樹脂など
をあげることができる。
であり、たとえば、プロセスオイル、潤滑油、パラフィ
ン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン、ア
タクチックポリプロピレン、クマロンインデン樹脂など
をあげることができる。
【0017】充填剤としては、SRF、GPF、FE
F、HAF、ISAF、SAF、FT、MTなどの通常
ゴムに用いられるカーボンブラック、微粉ケイ酸、炭酸
カルシウム、タルク、クレーなどの無機充填剤が好まし
く使用される。(A)100重量部あたりの充填剤の含
有量は通常30〜300重量部であり、好ましくは70
〜200重量部である。
F、HAF、ISAF、SAF、FT、MTなどの通常
ゴムに用いられるカーボンブラック、微粉ケイ酸、炭酸
カルシウム、タルク、クレーなどの無機充填剤が好まし
く使用される。(A)100重量部あたりの充填剤の含
有量は通常30〜300重量部であり、好ましくは70
〜200重量部である。
【0018】本発明は、(A)及び(B)を含むゴム組
成物を硫黄系加硫剤により加硫して得られる加硫ゴム組
成物である。
成物を硫黄系加硫剤により加硫して得られる加硫ゴム組
成物である。
【0019】硫黄系加硫剤としては、硫黄及び/又は硫
黄系加硫促進剤であり、硫黄、塩化硫黄、二塩化硫黄、
4,4’−ジチオジモルホリン、モルホリンジスルフィ
ド、アルキルフェノールジスルフィド、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジペンタメチレ
ンチウラムテトラサルファイド、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾー
ル−スルフエンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベ
ンゾチアゾール−スルフエンアミド、N,N−ジイソプ
ロピル−2−ベンゾチアゾールスルフエンアミド、2−
(2,4−ジニトロフエニル)メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリノチオ)
ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジル−ジスルフイド、
ジフエニルグアニジン、トリフエニルグアニジン、ジオ
ルソトリルグアニジン、オルソトリル−バイ−グアナイ
ド、ジフエニルグアニジン−フタレート、アセトアルデ
ヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮
合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒドア
ンモニア、2−メルカプトイミダゾリン、チオカルバニ
リド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリア、トリ
メチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリア、テトラ
メチルチウラムモノスルフイド、テトラエチルチウラム
ジスルフイド、テトラブチルチウラムジスルフイド、ジ
エチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミン酸亜
鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル、ジブチルキサントゲン酸亜鉛、エチレン
チオウレアなどをあげることができる。これら硫黄系加
硫剤は単独又は併用して使用され、(A)100重量部
に対して、通常1〜10重量部、好ましくは2〜8重量
部の割合で使用される。
黄系加硫促進剤であり、硫黄、塩化硫黄、二塩化硫黄、
4,4’−ジチオジモルホリン、モルホリンジスルフィ
ド、アルキルフェノールジスルフィド、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジペンタメチレ
ンチウラムテトラサルファイド、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾー
ル−スルフエンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベ
ンゾチアゾール−スルフエンアミド、N,N−ジイソプ
ロピル−2−ベンゾチアゾールスルフエンアミド、2−
(2,4−ジニトロフエニル)メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリノチオ)
ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジル−ジスルフイド、
ジフエニルグアニジン、トリフエニルグアニジン、ジオ
ルソトリルグアニジン、オルソトリル−バイ−グアナイ
ド、ジフエニルグアニジン−フタレート、アセトアルデ
ヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮
合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒドア
ンモニア、2−メルカプトイミダゾリン、チオカルバニ
リド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリア、トリ
メチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリア、テトラ
メチルチウラムモノスルフイド、テトラエチルチウラム
ジスルフイド、テトラブチルチウラムジスルフイド、ジ
エチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミン酸亜
鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル、ジブチルキサントゲン酸亜鉛、エチレン
チオウレアなどをあげることができる。これら硫黄系加
硫剤は単独又は併用して使用され、(A)100重量部
に対して、通常1〜10重量部、好ましくは2〜8重量
部の割合で使用される。
【0020】加硫助剤としては酸化マグネシウム、酸化
亜鉛などの金属酸化物をあげることができるが、酸化亜
鉛の使用が好ましい。通常これらの加硫助剤は(A)1
00重量部に対して、3〜20重量部使用される。
亜鉛などの金属酸化物をあげることができるが、酸化亜
鉛の使用が好ましい。通常これらの加硫助剤は(A)1
00重量部に対して、3〜20重量部使用される。
【0021】加硫により加硫物を得る具体的な方法をあ
げると、次のとおりである。(A)、(B)及び硫黄系
加硫剤、並びに必要に応じて、可塑剤、加硫助剤、充填
剤、更に必要に応じて酸化亜鉛、ステアリン酸、ポリエ
チレングリコール、難燃剤、酸化カルシウム、発泡助
剤、老化防止剤、ポリブテンやロジン等の粘着性物質な
どを、バンバリー又はニーダー及びロールを用いて混練
し、ゴム組成物を得る。次に、該ゴム組成物を、熱等に
より加硫することにより加硫物を得る。この際の装置と
しては、オーブン、連続熱空気架橋装置、マイクロ波加
熱装置、熱金型などを用いることができる。
げると、次のとおりである。(A)、(B)及び硫黄系
加硫剤、並びに必要に応じて、可塑剤、加硫助剤、充填
剤、更に必要に応じて酸化亜鉛、ステアリン酸、ポリエ
チレングリコール、難燃剤、酸化カルシウム、発泡助
剤、老化防止剤、ポリブテンやロジン等の粘着性物質な
どを、バンバリー又はニーダー及びロールを用いて混練
し、ゴム組成物を得る。次に、該ゴム組成物を、熱等に
より加硫することにより加硫物を得る。この際の装置と
しては、オーブン、連続熱空気架橋装置、マイクロ波加
熱装置、熱金型などを用いることができる。
【0022】本発明の加硫ゴム組成物は、優れた外観を
要求される自動車用ゴム部品、例えばウェザーストリッ
プ、シールスポンジ、ホース等、建築用途としては防水
シート、シールパッキン類、その他工業用部品として家
電部品、グロメット等の用途に最適に適用され得る。
要求される自動車用ゴム部品、例えばウェザーストリッ
プ、シールスポンジ、ホース等、建築用途としては防水
シート、シールパッキン類、その他工業用部品として家
電部品、グロメット等の用途に最適に適用され得る。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。 実施例1〜7及び比較例1〜4 バンバリーミキサー(内容積1.7リットル)を用い、
表1及び表2に示す(A)及び(B)の成分の他に、旭
カーボン製カーボンブラック旭60G 100重量部、
オイル(出光興産製PW380) 60重量部、亜鉛華
5重量部、ステアリン酸 1重量部を混練した。約4
0℃まで冷却し、8インチオープンロールで硫黄 1.
5重量部及び硫黄系加硫促進剤BZ 2重量部、TT
0.5重量部、TRA 0.5重量部、M 1重量部を
添加してコンパウンドを作製した。該コンパウンドのス
コーチタイムをJIS K6300の方法で125℃で
測定した。更に、該コンパウンドを熱プレスを用いて、
170℃で10分間プレス加硫し、2mm厚のシートに
成形した。該シートを室内に7日間放置し、表面状態を
目視観察した。また該シートからJIS K6251の
ダンベル3号形で試験片を採取し引張試験を行った。
表1及び表2に示す(A)及び(B)の成分の他に、旭
カーボン製カーボンブラック旭60G 100重量部、
オイル(出光興産製PW380) 60重量部、亜鉛華
5重量部、ステアリン酸 1重量部を混練した。約4
0℃まで冷却し、8インチオープンロールで硫黄 1.
5重量部及び硫黄系加硫促進剤BZ 2重量部、TT
0.5重量部、TRA 0.5重量部、M 1重量部を
添加してコンパウンドを作製した。該コンパウンドのス
コーチタイムをJIS K6300の方法で125℃で
測定した。更に、該コンパウンドを熱プレスを用いて、
170℃で10分間プレス加硫し、2mm厚のシートに
成形した。該シートを室内に7日間放置し、表面状態を
目視観察した。また該シートからJIS K6251の
ダンベル3号形で試験片を採取し引張試験を行った。
【0024】本発明の要件を満足する実施例1〜7にお
いては、7日間放置後のゴムシート表面のブルームが改
善されていた。また、コンパウンドのスコーチ安定性も
良好であった。一方、本発明の(B)成分を添加しない
比較例1、及び、添加量の少ない比較例2においては、
シート表面に著しいブルームが認められ、外観不良であ
った。さらに、(B)成分の添加量が過多である比較例
3においては、ブリードがあり過少添加と同様に外観は
不良であった。ブルームを抑制する公知技術である、ポ
リエチレングリコールを添加した比較例4は、シート表
面のブルームは無く、外観は良好であった。しかし、コ
ンパウンドのスコーチタイムが短く、成形安定性に劣る
ことを示している。
いては、7日間放置後のゴムシート表面のブルームが改
善されていた。また、コンパウンドのスコーチ安定性も
良好であった。一方、本発明の(B)成分を添加しない
比較例1、及び、添加量の少ない比較例2においては、
シート表面に著しいブルームが認められ、外観不良であ
った。さらに、(B)成分の添加量が過多である比較例
3においては、ブリードがあり過少添加と同様に外観は
不良であった。ブルームを抑制する公知技術である、ポ
リエチレングリコールを添加した比較例4は、シート表
面のブルームは無く、外観は良好であった。しかし、コ
ンパウンドのスコーチタイムが短く、成形安定性に劣る
ことを示している。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】 *:ブリードあり (表の説明) (A)−1 E512F:エチレン−プロピレン−5−
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(JIS−
K−6300−ムーニー粘度試験におけるML1+ 412
5℃=66、エチレン/プロピレンの重量比=70/3
0、ヨウ素価=12、住友化学製エスプレン512F) (A)−2 E502:エチレン−プロピレン−5−エ
チリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(JIS−K
−6300−ムーニー粘度試験におけるML1+4125
℃=62、エチレン/プロピレンの重量比=55/4
5、ヨウ素価=12、住友化学製エスプレン502) (B)−1 O−130P:エポキシ化大豆油(旭電化
製 アデカサイザー O−130P) (B)−2 O−180P:エポキシ化亜麻仁油(旭電
化製 アデカサイザーO−130P) (B)−3 D−32:エポキシ化菜種脂肪酸2エチル
ヘキシル(旭電化製 アデカサイザー D−32) (B)−4 D−55:エポキシ化菜種脂肪酸イソブチ
ル(旭電化製 アデカサイザー D−55)
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(JIS−
K−6300−ムーニー粘度試験におけるML1+ 412
5℃=66、エチレン/プロピレンの重量比=70/3
0、ヨウ素価=12、住友化学製エスプレン512F) (A)−2 E502:エチレン−プロピレン−5−エ
チリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(JIS−K
−6300−ムーニー粘度試験におけるML1+4125
℃=62、エチレン/プロピレンの重量比=55/4
5、ヨウ素価=12、住友化学製エスプレン502) (B)−1 O−130P:エポキシ化大豆油(旭電化
製 アデカサイザー O−130P) (B)−2 O−180P:エポキシ化亜麻仁油(旭電
化製 アデカサイザーO−130P) (B)−3 D−32:エポキシ化菜種脂肪酸2エチル
ヘキシル(旭電化製 アデカサイザー D−32) (B)−4 D−55:エポキシ化菜種脂肪酸イソブチ
ル(旭電化製 アデカサイザー D−55)
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、エ
チレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを
ゴム成分として用い、加工安定性及びスコーチ安定性を
満足できる水準に維持し、かつ耐ブルーム性に極めて優
れた加硫ゴム組成物を提供することができた。
チレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを
ゴム成分として用い、加工安定性及びスコーチ安定性を
満足できる水準に維持し、かつ耐ブルーム性に極めて優
れた加硫ゴム組成物を提供することができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の成分(A)100重量部及び
(B)1〜6重量部を含むゴム組成物を硫黄系加硫剤に
より加硫して得られる加硫ゴム組成物。 (A):エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム (B):エポキシ化脂肪酸エステル類
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001162065A JP2002356589A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 加硫ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001162065A JP2002356589A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 加硫ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002356589A true JP2002356589A (ja) | 2002-12-13 |
Family
ID=19005248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001162065A Pending JP2002356589A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 加硫ゴム組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002356589A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271077A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-10-18 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料系ゴムホース |
JP2020122039A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 三井化学株式会社 | 難燃性エチレン系共重合体組成物および鉄道用製品 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162065A patent/JP2002356589A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271077A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-10-18 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料系ゴムホース |
JP2020122039A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 三井化学株式会社 | 難燃性エチレン系共重合体組成物および鉄道用製品 |
JP7288305B2 (ja) | 2019-01-29 | 2023-06-07 | 三井化学株式会社 | 難燃性エチレン系共重合体組成物および鉄道用製品 |
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