JP2003159856A - 印字制御装置 - Google Patents

印字制御装置

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JP2003159856A
JP2003159856A JP2001363866A JP2001363866A JP2003159856A JP 2003159856 A JP2003159856 A JP 2003159856A JP 2001363866 A JP2001363866 A JP 2001363866A JP 2001363866 A JP2001363866 A JP 2001363866A JP 2003159856 A JP2003159856 A JP 2003159856A
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speed
timing
unit
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JP2001363866A
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Keiichi Abe
敬一 阿部
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Sato Corp
Original Assignee
Sato Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送系の伝達遅延を吸収し、印字位置のずれ
を抑制する。 【解決手段】 従来は、ステッピングモータの相切り換
えのタイミング(A)と同一のタイミング(B)で、ス
トローブ信号(STB)をオンにし、サーマルヘッドに
制御信号を供給し、印字を行う処理を実行していたが、
このSTBをオンにするタイミングを、相切り換えのタ
イミング(A)に対して、搬送系の伝達遅延に対応する
所定の遅延ステップ数分だけ遅延させることにより、搬
送系の伝達遅延を吸収し、印字位置のずれを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字制御装置に関
し、特に、ベルトやギヤを用いて回転駆動力が伝達され
る印字装置の印字位置を制御する印字制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータを使用したサ
ーマルヘッドプリンタにおいては、一般的に、ベルトや
歯車(ギヤ)を用いてステッピングモータの回転駆動力
をプラテンローラ等に伝達する構造になっている。一般
的に、ギヤを用いて回転駆動力を伝達する構造の場合、
正方向へ回転し、所定のタイミングで逆方向へ回転する
と、ギヤの噛み合わせ等に起因するバックラッシュが生
じる。即ち、ギヤの噛み合わせのずれの分だけ、逆方向
へ回転するタイミングが遅れる。このため、バックラッ
シュを吸収するための制御をソフトウェアで行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
の伸びや、ギヤの噛み合わせのずれ、ゴムで構成される
プラテンローラがサーマルヘッドを押圧する圧力によっ
てゴムが変形すること等に起因するステッピングモータ
の回転駆動力の伝達遅れを制御することは行われていな
い。実験の結果、ベルトの伸び、ギヤの噛み合わせ、プ
ラテンローラの圧力、プラテンローラのゴムの硬度等に
よって、ステッピングモータに対して実際の回路上でパ
ルス出力が行われたときから、2乃至3ステップだけ遅
れて、ゴム製のプラテンローラの表面(外周部分)が回
転を開始することが確認された。このように、ステッピ
ングモータが回転を開始するタイミングより、プラテン
ローラの表面が回転を開始するタイミングが遅れる。こ
のため、印字開始位置がずれる場合があるという問題点
があった。これは、用紙を搬送する搬送系の処理と、サ
ーマルヘッドにデータを転送し、印字の開始を制御する
ヘッド系の処理とを、搬送系の伝達遅延を考慮せずに同
期して行っていたためである。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、搬送系の処理と、ヘッド系の処理を非同期
で行い、搬送系の伝達遅延に起因する処理の遅れに対し
て、ヘッド系の処理のタイミングを合わせることによ
り、印字開始位置のずれを抑制し、印字不良をできるだ
け回避することができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印字制
御装置は、印字データを所定の用紙に印字する印字手段
と、用紙を搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送
される用紙の所定の位置に印字データが印字されるよう
に、印字手段の印字タイミングを制御する制御手段と、
搬送手段によって用紙が搬送される搬送速度に応じて、
制御手段が制御する印字手段の印字タイミングを所定の
時間だけ遅延させる遅延手段とを備えることを特徴とす
る。また、搬送手段が用紙を搬送する搬送速度を検出す
る検出手段をさらに備えるようにすることができる。ま
た、遅延手段は、搬送手段が用紙の搬送を開始した直後
から所定の搬送速度まで加速させる期間、制御手段が制
御する印字手段の印字タイミングを、搬送速度に応じ
て、所定の時間だけ遅延させるようにすることができ
る。また、搬送速度と、搬送速度に応じて遅延すべき遅
延時間に対応する情報を記憶する記憶手段をさらに備
え、遅延手段は、記憶手段によって記憶された情報を読
み出し、所定の搬送速度に対応する遅延時間だけ印字タ
イミングを遅延させるようにすることができる。また、
搬送手段が、用紙を所定の搬送速度で搬送し、停止した
後、再び所定の速度で搬送されるまでの停止時間を、搬
送速度に応じて変化させる停止時間制御手段をさらに備
えるようにすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるラベ
ルプリンタの一実施の形態の構成例を示している。同図
に示すように、ラベルプリンタ100は、各部を制御す
る制御部10と、ラベル1に印字を行うサーマルヘッド
5と、制御部10の制御により駆動されるステッピング
モータ(以下では、適宜単にモータと記載する)7と、
ベルト8を介して伝達されるモータ7の回転駆動力によ
って回転し、後述する供給軸4にセットされたラベル連
続体3を構成する台紙2及び台紙2に剥離可能に貼付さ
れたラベル1を搬送するとともに、ラベル1をサーマル
ヘッド5に押圧するプラテンローラ6と、ラベル連続体
3を回転自在に支持する供給軸4と、所定の光を出射す
る発光部と、発光部から出射された光を受光し、受光し
た光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気
信号を出力する受光部とからなり、台紙2及びラベル1
を挟むように発光部と受光部を配し、ラベル1とギャッ
プ(隣接する2つのラベル1の間の台紙2のみの部分)
を受光部の受光量に基づいて検出する位置検出センサ9
とを備えている。
【0007】図2は、図1の実施の形態の電気的な構成
例を示すブロック図である。同図に示すように、制御部
10は、所定の制御プログラムを記憶するROM(re
adonly memory)12と、ROM12に記
憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制
御するCPU(central processing
unit)11と、CPU11が動作する上で必要と
なる各種データを記憶するRAM(random ac
cess memory)13と、後述する制御情報等
を記憶するEEPROM(electrically
erasable and programmable
read only memory)21と、ステッ
ピングモータ7にパルス信号を供給し、ステッピングモ
ータ7を回転させるモータ制御部14と、CPU11か
ら供給される印字すべき文字、図形、及びバーコードな
どの印字データに対応する制御信号を生成し、サーマル
ヘッド5に供給し、印字動作を行わせるヘッド制御部1
5と、CPU11の制御下、位置検出センサ9の発光部
を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力さ
れる電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換し
て位置検出データとしてCPU11に供給するセンサ制
御部16と、外部インタフェース17と、インタフェー
ス20とを備えている。そして、各種データやコマンド
を入力するための入力部18と、入力部18から入力さ
れた入力データや、各種情報を表示するための表示部1
9とがインタフェース20を介して接続されている。入
力部18より入力された入力データは、インタフェース
20を介してCPU11に供給され、表示部19に表示
される各種情報に対応する表示データは、インタフェー
ス20を介してCPU11より供給されるようになって
いる。また、外部インタフェース17を介して、外部に
接続されたホストコンピュータや各種機器との間で各種
データやコマンドの送受信を行うことができるようにな
っている。
【0008】図3は、印字スピード(この例では、ラベ
ル1の搬送速度、又は、ステッピングモータ7の立ち上
げ時の加速度の大きさ。この加速度は、印字スピードが
速いほど急激に加速しなければならないため、大きくな
る)と、正方向加速動作時の遅延ステップ数(正方向加
速動作遅延)と、バックフィード動作(バック動作)時
の遅延ステップ数(バック動作遅延)と、ウェイト時間
の関係を表している。同図に示すように、印字スピード
が速くなるのに伴って、正方向の加速動作時の遅延ステ
ップ数、バック動作時の遅延ステップ数が大きくなって
いる。そして、印字スピードに対応してウェイト時間が
設定される。
【0009】図3において、正方向加速動作時の遅延ス
テップ数は、正方向加速動作時のステッピングモータ7
とプラテンローラ6の間の伝達遅延を表しており、モー
タ制御部14が、ステッピングモータ7に対してパルス
信号(ドライブ信号)の供給を開始したときから、ステ
ッピングモータ7が実際に回転を開始し、正方向加速動
作が始まるまでの間に、モータ制御部14からステッピ
ングモータ7に供給されるパルス信号の数に対応してい
る。パルス信号が1パルスだけステッピングモータ7に
供給されると、ステッピングモータ7は1ステップ分だ
け回転する。
【0010】バック動作時の遅延ステップ数は、バック
動作時のステッピングモータ7とプラテンローラ6の間
の伝達遅延を表しており、モータ制御部14が、ステッ
ピングモータ7に対してパルス信号(ドライブ信号)を
供給したときから、ステッピングモータ7が実際に逆回
転を開始し、バック動作が始まるまでの間に、モータ制
御部14からステッピングモータ7に供給されるパルス
信号の数に対応している。
【0011】従って、遅延ステップ数は、用紙の搬送が
遅延する時間を表している。即ち、モータ制御部14が
ステッピングモータ7に対してパルス信号を供給してか
ら、ゴム製のプラテンローラ6の外周部分が回転し、外
周部分と接する用紙の搬送が開始されるまでの伝達遅延
時間を考慮して、用紙への印字の開始を遅らせる時間を
表している。
【0012】この例の場合、印字スピードが50ミリメ
ートル(mm)/秒のとき(ラベル1及び台紙2が50
mm/秒の速度で搬送方向(図1の左方向)に搬送され
るとき)、正方向加速動作遅延は0ステップ、バック動
作遅延は1ステップとなる。また、印字スピードが10
0mm/秒のとき、正方向加速動作遅延は1ステップ、
バック動作遅延は1ステップとなる。また、印字スピー
ドが150mm/秒のとき、正方向加速動作遅延は2ス
テップ、バック動作遅延は2ステップとなる。また、印
字スピードが200mm/秒のとき、正方向加速動作遅
延は3ステップ、バック動作遅延は2ステップとなる。
また、印字スピードが250mm/秒のとき、正方向加
速動作遅延は3ステップ、バック動作遅延は2ステップ
となる。このように、印字スピードが比較的高速の場合
(ステッピングモータ7が高速で立ち上げられる場合
(加速度が比較的大きい))、2乃至3ステップの伝達
遅延が発生し、印字スピードが低速の場合(ステッピン
グモータ7が低速で立ち上げられる場合(加速度が比較
的小さい))、1乃至2ステップの伝達遅延が発生す
る。
【0013】また、この例の場合、ウェイト時間は、印
字スピードが50mm/秒のとき、20ms(=20/
1000秒)、印字スピードが100mm/秒のとき、
30ms(=30/1000秒)、印字スピードが15
0mm/秒のとき、40ms(=40/1000秒)、
印字スピードが200mm/秒のとき、60ms(=6
0/1000秒)、印字スピードが250mm/秒のと
き、80ms(=80/1000秒)に設定されてい
る。ウェイト時間は、ステッピングモータ7に対してパ
ルス信号の供給を停止してから、ステッピングモータ7
が完全に停止し、再びステッピングモータ7を回転させ
るためにパルス信号の供給を開始するまでに必要な停止
時間であり、このウェイト時間は、印字スピードが速い
ほど長くなる。
【0014】図4は、正方向加速動作時に、搬送系を構
成する各部(モータ制御部14、ステッピングモータ
7、ベルト8、プラテンローラ6)が動作するタイミン
グを示すタイミングチャートである。
【0015】図4(1)は、ステッピングモータ7の理
論上の駆動周期(モータ制御部14がドライブ信号(パ
ルス信号)を出力したとき、直ちにステッピングモータ
7が駆動されると仮定した場合の駆動周期)を表してい
る。図4(2)は、ステッピングモータ7のドライブ信
号の出力タイミングを示している。図4(3)は、ステ
ッピングモータ7が実際に回転動作を開始するタイミン
グを示している。図4(4)は、ベルト8が実際に動作
を開始するタイミングを示している。図4(5)は、プ
ラテンローラ6の外周部分が実際に動作を開始するタイ
ミングを示している。
【0016】遅延時間aは、モータ制御部14が、ステ
ッピングモータ7を起動するためにドライブ信号を発生
し、ステッピングモータ7に供給してから、ステッピン
グモータ7が実際に動作を開始するまでの遅延時間を表
している。遅延時間bは、ステッピングモータ7が実際
に動作を開始してから、ステッピングモータ7の回転駆
動力がベルト8に伝達され、ベルト8が実際に動作を開
始するまでの遅延時間を表している。即ち、ベルト8に
よってステッピングモータ7の回転駆動力が十分にプラ
テンローラ6に伝達されるまでの遅延時間を表してい
る。
【0017】遅延時間cは、ベルト8が実際に動作を開
始してからプラテンローラ6の外周部分が実際に回転を
開始するまでの遅延時間を表している。遅延時間cが発
生するのは、プラテンローラ6が弾力性のあるゴム等で
構成されている場合、サーマルヘッド5がプラテンロー
ラ6を押圧するヘッド圧力(或いは、プラテンローラ6
がサーマルヘッド5を押圧するプラテン圧力)によっ
て、図5に示すように、プラテンローラ6が変形してニ
ップ部分が発生し、内周部分が回転を開始しても、弾性
により外周部分が回転せず、遅延時間cだけ経過して初
めて外周部分も回転を開始するからである。ヘッド圧力
(又はプラテン圧力)は、例えば、1キログラム重/1
平方センチメートルとなる。この遅延は、停止状態から
動作を開始した場合の他、反転動作(バックフィード動
作)を行ったときにも生じる。
【0018】遅延時間dは、遅延時間a乃至cを合計し
たものであり、モータ制御部14がパルス信号をステッ
ピングモータ7に供給してから、プラテンローラ6の外
周部分が実際に回転動作を開始するまでの遅延時間を表
している。
【0019】このように、ステッピングモータ7は、モ
ータ制御部14がステッピングモータ7に対して供給す
るドライブ信号(パルス信号)の立ち上がりのタイミン
グに同期して、1ステップずつ駆動されるが、遅延時間
aだけ遅れて駆動される。そして、ベルト8を介してス
テッピングモータ7の回転駆動力がプラテンローラ6に
伝達されるまでにさらに遅延時間bだけ遅れる。プラテ
ンローラ6の軸(内周部分)にステッピングモータ7の
回転駆動力が伝達され、プラテンローラ6の軸が回転を
開始してから、プラテンローラ6の外周部分が実際に回
転を開始するまでにさらに遅延時間cだけ遅れる。
【0020】図6は、搬送系の動作タイミングと、ヘッ
ド系の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。図6(A)は、ステッピングモータ7の相切り換え
のタイミングを示している。相切り換えとは、例えば、
5相ステッピングモータの場合、励磁方式を、2相励
磁、2・3相励磁、3相励磁、4相励磁、4・5相励
磁、5相励磁、2相励磁、・・・という順番で切り換え
ることである。
【0021】従来は、図6(B)に示すように、相切り
換えのタイミングと同一のタイミングでストローブ信号
をオンにし(STBオン)、サーマルヘッド5に印字デ
ータに対応する制御信号を供給し、サーマルヘッド5に
印加エネルギーを供給するヘッド制御処理を行っていた
(相切り換え#Nと同一のタイミングでSTB#Nをオ
ンにしていた(ここで、Nは任意の自然数))ものを、
図6(C)に示すように、STB#Nをオンするタイミ
ングを、相切り換え#Nのタイミングに対して所定の遅
延時間(図6に示した例の場合、1.5ステップ分)だ
け遅延させる。この遅延時間は、図4の遅延時間dに対
応している。これにより、モータ制御部14がステッピ
ングモータ7に対してパルス信号を供給してから、ラベ
ル1の搬送方向への搬送が実際に開始されるまでの遅延
時間を吸収することができ、ラベル1への印字位置のず
れを抑制することができる。
【0022】なお、ラベル1の搬送方向への搬送停止の
タイミングが、論理上の搬送停止のタイミングから1.
5ステップ分だけ遅延するのに対応して、図6(C)の
STBオン(ヘッド制御処理)は、1.5ステップ分に
対応する時間だけ遅延して終了することになる。
【0023】図7は、ステッピングモータ7の加減速カ
ーブを示すグラフである。縦軸は速度(角速度)であ
り、横軸は時間を表している。ステッピングモータ7
は、パルス信号が供給され、相切り換えを行うことによ
り、停止状態から回転を開始し、相切り換えの間隔を短
くすることにより、回転速度(角速度)を加速させなが
ら一定の速度に到達すると、相切り換えの間隔を一定に
してその速度で回転を続け、停止する前に相切り換えの
間隔を長くして減速を行い、パルス信号の供給を停止し
て、回転を停止する。停止するとき、実際には、ステッ
ピングモータ7は正逆方向に振動し、次第に収束し、や
がて完全に停止する。従って、印字不良を回避するため
には、次にステッピングモータ7の回転を開始してその
回転速度を加速する前に、少なくとも、その振動が収束
するまでの所定の時間xだけ待つ必要がある。この時間
xをウェイト時間(停止必要時間)という。
【0024】このウェイト時間を、ステッピングモータ
7の回転速度に応じて可変にする。即ち、ステッピング
モータ7が高速回転している場合(印字スピードが高速
の場合)、減速して、停止するときの振動が完全に収束
するまでの時間が、低速回転している場合(印字スピー
ドが低速の場合)に比べて長いため、ウェイト時間を高
速回転時には比較的長くし、低速回転時には比較的短く
する。これにより、低速回転時には、停止状態から次の
加速を開始するまでのウェイト時間を短くして効率良く
ステッピングモータ7を駆動することができる。また、
高速回転時には、ウェイト時間を比較的長くして、ステ
ッピングモータ7が完全に停止した後、次の加速を開始
することができる。従って、印字スピードに応じた最適
なウェイト時間を設定することにより、印字処理を効率
的に行うことが可能となる。
【0025】次に、図8のフローチャートを参照して、
ラベル1の搬送速度(印字スピード)に応じて、印字タ
イミングを調整する手順について説明する。まず最初
に、ステップS1において、CPU11により、ステッ
ピングモータ7が正方向加速動作を行っているか否かが
判定される。ステッピングモータ7が正方向の加速動作
を行っていると判定された場合、ステップS2に進む。
【0026】ステップS2においては、CPU11は、
印字スピード(ラベル1の搬送速度)を検出する。これ
は、モータ制御部14がステッピングモータ7に供給す
るパルス信号(相切り換え信号)の単位時間当たりの数
に基づいて検出することができる。或いは、予め規定値
として印字スピードが設定されているので、その印字ス
ピードを取得する。また、印字開始時に、所定の印字ス
ピードが指定された場合にはその印字スピードを取得す
る。
【0027】次に、ステップS3において、CPU11
は、ステップS2において検出した印字スピードに対応
する正方向加速動作時の遅延ステップ数を取得する。印
字スピード毎の正方向加速動作時の遅延ステップ数は、
予めROM12に記憶されているので、CPU11は、
ステップS2において検出した印字スピードに対応する
正方向加速動作時の遅延ステップ数をROM12から読
み出し、RAM13に一時的に記憶させる。
【0028】次に、ステップS4において、CPU11
は、RAM13に記憶させた正方向加速動作時の遅延ス
テップ数に基づいて、印字タイミングの制御を行う。具
体的には、センサ制御部16から供給される位置検出信
号と、モータ制御部14がステッピングモータ7に供給
するパルス信号(相切り換え信号)とから、ラベル1と
サーマルヘッド5の理論上の相対的な位置関係を算出す
る。サーマルヘッド5と位置検出センサ9の間の距離は
一定であり、ステッピングモータ7が1ステップ分だけ
回転したときのラベル1の搬送距離が一定であるので、
これらのデータからラベル1とサーマルヘッド5の相対
的な位置関係を求めることができる。
【0029】次に、CPU11は、ヘッド制御部15を
制御し、ヘッド制御部15がラベル1とサーマルヘッド
5の理論上の相対的な位置関係に基づいて、ラベル1の
所定の位置に印字を行うために、所定のタイミングで所
定の印字データに対応する制御信号をサーマルヘッド5
に対して供給するとき、このタイミングを、上記遅延ス
テップ数分だけ遅らせる。
【0030】一方、ステップS1において、ステッピン
グモータ7が正方向の加速動作を行っていないと判定さ
れた場合、ステップS5に進む。ステップS5において
は、ステッピングモータ7がバック動作を行っているか
否かが判定される。その結果、バック動作を行っている
と判定された場合、ステップS6に進む。
【0031】ステップS6においては、CPU11は、
印字スピードを検出する。これは、モータ制御部14が
ステッピングモータ7に供給するパルス信号(相切り換
え信号)の単位時間当たりの数に基づいて検出すること
ができる。或いは、バック動作時の印字スピードが予め
規定されている場合にはその規定値を取得する。
【0032】次に、ステップS7において、CPU11
は、ステップS6において検出した印字スピードに対応
するバック動作時の遅延ステップ数を取得する。印字ス
ピード毎のバック動作時の遅延ステップ数は、予めRO
M12に記憶されているので、CPU11は、ステップ
S6において検出した印字スピードに対応するバック動
作時の遅延ステップ数をROM12から読み出し、RA
M13に一時的に記憶させる。
【0033】次に、ステップS8において、CPU11
は、RAM13に記憶させたバック動作時の遅延ステッ
プ数に基づいて、印字タイミングの制御を行う。具体的
には、センサ制御部16から供給される検出信号と、モ
ータ制御部14がステッピングモータ7に供給するパル
ス信号(相切り換え信号)とから、ラベル1とサーマル
ヘッド5の理論上の相対的な位置関係を算出する。次
に、CPU11は、ヘッド制御部15を制御し、ヘッド
制御部15がラベル1とサーマルヘッド5の理論上の相
対的な位置関係に基づいて、ラベル1の所定の位置に印
字を行うために、所定のタイミングで所定の印字データ
に対応する制御信号をサーマルヘッド5に対して供給す
るとき、このタイミングを、上記遅延ステップ数分だけ
遅らせる。
【0034】ステップS4若しくはステップS8の処理
が終了するか、又はステップS5において、ステッピン
グモータ7がバック動作を行っていないと判定された場
合、ステップS9に進み、処理の終了が指示されたか否
かが判定される。その結果、処理の終了が指示されてい
ないと判定された場合、ステップS1に戻り、ステップ
S1以降の処理が繰り返し実行される。一方、処理の終
了が指示されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0035】このように、印字スピードに応じて、印字
するタイミングを制御し、搬送系の動作タイミングより
印字タイミングを遅らせることにより、プラテンローラ
6の弾性、プラテン圧力、及びベルト8の伸縮性等によ
って生じるステッピングモータ7の回転駆動力の伝達遅
延を吸収し、所望の印字位置に印字データを印字するこ
とが可能となる。即ち、搬送系の動作遅延に合わせてヘ
ッド系の処理を遅延させることができるので、印字位置
のずれ等に起因する印字不良を抑制することが可能とな
る。
【0036】なお、上記実施の形態においては、本発明
をラベルプリンタに適用する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、他の印字装置にも本発
明を適用することができる。
【0037】また、上記実施の形態の構成、動作、及び
具体的な数値等は例であって、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で適宜変更することができることは言うまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の印字制御
装置によれば、印字手段が、印字データを所定の用紙に
印字し、搬送手段が、用紙を搬送し、制御手段が、搬送
手段によって搬送される用紙の所定の位置に印字データ
が印字されるように、印字手段の印字タイミングを制御
し、遅延手段が、搬送手段によって用紙が搬送される搬
送速度に応じて、制御手段が制御する印字手段の印字タ
イミングを所定の時間だけ遅延させるようにしたので、
搬送系の動作遅延による印字位置のずれを抑制すること
が可能となる。また、搬送手段が、用紙を所定の搬送速
度で搬送し、停止した後、再び所定の速度で搬送される
までの停止時間を、搬送速度に応じて変化させる停止時
間制御手段をさらに備えるようにすれば、搬送速度に適
した停止時間だけ停止させることができるので、印字処
理を効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字制御装置を応用したラベルプリン
タの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1の制御部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】印字スピードと、正方向加速動作時の遅延ステ
ップ数と、バック動作時の遅延ステップ数と、ウェイト
時間の関係を示す図である。
【図4】正方向加速動作時に、搬送系を構成する各部が
動作するタイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】プラテンローラが変形してニップ部分が発生す
る様子を示す図である。
【図6】搬送系の動作タイミングと、ヘッド系の動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図7】ステッピングモータの加減速カーブを示すグラ
フである。
【図8】印字タイミングを調整する手順を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ラベル 2 台紙 3 ラベル連続体 4 供給軸 5 サーマルヘッド 6 プラテンローラ 7 ステッピングモータ 8 ベルト 9 位置検出センサ 10 制御部 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 モータ制御部 15 ヘッド制御部 16 センサ制御部 17 外部インタフェース 18 入力部 19 表示部 20 インタフェース 21 EEPROM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字データを所定の用紙に印字する印字
    手段と、 前記用紙を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される前記用紙の所定の位置
    に前記印字データが印字されるように、前記印字手段の
    印字タイミングを制御する制御手段と、 前記搬送手段によって前記用紙が搬送される搬送速度に
    応じて、前記制御手段が制御する前記印字手段の前記印
    字タイミングを所定の時間だけ遅延させる遅延手段とを
    備えることを特徴とする印字制御装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段が前記用紙を搬送する前記
    搬送速度を検出する検出手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の印字制御装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段は、前記搬送手段が前記用
    紙の搬送を開始した直後から所定の搬送速度まで加速さ
    せる期間、前記制御手段が制御する前記印字手段の前記
    印字タイミングを、前記搬送速度に応じて、所定の時間
    だけ遅延させることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の印字制御装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送速度と、前記搬送速度に応じて
    遅延すべき遅延時間に対応する情報を記憶する記憶手段
    をさらに備え、 前記遅延手段は、前記記憶手段によって記憶された前記
    情報を読み出し、所定の搬送速度に対応する遅延時間だ
    け前記印字タイミングを遅延させることを特徴とする請
    求項1,2又は3に記載の印字制御装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段が、前記用紙を所定の搬送
    速度で搬送し、停止した後、再び所定の速度で搬送され
    るまでの停止時間を、前記搬送速度に応じて変化させる
    停止時間制御手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の印字制御装置。
JP2001363866A 2001-11-29 2001-11-29 印字制御装置 Pending JP2003159856A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516803A (ja) * 2004-10-15 2008-05-22 フジフイルム ディマティックス インコーポレイテッド プリントシステムアーキテクチャ
US7436418B2 (en) 2005-07-25 2008-10-14 Seiko Epson Corporation Thermal printer, thermal printer control method, and printing system

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JP2008516803A (ja) * 2004-10-15 2008-05-22 フジフイルム ディマティックス インコーポレイテッド プリントシステムアーキテクチャ
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