JPH07112566A - 記録装置及びその方法 - Google Patents

記録装置及びその方法

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JPH07112566A
JPH07112566A JP26071293A JP26071293A JPH07112566A JP H07112566 A JPH07112566 A JP H07112566A JP 26071293 A JP26071293 A JP 26071293A JP 26071293 A JP26071293 A JP 26071293A JP H07112566 A JPH07112566 A JP H07112566A
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data
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JP26071293A
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Hiroshi Sonobe
啓 園部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池電圧に応じて消費電力量を調整すること
により、電池電圧が低下した時に記録動作中にローバッ
テリが発生するのを防ぎ、かつ電池電圧が所定値以上の
時には記録速度を速めることができるようにした記録装
置及びその方法を提供することを目的とする。 【構成】 電源として電池5の出力電圧を検出し、その
出力電圧が所定値以上かどうかを判断する。その電池5
の出力電圧が所定値以上であると判断されると、記録紙
を搬送するためのステッピングモータ27の駆動と、サ
ーマルヘッド47の駆動タイミングとが重なるように制
御し、その電池5の出力電圧が所定値以下の時には、記
録紙の搬送するためのステッピングモータ27の駆動
と、サーマルヘッド47の駆動タイミングとが重ならな
いようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池によって駆動され
る、例えば携帯型情報装置などの記録装置及びその方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型の装置により、例えば各種
情報処理や発券等の処理がアウトドアやインドアにて行
なわれている。この種の携帯型の装置では、情報処理部
の他に液晶等の表示部、キーやタッチパネルを有する入
力部やプリンタ部などを備え、携帯し易いように小型で
コンパクトに作られている。また、携帯して移動しなが
らどこでも使用できるように電源として電池が使用され
ている。このような電池により駆動される装置では、電
池容量からくる制限のために連続して装置を使用できる
時間に限度があり、ともすればプログラムの実行中に電
池容量がなくなって重要なデータが破壊されるなどの虞
があった。このため、このような装置では電池残量が所
定レベル以下になると実行中の処理を中断し、必要なデ
ータ等をメモリに保存した後、操作者に電池交換を知ら
せる機能(ローバッテリー処理)が備わっている。この
電池残量の検出は通常、電池電圧に基づいて検出されて
おり、この電池残量検出を図20及び図21を参照して
説明する。
【0003】図20において、電池1400に対する負
荷は、電池1400から電流を供給される全てのユニッ
トを含み、この負荷には、例えば情報処理部としてのC
PUユニット、表示部であるLCDユニット及びプリン
タユニット等が含まれている。この負荷に流れる電流I
は、各ユニットの動作状態に応じて絶えず変化してお
り、これと同時に、電池1400の出力端電圧Vも瞬間
的に変動している。
【0004】一方、電池電圧は図21に示す放電曲線の
ように、時間の経過と共に低下しており、図21におい
て、1500はプリンタユニットの記録ヘッドの32ド
ットを同時に加熱して記録を行う場合の電池電圧の変化
を、1501は同時に20ドットを加熱して記録を行う
時の電池電圧の変化、そして、1502はプリンタユニ
ットを使用しない時の電池電圧の変化を示している。
【0005】一般的に、前述のローバッテリー処理を開
始する電圧は、装置で使用される各電子部品の最低保証
電圧プラス0.2V程度に設定されている(図21の例
では4.8V)。例えばプリンタ以外の負荷を駆動した
場合、瞬間的な電圧ドロップが、例えば0.4Vである
とすれば、電池満充電(7V程度)から無負荷時の電池
電圧で5.2V(=4.8+0.4)までは使用可能で
ある。また、プリントするにあたって、プリント用紙を
送るためのモータを駆動すると、電池電圧の降下は約
0.6V程度であり、5.4V(=4.8+0.6)
で、前述のローバッテリー処理が開始される。この場合
でも電池容量の80%まで使用できる。このような記録
紙の搬送には一般的に、プリントする位置を精度良く制
御するためにステッピングモータを用い、またその駆動
回路としては効率の良い定電流制御回路を使用してい
る。そのトルク−駆動周波数曲線は、図22に示すよう
に、一定の電流値に対しては回転速度が高速になるほど
トルクが低下することが知られている。
【0006】またプリンタの印刷方式が感熱記録の場合
は、そのサーマルヘッドには500〜1000個(ドッ
ト)の発熱体が一列に配置されており、ステッピングモ
ータによって所定の位置まで送られた記録用紙に対し、
例えば24ドット分の発熱体に同時に通電して印刷処理
を実行している。このような、24ドット分を同時に通
電することによって生じる電池の出力端電圧の降下分
は、約0.6V程度である。このようなプリンタ装置に
おいて、より高速な印刷を可能にするためには、下記の
方法が考えられる。即ち、 (1)同時に通電する発熱体の数を増やして、通電(印
刷)に要する時間を短くする。 (2)記録用紙の搬送速度を上げる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば同時に通電する
ドット数を32ドットとして発熱体に通電すると、一回
の通電では約1V程度の電圧降下が生じるが、通電回数
が3回以上連続すると電圧降下量は、場合によっては約
1.5V以上になってしまう。このような場合は、無負
荷時の電池電圧が6.3V(=4.8+1.5)となっ
た時点で、前述のローバッテリ処理が行なわれてしまう
ことになる。この電池電圧6.3Vは、電池容量の約半
分以上が残っている状態を示しており、電池容量を十分
使いきる前に、この電池残量が不十分であると判断され
て再充電されることになる。このように電池残量が多い
時に再充電を行うと、再充電可能な二次電池で問題とな
る周知のメモリ効果が生じてしまう。
【0008】また、前述のように記録紙を高速で搬送す
るためには、高速回転時における搬送用モータのトルク
の低下を防止して高速回転時のモータの脱調等を防ぐ必
要がある。このため、搬送用モータの駆動電流値を大き
くして、高速回転時のトルクを上げている。ところがモ
ータの駆動電流を増やしていくと、このモータの駆動に
より電圧降下量が大きくなり、前述のように電池残量が
多い状態でローバッテリ処理が行われるといった問題が
ある。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、電池電圧に応じて消費電力量を調整することによ
り、電池電圧が低下した時に記録動作中にローバッテリ
が発生するのを防ぎ、かつ電池電圧が所定値以上の時に
は記録速度を速めることができるようにした記録装置及
びその方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下の様な構成を備える。即ち、
記録ヘッドを駆動して被記録媒体に画像を記録する記録
装置であって、前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、
電源として電池の出力電圧を検出し、前記出力電圧が所
定値以上かどうかを判断する判断手段と、前記判断手段
により前記出力電圧が所定値以上であると判断される
と、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送処理と前記
記録ヘッドの駆動タイミングとが重なるように制御し、
前記出力電圧が所定値以下の時には前記記録媒体の搬送
処理と前記記録ヘッドの駆動タイミングとが重ならない
ように制御する制御手段とを有する。
【0011】上記目的を達成するために本発明の記録方
法は以下の様な工程を備える。即ち、記録ヘッドを駆動
して被記録媒体に画像を記録する記録方法であって、電
源として電池の出力電圧を検出し、前記出力電圧が所定
値以上かどうかを判断する工程と、前記出力電圧が所定
値以上であると判断されると、被記録媒体の搬送処理と
前記記録ヘッドの駆動タイミングとが重なるように制御
し、前記出力電圧が所定値以下の時には前記記録媒体の
搬送処理と前記記録ヘッドの駆動タイミングとが重なら
ないように制御する工程とを有する。
【0012】
【作用】以上の構成において、電源として電池の出力電
圧を検出し、その出力電圧が所定値以上かどうかを判断
し、その出力電圧が所定値以上であると判断されると、
被記録媒体の搬送処理と記録ヘッドの駆動タイミングと
が重なるように制御し、出力電圧が所定値以下の時には
記録媒体の搬送処理と前記記録ヘッドの駆動タイミング
とが重ならないようにする。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0014】図1は本実施例の携帯型コンピュータ装置
の外観図である。
【0015】図1において、1は本体ケースを示し、2
は本体1で処理した情報をプリントするサーマルライン
プリンタ、3は本体1にデータを入力するための入力キ
ー、4は入力キー3より入力された情報やオペレータへ
の各種メッセージ等を表示する液晶ディスプレイであ
る。
【0016】図2は携帯型コンピュータ装置の本体1を
背面から見た図であり、5は本体1を駆動するための充
電式電池である。この電池5は、開放電圧1.2VのN
i−Cd電池を5本直列に接続したものであり、公称電
圧6V、放電終了電圧4.8Vである。 [プリンタの基本構造]図3及び図4は、図1に記載さ
れたサーマルラインプリンタ2の基本構造を示す図で、
21はサーマルラインヘッドユニット、22はサーマル
ラインヘッドにデータや電気信号を供給するためのケー
ブルである。23はヘッド取り付け板、24は取り付け
板シャフト、25a,25bはバネで、サーマルヘッド
21をプラテンローラ26に押圧している。27はステ
ッピングモータ(2点鎖線)で、ギア28,29を介し
てプラテンローラ26を回転駆動して、記録用紙の副走
査方向への搬送を行っている。このサーマルラインプリ
ンタ2のシート搬送手段は、搬送回転対となるプラテン
ローラ26と、その従動回転体となるピンチローラ30
とが図示しない板バネ等の付勢手段により圧接されて構
成されている。またプラテンローラ軸の一方には手動ノ
ブ31が取りつけられ、他方にはギア28,29を介し
てステッピングモータ27が連結されている。
【0017】図4は、図3のK方向から見た矢示断面図
で、いま感熱紙32を挿入口から挿入し、ステッピング
モータ27を回転駆動するとプラテンローラ26が回転
するとともにピンチローラ30が従動回転する。これに
より、感熱紙32が両ローラに挾持されプラテンローラ
26の周面に沿ってサーマルラインヘッドユニット21
の位置まで搬送される。
【0018】サーマルラインヘッドユニット21は、図
3に示すようにヘッド取り付け板23に固定されてい
る。このサーマルラインヘッドユニット21の発熱体2
1bは、1ドットのサイズが約0.125mm四方であ
り、512ドットが1列に配置されてプラテンローラ2
6に対面している。このヘッド取りつけ板23はユニッ
ト本体に対して取り付け板シャフト24により回動可能
に取りつけられ、かつシャフト24に取り付けられた捩
りコイルバネ25a,25bによってプラテンローラ2
6に圧接するように構成されている。このときヘッド2
1の発熱体21bはプラテンローラ26の母線と一致し
て圧接され、印刷時には感熱紙32を発熱体21bの表
面に密着させる機能をも果たしている。
【0019】また感熱紙32の有無を検出できるよう
に、感熱紙32の挿入口近傍にはシートセンサ33が設
けられている。このシートセンサ33は感熱紙32が挿
入口に挿入され、センサ33の位置或いはその近傍に位
置して検出されるとオン状態になり、そうでない時には
オフ状態となる。これによって感熱紙32の有無が検出
される。
【0020】また感熱紙32の搬送路であって、シート
センサ33のシート搬送方向の下流側に位置するピンチ
ローラ30の更に下流側にはレジストセンサ34が設け
られている。このレジストセンサ34は、シートセンサ
33と同様に感熱紙32を検出できる。従って、レジス
トセンサ34がオン状態となった時には、感熱紙32は
プラテンローラ26とピンチローラ30とに確実に挾持
されている。よって、このレジストセンサ34がオンし
てから感熱紙32を所定量(所定ステップ)搬送するこ
とによって、感熱紙32の記録位置の頭出しを正確に行
うことができる。なお本実施例では、両センサ33,3
4をフォトインタラプタにて構成しているが、本発明は
これに限定されるものでなく、例えば磁気を利用したも
のを用いても良い。
【0021】このように構成されたサーマルプリンタに
よる印刷方法を以下に説明する。
【0022】サーマルヘッド21とプラテンローラ26
との間に感熱紙32を挿入し、本体制御部(不図示)か
ら後述の方法によりサーマルラインヘッドユニット21
へ印刷データが出力される。この時、サーマルヘッド2
1の512個の発熱体の内、「1」のデータが入力され
た発熱体21bにヒート信号が送られることで発熱体2
1bが加熱される。これにより、サーマルヘッド21に
対面している感熱紙32の表面で、加熱された発熱体2
1bに接している部分がほぼ発熱体21bと同じ面積だ
け変色する。その後、ステッピングモータ27を回転駆
動することによりプラテンローラ26を回転駆動し、プ
ラテンローラ26と感熱紙32との摩擦力によって感熱
紙32を搬送する。その送り量は、ステッピングモータ
27を1ステップ分回転させると、発熱体21bの1辺
の長さに相当する約0.125mmだけ搬送されるように
構成されている。
【0023】以上の構成によるサーマルラインプリンタ
2の概略構成を図5に示す。この図5では、前述の図面
と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略
する。
【0024】本実施例の携帯型コンピュータ装置は、メ
インCPU72とサブCPU41により制御されてお
り、メインCPU72はOSやアプリケーション等の制
御を行い、サブCPU41は、入力手段であるタッチパ
ネル74、LCDコントローラ73などの制御を行って
いる。電池5の出力電圧値は、A/D変換器42(サブ
CPUに含まれている)により8ビットのデジタルデー
タに変換された後、サブCPU42のI/Oポートに入
力される。このA/D変換は、タイマ46により計時さ
れる一定周期で連続的に行なわれ、サブCPU41の内
部レジスタには常に最新の電池電圧に対応したデジタル
値が書き込まれる。56はメインCPU72の制御プロ
グラムや文字フォント等の各種データを記憶しているR
OM、55はメインCPU72のワークエリアとして使
用されるとともに、プリント或いは表示される文字フォ
ントを展開するRAMであり、メインCPU72とサブ
CPU41に共有されている。
【0025】44はサブCPU41の制御プログラム及
びステッピングモータ27を回転駆動するための励磁相
データを記憶しているフィードテーブル等を記憶してい
るROM、45はサブCPU41のワークエリアとして
使用されるとと共に、文字フォントの1ドット列分を格
納しておくためのRAMで、これらROM44及びRA
M45は、アドレスバス及びデータバスを介してサブC
PU41に接続されている。文字データをプリントする
際には、メインCPU72はRAM55に2つのバッフ
ァを2つ用意しておき、ROM56のフォントデータを
参照してRAM55へ文字フォントの展開を行う。次に
バスの占有権をサブCPU41に移し、サブCPU41
はRAM55の1つのバッファからRAM45に文字フ
ォントの1ドット列分のデータを書き込む。さらにサブ
CPU41はRAM45に書き込まれたデータを、サー
マルヘッドユニット21に設けられた512ビットシフ
トレジスタ49にシフトさせる。この間にメインCPU
72は、バスの占有権を再度サブCPU41から移し、
2つのバッファのうちサブCPU41によって読出さ
れ、空になったバッファに次の文字フォント展開を行
い、サブCPU41がいつでも、これらバッファよりパ
ターンデータを読出してRAM45に格納できる状態に
しておく。
【0026】54は感熱紙を搬送するためのステッピン
グモータユニットであり、8ビットシフトレジスタ6
8、出力電流調節機能内蔵ステッピングモータドライバ
67及びステッピングモータ27等を備えている。この
8ビットシフトレジスタ68はプリントデータの送信信
号36のデータをシフト入力している。そして、この送
信信号36に含まれているモータフィードデータがシフ
ト入力され、CPU41からのモータラッチ信号37が
入力されると、モータフィードデータが8ビットシフト
レジスタ68にラッチされる。そして、このラッチされ
たフィードデータ(PHa,PHb,I0a,I0b,I1a,I1b)が、ステ
ッピングモータドライバ67に出力される。このよう
に、このシフトレジスタ68はラッチ回路を備えたシフ
トレジスタである。
【0027】図6は本実施例のサーマルプリンタにおけ
るプリントデータ送信信号36、モータラッチ信号3
7、プリントラッチ信号52の関係を示す図である。
【0028】図6において、Aは3ステップだけステッ
ピングモータ27を回転駆動するタイミングを示し、B
は512ドット分のプリントデータをサーマルヘッド2
1に転送するタイミングを示している。またCは1ステ
ップだけステッピングモータ27を回転駆動するタイミ
ングを示している。
【0029】出力電流調節機能内蔵ステッピングモータ
ドライバ67は、ステッピングモータに流す相電流を調
節することが可能なドライバで、例えばM54670P
(三菱)等に相当している。モータに通電する電流量の
調整は、例えばM54670Pの場合では、送信信号
(PHa,PHb)2本、電流量調節信号(I0a,I
1a,I1b,I1b)4本を用いて実現できる。従っ
て、8ビットシフトレジスタ68から6本の信号がモー
タドライバ67に出力されている。このようにサブCP
U41よりのプリントデータとモータ27の相励磁出力
データ線とを共通にし、ラッチ信号37,52により各
データの切り分けを行っている。
【0030】再び図5に戻り、65はホールド電圧作成
部で、ステッピングモータ27を停止させた状態(ホー
ルド状態)を保つ時に使用する電圧(ホールド電圧7
1)を発生する回路である。64はDC/DCコンバー
タで、電池5の出力電圧を入力して、512ドットライ
ンヘッド21とステッピングモータ27の駆動に使用さ
れるための昇圧電圧69を発生している。66は駆動電
圧切り替え部で、CPU41からのホールド信号38を
入力すると、ホールド電圧71を選択してステッピング
モータユニット54に出力し、相でない時は昇圧電圧6
9を出力する。
【0031】21は512個の発熱体からなる512ド
ットのサーマルラインヘッド47と、1ドット=1ビッ
トで対応する現在ヒート中のプリントデータを一時格納
する512ビットのラッチレジスタ48、及び次回ヒー
ト用のプリントデータを一時格納する512ビットのシ
フトレジスタ49等から構成されるサーマルラインヘッ
ドユニットである。プリントデータの送信信号36、シ
フトレジスタ49からラッチレジスタ48へのデータ転
送を制御するラッチ信号52、ラッチデータによる発熱
体21bの加熱を制御するストローブ信号53などをC
PU41より入力している。このストローブ信号53
は、64個×8ブロック(512個)の全ゲートに接続
されており、1本の制御信号によって512個全ての発
熱体の発熱体のヒート実行を制御することができる。
【0032】60は割込み発生回路で、電池電圧が4.
8V以下になった場合にサブCPU41への割り込み信
号61をアクティブにし、割込みコントローラ75によ
り割り込みを発生させている。この割込み信号により、
サブCPU41は後述する割り込みシーケンスを実行し
た後、割り込みクリア信号62によって割り込み信号6
1をノンアクティブにする。63は本実施例の装置の温
度を検出するサーミスタで、電池電圧と同様に装置温度
のA/D変換後の値がサブCPU41の内部レジスタに
書き込まれる。73は表示部である液晶表示4を制御す
るための液晶(LCD)コントローラ、74は液晶表示
された画面上をタッチしてデータやコマンド等を入力す
るタッチパネルである。また、シートセンサ33により
記録紙の有無を判別し、感熱紙が挿入されるとオートロ
ーディングを行い、レジストセンサ34により感熱紙の
位置決めを行う。これらセンサ33,34は、サブCP
U41に接続され、制御に使用されている。 [サーマルプリンタの制御]以上の構成によるサーマル
ラインプリンタ2の制御の流れについて説明する。尚、
以後の説明において数字の添え字で「h」は16進数表
示を、「b」は2進数表示を、何もつかない場合は10
進数表示とする。
【0033】図6は本実施例のサーマルラインプリンタ
2におけるプリントシーケンスの概略を示す図で、ここ
ではアプリケーション・プログラムを使用してテキスト
ファイルを作成し、そのテキストをプリントアウトする
処理で説明する。
【0034】メインCPU72は、アプリケーション・
プログラムでプリント処理が起動されると、プリント開
始コマンドをサブCPU41に送る。メインCPU72
は、サブCPU41がこのプリント開始コマンドに基づ
く処理を実行している間、並行して動作し、例えばプリ
ントする文字列である「商品A 50コ」をRAM55
のバッファにパターン展開する。そして、サブCPU4
1でのプリント開始コマンド処理の実行終了を待って、
1文字列のプリントコマンドをサブCPU41に送る。
メインCPU72は、サブCPU41が、この1文字列
をプリントしている間、並行して動作し次の文字列「商
品B 80コ」をパターン展開してRAM55のバッフ
ァに記憶しておく。こうして以下同様に、サブCPU4
1による「商品A 50コ」のプリント終了を持って、
行間5mm分の紙送りをサブCPU41に指示する。これ
により、サブCPU41は後述する制御によって5mm分
(40ステップ)の紙送りを実行する。そして、次のプ
リントコマンドにより「商品B 80コ」がプリントさ
れ、引き続いて20mmの紙送り、文字列「納期4月1
日」のプリント、更には10mmの紙送りが実行される。
【0035】こうしてプリントされた結果が、図8の8
00で示されている。 [メインCPU72による制御]前述したように本実施
例では、メインCPU72とサブCPU41で並行して
動作させることによりプリント動作の高速化をはかって
いる。図9は、このメインCPU72の処理を示すフロ
ーチャートで、この処理を実行する制御プログラムはR
OM56に記憶されている。
【0036】メインCPU72は、アプリケーション・
プログラムによりプリントの開始が指示されると、ステ
ップS1で、このプリント開始コマンドを両CPUの通
信領域であるRAM55の所定エリアにセットする。そ
してステップS2で、サブCPU41に対してコマンド
による割り込みをかけ、サブCPU41に後述するプリ
ント開始処理を実行させる。これと同時に、メインCP
U72独自でフォント展開処理をスタートする。
【0037】RAM55のバッファを、バッファ0(ア
ドレス380120h〜38051Fh)とバッファ1
(アドレス380520h〜38091Fh)のダブル
バッファ構成とし、ステップS3では次に展開するバッ
ファを確認する。即ち、どちらのバッファに文字パター
ンを展開するかを示すフォント展開フラグの状態
(“0”または“1”)に応じて、バッファ0が指示さ
れていればステップS4に進み、アプリケーション・プ
ログラムからの指定に応じてROM56に格納されてい
る各文字フォントを参照して、文字コードをビットイメ
ージに変換してバッファ0に展開する。そしてバッファ
0への展開が終了するとステップS5に進み、フォント
展開フラグを“1”にセットしてステップS8に進む。
一方、バッファ1が指示されていればステップS6に進
み、アプリケーション・プログラムからの指定に応じて
ROM56に格納されている各文字フォントを参照し
て、文字コードをビットイメージに変換してバッファ1
に展開する。そしてバッファ1への展開が終了するとス
テップS5に進み、フォント展開フラグを“0”にセッ
トしてステップS8に進む。尚、このフォント展開フラ
グはRAM55に設けられた両CPUの通信領域にセッ
トされている。
【0038】例えば本実施例のように、512ドットの
サーマルラインヘッド21を用いたプリンタでは、図1
1に示す8×16ドットの文字パターンを展開する場
合、ラインヘッド21の長手方向に最大64文字が展開
できることになる。図11の展開例では、文字“H”か
ら文字“I”までの49文字が展開されている。このパ
ターン展開が終了したら、次に展開すべきバッファ0ま
たは1を指示するためにフォント展開フラグを立ててお
く(ステップS5またはS7)。
【0039】こうしてステップS8に進み、1文字列の
プリントコマンドと、必要なパラメータをRAM55の
両CPU通信領域にセットする。図11の展開例では、
バッファの先頭アドレス(下位16ビット)として“0
120h”が、ドット列数として“16”が、展開有効
バイト数として“49”がそれぞれセットされる。
【0040】そしてステップS9に進み、サブCPU4
1のプリント開始処理の終了を待ち、プリント開始処理
が終了するとステップS10に進み、前述のステップS
2と同様に、1文字列プリントコマンドによるコマンド
割り込みをかける。そして更に文字列が継続する場合は
ステップS11よりステップS3に進み、前述と同様の
フォント展開・コマンドセット処理を実行する。このと
きフォント展開フラグの操作によって、メインCPU7
2は、サブCPU41がバッファ0のビットイメージを
プリント中であればバッファ1に、バッファ1のビット
イメージがプリント中であればバッファ0に、それぞれ
文字パターンを展開することになる。
【0041】次に図10のフローチャートを参照して、
サブCPU41側からみたコマンド・インターフェース
処理を説明する。尚、この処理を実行する制御プログラ
ムはROM44に記憶されている。
【0042】サブCPU41は、ステップS21でメイ
ンCPU72からのコマンド割り込みを受けるとステッ
プS22に進み、そのコマンドを解析する。そして、ス
テップS23で、サブCPU41がそのコマンドを実行
中であることをメインCPU72に知らせるためのビジ
ーフラグをセットし、ステップS24で、その指示され
たコマンドを実行する。このコマンドの実行が終了する
とステップS25に進んでビジーフラグをリセットし、
再びステップS21に戻って、メインCPU72からの
次のコマンド割り込みを待つ。 [プリント開始処理]図12は、本実施例のサブCPU
41によって実行されるプリント開始コマンドにより実
行される処理(図10のステップS24の一例)を説明
するためのフローチャートである。
【0043】プリンタによるプリント動作を開始する前
は、プリンタ装置の消費電流を抑えるために、ステッピ
ングモータ27とサーマルヘッド駆動用の電圧は0Vま
たはホールド電圧71に設定されている。そこで、まず
ステップS31で、モータ27の駆動電圧を切った時点
でのモータ27の相励磁信号をセットする。次にステッ
プS32に進み、ステッピングモータ27の駆動用電圧
の出力させるために、DC−DCコンバータ64の発振
を開始させる。これにより、ステッピングモータ27の
駆動電圧が出力される。そしてステップS33で、安定
した駆動電圧が得られるまで、約50m秒待機した後、
ステップS34で確実な紙送りが可能な、初期化用のフ
ィードタイム1500μsecをセットして、ステップ
S35とS36で、ステッピングモータ27を回転駆動
し、記録用紙を逆方向及び順方向に24ステップ分搬送
する。そしてステップS37に進み、実際に記録用紙を
搬送するためのフィード時間をタイマ46にセットす
る。尚、このイニシャル用フィードタイムによる紙送り
は、紙送り系が完全に停止している状態から紙送り系を
回すだけの回転力(プルイントルク)を有しており、ま
たステップS35,S36で、逆方向と順方向に紙送り
したのは、紙送り系のギヤのバックラッシュを1文字列
プリントコマンドの実行前に取り除くためである。
【0044】次に図13のフローチャートを参照して、
本実施例のプリンタのサブCPU41で実行される1文
字列の印刷処理を説明する。
【0045】1文字列のプリントは、サーマルヘッド4
7の一列分の発熱体のヒート(1ドット列プリント)と
紙送りとの連続によりなっている。まずステップS41
で、メインCPU72が設定したバッファアドレス、ド
ット列数、有効バイト数等の各パラメータ値を取得し、
ステップS42で、紙送りステップ数の初期値(1ドッ
ト列をプリントする毎に搬送する量)をRAM55のス
テップカウンタにセットする。バッファアドレスは、メ
インCPU72とサブCPU41の共有のRAM55に
あり、前述したバッファ0,1の先頭アドレスである。
前述のようにサブCPU41が1文字列プリントコマン
ドを実行中に,メインCPU72は次の文字列を文字パ
ターンに展開している。よって、サブCPU41がこの
バッファから直接1バイト単位でプリントデータのハン
ドリングを行なうと、両CPUのアドレスがぶつかって
しまう。そこでステップS43で、サブCPU41はバ
ッファに展開されている16×512のビットイメージ
の内、1ドット列分である512ビット(64バイト)
のデータをサブCPU41専用のRAM45にコピーす
る。このコピーの間だけ、メインCPU72による文字
パターンへの展開処理は毎回中断されることになる。
尚、後述する1ドット列プリントルーチンでは、サブC
PU41はRAM45のアドレス“00XXXXh”
を、メインCPU72はRAM55のアドレス“38X
XXXh”をそれぞれアクセスすることから両者がぶつ
かることはない。
【0046】こうしてステップS43で1ドット列分の
コピーが終了するとステップS4に進み、次回の1ドッ
ト列データをコピーするためにバッファアドレスを64
バイト進めるとともに、プリントするドット列数を計数
しているドット列数を−1する。次にステップS45
で、サブCPU41のRAM45にコピーした64バイ
トのプリントデータで黒データがあるか(ヒートするデ
ータがあるか)をチェックする。黒データがない場合は
ステップS49に進み、ドット列数が“0”でないこと
を確認してステップS50に進み、ステップカウンタを
+1する。これは黒データが含まれていないドット列を
スキップするためのものである。そしてステップS43
に戻り、前述した一連の処理を繰り返す。そしてステッ
プS45で黒データが見つかるとステップS46に進
み、1ドット列のプリントシーケンスを実行する(図1
4〜図16のフローチャート参照して後述する)。
【0047】こうしてステップS46における1ドット
列のプリント処理を終了するとステップS47に進み、
ドット列数の残りが“0”か、即ち、1文字列のプリン
トが終了したかを調べ、終了した時は処理を終了する
が、そうでない時はステップS48に進み、ステップカ
ウンタに“1”をセットしてステップS43に戻る。
【0048】図14〜図16は本実施例のサーマルプリ
ンタにおける1ドット列のプリントのシーケンスを示す
フローチャートである。まず、サーマルヘッド47の5
12ビットシフトレジスタへの送信済みバイト数をカウ
ントするバイトカウンタに“0”をそれぞれ初期値とし
てセットする。
【0049】RAM45に格納されている1バイトのプ
リントデータをハンドリングする。携帯型コンピュータ
では電池容量の制限から、サーマルヘッド47の全ての
発熱体を同時に加熱することが困難である。そのため1
ドット列のプリントデータを、同時に加熱できるドット
数(本例では24ドット)に応じて数回に分割してプリ
ントする。これに基づいてステップS61では、同時ヒ
ート可能なドット数を“24”にセットし、ゲットポイ
ンタ(文字パターンの読出しアドレス)のアドレスを
“100h”に、バイトカウンタを“0”にセットす
る。
【0050】そしてステップS62に進み、そのゲット
ポインタが示すアドレスより1バイトを読出し、ステッ
プS63で、同時ヒート可能ドット数(24)より、そ
のバイトに含まれている黒ドット(データが“1”)数
を引く。そしてステップS64に進み、その同時ヒート
ドット数が負になったか(同時ヒート可能なドット数を
越えたか)どうかを調べ、負でない時はステップS65
に進む。この黒ドット数は、予めサブCPU41のRO
M44の内部に設定しているルックアップテーブル[0
0h〜FFh(8ビット)の各バイトデータ(入力値)
対応した“1”の個数(出力値)が書かれた256個の
データ列]を参照することにより、簡単に求めることが
できる。このようにしてステップS64では、ゲットポ
インタが示すアドレスより読出した1バイトデータが、
今回、通電可能かを調べるものである。
【0051】例えば、図11の文字パターンの展開例に
おいて、最初の1バイトデータは2進数表示で“110
00110”で4個の黒データ“1”が存在しているた
め、このバイトデータを出力した後、残りの同時ヒート
ドット数は“20”(24−4=20)になる。つまり
この1バイトデータはプリント可能であり、サブCPU
41はこの1バイトデータをシリアルポートより、シリ
アルデータ37として512ビットシフトレジスタ49
に転送する(ステップS65)。そしてステップS66
に進み、次の1バイトデータを処理するためゲットポイ
ンタを1つ進め、バイトカウンタを+1する。
【0052】図11の例では、1ドット列方向に49バ
イトがパターン展開されているので、ステップS61の
処理では、有効バイト数として“49”がセットされて
いる。そこでステップS67で、このバイトカウンタが
この有効バイト数に到達しているかどうかを判断し、到
達していない時は未処理のプリントバイトデータがまだ
存在しているためステップS62に戻る。一方、ステッ
プS67でバイトカウンタが有効バイト数に到達してい
る時はステップS68に進み、サーマルヘッド47の最
大1ドット列が64バイト(512ドット)であるか
ら、その差分(64−バイトカウンタ)だけスペースデ
ータ(“0”)をサーマルヘッド47にシフト出力し
て、図15のステップS72に進む。
【0053】以上のループを繰り返し同時ヒートドット
数が“0”未満になった場合はステップS64よりステ
ップS69に進み、同時ヒートドット数が丁度“0”に
なるようなマスク用1バイトデータを用いて、その1バ
イトデータ(オリジナルデータ)の一部をLSB側から
マスクし、ステップS70で、そのマスク処理後の1バ
イトデータをシフトレジスタ49に転送する。そしてス
テップS71で、前述のステップS68と同様に、(6
4−バイトカウンタ)に相当するスペースデータ“0”
をシフトレジスタ49に転送する。このようにして、サ
ーマルヘッドユニット21のシフトレジスタ49には、
同時にヒート可能なドット数の黒データを含むプリント
データ、或いは有効バイト数に相当するプリントデータ
が格納されることになる。そしてこの処理が終了すると
ステップS72に進む。
【0054】ステップS72では、前回のヒート処理が
終了しているかを調べ、終了している時はステップS7
3に進み、ステップカウンタの値が“0”かどうかを判
断する。“0”でない時はステップS74に進み、プリ
ントを行う前に空白のライン分をスキップするための処
理を行う。即ち、フィード励磁時間1m秒に相当するフ
ィードタイマと次の励磁相の相信号をセットする。そし
てステップS75〜S78で、ステップカウンタの値が
“1”になるまで順次、記録紙のフィードを行い、ステ
ップカウンタの値が“1”になるとステップS79に進
み、電池電圧が6.2V以上かを判断する。6.2V未
満の時はステップS76に進み、ステップS76〜S7
8で最後の1ステップ分をフィードする。その後、ステ
ップS72で前のヒートが終わっているのを確認した上
でステップS92に進み、ラッチパルスをサーマルヘッ
ドユニット21のラッチレジスタ48に送り、シフトレ
ジスタ49に格納されていた最初のプリントデータをラ
ッチレジスタ48にラッチする。そしてステップS93
で、ヒートストローブ信号53をオンさせてプリントを
行う。
【0055】一方、ステップS79で、6.2V以上の
時には重ねモードに入ってステップS80に進み、プリ
ントデータをラッチレジスタ48にラッチした後、ステ
ップS81でヒートストローブ信号53をオンにし、直
にモータ27の励磁信号をオンにする(ステップS86
またはステップS89)。ステップS81のヒート開始
後、サブCPU41は電池電圧にかかわらず次のヒート
のために、次にプリントするドット列をシフトレジスタ
49に転送する。
【0056】ステップS82で、バイトカウンタの値が
有効バイト数に到達していないときはステップS83に
進み、まず処理済みのバイトカウンタ分だけスペースデ
ータ(00h)を送信する。次にステップS84に進
み、前述のステップS69で使用したマスク用1バイト
データ「0」「1」を反転したデータによって、オリジ
ナルデータにマスクを処理を行なうことで転送できなか
ったビットに対応した1バイトデータを生成する。そし
てステップS85に進み、“0”になっている同時ヒー
トドット数に初期値“24”をセットし、次のヒートの
準備を行う。ステップS86〜S87で最後の紙送りを
行った後、ステップS63に進む。
【0057】このように第1実施例では、電池電圧が
6.2V以上の時には、最初のヒート(S81)と紙送
りの最後のフィード(S86またはS89)とを重ねる
ことにより、印刷に要する時間を節約している。
【0058】またステップS82でバイトカウンタの値
が有効バイト数に到達している時は、そのドット列のプ
リント処理が終了したことを示しているのでステップS
89〜S91で、1ドット列分だけ記録紙を搬送する。
【0059】また重ねモードでない時はステップS94
〜S96で、前述のステップS82〜S84と同様の処
理を実行し、ステップS97で同時ヒートドット数をセ
ットした後、ステップS63に進む。
【0060】以上のように本実施例のヒート処理は、 A.黒ドット数が同時ヒートドット数“24”になるま
で、サーマルヘッドユニット27のシフトレジスタ49
へ1バイトずつデータを転送する。
【0061】B.64バイト中、未処理のバイト分スペ
ースデータをシフトレジスタ49へ転送する。
【0062】C.ヒート(プリント) D.処理済みのバイト分、スペースデータをシフトレジ
スタ49へ転送して、ステップA以降を実行する。
【0063】以上A〜Dまでのシーケンスを繰り返し
て、サーマルヘッドの1列分のドット列をプリントす
る。
【0064】ヒートストローブ信号53がオンした後、
バイトカウンタ=有効バイト数の時には、1ドット列コ
ピーのためのシーケンスに戻る(図13)。ここでドッ
ト列数が“0”であるかを確認し(ステップS47)、
“1”以上のときには次のドット列のプリントのために
ステップカウンタに“1”をセットした(ステップS4
8)上で、1ドット列コピー(ステップS43)に戻
る。またドット列数が“0”になったら、1文字列プリ
ントコマンドを終了する。
【0065】また、黒データがないままドット列数が
“0”になったときには、ステップS51でステップカ
ウンタの値分だけ紙送りをして、1文字列プリントコマ
ンド処理を終了する。
【0066】[第2の実施例]第1の実施例では、紙送
りの最後のフィードと最初のヒートを重ねた例を上げた
が最後のヒートと最初のフィードを重ねるシーケンスも
可能である。この場合は、図17のフローチャートに示
すように、ステップS101でステップカウンタの値が
“0”(フィード終了)の時にステップS102に進
み、前回のヒートが終了したかどうかを調べ、ヒートが
終了するとプリントデータをラッチレジスタ48にラッ
チし、ステップS104で、そのラインにおける最後の
ブロックに対するヒート(通電)を行う。次にステップ
S105で、バイトカウンタ=有効バイト数であるかを
調べ、バイトカウンタ=有効バイト数でない時はステッ
プS106に進み、前述のステップS83〜ステップS
85と同様にして、ステップS106〜S108で同様
の処理を実行する。そして図14のステップS63に戻
り、バイトカウンタ=有効バイト数になるまで、ブロッ
ク毎の通電(ヒート)処理を行う。そしてバイトカウン
タ=有効バイト数になると、即ち、1ドット列プリント
の最後のヒートの時にはステップS109に進み、電池
電圧が6V以上かを判断し、そうであればヒートの終了
を待たずにメイン処理に戻って重ね処理に入る。
【0067】こうして1ドット列のプリントが終了する
と、ステップカウンタに“1”がセットされ(ステップ
S48)て次のドット列のプリントシーケンスに進み、
再度ステップS101に入ってステップS111に進
み、ステップS114までで、前ドット列のヒート終了
を待たずに、記録紙のフィードが行われる。
【0068】こうして、ステップS109で6V未満の
時はステップS110で前回のヒート終了を待って、次
の1ドット列のデータコピーを行う。このため、ヒート
とフィードとは重ならない。重ねモードの時には最初の
ヒートデータが格納されるまでの処理時間(約100μ
秒)が経過した後に、次の記録紙のフィードが始まる。
ヒート時間の約1m秒において、ほぼ9割に当たる時間
がフィードと重なりプリント時間が節約できる。
【0069】[第3の実施例]前述の第1、第2の実施
例はそれぞれフィードの最後と最初にヒートを重ねるも
のであるが、双方を重ねることも可能である。そのシー
ケンスを示すフローチャートを図18および図19に示
す(図中、ステップS72以前のシーケンスは前述の第
1実施例と同じである)。
【0070】第3実施例によれば、ヒートが2回ある場
合にはフィードがほぼ連続して行われ、ヒートのために
紙が停止することがなくなる。ここでヒートが1回とな
った時には最初にフィードした時に最後のフィードとヒ
ートが重なると、ヒート開始後に第2実施例のごとく次
のヒートデータをシフトレジスタ49に格納した後、電
圧が6V以上ある場合、ステップカウンタに基づいてフ
ィードを始めてしまうことも考えられるが、図18およ
び図19のようにフィードタイマが“0”になるまで待
つシーケンスとすることで、フィード同士の重なりを防
止している。またヒートにおいても前のビットを待って
次のプリントデータのラッチをするようにしたため重な
ることがない。
【0071】図18および図19では、前述の図15お
よび図16と同じ処理部分は同じステップ番号で示して
いる。すなわち、ここでは、電池電圧が6.2V以上の
時はステップS81の最初のヒート(1ドット列の最
初)と最後のフィード(ステップS86またはステップ
S89)とが重なり、そのドット列の最後のヒート(ス
テップS93)の後、ステップS120で電池電圧が6
V以上の時はそのまま元の処理に戻るため、次にドット
列に記録紙を移動するためのフィードが、この最後のヒ
ートの終了を待たずに開始される。
【0072】このように第3実施例によれば、1ドット
列をプリントするために、サーマルヘッドの発熱素子が
ブロック単位に複数回ヒートされる時、電池電圧が所定
値以上の時、最初のブロックのヒートと最初のフィード
とが重なり、最後のブロックのヒートと次のラインに移
動するためにヒートとが重なるため、プリントに要する
時間を短縮できる。
【0073】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0074】以上説明したように本実施例によれば、記
録紙の搬送やプリントヘッドの走査を行うモータの駆動
シーケンスを電池の残量に応じて切り替えることによ
り、プリント動作中にローバッテリの発生を抑えること
ができる。
【0075】また、電池電圧が所定以下になっても、そ
の電池を使用できるため、電池が充分に放電されていな
い状態で再充電されることによるメモリ効果が防止さ
れ、電池の寿命を損なうことがなくなる。
【0076】また高速にプリントできる効果がある。
【0077】尚、前述の実施例では、ブロック単位のプ
リント処理毎に、モータを1ステップ分回転させて記録
紙を搬送しているので、プリントされたドット位置が記
録紙の搬送方向にズレることが考えられるが、この1ス
テップ分は約0.125mmに相当していて極めて微小な
ズレであるため、プリントされた文字や画像の品位には
ほとんど影響がない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
池電圧に応じて消費電力量を調整することにより、電池
電圧が低下した時に記録動作中にローバッテリが発生す
るのを防ぎ、かつ電池電圧が所定値以上の時には記録速
度を速めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の携帯型コンピュータ装置の外観図で
ある。
【図2】本実施例の携帯型コンピュータ装置を背面から
見た斜視図である。
【図3】本実施例の携帯型コンピュータ装置のプリンタ
の構造を示す図である。
【図4】図3の矢示断面図である。
【図5】本実施例のサーマルラインプリンタの構成を示
すブロック図である。
【図6】本実施例のサーマルラインプリンタのプリント
タイミングを示す図である。
【図7】本実施例のサーマルラインプリンタにおけるプ
リントシーケンスを説明するための図である。
【図8】図7のプリントシーケンスでプリントされた例
を示す図である。
【図9】本実施例のサーマルラインプリンタにおけるメ
インCPUの制御処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施例のサーマルラインプリンタにおける
サブCPUの制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施例のサーマルラインプリンタにおける
RAM上への文字パターンの展開例を示す図である。
【図12】本実施例のサーマルラインプリンタにおける
プリント開始コマンド処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】サブCPUによる1文字列のプリント処理を
示すフローチャートである。
【図14】1ドット列のプリント処理を示すフローチャ
ートである。
【図15】1ドット列のプリント処理を示すフローチャ
ートである。
【図16】1ドット列のプリント処理を示すフローチャ
ートである。
【図17】第2実施例を示すフローチャートである。
【図18】第3実施例を示すフローチャートである。
【図19】第3実施例を示すフローチャートである。
【図20】一般的な電池電圧低下を説明するための概略
図である。
【図21】電池の放電曲線とローバッテリ電圧を説明す
るための図である。
【図22】一般的なステップモータのトルクに対する駆
動周波数曲線を例示する図である。
【符号の説明】
1 携帯型コンピュータ本体 2 サーマルラインプリンタ 3 入力キー 4 表示部 5 充電式電池 21 サーマルラインヘッドユニット 26 プラテンローラ 27 (紙送り用)ステッピングモータ 41 サブCPU 42 A/D変換器 44 ROM 45 RAM 47 512ドットラインヘッド 48 512ビットラッチレジスタ 49 512ビットシフトレジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを駆動して被記録媒体に画像
    を記録する記録装置であって、 前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、 電源として電池の出力電圧を検出し、前記出力電圧が所
    定値以上かどうかを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記出力電圧が所定値以上であると
    判断されると、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送
    処理と前記記録ヘッドの駆動タイミングとが重なるよう
    に制御し、前記出力電圧が所定値以下の時には前記記録
    媒体の搬送処理と前記記録ヘッドの駆動タイミングとが
    重ならないように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの複数の記録要素を所定
    数の記録要素単位に分割して駆動することにより記録す
    る記録手段を更に有し、前記判断手段により前記出力電
    圧が所定値以上であると判断されると、最初の所定数の
    記録要素の駆動タイミングと前記搬送処理とを重ねるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドの複数の記録要素を所定
    数の記録要素単位に分割して駆動することにより記録す
    る記録手段を更に有し、前記判断手段により前記出力電
    圧が所定値以上であると判断されると、最後の所定数の
    記録要素の駆動タイミングと前記搬送処理とを重ねるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドの複数の記録要素を所定
    数の記録要素単位に分割して駆動することにより記録す
    る記録手段を更に有し、前記判断手段により前記出力電
    圧が所定値以上であると判断されると、最初及び最後の
    所定数の記録要素の駆動タイミングと前記搬送処理とを
    重ねることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドを駆動して被記録媒体に画像
    を記録する記録方法であって、 電源として電池の出力電圧を検出し、前記出力電圧が所
    定値以上かどうかを判断する工程と、 前記出力電圧が所定値以上であると判断されると、被記
    録媒体の搬送処理と前記記録ヘッドの駆動タイミングと
    が重なるように制御し、前記出力電圧が所定値以下の時
    には前記記録媒体の搬送処理と前記記録ヘッドの駆動タ
    イミングとが重ならないように制御する工程と、 を有することを特徴とする記録方法。
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