JP2003159323A - 排便方法及び排便器具 - Google Patents
排便方法及び排便器具Info
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Abstract
を使い捨て可能になるようコストを抑制できる排便方法
及び排便器具を提供することにある。 【解決手段】 肛門から腸内に挿入できる筒体2を先端
側から長尺の袋体3内に挿入し、袋体3の先端部分を筒
体内部から外方に向かうようにし結束して引張部材とし
た。
Description
とができない人の便を容易な操作で強制的に排出する排
便方法及び排便器具に関する。
には処置する人が便を指で掻き出していた。人の指で処
置することは処置される人にとって不快であり、処置に
時間を要するという問題もあった。そこで、本発明人は
破砕刃によって便を徐々に破砕して排出させる排便器具
を発明し、実用に供している。この排便器具を繰り返し
使用することは、洗浄等を行っていても患者にとって不
快なものであった。しかし、排便器具を使い捨てにする
とコストが高くなっていた。
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、非常に容
易な操作で強制的に排便でき、装置を使い捨て可能にな
るようコストを抑制できる排便方法及び排便器具を提供
することにある。
発明の構成は、 1) 肛門から腸内に挿入できる筒体を先端側から長尺
の袋体内に挿入し、袋体の先端部分を筒体内部から外方
へ引張する引張部材を設けた排便器具を用意し、同排便
器具を肛門から腸内の所定位置まで挿入しながら、筒体
の先端を便に押し付け、かつ引張部材で袋体を筒体内部
へ引き込み、腸内の便を筒体内部へ取り込むようにし
て、筒体後部から袋体に便を収容した状態で体外に強制
的に排出するようにした排便方法 2) 排便器具を腸内の所定位置まで挿入した後に引張
部材をさらに引張して袋体を筒体内部に引き込み、袋体
の動きによって腸内の便を筒体内部の袋体内部へ取り込
むようにした前記1)記載の排便方法 3) 袋体の後端部に袋体の径を筒体の外径より大巾に
小さくする弾性体を設け、筒体の内側に向かう際に強く
収縮し、便を強く捕捉できるようにした前記1)又は
2)記載の排便方法 4) 袋体の中間の所定間隔離した複数箇所に筒体の外
径より小さく収縮するようにした弾性体を設け、筒体の
内側に向かう際に収縮し、便を保持できるようにした前
記1)〜3)いずれかに記載の排便方法 5) 肛門の外周肌に付着できて肛門から洩れた汚物を
外部に洩れないようにするシール部を袋体後端部に形成
した前記1)〜4)いずれかに記載の排便方法 6) 肛門から腸内に挿入できる筒体を先端側から長尺
の袋体内に挿入し、袋体の先端部分を筒体内部から外方
へ引張する引張部材を設け、肛門から腸内に挿入しなが
ら筒体の先端を便に押し付け、かつ引張部材で袋体を筒
体内部へ引き込み、腸内の便を筒体内部の袋体内部へ取
り込むようにして、筒体後部から袋体に便を収容した状
態で体外に強制的に排出するようにした排便器具 7) 袋体の後端部に袋体の径を筒体の外径より大巾に
小さくする弾性体を設け、筒体の内側に向かう際に強く
収縮し、便を強く捕捉できるようにした前記6)記載の
排便器具 8) 袋体の中間の所定間隔離した複数箇所に筒体の外
径より小さく収縮するようにした弾性体を設け、筒体の
内側に向かう際に強く収縮し、便を強く保持できるよう
にした前記6)又は7)記載の排便器具 9) 肛門の外周肌に付着できて肛門から洩れた汚物を
外部に洩れないようにするシール部を袋体後端部に取り
付けた前記6)〜8)いずれかに記載の排便器具 10) シール部に屎尿を吸収する吸収パッドを設けた
前記6)〜9)いずれかに記載の排便器具 11) 筒体の先端を拡巾する拡巾機構を設ける構造に
した前記6)〜10)いずれかに記載の排便器具 12) 拡巾機構が、空気の注入・注出で拡縮するバル
ーンを筒体の先端部外周に設ける構造にした前記11)
記載の排便器具 13) 拡巾機構が、弾性がある材質で拡巾した形状の
拡巾部を設け、腸内で拡巾部を開くよう拡巾部を弾性変
形で収縮した状態に保持する保持手段を設ける構造にし
た前記11)記載の排便器具 14) 拡巾機構が、筒体の先端に拡縮片を拡縮自在に
複数設け、複数の拡縮片に保護シートを張り渡し、筒体
内部に拡縮片と係合して拡げる係合部材を進退自在に設
ける構造にした前記11)記載の排便器具 15) 袋体の先端に筒体の内部を通過できる大きさの
板状部材を設けた構造にした前記6)〜14)いずれか
に記載の排便器具 16) 筒体及び筒体外周を覆う袋体を内部に挿入する
ようにして外筒を取り付けた前記6)〜15)いずれか
に記載の排便器具 17) 筒体を内部に挿入するようにして外筒を取り付
け、外筒を取り付けた状態で袋体に挿入するようにした
前記6)〜15)いずれかに記載の排便器具 18) 引張部材を駆動で引張する構造にした前記6)
〜17)いずれかに記載の排便器具 19) 操作しやすいよう筒体に持手を設ける構造にし
た前記6)〜18)いずれかに記載の排便器具 20) 袋体の途中を折り重ねるようにした前記6)〜
19)いずれかに記載の排便器具にある。
ら腸内へ挿入して行く。この際には、排便器具の挿入に
合わせて、引張部材を筒体の後方に引く。引張部材を引
くことによって、また筒体が挿入されることによって筒
体の外周側に位置する袋体が前方に引き寄せられ、筒体
の先端でターンして袋体が筒体の先端から筒体内部に引
き込まれて行く。排便器具を腸内へ挿入することによっ
て筒体の内部に腸内の便が入って行く。ここで筒体内部
に入って行く便は、筒体の先端から内部に取り込まれて
行く袋体の内部に入って行くことにもなる。このように
して便を筒体内部に取り込みながら、筒体後方に引張部
材を引いて行くと、筒体の後端から袋体に収容された状
態で便が排出される。排便器具を腸内の所定位置まで挿
入した後にさらに袋体を筒体内部に引き込むようにした
ものは、袋体が筒体の外周側を前方に移動し、筒体内部
に引き込まれる動きによって、袋体に接触した便を筒体
に取り込むようにしてさらに多くの便を筒体内部に取り
込んで排出できるようにする。袋体の後端部に弾性体を
設けたものは、袋体に便を十分に収容し、袋体の後端部
が筒体の先端でターンすると、弾性体が収縮して袋体の
後端部の径を筒体の外径より大巾に小さくする。これに
より、収容された便の後端面の大部分も袋体の一部で覆
い強く捕捉することとなる。袋体の複数箇所に弾性体を
設けたものは、便を収容した状態の袋体の複数箇所を弾
性体の弾性力で筒体の外径より小さく収縮することによ
り、便を複数箇所で把持するようにして、便を強く保持
する。シール部を袋体後端部に取り付けたものは、排便
器具を肛門との間から汚物が洩れた際に肛門のまわりの
狭い範囲にシールして外部に洩れないようにする。シー
ル部に吸収パッドを設けたものは、肛門から洩れた汚物
を吸収パッドに吸収して取り扱いが容易にできるように
する。筒体を袋体に挿入し、引張部材を設けて排便器具
としたものは、非常にシンプルな構造の排便器具とな
る。拡巾機構を設けたものは、腸内へ挿入した筒体の先
端を拡巾し、面積広く便を筒体内部に誘導して多くの便
を筒体内部に取り込めるようにする。拡巾機構がバルー
ンであるものは、肛門から腸内に筒体を挿入した後にバ
ルーンに空気を注入してバルーンを膨張させ、便を多く
取り込むようにし、筒体の肛門への挿入・取出時には、
バルーンから空気を注出してバルーンを収縮するように
する。拡巾機構が弾性のある材質で拡巾部を設けたもの
は、拡巾部を保持手段により収縮した状態で保持し、腸
内で保持手段を解除して弾性により拡巾部を拡巾させる
ようにする。拡巾機構が、拡縮片を拡縮自在に設けるも
のは、拡縮片が腸内に位置するよう筒体を挿入し、係合
部材を進行させて拡縮片に係合させて拡縮片を拡巾させ
るようにする。袋体の先端に板状部材を設けたものは、
筒体内部に引き込まれる袋体が便を取り込む空間を形成
しやすいようにする。外筒を設けるようにしたものは、
外筒を肛門に挿入し、この内穴で筒体を進退させてスム
ーズに作業を行う。引張部材を駆動するものは、駆動に
より引張部材を引張して人の手によらず便を袋体内に取
り込む動きができるようにする。筒体に持手を設けたも
のは、処置する人が持手を持つようにして筒体を操作し
やすくする。袋体の途中を折り重ねるようにしたもの
は、筒体の外周に短い長さで取り付けられるようにでき
る。
ムや樹脂フィルムより厚い樹脂シート、薄いゴム、シリ
コンゴムなどがあり、防水性を有し人体に害を与えない
材質のものが好ましい。引張部材としては、紐体や棒
体、袋体を結束したものなどがあり、強度やコスト等か
ら決めればよい。本発明において、筒体内部の袋体内に
便を収容する動きとしては、筒体を腸内の便に押し込む
動きをさせて袋体をフリーにし、筒体の動きで筒体内部
に便が入って行くことにより袋体を筒体内に入るよう移
動させるものや、筒体を腸内の便に押し込みながら、筒
体内に袋体を引張するものや、筒体を腸内の所定の位置
に保持し、袋体を筒体内に向かうようにするものがあ
り、状況に応じて使い分けるようにすればよい。また、
筒体を複数回進退させるようにしてもよく、筒体の方向
を変えながら行うようにしてもよい。処置を行う際に
は、処置される人の肛門又は排便器具にクリームやゼリ
ーを塗って、肛門を傷つけないように、かつ円滑に排便
器具を肛門から腸内に挿入できるようにするのが望まし
い。筒体の径は成人の場合、20mm程度であり、年
齢、体格等に合わせて変えるようにするのが好ましい。
筒体は、人体に害を与えない材質で腸壁などを傷めない
形状、硬さのものが好ましい。袋体の底部は袋体のまま
でもよいし、紐体で引くことが行いやすいように板状の
底板を設けるようにしてもよい。また、底部を袋体の厚
手の同一材質として底板を形成するようにしてもよい。
袋体に設ける弾性体には、ゴム、紐ゴムなどがあり、腸
や肛門を傷つけない軟らかいものが好ましく、かつ、十
分な弾性力を得やすいものがよい。また、袋体を弾性力
のある部材で構成し、一部を肉厚な環状部分にして環状
な弾性体としてもよい。拡巾機構には、筒体を内筒と外
筒の2重筒とし、内筒の先端が拡巾した形状になるよう
にし、弾性変形させて外筒内に収容するようにし、外筒
の先端から内筒の先端を突出させて弾性により拡巾する
ものや、筒体の先端を拡巾可能な形状にし、外部で紐状
物を引くことで筒体の先端を拡巾させるものなどがあ
り、省スペースでかつ簡単な機構のものが好ましい。袋
体の表面には、便を多く取り込むことができるように凹
凸や筋目を設けるようにしてもよい。
体的に説明する。 実施例1(図1〜6参照) 図1〜6に示すのは、後端部及び中間の複数箇所に弾性
体を設けた袋体の先端に板状部材を設け、この袋体内に
筒体を挿入するようにし、筒体の基端側に持手を設け、
袋体の途中を折り重ねるようにし、袋体後端部に吸収パ
ッドを備えたシール部を設けた排便器具の例であって、
筒体を肛門から腸内に挿入しながら袋体を筒体内部に引
き込み、さらに筒体挿入後に袋体を筒体内部に引き込む
ようにして腸内の便を筒体内部の袋体内部へ取り込むよ
うにし、強制的に排便する排便方法の例である。図1は
実施例1の排便器具の断面図である。図2は実施例1の
排便器具の説明図である。図3〜5は実施例1の排便方
法及び排便器具を使用している状態を示す説明図であ
る。図6は実施例1の排便方法及び排便器具で袋体に便
を収容した状態を示す説明図である。図中、1は排便器
具、2は筒体、2aはフランジ部、2bは持手として用
いた持手部、3は袋体、3aは板状部材として用いた底
板、3bは引張部材として用いた結束部、3cは後端
部、4はシール部、4aは環状の粘着部、4bは環状の
吸収パッド、5は弾性体として用いた袋体後端の環状ゴ
ム、6は弾性体として用いた袋体中間の環状ゴム、Bは
便、hは人である。
腸内の所定位置まで挿入できる径、長さの筒体2を設け
る。筒体2の先端は、肛門や腸を傷つけないよう角のな
い丸みを帯びる形状にし、筒体2の後端には鍔状のフラ
ンジ部2aを設けている。さらにフランジ部2aから後
方に筒体2を延長し、持手部2bとする。次に、筒体2
を覆うことができ、さらに長さが筒体2よりも十分に長
く細い袋体3を設ける。袋体3の後端部3cには、弾性
によって袋体3の後端を閉じるよう力を加える環状ゴム
5を後端部3cに沿って設ける。さらに袋体3の途中に
所定間隔離して環状ゴム6を複数設ける。この袋体3の
後端部3cの環状ゴム5及び途中の環状ゴム6を拡げる
ようにし、筒体2を先端から挿入するようにして、筒体
2に袋体3を取り付ける。環状ゴム5はフランジ部2a
近くに位置させ、後端部3c近くの袋体3は折り返すよ
うに重ねて所定量の長さの袋体3部分が筒体2の外周に
位置するようにする。次に、筒体2の先端で、袋体3を
折り返すようにターンさせ、筒体2の内穴を貫通させる
ようにする。この折り返し部分に、袋体がターンして筒
体内に形成する空間を閉じるよう底板3aを設ける。底
板3aより後方でかつ筒体内部に位置することとなる袋
体3は、小さく束ねるようにして結束部3bで結束さ
せ、筒体2の後端から後方に突出させ、袋体3を後方に
引張する引張部材とする。次に、袋体3の後端部3cに
シール部4を設ける。シール部4は、袋体3の後端部3
cを後方に延長しかつ徐々に拡径する部分を設けて短く
折り返し、さらに外周側に円板状に形成し、外周縁近く
に環状の粘着部4aを設け、その内側に環状の吸収パッ
ド4bを設ける。
いて強制的な排便を行うには、まず、処置される人の肛
門に滑りやすくして肛門を保護するクリームを塗って、
排便器具1を持手部2bを持つようにして肛門から腸内
に向って徐々に挿入して行く(図3(a))。筒体2が
腸内の便に押しつけられることによって、便Bが円筒状
にくり抜かれるようになる。この際に、腸内に挿入する
筒体2の挿入長さに合わせるようにして体外で袋体3の
結束部3bを引くようにする。これにより、腸内の便B
を筒体2の内部で袋体3内部に取り込んで行く。また、
袋体3が筒体2の内部に取り込まれることによって、筒
体2を覆った袋体3がその分筒体前側に移動する。この
袋体3の動きは、袋体3の結束部3bを後方に引張する
ことによってスムーズに行われる(図3(b),
(c))。これによって筒体2の腸内への挿入長さに応
じた量の便Bを袋体3内に収容することができる。
さまで筒体2を腸内に挿入したならば、シール部4の吸
収パッド4bが肛門外周側の人肌に接触するとともに、
粘着部4aが吸収パッド4bの外側で人肌に粘着する。
また、袋体3が便Bを収容しながら筒体2内部に移動す
る際には、図2に示すように袋体3の途中に設けた環状
ゴム6が筒体外周から内穴に移動する際にフリーな状態
となった際に袋体3の径を小さくするよう収縮する。こ
の環状ゴム6は複数箇所に設けているので図6に示すよ
うに便を収容した袋体3の複数箇所の径を小さくして便
を確実に保持する。
ば、その位置を保って、さらに結束部3bを後方に引い
て行く。結束部3bを後方に引くことにより、袋体3
は、筒体2の外周で徐々に前方に移動し、筒体2の先端
から筒体2の内穴の内部に移動していく動きをする。こ
れによって、筒体2の外周側で袋体3に付着した便が徐
々に前方に移動し、筒体2の先端で袋体3によって内部
に取り込まれていく。また、腸の動き等によっては、便
に密着した袋体が筒体に引き込まれることにより吸引さ
れ便が引き込まれるようにもなる。このようにして便を
取り込んで行き、袋体3の縮めた分が移動して行くと、
袋体3の環状ゴム5がその弾性による収縮力で適度に筒
体2に保持されながらスライドするように前方に移動し
て行く(図4(a))。環状ゴム5が筒体2の先端から
内側がフリーになる位置まで移動すると、環状ゴム5の
弾性による収縮によって、袋体3の外径が大巾に小さく
なる(図4(b))。これによって、筒体2の内部で袋
体3内に取り込んだ便Bを確実に袋体3内に収容し捕捉
した状態にできる。また、この際には、シール部4に設
けた袋体3の延長部分が前方に送り出されることにな
る。
袋体3への便の収容が終了となる。この位置は袋体3に
印などをつけて処置する人にわかるようにするのが好ま
しい。このように袋体3への便の収容が終了したなら
ば、筒体2を図5(a)に示すように肛門より外部に引
き出すようにする。図5(a)で分かるように、このよ
うに筒体2を引き抜くようにすると、筒体2は直接、肛
門や腸内の便に触れることがないので、筒体2の再利用
が衛生的にできる。また筒体2を肛門から引き抜く場合
には、筒体2を引き抜くのに従ってある程度便を収容し
た袋体を途中まで引き抜くようにしてもよい。筒体2を
肛門から引き抜いたならば、便を収容した袋体を肛門か
ら体外へ引き抜くよう結束部3b又は便を収容した袋体
部分を体外で引張する(図5(b),(c))。この際
に、便が付着していることがありえる袋体の面は、この
時点で露出している面とならないので、衛生的である。
また、この際に肛門から汚物が洩れ出た場合にも、肛門
の外周でシール部4でシールしているので外部に洩れ出
るようなことがなく衛生的に処理できる。また、洩れた
汚物の水分は、吸収パッド4bで吸収されるので、より
洩れ出ることを防げるとともに、その後の処理を容易に
できる。さらに、袋体3に収容した便を体外に排出した
後に、シール部4を肛門外周の人肌からはがすように取
りはずす。この際には、吸収パッド4bで肛門及びその
外周を拭くようにすればさらに衛生的で患者も不快に感
じることなく処理が行える。このようにして強制的に排
出した便は、袋体に収容された状態なので、そのまま廃
棄すればよい。排便器具1はコストを非常に抑えている
ので使い捨てにしても処置コストを抑制できる。このよ
うに本実施例1の排便方法及び排便器具では、容易な操
作で効果高く多くの便を強制的に排便でき、非常に有用
である。
ル部を設けないようにした排便器具及び排便方法の例で
ある。実施例1の他の例では、図7に示すようにシール
部を設けないようにし、図8,9に示すように、袋体の
端部分が環状ゴム5で径を大巾に小さくするようにして
便を保持し、筒体2を肛門から引き抜く前に便を収容し
た袋体3を体外に取り出すようにしている。このように
筒体2を最後に肛門から取り出すようにしてもよい。
部を設けないようにし、袋体の途中に弾性体を設けず、
引張部材として紐体を設けた例である。図中、8は紐体
である。図10に示す実施例1の他の例では、シール部
を設けないようにし、袋体の途中に弾性体を設けず、引
張部材として紐体8を用いている。このようによりシン
プルな構造にしてさらにコストの抑制ができるようにし
てもよい。
けた排便器具の例である。図11は実施例2の排便器具
の説明図である。図中、10はバルーン、10aは空気
注入出路である。実施例2では、筒体2の先端外周に、
外周側、斜め前方に拡がる環状のバルーン10を設けて
いる。バルーン10には、筒体2の内穴又は筒体2内部
に設ける空気注入出路10aによって筒体2後方の外部
の図示しない空気送り装置によって空気が注入・注出さ
れる。処置を行う際には、腸内に位置させた後に、図示
しない空気送り装置により空気注入出路10aを介して
バルーン10を空気を送ってバルーン10を膨張させ
る。このバルーン10を膨張させた状態で便に筒体を押
しつけることにより腸内の多くの便をバルーンにより筒
体内部へ誘導でき、さらに多くの量の便を一度に処理で
きる。処置後に筒体2を体外に引き抜く際には、バルー
ン10より空気を注出してバルーン10が収縮した状態
にすればよい。その他、符号、作用、使い方は実施例1
と同じである。
拡縮片を機構で動かして拡縮するようにした排便器具の
例である。図12は実施例3の排便器具の説明図であ
る。図中、12は内筒、13は拡縮片、14は保護シー
トである。実施例3の排便器具では、図12に示すよう
に筒体先端に拡縮する動きができる拡縮片13を筒体先
端の円周に沿って複数設け、複数の拡縮片の内側・外側
を覆うように保護シート14を設ける。さらに筒体2の
内部に進退自在な内筒12を設ける。拡縮片13は後端
部を内径側に突出するようにして、内筒12先端で後端
部を前方に押されることにより拡縮片13が拡巾するよ
うにする。このように拡縮片13と内筒12によって拡
巾するようにしてもよい。その他符号、作用、使い方は
実施例1と同じである。
質で拡巾部を設け、拡巾部を弾性変形で収縮した状態に
保持する保持手段を設けた排便器具の例である。図13
は実施例4の排便器具の説明図である。図中、16は内
筒、17は拡巾部である。実施例4では、筒体2の内穴
に進退自在に内筒16を設け、内筒16の先端に弾性の
ある材質で拡巾部を設ける。使用前の状態では、拡巾部
17を弾性変形させて筒体内に収容するようにし、筒体
2を保持手段としている。腸内に挿入した際には、筒体
2に対して内筒16を進行させて、拡巾部17を筒体の
前方に突出させ、拡巾部17が弾性による復元力によっ
て拡巾した形状になるようにし、強制的な排便を行った
後には、内筒16を退行させて拡巾部17を筒体内に弾
性変形させて収容して体外に取り出すようにする。その
他符号、構成、作用、使い方は実施例1と同じである。
で袋体が前方に移動するようにした排便器具の例であ
る。図14は実施例5の排便器具の断面図である。図
中、18は外筒、19はガイド棒である。実施例5の排
便器具では、筒体2の外周を覆う袋体3のさらに外周を
覆うように外筒18を設けている。処置を行う際には、
外筒18を肛門に挿入して、外筒18内で筒体2をスム
ーズに進退させて処置を行えば、より容易に使用できる
排便器具となる。その他符号、構成、作用、使い方は実
施例1と同じである。
外筒を設けるようにした排便器具の例である。図15は
実施例6の排便器具の断面図である。図中、21は外筒
である。実施例6の排便器具では、筒体2の外周を覆う
外筒21を設け、筒体2及び外筒21を覆うように袋体
3を取り付けるようにしている。このように筒体と袋体
の間に外筒21を設けるようにしてもよい。その他符
号、構成、作用、使い方は実施例1と同じである。
便器具の例である。図16は実施例7の排便器具の断面
図である。図中、22は内筒、23はローラー、24は
ローラー、25はギア、26はモーターである。実施例
7の排便器具では、引張部材として内筒22を設け、筒
体の後方に内筒22を突出させて、この突出部分を挾む
ようにローラー23,24を設け、ローラー23をモー
ター26で駆動するようにギア25を設けている。挾む
ようにローラー23,24を設けることで、内筒だけで
なく、便を収容した袋体もある程度引張できるようにし
ている。このように駆動で袋体を引張するようにしても
よい。その他符号、構成、作用、使い方は実施例1と同
じである。
外筒を設けるようにした排便器具の例である。図17は
実施例8の排便器具の断面図である。実施例8の排便器
具では、筒体2の外周を覆う外筒21を設け、筒体2及
び外筒21を覆うように袋体3を取り付け、袋体3の後
端が外筒21の後端部に位置するようにしている。この
ように外筒21を設けるようにしてもよい。その他符
号、構成、作用、使い方は実施例6と同じである。
及び排便器具に用いた袋体の他の例を示す説明図であ
る。図18〜21に示すように、袋体には、単なる袋状
のもの、弾性体を設けたもの、シール部を設けたものが
あり、状況やコストによって決めればよい。
制的に排便でき、装置を使い捨て可能になるようコスト
を抑制できる。排便器具を腸内の所定位置まで挿入した
後さらに袋体を筒体内部に引き込むようにしたものは、
さらに多くの便を一度に排出でき、効果高く処置でき
る。袋体の後端部に弾性体を設けたものと、袋体の複数
箇所に弾性体を設けたものは、より確実に袋体に収容し
た便を袋体とともに排出できるようにする。シール部を
袋体後端部に取り付けたものと、シール部に吸収パッド
を設けたものは、より衛生的に処置を行うようにでき
る。拡巾機構を設けたものは、より多くの便を排出で
き、さらに効果高く処置が行える。拡巾機構がバルーン
であるものは、より安全に使用できる拡巾機構にでき
る。拡巾機構が弾性のある材質で拡巾部を設けたもの
は、操作が簡単でコストを抑制した拡巾機構にできる。
拡巾機構が拡縮片を拡縮自在に設けるものは、確実に拡
巾できる拡巾機構にできる。袋体の先端に板状部材を設
けたものは、より確実に便を袋体内に収容できる。外筒
を設けるようにしたものは、よりスムーズに処置を行う
ことができ、より容易に処置できる。引張部材を駆動す
るものは、より容易な操作で処置が行える。持手を設け
たものは、より操作性を向上させて処置が行える。袋体
の途中を折り重ねるようにしたものは、より小型化でき
る。
る状態を示す説明図である。
る状態を示す説明図である。
る状態を示す説明図である。
収容した状態を示す説明図である。
便器具の断面図である。
用している状態を示す説明図である。
用している状態を示す説明図である。
断面図である。
の他の例を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 肛門から腸内に挿入できる筒体を先端側
から長尺の袋体内に挿入し、袋体の先端部分を筒体内部
から外方へ引張する引張部材を設けた排便器具を用意
し、同排便器具を肛門から腸内の所定位置まで挿入しな
がら、筒体の先端を便に押し付け、かつ引張部材で袋体
を筒体内部へ引き込み、腸内の便を筒体内部へ取り込む
ようにして、筒体後部から袋体に便を収容した状態で体
外に強制的に排出するようにした排便方法。 - 【請求項2】 排便器具を腸内の所定位置まで挿入した
後に引張部材をさらに引張して袋体を筒体内部に引き込
み、袋体の動きによって腸内の便を筒体内部の袋体内部
へ取り込むようにした請求項1記載の排便方法。 - 【請求項3】 袋体の後端部に袋体の径を筒体の外径よ
り大巾に小さくする弾性体を設け、筒体の内側に向かう
際に強く収縮し、便を強く捕捉できるようにした請求項
1又は2記載の排便方法。 - 【請求項4】 袋体の中間の所定間隔離した複数箇所に
筒体の外径より小さく収縮するようにした弾性体を設
け、筒体の内側に向かう際に収縮し、便を保持できるよ
うにした請求項1〜3いずれかに記載の排便方法。 - 【請求項5】 肛門の外周肌に付着できて肛門から洩れ
た汚物を外部に洩れないようにするシール部を袋体後端
部に形成した請求項1〜4いずれかに記載の排便方法。 - 【請求項6】 肛門から腸内に挿入できる筒体を先端側
から長尺の袋体内に挿入し、袋体の先端部分を筒体内部
から外方へ引張する引張部材を設け、肛門から腸内に挿
入しながら筒体の先端を便に押し付け、かつ引張部材で
袋体を筒体内部へ引き込み、腸内の便を筒体内部の袋体
内部へ取り込むようにして、筒体後部から袋体に便を収
容した状態で体外に強制的に排出するようにした排便器
具。 - 【請求項7】 袋体の後端部に袋体の径を筒体の外径よ
り大巾に小さくする弾性体を設け、筒体の内側に向かう
際に強く収縮し、便を強く捕捉できるようにした請求項
6記載の排便器具。 - 【請求項8】 袋体の中間の所定間隔離した複数箇所に
筒体の外径より小さく収縮するようにした弾性体を設
け、筒体の内側に向かう際に強く収縮し、便を強く保持
できるようにした請求項6又は7記載の排便器具。 - 【請求項9】 肛門の外周肌に付着できて肛門から洩れ
た汚物を外部に洩れないようにするシール部を袋体後端
部に取り付けた請求項6〜8いずれかに記載の排便器
具。 - 【請求項10】 シール部に屎尿を吸収する吸収パッド
を設けた請求項6〜9いずれかに記載の排便器具。 - 【請求項11】 筒体の先端を拡巾する拡巾機構を設け
る構造にした請求項6〜10いずれかに記載の排便器
具。 - 【請求項12】 拡巾機構が、空気の注入・注出で拡縮
するバルーンを筒体の先端部外周に設ける構造にした請
求項11記載の排便器具。 - 【請求項13】 拡巾機構が、弾性がある材質で拡巾し
た形状の拡巾部を設け、腸内で拡巾部を開くよう拡巾部
を弾性変形で収縮した状態に保持する保持手段を設ける
構造にした請求項11記載の排便器具。 - 【請求項14】 拡巾機構が、筒体の先端に拡縮片を拡
縮自在に複数設け、複数の拡縮片に保護シートを張り渡
し、筒体内部に拡縮片と係合して拡げる係合部材を進退
自在に設ける構造にした請求項11記載の排便器具。 - 【請求項15】 袋体の先端に筒体の内部を通過できる
大きさの板状部材を設けた構造にした請求項6〜14い
ずれかに記載の排便器具。 - 【請求項16】 筒体及び筒体外周を覆う袋体を内部に
挿入するようにして外筒を取り付けた請求項6〜15い
ずれかに記載の排便器具。 - 【請求項17】 筒体を内部に挿入するようにして外筒
を取り付け、外筒を取り付けた状態で袋体に挿入するよ
うにした請求項6〜15いずれかに記載の排便器具。 - 【請求項18】 引張部材を駆動で引張する構造にした
請求項6〜17いずれかに記載の排便器具。 - 【請求項19】 操作しやすいよう筒体に持手を設ける
構造にした請求項6〜18いずれかに記載の排便器具。 - 【請求項20】 袋体の途中を折り重ねるようにした請
求項6〜19いずれかに記載の排便器具。
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