JP2003158311A - 磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、およびこれらの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、およびこれらの製造方法

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JP2003158311A
JP2003158311A JP2001355103A JP2001355103A JP2003158311A JP 2003158311 A JP2003158311 A JP 2003158311A JP 2001355103 A JP2001355103 A JP 2001355103A JP 2001355103 A JP2001355103 A JP 2001355103A JP 2003158311 A JP2003158311 A JP 2003158311A
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Hiroaki Ono
洋明 小野
Junji Matsuzono
淳史 松園
Shoji Terada
尚司 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センス電流の分流を抑制し、かつ再生時のバル
クハウゼンノイズ等を低減させる磁気抵抗効果素子、磁
気抵抗効果型磁気ヘッド、およびこれらの製造方法を提
供する。 【解決手段】下部シールド,下部電極層および非磁性層
で構成される第1のGMR層21と、反強磁性層,固定
層,およびスペーサ層で構成される第2のGMR層23
と、その上部に外部磁界に応じて磁化方向が変化する軟
磁性材料からなる自由層兼磁束導入層207と、その上
部に絶縁層208aを設け、その絶縁層208aの一部
に自由層兼磁束導入層207および上部シールドに接す
る上部電極を設け、また、第1のGMR層21の上に、
第2のGMR層23、自由層兼磁束挿入層207、上部
電極209、および絶縁層208aの側面に接する硬磁
性層210と、その硬磁性層210の上部に絶縁層20
8bとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、外部磁
界検出を行う磁気抵効果素子(MR素子)、特に、スピ
ンバルブ型磁気抵抗効果素子(SVMR:Spin Valve M
agneto Resistive)構成によるGMR(Giant Magneto
Resistive )素子、およびこれらMR素子を感磁部に有
する磁気抵抗効果型磁気ヘッド、およびこれらの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図148は、従来のスピンバルブ型磁気
抵抗効果型素子を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッドの一
例の斜視図である。従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
aは、たとえば、図148に示すように、外部磁界に応
じて、抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子(GMR素子
とも言う)2aと、そのGMR素子2aの両端に、検出
電流を流すための電極層3が形成されている。
【0003】図149は、図148の磁気抵抗効果型磁
気ヘッドのGMR素子の付近の拡大図である。図149
において、ハッチングは省略している。
【0004】GMR素子2aは、図149に示すよう
に、たとえば、外部磁界に応じて磁化方向が変化する軟
磁性材料からなる自由層4と、強磁性材料からなる固定
層5と、この固定層5の磁化を固定する反強磁性層6
と、自由層4と固定層5との間に介在される非磁性層
(スペーサ層とも言う)7と、自由層4の上部に非磁性
保護層8とが、下地層9上に積層された積層構造部を有
し、その積層構造部の側面に、自由層4の磁気的安定性
を確保するために、たとえば、積層面内方向に磁化した
永久磁石層10が形成され、その永久磁石層10の上部
には、検出電流を流すための電極層11が形成されてい
る。
【0005】上述した構成の磁気抵抗効果素子2aは、
センス電流、すなわち抵抗変化の検出を行う検出電流
を、電極層3から電極層11を介して、積層構造部の面
方向に、たとえば、図に向かって左から右に向かって通
電して、抵抗値を測定することにより磁界の変化を検出
する。
【0006】一般に上述したような構成の磁気抵抗効果
素子は、CIP(Current In Plane)型スピンバルブ型
磁気抵抗効果素子と言われている。また、図149に示
したように、自由層4の下部に固定層5および反強磁性
層6が形成されている磁気抵抗効果素子2aは、一般的
に、ボトムスピンバルブ(BSV:Bottom spin valve
)型GMR素子と言われている。
【0007】また、不図示の自由層4の上部に固定層5
および反強磁性層6が形成されている磁気抵抗効果素子
は、一般的に、トップスピンバルブ(TSV:Top Spin
Valve)型磁気抵抗効果素子と言われている。
【0008】上述したCIP型スピンバルブ型磁気抵抗
効果素子では、膜厚方向の断面で、伝導電子が所要の通
電断面積を得るために、比較的大きな幅、すなわち大面
積を必要とする。
【0009】また、CIP型スピンバルブ型磁気抵抗効
果素子では、一般的に、その素子の上部および下部が、
不図示の絶縁体によって挟み込まれた構成を有すること
から、放熱性に劣り、長時間の連続使用において、構成
膜が熔融するなどの恐れがある。
【0010】また、上述したCIP型磁気抵抗効果素子
に対して、積層構造部の積層方向、すなわち、積層膜の
垂直方向にセンス電流を通電する、いわゆるCPP(Cu
rrent Perpendicular to Plane)型磁気抵抗効果素子が
知られている。
【0011】このCPP型磁気抵抗効果素子は、CIP
型磁気抵抗効果素子に比べて小型化することができる。
そして、たとえば、このCPP型磁気抵抗効果素子を磁
気ヘッドに用いた場合には、磁気ヘッド全体がより小型
化され、高記録密度を図る上で有利となる。
【0012】また、CPP型スピンバルブ型磁気抵抗効
果素子は、その通電電極が積層構造部を挟んでその両面
に配置されることから放熱効果に優れ、安定した動作が
なされ、信頼性に優れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なSVGMR(Spin Valve Giant Magneto Resistive)
構成によるCPP型GMR効果素子の側面に直接に、そ
の自由層の磁気的安定性を確保するために、所望の方向
に磁化された硬磁性層を有する磁気抵抗効果素子が考案
された。
【0014】図150は、CPP型スピンバルブ型磁気
抵抗効果素子の側面に、硬磁性層が形成された磁気抵抗
効果素子の一例を示す斜視図である。
【0015】磁気抵抗効果素子では、図150に示すよ
うに、図に向かって右側面を、磁気記録媒体と対向する
面であるABS(Air Bearing Surface )面とし、図に
向かって左下から右上方向をトラック幅方向、また、左
右方向をハイト方向(または奥行き方向)とする。ま
た、ハイト方向は、上述した磁気記録媒体から挿入され
る磁界の方向である。
【0016】上述した磁気抵抗効果素子は、たとえば、
BSV型GMR素子の場合には、図150に示すよう
に、不図示の下部シールド上に、下部電極層および非磁
性層などのGMR素子の一部の層で構成される第1のG
MR層21が積層され、その上部に所望の幅、たとえ
ば、記録媒体のトラックの幅の絶縁層22が積層され、
その絶縁層22の一部に、たとえば、反強磁性層および
固定層などのGMR素子の一部の層で構成される第2の
GMR層23が積層され、その上部に自由層兼磁束導入
層24が積層され、その上部に上部電極25が積層され
た積層構造部を有する。
【0017】また、上述した積層構造部のトラック幅方
向の両側面には、第1のGMR層21上に硬磁性層26
が積層され、その上部には絶縁層27が積層されてい
る。ここで、図に向かって手前側の硬磁性層26は、説
明のために省略している。そして、上述した絶縁層27
と上部電極25の上部には、不図示の上部シールドが形
成されている。
【0018】図151は、図150の磁気抵抗効果素子
の第2のGMR層23の付近を拡大した図である。
【0019】たとえば、第2のGMR層23がパターニ
ングにより形成された場合には、図151に示したよう
に、下部がパターニングされずに残り、扇状に形成され
る場合がある。
【0020】次に、上述した図150の構成の磁気抵抗
効果素子の製造方法の一例を説明する。
【0021】まず、上述のGMR素子では、たとえば、
不図示の下部シールド上に下部電極および非磁性層を積
層して、第1のGMR層21を形成する。そして、その
第1のGMR層21に上部に、ボトム型GMR素子の自
由層よりも下部の層、具体的には、たとえば、反強磁性
層、固定層、および非磁性層を順に積層する。
【0022】そして、パターニングによりハイト形成を
行い、そのパターニングにより形成された溝に絶縁層2
2を埋め込む。
【0023】ここで、ハイトとは、GMR素子をABS
面に接する構造ではなく、ABS面から垂直方向に、所
望の距離だけ離れて形成されている構造をいう。そし
て、ハイト形成とは、上述のハイトを形成するために、
ABS面から所望の距離だけ離して、所望のGMR素子
の奥行きの長さ、かつトラック幅方向に長い矩形の不図
示の第1のマスクを上述した第1のGMR層21の上部
に形成し、その第1のマスクに応じてパターニングを行
い、ABS面から所望の距離だけ離れたGMR素子を形
成することである。
【0024】そして、次に自由層兼磁束導入層24およ
び上部電極25を順に積層し積層膜を形成する。
【0025】そして、次に、たとえば、パターニングに
より、トラック形成を行い、そのパターニングにより形
成された溝に硬磁性層26および絶縁層27を積層す
る。
【0026】トラック形成とは、たとえば、トラック幅
方向に不図示の磁気記録媒体のトラック幅に応じた幅、
かつ、ハイト方向に所望の長さの矩形の不図示の第2の
マスクを、上述した積層膜の上部に形成してパターニン
グを行い、所望のトラック幅に応じた幅を有する積層構
造部を形成することである。
【0027】そして、この積層構造部の上部に、不図示
の上部シールドを積層して、所望のCPP型GMR素子
を形成する。
【0028】また、上述した構成のGMR素子では、硬
磁性層26と素子とが直接に接続されている。このた
め、この硬磁性層26は、自由層兼磁束導入層24の端
部に発生する磁区を解消して、この自由層兼磁束導入層
24に外部磁界、すなわち磁気記録媒体からの信号磁界
が導入される再生時に、自由層兼磁束導入層24の端部
に存在する磁区によって、磁化回転に不連続性を生じ、
バルクハウゼンノイズを発生させることを抑制する。ま
た、通常、この硬磁性層26は高い導電性を有する。
【0029】しかし、上述した図150のような構造の
GMR素子においては、上部電極25および自由層兼磁
束導入層24の側面と硬磁性層26の接触面積が大き
く、硬磁性層26が高い導電性を有することから、セン
ス電流、すなわち抵抗変化の検出を行う検出電流が、こ
の接触部から硬磁性層26へ分流してしまうという問題
点がある。
【0030】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、センス電流の分流を抑制し、かつ再生時のバ
ルクハウゼンノイズ等を低減させる磁気抵抗効果素子、
磁気抵抗効果型磁気ヘッド、およびこれらの製造方法を
提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁
界に応じて磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由
層と、強磁性材料からなる固定層と、前記固定層の磁化
を固定する反強磁性層と、前記自由層と前記固定層の間
に介在されるスペーサ層とが積層された積層構造部と、
前記積層構造部の下部に形成された第1の電極と、前記
第1の電極の下部に形成された第1のシールドと、少な
くとも前記積層構造部の側面に形成され前記自由層の磁
化の安定を確保する硬磁性層と、前記積層構造部の上部
に形成された絶縁層と、前記絶縁層の上部に形成された
第2のシールドとを有する磁気抵抗効果素子であって、
前記絶縁層の一部に、前記積層構造部と前記第2のシー
ルドとを電気的に接続する第2の電極を有する。
【0032】また、好適には、前記絶縁層と前記自由層
の間に第2の電極を含む。
【0033】本発明によれば、たとえば、第1のシール
ド上に、第1の電極、反強磁性層、固定層、非磁性層に
より構成されるスペーサ層、および少なくとも一部が外
部と接している自由層とが積層された積層構造部を有す
る。その積層構造部の上部には、絶縁層および第2のシ
ールドが形成されている。そして、少なくともその積層
構造部の側面に硬磁性層が形成されている。また、絶縁
層の一部には、積層構造部と前記第2のシールドとを電
気的に接続する第2の電極が形成されている。
【0034】そして、たとえば、第1のシールドと第2
のシールドとの間に検出用のセンス電流が通電される。
そして、センス電流は、たとえば、第2のシールドか
ら、第2の電極、自由層、スペーサ層、固定層、反強磁
性層、および第1の電極を介して、第1のシールドに流
れる。そして、絶縁層では、センス電流が第2の電極に
流れた場合に、たとえば、硬磁性層にそのセンス電流が
流れるのを防止することができる。
【0035】また、たとえば、絶縁層と自由層の間に、
第2の電極が薄く形成されている場合であっても、この
第2の電極を介してセンス電流が硬磁性層に流れる電流
の量は微小である。
【0036】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じ
て磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由層と、前
記自由層の上部に形成され強磁性材料からなる固定層
と、前記固定層の上部に形成され前記固定層の磁化を固
定する反強磁性層と、前記自由層と前記固定層の間に介
在されるスペーサ層とが積層された積層構造部と、前記
積層構造部の下部に形成された第1の電極と、前記第1
の電極の下部に形成された第1のシールドと、前記積層
構造部の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保
する硬磁性層と、前記積層構造部の上部に形成された第
2の電極と、前記第2の電極の上部に形成された第2の
シールドとを含む磁気抵抗効果素子であって、前記積層
構造部の自由層と第2のシールドの間に形成され、か
つ、少なくとも、前記積層構造部の自由層より上部の、
前記スペーサ層、前記固定層、および前記反強磁性層を
一部に含む絶縁層を有する。
【0037】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じ
て磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由層を挟ん
で前記自由層の両面に、それぞれ強磁性材料からなる第
1および第2の固定層と、前記固定層の磁化を固定する
第1および第2の反磁性層と、前記自由層と前記各第1
および第2の固定層との間に介在される第1および第2
のスペーサ層とが積層された積層構造部と、前記積層構
造部の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保す
る硬磁性層と、前記積層構造部の下部に形成された第1
の電極と、前記第1の電極の下部に形成された第1のシ
ールドと、前記積層構造部の上部に形成された第2の電
極と、前記第2の電極の上部に形成された第2のシール
ドとを含む磁気抵抗効果素子であって、前記積層構造部
の自由層と第2のシールドの間に形成され、かつ、少な
くとも、前記積層構造部の自由層より上部の、前記第2
のスペーサ層、前記第2の固定層、前記第2の反強磁性
層、および第2の電極を一部に含む絶縁層とを有する。
【0038】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を
含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、前記磁気抵抗
効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
変化する軟磁性材料からなる自由層と、強磁性材料から
なる固定層と、前記固定層の磁化を固定する反強磁性層
と、前記自由層と前記固定層の間に介在されるスペーサ
層とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の下部
に形成された第1の電極と、前記第1の電極の下部に形
成された第1のシールドと、前記積層構造部の側面に形
成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層と、
前記積層構造部の上部に形成された絶縁層と、前記絶縁
層の上部に形成された第2のシールドとを含み、前記絶
縁層のうちの少なくとも一部に、前記積層構造部と前記
第2のシールドとを電気的に接続する第2の電極を有す
る。
【0039】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を
含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、前記磁気抵抗
効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
変化する軟磁性材料からなる自由層と、前記自由層の上
部に形成され強磁性材料からなる固定層と、前記固定層
の上部に形成され前記固定層の磁化を固定する反強磁性
層と、前記自由層と前記固定層の間に介在されるスペー
サ層とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の下
部に形成された第1の電極と、前記第1の電極の下部に
形成された第1のシールドと、前記積層構造部の側面に
形成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
と、前記積層構造部の上部に形成された第2の電極と、
前記第2の電極の上部に形成された第2のシールドとを
含み、前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に
形成され、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層
より上部の、前記スペーサ層、前記固定層、および前記
反強磁性層を一部に含む絶縁層を有する。
【0040】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を
含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、前記磁気抵抗
効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
変化する軟磁性材料からなる自由層を挟んで前記自由層
の両面に、それぞれ強磁性材料からなる第1および第2
の固定層と、前記固定層の磁化を固定する第1および第
2の反磁性層と、前記自由層と前記各第1および第2の
固定層との間に介在される第1および第2のスペーサ層
とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の側面に
形成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
と、前記積層構造部の下部に形成された第1の電極と、
前記第1の電極の下部に形成された第1のシールドと、
前記積層構造部の上部に形成された第2の電極と、前記
第2の電極の上部に形成された第2のシールドとを含
み、前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に形
成され、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層よ
り上部の、前記第1のスペーサ層、前記第1の固定層、
および前記第1の反強磁性層を一部に含む絶縁層とを有
する。
【0041】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、基板上に第1の電
極を形成する工程と、前記第1の電極上に反強磁性層を
形成する工程と、前記反強磁性上に強磁性材料からなり
前記反強磁性層により磁化が固定される固定層を形成す
る工程と、前記固定層上にスペーサ層を形成する工程
と、前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が
変化する自由層を形成する工程と、前記自由層上に第2
の電極を形成する工程と、前記第2の電極の一部を残し
て前記自由層まで削除する工程と、前記自由層上および
前記第2の電極の一部の側面を除く他の側面を覆うよう
に絶縁層を形成する工程と、少なくとも前記自由層の側
面に接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する
硬磁性層を形成する工程とを有する。
【0042】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、少なくとも、基板
上に第1の電極を形成する工程と、前記第1の電極上に
反強磁性層を形成する工程と、前記反強磁性上に強磁性
材料からなり前記反強磁性層により磁化が固定される固
定層を形成する工程と、前記固定層上にスペーサ層を形
成する工程と、前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて
磁化方向が変化する自由層を形成する工程と、前記自由
層上に第2の電極を形成する工程と、所望の幅の前記第
2の電極および前記自由層の一部を残して、少なくとも
前記スペーサ層まで削除するトラック形成工程と、前記
削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に接す
るように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
を形成する工程と、前記硬磁性層上に絶縁層を形成する
工程と、所望の幅の前記第2の電極の一部を残して前記
自由層まで削除するハイト形成工程と、前記削除された
領域に絶縁層を形成する工程とを有する。
【0043】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、基板上に第1の電
極を形成する工程と、前記第1の電極上に外部磁界に応
じて磁化方向が変化する自由層を形成する工程と、前記
自由層上にスペーサ層を形成する工程と、前記スペーサ
層上に強磁性材料からなる固定層を形成する工程と、前
記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層を
形成する工程と、前記反強磁性層上に第2の電極を形成
する工程と、所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性
層、前記固定層、および前記スペーサ層の一部を残して
前記自由層まで削除するハイト形成工程と、前記削除さ
れた領域に、前記固定層、前記反強磁性層、および前記
第2の電極の側面を覆うように絶縁層を形成する工程
と、所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記
固定層、前記スペーサ層、および前記自由層の一部を残
して削除するトラック形成工程と、前記削除された領域
に、少なくとも前記自由層の側面に接するように、前記
自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層を形成する工程
と、前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有す
る。
【0044】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、基板上に第1の電
極を形成する工程と、前記第1の電極上に、外部磁界に
応じて磁化方向が変化する自由層を形成する工程と、前
記自由層上にスペーサ層を形成する工程と、前記スペー
サ層上に強磁性材料からなる固定層を形成する工程と、
前記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層
を形成する工程と、前記反強磁性層上に第2の電極を形
成する工程と、所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁
性層、前記固定層、前記スペーサ層、および前記自由層
の一部を残して削除するトラック形成工程と、前記削除
された領域に、少なくとも前記自由層の側面に接するよ
うに、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層を形
成する工程と、前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程
と、所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記
固定層、および前記スペーサ層の一部を残して前記自由
層まで削除するハイト形成工程と、前記削除された領域
に、絶縁層を形成する工程とを有する。
【0045】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、基板上に第1の電
極を形成する工程と、前記第1の電極上に第1の反強磁
性層を形成する工程と、前記第1の反強磁性上に強磁性
材料からなり前記第1の反強磁性層により磁化が固定さ
れる第1の固定層を形成する工程と、前記第1の固定層
上に第1のスペーサ層を形成する工程と、前記第1のス
ペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が変化する自由
層を形成する工程と、前記自由層上に第2のスペーサ層
を形成する工程と、前記第2のスペーサ層上に第2の固
定層を形成する工程と、前記第2の固定層上に強磁性材
料からなり第2の固定層の磁化を固定する第2の反強磁
性層を形成する工程と、前記第2の反強磁性層上に第2
の電極を形成する工程と、所望の幅の前記第2の電極、
前記第2の反強磁性層、前記第2の固定層、および前記
第2のスペーサ層の一部を残して、前記自由層まで削除
するハイト形成工程と、前記削除された領域に、前記第
2の電極、前記第2の反強磁性層、前記第2の固定層、
前記第2のスペーサ層の側面に接するように絶縁層を形
成する工程と、所望の幅の前記第2の電極、前記第2の
反強磁性層、前記第2の固定層、前記第2のスペーサ
層、および前記自由層の一部を残して、第1のスペーサ
層まで削除するトラック形成工程と、前記削除された領
域に、少なくとも前記自由層の側面に接するように、前
記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層を形成する工
程と、前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有す
る。
【0046】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、基板上に第1の電
極を形成する工程と、前記第1の電極上に第1の反強磁
性層を形成する工程と、前記第1の反強磁性上に強磁性
材料からなり前記第1の反強磁性層により磁化が固定さ
れる第1の固定層を形成する工程と、前記第1の固定層
上に第1のスペーサ層を形成する工程と、前記第1のス
ペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が変化する自由
層を形成する工程と、前記自由層上に第2のスペーサ層
を形成する工程と、前記第2のスペーサ層上に第2の固
定層を形成する工程と、前記第2の固定層上に強磁性材
料からなり第2の固定層の磁化を固定する第2の反強磁
性層を形成する工程と、前記第2の反強磁性層上に第2
の電極を形成する工程と、所望の幅の前記第2の電極、
前記第2の反強磁性層、前記第2の固定層、前記第2の
スペーサ層、および前記自由層の一部を残して、前記第
1のスペーサ層まで削除するトラック形成工程と、前記
削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に接す
るように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
を形成する工程と、前記硬磁性層上に絶縁層を形成する
工程と、所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁
性層、前記第2の固定層、および前記第2のスペーサ層
の一部を残して、前記自由層まで削除するハイト形成工
程と、前記削除された領域に、前記第2の電極、前記第
2の反強磁性層、前記第2の固定層、および前記第2の
スペーサ層の側面に接するように絶縁層を形成する工程
とを有する。
【0047】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、基板上に第1の電極を形成する工程と、前記第
1の電極上に反強磁性層を形成する工程と、前記反強磁
性上に強磁性材料からなり前記反強磁性層により磁化が
固定される固定層を形成する工程と、前記固定層上にス
ペーサ層を形成する工程と、前記スペーサ層上に、外部
磁界に応じて磁化方向が変化する自由層を形成する工程
と、前記自由層上に第2の電極を形成する工程と、前記
第2の電極の一部を残して前記自由層まで削除する工程
と、前記自由層上および前記第2の電極の一部の側面を
除く他の側面を覆うように絶縁層を形成する工程と、少
なくとも前記自由層の側面に接するように、前記自由層
の磁化の安定を確保する硬磁性層を形成する工程とを有
する。
【0048】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、少なくとも、基板上に第1の電極を形成する工
程と、前記第1の電極上に反強磁性層を形成する工程
と、前記反強磁性上に強磁性材料からなり前記反強磁性
層により磁化が固定される固定層を形成する工程と、前
記固定層上にスペーサ層を形成する工程と、前記スペー
サ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化する自由層
を形成する工程と、前記自由層上に第2の電極を形成す
る工程と、所望の幅の前記第2の電極および前記自由層
の一部を残して、少なくとも前記スペーサ層まで削除す
るトラック形成工程と、前記削除された領域に、少なく
とも前記自由層の側面に接するように、前記自由層の磁
化の安定を確保する硬磁性層を形成する工程と、前記硬
磁性層上に絶縁層を形成する工程と、所望の幅の前記第
2の電極の一部を残して前記自由層まで削除するハイト
形成工程と、前記削除された領域に絶縁層を形成する工
程とを有する。
【0049】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、基板上に第1の電極を形成する工程と、前記第
1の電極上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化する自
由層を形成する工程と、前記自由層上にスペーサ層を形
成する工程と、前記スペーサ層上に強磁性材料からなる
固定層を形成する工程と、前記固定層上に当該固定層の
磁化を固定する反強磁性層を形成する工程と、前記反強
磁性層上に第2の電極を形成する工程と、所望の幅の前
記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定層、および前
記スペーサ層の一部を残して前記自由層まで削除するハ
イト形成工程と、前記削除された領域に、前記固定層、
前記反強磁性層、および前記第2の電極の側面を覆うよ
うに絶縁層を形成する工程と、所望の幅の前記第2の電
極、前記反強磁性層、前記固定層、前記スペーサ層、お
よび前記自由層の一部を残して削除するトラック形成工
程と、前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の
側面に接するように、前記自由層の磁化の安定を確保す
る硬磁性層を形成する工程と、前記硬磁性層上に絶縁層
を形成する工程とを有する。
【0050】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、基板上に第1の電極を形成する工程と、前記第
1の電極上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化する自
由層を形成する工程と、前記自由層上にスペーサ層を形
成する工程と、前記スペーサ層上に強磁性材料からなる
固定層を形成する工程と、前記固定層上に当該固定層の
磁化を固定する反強磁性層を形成する工程と、前記反強
磁性層上に第2の電極を形成する工程と、所望の幅の前
記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定層、前記スペ
ーサ層、および前記自由層の一部を残して削除するトラ
ック形成工程と、前記削除された領域に、少なくとも前
記自由層の側面に接するように、前記自由層の磁化の安
定を確保する硬磁性層を形成する工程と、前記硬磁性層
上に絶縁層を形成する工程と、所望の幅の前記第2の電
極、前記反強磁性層、前記固定層、および前記スペーサ
層の一部を残して前記自由層まで削除するハイト形成工
程と、前記削除された領域に、絶縁層を形成する工程と
を有する。
【0051】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、基板上に第1の電極を形成する工程と、前記第
1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程と、前記
第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の反強
磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成する
工程と、前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成
する工程と、前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じ
て磁化方向が変化する自由層を形成する工程と、前記自
由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、前記第2
のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程と、前記
第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層の磁
化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、前記
第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、所
望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前記
第2の固定層、および前記第2のスペーサ層の一部を残
して、前記自由層まで削除するハイト形成工程と、前記
削除された領域に、前記第2の電極、前記第2の反強磁
性層、前記第2の固定層、前記第2のスペーサ層の側面
に接するように絶縁層を形成する工程と、所望の幅の前
記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前記第2の固定
層、前記第2のスペーサ層、および前記自由層の一部を
残して、第1のスペーサ層まで削除するトラック形成工
程と、前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の
側面に接するように、前記自由層の磁化の安定を確保す
る硬磁性層を形成する工程と、前記硬磁性層上に絶縁層
を形成する工程とを有する。
【0052】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法は、磁気抵抗
効果素子を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法で
あって、基板上に第1の電極を形成する工程と、前記第
1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程と、前記
第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の反強
磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成する
工程と、前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成
する工程と、前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じ
て磁化方向が変化する自由層を形成する工程と、前記自
由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、前記第2
のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程と、前記
第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層の磁
化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、前記
第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、所
望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前記
第2の固定層、前記第2のスペーサ層、および前記自由
層の一部を残して、前記第1のスペーサ層まで削除する
トラック形成工程と、前記削除された領域に、少なくと
も前記自由層の側面に接するように、前記自由層の磁化
の安定を確保する硬磁性層を形成する工程と、前記硬磁
性層上に絶縁層を形成する工程と、所望の幅の前記第2
の電極、前記第2の反強磁性層、前記第2の固定層、お
よび前記第2のスペーサ層の一部を残して、前記自由層
まで削除するハイト形成工程と、前記削除された領域
に、前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前記第2
の固定層、および前記第2のスペーサ層の側面に接する
ように絶縁層を形成する工程とを有する。
【0053】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態
【0054】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果型磁気ヘッド1および磁気抵抗効果素子2を、図を
参照しながら説明する。また、従来技術と同様な構成要
素については、説明を省略する。
【0055】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
磁気抵抗効果素子を感磁部とする磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを用いた磁気記録再生ヘッドを模式的に示した斜視
図である。
【0056】本実施の形態に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド1は、図1に示すように、たとえば、電磁誘導型の
薄膜型磁気記録ヘッド30が上部に積層されて、磁気記
録再生ヘッド100を構成する。
【0057】電磁誘導型の薄膜型磁気記録ヘッド30
は、たとえば、磁気抵抗効果型磁気ヘッド1の上部に積
層された非磁性層31の上部に、導電層により構成され
るコイル32が形成され、このコイル32の中心部に
は、非磁性層31に透孔33が形成され、このコイル3
2上には絶縁層34が形成されている。一方、非磁性層
31の上部には、前方面200の前方端を臨ませ、コイ
ル32の形成部の上部を横切って磁気コア層35が所望
の形状に形成されている。
【0058】また、図1において、図に向かって左上か
ら右下にかけての方向がハイト方向(奥行き方向とも言
う)、左下から右上にかけての方向がトラック幅方向で
あり、また、図に向かって右側面が前方面200であり
不図示の磁気記録媒体の記録面に対向する面であるAB
S面である。
【0059】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子(G
MR素子とも言う)2は、図1に示すように、基板20
1の上に、下部シールド兼下部電極層202が積層さ
れ、その上に非磁性層203が積層され、その上に所望
の幅、たとえばトラック幅の反強磁性層204、強磁性
材料からなる固定層205、非磁性材料からなるスペー
サ層206、および外部磁界に応じて磁化方向が変化す
る軟磁性材料からなる自由層兼磁束導入層(自由層兼磁
束ガイドとも言う)207が積層され、その上部に絶縁
層208aが積層されている。
【0060】また、上述した反強磁性層204、固定層
205、スペーサ層206、自由層兼磁束導入層20
7、および絶縁層208aの側面に接するように、下部
シールド兼下部電極層202の上に、硬磁性層210お
よび絶縁層208bが積層されている。また、絶縁層2
08aの一部には、上部電極209が形成されている。
【0061】また、基板201の上には、上述の下部シ
ールド兼下部電極層202、非磁性層203、硬磁性層
210、および絶縁層208bの側面に接するように、
絶縁層208cが形成されている。
【0062】また、絶縁層208a、208b、および
208cの上部には、上部シールド211が積層されて
いる。
【0063】そして、上述した構成の磁気抵抗効果型磁
気ヘッド1の上に、非磁性層31が積層され、その上
に、電磁誘導型の薄膜型磁気記録ヘッド30が上部に積
層されて、磁気記録再生ヘッド100が構成される。
【0064】図2は、図1の磁気抵抗効果素子の構造を
説明するために、その一部を模式的に示した斜視図であ
る。
【0065】上述した磁気抵抗効果素子2は、たとえ
ば、説明のために、図2に示すように、下部シールド兼
下部電極層202および非磁性層203で構成される第
1のGMR層21と、反強磁性層204、固定層20
5、およびスペーサ層206で構成される第2のGMR
層23と、その上部に自由層兼磁束導入層207が積層
され、その上部に絶縁層208aが積層され、その絶縁
層208aの一部に上部電極209が自由層兼磁束導入
層207および不図示の上部シールド211に接するよ
うに形成されている。
【0066】また、上述したように、第1のGMR層2
1の上に、第2のGMR層23、自由層兼磁束挿入層2
07、上部電極209、および絶縁層208aの側面に
接するように、硬磁性層210が積層され、その硬磁性
層210の上部に絶縁層208bが積層されている。ま
た、図2において、図に向かって手前の第1のGMR層
21の上にも、図示しないが同様に硬磁性層210およ
び絶縁層208bが積層されている。
【0067】図3は、図2の磁気抵抗効果素子の上部電
極の付近のA−A破線上の断面図である。
【0068】磁気抵抗効果素子の上部電極209は、上
述したように、自由層兼磁束導入層207の上に積層さ
れ、その上部電極209の両側には絶縁層208bが形
成されている。また、自由層兼磁束導入層207の下に
は、第1のGMR層21が形成されている。上部電極2
09は、たとえば、パターニングにより形成された場合
には、図3に示すように、自由層兼磁束導入層207に
接する付近の領域が扇状に形成されていてもよい。
【0069】上述したように、本実施の形態に係る磁気
抵抗効果素子2およびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効
果型磁気ヘッド1では、少なくとも、外部磁界に応じて
磁化方向が変化する軟磁性材料からなり一側面が外部に
露出している自由層兼磁束導入層207と、強磁性材料
からなる固定層205と、固定層205の磁化を固定す
る反強磁性層204と、自由層兼磁束導入層207と固
定層205の間に介在される非磁性層のスペーサ層20
6とが積層された積層構造部と、その積層構造部の下部
に形成された非磁性層203および下部シールド兼下部
電極層202と、積層構造部の側面に形成され自由層兼
磁束導入層207の磁化の安定を確保する硬磁性層21
0と、積層構造部の上部に形成された絶縁層208と、
絶縁層208の上部に形成された上部シールド211
と、絶縁層208のうちの少なくとも一部に、積層構造
部と上部シールド211とを電気的に接続する上部電極
209とを設け、下部シールド兼下部電極層202と上
部シールド211との間にセンス電流を通電し、積層構
造部の面方向に沿い、かつ積層構造部の側面にほぼ沿う
方向を外部磁界の印加方向とした。
【0070】そして、上述の磁気抵抗効果素子2および
それを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1で
は、たとえば、上部シールド211および下部シールド
兼下部電極層202に検出用の電圧が印加されると、上
部シールド211から、上部電極209、自由層兼磁束
導入層207、第2のGMR層23および第1のGMR
層21を介して下部シールド兼下部電極層202にセン
ス電流が流れる。そして、図150に示した従来の構造
の磁気抵抗効果素子に比べて、上部電極209の側面に
絶縁層208aが形成され、上部電極209が硬磁性層
210に接する面積が少ない。このため、従来に比べて
上部シールド211から上部電極209を介して硬磁性
膜210に流れるセンス電流の分流を削減することがで
き、磁気抵抗効果素子の再生出力を向上することができ
る。
【0071】また、硬磁性層210が自由層兼磁束導入
層207および第2のGMR層23に直接に接するよう
に形成されているために、自由層兼磁束導入層207
に、外部磁界を十分に印加することができ、バルクハイ
ゼンノイズやヒステリシスノイズ等を低減することがで
きる。
【0072】また、上述のCPP型の磁気抵抗効果素子
2およびそれを用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1で
は、積層膜厚方向への通電によって抵抗の低減化が図ら
れることから、CIP型の磁気抵抗効果素子およびそれ
を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッドよりも小面積化、高
密度化することができる。また、磁気抵抗効果素子2お
よびそれを用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1では、積
層膜を挟んで、上部シールド211および下部シールド
兼下部電極層202が熱的に近接して配置されているこ
とから放熱効果に優れ、安定し放熱性を向上することが
でき、磁気抵抗効果素子およびそれを用いた磁気抵抗効
果型磁気ヘッドの信頼性(たとえば、エレクトロマイグ
レーション等)を向上することができる。
【0073】また、磁気抵抗効果素子2およびそれを用
いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1では、たとえば、硬磁
性層210および自由層兼磁束導入層207が、両者の
膜厚方向の中心部がほぼ一致するような位置に形成した
場合には、硬磁性層210からの磁界を有効に自由層兼
磁束導入層207に印加することができ、より自由層兼
磁束導入層207の安定性を高めることができる。
【0074】また、上述の構成によれば、積層構造部よ
りハイト方向に後方、すなわち前方面200とは反対側
の部分が、磁束誘導層として働くことから、積層構造部
から、磁気シールド層、この例では、上部シールド21
1および下部シールド兼下部電極層202に漏れる磁束
の低減化を図ることができ、磁気抵抗効果の効率を高め
ることができる。
【0075】第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2とそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
の製造方法の一例を図を参照して説明する。
【0076】図においては、単一磁気ヘッド素子につい
て示したが、実際には共通の基板に複数の磁気ヘッドを
構成することができる。
【0077】図4は、本発明の第1の実施の形態に係る
磁気抵抗効果素子2の概略平面図、図5(a)は、図4
のB−B線上の概略断面図である。
【0078】たとえば、厚さ2mmのアルチック(Al
TiC)よりなる基板201が用意され、図4および図
5(a)に示すように、この上に最終的に得る磁気ヘッ
ドの一方の磁気シールド層となり、かつ一方の電極を構
成するたとえば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シー
ルド兼下部電極層202を、たとえばメッキによって形
成する。
【0079】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203と、反強磁性層204と、固定
層205と、スペーサ層206と、SVGMR構成にお
ける自由層となり、かつ、このSVGMRに外部磁界を
導入する層を構成する自由層兼磁束導入層207と、上
部電極209とを順に積層して成膜する。
【0080】非磁性層203は、たとえば、厚さ27n
mのCuより構成し、反強磁性層204は、たとえば、
厚さ15nmのPtMn層より構成する。また、固定層
205は、たとえば厚さ2nmのCoFe層と厚さ1n
mのRu層と、厚さ3nmのCoFe層とによる3層構
造により構成し、スペーサ層206は、たとえば、厚さ
3nmのCu層より成る非磁性層により構成する。自由
層兼磁束導入層207は、たとえば、厚さ5nmのNi
Fe層と厚さ2nmのCoFe層との2層構造により構
成し、上部電極209は、たとえば、厚さ3nmのTa
層より構成する。
【0081】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、最終的に構成する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドのトラック幅方向(単に幅方向とも言う)に延びる矩
形のストライプ状のマスクM209を形成する。
【0082】このマスクM209は、後に行う積層膜に
パターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクとな
るものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、フ
ォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像によ
ってたとえばハイト方向であり奥行き方向に100n
m、トラック幅方向に500nmのストライプ状に形成
される。
【0083】図5(b)は、図4のB−B線の断面に対
応する断面図である。
【0084】図5(b)に示すように、マスクM209
をパターニングのエッチングマスクとして用いて、たと
えばSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometer )等
の高感度終点検出器を用いたイオンミリングによって上
部電極209をパターニングして、上述したトラック幅
方向に延びる積層構造部S1を形成する。
【0085】図6は、図4のB−B線の断面に対応する
断面図である。
【0086】図6に示すように、積層構造部S1の形成
部の周囲の、自由層兼磁束導入層207が露呈した溝G
1部分より上部の全面に、たとえば厚さ27nmAl2
3による絶縁層208dを、たとえばスパッタリング
によって形成する。この場合、マスクM209はリフト
オフマスクとして用いることから、その厚さは自由層兼
磁束導入層207上の絶縁層208dとマスクM209
上の絶縁層208dとが分離し得る厚さに選定される。
【0087】図7は磁気抵抗効果素子2の概略平面図、
図8は図7のB−B線上の概略断面図、図9は図7のC
−C線上のの概略断面図である。
【0088】図7,8,9に示すように、まず、マスク
M209を除去して、このマスクM209上に形成され
ていた絶縁層208dをリフトオフし、表面を平坦面と
する。そして、この平坦面上に、積層構造部S1の中心
部を横切って、トラック幅方向と直交する奥行き方向に
沿って後に行うパターニングのマスクとなり、かつその
後のリフトオフ作業のマスクとなる矩形のストライプ状
のマスクM’209を形成する。このマスクM’209
は、たとえばハイト方向の長さを700nmとし、トラ
ック幅方向の長さを100nmとし、フォトリソグラフ
ィにおける露光装置の露光マスクの重ね合わせの精度に
よる最大のずれ100nmを見込む。このマスクM’2
09は、マスクM209と同様の方法によって形成する
ことができる。
【0089】図10は磁気抵抗効果素子2の概略平面
図、図11は図10のB−B線上の概略断面図、図12
は図10のC−C線上の概略断面図である。
【0090】図10,11,12に示すように、マスク
M’209をパターニングマスクとして、たとえばイオ
ンミリングによって絶縁層208d、上部電極209、
自由層兼磁束導入層207、スペーサ層206、固定層
205、反強磁性層204をパターニングし、その下の
非磁性層203を残して所要の深さをもって入り込む溝
G2を形成して、ストライプ部S2を形成する。
【0091】この非磁性層203に対するイオンミリン
グの深さの制御は、たとえば、あらかじめこのイオンミ
リングの速度の測定をしておき、時間制御によって行う
こともできるし、SIMSによるときは、非磁性層20
3を異種材料の2層構造として、上層の厚さの制御によ
って深さ制御を行うことができる。
【0092】このようにして、ストライプ部S2に沿っ
て、ストライプ状に反強磁性層204、固定層205、
スペーサ層206、自由層兼磁束導入層207、絶縁層
208dが形成されるが、前述の積層構造部S1と、ス
トライプ部S2の交叉部においてのみ、反強磁性層20
4、固定層205、スペーサ層206、自由層兼磁束導
入層207、上部電極209を含めた小面積のSVGM
R構成の積層構造部S3が構成されることになる。
【0093】そして、この積層構造部S3のトラック幅
方向と交叉する両側面SP3は、ストライプ部S2のパ
ターニングによって、すなわち同一パターニング工程で
形成されることから、この側面SP3によって、積層構
造部S3の、反強磁性層204、固定層205、スペー
サ層206、自由層兼磁束導入層207、上部電極20
9の各幅方向と交叉する側端面は、上述したパターニン
グによって形成された一平面あるいは一曲面上に形成さ
れる。すなわち、ストライプ部S2のパターニングは、
上述したように、たとえばイオンミリング等のパターニ
ングによって形成されるが、このパターニング方法、条
件等によって、その側面SP3は、一平面もしくは連続
した曲面として形成される。すなわち、積層構造部S3
における各上部電極209、自由層兼磁束導入層20
7、スペーサ層206、固定層205、反強磁性層20
4は、ほぼ実質的に同一幅をもって形成される。
【0094】図13は図10のB−B線上の断面に対応
する概略断面図、図14は図10のC−C線上の断面に
対応する概略断面図である。
【0095】図13,14に示すように、溝G2内を埋
め込んで全面的に、たとえば厚さ29nmのCoCrP
tによる硬磁性層210をスパッタリングによって形成
する。さらに、この硬磁性層210上に、Al23
の非磁性の絶縁層208eを全面に形成する。
【0096】その後、マスクM’209を除去して、こ
の上に形成された硬磁性層210および絶縁層208e
をリフトオフして表面の平坦化を図る。
【0097】図15は磁気抵抗効果素子2の概略平面
図、図16は図15のB−B線上の概略断面図、図17
は図15のC−C線上の概略断面図である。
【0098】図15,16,17に示すように、絶縁層
208d,208e上に、ストライプ部S2を覆って、
かつリフトオフマスクとなるマスクM''209を、あら
ためて、たとえばフォトリソグラフィによるフォトレジ
ストによって形成する。
【0099】図18は図15のB−B線上の断面に対応
する断面図、図19は図15のC−C線上の断面に対応
する断面図である。
【0100】図18,19に示すように、このマスク
M''209によって覆われていない部分を、たとえばイ
オンミリングによって除去して溝G3を形成する。
【0101】図20は図15のB−B線上の断面に対応
する断面図、図21はC−C線上のの断面に対応する断
面図である。
【0102】図20,21に示すように、溝G3を含ん
で全面的にたとえば、Al23 による絶縁層208c
を形成する。そして、マスクM''209を除去し、この
上の絶縁層208cをリフトオフして表面の平坦化を図
る。
【0103】図22は磁気抵抗効果素子2の概略平面
図、図23は図22のB−B線上の概略断面図、図24
は図22のC−C線上の概略断面図である。
【0104】図22,23,24に示すように、平坦化
された面上に上部シールド211を、たとえば厚さ2μ
mにNiFeメッキによって形成する。
【0105】そして、このようにして形成されたブロッ
クを鎖線aをもって示す切断線に沿って切断する。
【0106】図25は磁気抵抗効果素子2の概略平面
図、図26は図25のB−B線上の断面に対応する概略
断面図、図27は図25のC−C線上の断面に対応する
概略断面図である。
【0107】図25,26,27に示すように、磁気記
録媒体との対接ないしは対抗面となる前方面200を研
磨する。
【0108】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向であるハイト方
向に平行な磁場を10kOeを印加して反強磁性層20
4の固定層205側の表面の磁化を磁束導入方向に着磁
する。
【0109】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直交する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210をそ
の面方向に沿い、かつストライプ部S2の延長方向に交
差する方向に着磁する。
【0110】このようにして、前方面200から所要の
距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、反強磁性
層204と、この上の限定された領域において順次積層
された固定層205と、スペーサ層206と、自由層兼
磁束導入層207と、上部電極209を有してなるSV
GMR構成の積層構造部S3が形成された磁気抵抗効果
素子2が形成され、これを感磁部とするSVGMR構成
の磁気抵抗効果型磁気ヘッド1が形成される。
【0111】また、このようにして形成された硬磁性層
210は、その厚さや溝G3の深さ等の選定によって、
自由層すなわち、この例では自由層兼磁束導入層207
が硬磁性層210の厚さ方向のほぼ中心に正対するよう
に、すなわち互いに厚さ方向に関してほぼその中心部が
一致する位置となるように形成されるのが好ましい。こ
うすることで、硬磁性層210からの磁界を有効に自由
層兼磁束導入層207に印加することができ、より自由
層兼磁束導入層207の安定性を高めることができる。
【0112】また、本実施の形態に係る磁気抵抗効果素
子2、およびそれを用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
においては、そのセンス電流Isを上部シールド211
および下部シールド兼下部電極層202間に、一方から
他方に通電する。すなわち、積層構造部S3の積層方向
に通電するCPP構成とする。
【0113】また、この磁気抵抗効果型磁気ヘッド1に
おいて、その前方面200が、磁気記録媒体との対接な
いしは対抗するように形成される。この前方面200
は、たとえば磁気抵抗効果型磁気ヘッド1が磁気記録媒
体との相対的移行による空気流によって浮上するため
に、いわゆるABS面と一般的に言われる。
【0114】そして、この前方面200には、自由層兼
磁束導入層207の先端が望む構成とされて、この先端
から、外部磁界、すなわち磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
においては、磁気記録媒体上の磁気記録による信号磁界
が導入され、この前方面200から所要の距離を持って
奥行き方向に入り込んだ位置に形成された積層構造部S
3に導入され、上述したセンス電流Isに対するスピン
依存散乱を生じさせる。すなわち、抵抗変化を生じさ
せ、この変化をセンス電流Isによる電気的出力として
取り出す。
【0115】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2を
感磁部とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド1、すなわち、
再生磁気ヘッド1は、図1に示した概略斜視図のよう
に、たとえば、電磁誘導型の薄膜型磁気記録ヘッド30
を積層することによって磁気記録再生ヘッド100とし
て構成することができる。
【0116】次に、電磁誘導型の薄膜型磁気記録ヘッド
30の製造方法の一例を説明する。
【0117】図1に示すように、上部シールド211上
に前方面200に臨む部分において薄膜型磁気記録ヘッ
ド30の磁気ギャップを構成する、たとえばSiO2
によりなる非磁性層31を形成する。そして、その後方
部上に、たとえば導電層がパターニングされてなるコイ
ル32が形成され、このコイル32上には絶縁層34が
被覆され、このコイル32の中心部には、絶縁層34お
よび非磁性層31に透孔33が穿設されて、上部シール
ド211を露出する。
【0118】一方、非磁性層31上に、前方面200の
前方端を臨ませ、コイル32の形成部上を横切って透孔
33を通じて露出する上部シールド211上に接触して
磁気コア層35を形成する。このようにして、磁気コア
層35の前方端と上部シールド211との間に非磁性層
31の厚さによって規定された磁気ギャップgが形成さ
れた電磁誘導型の薄膜型磁気記録ヘッド30を構成す
る。この薄膜型磁気記録ヘッド30上には、鎖線図示の
ように、絶縁層34である保護層が形成される。
【0119】このようにして、本実施の形態に係る磁気
抵抗効果型磁気ヘッド1と、薄膜型磁気記録ヘッド30
とが積層されて一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを
構成することができる。
【0120】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、固
定層205の磁化を固定する反強磁性層204と、強磁
性材料からなる固定層205と、非磁性層のスペーサ層
206と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する軟磁性
材料からなる自由層兼磁束導入層207と、上部電極2
09とを積層して、積層成膜を形成し、その積層成膜
を、矩形のマスクM209を用いて、少なくとも自由層
兼磁束導入層207の一部が残るようにパターニング
し、そのパターニングされた領域に絶縁層208bを形
成し、矩形のマスクM209と所望の角度をもつマスク
M’209を用いて、自由層兼磁束導入層207を含め
て反強磁性層204までパターニングし、そのパターニ
ングされた領域に、自由層兼磁束導入層207の磁化の
安定を確保する硬磁性層210および絶縁層208eを
積層し、上部シールド211を積層したので、上述した
構成の磁気抵抗効果素子2およびそれを感磁部に用いた
磁気抵抗効果型磁気ヘッド1を製造することができる。
【0121】また、上述した製造方法において、たとえ
ば、図5(b)に示すように、自由層兼磁束導入層20
7まで完全に上部電極209を除去できなくてもよい。
上述のように、上部電極が自由層兼磁束導入層207の
上部に薄膜として残った場合であっても、後述するよう
に、従来の構造の磁気抵抗効果素子に比べてセンス電流
の分流の減少を抑制することができるという効果があ
る。
【0122】次に、たとえば、上述した製造方法により
形成された上述の構成の磁気抵抗効果素子2にセンス電
流を流した場合に、そのセンス電流がどのように流れる
かについてのシミュレーションを行った。そのシミュレ
ーションの結果について説明する。
【0123】図28は、磁束導入層のない構造の磁気抵
抗効果素子のモデルを示す模式図である。また、図28
においては、図2と同様に説明のために図の手前側を省
略している。
【0124】具体的には、シミュレーションでは、本実
施の形態に係る磁気抵抗効果素子2と、図150で示し
た従来の構造の磁気抵抗効果素子と、図28に示すよう
に、磁束導入層のない構造の磁気抵抗効果素子のモデル
を作成し、センス電流の分流値について比較を行った。
【0125】磁束導入層のない磁気抵抗効果素子は、図
28に示すように、本実施の形態に係る磁気抵抗効果素
子2と比べて、自由層207bおよび第2のGMR層2
3bが上部電極209が形成された領域の下部にのみ形
成されている。このため、磁気抵抗効果素子2に比べ
て、センス電流が上部電極および自由層207bを介し
て、硬磁性層210に分流する電流が減少する。
【0126】しかし、また、上述の磁束導入層のない構
造の磁気抵抗効果素子では、磁束導入層がないために、
本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2に比べて、たと
えば、自由層207bに印加される外部磁界が減少す
る。
【0127】図29は、シミュレーションを行った本実
施の形態に係る磁気抵抗効果素子のモデルの寸法の一例
を示した模式図である。
【0128】ここで、図29に示すように、トラック幅
の長さdtは100nm、上部電極209のハイト方向
の長さddは100nm、上部電極209からABS面
までのハイト方向の長さdfは50nm、上部電極20
9からABS面と反対方向の長さdbは、500nm、
不図示の上部シールド211と下部シールド兼下部電極
層202の間隔は60nmと設定した。
【0129】図30は、磁束導入層のない磁気抵抗効果
素子、従来の構造の磁気抵抗効果素子、および本実施の
形態に係る磁気抵抗効果素子それぞれのモデルについて
のシミュレーション結果を示すグラフである。
【0130】図30の縦軸は、上部シールド211から
上部電極を介して第1のGMR層21および下部シール
ド兼下部電極層202に電流を流した場合に、図29に
示すように、積層膜に平行かつ自由層の膜厚の中央の位
置の断面Sを横切って流れる全電流の値を1として、断
面S内の自由層を横切って流れる電流の値と、断面S内
の自由層以外の領域を横切って流れる電流の値を示し
た。
【0131】たとえば、具体的には、シミュレーション
は、上述の磁気抵抗効果素子2のモデルを所望の間隔の
格子点に変換して、その格子点の各々に、電気抵抗率等
の所望のパラメータを設定し、格子点の各々について電
荷の流れ等を計算する。
【0132】そして、上述の断面S内かつ自由層内の領
域の格子点を横切って流れる電流を積分して、自由層の
電流値を計算する。次に、断面S内の自由層以外の領域
の格子点を横切って流れる電流を積分して、自由層以外
を流れる電流値を計算する。そして、上述した断面Sを
横切って流れる電流を1とした場合の各電流の比率を計
算する。
【0133】図28に示した磁束導入層を設けない磁気
抵抗効果素子の場合には、自由層内を流れる電流の割合
(以下、電流効率ともいう)が約0.69であり、自由
層以外を流れる電流の割合が約0.31であった。そし
て、図150に示したように磁束導入層が設けられた従
来の構造の磁気抵抗効果素子の場合には、電流効率が
0.20と、大幅に悪化している。
【0134】また、本実施の形態に係る磁気抵抗効果素
子2の製造方法において、上述したように、たとえば、
自由層兼磁束導入層207まで完全に上部電極209を
除去できない場合に、自由層兼磁束導入層207の上部
に導電体である上部電極209の一部が形成されている
磁気抵抗効果素子についてもモデルを作成してシミュレ
ーションを行った。
【0135】たとえば、具体的には、第1の実施の形態
に係るハイト形成の工程において、自由層兼磁束導入層
207の上部の上部電極209が0,1,2,4,6,
および10nmだけ残った場合の磁気抵抗効果素子のモ
デルを作成し、それぞれのモデルについて、同様の電流
効率の計算を行った。
【0136】シミュレーションの結果は、図30に示す
ように、自由層兼磁束導入層207の上部に上部電極2
09が形成されていない場合、つまり、0mmの場合に
は電流効率が0.69、自由層兼磁束導入層207の上
部に上部電極209が1mmだけ形成されている場合に
は0.67、同様に2mmの場合には0.65、4mm
の場合には0.64、6mmの場合には0.62、10
mmの場合には0.61であった。
【0137】上述のシミュレーションの結果のように、
上述した構成の本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2
では、たとえば、上部シールド211から下部シールド
兼下部電極層202に、磁場を検出するための電圧がか
けられると、上部シールド211から上部電極209、
自由層兼磁束導入層207、第2のGMR層23、およ
び第1のGMR層21を介して、下部シールド兼下部電
極層202に検出電流であるセンス電流が流れる。
【0138】そして、磁気抵抗効果素子2では、図15
0に示した従来の構造の磁気抵抗効果素子に比べて、上
部電極209と硬磁性層210とが接する面積が少ない
ために、従来の構造の磁気抵抗効果素子に比べて、セン
ス電流が上部電極209から硬磁性層210に分流する
電流が減少するという効果がある。
【0139】また、上述のように、磁気抵抗効果素子2
では、磁束導入層が設けられていない磁気抵抗効果素子
に比べて、大きく効率が低下することなく、センス電流
が自由層を流れるという効果がある。
【0140】また、上述のように、自由層兼磁束導入層
207の上部に上部電極209の一部が、たとえば、1
0nmだけ残っている構成の磁気抵抗効果素子2であっ
ても、電流効率があまり低下しないという効果がある。
【0141】上述のように、本実施の形態に係る磁気抵
抗効果素子2では、硬磁性層210が、たとえば、第2
のGMR層23、自由層兼磁束導入層207、および上
部電極209に直接に接するように形成された場合であ
っても、上部電極209からセンス電流が硬磁性層21
0に分流する量を、従来の構造の磁気抵抗効果素子に比
べて、削減することができるという効果がある。
【0142】第2の実施の形態
【0143】図31は、本発明に係る第2の実施の形態
の磁気抵抗効果素子の一部を拡大した模式図である。
【0144】第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2bおよびそれを感磁部に有する磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド1bは、図31に示すように、上述した第1の実施
の形態に係る磁気抵抗効果素子2およびそれを感磁部に
有する磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と、ほぼ同様の構成
をしており相違点を説明する。
【0145】磁気抵抗効果素子2bでは、図31に示す
ように、硬磁性層210bが自由層兼磁束導入層207
の高さまで積層され、さらに一部が上部電極209のト
ラック幅方向の両側面に接して所望の高さまで、かつト
ラック幅方向に長く積層された形状をしている。また、
硬磁性層210bは、図示しないが、図31の図に向か
って奥にも同様の形状をしている。
【0146】それに伴って絶縁層208b’は、上述の
形状の硬磁性層210bの上部から不図示の上部シール
ド211の間に形成されている。
【0147】上述した構成の第2の実施の形態に係る磁
気抵抗効果素子2bおよびそれを感磁部に有する磁気抵
抗効果型磁気ヘッド1bでは、硬磁性層210bが自由
層兼磁束導入層207の高さまで積層され、かつ一部が
上部電極209のトラック幅方向の両側面に接して所望
の高さまで、かつトラック幅方向に長く積層された形状
をしているので、自由層兼磁束導入層207の上部電極
209の下部の領域の自由層では、その自由層のトラッ
ク幅方向の両側に他の領域に比べて硬磁性層210が厚
く積層されている。このため、上述の構成の磁気抵抗効
果素子2bでは、たとえば、積層膜の面に垂直方向にセ
ンス電流が流れた場合に、そのセンス電流に伴って生じ
る磁界により、自由層内の磁化が乱されることが、第1
の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2に比べて、少な
いという効果がある。
【0148】また、上述の構成の磁気抵抗効果素子2b
では、自由層兼磁束導入層207の内で、上部電極20
9の下部の領域の自由層よりも、ABS面側の領域であ
る磁束導入層において、その磁束導入層のトラック幅方
向には、硬磁性層210bが、第1の実施の形態に係る
磁気抵抗効果素子2に比べて、薄く形成されている。こ
のため、上述の構成の磁気抵抗効果素子2bでは、硬磁
性層210から磁束導入層に印加される安定化磁界が低
減されるために、磁束導入層において、透磁率の低下を
抑制することができ、たとえば、外部磁界をより効率よ
く自由層に導入することができるという効果がある。
【0149】次に、上述の構成の第2の実施の形態に係
る磁気抵抗効果素子2bおよびそれを用いた磁気抵抗効
果型磁気ヘッド1bの製造方法の一例を図を用いて説明
する。
【0150】第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2bの製造方法では、第1の実施の形態に係る製造方法
と比較して、トラック形成の工程と、ハイト形成の工程
の順番を逆に行う。つまり第1の実施の形態に係る磁気
抵抗効果素子2ではトラック形成を行った後にハイト形
成の工程を行ったが、第2の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2bでは、ハイト形成を行った後にトラック形
成を行う。
【0151】図32は、本発明の第2の実施の形態に係
る磁気抵抗効果素子2bの概略平面図、図33(a)は
図32のC−C線上の概略断面図である。
【0152】図32,33に示すように、たとえば厚さ
2mmのアルチック(AlTiC)より成る基板201
が用意され、この上に最終的に得る磁気ヘッドの一方の
磁気シールド層となり、かつ一方の電極を構成するたと
えば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シールド兼下部
電極層202をたとえばメッキによって形成する。
【0153】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203と、反強磁性層204と、固定
層205と、スペーサ層206と、SVGMR構成にお
ける自由層となり、かつ、このSVGMRに外部磁界を
導入する層を構成する自由層兼磁束導入層207と、上
部電極209とを順に積層して成膜する。
【0154】そして、第1の実施の形態と同様に、非磁
性層203は、たとえば、厚さ27nmのCuより構成
し、反強磁性層204は、たとえば、厚さ15nmのP
tMn層より構成する。また、固定層205は、たとえ
ば厚さ2nmのCoFe層と厚さ1nmのRu層と、厚
さ3nmのCoFe層とによる3層構造により構成し、
スペーサ層206は、たとえば、厚さ3nmのCu層よ
り成る非磁性層により構成する。自由層兼磁束導入層2
07は、たとえば、厚さ5nmのNiFe層と厚さ2n
mのCoFe層との2層構造により構成し、上部電極2
09は、たとえば、厚さ3nmのTa層より構成する。
【0155】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、ハイト方向に延びるストライプ状のマスク
M2092を形成する。
【0156】このマスクM2092は、後に行う積層膜
にパターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクと
なるものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、
フォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像に
よって、たとえばハイト方向であり奥行き方向に500
nm、トラック幅方向に100nmのストライプ状に形
成される。
【0157】図33(b)は、図32のC−C線上の断
面に対応する断面図である。
【0158】図33(b)に示すように、このマスクM
2092をパターニングのエッチングマスクとして用い
て、たとえばSIMS等の高感度終点検出器を用いたイ
オンミリングによって上部電極209、自由層兼磁束導
入層207、スペーサ層206、固定層205、および
反強磁性層204をパターニングして、上述したハイト
方向に延びる積層構造部S12を形成する。
【0159】図34は図33のC−C線上の断面に対応
する断面図である。
【0160】図34に示すように、積層構造部S12の
形成部の周囲の、非磁性層203が露呈した溝G12部
分より上部の全面に、たとえばCoCrPtによる硬磁
性層210bをスパッタリングによって形成する。さら
に、この硬磁性層210b上にAl23 等の非磁性の
絶縁層208e’を全面に形成する。
【0161】図35は磁気抵抗効果素子2bの概略平面
図、図36は図35のB−B線上の概略断面図、図37
はC−C線上の概略断面図である。
【0162】図35,36,37に示すように、まず、
マスクM2092を除去して、このマスクM2092上
に形成されていた硬磁性層210bおよび絶縁層208
e’をリフトオフし、表面を平坦面とする。そして、こ
の平坦面上に、積層構造部S12の中心部より所望の距
離、たとえば、後にハイトを形成する位置に、ハイト方
向と直交するトラック幅方向に沿って後にパターニング
のマスクとなり、かつその後のリフトオフ作業のマスク
となるトラック幅方向に長い矩形のストライプ状のマス
クM’2092を形成する。このマスクM’2092
は、たとえばトラック幅方向の長さを700nmとし、
ハイト方向の長さを100nmとし、フォトリソグラフ
ィにおける露光装置の露光マスクの重ね合わせの精度に
よる最大のずれ100nmを見込む。このマスクM’2
092は、マスクM2092と同様の方法によって形成
することができる。
【0163】図38は磁気抵抗効果素子2bの概略平面
図、図39は図38のB−B線上の概略断面図、図40
は図38のC−C線上の概略断面図である。
【0164】図38,39,40に示すように、マスク
M’2092をパターニングマスクとして、たとえばイ
オンミリングによって、たとえば、自由層兼磁束導入層
207の高さまで、絶縁層208e’および硬磁性層2
10bをパターニングし、その下の自由層兼磁束導入層
207および硬磁性層210bを残して溝G22を形成
して、ストライプ部S22を形成する。このイオンミリ
ングの深さの制御は、たとえば、あらかじめこのイオン
ミリングの速度の測定をしておき、時間制御によって行
うこともできるし、SIMSにより深さ制御を行うこと
ができる。
【0165】このようにして、前述の積層構造部S12
と、ストライプ部S22の交叉部においてのみ、反強磁
性層204、固定層205、スペーサ層206、自由層
兼磁束導入層207、上部電極209を含めた小面積の
SVGMR構成の積層構造部S32が構成されることに
なる。
【0166】図41は図38のB−B線上の断面に対応
する概略断面図、図42は図38のC−C線上のの断面
に対応する概略断面図である。
【0167】図41,42に示すように、溝G22内を
埋め込んで全面的に、Al23 等の非磁性の絶縁層2
08e''をスパッタリングにより形成する。
【0168】その後、マスクM’2092を除去して、
この上に形成された絶縁層208e''をリフトオフして
表面の平坦化を図る。
【0169】図43は磁気抵抗効果素子2bの概略平面
図、図44は図43のB−B線上の概略断面図、図45
はC−C線上の概略断面図である。
【0170】図43,44,45に示すように、絶縁層
208e’,208e''上に、ストライプ部S22を覆
って、かつリフトオフマスクとなるマスクM''2092
を、あらためて、たとえばフォトリソグラフィによるフ
ォトレジストによって形成する。
【0171】図46は、図43のB−B線上の断面に対
応する断面図、図47はC−C線上の断面に対応する断
面図である。
【0172】図46,47に示すように、このマスク
M''2092によって覆われていない部分を、たとえば
イオンミリングによって除去して溝G33を形成する。
【0173】図48は図43のB−B線上の断面に対応
する断面図、図49は図48のC−C線上の断面に対応
する断面図である。
【0174】図48,49に示すように、溝G33を含
んで全面的にたとえば、Al23による絶縁層208
cを形成し、マスクM''2092を除去し、この上の絶
縁層208cをリフトオフして表面の平坦化を図る。
【0175】図50は磁気抵抗効果素子2bの概略平面
図、図51は図50のB−B線上の概略断面図、図52
は図50のC−C線上の概略断面図である。
【0176】図50,51,52に示すように、平坦化
された面上に上部シールド211を、たとえば厚さ2μ
mにNiFeメッキによって形成する。
【0177】そして、このようにして形成されたブロッ
クを鎖線a2をもって示す切断線に沿って切断する。
【0178】図53は磁気抵抗効果素子2bの概略平面
図、図54は図53のB−B線上の断面に対応する概略
断面図、図55は図53のC−C線上の断面に対応する
概略断面図である。
【0179】図53,54,55に示すように、磁気記
録媒体との対接ないしは対抗面となる前方面200を研
磨する。
【0180】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向に平行な磁場を
10kOeを印加して反強磁性層204の固定層205
側の表面の磁化を磁束導入方向に着磁する。
【0181】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直交する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210bを
その面方向に沿い、かつストライプ部S22の延長方向
に交差する方向に着磁する。
【0182】このようにして、その前方面200から所
要の距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、反強
磁性層204と、この上の限定された領域において順次
積層された固定層205と、スペーサ層206と、自由
層兼磁束導入層207と、上部電極209を有してなる
SVGMR構成の積層構造部S33が形成された磁気抵
抗効果素子2bが形成され、これを感磁部とするSVG
MR構成の磁気抵抗効果型磁気ヘッド1bが形成され
る。
【0183】また、このようにして形成された硬磁性層
210bは、自由層すなわち、この例では自由層兼磁束
導入層207内の上部電極209の下部に位置する領域
が硬磁性層210bの厚さ方向のほぼ中心に正対するよ
うに、すなわち互いに厚さ方向に関してほぼその中心部
が一致する位置となるように形成されるのが好ましい。
こうすることで、硬磁性層210bからの磁界を有効に
自由層兼磁束導入層207に印加することができ、より
自由層兼磁束導入層207の安定性を高めることができ
る。
【0184】そして、第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と同様の
製造方法で、薄膜型磁気記録ヘッド30が積層されて、
一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを構成することが
できる。
【0185】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、固
定層205の磁化を固定する反強磁性層204と、強磁
性材料からなる固定層205と、非磁性層のスペーサ層
206と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する軟磁性
材料からなる自由層兼磁束導入層207と、上部電極2
09とを積層して、積層成膜を形成し、その積層成膜
を、矩形のマスクM2092マスクを用いて、自由層兼
磁束導入層207を含めてパターニングし、そのパター
ニングされた領域に硬磁性層210bおよび絶縁層20
8e''を形成し、矩形のマスクM2092と所望の角度
をもつマスクM''2092を用いて、少なくとも自由層
兼磁束導入層207の一部が残るようにパターニング
し、そのパターニングされた領域に、絶縁層208cを
形成し、上部シールド211を積層したので、上述した
構成の磁気抵抗効果素子2bおよびそれを感磁部に用い
た磁気抵抗効果型磁気ヘッド1bを製造することができ
る。
【0186】第3の実施の形態
【0187】図56は、本発明に係る第3の実施の形態
の磁気抵抗効果素子を説明するための模式図である。
【0188】第1の実施の形態では、自由層兼磁束導入
層207の下部に少なくとも固定層205が形成されて
いるボトムスピンバルブ型の磁気抵抗効果型素子であっ
たが、第3の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2c
は、図56に示すように、自由層兼磁束導入層207の
上部に、少なくとも固定層205を含むGMR膜TSV
3が形成され、そのGMR膜TSV3の両側には絶縁層
208aが形成され、自由層兼磁束導入層207の下部
には、たとえば、下部シールド兼下部電極層202が形
成されている。一般に上述の磁気抵抗効果素子2cは、
トップスピン型磁気抵抗効果素子と言われる。
【0189】また、上述の構成の磁気抵抗効果素子2c
では、GMR膜TSV3の両側に絶縁層208aが形成
されていることから、たとえば、不図示の上部シールド
から不図示の硬磁性層に分流するセンス電流を抑えるこ
とができる。
【0190】次に、上述の構成の具体的な第3の実施の
形態に係る磁気抵抗効果素子2cおよびそれを感磁部に
用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1cを図を参照して、
製造方法とともに説明する。
【0191】本実施の形態においては、SVGMR構成
によるGMR素子とこれによる磁気ヘッドを構成する場
合である。
【0192】図57は本発明の第3の実施の形態に係る
磁気抵抗効果素子2cの概略平面図、図58(a)は図
57のB−B線上の概略断面図である。
【0193】図57,58(a)に示すように、たとえ
ば厚さ2mmのアルチック(AlTiC)より成る基板
201が用意され、この上に最終的に得る磁気ヘッドの
一方の磁気シールド層となり、かつ一方の電極を構成す
るたとえば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シールド
兼下部電極層202をたとえばメッキによって形成す
る。
【0194】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203、自由層兼磁束導入層207
と、スペーサ層206、固定層205、反強磁性層20
4、上部電極209を順次積層成膜する。
【0195】非磁性層203は、たとえば、厚さ27n
mのCuより構成し、反強磁性層204は、たとえば、
厚さ15nmのPtMn層より構成する。また、固定層
205は、たとえば厚さ2nmのCoFe層と厚さ1n
mのRu層と、厚さ3nmのCoFe層とによる3層構
造により構成し、スペーサ層206は、たとえば、厚さ
3nmのCu層より成る非磁性層により構成する。自由
層兼磁束導入層207は、たとえば、厚さ5nmのNi
Fe層と厚さ2nmのCoFe層との2層構造により構
成し、上部電極209は、たとえば、厚さ3nmのTa
層より構成する。
【0196】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、最終的に構成する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドのトラック幅方向に延びる矩形のストライプ状のマス
クM2093を形成する。
【0197】このマスクM2093は、後に行う積層膜
にパターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクと
なるものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、
フォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像に
よってたとえばハイト方向であり奥行き方向に100n
m、トラック幅方向に500nmのストライプ状に形成
される。
【0198】図58(b)は図57のB−B線上の断面
に対応する断面図である。
【0199】図58(b)に示すように、このマスクM
2093をパターニングのエッチングマスクとして用い
て、たとえばSIMS等の高感度終点検出器を用いたイ
オンミリングによって上部電極209、反強磁性層20
4、固定層205、およびスペーサ層206をパターニ
ングして、上述した幅方向に延びる積層構造部S13を
形成する。
【0200】図59は図57のB−B線上の断面に対応
する断面図である。
【0201】図59に示すように、積層構造部S13の
形成部の周囲の、自由層兼磁束導入層207が露呈した
溝G13部分より上部の全面に、Al23 による絶縁
層208dを、たとえばスパッタリングによって形成す
る。
【0202】図60は磁気抵抗効果素子2cの概略平面
図、図61は図60のB−B線上の概略断面図、図62
は図60のC−C線上の概略断面図である。
【0203】図60,61,62に示すように、まず、
マスクM2093を除去して、このマスクM2093上
に形成されていた絶縁層208dをリフトオフし、表面
を平坦面とする。そして、この平坦面上に、積層構造部
S13の中心部を横切って、トラック幅方向と直交する
奥行き方向に沿って後に行うパターニングのマスクとな
り、かつその後のリフトオフ作業のマスクとなる矩形の
ストライプ状のマスクM’2093を形成する。このマ
スクM’2093は、たとえばハイト方向の長さを70
0nmとし、トラック幅方向の長さを100nmとし、
フォトリソグラフィにおける露光装置の露光マスクの重
ね合わせの精度による最大のずれ100nmを見込む。
このマスクM’2093は、マスクM2093と同様の
方法によって形成することができる。
【0204】図63は磁気抵抗効果素子2cの概略平面
図、図64は図63のB−B線上の概略断面図、図65
は図63のC−C線上の概略断面図である。
【0205】図63,64,65に示すように、マスク
M’2093をパターニングマスクとして、たとえばイ
オンミリングによって絶縁層208d、上部電極20
9、反強磁性層204、固定層205、スペーサ層20
6、自由層兼磁束導入層207、および非磁性層203
の一部を所望の深さをもって入り込む溝G23を形成し
て、ストライプ部S23を形成する。
【0206】このようにして、前述の積層構造部S13
と、ストライプ部S23の交叉部においてのみ、非磁性
層203、自由層兼磁束導入層207、スペーサ層20
6、固定層205、反強磁性層204、上部電極209
を含めた小面積のSVGMR構成の積層構造部S33が
構成されることになる。
【0207】図66は図63のB−B線上の断面に対応
する概略断面図、図67は図63のC−C線上の断面に
対応する概略断面図である。
【0208】図66,67に示すように、溝G23内を
埋め込んで全面的に、たとえばCoCrPtによる硬磁
性層210cをスパッタリングによって形成する。さら
に、この硬磁性層210上にAl23 等の非磁性の絶
縁層208eを全面に形成する。
【0209】その後、マスクM’2093を除去して、
この上に形成された硬磁性層210cおよび絶縁層20
8eをリフトオフして表面の平坦化を図る。
【0210】図68は磁気抵抗効果素子2cの概略平面
図、図69は図68のB−B線上の断面に対応する概略
断面図、図70は図68のC−C線上の断面に対応する
概略断面図である。
【0211】図68,69,70に示すように、絶縁層
208e上に、ストライプ部S23を覆って、かつリフ
トオフマスクとなるマスクM''2093を、あらため
て、たとえばフォトリソグラフィによるフォトレジスト
によって形成する。
【0212】図71は図68のB−B線上の断面に対応
する断面図、図72は図68のC−C線上の断面に対応
する断面図である。
【0213】図71,72に示すように、このマスク
M''2093によって覆われていない部分を、たとえば
イオンミリングによって除去して溝G33を形成する。
【0214】図73は図68のB−B線上の断面に対応
する断面図、図74は図68のC−C線上の断面に対応
する断面図である。
【0215】図73,74に示すように、溝G33を含
んで全面的にたとえば、Al23による絶縁層208
cを形成し、マスク''M2093を除去し、この上の絶
縁層208cをリフトオフして表面の平坦化を図る。
【0216】図75は磁気抵抗効果素子2cの概略平面
図、図76は図75のB−B線上の断面に対応する概略
断面図、図77は図75のC−C線上の断面に対応する
断面図である。
【0217】図75,76,77に示すように、平坦化
された面上に上部シールド211を、たとえば厚さ2μ
mにNiFeメッキによって形成する。
【0218】そして、このようにして形成されたブロッ
クを鎖線a3をもって示す切断線に沿って切断する。
【0219】図78は磁気抵抗効果素子2cの概略平面
図、図79は図78のB−B線上の断面に対する概略断
面図、図80は図78のC−C線上の断面に対応する概
略断面図である。
【0220】図78,79,80に示すように、磁気記
録媒体との対接ないしは対抗面となる前方面200を研
磨する。
【0221】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向に平行な磁場を
10kOeを印加して反強磁性層204の固定層205
側の表面の磁化を磁束導入方向に着磁する。
【0222】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直行する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210cを
その面方向に沿い、かつストライプ部S23の延長方向
に交差する方向に着磁する。
【0223】このようにして、前方面200から所要の
距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、自由層兼
磁束導入層207と、このうえの限定された領域におい
て順次積層されたスペーサ層206、固定層205、反
強磁性層204、上部電極209とを有してなるSVG
MR構成の積層構造部S33が形成された磁気抵抗効果
素子2cが形成され、これを感磁部とするSVGMR構
成の磁気抵抗効果型磁気ヘッド1cが形成される。
【0224】そして、第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と同様の
製造方法で、薄膜型磁気記録ヘッド30が積層されて、
一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを構成することが
できる。
【0225】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、外
部磁界に応じて磁化方向が変化する軟磁性材料からなる
自由層兼磁束導入層207、スペーサ層206、強磁性
材料からなる固定層205、固定層205の磁化を固定
する反強磁性層204と、上部電極209とを積層し
て、積層成膜を形成し、その積層成膜を、矩形のマスク
M2093を用いて、少なくとも自由層兼磁束導入層2
07が残るようにパターニングし、そのパターニングさ
れた領域に絶縁層208dを形成し、矩形のマスクM2
093と所望の角度を持つマスクM’2093を用い
て、自由層兼磁束導入層207を含めて非磁性層203
の一部までパターニングし、そのパターニングされた領
域に、硬磁性層210cおよび絶縁層208eを積層
し、上部シールド211を積層したので、上述した構成
の磁気抵抗効果素子2cおよびそれを感磁部に用いた磁
気抵抗効果型磁気ヘッド1cを製造することができる。
【0226】上述した製造方法で形成された構造の磁気
抵抗効果素子2cおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッド1c
では、センス電流が硬磁性層210cに分流する量を、
従来の構造の磁気抵抗効果素子に比べて、削減すること
ができるという効果がある。
【0227】第4の実施の形態
【0228】第4の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2dおよびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド1dは、第3の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2cと磁気抵抗効果型磁気ヘッド1cとほぼ同様の構成
をしており、相違点を以下の製造方法と共に説明する。
【0229】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2d
および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1dの製造方法の一例
を図を参照して説明する。
【0230】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2d
および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1dの製造方法は、第
3の実施の形態に係る製造方法と比べて、ハイト形成の
工程とトラック形成の工程の順番を逆に行う。つまり、
本実施の形態にかかる製造方法は、トラック形成を行っ
た後に、ハイト形成の工程を行う。
【0231】図81は本発明の第4の実施の形態に係る
磁気抵抗効果素子2dの概略平面図、図82(a)は図
81のC−C線上の概略断面図である。
【0232】図81,82(a)に示すように、たとえ
ば厚さ2mmのアルチック(AlTiC)より成る基板
201が用意され、この上に最終的に得る磁気ヘッドの
一方の磁気シールド層となり、かつ一方の電極を構成す
るたとえば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シールド
兼下部電極層202をたとえばメッキによって形成す
る。
【0233】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203と、自由層兼磁束導入層20
7、スペーサ層206、固定層205、反強磁性層20
4、および上部電極209とを順に積層して成膜する。
【0234】そして、第3の実施の形態と同様に、非磁
性層203は、たとえば、厚さ27nmのCuより構成
し、反強磁性層204は、たとえば、厚さ15nmのP
tMn層より構成する。また、固定層205は、たとえ
ば厚さ2nmのCoFe層と厚さ1nmのRu層と、厚
さ3nmのCoFe層とによる3層構造により構成し、
スペーサ層206は、たとえば、厚さ3nmのCu層よ
り成る非磁性層により構成する。自由層兼磁束導入層2
07は、たとえば、厚さ5nmのNiFe層と厚さ2n
mのCoFe層との2層構造により構成し、上部電極2
09は、たとえば、厚さ3nmのTa層より構成する。
【0235】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、ハイト方向に延びるストライプ状のマスク
M2094を形成する。
【0236】このマスクM2094は、後に行う積層膜
にパターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクと
なるものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、
フォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像に
よって、たとえばハイト方向であり奥行き方向に500
nm、トラック幅方向に100nmのストライプ状に形
成される。
【0237】図82(b)は図81のC−C線上の断面
に対応する断面図である。
【0238】図82(b)に示すように、このマスクM
2094をパターニングのエッチングマスクとして用い
て、たとえばSIMS等の高感度終点検出器を用いたイ
オンミリングによって上部電極209、反強磁性層20
4、固定層205、スペーサ層206、自由層兼磁束導
入層207、非磁性層203の一部をパターニングし
て、上述したハイト方向に延びる積層構造部S14を形
成する。
【0239】図83は図81のC−C線の断面に対応す
る断面図である。
【0240】図83に示すように、積層構造部S12の
形成部の周囲の、非磁性層203が露呈した溝G14部
分より上部の全面に、たとえばCoCrPtによる硬磁
性層210dをスパッタリングによって形成する。さら
に、この硬磁性層210d上にAl23 等の非磁性の
絶縁層208eを全面に形成する。
【0241】図84は磁気抵抗効果素子2dの概略平面
図、図85は図84のB−B線上の概略断面図、図86
は図84のC−C線上の概略断面図である。
【0242】図84,85,86に示すように、まず、
マスクM2094を除去して、このマスクM2094上
に形成されていた硬磁性層210dおよび絶縁層208
eをリフトオフし、表面を平坦面とする。そして、この
平坦面上に、積層構造部S14の中心部より所望の距
離、たとえば、後にハイトを形成する位置に、ハイト方
向と直交するトラック幅方向に沿って後にパターニング
のマスクとなり、かつその後のリフトオフ作業のマスク
となるトラック幅方向に長い矩形のストライプ状のマス
クM’2094を形成する。このマスクM’2094
は、たとえばトラック幅方向の長さを700nmとし、
ハイト方向の長さを100nmとし、フォトリソグラフ
ィにおける露光装置の露光マスクの重ね合わせの精度に
よる最大のずれ100nmを見込む。このマスクM’2
094は、マスクM2094と同様の方法によって形成
することができる。
【0243】図87は磁気抵抗効果素子2dの概略平面
図、図88は図87のB−B線上の概略断面図、図89
は図87のC−C線上の概略断面図である。
【0244】図87,88,89に示すように、マスク
M’2094をパターニングマスクとして、たとえばイ
オンミリングによって、たとえば、自由層兼磁束導入層
207の高さまで、絶縁層208eおよび硬磁性層21
0dをパターニングし、その下の自由層兼磁束導入層2
07および硬磁性層210dを残して溝G24を形成し
て、ストライプ部S24を形成する。このイオンミリン
グの深さの制御は、たとえば、あらかじめこのイオンミ
リングの速度の測定をしておき、時間制御によって行う
こともできるし、SIMSにより深さ制御を行うことが
できる。
【0245】このようにして、前述の積層構造部S14
と、ストライプ部S24の交叉部においてのみ、自由層
兼磁束導入層207、スペーサ層206、固定層20
5、反強磁性層204、および上部電極209を含めた
小面積のSVGMR構成の積層構造部S34が構成され
ることになる。
【0246】図90は図87のB−B線上の断面に対応
する概略断面図、図91は図87のC−C線上の断面に
対応する概略断面図である。
【0247】図90,91に示すように溝G24内を埋
め込んで全面的に、Al23 等の非磁性の絶縁層20
8e’をスパッタリングにより形成する。
【0248】その後、マスクM’2094を除去して、
この上に形成された絶縁層208e’をリフトオフして
表面の平坦化を図る。
【0249】図92は磁気抵抗効果素子2dの概略平面
図、図93は図92のB−B線上の概略断面図、図94
は図92のC−C線上の概略断面図である。
【0250】図92,93,94に示すように、さら
に、絶縁層208e’上に、ストライプ部S24を覆っ
て、かつリフトオフマスクとなるマスクM''2094
を、あらためて、たとえばフォトリソグラフィによるフ
ォトレジストによって形成する。
【0251】図95は図92のB−B線上のの断面に対
応する断面図、図96は図92のC−C線上の断面に対
応する断面図である。
【0252】図95,96に示すように、このマスク
M''2094によって覆われていない部分を、たとえば
イオンミリングによって除去して溝G34を形成する。
【0253】図97は磁気抵抗効果素子2dの概略平面
図を示し、図98は図97のB−B線上の断面に対応す
る断面図、図99はC−C線上の断面に対応する断面図
である。
【0254】図97,98,99に示すように、溝G3
3を含んで全面的にたとえば、Al 23 による絶縁層
208cを形成し、マスクM''2092を除去し、この
上の絶縁層208cをリフトオフして表面の平坦化を図
る。そして、平坦化された面上に上部シールド211
を、たとえば厚さ2μmにNiFeメッキによって形成
する。そして、このようにして形成されたブロックを鎖
線a4をもって示す切断線に沿って切断する。
【0255】図100は磁気抵抗効果素子2dの概略平
面図、図101は図100のB−B線上の断面に対応す
る概略断面図、図102は図100のC−C線上の断面
に対応する概略断面図である。
【0256】図100,101,102に示すように、
磁気記録媒体との対接ないしは対抗面となる前方面20
0を研磨する。
【0257】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向に平行な磁場を
10kOeを印加して反強磁性層204の固定層205
側の表面の磁化を磁束導入方向に着磁する。
【0258】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直交する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210dを
その面方向に沿い、かつストライプ部S24の延長方向
に交差する方向に着磁する。
【0259】このようにして、その前方面200から所
要の距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、非磁
性層203、この上の限定された領域において順次積層
された自由層兼磁束導入層207と、スペーサ層206
と、固定層205と、反強磁性層204と、上部電極2
09を有してなるSVGMR構成の積層構造部S34が
形成された磁気抵抗効果素子2dが形成され、これを感
磁部とするSVGMR構成の磁気抵抗効果型磁気ヘッド
1dが形成される。
【0260】そして、第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と同様の
製造方法で、薄膜型磁気記録ヘッド30が積層されて、
一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを構成することが
できる。
【0261】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、自
由層兼磁束導入層207と、スペーサ層206、固定層
205、反強磁性層204、上部電極209を積層し
て、積層成膜を形成し、その積層成膜を、矩形のマスク
M2094マスクを用いて、自由層兼磁束導入層207
を含めてパターニングし、そのパターニングされた領域
に硬磁性層210dおよび絶縁層208e’を形成し、
矩形のマスクM2094と所望の角度をもつマスクM''
2094を用いて、少なくとも自由層兼磁束導入層20
7の一部が残るようにパターニングし、そのパターニン
グされた領域に、絶縁層208cを形成し、上部シール
ド211を積層したので、上述した構成の磁気抵抗効果
素子2dおよびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁
気ヘッド1dを製造することができる。
【0262】上述した製造方法で形成された構造の磁気
抵抗効果素子2cおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッド1c
では、センス電流が硬磁性層210dに分流する量を、
従来の構造の磁気抵抗効果素子に比べて、削減すること
ができるという効果がある。
【0263】第5の実施の形態
【0264】図103は、本発明に係る第5の実施の形
態の磁気抵抗効果素子2eを説明するための模式図であ
る。
【0265】第1および第2の実施の形態に係る磁気抵
抗効果素子では、自由層兼磁束導入層207の下部に少
なくとも固定層が形成されているボトムスピンバルブ型
の磁気抵抗効果素子であり、第3および第4の実施に係
る磁気抵抗効果素子では、自由層兼磁束導入層207の
上部に少なくとも固定層205が形成されているトップ
スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子であった。
【0266】第5の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2eは、図103に示すように、自由層兼磁束導入層2
07の上部に、少なくとも固定層が形成されているGM
R膜DSV51と、自由層兼磁束導入層207の下部に
は、自由層兼磁束導入層207を鏡面対称として、GM
R膜DSV51と対称な膜構造を有するGMR膜DSV
52とが形成されている、いわゆるデュアルスピンバル
ブ型磁気抵抗効果素子である。また、GMR膜DSV5
1の両側には、たとえば、図103に示すように、絶縁
層208aが形成されている。
【0267】上述の構造の磁気抵抗効果素子2eでは、
自由層兼磁束導入層207を鏡面対称として、上部およ
び下部にスピンバルブ構造を有することから、外部磁界
の検出出力を増大することができる。
【0268】また、上述の構造の磁気抵抗効果素子2e
では、GMR膜DSV51の両側に絶縁層22が形成さ
れていることから、たとえば、不図示の上部シールドか
ら下部シールドにスピンバルブ膜を介してセンス電流を
流した場合に、電流がスピンバルブ膜から不図示の硬磁
性層に分流することを抑えることができる。
【0269】次に、上述の構成の具体的な第5の実施の
形態に係る磁気抵抗効果素子2eおよびそれを感磁部に
用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1eを図を参照して、
製造方法とともに説明する。
【0270】図104は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図105(a)は図104のB−B線上の概略断
面図である。
【0271】図104,図105(a)に示すように、
たとえば厚さ2mmのアルチック(AlTiC)よりな
る基板201が用意され、この上に最終的に得る磁気ヘ
ッドの一方の磁気シールド層となり、かつ一方の電極を
構成するたとえば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シ
ールド兼下部電極層202をたとえばメッキによって形
成する。
【0272】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203、反強磁性層204A、固定層
205A、スペーサ層206A、自由層兼磁束導入層2
07と、スペーサ層206B、固定層205B、反強磁
性層204B、および上部電極209を順次積層成膜す
る。
【0273】非磁性層203は、たとえば、厚さ27n
mのCuより構成する。反強磁性層204A,204B
は、たとえば、厚さ15nmのPtMn層より構成す
る。また、固定層205A,205Bは、たとえば厚さ
2nmのCoFe層と厚さ1nmのRu層と、厚さ3n
mのCoFe層とによる3層構造により構成する。スペ
ーサ層206A,206Bは、たとえば、厚さ3nmの
Cu層より成る非磁性層により構成する。自由層兼磁束
導入層207は、たとえば、厚さ5nmのNiFe層と
厚さ2nmのCoFe層との2層構造により構成する。
上部電極209は、たとえば、厚さ3nmのTa層より
構成する。
【0274】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、最終的に構成する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドのトラック幅方向に延びる矩形のストライプ状のマス
クM2095を形成する。
【0275】このマスクM2095は、後に行う積層膜
にパターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクと
なるものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、
フォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像に
よってたとえばハイト方向であり奥行き方向に100n
m、トラック幅方向に500nmのストライプ状に形成
される。
【0276】図105(b)は、図104のB−B線上
の断面に対応する断面図である。
【0277】図105(b)に示すように、次に、この
マスクM2095をパターニングのエッチングマスクと
して用いて、たとえばSIMS等の高感度終点検出器を
用いたイオンミリングによって、自由層兼磁束導入層2
07の前まで、具体的には、たとえば、上部電極20
9、反強磁性層204B、固定層205B、およびスペ
ーサ層206Bをパターニングして、上述した幅方向に
延びる積層構造部S15を形成する。
【0278】図106に、上述のB−B線の断面に対応
する断面図を示すように、積層構造部S15の形成部の
周囲の、自由層兼磁束導入層207が露呈した溝G15
部分より上部の全面に、Al23 による絶縁層208
dを、たとえばスパッタリングによって形成する。
【0279】図107は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図108は図107のB−B線上の概略断面図、
図109は図107のC−C線上の概略断面図である。
【0280】図107,108,109に示すように、
まず、マスクM2095を除去して、このマスクM20
95上に形成されていた絶縁層208dをリフトオフ
し、表面を平坦面とする。そして、この平坦面上に、積
層構造部S15の中心部を横切って、トラック幅方向と
直交する奥行き方向に沿って後に行うパターニングのマ
スクとなり、かつその後のリフトオフ作業のマスクとな
る矩形のストライプ状のマスクM’2095を形成す
る。このマスクM’2095は、たとえばハイト方向の
長さを700nmとし、トラック幅方向の長さを100
nmとし、フォトリソグラフィにおける露光装置の露光
マスクの重ね合わせの精度による最大のずれ100nm
を見込む。このマスクM’2095は、マスクM209
5と同様の方法によって形成することができる。
【0281】図110は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図111は図110のB−B線上の概略断面図、
図112は図110のC−C線上の概略断面図である。
【0282】図110,111に示すように、次に、マ
スクM2095をパターニングマスクとして、たとえば
イオンミリングによって、たとえば、絶縁層208d、
上部電極209、反強磁性層204B、固定層205
B、スペーサ層206B、自由層兼磁束導入層207、
スペーサ層206A、固定層205A、反強磁性層20
4Aを所望の深さをもって入り込む溝G25を形成し
て、ストライプ部S25を形成する。
【0283】このようにして、前述の積層構造部S15
と、ストライプ部S25の交叉部においてのみ、反強磁
性層204A、固定層205A、スペーサ層206A、
自由層兼磁束導入層207、スペーサ層206B、固定
層205B、反強磁性層204B、上部電極209を含
めた小面積のSVGMR構成の積層構造部S35が構成
されることになる。
【0284】図113は図110のB−B線上の断面に
対応する概略断面図、図114は図110のC−C線上
の断面に対応する概略断面図である。
【0285】図113,114に示すように、次に、溝
G25内を埋め込んで全面的に、たとえばCoCrPt
による硬磁性層210eをスパッタリングによって形成
する。さらに、この硬磁性層210e上にAl23
の非磁性の絶縁層208eを全面に形成する。
【0286】その後、マスクM’2095を除去して、
この上に形成された硬磁性層210eおよび絶縁層20
8eをリフトオフして表面の平坦化を図る。
【0287】図115は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図116は図115のB−B線上の断面に対応す
る概略断面図、図117は図115のC−C線上の断面
に対応する概略断面図である。
【0288】図115,116,117に示すように、
さらに、絶縁層208e上に、ストライプ部S25を覆
って、かつリフトオフマスクとなるマスクM''2093
を、あらためて、たとえばフォトリソグラフィによるフ
ォトレジストによって形成する。
【0289】図118は図115のB−B線上の断面に
対応する断面図、図119は図115のC−C線上の断
面に対応する断面図である。
【0290】図118,119に示すように、このマス
クM''2095によって覆われていない部分を、たとえ
ばイオンミリングによって除去して溝G35を形成す
る。
【0291】図120は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図121は図120のB−B線上の断面に対応す
る断面図、図122は図120のC−C線上の断面に対
応する断面図である。
【0292】図120,121,122に示すように、
溝G35を含んで全面的にたとえば、Al23 による
絶縁層208cを形成し、マスクM''209を除去し、
この上の絶縁層208cをリフトオフして表面の平坦化
を図る。そして、平坦化された面上に上部シールド21
1を、たとえば厚さ2μmにNiFeメッキによって形
成する。
【0293】そして、このようにして形成されたブロッ
クを鎖線a5をもって示す切断線に沿って切断する。
【0294】図123は磁気抵抗効果素子2eの概略平
面図、図124は図123のB−B線上の断面に対する
概略断面図、図125は図123のC−C線上の断面に
対応する概略断面図である。
【0295】図123,124,125に示すように、
磁気記録媒体との対接ないしは対抗面となる前方面20
0を研磨する。
【0296】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向に平行な磁場を
10kOeを印加して反強磁性層204Aおよび204
Bの固定層205Aおよび205B側の表面の磁化を磁
束導入方向に着磁する。
【0297】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直交する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210eを
その面方向に沿い、かつストライプ部S25の延長方向
に交差する方向に着磁する。
【0298】このようにして、前方面200から所要の
距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、順次積層
された反強磁性層204A、固定層205A、スペーサ
層206A、自由層兼磁束導入層207、スペーサ層2
06B、固定層205B、反強磁性層204B、および
上部電極209とを有してなるSVGMR構成の積層構
造部S35が形成された磁気抵抗効果素子2eが形成さ
れ、これを感磁部とするSVGMR構成の磁気抵抗効果
型磁気ヘッド1eが形成される。
【0299】そして、第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と同様の
製造方法で、薄膜型磁気記録ヘッド30が積層されて、
一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを構成することが
できる。
【0300】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、固
定層205Aの磁化を固定する反強磁性層204A、強
磁性材料からなる固定層205A、非磁性層からなるス
ペーサ層206A、外部磁界に応じて磁化方向が変化す
る軟磁性材料からなる自由層兼磁束導入層207、非磁
性層からなるスペーサ層206B、強磁性材料からなる
固定層205B、固定層205Bの磁化を固定する反強
磁性層204B、および上部電極209とを積層して、
積層成膜を形成し、その積層成膜を、矩形のマスクM2
095を用いて、少なくとも自由層兼磁束導入層207
が残るようにパターニングし、そのパターニングされた
領域に絶縁層208eを形成し、矩形のマスクM209
5と所望の角度を持つマスクM’2095を用いて、自
由層兼磁束導入層207を含めて反強磁性層204まで
パターニングし、そのパターニングされた領域に、硬磁
性層210eおよび絶縁層208eを積層し、上部シー
ルド211を積層したので、上述した構成の磁気抵抗効
果素子2eおよびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型
磁気ヘッド1eを製造することができる。
【0301】上述した製造方法で形成された構造の磁気
抵抗効果素子2eおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッド1e
では、積層構造部S35の側面の一部に、絶縁層208
eが形成されていることから、センス電流が硬磁性層2
10eに分流する量を、従来の構造の磁気抵抗効果素子
に比べて、削減することができるという効果がある。
【0302】第6の実施の形態
【0303】第6の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2fおよびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド1fは、第5の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子
2eおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッド1eとほぼ同様の
構成をしており、相違点を以下の製造方法と共に説明す
る。
【0304】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2f
および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1fの製造方法の一例
を図を参照して説明する。
【0305】本実施の形態に係る磁気抵抗効果素子2f
および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1fの製造方法は、第
5の実施の形態に係る製造方法と比べて、ハイト形成の
工程と、トラック形成の工程の順番を逆に行う。つま
り、トラック形成の後、ハイト形成の工程を行う。
【0306】図126は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図127(a)は図126のC−C線上の概略断
面図である。
【0307】図126、127(a)に示すように、た
とえば厚さ2mmのアルチック(AlTiC)より成る
基板201が用意され、この上に最終的に得る磁気ヘッ
ドの一方の磁気シールド層となり、かつ一方の電極を構
成するたとえば厚さ2μmのNiFeよりなる下部シー
ルド兼下部電極層202をたとえばメッキによって形成
する。
【0308】そして、この下部シールド兼下部電極層2
02上に、順次スパッタリングによって、下ギャップを
構成する非磁性層203と、反強磁性層204A、固定
層205A、スペーサ層206A、自由層兼磁束導入層
207、スペーサ層206B、固定層205B、反強磁
性層204B、および上部電極209とを順に積層して
成膜する。
【0309】そして、第5の実施の形態と同様に、非磁
性層203は、たとえば、厚さ27nmのCuより構成
する。反強磁性層204A,204Bは、たとえば、厚
さ15nmのPtMn層より構成する。また、固定層2
05A,205Bは、たとえば厚さ2nmのCoFe層
と厚さ1nmのRu層と、厚さ3nmのCoFe層とに
よる3層構造により構成する。スペーサ層206A,2
06Bは、たとえば、厚さ3nmのCu層より成る非磁
性層により構成する。自由層兼磁束導入層207は、た
とえば、厚さ5nmのNiFe層と厚さ2nmのCoF
e層との2層構造により構成する。上部電極209は、
たとえば、厚さ3nmのTa層より構成する。
【0310】このような積層膜上、すなわち、上部電極
209上に、ハイト方向に延びるストライプ状のマスク
M2096を形成する。
【0311】このマスクM2094は、後に行う積層膜
にパターニングと、その後のリフトオフ作業のマスクと
なるものであり、たとえば、フォトレジスト層の塗布、
フォトリソグラフィすなわちパターン露光および現像に
よって、たとえばハイト方向であり奥行き方向に500
nm、トラック幅方向に100nmのストライプ状に形
成される。
【0312】図127(b)は、図126のC−C線上
の断面に対応する断面図である。
【0313】図127(b)に示すように、次に、この
マスクM2096をパターニングのエッチングマスクと
して用いて、たとえばSIMS等の高感度終点検出器を
用いたイオンミリングによって、上部電極209、反強
磁性層204B、固定層205B、スペーサ層206
B、自由層兼磁束導入層207、スペーサ層206A、
固定層205A、および反強磁性層204Aを、パター
ニングして、上述した幅方向に延びる積層構造部S16
を形成する。
【0314】図128は図126のC−C線上の断面に
対応する断面図である。
【0315】図128に示すように、積層構造部S16
の形成部の周囲の、非磁性層203が露呈した溝G16
部分より上部の全面に、たとえばCoCrPtによる硬
磁性層210fをスパッタリングによって形成する。さ
らに、この硬磁性層210f上にAl23 等の非磁性
の絶縁層208eを全面に形成する。
【0316】図129は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図130は図129のB−B線上の概略断面図、
図131は図129のC−C線上の概略断面図である。
【0317】図129,130,131に示すように、
まず、マスクM2096を除去して、このマスクM20
96上に形成されていた硬磁性層210fおよび絶縁層
208eをリフトオフし、表面を平坦面とする。そし
て、この平坦面上に、積層構造部S16の中心部より所
望の距離、たとえば、後にハイトを形成する位置に、ハ
イト方向と直交するトラック幅方向に沿って後にパター
ニングのマスクとなり、かつその後のリフトオフ作業の
マスクとなるトラック幅方向に長い矩形のストライプ状
のマスクM’2096を形成する。このマスクM’20
96は、たとえばトラック幅方向の長さを700nmと
し、ハイト方向の長さを100nmとし、フォトリソグ
ラフィにおける露光装置の露光マスクの重ね合わせの精
度による最大のずれ100nmを見込む。このマスク
M’2096は、マスクM2096と同様の方法によっ
て形成することができる。
【0318】図132は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図133は図132のB−B線上の概略断面図、
図134は図132のC−C線上の概略断面図である。
【0319】図132,133,134に示すように、
マスクM’2096をパターニングマスクとして、たと
えばイオンミリングによって、たとえば、自由層兼磁束
導入層207の高さまで、絶縁層208e、上部電極2
09、反強磁性層204B、固定層205B、スペーサ
層206B、および硬磁性層210dをパターニング
し、その下の自由層兼磁束導入層207および硬磁性層
210dを残して溝G26を形成して、ストライプ部S
26を形成する。このイオンミリングの深さの制御は、
たとえば、あらかじめこのイオンミリングの速度の測定
をしておき、時間制御によって行うこともできるし、S
IMSにより深さ制御を行うことができる。
【0320】このようにして、前述の積層構造部S16
と、ストライプ部S26の交叉部においてのみ、反強磁
性層204A、固定層205A、スペーサ層206A、
自由層兼磁束導入層207、スペーサ層206B、固定
層205B、反強磁性層204B、および上部電極20
9を含めた小面積のSVGMR構成の積層構造部S36
が構成されることになる。
【0321】図135は図132のB−B線上の断面に
対応する概略断面図、図136はC−C線上の断面に対
応する概略断面図である。
【0322】図135,136に示すように、溝G26
内を埋め込んで全面的に、Al2 3 等の非磁性の絶縁
層208e’をスパッタリングにより形成する。
【0323】その後、マスクM’2096を除去して、
この上に形成された絶縁層208e’をリフトオフして
表面の平坦化を図る。
【0324】図137は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図138は図137のB−B線上の概略断面図、
図139は図137のC−C線上の概略断面図である。
【0325】図137,138に示すように、絶縁層2
08e’上に、ストライプ部S26を覆って、かつリフ
トオフマスクとなるマスクM''2096を、あらため
て、たとえばフォトリソグラフィによるフォトレジスト
によって形成する。
【0326】図140は図137のB−B線上の断面に
対応する断面図、図141は図137のC−C線上の断
面に対応する断面図である。
【0327】図140,141に示すように、このマス
クM''2096によって覆われていない部分を、たとえ
ばイオンミリングによって除去して溝G36を形成す
る。
【0328】図142は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図143は図142のB−B線上の断面に対応す
る断面図、図144は図142のC−C線上の断面に対
応する断面図である。
【0329】図142,143,144に示すように、
溝G36を含んで全面的にたとえば、Al23 による
絶縁層208cを形成し、マスクM''2096を除去
し、この上の絶縁層208cをリフトオフして表面の平
坦化を図る。そして、平坦化された面上に上部シールド
211を、たとえば厚さ2μmにNiFeメッキによっ
て形成する。そして、このようにして形成されたブロッ
クを鎖線a6をもって示す切断線に沿って切断する。
【0330】図145は磁気抵抗効果素子2fの概略平
面図、図146は図145のB−B線上の断面に対応す
る概略断面図、図147は図145のC−C線上の断面
に対応する概略断面図である。
【0331】そして、図145,146,147に示す
ように、磁気記録媒体との対接ないしは対抗面となる前
方面200を研磨する。
【0332】その後、たとえば、真空中、250℃で磁
束導入方向、すなわち外部磁界印加方向に平行な磁場を
10kOeを印加して反強磁性層204Aおよび204
Bの固定層205Aおよび205B側の表面の磁化を磁
束導入方向に着磁する。
【0333】また、たとえば、真空中200℃で、磁束
導入方向と直交する方向の磁場1kOeによって、自由
層兼磁束導入層207に1軸磁気誘導異方性を付与す
る。さらに、大気中、室温で、磁束導入方向と直交する
方向に10kOeの磁界を印加し、硬磁性層210fを
その面方向に沿い、かつストライプ部S26の延長方向
に交差する方向に着磁する。
【0334】このようにして、その前方面200から所
要の距離を持ってハイト方向に入り込んだ位置に、順次
積層された反強磁性層204A、固定層205A、スペ
ーサ層206A、自由層兼磁束導入層207、スペーサ
層206B、固定層205B、反強磁性層204B、お
よび上部電極209とを有してなるSVGMR構成の積
層構造部S35が形成された磁気抵抗効果素子2fが形
成され、これを感磁部とするSVGMR構成の磁気抵抗
効果型磁気ヘッド1fが形成される。
【0335】そして、第1の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子2および磁気抵抗効果型磁気ヘッド1と同様の
製造方法で、薄膜型磁気記録ヘッド30が積層されて、
一体化されてなる記録再生磁気ヘッドを構成することが
できる。
【0336】上述したように、本実施の形態に係る製造
方法では、基板201上に、少なくとも、導電性の下部
シールド兼下部電極層202と、非磁性層203と、固
定層205Aの磁化を固定する反強磁性層204A、強
磁性材料からなる固定層205A、非磁性層からなるス
ペーサ層206A、外部磁界に応じて磁化方向が変化す
る軟磁性材料からなる自由層兼磁束導入層207、非磁
性層からなるスペーサ層206B、強磁性材料からなる
固定層205B、固定層205Bの磁化を固定する反強
磁性層204B、および上部電極209とを積層して、
積層成膜を形成し、その積層成膜を、矩形のマスクM2
096を用いて、自由層兼磁束導入層207を含めてパ
ターニングし、そのパターニングされた領域に硬磁性層
210dおよび絶縁層208e’を形成し、矩形のマス
クM2096と所望の角度をもつマスクM''2096を
用いて、少なくとも自由層兼磁束導入層207の一部が
残るようにパターニングし、そのパターニングされた領
域に、絶縁層208cを形成し、上部シールド211を
積層したので、上述した構成の磁気抵抗効果素子2fお
よびそれを感磁部に用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
fを製造することができる。
【0337】上述した製造方法で形成された構造の磁気
抵抗効果素子2fおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッド1f
では、積層構造部S36の側面の一部に、絶縁層208
eが形成されていることから、センス電流が硬磁性層2
10fに分流する量を、従来の構造の磁気抵抗効果素子
に比べて、削減することができるという効果がある。
【0338】なお、本発明は、上述の実施の形態に限ら
れるものではなく、任意好適な種々の改変が可能であ
る。たとえば、磁束導入層と自由層とが一体形成された
構成の自由層兼磁束導入層207を例示して説明した
が、この形態に限られるものではない。たとえば、磁束
導入層が、ハイト方向に沿ってABS面側にだけ、また
はその反対側のいずれか一方にのみ形成されていても、
本発明の趣旨は損なわれない。
【0339】また、本実施の形態では、下部電極および
シールド層が同一の層で形成されていたが、この形態に
限られるものではない。たとえば、下部電極、シールド
層が別々の層で形成されていてもよい。
【0340】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、GMR
膜の側面に硬磁性体を直接に接して形成された構造の場
合であっても、センス電流の分流を低減することができ
る。
【0341】また、センス電流の分流を低減することが
できるために、再生出力の向上およびノイズ等を低減す
ることができる。
【0342】また、GMR膜の側面に硬磁性体を直接に
接して形成することにより、GMR素子に安定化磁界を
十分に印加することができるため、再生時のバルクハウ
ゼンノイズやヒステリシスノイズ等を低減することがで
きる。
【0343】また、GMR膜と磁束導入層を直接に接続
して形成したので、信号磁界をより効率よくGMR素子
へ導くことが可能となり、検出出力が向上する。
【0344】また、従来と同等の検出出力を得るために
必要なセンス電流が少なくて済むので、素子の信頼性が
向上するという効果がある。
【0345】また、本発明による磁気抵抗効果素子、お
よび磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、CPP型構成の特
徴、すなわち小面積化、高密度化が図られること、その
積層構造部を挟んで熱導電率の高いたとえば、上部シー
ルドおよび下部シールドが熱的に近接して配置されてい
ることから放熱効果に優れた安定した動作を持続できる
信頼性の高い構成を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果
素子を感磁部とする磁気抵抗効果型磁気ヘッドを用いた
磁気記録再生ヘッドを模式的に示した斜視図である。
【図2】図1の磁気抵抗効果素子の構造を説明するため
に、その一部を模式的に示した斜視図である。
【図3】図2の磁気抵抗効果素子の上部電極の付近のA
−A破線上の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果
素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一例
の一工程における概略平面図である。
【図5】(a)は図4のB−B線上の概略断面図であ
り、(b)はパターニング工程までの図4のB−B線上
の概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果
素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一例
の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果
素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一例
の一工程における概略平面図である。
【図8】図7のB−B線上の概略断面図である。
【図9】図7のC−C線上の概略断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図11】図10のB−B線上の概略断面図である。
【図12】図10のC−C線上の概略断面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図16】図15のB−B線上の概略断面図である。
【図17】図15のC−C線上の概略断面図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図22】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図23】図22のB−B線上の概略断面図である。
【図24】図22のC−C線上の概略断面図である。
【図25】本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図26】図25のB−B線上の概略断面図である。
【図27】図25のC−C線上の概略断面図である。
【図28】磁束導入層のない構造の磁気抵抗効果素子の
モデルを示す模式図である。
【図29】シミュレーションが行われた本発明に係る第
1の実施の形態の磁気抵抗効果素子のモデルの寸法の一
例を示した模式図である。
【図30】磁束導入層のない磁気抵抗効果素子、従来の
構造の磁気抵抗効果素子、および本実施の形態の磁気抵
抗効果素子それぞれのモデルについてのシミュレーショ
ンの結果を示すグラフである。
【図31】本発明に係る第2の実施の形態の磁気抵抗効
果素子の一部を拡大した模式図である。
【図32】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図33】(a)は、図32のC−C線上の概略断面図
であり、(b)はパターニング工程までの図32のC−
C線上の概略断面図である。
【図34】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図35】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図36】図35のB−B線上の概略断面図である。
【図37】図35のC−C線上の概略断面図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図39】図38のB−B線上の概略断面図である。
【図40】図38のC−C線上の概略断面図である。
【図41】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図42】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図43】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図44】図43のB−B線上の概略断面図である。
【図45】図43のC−C線上の概略断面図である。
【図46】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図47】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図48】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図49】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図50】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図51】図50のB−B線上の概略断面図である。
【図52】図50のC−C線上の概略断面図である。
【図53】本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図54】図53のB−B線上の概略断面図である。
【図55】図53のC−C線上の概略断面図である。
【図56】本発明に係る第3の実施の形態の磁気抵抗効
果素子を説明するための模式図である。
【図57】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図58】(a)は、図57のB−B線上の概略断面図
であり、(b)はパターニング工程までの図57のB−
B線上の概略断面図である。
【図59】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図60】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図61】図60のB−B線上の概略断面図である。
【図62】図60のC−C線上の概略断面図である。
【図63】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図64】図63のB−B線上の概略断面図である。
【図65】図63のC−C線上の概略断面図である。
【図66】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図67】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図68】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図69】図68のB−B線上の概略断面図である。
【図70】図68のC−C線上の概略断面図である。
【図71】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図72】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図73】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図74】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図75】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図76】図75のB−B線上の概略断面図である。
【図77】図75のC−C線上の概略断面図である。
【図78】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図79】図78のB−B線上の概略断面図である。
【図80】図78のC−C線上の概略断面図である。
【図81】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図82】(a)は、図81のB−B線上の概略断面図
であり、(b)はパターニング工程までの図81のB−
B線上の概略断面図である。
【図83】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図84】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図85】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図86】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図87】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図88】図87のB−B線上の概略断面図である。
【図89】図87のC−C線上の概略断面図である。
【図90】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図91】本発明の第3の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図92】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図93】図92のB−B線上の概略断面図である。
【図94】図92のC−C線上の概略断面図である。
【図95】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図96】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図97】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗効
果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の一
例の一工程における概略平面図である。
【図98】図97のB−B線上の概略断面図である。
【図99】図97のC−C線上の概略断面図である。
【図100】本発明の第4の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図101】図100のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図102】図100のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図103】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子を説明するための模式図である。
【図104】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図105】(a)は、図104のB−B線上の概略断
面図であり、(b)はパターニング工程までの図104
のB−B線上の概略断面図である。
【図106】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図107】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図108】図107のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図109】図107のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図110】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図111】図110のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図112】図110のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図113】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図114】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図115】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図116】図115のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図117】図115のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図118】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図119】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図120】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図121】図120のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図122】図120のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図123】本発明の第5の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図124】図123のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図125】図123のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図126】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図127】(a)は、図126のC−C線上の概略断
面図であり、(b)はパターニング工程までの図126
のC−C線上の概略断面図である。
【図128】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図129】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図130】図129のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図131】図129のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図132】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図133】図132のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図134】図132のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図135】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図136】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図137】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図138】図137のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図139】図137のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図140】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるB−B線上の概略断面図である。
【図141】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程におけるC−C線上の概略断面図である。
【図142】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図143】図142のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図144】図142のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図145】本発明の第6の実施の形態に係る磁気抵抗
効果素子および磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法の
一例の一工程における概略平面図である。
【図146】図145のB−B線上の概略断面図であ
る。
【図147】図145のC−C線上の概略断面図であ
る。
【図148】従来のスピンバルブ型磁気抵抗効果型素子
を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッドの一例の斜視図であ
る。
【図149】図148の磁気抵抗効果型磁気ヘッドのG
MR素子の付近の拡大図である。
【図150】CPP型スピンバルブ型磁気抵抗効果素子
の側面に、硬磁性層が形成された磁気抵抗効果素子の一
例を示す斜視図である。
【図151】図150の磁気抵抗効果素子の一部を示す
拡大図である。
【符号の説明】
1…磁気効果型磁気ヘッド、2,2a,2b,2c,2
d,2e,2f…磁気抵抗効果素子、3…電極層、4…
自由層、5…固定層、6…反強磁性層、7…非磁性層、
8…非磁性保護層、9…下地層、10…永久磁石層、1
1…電極層、21…第1のGMR層、22…絶縁層、2
3…第2のGMR層、24…自由層兼磁束導入層、25
…上部電極、26…硬磁性層、27…絶縁層、30…薄
膜磁気記録ヘッド、31…非磁性層、32…コイル、3
3…透孔、34…絶縁層、35…磁気コア層、100…
磁気記録再生ヘッド、200…前方面、201…基板、
202…下部シールド兼下部電極層、203…非磁性
層、204,204A,204B…反強磁性層、20
5,205A,205B…固定層、206,206A,
206B…スペーサ層、207…自由層兼磁束導入層、
208,208a,208b,208c,208d,2
08e,208f…絶縁層、209…上部電極、210
…硬磁性層、211…上部シールド、G1,G12,G
13,G14,G15,G16,G22,G23,G2
4,G25,G26,G32,G33,G34,G3
5,G36…溝、M209,M’209,M''209…
マスク、S1,S12,S13,S14,S15,S1
6…積層構造部、S2,S22,S23,S24,S2
5,S26…ストライプ部、S3,S31,S32,S
33,S34,S35,S36…積層構造部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 尚司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AC01 AD55 AD63 AD65 5D034 BA04 BA05 BA08 BB08 CA04 DA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する軟磁性材料からなる自由層と、強磁性材料から
    なる固定層と、前記固定層の磁化を固定する反強磁性層
    と、前記自由層と前記固定層の間に介在されるスペーサ
    層とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の下部
    に形成された第1の電極と、前記第1の電極の下部に形
    成された第1のシールドと、少なくとも前記積層構造部
    の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬
    磁性層と、前記積層構造部の上部に形成された絶縁層
    と、前記絶縁層の上部に形成された第2のシールドとを
    有する磁気抵抗効果素子であって、 前記絶縁層の一部に、前記積層構造部と前記第2のシー
    ルドとを電気的に接続する第2の電極を有する磁気抵抗
    効果素子。
  2. 【請求項2】前記絶縁層と前記自由層の間に第2の電極
    を含む請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する軟磁性材料からなる自由層と、前記自由層の上
    部に形成され強磁性材料からなる固定層と、前記固定層
    の上部に形成され前記固定層の磁化を固定する反強磁性
    層と、前記自由層と前記固定層の間に介在されるスペー
    サ層とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の下
    部に形成された第1の電極と、前記第1の電極の下部に
    形成された第1のシールドと、前記積層構造部の側面に
    形成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
    と、前記積層構造部の上部に形成された第2の電極と、
    前記第2の電極の上部に形成された第2のシールドとを
    含む磁気抵抗効果素子であって、 前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に形成さ
    れ、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層より上
    部の、前記スペーサ層、前記固定層、および前記反強磁
    性層を一部に含む絶縁層を有する磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】少なくとも、外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する軟磁性材料からなる自由層を挟んで前記自由層
    の両面に、それぞれ強磁性材料からなる第1および第2
    の固定層と、前記固定層の磁化を固定する第1および第
    2の反磁性層と、前記自由層と前記各第1および第2の
    固定層との間に介在される第1および第2のスペーサ層
    とが積層された積層構造部と、前記積層構造部の側面に
    形成され前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁性層
    と、前記積層構造部の下部に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極の下部に形成された第1のシールドと、
    前記積層構造部の上部に形成された第2の電極と、前記
    第2の電極の上部に形成された第2のシールドとを含む
    磁気抵抗効果素子であって、 前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に形成さ
    れ、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層より上
    部の、前記第2のスペーサ層、前記第2の固定層、前記
    第2の反強磁性層、および第2の電極を一部に含む絶縁
    層とを有する磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型磁
    気ヘッドであって、 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じ
    て磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由層と、強
    磁性材料からなる固定層と、前記固定層の磁化を固定す
    る反強磁性層と、前記自由層と前記固定層の間に介在さ
    れるスペーサ層とが積層された積層構造部と、前記積層
    構造部の下部に形成された第1の電極と、前記第1の電
    極の下部に形成された第1のシールドと、前記積層構造
    部の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保する
    硬磁性層と、前記積層構造部の上部に形成された絶縁層
    と、前記絶縁層の上部に形成された第2のシールドとを
    含み、 前記絶縁層のうちの少なくとも一部に、前記積層構造部
    と前記第2のシールドとを電気的に接続する第2の電極
    を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】前記絶縁層と前記自由層の間に第2の電極
    を含む請求項5に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型磁
    気ヘッドであって、 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じ
    て磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由層と、前
    記自由層の上部に形成され強磁性材料からなる固定層
    と、前記固定層の上部に形成され前記固定層の磁化を固
    定する反強磁性層と、前記自由層と前記固定層の間に介
    在されるスペーサ層とが積層された積層構造部と、前記
    積層構造部の下部に形成された第1の電極と、前記第1
    の電極の下部に形成された第1のシールドと、前記積層
    構造部の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保
    する硬磁性層と、前記積層構造部の上部に形成された第
    2の電極と、前記第2の電極の上部に形成された第2の
    シールドとを含み、 前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に形成さ
    れ、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層より上
    部の、前記スペーサ層、前記固定層、および前記反強磁
    性層を一部に含む絶縁層を有する磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型磁
    気ヘッドであって、 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じ
    て磁化方向が変化する軟磁性材料からなる自由層を挟ん
    で前記自由層の両面に、それぞれ強磁性材料からなる第
    1および第2の固定層と、前記固定層の磁化を固定する
    第1および第2の反磁性層と、前記自由層と前記各第1
    および第2の固定層との間に介在される第1および第2
    のスペーサ層とが積層された積層構造部と、前記積層構
    造部の側面に形成され前記自由層の磁化の安定を確保す
    る硬磁性層と、前記積層構造部の下部に形成された第1
    の電極と、前記第1の電極の下部に形成された第1のシ
    ールドと、前記積層構造部の上部に形成された第2の電
    極と、前記第2の電極の上部に形成された第2のシール
    ドとを含み、 前記積層構造部の自由層と第2のシールドの間に形成さ
    れ、かつ、少なくとも、前記積層構造部の自由層より上
    部の、前記第1のスペーサ層、前記第1の固定層、およ
    び前記第1の反強磁性層を一部に含む絶縁層とを有する
    磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に反強磁性層を形成する工程と、 前記反強磁性上に強磁性材料からなり前記反強磁性層に
    より磁化が固定される固定層を形成する工程と、 前記固定層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2の電極を形成する工程と、 前記第2の電極の一部を残して前記自由層まで削除する
    工程と、 前記自由層上および前記第2の電極の一部の側面を除く
    他の側面を覆うように絶縁層を形成する工程と、 少なくとも前記自由層の側面に接するように、前記自由
    層の磁化の安定を確保する硬磁性層を形成する工程とを
    有する磁気抵抗効果素子の製造方法。
  10. 【請求項10】少なくとも、基板上に第1の電極を形成
    する工程と、 前記第1の電極上に反強磁性層を形成する工程と、 前記反強磁性上に強磁性材料からなり前記反強磁性層に
    より磁化が固定される固定層を形成する工程と、 前記固定層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極および前記自由層の一部を残
    して、少なくとも前記スペーサ層まで削除するトラック
    形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に絶縁層を形成する工程とを有する
    磁気抵抗効果素子の製造方法。
  11. 【請求項11】基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に外部磁界に応じて磁化方向が変化す
    る自由層を形成する工程と、 前記自由層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に強磁性材料からなる固定層を形成す
    る工程と、 前記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層
    を形成する工程と、 前記反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、および前記スペーサ層の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記固定層、前記反強磁性層、
    および前記第2の電極の側面を覆うように絶縁層を形成
    する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、前記スペーサ層、および前記自由層の一部を残して
    削除するトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有する磁気
    抵抗効果素子の製造方法。
  12. 【請求項12】基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に強磁性材料からなる固定層を形成す
    る工程と、 前記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層
    を形成する工程と、 前記反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、前記スペーサ層、および前記自由層の一部を残して
    削除するトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、および前記スペーサ層の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、絶縁層を形成する工程とを有す
    る磁気抵抗効果素子の製造方法。
  13. 【請求項13】基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程
    と、 前記第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の
    反強磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成
    する工程と、 前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成する工程
    と、 前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、 前記第2のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程
    と、 前記第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層
    の磁化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、 前記第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程
    と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、および前記第2のスペーサ層の一部を
    残して、前記自由層まで削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記第2の電極、前記第2の反
    強磁性層、前記第2の固定層、前記第2のスペーサ層の
    側面に接するように絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、前記第2のスペーサ層、および前記自
    由層の一部を残して、第1のスペーサ層まで削除するト
    ラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有する磁気
    抵抗効果素子の製造方法。
  14. 【請求項14】基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程
    と、 前記第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の
    反強磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成
    する工程と、 前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成する工程
    と、 前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、 前記第2のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程
    と、 前記第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層
    の磁化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、 前記第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程
    と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、前記第2のスペーサ層、および前記自
    由層の一部を残して、前記第1のスペーサ層まで削除す
    るトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、および前記第2のスペーサ層の一部を
    残して、前記自由層まで削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記第2の電極、前記第2の反
    強磁性層、前記第2の固定層、および前記第2のスペー
    サ層の側面に接するように絶縁層を形成する工程とを有
    する磁気抵抗効果素子の製造方法。
  15. 【請求項15】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に反強磁性層を形成する工程と、 前記反強磁性上に強磁性材料からなり前記反強磁性層に
    より磁化が固定される固定層を形成する工程と、 前記固定層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2の電極を形成する工程と、 前記第2の電極の一部を残して前記自由層まで削除する
    工程と、 前記自由層上および前記第2の電極の一部の側面を除く
    他の側面を覆うように絶縁層を形成する工程と、 少なくとも前記自由層の側面に接するように、前記自由
    層の磁化の安定を確保する硬磁性層を形成する工程とを
    有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 少なくとも、基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に反強磁性層を形成する工程と、 前記反強磁性上に強磁性材料からなり前記反強磁性層に
    より磁化が固定される固定層を形成する工程と、 前記固定層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極および前記自由層の一部を残
    して、少なくとも前記スペーサ層まで削除するトラック
    形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に絶縁層を形成する工程とを有する
    磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  17. 【請求項17】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に強磁性材料からなる固定層を形成す
    る工程と、 前記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層
    を形成する工程と、 前記反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、および前記スペーサ層の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記固定層、前記反強磁性層、
    および前記第2の電極の側面を覆うように絶縁層を形成
    する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、前記スペーサ層、および前記自由層の一部を残して
    削除するトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有する磁気
    抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に、外部磁界に応じて磁化方向が変化
    する自由層を形成する工程と、 前記自由層上にスペーサ層を形成する工程と、 前記スペーサ層上に強磁性材料からなる固定層を形成す
    る工程と、 前記固定層上に当該固定層の磁化を固定する反強磁性層
    を形成する工程と、 前記反強磁性層上に第2の電極を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、前記スペーサ層、および前記自由層の一部を残して
    削除するトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記反強磁性層、前記固定
    層、および前記スペーサ層の一部を残して前記自由層ま
    で削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、絶縁層を形成する工程とを有す
    る磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程
    と、 前記第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の
    反強磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成
    する工程と、 前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成する工程
    と、 前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、 前記第2のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程
    と、 前記第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層
    の磁化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、 前記第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程
    と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、および前記第2のスペーサ層の一部を
    残して、前記自由層まで削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記第2の電極、前記第2の反
    強磁性層、前記第2の固定層、前記第2のスペーサ層の
    側面に接するように絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、前記第2のスペーサ層、および前記自
    由層の一部を残して、第1のスペーサ層まで削除するト
    ラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程とを有する磁気
    抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
  20. 【請求項20】磁気抵抗効果素子を含む磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの製造方法であって、 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極上に第1の反強磁性層を形成する工程
    と、 前記第1の反強磁性上に強磁性材料からなり前記第1の
    反強磁性層により磁化が固定される第1の固定層を形成
    する工程と、 前記第1の固定層上に第1のスペーサ層を形成する工程
    と、 前記第1のスペーサ層上に外部磁界に応じて磁化方向が
    変化する自由層を形成する工程と、 前記自由層上に第2のスペーサ層を形成する工程と、 前記第2のスペーサ層上に第2の固定層を形成する工程
    と、 前記第2の固定層上に強磁性材料からなり第2の固定層
    の磁化を固定する第2の反強磁性層を形成する工程と、 前記第2の反強磁性層上に第2の電極を形成する工程
    と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、前記第2のスペーサ層、および前記自
    由層の一部を残して、前記第1のスペーサ層まで削除す
    るトラック形成工程と、 前記削除された領域に、少なくとも前記自由層の側面に
    接するように、前記自由層の磁化の安定を確保する硬磁
    性層を形成する工程と、 前記硬磁性層上に絶縁層を形成する工程と、 所望の幅の前記第2の電極、前記第2の反強磁性層、前
    記第2の固定層、および前記第2のスペーサ層の一部を
    残して、前記自由層まで削除するハイト形成工程と、 前記削除された領域に、前記第2の電極、前記第2の反
    強磁性層、前記第2の固定層、および前記第2のスペー
    サ層の側面に接するように絶縁層を形成する工程とを有
    する磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015146224A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 エイチジーエスティーネザーランドビーブイ トラック幅が狭く且つ読み取りギャップが小さい磁気センサ

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