JP3902183B2 - 磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ディスク装置等に必要な薄膜磁気ヘッドに関わり、特に高出力・高分解能な高密度磁気記録対応ヘッドを歩留まり良く供給できる製造方法に関する。
近年、ハードディスクドライブにおける磁気記録密度は急激に上昇し、それに伴い、再生ヘッドに要求される再生感度および再生分解能も年々上昇している。スピン依存散乱を動作原理に用いたGMRヘッドの出現は飛躍的に出力を上昇させ、高記録密度化に対応することが可能となっている。
また、さらなる高記録密度化に対応するため多くの構造が提案されている。その目的に対応した形で多層膜の積層面に垂直に通電するタイプの再生素子が提案されている。たとえばTMR(Tunneling-junction Magnet-Resistance)素子やCPPGMR(Current Perpendicular to the Plane Giant Magnet-Resistance)素子がそれらの再生素子に相当する。しかし、1平方インチあたり1T(テラ)ビットを有するような超高記録密度ではそれらの素子でも感度不足もしくは抵抗値が高すぎて採用が困難と予想される。
最近、100%以上の磁気抵抗効果を示すものとして、2つの針状のニッケル(Ni)を付き合わせた「磁気微小接点」、あるいは2つのマグネタイトを接触させた磁気微小接点が、非特許文献1乃至非特許文献3に開示されている。特に、非特許文献1に開示された磁気抵抗効果素子は、10万%という巨大な磁気抵抗変化率(MR比)を室温で示し、ナノメートルサイズの微小磁気接点を用いた磁気抵抗効果素子が再生素子としての大きな可能性を有することを示している。
S.Z.Hua and H.D.Chopra,Phys.Rev.B,vol.67,060401(R)(2003) N. Garcia, M. Munoz, and Y. -W. Zhao, Physical Review Letters, vol.82, p2923 (1999) J. J. Versluijs, M. A. Bari and J. M. D. Coey, Physical Review Letters, vol.87, p26601 -1 (2001)
1Tbpsi(Tera-bit per square inch)級の高記録密度ハードディスクドライブに使用される再生ヘッドには、高出力のみならず高分解能が求められる。例えば、略1Tbpsiをビット密度2.5Mbpi(Mega-bit per square inch)、トラック密度400ktpi(Kilo-track per inch)で実現する場合を考えると、一般的なシールド型ヘッドでは、その再生ギャップは約20nm〜30nm程度となり、そこにCPPGMR素子やTMR素子を再生素子として挿入することが困難となる。
そこで、媒体磁界に反応する磁界検出層のみを再生分解能を有するシールドに挟み込むフラックスガイド型再生ヘッドが提案されているが、出力が急激に低下してしまうこと、再生素子としてGMR積層膜を適用する場合、GMR積層膜を構成するフリー層のみが残るようにフリー層が露出する直前でエッチングを止める製造プロセスが困難であること、さらに、仮に上記製造プロセスが行えても製造コストの上昇を招くということに問題があった。
また、隣接トラックからの信号漏洩(サイドリーディング)を防止するために、サイドシールド構造が良好であることが提案されているが、現行の再生素子は構造上その両脇にバイアス膜が設置されているためサイドシールドを現実的な仕様で設置することが極めて困難である。
さらに、磁界検出を行うフリー層自身の体積が小さくなるためその膜自身からのノイズが無視できないレベルに達してしまう。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、出力および分解能が可及的に高い磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による磁気ヘッドは、媒体走行面に対して膜面が垂直に配置され、前記媒体走行面側で端面が露出するとともに前記端面の膜面方向の長さが前記媒体走行面と反対側の端面の膜面方向の長さよりも短い、外部磁界を感知する第1の磁性層と、前記第1の磁性層の前記膜面に接するように設けられた絶縁層と、前記絶縁層の前記第1の磁性層と反対側の膜面に接するように設けられ、膜面に垂直な前記媒体走行面側の端面が前記第1の磁性層の前記媒体走行面側の端面より前記媒体走行面から遠い位置にある、磁化の向きが固着された第2の磁性層と、前記絶縁層内に設けられ前記第1および第2の磁性層を電気的に接続するコンタクトと、前記第1の磁性層の前記媒体走行面側の前記端面の膜面方向の両側に、非磁性膜を介して設けられた第3の磁性層とを備えたことを特徴とする。
なお、前記コンタクトは、前記第2の磁性層の中心よりも前記媒体走行面側に位置することが好ましい。
なお、前記第1の磁性層の膜面方向の両側に設けられ、前記第1の磁性層の磁化の方向を固定するバイアス膜を備え、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層間を流れる電流により発生する電流磁界方向が前記第1の磁性層に前記バイアス膜から加えられるバイアス磁界の方向と前記媒体走行面側で一致することが好ましい。
なお、前記第1の磁性層の前記絶縁層とは反対側の面に設けられた第4の磁性層を備え、前記第3の磁性層は前記絶縁層および前記第2の磁性層を覆うように構成してもよい。
本発明の第2の態様による磁気ヘッドの製造方法は、第1の磁性層上に絶縁層を形成し、前記絶縁層上に開口を有し前記第1の磁性層の媒体走行面側の辺が前記媒体走行面と反対側の辺より幅が狭くなるような形状を有するレジストマスクを形成し、前記絶縁層に対して反応性ガスを使用したエッチングを行い、前記レジストマスクを残したままイオンミリングを用いて前記第1の磁性層をパターニングし、前記レジストマスクを除去した後に前記開口を覆うように前記絶縁層上に第2の磁性層を形成することを特徴とする。
なお、前記反応性ガスを用いたエッチングはRIEもしくはRIBEであり、前記イオンミリングはビーム入射角度が前記開口の底面が照射されない角度で行ってもよい。
なお、前記第2の磁性層を形成した後に非磁性膜を成膜し、前記非磁性膜をエッチングして少なくとも前記媒体走行面側の前記第1磁性層の両脇に前記非磁性膜を残存させ、前記非磁性膜を介して前記第1磁性層の両脇に第3の磁性層を形成することが好ましい。
また、本発明の第3の態様による磁気記録再生装置は、上記のいずれかに記載の磁気ヘッドを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、出力および分解能を可及的に高くすることができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁気ヘッドの構成を図1乃至図3に示す。図2は、本実施形態による磁気ヘッドの媒体走行面ABS(Air Bearing Surface)からみた平面図であり、図1及び図3は、それぞれ図2に示す切断線A−A及び切断線B−Bで切断したときの断面図である。
本実施形態による磁気ヘッドは、例えば膜厚1.5μmのNiFe合金からなる下部シールド2上に形成されたナノコンタクト再生素子を有し、このナノコンタクト再生素子は例えばNiFe合金からなる上部シールド24によって覆われている。
ナノコンタクト再生素子は、例えば膜厚が10nmのTaからなる下ギャップ層4と、下ギャップ層4上に形成された例えば膜厚が2.5nmのNiFe合金からなる下地層6と、下地層6上に形成された例えば膜厚が2.5nmのNiからなるフリー層8と、フリー層8上に形成された例えば膜厚が15nmのSiOからなる上ギャップ層10と、上ギャップ層10内形成されたナノコンタクト12と、上ギャップ層10上に形成された例えば膜厚が10nmのNiからなるピン層14と、ピン層14上に形成された例えば膜厚15nmのPtMnからなる反強磁性層16と、反強磁性層16上に形成された例えば膜厚5nmのTaからなる導電性の保護層18と、を備えている(図1参照)。なお、本実施形態においては、フリー層8にNiが用いられているので、フリー層8の軟磁性特性を良くするために下地層6としてNiFe合金(パーマロイ)が用いられている。
下ギャップ層4から上ギャップ層10までの積層膜は同じ平面形状に加工され(図1参照)、この積層膜においては、媒体走行面ABSにおいてはトラック幅に相当する幅が約20nmとなっている。なお、媒体走行面ABSには最終的に数nmのカーボン系保護膜が形成されることとなる。
ピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜は、図1に示すように同じ平面形状に加工され、幅約30nmで高さ約20nmの略矩形形状である。そしてこの積層膜は媒体走行面ABSからハイト方向(図1においては右方向)に後退した位置に形成されている。なお、反強磁性層16は交換結合によりピン層14の磁化の向きを固着する。
ナノコンタクト12は、媒体走行面ABSよりハイト方向に15nm後退した位置に形成され、フリー層8とピン層14とを電気的に接続する(図1参照)。ナノコンタクト12は上ギャップ層10に穴をあけ、この穴を、ピン層14を形成する際に埋め込むことで形成される。なお、ナノコンタクト12は直径が約3nm〜5nmの大きさである。
フリー層8と下地層6が媒体から信号磁束を導くフラックスガイドとして機能する。図3に示すようにフリー層8は、媒体走行面ABSに垂直な断面形状がT字型であり、媒体走行面ABSに接してフラックスガイド部11が設けられている。フラックスガイド部11の両脇に例えば膜厚5nmのSiOからなるサイドギャップ22aを介して上部シールドと兼用のサイドシールド24が形成されている。なお、図3に示すようにフリー層8の両脇にはフリー層の磁化の向きが媒体走行面ABSに平行となるようにハードバイアス膜9が設けられている。
下ギャップ層4から上ギャップ層10までの積層膜の媒体対向面ABSを除く側部はSiOからなる絶縁層22aによって覆われている。また、ピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜の側部もSiOからなる絶縁膜22aで覆われている。
そして、導電性の保護層18の上面、すなわち反強磁性層16とは反対側の面が露出するように、下ギャップ層4から上ギャップ層までの積層膜およびピン層から保護層までの積層膜は絶縁膜21によって覆われている(図1および図2参照)。
このように構成されたナノコンタクト再生素子を覆うように上部シールド24が形成されている(図1および図2参照)。
図2に示すように、媒体走行面におけるナノコンタクト再生素子のビット長方向の長さは上下シールド2、24によって規定され、シールド間ギャップ、すなわち図2に示すように下ギャップ層4、下地層6、フリー層8、上ギャップ層10および絶縁膜21のそれぞれの膜厚の合計は25nmとなっている。また隣接トラックからの信号はサイドギャップ22aを介して設けられたサイドシールド(上部シールド24と兼用)によりカットされ、サイドリーディングによる信号劣化が防止される。
以上説明したように、本実施形態においては、ピン層14より保護層18までの積層膜を媒体走行面ABSよりハイト方向に後退させることにより、ビット分解能を規定するシールドが再生信号感応層であるフリー層8のみを挟み込むことが可能となり、狭ギャップが形成できる。
また、ナノコンタクト再生素子とフラックスガイド部を組み合わせた場合、ピン層14はナノコンタクト12の上を覆っていれば機能的には十分である。すなわち、素子抵抗値、通電電流密度、再生感度はすべてナノコンタクト12だけで規定され、ナノコンタクト12以外のピン層14とフリー層8の上ギャップ10を介してオーバーラップしている面積に依存しない。したがって、本実施形態の磁気ヘッドは、抵抗値や通電電流密度などオーバーラップしている面積に規定される、面積規定プロセスやアライメントプロセスに敏感なTMR素子やCPPGMR素子に比べてプロセス設計上のマージンが広い。
なお、図3に示すように、ナノコンタクト12は、その中心が媒体走行面ABSより略17nmの位置に形成される(d=17nm)。TMR素子やCPPGMR素子のように媒体走行面ABSから離れるほど信号磁束は減衰してしまうが、もともとMR比が大きいナノコンタクト再生素子の場合、その自由度は大きい。フラックスガイド部11は媒体走行面ABSに向かって狭くなる形状であり、最も狭く成った部分の幅はトラック幅(約20nm)に相当し、フラックスガイド部11の高さeは12nmとした。
フリー層8自身の形状に伴う反磁界による磁化のエッジカーリング効果と信号磁束の減衰とのバランスを取るために全てのエッジからフリー層8の膜厚の2乃至3倍程度離れた位置にナノコンタクト12を形成した。フリー層8とピン層14がナノコンタクト12で接触するナノコンタクト再生素子は、ナノコンタクト12の部分のフリー層8の磁化状態さえ考慮に入れておけばよいので、面でピン層と接触するTMR素子やCPPGMR素子に比べて、フリー層の形状設計自由度が大きい。
フリー層8のT字の横バーに相当する部分、すなわちフリー層8からフラックスガイド部11を除いた部分はトラック幅よりも大きく取られ、ハードバイアス層9からの過剰バイアスによるフリー層8の透磁率劣化を防ぐため、ハードバイアス層9から略シールドギャップ長程度の距離だけ離してナノコンタクト12の近傍領域に接触する。図3では、a=c=25nm,b=20nm、f=20nmとして形成した。このようにすることにより、フリー層8のナノコンタクト部分の透磁率劣化に伴う出力劣化や、体積が増加することによるフリー層自身からのノイズの低減に効果がある。これもTMR素子やCPPGMR素子にくらべて極小点での磁化状態を設計すればよいため設計自由度が高い。
以上説明したように、本実施形態によれば、大きな抵抗変化率を有するナノコンタクト再生素子をフラックスガイド構造に適用したことにより、フラックスガイドにより磁束量が減衰しても十分な出力が得られるとともに十分な分解能を得ることができる。
また、ナノホールを規定する数nm以上の絶縁層10がピン層14とフリー層8との界面に存在するため、後述の第2の実施形態で説明するように、絶縁層10がフラックスガイドを形成する際のプロセスにおいて、フリー層8上でエッチング工程を寸止めする際のストップ層となる。この絶縁層10はトンネルジャンクションMR(TMR)素子やCPPGMR素子の非磁性中間層に比べて十分に厚く取ることができる。そのためTMR素子やCPPGMR素子を用いたフラックスガイド構造に比べて製造マージンが広く歩留まりを向上させることができる。
また、フラックスガイド脇にサイドシールドを設けることで、サイドシールドを作成し易くなる。この構造によれば、サイドシールドはアライメントプロセス無しにサイドギャップとなる絶縁層の成膜、さらに垂直異方性エッチング工程、最後に上部兼サイドシールドを形成することでサイドシールドを容易に作成することができ、その結果、隣接トラックからの信号漏洩(サイドリーディング)を抑制することができる。
また、ナノホール近傍のフリー層幅をフラックスガイド幅よりも広げることで、一般的な現行構造の素子(磁気的トラック幅とフリー層の幅がほぼ等しい)のフリー層に比べてフリー層の体積が増加して熱揺らぎノイズを低減することが可能となる。
この構造の素子ではナノホールが内部に存在し、センス電流が流れる部分がナノホール近傍に限定されるためTMR素子やCPPGMR素子と比べ素子側面における上シールドとの電気的絶縁が容易に、より薄い膜で絶縁できる。したがって、フラックスガイド構造におけるサイドギャップはナノホール素子の方が薄くできるメリットがある。
また、Ta下ギャップ10nmを下からTa5nm/IrMn合金5nmと積層して、フリー層(NiFe/Ni)に直接縦バイアス手段とし、ハードバイアス膜をなくす構造にすることもできる。
また、ナノホールサイズのばらつきに関しては、2−3個で構成することでばらつきの影響を平均化して、素子抵抗値の分散を小さくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造方法を、図4(a)乃至図15(b)を参照して説明する。図4(b)乃至図15(b)は、本実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す平面図であり、図4(a)乃至図15(a)は、図4(b)乃至図15(b)に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。
まず、図4(a)、(b)に示すように、アルチック基板(図示せず)上にアルミナアンダーコート(図示せず)を形成し、アルミナアンダーコート上に膜厚1.5μmのNiFe合金からなる下部シールド2を形成する。この下部シールド2の表面を鏡面研磨し、この鏡面研磨された表面上にナノホール再生素子が形成される。ナノコンタクト再生素子は以下のように形成される。
まず、図4(a)、(b)に示すように、下部シールド2上に、膜厚10nmのTaからなる下ギャップ層4、膜厚2.5nmのNiFe合金からなる下地層6、膜厚2.5nmのNiからなるフリー層8、膜厚15nmのSiOからなる上ギャップ層10を順次形成する。
次に、図5(a)、(b)に示すように、上ギャップ層10上に膜厚が約50nmの電子線(EB)レジストを塗布し、このレジストをパターニングすることにより、ナノコンタクトが形成される位置に径が約5nmの開口26aを有するとともに膜面形状がT字型のレジストパターン26を形成する。なお、このレジストパターン26により媒体走行面ABSに現れるトラック幅と、ナノコンタクトの位置が規定される。このため、トラック幅(フラックスガイド)とナノコンタクトとの位置ずれが生じるのを防止することができる。
次に、図6(a)、(b)に示すように、レジストパターン26をマスクとしてCHFなどフレオン系ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching)により上ギャップ層10をパターニングし、上ギャップ層10がT字型形状にパターニングされるとともに上ギャップ層10にナノホール10aが形成される。この際、エッチングの終了時に現れるNi膜8の表面にカーボン系付着物を堆積させないように、CFガスを混合したり、Oガスを混合しても良い。また、さらに垂直指向性が良好なRIBE(Reactive Ion Beam Etching)を用いることで、ナノホール10aの形成と上ギャップ層10のエッチングを行い易くなる。
次に、レジストパターン26をマスクとして、図7(a)、(b)に示すように、ナノホール10aの底部に見えているフリー層8の部分をエッチングせずに残し、マスク26と同じT字型形状にフリー層8、下地層6、および下ギャップ層4をパターニングする。このパターニングは図7(a)に示すように、レジストパターン26に対して斜めの角度にイオンミリングの入射角度を設定することで、ナノホール10aの部分はレジストパターン26の陰になり、イオンビームがナノホール10aの底部のフリー層表面に衝突せず、フラックスガイドなどの広い平面部分のフリー層のみがエッチングされる。
なお、膜厚50nmのレジストパターン26をマスクとして膜厚15nmの上ギャップ層10をRIBE法を用いてパターニングし、その際、10nmだけレジストパターン26が削れた場合、フリー層のパターニング前には、マスクのトータル厚さは、レジストパターン26の膜厚40nmと上ギャップ層10の膜厚15nmの合計で55nmの厚さとなる。この場合には、基板に対して垂直な方向から5度傾いた角度でイオンミリングすると、ナノホール10aの直径5nmである場合には、ナノホール10aの底部のフリー層には直接ビームは衝突しないことになる。したがって、図7(a)、(b)に示すように、ナノホール10aの底部にはフリー層が、T字型以外の部分には下部シールド表面が見えることになる。この場合、下ギャップ層4は数nm程度残留してもかまわない。なお、イオンミリングにはArガスを用いた。RIBEを用いれば、SiOからなる上ギャップ層10のエッチング時の使用ガスであるフレオン系からArに変更し、ビーム入射角度を垂直から10度へ変更することにより、大気に曝すことなく連続してプロセスを進行させることができる。このように、本実施形態で用いたパターニング方法を用いることにより、フラックスガイド型ナノコンタクト再生素子に必須な、フラックスガイドとナノホールとの位置関係を保ち、さらに異なる深さエッチングをマスクの影効果で行うことで、実現することができる。
次に、図8(a)、(b)に示すように、レジストパターン26を有機溶剤や酸素プラズマアッシングを用いて除去する。
その後、図9(a)、(b)に示すように、膜厚10nmのNiからなるピン層14、膜厚15nmのPtMnからなる反強磁性層16、膜厚5nmのTaからなる保護層18を順次堆積し、ピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜を形成する。このとき、上ギャップ層10に形成されたナノホール10aは、積層膜によって埋め込まれ、フリー層8とピン層14とを電気的に接続するナノコンタクト(図示せず)が形成される。
次に、図10(b)に示すように、ピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜をパターニングするためにEBレジストからなるレジストパターン28を上ギャップ10の上方に形成する。図10(b)に示すように、レジストパターン28は横の長さが65nm、縦の長さが18nmの大きさとした。この場合、パターニング後の上記積層膜はハイト方向(図10(b)においては上方向)のズレのみが問題となるため、位置ズレにより、レジストパターン28がフラックスガイド部分にかかってしまった場合、レジストパターン28を酸素プラズマ内に置き、痩せさせても構わない。なお、媒体走行面ABSにはレジストパターン28は現れない(図10(a)参照)。
次に、レジストパターン28をマスクとして、ピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜をイオンミリングにてパターニングする(図11(a)、(b)参照)。この際、本実施形態においては、フリー層8の上部にはSiOからなる上ギャップ層10が形成されている。この上ギャップ層10がオーバーエッチング時の防御層となる。この上ギャップ層10の初期膜厚はナノホールが加工できればいくつに設定しても構わない。今回のプロセスでは初期膜厚を15nm、オーバーエッチングにより10nmにまで減少させるプロセスとした。このプロセスで上ギャップ層10の膜厚をコントロールするわけであるが、エッチング量が不足の場合には追加エッチングし、エッチング量が過剰の場合には、上部シールド形成前の保護膜18の成膜時に上ギャップ層10の膜厚を調節すればよい。
次に、レジストパターン28を除去した後、図12(a)、(b)に示すように、全面に膜厚7nmのSiO膜22を形成する。フラックスガイド脇には壁となるため約4nmのSiO膜22が形成された(図12(a)、(b)参照)。
次に、このSiO膜22を垂直エッチング異方性の強いRIE法でエッチングすることで、フラックスガイド脇などの段差側面にのみサイドギャップ層となるSiO膜22aを残す。この際、SiO膜22aの膜厚が若干減少し、2.5nmとなった(図13(a)、(b)参照)。このとき、図13(b)に示すように、保護膜18の上面は露出する。
次に、図14(a)、(b)に示すように、ナノコンタクト再生素子から75nm離して膜厚50nmのCoPtからなるバイアス膜9を膜厚5nmのCrからなる下地膜7を介して形成する。下地膜7が存在することで、バイアス膜9は下部シールド2と磁気的に一体化せず、硬磁性を保持できる。なお、図14(a)から分かるようにバイアス膜9は媒体走行面ABSの近傍まで延びているように形成されているが、媒体走行面ABSの近傍まで延びていなくとも良い。その後、図14(a)、(b)に示すように、バイアス膜9上および側面に上部シールドとの磁気的一体化および電気的導通を防ぐために、膜厚20nmの非磁性絶縁膜20を形成する。バイアス膜9を形成するプロセスは、一般にアバッテドジャンクションMR素子を作る時のように、幅75nmのレジストパターン(図示せず)を形成し、Crからなる下地膜7およびCoPtからなるバイアス膜9をスパッタ形成し、上記レジストパターンをリフトオフする工程により形成される。したがって、さらにリフトオフ前に絶縁膜20を形成しバイアス膜9の表面を絶縁膜20で覆うのは容易である。なお、絶縁膜20の形成後でも、図14(b)に示すように、保護膜18の上面は露出する。
次に、保護膜18が露出している部分を除いて、全面に絶縁膜21を形成し、その後、全面に膜厚5nmのTaからなる下地膜(図示せず)を形成し、下地膜上に膜厚1.5μmのNiFe合金からなる上部シールド層24を形成する(図15(a)、(b)参照)。
このようにして本実施形態の製造方法によって形成された磁気ヘッドを図16乃至図19に示す。図16は磁気ヘッドの平面図、図17は図16に示す切断線A−Aで切断したときの断面図、図18は図16に示す切断線B−Bで切断したときの断面図、図19は図16に示す切断線C−Cで切断したときの断面図である。
図17は図15(a)に示した断面と同一となる。図17から分かるようにフラックスガイド脇に絶縁膜21が付着してもともと付着していた膜厚4nmのSiO膜とともにサイドギャップ22aを形成する。図18から分かるようにナノコンタクト12の部分での断面では、フリー層8の脇およびピン層14、反強磁性層16、および保護層18からなる積層膜の脇にバイアス膜9が形成されている。上部シールド24と電気的に接触しているのは、保護層18の上面のみである。バイアス膜9とフリー層8は電気的に接続されているが、ナノコンタクト12のほとんどは下部電極となる下部シールド2へ抜けていく。さらに、Crからなる下地膜7を形成する前に、SiO膜(図示せず)を5nm程度形成することで、ナノコンタクト12を通ったセンス電流がフリー層8からバイアス膜9へ抜けず、そのまま下部電極である下部シールド2へ抜けることとなる。また、図19に示すハイト方向の断面図においては、素子側壁には絶縁膜21が形成されており、下部シールド2および上部シールド24への電流リークを防いでいる。
なお、本実施形態においては、フリー層8の膜面形状は、T字型であったが、図20に示すような、台形形状でも良い。
以上説明したように、本実施形態によって製造された磁気ヘッドも第1実施形態の磁気ヘッドと同様の効果を奏することは云うまでもない。
また、絶縁層10がフラックスガイドを形成する際のプロセスにおいて、フリー層8上でエッチング工程を寸止めする際のストップ層となる。この絶縁層10はトンネルジャンクションMR(TMR)素子やCPPGMR素子の非磁性中間層に比べて十分に厚く取ることができる。そのためTMR素子やCPPGMR素子を用いたフラックスガイド構造に比べて製造マージンが広く歩留まりを向上させることができる。
また、フラックスガイド脇にサイドシールドを設けることで、サイドシールドを作成し易くなる。この構造によれば、サイドシールドはアライメントプロセス無しにサイドギャップとなる絶縁層の成膜、さらに垂直異方性エッチング工程、最後に上部兼サイドシールドを形成することでサイドシールドを容易に作成することができ、その結果、隣接トラックからの信号漏洩(サイドリーディング)を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による磁気ヘッドを、図21乃至図22を参照して説明する。図21は本実施形態による磁気ヘッドの、ハイト方向の面に沿った断面図、図22は図21に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。図21から分かるように、本実施形態による磁気ヘッドは、第1実施形態による磁気ヘッドの図1に示す断面と同じ構成の断面を有している。本実施形態による磁気ヘッドは、第1実施形態による磁気ヘッドにおいて、後述するように、ナノコンタクト12の位置を規定した構成となっている。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に、ピン層14の周りを囲むように上部シールド24が存在している。しかし、上部シールド24のうち再生特性に特に影響を及ぼす媒体走行面ABS側はピン層14の段差の影響を受けているため膜質が劣化しやすい。さらにフラックスガイドがあって凹凸が存在するため、磁区が発生して再生特性にノイズを発生させる可能性がある。そのため、本実施形態においては、通電によるセンス電流磁界を積極的にシールドに加えることで、上部シールド24の磁区を安定化させている。通電により上部シールド24に流入する磁界をアシストバイアス磁界として図22に実線矢印32で示す。このような効果を出すため、ピン層14に対してピン層14の中心から媒体走行面ABS側にずれた位置に通電させることが望ましい。すなわち、ナノコンタクト12は、図22に示すように、媒体走行面ABS側に近くp1<p2となるように配置することが望ましい。ここで、p1はナノコンタクト12の中心から媒体走行面ABS側のピン層14の辺までの距離、p2はナノコンタクト12の中心から媒体走行面ABSと反対側のピン層14の辺までの距離である。
このようにピン層14の中心よりも媒体走行面ABS側にナノコンタクト12を設けることで、上部シールド24にアシストバイアス磁界が導入され、上部シールド24の磁区安定化に寄与することが可能となり、再生特性のノイズを低減させることができる。また、バイアス膜9からフラックスガイドに与えられるバイアス磁界(図22中、破線矢印30で示す)方向と、このセンス電流によるアシストバイアス磁界30の方向が揃っていることが、媒体走行面ABSにおけるフラックスガイドの磁区安定化にとって望ましく、再生特性におけるノイズ低減に役立つ。
なお、図23に示すように、フラックスガイドの脇を絶縁膜22aで平坦化して段差をなくした状態でも、フラックスガイド上では、上記のようにピン層14、反強磁性層16、保護層18からなる積層膜の段差を上部シールド24は受けているため、図23の矢印で示すアシストバイアス磁界により磁区発生を防ぐことは、ノイズ低減に効果がある。なお、図23は媒体走行面ABSから見た平面図である。
本実施形態の磁気ヘッドも第1実施形態と同様な効果を奏することは云うまでもない。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造方法を図24(a)乃至図31(b)を参照して説明する。図24(b)乃至図31(b)は、本実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す平面図であり、図24(a)乃至図31(a)は、図24(b)乃至図31(b)に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。
第2実施形態において、ナノホール10aとフリー層8を同じレイヤーにて描画した(図7(a)、(b)参照)。これによりフラックスガイドとナノホールの位置ずれを防ぐことができる。一方、ピン層14のパターニング時には(図11(a)、(b)参照)、フラックスガイドの淵に沿ってそれらの膜が残留することがある。その淵に沿った部分の膜を取り除くため、斜め方向からのミリングを組み合わせるなど注意深いエッチングが必要となる。
これに対して、本実施形態においては、ナノホールとフリー層は別々のレイヤーで描画される。ナノホール部分だけ作成しておいて、さらにピン層、保護層まで形成する。逆にピン層から、その後フリー層へと素子の上方からパターニングを行っていくものである。この実施形態の製造方法によれば、ナノホールとフリー層との位置合わせさえ許容範囲にあれば第2実施形態の順序による製造方法でのフラックスガイド淵におけるピン層などの残留を防ぐことができる。
積層膜の厚さ・材料・サイズ・プロセス方法は、第2実施形態と同じとする。
まず、図24(a)、(b)に示すように、アルチック基板(図示せず)上にアルミナアンダーコート(図示せず)を形成し、アルミナアンダーコート上に、下から下部シールド2、下ギャップ4、下地層6、フリー層8、上ギャップ層10まで形成する。
次に、ナノホールパターニング用のEBリソグラフィーを行う(図25(a)、(b)参照)。すなわち、上ギャップ層10上に、EBレジストを塗布し、リソグラフィー技術を用いてEBレジストをパターニングすることによりナノホール形成位置に開口26aを有するレジストパターン26を形成する。
次に、図26(a)、(b)に示すように、レジストパターン26をマスクとしてRIE法を用いて上ギャップ層10をエッチングし、上ギャップ層10にナノホール10aを形成する。
次に、レジストパターン26を除去した後、図27(a)、(b)に示すように、ピン層14、ピン固着層(反強磁性層)16、保護膜18を順次形成する。
次に、ピン層14、ピン固着層16、保護膜18を一括パターニングするためのレジストパターン40を保護膜18上に形成し(図28(a)、(b))、このレジストパターン40をマスクとして、イオンミリングによりピン層14、ピン固着層16、保護膜18からなる積層膜19をパターニングする(図29(a)、(b)参照)。
次に、フリー層8をパターニングするために、パターニングされた積層膜19を覆うレジストパターン42を形成し(図30(a)、(b)参照)、レジストパターン42をマスクとしてイオンミリングにより上ギャップ層10、フリー層8、下地層6、下ギャップ層4のパターニングを行い、レジストパターン42を除去する(図31(a)、(b)参照)。なお、絶縁物からなる上ギャップ層10のパターニングにRIEを用いても良い。この後は、第2実施形態における図12以降と同じプロセスを経る。
本実施形態のプロセスを使うことでフリー層8のパターニングのプロセスが簡易になる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による磁気記録再生装置について説明する。第1および第3実施形態による磁気ヘッド、並びに第2および第4実施形態によって製造される磁気ヘッドは、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッドアセンブリに組み込まれ、磁気記録再生装置に搭載することができる。
図32は、このような磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。すなわち、本実施形態による磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。同図において、長手記録用または垂直記録用磁気ディスク200は、スピンドル152に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。磁気ディスク200は、長手記録用または垂直記録用の記録層を有する。磁気ディスク200は、磁気ディスク200に格納される情報の記録再生を行うヘッドスライダ153は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ153は、前述したいずれかの実施形態による磁気ヘッドをその先端付近に搭載している。
磁気ディスク200が回転すると、ヘッドスライダ153の媒体走行面(ABS)は磁気ディスク200の表面から所定の浮上量をもって保持される。
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石および対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
アクチュエータアーム155は、固定軸157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。
図33は、アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ160は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム151を有し、アクチュエータアーム155の一端にはサスペンション154が接続されている。
サスペンション154の先端には、前述したいずれかの磁気ヘッドを具備するヘッドスライダ153が取り付けられている。再生用ヘッドを組み合わせても良い。サスペンション154は信号の書き込みおよび読み取り用のリード線164を有し、このリード線164とヘッドスライダ153に組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。図中165は磁気ヘッドアッセンブリ160の電極パッドである。
本発明の第1実施形態による磁気ヘッドの構成を示す断面図。 第1実施形態による磁気ヘッドの媒体走行面から見た平面図。 図2に示す切断線B−Bで切断したときの第1実施形態による磁気ヘッドの断面図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第2実施形態による製造方法によって製造される磁気ヘッドの平面図。 本発明の第2実施形態による製造方法によって製造される磁気ヘッドの断面図。 本発明の第2実施形態による製造方法によって製造される磁気ヘッドの断面図。 本発明の第2実施形態による製造方法によって製造される磁気ヘッドの断面図。 本発明の第2実施形態の変形例によって製造される磁気ヘッドの断面図。 本発明の第3実施形態による磁気ヘッドの構成を示す断面図。 本発明の第3実施形態による磁気ヘッドの構成を示す断面図。 本発明の第3実施形態の変形例による磁気ヘッドの構成を示す断面図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態による磁気ヘッドの製造工程を示す図。 磁気記録再生装置の概略構成を示す要部斜視図。 アクチュエータアームから先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図。
符号の説明
2 下部シールド
4 下ギャップ層
6 下地層
8 フリー層
9 バイアス膜(ハードバイアス膜)
10 上ギャップ層
12 ナノコンタクト
14 ピン層
16 反強磁性層
18 保護層
20 絶縁膜
22a 絶縁膜(サイドギャップ)
21 絶縁膜
24 上部シールド

Claims (5)

  1. 媒体走行面に対して膜面が垂直に配置され、前記媒体走行面側で端面が露出するとともに前記端面の膜面方向の長さが前記媒体走行面と反対側の端面の膜面方向の長さよりも短い、外部磁界を感知する第1の磁性層と、
    前記第1の磁性層の前記膜面に接するように設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層の前記第1の磁性層と反対側の膜面に接するように設けられ、膜面に垂直な前記媒体走行面側の端面が前記第1の磁性層の前記媒体走行面側の端面より前記媒体走行面から遠い位置にある、磁化の向きが固着された第2の磁性層と、
    前記絶縁層内に設けられ前記第1および第2の磁性層を電気的に接続するコンタクトと、
    前記第1の磁性層の前記絶縁層とは反対側に設けられ、前記媒体走行面側で端面が露出する第3の磁性層と、
    前記絶縁層の前記第1の磁性層とは反対側に設けられて前記媒体走行面側で端面が露出し、前記第2の磁性層を覆うように形成され、前記媒体走行面近傍において前記第1の磁性層を挟むが前記第2の磁性層を挟まない第4の磁性層と、
    を備えたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記コンタクトは、前記第2の磁性層の中心よりも前記媒体走行面側に位置することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 前記第1の磁性層の膜面方向の両側に設けられ、前記第1の磁性層の磁化の方向を固定するバイアス膜を備え、 前記第1の磁性層と前記第2の磁性層間を流れる電流により発生する電流磁界方向が前記第1の磁性層に前記バイアス膜から加えられるバイアス磁界の方向と前記媒体走行面側で一致することを特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド。
  4. 前記第1の磁性層の前記媒体走行面側の前記端面の膜面方向の両側に非磁性膜を介して設けられた第5の磁性層を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気ヘッド。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気ヘッドを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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