JP2008299995A - 磁気再生素子 - Google Patents

磁気再生素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2008299995A
JP2008299995A JP2007147068A JP2007147068A JP2008299995A JP 2008299995 A JP2008299995 A JP 2008299995A JP 2007147068 A JP2007147068 A JP 2007147068A JP 2007147068 A JP2007147068 A JP 2007147068A JP 2008299995 A JP2008299995 A JP 2008299995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic
bias
magnetization free
facing surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007147068A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Eto
秀樹 江藤
Yoshiteru Murakami
善照 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007147068A priority Critical patent/JP2008299995A/ja
Publication of JP2008299995A publication Critical patent/JP2008299995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

【課題】再生すべき磁気ビットサイズ及び隣接する磁気ビット間隔が小さくなったような場合でも、磁化自由層が、磁気ビットからの漏洩磁界を感知し、隣接する磁気ビットからの漏洩磁界を感知しない磁気再生素子を得る。
【解決手段】下磁気シールド層1と、反強磁性層2と、磁化固定層3、非磁性中間層4、磁化自由層5の順に積層されてなる磁気抵抗効果素子と、磁化自由層5上及び磁化自由層5における磁気記録媒体のトラック幅方向における両側部の媒体対向面側に絶縁層6を介して形成されている上磁気シールド層7と、バイアス非磁性層8、バイアス強磁性層9、バイアス反強磁性層10の順に積層されてなるバイアス層13とを備えている。そして、磁化自由層5の上部において、上磁気シールド層7においては、バイアス層13が媒体対向面側からは見えないように、絶縁層6を介してバイアス層13の媒体対向面側の面を覆っている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を用いた磁気再生素子に関する。
テレビ放送の地上デジタル化など、社会のIT化が進む中で、HDDなどの磁気記録再生装置の更なる大容量小型化が求められている。この要求に応えるため、磁気再生素子ではCIP(Current in Plane)構造の磁気抵抗効果素子から、より高記録密度再生に適したCPP(Current Perpendicular to Plane)構造と呼ばれる磁気抵抗効果素子の実用化が進んでいる。CPP構造の磁気抵抗効果素子では積層面に対して垂直方向にセンス電流が流され、媒体の磁気ビットからの漏洩磁界を磁化自由層が感知し、磁化自由層の磁化方向により変化する抵抗値により媒体の記録情報を再生している。
なお、このようなCPP構造の磁気抵抗効果素子では、磁化自由層を単磁区化するために、磁化自由層にバイアス磁界を印加することが必要となる。なお、磁化自由層が単磁区化されず多磁区化されていると、磁気ビットからの漏洩磁界による、磁化自由層の磁化方向の変化が円滑に行われず、再生ノイズの原因となってしまう。
そこで、従来から、磁化自由層にバイアス磁界を印加する手段は様々なものが提案されている。例えば、バイアス磁界を印加する手段のひとつとして、インスタックバイアス方式が挙げられる(下記特許文献1参照)。インスタックバイアス方式では、磁化自由層に交換結合磁界を印加するバイアス層を磁化自由層上に備え、バイアス層により前記磁化自由層を単磁区化している。この方式ではバイアス磁界を磁化自由層の上部に設けるため、磁化自由層の両側部にシールド層を設けることができるのでトラック方向に隣接するビットからの余分な情報を抑制することが可能となる。
特開2006−179566号公報
再生すべき磁気ビットに隣接する磁気ビットからの漏洩磁界が再生時のノイズとなることは、従前から知られている。したがって、一般には、磁気シールド層を用いることによって、磁化自由層が、磁気ビットからの漏洩磁界を感知し、隣接する磁気ビットからの漏洩磁界を感知しないようにしている。
しかしながら、記録媒体の記録密度が高くなり、再生すべき磁気ビットサイズが小さくなって、隣接する磁気ビット間隔も小さくなったような場合、上記特許文献1に示されるようなインスタックバイアス方式の磁気再生素子においては、媒体対向面から見て、前記磁化自由層と前記シールド層との間にバイアス非磁性層、バイアス強磁性層、バイアス反強磁性層からなる第一のバイアス層が存在するため、前記第一のバイアス層から侵入する、再生すべき磁気ビットにビット長方向に隣接する磁気ビットの漏洩磁界を、前記磁化自由層が感知してしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、記録媒体の記録密度が高くなり、再生すべき磁気ビットサイズが小さくなって、隣接する磁気ビット間隔も小さくなったような場合でも、磁化自由層が、磁気ビットからの漏洩磁界を感知し、隣接する磁気ビットからの漏洩磁界を感知しない磁気再生素子を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
(1) 本発明の磁気再生素子は、第1の磁気シールド層と、第2の磁気シールド層と、磁化固定層、非磁性中間層、磁化自由層が順に積層されてなる磁気抵抗効果素子と、前記磁化自由層上に形成されているバイアス層とを備え、前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドとの間に前記磁気抵抗効果素子が挟まれている磁気再生素子であって、前記磁化固定層、前記非磁性中間層、前記磁化自由層の積層方向と平行な、記録媒体に対向させるための媒体対向面を有しており、前記第1のバイアス層における前記媒体対向面側の面の少なくとも一部が、前記第1のシールド層で覆われている。
(2) 上記(1)の磁気再生素子においては、前記第1の磁気シールド層の層理面のうち、前記磁気抵抗効果素子に最も近い層理面が、前記第1のバイアス層における前記第1の磁気シールド層側の層理面よりも、前記磁気抵抗効果素子に近くなるように形成されていればよい。ここで、層理面とは、一方の単層と他方の単層との間の境界面のことを言う。
上記(1)又は(2)の構成によれば、記録媒体の記録密度が高くなり、再生すべき磁気ビットサイズが小さくなって、隣接する磁気ビット間隔も小さくなったような場合でも、磁化自由層が、磁気ビットからの漏洩磁界を感知し、隣接する磁気ビットからの漏洩磁界を感知しない磁気再生素子を提供できる。
(3) 上記(1)又は(2)の磁気再生素子においては、前記媒体対向面から前記媒体対向面と反対側の面にかけて、前記非磁性中間層との層理面に沿って徐々に拡幅していくように、前記磁化自由層が形成されているとともに、前記バイアス層が、前記磁化自由層の途中から前記媒体対向面と反対側の面にかけて、前記磁化自由層の拡幅に合わせて徐々に拡幅した形状となっていることが好ましい。
例えば、前記磁化自由層と前記非磁性中間層との層理面に平行な方向を記録媒体のトラック方向とした場合、上記(3)の構成によれば、媒体対向面における磁化自由層のトラック方向の長さを長くすることなく、また、磁化自由層の媒体対向面から媒体対向面に対して反対側への方向の長さを長くすることなく、また、磁化自由層の上部でバイアス層の媒体対向面側に形成されている第1の磁気シールド層における媒体対向面から媒体対向面に対して反対側への方向の長さを短くすることなく、バイアス層と磁化自由層との接触面積をより大きくすることができる。その結果として、磁化自由層をより単磁区化することができる。
(4) 上記(1)〜(3)の磁気再生素子においては、前記第1のシールド層と前記第2のシールド層との間に挟まれているとともに、前記積層方向と垂直且つ媒体対向面に沿った方向に前記磁化自由層を挟みこみ、前記媒体対向面側の面が前記第1のシールド層で覆われている第2のバイアス層が形成されていることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、第1のバイアス層からだけでなく、第2のバイアス層からもバイアス磁界が磁化自由層に印加されるので、磁化自由層がより単磁区化しやすくなる磁気再生素子を提供できる。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る磁気再生素子について説明する。図1(a)は、媒体対向面側から見た本発明の第1実施形態に係る磁気再生素子を示す模式図、図1(b)は、図1(a)のI−I断面矢視図である。図2は、図1の磁気再生素子の製造工程を順に示す模式図である。
本実施形態の磁気再生素子100は、下磁気シールド層1と、下磁気シールド層1上に形成されている反強磁性層2と、反強磁性層2の上に磁化固定層3、非磁性中間層4、磁化自由層5の順に積層されてなる磁気抵抗効果素子と、磁化自由層5上及び図1(a)に示す磁化自由層5の紙面左右方向(磁気記録媒体のトラック幅方向)における両側部の媒体対向面側に絶縁層6を介して形成されている上磁気シールド層7と、磁化自由層5上にバイアス非磁性層8、バイアス強磁性層9、バイアス反強磁性層10の順に積層されてなるバイアス層13とを備えている。そして、図1(a)に示すように、上磁気シールド層7においては、バイアス層13が媒体対向面側からは見えないように形成されている。また、図1(b)に示すように、磁化自由層5の上部において、上磁気シールド層7の一部とバイアス層13とが、順に媒体対向面から絶縁層6を介して、媒体対向面に対して垂直方向に並列形成されている(言い換えれば、上磁気シールド層7の媒体対向面側の一部が絶縁層6を介してバイアス層13の媒体対向面側の面の一部を覆っている)とともに、上磁気シールド層7の他の部分が、バイアス層13におけるバイアス反強磁性層10の上まで覆っている。
下磁気シールド層1及び上磁気シールド層7は、NiFeなどの材料からなり、センス電流を流すための電極の働きも兼ねている。
磁化固定層3は、反強磁性層2とともに、層形成面内に磁化方向を持った面内磁化層となり、磁化自由層5よりも大きな保磁力を有する。ただし、磁化固定層3だけで、層形成面内に磁化方向を持った面内磁化層となっている場合には、特に反強磁性層2はなくてもよい。
反強磁性層2は、この反強磁性層2に続いて形成される磁化固定層3が強磁性層である場合に、強磁性層と交換結合して、強磁性層を固定(一方向異方性を付与)する目的で形成される。反強磁性層2としては、例えばMnを用いた反強磁性を示す合金、具体的にはMnと、Pt,Ir,Fe,Ru,Cr,Pd,Niから選ばれる少なくとも一つの元素とを合わせて用いることができる。
非磁性中間層4は例えばAl,Cu,Au,Ag,Mg等の電気的に導電性の高い金属材料、又はこれらの合金、又は、これらの酸化物又は窒化物からなり、磁化固定層3と磁化自由層5との間の磁気的な交換結合力を遮断するとともに、層形成面に対して垂直方向に流れる伝導電子を通過させる役割を果たす。
磁化自由層5は外部磁界を受けて磁化方向が変化する磁性層であり、透磁率の高い材料が適している。例えば、Fe、NiFe、NiFeTa、CoFe、CoFeB、GdCo、GdFeCo、HoFeCo、FeRh、FeRhIrやこれらを含む材料、および、これらの材料からなる層を複数積層した構成を用いる。
絶縁層6は、SiOなど電気的に絶縁できる材料ならどのようなものを用いてもよく、下磁気シールド層1と上磁気シールド層7とを絶縁し、センス電流がショートするのを防止しているものである。
上磁気シールド層7の媒体対向面側に形成されている一部における磁気抵抗効果素子側の層理面は、バイアス層13の磁気抵抗効果素子に対して反対側の層理面よりも、磁気抵抗効果素子に近くなるように形成されている。
バイアス反強磁性層10はバイアス強磁性層9の磁化方向を固定し、バイアス強磁性層9はバイアス非磁性層8を介して、磁化自由層5を単磁区化するためのバイアス磁界を印加する働きをする。ここで、バイアス非磁性層8はRu、Ta、Au又はTiなどで、バイアス強磁性層9はCoFeB、CoFe又はNiFeなどで、バイアス反強磁性層10はMnIr、MnPt、MnRh又はMnFeなどで形成されている。ここで、一変形例として、バイアス層13は、バイアス非磁性層8、バイアス強磁性層9、バイアス反強磁性層10からなる積層膜でなくてもよく、非磁性層とCoPtなどの硬磁性層との積層膜であってもよい。この場合も、前記硬磁性層から磁化自由層5に非磁性層を介して交換相互作用が働き、磁化自由層5が単磁区化される。
ここで、磁気再生素子100の製造方法について、一例を用いて説明する。ここでは、各層の形成にスパッタリング装置を用いている。
まず、図2(a)に示した積層体に至るまでの工程について説明する。表面を熱酸化したSiからなる基板101上に、下磁気シールド層1としてNiFeを厚さ2μmで成膜する。次に、下磁気シールド層1上に反強磁性層2と磁気抵抗効果素子とを順に形成する。具体的には、下磁気シールド層1上に密着性を高める下地層としてTaを厚さ5nmで成膜する(図2aに図示せず)。次に、前記下地層上に反強磁性層2としてMnPtを厚さ30nmで成膜する。そして、磁化固定層3としてCoFeBを厚さ5nmでさらに成膜する。続いて、磁化固定層3上に、非磁性中間層4としてMgOを厚さ1nmで成膜する。次に、非磁性中間層4上に、磁化自由層5としてCoFeB、NiFeの積層膜をそれぞれ3nm、5nmで成膜する。このように反強磁性層2と、磁化固定層3、非磁性中間層4、磁化自由層5からなる磁気抵抗効果素子とを順に成膜した後、磁化自由層5上にバイアス非磁性層8としてRuを厚さ1nmで成膜する。そして、バイアス強磁性層9としてCoFeBを厚さ5nmで成膜する。続いて、バイアス反強磁性層10としてMnIrを厚さ15nmで成膜する。
次に、フォトレジスト11をバイアス反強磁性層10の上の中央部付近に塗布した(図2(b)参照)後、露光、現像を行い、パターニングをする。
続いて、Arイオンミリングを用いて、下磁気シールド層1の上部まで余分な部分を削る(図2(c)参照)。ここで、図2(c)中の矢印は、Arイオンミリングを概念的に示したものである。以下、同様である。
続いて、フォトレジスト11を剥離した後(図2(d)参照)、下磁気シールド層1及びバイアス反強磁性層10上にフォトレジスト12を塗布(図2(e)参照)し、露光、現像を行い、パターニングする。ここで、図2(e)の(a)は、磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、媒体対向面側から見た図、図2(e)の(b)は、図2(e)の(a)のII−II断面矢視図である。
続いて、Arイオンミリングを用い、磁化自由層5の上部まで余分な部分を削る(図2(f)参照)。ここで、図2(f)の(a)は、磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、媒体対向面側から見た図、図2(f)の(b)は、図2(f)の(a)のIII−III断面矢視図である。なお、一変形例として、バイアス非磁性層8を、反応性イオンエッチングで使用するプラズマガス種ではエッチングされにくい材料として、反応性イオンエッチングで行うこととしてもよい。このようにすることにより、バイアス層13をエッチングする際、磁化自由層5を削らずにバイアス非磁性層8まででエッチングを止めやすくなり、エッチングの制御が容易になる。具体的には、たとえば反応性エッチングガスに一酸化炭素を用い、バイアス非磁性層8にTiを用いると、磁性材料とTiのエッチングレート比が4程度あるので、バイアス非磁性層8(Ti層)でエッチングを止めやすくなる。
続いて、フォトレジストを剥離した後、再びバイアス反強磁性層10上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行い、パターニングする。続いて、磁化自由層5及びフォトレジスト12の上と、バイアス層13の各層及びフォトレジスト12の媒体対向面側部分と、磁気抵抗効果素子の両側部と、下部シールド層1上とに絶縁層6としてのSiOを厚さ10nmで成膜する(図2(g)参照)。ここで、図2(g)の(a)は、磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、媒体対向面側から見た図、図2(g)の(b)は、図2(g)の(a)のIV−IV断面矢視図である。
続いて、最終的な絶縁層6を形成するためにSiOの余分な部分を除去するとともに、フォトレジスト12を剥離する(図2(h)参照)。ここで、図2(h)の(a)は、磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、媒体対向面側から見た図、図2(h)の(b)は、図2(h)の(a)のV−V断面矢視図である。
続いて、絶縁層6及びバイアス反強磁性層10上に上磁気シールド層7としてNiFeを成膜する(図2(i)参照)。なお、上磁気シールド層7は、厚さ2μmとなるように形成する。ここで、図2(i)の(a)は、磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、媒体対向面側から見た図、図2(i)の(b)は、図2(i)の(a)のVI−VI断面矢視図である。
続いて、磁化固定層3に一軸異方性を付加するための磁場中アニール処理を行う。4kOe(約3.18×10A/m)の磁場を印加しながら、反強磁性層2のブロッキング温度380℃付近の温度(例えば380℃)でアニールを1時間行う。これにより、反強磁性層2と磁化固定層3との間に交換結合が生じ、磁化固定層3の磁化が固定される。
最後に、バイアス強磁性層9とバイアス反強磁性層10との間に交換結合を生じさせるために、磁場中アニール処理を行う。例えば4kOe(約3.18×10A/m)の磁場を印加しながら、バイアス反強磁性層10のブロッキング温度260℃付近の温度でアニールを1時間行う。この時の磁場印加方向は、磁化固定層3の磁化方向と垂直な方向が好ましい。バイアス反強磁性層10のブロッキング温度が、反強磁性層2のブロッキング温度よりも低く、熱処理温度も低いため、バイアス強磁性層9に一軸異方性を付加する熱処理では磁化固定層3の一軸異方性に影響を与えない。以上の工程で、磁気再生素子100は完成する。
次に、磁気再生素子100の再生動作について説明する。
磁気再生素子100においては、図1(a)に示す媒体対向面における磁化自由層5の紙面左右方向をトラック方向として、磁気記録媒体に対して媒体対向面を対向させるように設置する。すると、磁気記録媒体における再生すべき磁気ビットからの漏洩磁界により磁化自由層5の磁化方向が変化する。これにより、磁化固定層3と非磁性中間層4と磁化自由層5とを通過する電流の電気抵抗が、磁化自由層5磁化の向きにより変化する。具体的には、磁化固定層3の磁化方向と、磁化自由層5の磁化方向が平行な状態に近づくほど電気抵抗値は小さくなり、反平行な状態に近づくほど電気抵抗値は大きくなる。従って、電気抵抗値を測定することにより、磁気記録媒体に記録された磁気ビットの向きを検出することができる。
また、上磁気シールド層7の媒体対向面側に形成されている一部における磁気抵抗効果素子側の層理面は、バイアス層13の磁気抵抗効果素子に対して反対側の層理面よりも、磁気抵抗効果素子に近くなるように形成されている。これにより、ビット長方向に隣接する再生すべき磁気ビット以外の磁気ビットからの漏洩磁界をより抑制することが可能となる。なおここで言うビット長方向は、本実施形態の磁気抵抗効果素子を形成する層の積層方向である。また、上磁気シールド層7は、図1(a)に示す媒体対向面における磁化自由層5の紙面左右方向(磁気記録媒体のトラック幅方向)の両側部に絶縁層6を介して形成されているため、再生すべき磁気ビットにトラック方向に隣接する磁気ビットの漏洩磁界は遮断される。
上記構成によれば、記録媒体の記録密度が高くなり、再生すべき磁気ビットサイズが小さくなって、隣接する磁気ビット間隔も小さくなったような場合でも、磁化自由層が、磁気ビットからの漏洩磁界を感知し、隣接する磁気ビットからの漏洩磁界を感知しない磁気再生素子100を提供できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る磁気再生素子について説明する。ただし、第1実施形態の符合1〜7、101と同様の部分には、順に符号21〜27、201を付け、その説明を省略することがある。
図3は、本発明の第2実施形態に係る磁気再生素子の製造工程の途中からを順に示す斜視模式図である。なお、図3は、各層がどのように積層されているかわかりやすいように、透明図として表している。本発明の第2実施形態に係る磁気再生素子は、図3(c)に示すように、(1)バイアス層35を、下磁気シールド層21上であって、磁化自由層25の左右方向(磁気記録媒体のトラック幅方向)における両側部の媒体対向面と反対側に形成している点、(2)磁気再生素子の媒体対向面側にバイアス層35が露出しないように、上磁気シールド層27がバイアス層35の媒体対向面側を覆うように形成されている点が、第1実施形態と異なっている。
ここで、本実施形態に係る磁気再生素子の製造方法について説明する。第1実施形態の図2(h)までは製造工程が同様であるので、説明を省略し、その後の製造工程から説明する。
図2(h)までと同様の工程後、フォトレジスト34を塗布、露光、現像してパターニングする。このとき、第1実施形態におけるバイアス層13と同構成のバイアス層33の上と、絶縁層26の上部の媒体対向面側とに、フォトレジスト34がパターニングされている(図3(a)参照)。
次に、バイアス層35としてのCoPtを厚さ70nmで成膜した後、フォトレジスト34と共に余分なバイアス層35を除去する(図3(b)参照)。
続いて、絶縁層26、バイアス層33及びバイアス層35の上に、上磁気シールド層27としてNiFeを厚さ2μmで成膜する(図3(c)参照)。この後、第1実施形態の製造工程と同様に磁場中熱処理プロセスを行い、反強磁性層と強磁性層との交換結合を生じさせる。
上記構成によれば、第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができるとともに、バイアス層33からだけでなく、バイアス層35からもバイアス磁界が磁化自由層25に印加されるので、磁化自由層25がより単磁区化しやすくなるという作用・効果も奏する磁気再生素子を提供できる。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や変形例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態や変形例のリソグラフィープロセスはフォトリソグラフィーだけではなく、電子線リソグラフィーやFIBなどの他のリソグラフィープロセスを用いてもよい。
また、図5に示した第1実施形態の磁化自由層5及びバイアス層13との形状の代わりに、図4に示すような磁化自由層41及びバイアス層42とからなる形状の積層体を用いてもよい。具体的には、図4の紙面手前側が媒体対向面側であり、媒体対向面側から媒体対向面と反対側の面にかけて、磁化自由層41と非磁性中間層(図示せず)との層理面に沿って徐々に拡幅していくように、磁化自由層41が形成されている。言い換えれば、磁化自由層41においては、媒体対向面から離れていくにしたがって、すべての部分のトラック方向の長さが、媒体対向面における磁化自由層41のトラック方向長さ以上となっている。また、バイアス層42は、磁化自由層41の途中から媒体対向面と反対側の面にかけて、磁化自由層41の拡幅に合わせて徐々に拡幅した形状となっている。
この磁気再生素子の磁気ビットの再生は、磁気ビットからの漏洩磁界によって磁気再生素子の磁化自由層41の磁化が変化することに伴う抵抗変化を読み取ることにより行われる。再生時のノイズの原因となる再生すべき磁気ビット以外のビットからの漏洩磁界は、磁気シールド層(図示せず)により遮断され、ノイズが低減される。ひとつの小さな磁気ビットからの漏洩磁界を感知するためには、磁化自由層41の媒体対向面において露出している部分の面積が小さいことが必要になる。また、磁化自由層41全体の磁化が、磁気ビットからの漏洩磁界により変化するためには、磁化自由層41の紙面奥行き方向の長さが長すぎることは好ましくない。よって、磁化自由層41の紙面奥行き方向の長さが、あまり長くならないように形成される。また、磁化自由層41の上部でバイアス層42の紙面方向手前側に形成されている上磁気シールド層(図示せず)の紙面奥行き方向の長さは、磁気シールドの効果を得るために、ある程度の長さが確保されている。
上述のような構成によると、例えば、磁化自由層41と非磁性中間層(図示せず)との層理面に平行な方向を記録媒体のトラック方向とした場合、媒体対向面における磁化自由層41のトラック方向の長さを長くすることなく、磁化自由層41の図4紙面奥行き方向の長さを長くすることなく、磁化自由層41の上部でバイアス層42の図4紙面手前側に形成されている上磁気シールド層(図示せず)の図4紙面奥行き方向の長さを短くすることなく、バイアス層42と磁化自由層41との接触面積をより大きくすることができる。その結果として、第1実施形態と同様の作用・効果を有しつつ、バイアス層42と磁化自由層41との交換結合をより生じさせることができ、磁化自由層41を第1実施形態の磁化自由層5よりも単磁区化することができる。
ここで、磁化自由層41及びバイアス層42は、図4のように台形でなくても良く、磁化自由層41における媒体対向面から離れたすべての部分のトラック方向長さが、磁化自由層41の媒体対向面側のトラック長さよりも長くなっていればよい。このような構造にすることで、磁化自由層41において磁気ビットからの磁界を感知する部分は小さいままで、磁化自由層41とバイアス層42との接触面積がより大きくすることが可能となる。
また、第1実施形態においては、バイアス層13の媒体対向面をすべて覆うように、上磁気シールド7が形成されているが、バイアス層13の媒体対向面の少なくとも一部を覆うように上磁気シールドが形成されていてもよい。ただし、第1実施形態の上磁気シールド7の方が、より好ましいのは言うまでもない。
また、第1実施形態の変形例として、絶縁層6の代わりに、図6に示すように、磁気抵抗効果素子の両側部と下部シールド層51上とに、絶縁層56としてのSiOを厚さ10nmで成膜してから、上磁気シールド層(図示せず)を磁化自由層55、絶縁層56、バイアス層63の上に被覆した磁気再生素子としてもよい。この変形例によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、図6における符号51〜55、63、301は、第1実施形態の符合1〜5、13、101と同様の部分であるので、その説明を省略する。
(a)は、媒体対向面側から見た本発明の第1実施形態に係る磁気再生素子を示す模式図、(b)は、(a)のI−I断面矢視図である。 図1の磁気再生素子の製造工程の一つを示す模式図であって、所望の積層体を製造した状態を示す図である。 図2(a)の製造工程後、フォトレジスト11をバイアス反強磁性層10の上の中央部付近に塗布した状態を示す図である。 図2(b)の製造工程後、下磁気シールド層1の上部まで余分な部分を削った状態を示す図である。 図2(c)の製造工程後、フォトレジスト11を剥離した状態を示す模式図である。 図2(d)の製造工程後、再びフォトレジスト12を塗布した状態を示す模式図であって、(a)は媒体対向面側から見た図、(b)は(a)のII−II断面矢視図である。 図2(e)の製造工程後、磁化自由層5の上部まで余分な部分を削った状態を示す模式図であって、(a)は媒体対向面側から見た図、(b)は(a)のIII−III断面矢視図である。 図2(f)の製造工程後、絶縁層6を形成した状態を示す模式図であって、(a)は媒体対向面側から見た図、(b)は(a)のIV−IV断面矢視図である。 図2(g)の製造工程後、フォトレジスト12を剥離し、最終的な絶縁層6を形成するためにSiOの余分な部分を除去した状態を示す模式図であって、(a)は媒体対向面側から見た図、(b)は(a)のV−V断面矢視図である。 図2(h)の製造工程後、上磁気シールド層7を形成した状態を示す模式図であって、(a)は媒体対向面側から見た図、(b)は(a)のVI−VI断面矢視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る磁気再生素子の製造工程の途中からを順に示す斜視模式図である。 図3(a)の製造工程後、バイアス層35を形成した状態を示す模式図である。 図3(b)の製造工程後、上磁気シールド層27を形成した状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る磁化自由層41及びバイアス層42との形状を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る磁化自由層5及びバイアス層13との形状を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る磁気再生素子の製造工程の途中を示す斜視図である。
符号の説明
1、21、51 下磁気シールド層
2、22、52 反強磁性層
3、23、53 磁化固定層
4、24、54 非磁性中間層
5、25、41、55 磁化自由層
6、26、56 絶縁層
7、27 上磁気シールド層
8 バイアス非磁性層
9 バイアス強磁性層
10 バイアス反強磁性層
11、12、34 フォトレジスト
13、33、35、42、63 バイアス層
100 磁気再生素子
101、201、301 基板

Claims (4)

  1. 第1の磁気シールド層と、第2の磁気シールド層と、磁化固定層、非磁性中間層、磁化自由層が順に積層されてなる磁気抵抗効果素子と、前記磁化自由層上に形成されている第1のバイアス層とを備え、前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドとの間に前記磁気抵抗効果素子が挟まれている磁気再生素子であって、
    前記磁化固定層、前記非磁性中間層、前記磁化自由層の積層方向と平行な、記録媒体に対向させるための媒体対向面を有しており、
    前記第1のバイアス層における前記媒体対向面側の面の少なくとも一部が、前記第1のシールド層で覆われていることを特徴とする磁気再生素子。
  2. 前記第1の磁気シールド層の層理面のうち、前記磁気抵抗効果素子に最も近い層理面が、前記第1のバイアス層における前記第1の磁気シールド層側の層理面よりも、前記磁気抵抗効果素子に近くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気再生素子。
  3. 前記媒体対向面から前記媒体対向面と反対側の面にかけて、前記非磁性中間層との層理面に沿って徐々に拡幅していくように、前記磁化自由層が形成されているとともに、
    前記第1のバイアス層が、前記磁化自由層の途中から前記媒体対向面と反対側の面にかけて、前記磁化自由層の拡幅に合わせて徐々に拡幅した形状となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気再生素子。
  4. 前記第1のシールド層と前記第2のシールド層との間に挟まれているとともに、前記積層方向と垂直且つ媒体対向面に沿った方向に前記磁化自由層を挟みこみ、前記媒体対向面側の面が前記第1のシールド層で覆われている第2のバイアス層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気再生素子。
JP2007147068A 2007-06-01 2007-06-01 磁気再生素子 Pending JP2008299995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147068A JP2008299995A (ja) 2007-06-01 2007-06-01 磁気再生素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147068A JP2008299995A (ja) 2007-06-01 2007-06-01 磁気再生素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008299995A true JP2008299995A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40173351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007147068A Pending JP2008299995A (ja) 2007-06-01 2007-06-01 磁気再生素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008299995A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119053A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Seagate Technology Llc 装置および磁気素子
US8339752B1 (en) 2011-09-26 2012-12-25 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head with wide sensor back edge, low resistance, and high signal to-noise ratio and methods of production thereof
JP2014010881A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Seagate Technology Llc 装置、磁気素子、およびセンサ
CN107923956A (zh) * 2015-06-09 2018-04-17 Inl-国际伊比利亚纳米技术实验室 磁阻传感器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282997A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Alps Electric Co Ltd 磁気検出素子
JP2005235250A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Toshiba Corp 磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気記録再生装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282997A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Alps Electric Co Ltd 磁気検出素子
JP2005235250A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Toshiba Corp 磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気記録再生装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119053A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Seagate Technology Llc 装置および磁気素子
US8339752B1 (en) 2011-09-26 2012-12-25 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head with wide sensor back edge, low resistance, and high signal to-noise ratio and methods of production thereof
JP2014010881A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Seagate Technology Llc 装置、磁気素子、およびセンサ
CN107923956A (zh) * 2015-06-09 2018-04-17 Inl-国际伊比利亚纳米技术实验室 磁阻传感器
US10718830B2 (en) 2015-06-09 2020-07-21 Inl-International Iberian Nanotechnolgy Laboratory Magnetoresistive sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002123916A (ja) 磁気記録読取装置及びその製造方法
JP2008235528A (ja) 磁気抵抗効果素子、磁性積層構造体、及び磁性積層構造体の製造方法
JP2002124721A (ja) スピンバルブ構造およびその形成方法、並びに再生ヘッドおよびその製造方法
JP2001176028A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP3680655B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法
JP4185528B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
US20050073777A1 (en) Magnetic head comprising magnetic domain control layer formed on ABS-side of magnetic flux guide for GMR element and method of manufacturing the magnetic head
JP2006139886A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法
JP2008299995A (ja) 磁気再生素子
JP3587792B2 (ja) 磁気検出素子及びその製造方法
JP2005109243A (ja) 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド
JP2004259363A (ja) 磁気抵抗効果ヘッドおよび磁気記録再生装置
JP3537723B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド及び浮上式磁気ヘッド
JP2009064528A (ja) 磁気抵抗効果ヘッド及びその製造方法
JP2008192269A (ja) 磁気リード・ヘッド及びその製造方法
JP2001052315A (ja) スピンバルブ型薄膜磁気素子及び薄膜磁気ヘッド及びスピンバルブ型薄膜磁気素子の製造方法
JP3474523B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH11126932A (ja) スピンバルブ型薄膜素子およびその製造方法
JP2002270920A (ja) 磁気センサ、磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
EP1424688A2 (en) Spin valve head and magnetic recording device using the same
JP2004128026A (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、磁気記録装置
JP2001250205A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2006139828A (ja) 磁気ヘッド
JP2007048388A (ja) 磁気ヘッドおよび磁気ヘッド作製方法、並びに、磁気記録再生装置
JP3660633B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214