JP2003158262A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
属シリケート内部の傾斜組成を、従来提案されている手
段とは全く異なる方法により、確実に実現して得られた
半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 シリコンを含有する半導体層(10)
と、その上に設けられ、シリコン(Si)と酸素(O)
と窒素(N)と金属元素とを含有する絶縁層(20)
と、その上に設けられた導電性層(30)と、を備え、
前記絶縁層は、前記金属元素の濃度が前記半導体層の側
で低く、前記導電性層の側で高くなる分布を有し、且
つ、前記窒素の濃度が前記半導体層の側で高く、前記導
電性層の側で低くなる分布を有することを特徴とする半
導体装置を提供する。
Description
の製造方法に関し、特に、電界効果トランジスタなどの
ようなMIS(Metal-Insulator- Semiconductor)構造
を備える半導体装置及びその製造方法に関する。
mentaly Metal-Oxide-Semiconductor)デバイスのゲー
ト絶縁膜は対して、SiO2膜厚換算で1.5nm以下
の性能が要求されている。しかし、従来から用いられて
きたゲート絶縁膜材料であるSiO2は、厚さ1.5n
mになると、直接トンネル電流のために絶縁膜とは呼べ
ないような導電体的な振る舞いを示すようになる。極薄
膜化に伴うこのような著しい絶縁性劣化は消費電力を増
加させるため、SiO2は将来のデバイスのゲート絶縁
膜としては、もはや適用が困難であると考えられる。
膜容量を実現しかつ低リーク特性も得るためには、Si
O2よりも比誘電率の高い材料(「High−κ材料」
と称する)を利用し、物理膜厚を大きくすることが有効
である。例えば、SiO2の10倍の比誘電率を持つ材
料を使用すれば、SiO2換算1.5nmの性能を得る
ための物理的な膜厚は15nmに設定でき、直接トンネ
ル電流による膜の絶縁性の破綻を回避することができ
る。
(シリコン)基板との界面特性が悪く、界面準位や固定
電荷などを生じやすい。これらの特性劣化は結果的にト
ランジスタの電流駆動力を低下させ、ゲート絶縁膜のS
iO2換算膜厚を薄くする効果を台無しにしてしまう。
これに対して、SiO2に金属を添加した、いわゆる
「金属シリケート材料」を用いることが考えられる。金
属シリケート材料にはシリコンが含まれるぶん、その比
誘電率は8〜20と低めであるが、シリコンウェーハと
の界面特性に優れることが期待され、通常のHigh−
κ材料で生じやすい、界面欠陥に起因した電流駆動力の
低下が起きにくいと考えられる。
板と金属シリケートとの界面特性は、シリコン基板とS
iO2との界面特性には、はるかに及ばないものと考え
られる。例えば、金属シリケートをFETのゲート絶縁
膜として用いた場合、金属シリケートに含まれる金属元
素が形成するポテンシャル場により、チャネル領域を走
行する電子がリモート散乱を受けるという問題が生ず
る。
属組成を、シリコン基板側では低く、シリコン基板から
離れるほど高くするという、いわゆる「傾斜組成金属シ
リケート」の構造が提案されている(特願平10−24
2453号公報)。また、通常のプロセスで用いられる
シリコン(あるいはシリコンGe)ゲート電極を用いた
場合の、ゲートシリコンとの界面安定性を考慮して、金
属シリケート中の金属濃度が、シリコン基板側とゲート
シリコン側の両端で低く、中央部で高くなるという構造
も考えられる。これらの構造によってシリコンとの界面
付近での金属濃度を下げることにより、金属シリケート
とシリコンとの界面特性は各段に向上し、実用の可能性
が高くなる。
る傾斜組成の金属シリケートは、その作用効果は有効で
あるとしても、現実化するのには非常な困難が伴う。す
なわち、金属シリケートの成膜段階で組成の傾斜を作り
こもうとしても、通常500℃以上の基板温度で行われ
る成膜では膜中での原子移動が常に起こっており、この
均一化作用によって傾斜組成が実現不可能となるのは疑
いない。
ート成膜時点での基板温度を下げることも考えられる
が、蒸着などの物理気相堆積法においては成膜温度の低
温化に伴い膜の均一性が極端に劣化すること、一方、熱
CVD法などの化学気相堆積法においては前駆体の熱励
起が必須であることから鑑みて、いずれにせよ基板温度
低減は実用的ではなく傾斜組成を実現するのはほぼ不可
能と推測される。
リケートの成膜の際に傾斜組成が実現できたとしても、
その構造がその後の通常のLSI製造工程における高温
プロセスを通過した後においても保持される可能性は極
めて低い。すなわち、組成が傾斜していることは、それ
自体が不安定な状態であり、これを均一組成に戻そうと
する力が作用することは間違いない。現在のLSIプロ
セス、特にデュアルポリシリコンゲートプロセスで用い
られているサーマルバジェット(入熱量、すなわち加熱
温度の時間に対する積分値に対応するパラメータであ
る)は、一般的な金属シリケート内部での原子移動を引
き起こすのに十分なものであると考えられる。従って、
LSIプロセスの通常のアニール工程において傾斜組成
が破壊されて均一組成化が進むことはほぼ間違い無いも
のと考えられる。
シリコンとの界面特性を良好に保つために金属シリケー
ト内部の組成を傾斜させる構造が提案されているが、従
来開示されているような金属シリケート膜堆積時に傾斜
組成を作る方法は、原理的に極めて困難と考えられる。
さらに、金属シリケート膜の堆積時に傾斜組成が形成で
きたとしても、その後の通常のLSIプロセスを通過し
た後では、傾斜組成が保持されないことはほぼ間違いな
い。つまり、理想的な構造を実現することは技術的に困
難であると考えられる。
れたものであり、その目的は、シリコンとの界面特性を
向上させるための金属シリケート内部の傾斜組成を、従
来提案されている手段とは全く異なる方法により、確実
に実現して得られた半導体装置及びその製造方法を提供
することにある。
め、本発明の半導体装置は、シリコンを含有する半導体
層と、前記半導体層の上に設けられ、シリコン(Si)
と酸素(O)と窒素(N)と金属元素とを含有する絶縁
層と、前記絶縁層の上に設けられた導電性層と、を備
え、前記絶縁層は、前記金属元素の濃度が前記半導体層
の側で低く、前記導電性層の側で高くなる分布を有し、
且つ、前記窒素の濃度が前記半導体層の側で高く、前記
導電性層の側で低くなる分布を有することを特徴とす
る。
素の濃度を理想的な分布状態とし、且つ、半導体層に対
する不純物の突き抜けや、金属元素の酸化物の結晶化な
どをふせぎつつ、サブ0.1μm世代のMIS構造に要
求される高い品質の絶縁構造を実現することができる。
厚の方向に沿って階段状の分布を有するものとすれば、
金属酸化物の結晶化や不純物の突き抜けなどをより確実
に防止することが可能となる。
r)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル
(Ta)、アルミニウム(Al)、イットリウム
(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)あるいは
その他の希土類元素のいずれかであるものとすれば、高
い誘電率を有し、同時に耐熱性、物理的あるいは化学的
安定性にすぐれ吸湿性も少ない金属シリケート絶縁層を
形成することができる。
てその下の前記半導体層に対して電界を印加するゲート
電極の少なくとも一部を構成するものとすれば、MIS
FETなどのMIS構造を有する各種のデバイスを高い
集積度で実現することができる。
シリコンを含有する半導体層の上に、シリコン(Si)
と酸素(O)とを含むバッファ層を形成する工程と、前
記バッファ層の上に、シリコン(Si)と酸素(O)と
金属元素とを含む金属シリケート層を形成する工程と、
前記金属シリケート層の上に、導電性のキャップ層を形
成する工程と、熱処理を施すことにより、前記金属シリ
ケート層に含まれる前記金属元素の一部を前記バッファ
層に向けて拡散させる工程と、を備えたことを特徴とす
る。
素の濃度を理想的な分布状態とし、且つ、半導体層に対
する不純物の突き抜けや、金属元素の酸化物の結晶化な
どをふせぎつつ、サブ0.1μm世代のMIS構造に要
求される高い品質の絶縁構造を実現することができる。
は、シリコンを含有する半導体層の上に、シリコン(S
i)と酸素(O)とを含む第1のバッファ層を形成する
工程と、前記バッファ層の上に、シリコン(Si)と酸
素(O)と金属元素とを含む金属シリケート層を形成す
る工程と、前記金属シリケート層の上に、シリコン(S
i)と酸素(O)とを含む第2のバッファ層を形成する
工程と、前記第2のバッファ層の上に、導電性のキャッ
プ層を形成する工程と、熱処理を施すことにより、前記
金属シリケート層に含まれる前記金属元素の一部を前記
第1及び第2のバッファ層に向けて拡散させる工程と、
を備えたことを特徴とする。
素の分布が、膜の中央においてピークを有するものとす
ることができる。
シリケート層は、窒素(N)も含むものとすれば、金属
元素の拡散を緩和することにより、制御を容易とし、同
時に不純物の突き抜けや結晶の形成も抑止することがで
きる。
シリケート層における前記窒素(N)の濃度よりも高い
濃度の窒素(N)を含むものとすれば、やはり、金属元
素の拡散を緩和することにより、制御を容易とし、同時
に不純物の突き抜けや結晶の形成も抑止することができ
る。
r)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル
(Ta)、アルミニウム(Al)、イットリウム
(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)あるいは
その他の希土類元素のいずれかであるものとすれば、高
い誘電率を有し、同時に耐熱性、物理的あるいは化学的
安定性にすぐれ吸湿性も少ない金属シリケート絶縁層を
形成することができる。
の実施の形態について詳細に説明する。
説明するための概念図である。
体装置の製造方法を表す概念図である。
(a)に表したように、シリコン基板10の上に、バッ
ファ層12、金属シリケート層14、キャップ層30を
この順に積層する。ここで、バッファ層12は、酸化シ
リコンや酸化窒化シリコンなどにより形成される。ま
た、金属シリケート層14は、金属とシリコンとの化合
物であり、均一な組成分布を有するものでよい。さら
に、キャップ層30は、導電性の材料により形成するこ
とが望ましい。
を施すと、図1(b)に表したように、バッファ層12
と金属シリケート層14との間で元素の拡散が生じ、傾
斜組成を有する金属シリケート層20が形成される。こ
の金属シリケート層20は、シリコン基板10の側で金
属の濃度が低く、導電体層30の側で金属の濃度が高く
なる傾斜組成を有する。
シリケート層20が形成できる根拠は、LSIの高温熱
処理時の金属シリケート内部の原子移動を考えればすぐ
に理解できる。すなわち、本発明の製造方法において
は、均一な組成の金属シリケート層14と、SiO2や
SiONなどからなるバッファ層12と、が隣接してい
る。これが高温に保持されたとき、金属元素の分布を均
一化しようという駆動力が作用し、金属シリケート層1
4からバッファ層12への金属拡散が生じる。これが組
成傾斜が作られる原理である。
2(a)に表したように、仮に、何らかの傾斜組成を有
する金属シリケート層Xを堆積できたとしても、その後
のLSIプロセスにおいて熱工程を経ることにより金属
元素の拡散が生じ、図2(b)に表したように均一な組
成の金属シリケート層120に変化してしまう。
来法においては問題となる熱処理時の傾斜組成破壊の原
因、すなわち組成均一化のための薄膜中の原子拡散現象
を逆手にとり、SiO2層12と金属シリケート層14
とにより形成した急峻な金属組成をならして最終的に傾
斜組成を形成する点にある。
る金属濃度の分布を例示する模式図である。すなわち、
同図(a)及び(b)は、それぞれ図1(a)及び
(b)にそれぞれ対応する。
象にあり、ゆえに拡散後の金属プロファイルは拡散源か
ら急峻に減衰する形となり、この拡散プロファイルが傾
斜組成そのものとなる。この金属拡散プロファイルは、
拡散源の金属原子濃度とサーマルバジェット(熱処理温
度と時間)とにより決定される。サーマルバジェットの
下限は必要とされるLSIプロセスの内容により決定さ
れるため、この条件は限定されてしまう。それゆえ、こ
のように固定されるサーマルバジェットに合わせて、金
属シリケート層14及びバッファ層12の膜厚、さらに
金属シリケートの金属濃度を設定することにより、図3
(b)に例示したような所望の傾斜組成を実現すること
ができる。
ントとして、高温熱処理を行う前に金属シリケート層1
4の上をキャップ層30で保護しておくという点が挙げ
られる。このキャップ層30を導電体により形成する
と、これをFET(Field Effect Transistor)のゲー
ト電極としてそのまま用いることもできる。
ための概念図である。
ップ層30を設けない場合、熱処理に際して、図4
(b)に表したように雰囲気中の酸素による基板10の
酸化が進行して酸化層OXが形成され、絶縁膜容量の低
下という深刻な問題が起こる。
キャップ層30を設けることにより、このキャップ層3
0が熱処理雰囲気中の酸素を遮断し、金属シリケート層
14に余分な酸素を供給しない状態を形成する。その結
果として、図4(d)に表したように、基板10の酸化
を防ぎつつ、熱処理により金属元素を拡散させて傾斜組
成の金属シリケート層20を形成することができる。
ら熱処理することの第2のポイントは、これにより金属
シリケート層14から上方への金属拡散を抑制し、バッ
ファ層12への効率的な金属拡散を達成できる点にあ
る。
元素の拡散の差異を表す断面写真である。ここでは、シ
リコン基板10の上にバッファ層12としてSiO
2(膜厚2nm)、金属シリケート層14としてハフニ
ウム(Hf)シリケート(膜厚2nm)を積層し、10
00℃において熱処理して、その前後の断面構造をTE
M(Transmission Electron Microscopy:透過電子顕微
鏡)により観察した。
4の上にキャップ層30としてポリシリコン(多結晶シ
リコン)を堆積して熱処理前に観察した断面TEM像を
表す。
後に観察した断面TEM像を表す。ハフニウムシリケー
ト層14に含まれていたハフニウムがバッファ層12に
拡散して、傾斜組成を有するハフニウムシリケート層2
0が形成されている。
となく1000℃での熱処理を施すと、ハフニウムの上
方への拡散が支配的となり、図5(c)に表したよう
に、ハフニウムが膜表面に凝集する。なお、図5(c)
においてハフニウムの上にあるものは、TEM観察のた
めのサンプル埋め込み用エポキシ樹脂である。
30を設けてから熱処理を施すことにより金属シリケー
ト層14の金属元素の上方への拡散フラックスが抑制
し、表面への金属の凝集を解消できる。
ハフニウムの濃度を分析した結果を表す模式図である。
すなわち、同図(a)に表したポイント1〜3において
EDX(energy dispersive x-ray spectroscopy)によ
りハフニウムの濃度を分析した結果を表したものが図6
(b)のグラフ図である。同図からも分かるように、本
発明によれば、ハフニウムの上方への拡散を抑制し、傾
斜組成の金属シリケート層20を実現できる。
熱処理することの第3のポイントは、これは特定の金属
元素において見られる現象であるが、金属シリケート層
14とキャップ層30との界面にSiO2が偏析すると
いう現象を利用できる点にある。
である。ここでは一例として、同図(a)に表したよう
に、シリコン基板10の上に、バッファ層12としてS
iO 2、金属シリケート層14としてジルコニウム(Z
r)シリケート、キャップ層30としてポリシリコンを
積層し、熱処理前後の断面を観察した。
したように、バッファ層12のSiO2の膜厚は薄くな
り、一方、ポリシリコン30との界面にSiO2に近い
組成の層20Aが形成されている。これは、本発明の原
理に基づきバッファ層12を構成するSiO2中にジル
コニウム原子が拡散してシリコン基板10との界面近傍
のSiO2膜が薄膜化する一方、ジルコニウムシリケー
トとポリシリコンの界面エネルギー安定化の要請から、
SiO2偏析が起きるためと推測される。
20の金属濃度分布が、その中心部でが高くなり、上下
で低くなるという独特の濃度プロファイルを実現するこ
とが可能となる。
偏析現象が、ジルコニウムの他に、チタン(Ti)でも
生ずることを確認した。
ファ層12と金属シリケート層14を積層して、この上
にキャップ層30を設けた後に熱処理を加える。この
際、最終的な金属シリケート中の金属濃度を高くするこ
とが望まれ、且つシリケート膜の非晶質性を保持するこ
とも要求された場合、本発明の方法は次のような弊害を
もたらすことも考えられる。
元素を拡散させるために、初期状態の金属シリケート層
14には、最終的な金属シリケート層20の金属濃度よ
りも高めの金属濃度を仕込む必要がある。これを本発明
の方法で熱処理したとき、金属の拡散よりも先に、金属
シリケート層14の内部で金属酸化物が析出して結晶化
する現象が起こり、非晶質性が破壊されてしまうという
虞がある。仮にこのような結晶化が生ずると、集積回路
装置の歩留まりを大きく低下させてしまうという問題が
生ずる。
いては、このような金属酸化物の結晶化現象は、むしろ
抑制されることが明らかになった。
(膜厚2nm)/SiO2(2nm)の積層をキャップ
層30を設けずにそのまま1000℃で熱処理した後の
断面構造を表すTEM像である。
シリコンのキャップ層30を設けた後に熱処理した後の
断面構造を表すTEM像である。
には、ジルコニウム・シリケートの内部にZrO2が析
出して結晶化することが分かった。これに対して、本発
明の製造方法により、ポリシリコンのキャップ層30を
設けて熱処理した場合には、このような結晶化したZr
O2粒子は全く観測されず、かつ傾斜した組成のジルコ
ニウム・シリケート層20を得ることができた。これ
は、本発明によれば、ポリシリコンのキャップ層30を
設けることにより、ジルコニウム・シリケート層14の
表面付近におけるシリコン原子の欠乏を防止することに
より、ZrO2の形成を抑止するからであると推測され
る。またさらに、ジルコニウム・シリケート層14から
SiO2バッファ層12への原子拡散、キャップ層30
によるジルコニウムの上方への拡散の抑制といった要因
によっても、ZrO2の析出現象が抑制されたことが推
測される。
シリケート層14に窒素を含有させておくと、さらなる
効果が得られる。
窒素を添加しておく理由は、熱処理工程における金属原
子拡散の程度をより緩やかなものとし、金属のプロファ
イル制御をより高精度に行うためである。
添加の有無による金属元素の濃度分布の違いを表す模式
図である。
部においては、Si−N結合が形成されるために不純物
拡散が抑制される。本発明はこの原理を利用している。
図8に表したように、金属シリケート層14に窒素を添
加することにより、熱処理後の金属の濃度プロファイル
がより緩やかなものに変化する。
素の添加は、キャップ層30からの不純物の拡散を効果
的に抑止する効果ももたらす。例えば、本発明者は、キ
ャップ層30としてのポリシリコンにボロン(B)を添
加し、本発明に従って熱処理を施した場合の、キャップ
層30からシリコン基板10へのボロン突き抜け量を、
SIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)により
分析した。その結果、金属シリケート層14に窒素を添
加しない場合に比べて、窒素を添加した場合には、ボロ
ンの突き抜け量が1/3以下に減少することを確認し
た。
に注目すると、図9に表したように、キャップ層30の
側で低く、基板10の側で高くなる分布を有する。これ
は、熱処理前においてバッファ層12に添加する窒素の
量と金属シリケート層14に添加する窒素の量の最適範
囲の違いを反映したものである。
る。
理由は、最終的に形成される金属シリケート層20を結
晶化させないようにし(すなわち、耐熱性を向上さ
せ)、かつキャップ層30からシリコン基板10への不
純物の「突き抜け」を起こさせないようにするためであ
る。この作用を最大限に得ようとすると、窒素濃度をで
きるだけ高く、しかも金属シリケート中にまんべんなく
分布させることが望ましい。本発明の構造は、これらの
要請を満たすものである。
を高くするほど、高い効果が得られるとも考えられる
が、現実にはそうではなく、窒素濃度を高くしすぎる
と、膜中に格子欠陥が発生して電気的特性の劣化が起き
て逆効果となる。
素濃度の上限は15原子%程度である。一方、金属シリ
ケートの場合は、窒素濃度の上限は15原子%よりも低
くなる。なぜならば、例えば窒素を15原子%添加した
とすると、SiONの場合のように、多数の金属−窒素
結合が形成されるからである。このような金属−窒素結
合は金属的結合であり、このような結合を含む膜は絶縁
膜としての性能が劣化するため、好ましくない。
範囲は、以下の理由により決定できる。すなわち、本発
明において形成される金属シリケートの金属元素の濃度
は、およそ3原子%〜20原子%の範囲にあり、従って
シリコン濃度は10原子%〜27原子%程度になる。こ
こで、純SiO2中のシリコン濃度は約30原子%であ
り、これに対して添加しうる窒素濃度の上限が上述の如
く15原子%であることを考慮すると、本発明において
用いる金属シリケート層14に添加することが許される
窒素濃度は、およそ5原子%〜14原子%の範囲とな
り、SiO2バッファ層12中の窒素許容濃度よりも明
らかに低くなる。
造、製造方法において、窒素添加の効果を最大限発揮さ
せるための窒素濃度分布は次のようなものである。すな
わち、組成傾斜によってSiO2的になったシリコン基
板10との界面付近では窒素濃度が相対的に高く、金属
濃度が高くなった膜の中央、上部近辺では窒素濃度が相
対的に低くなるような構造の特徴である。
い、SiO2あるいはSiONからなるバッファ層12
を堆積し、その上に金属シリケート(窒素添加金属シリ
ケート)層14を堆積すると、窒素の濃度はこの2層に
対応した階段状分布をとるようになる。その後、本発明
の製造方法に従ってキャップ層30を堆積し、熱処理す
ると、酸素原子と結合した金属元素は容易にその結合を
切り再分布するのに対し、シリコン原子と強固に化学結
合した窒素はその分布を大きく変えることは無い。その
結果として、図9に表したように、窒素の階段状の濃度
分布が最後まで保持される。
めて独特な構成であるとともに、他の重要な効果を得る
ために本発明を実施したときの必然として規定される構
造である。
層14の上下をバッファ層により挟んだ状態で熱処理を
施してもよい。
うに、シリコン基板10の上に、第1のバッファ層1
2、金属シリケート層14、第2のバッファ層16、キ
ャップ層30をこの順に積層する。ここで、第1及び第
2のバッファ層12、16は、酸化シリコンや酸化窒化
シリコンなどにより形成される。また、金属シリケート
層14は、金属とシリコンとの化合物であり、均一な組
成分布を有するものでよい。さらに、キャップ層30
は、導電性の材料により形成することが望ましい。
を施すと、金属シリケート層14から上下のバッファ層
12、16に向けて金属の拡散が生ずる。そして、結果
的に、図10(b)に表したように、シリケート層20
の中央付近で金属の濃度が最大となるような金属元素プ
ロファイルを形成することが可能となる。
ート層14を構成する金属としては、上述したジルコニ
ウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)の
他にも、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、イ
ットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(C
e)あるいはその他の希土類元素でも同様の効果が期待
できる。何故ならば、これらの元素は、いずれも、その
酸化物あるいは窒化物の比誘電率が高く、SiO2と比
較して有利な絶縁構造が形成できるからである。また、
これらの元素は、いずれもその酸化物や窒化物の耐熱性
や、化学的あるいは物理的な安定性に優れ、吸湿性も低
いためである。
材料としては、耐熱性の高いシリコン(Si)、ゲルマ
ニウム(Ge)、あるいはこれらの混合物を用いること
が有効である。これは、本発明においては、キャップ層
30を堆積した後の熱処理工程の熱処理温度が1000
℃程度と高いため、熱的な安定性が要求されるからであ
る。
め、例えば、このキャップ層30をそのまま、FETの
ゲート電極あるいはその一部として用いることができる
からである。
ゲルマニウム(SiGe)を用いる場合には、金属シリ
ケート層14とゲルマニウム(Ge)との反応を抑制す
るために、その界面にシリコン(Si)層を挿入するこ
とが有効である。
14との界面へのSiO2析出効果は、キャップ層30
がシリコン(Si)の場合に最も発揮されることから、
この効果を利用する場合には、金属シリケート層14と
接する部分のキャップ層30は、シリコン(Si)によ
り構成することが望ましい。
「ひずみSiGe」を用いることが提案されているが、
この構造に対して本発明を適用する場合は、シリコン基
板/SiGeチャネルとその上の界面絶縁膜との間に薄
いシリコン(Si)層を挿入することが有効である。こ
れは、熱処理時の界面絶縁膜を安定に保つために必要で
あり、このようなシリコン(Si)層を挿入しない場合
には、界面絶縁膜が全て散逸し、金属シリケート層/S
iGeチャネルという直接接触が形成されて電気的特性
の劣化が生ずる。
属シリケート層の製造方法によれば、従来の方法よりも
各段に高い実現性を持って金属の組成を傾斜させること
が可能となる。
出現象を緩和し、一部の金属元素においては金属シリケ
ート層30とキャップ層30との界面へのSiO2偏析
現象に基づいて金属シリケート層20の中央部に濃度ピ
ークを持つ金属元素の組成分布を実現することも可能と
なる。これらの効果は、本発明での製造方法によって得
られる独特のものである。
Insulator-Semiconductor FieldEffect Transistor)お
よびその製造方法について説明する。
構造を表す模式図である。
ート電極30/傾斜組成金属シリケート層20の積層か
らなるMIS構造が形成されている。ゲート電極30
は、ゲート側壁40に取り囲まれている。シリコン基板
10の表面付近には、高濃度に不純物が拡散された深い
拡散領域10Aと、浅い拡散領域10Bと、サリサイド
10Cが、MIS構造に対してそれぞれ自己整合的に形
成されている。そして、一対の浅い拡散領域10Bの間
には、チャネル領域10Dが形成されている。
製造方法を表す工程断面図である。
説明すると以下の如くである。
リコン基板10上にバッファ層12を形成する。具体的
には、まず、所定の工程により素子分離11を施したシ
リコン基板10を準備する。次に、このシリコン基板1
0の表面の自然酸化膜を希フッ酸(HF)溶液処理によ
り除去し、シリコン表面を水素終端する。引き続き、シ
リコン基板10の表面にシリコンとの界面特性に優れる
絶縁膜をバッファ層(初期状態)12として形成する。
バッファ層12としては、SiO2膜を、乾燥酸素雰囲
気、700℃の熱処理により厚さ約2nm成膜した。
ては、SiO2あるいはSiONが望ましい。ただし、
SiONを用いる場合には、SiON中の窒素濃度は1
5原子%以下に限定することが望ましい。これは、これ
以上の窒素が添加されると膜中の格子欠陥により電気的
特性の劣化が生ずるためである。
は各種の方法により形成することができる。界面バッフ
ァ層の成膜方法としては、熱酸化、熱酸窒化、プラズマ
酸化、プラズマ酸窒化、熱酸化プラスプラズマ窒化等を
用いることができる。
は、0.5nm以上3nm以下が望ましい。0.5nm
以上とする理由は、0.5nm以下の界面バッファ層を
再現性良く形成するのは困難であること、さらに後工程
で金属拡散を受ける際に0.5nm以下だとSi基板ま
で金属原子が到達し界面特性の劣化が起きるためであ
る。3nm以下とする理由は、3nmのSiO2に金属
が拡散して比誘電率がSiO2の2倍になったとして
も、そのSiO2換算膜厚は1.5nmであり、その上
部に金属シリケートが上積みされる本発明の方法では、
SiO2換算膜厚1.5nmの達成が不可能になるため
である。
一組成の金属シリケート層14をバッファ層(初期状
態)12の上に堆積する。ここでは、一例として、ジル
コニウム酸化物ターゲットとシリコン酸化物ターゲット
とを用い、アルゴンと酸素の混合ガスプラズマを用いた
スパッタリングにより、厚さ2nmのジルコニウム・シ
リケート膜を形成した。
において略均一組成の金属シリケート層14を形成する
ことであり、その製造方法としてはスパッタ法の他に
も、CVD法、蒸着法などの手段を利用することができ
る。
は3原子%以上20原子%以下とする。3原子%以上が
必要な理由は、これ以下の金属濃度ではSiO2に対す
る比誘電率向上効果が十分に得られないためである。ま
た、20原子%以下としたのは、金属がこれ以上の濃度
になると本発明の熱処理工程において、金属拡散現象よ
りも先に金属シリケートからの金属酸化物析出現象の方
が優先的に起こってしまうためである。
する際に、その内部に窒素を添加することは後工程にお
ける金属拡散をより緩やかなものとし、最終的な組成傾
斜の設計を容易にする効果を持っている。一例として、
ジルコニウムターゲットとシリコンターゲットを用い、
アルゴンと酸素と窒素の混合ガス雰囲気でプラズマを発
生させてスパッタすることにより、窒素添加ジルコニウ
ム・シリケート薄膜を形成できる。その窒素添加量は、
スパッタ雰囲気としてのアルゴン/窒素/酸素のガス流
量比で制御でき、0%〜50%の範囲で制御可能である
が、窒素が多量に添加されると膜中に格子欠陥が発生し
電気的特性の劣化が起きるため、窒素濃度は15原子%
以下に限定することが望ましい。また、窒素添加金属シ
リケート層14の成膜方法としては、CVD、蒸着法な
どを利用してもよい。
Tのゲート電極を兼ねるキャップ層30を堆積し得た。
本発明においては、キャップ層30の材料として、ゲー
ト電極となるものを用いることができ、例えばシリコン
(Si)、シリコンゲルマニウム化合物(SiGe)、
チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)などの高融点金属材料やこ
れらの窒化物などを用いることができる。また、その形
成方法としては、スパッタ法やCVD法、蒸着法など種
々の方法を用いることができる。
れば酸素拡散の抑制のためには十分である。但し、現実
にはこれをそのままFETのゲート電極として用いるの
が便利であるので、通常のゲート電極の厚さである20
0nm〜250nm程度とすることが望ましい。
ランジスタ構造の各部を形成する。すなわち、キャップ
層30を加工してゲート電極を形成し、LDD(Lightl
y Doped Drain)領域となる浅い拡散領域10Bを形成
し、ゲート電極の側壁40を形成し、しかる後に、ソー
ス・ドレイン領域となる深い拡散領域10Aを形成をす
る。この工程の際に、拡散層10A、10Bの形成の熱
処理工程によって、組成傾斜金属シリケート層20が形
成される。この後、サリサイド10Cを形成することに
より、図11に表したトランジスタが完成する。
ート電極)にポリシリコンを用い、熱処理条件として
は、昇温速度100℃/秒で昇温した後に、1000℃
で窒素雰囲気中で20秒間の熱処理を行った。この熱処
理により、略均一な組成の金属シリケート層14からバ
ッファ層(初期状態)12に向けて金属原子が移動し、
組成傾斜金属シリケート層20が形成された。
ット)は、本発明の組成傾斜金属シリケート層20の内
部の金属プロファイルを決定する重要なパラメータであ
る。しかし、サーマルバジェットはMISFETのチャ
ネル不純物プロファイルの設計においてほぼ一義的に決
定されてしまうパラメータである。したがって、本発明
では、総合的なプロセスパラメータから決定されるサー
マルバジェットに基づいて、金属シリケート層14の膜
厚、バッファ層12の膜厚、金属シリケート層14内部
の金属原子濃度、さらには金属シリケート層14への窒
素添加量などの設計を行うことで、所望する組成傾斜金
属シリケート層20の構造を実現することができる。
アニールを図12(d)に表した拡散領域の形成工程の
段階で行うのではなく、図12(c)に表したゲート電
極形成後の段階で行うことも可能である。この場合に
は、その後の熱工程である拡散領域の形成工程のサーマ
ルバジェットを考慮して金属シリケート層14/バッフ
ァ層12の設計を行っておく必要がある。
する金属シリケート層20がゲート絶縁膜として作用
し、高い誘電率と高い信頼性が得られ、リーク電流やト
ンネル電流を抑止しつつ、SiO2換算で1.5nm以
下の性能が得られる。その結果として、次世代のサブ
0.1μmサイズのCMOSデバイスを構成する基本素
子として高い価値を有するものである。
形態について説明した。しかし、本発明は、上述した各
具体例に限定されるものではない。
具体例として表したものには限定されず、その他、当業
者が本発明を適用しつつ設計変更して得られる全てのト
ランジスタは、本発明の範囲に包含される。
料、添加不純物、膜厚、形状、導電型、形成方法などに
ついて当業者が適宜設計変更したものは本発明の範囲に
包含される。
ISFETデバイスに限定されるものではなく、その他
にも、例えば、フラッシュメモリーのインターポリ絶縁
膜として金属シリケートを用いる際に、本発明の製造方
法により下部ポリシリコン電極/SiO2層/均一組成
金属シリケート層/SiO2層/上部ポリシリコン電極
構造を形成後、熱処理をすることによりポリシリコン電
極界面付近で金属濃度の薄いような金属分布を有するイ
ンターポリ絶縁膜を実現できる。また、拡散層上のキャ
パシタ製造工程にも適用することが可能である。
良好な界面特性を維持しつつサブ0.1μm世代におい
て必要とされるSiO2換算膜厚1.5nmの金属シリ
ケート膜を実現するために必要な傾斜組成プロファイル
を、従来よりも確実な手段によって実現できる。これに
より、超微細サイズの高速、低消費電力のCMOS−L
SIのためのゲート絶縁膜を確実に準備できるようにな
り、その産業上のメリットは多大である。
の概念図である。
表す概念図である。
分布を例示する模式図である。
である。
差異を表す断面写真である。
濃度を分析した結果を表す模式図である。
る。
m)/SiO2(2nm)の積層をキャップ層30を設
けずにそのまま1000℃で熱処理した後の断面構造を
表すTEM像であり。(b)は、同様の積層を、ポリシ
リコンのキャップ層30を設けた後に熱処理した後の断
面構造を表すTEM像である。
よる金属元素の濃度分布の違いを表す模式図である。
挟んだ状態で熱処理を施す方法を表す模式図である。
表す模式図である。
法を表す工程断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】シリコンを含有する半導体層と、 前記半導体層の上に設けられ、シリコン(Si)と酸素
(O)と窒素(N)と金属元素とを含有する絶縁層と、 前記絶縁層の上に設けられた導電性層と、 を備え、 前記絶縁層は、前記金属元素の濃度が前記半導体層の側
で低く、前記導電性層の側で高くなる分布を有し、且
つ、前記窒素の濃度が前記半導体層の側で高く、前記導
電性層の側で低くなる分布を有することを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項2】前記窒素の濃度が前記絶縁層の層厚の方向
に沿って階段状の分布を有することを特徴とする請求項
1記載の半導体装置。 - 【請求項3】前記金属元素は、ジルコニウム(Zr)、
ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル(T
a)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ラ
ンタン(La)、セリウム(Ce)あるいはその他の希
土類元素のいずれかであることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】前記導電性層は、前記絶縁層を介してその
下の前記半導体層に対して電界を印加するゲート電極の
少なくとも一部を構成することを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 【請求項5】シリコンを含有する半導体層の上に、シリ
コン(Si)と酸素(O)とを含むバッファ層を形成す
る工程と、 前記バッファ層の上に、シリコン(Si)と酸素(O)
と金属元素とを含む金属シリケート層を形成する工程
と、 前記金属シリケート層の上に、導電性のキャップ層を形
成する工程と、 熱処理を施すことにより、前記金属シリケート層に含ま
れる前記金属元素の一部を前記バッファ層に向けて拡散
させる工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】シリコンを含有する半導体層の上に、シリ
コン(Si)と酸素(O)とを含む第1のバッファ層を
形成する工程と、 前記バッファ層の上に、シリコン(Si)と酸素(O)
と金属元素とを含む金属シリケート層を形成する工程
と、 前記金属シリケート層の上に、シリコン(Si)と酸素
(O)とを含む第2のバッファ層を形成する工程と、 前記第2のバッファ層の上に、導電性のキャップ層を形
成する工程と、 熱処理を施すことにより、前記金属シリケート層に含ま
れる前記金属元素の一部を前記第1及び第2のバッファ
層に向けて拡散させる工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】前記金属シリケート層は、窒素(N)も含
むことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項8】前記第1のバッファ層は、前記金属シリケ
ート層における前記窒素(N)の濃度よりも高い濃度の
窒素(N)を含むことを特徴とする請求項7記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項9】前記金属元素は、ジルコニウム(Zr)、
ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル(T
a)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ラ
ンタン(La)、セリウム(Ce)あるいはその他の希
土類元素のいずれかであることを特徴とする請求項5〜
8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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