JP2003156179A - 配管支持具 - Google Patents

配管支持具

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JP2003156179A
JP2003156179A JP2001356497A JP2001356497A JP2003156179A JP 2003156179 A JP2003156179 A JP 2003156179A JP 2001356497 A JP2001356497 A JP 2001356497A JP 2001356497 A JP2001356497 A JP 2001356497A JP 2003156179 A JP2003156179 A JP 2003156179A
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support
stopper
side band
column
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JP2001356497A
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Naoyuki Yoshitake
直行 吉竹
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World Kogyo Co Ltd
Original Assignee
World Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒な作業を経ること無く、配管の高さ調整
を行うことが可能な配管支持具を提供すること。 【解決手段】 ベース(2)と;ベース(2)に連結さ
れた、それぞれに櫛歯を備えた一対の支柱(3)と;支
柱(3)に上下動自在に装着された、支持部(401)
と該支持部(401)の両端部に連接されるとともに支
柱(3)が貫通される貫通孔(403)が形成された連
結部(402)を備えた支持側バンド(4)と;前記櫛
歯(301)に嵌合される嵌合部(501)を備え、嵌
合方向への回動自在に支持側バンド(4)に装着された
ストッパー(5)と;支持側バンド(4)の上側におい
て支柱(3)に上下動自在に装着された、押え部(60
1)と該押さえ部(601)の一端に連接されるととも
に少なくとも支柱(3)が貫通される貫通孔(603)
が形成された連結部(602)を備えた一対の固定側バ
ンド(6)と;を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管支持具に係り、
より詳しくは、配水管、排水管等の配管を床下等に固定
する際において、配管の高さ位置を容易に調節可能と
し、それにより容易に配管に勾配をつけることを可能と
した配管支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、家庭等において配管を設置す
る場合は、水がスムーズに流れるようにするために、配
管に勾配をつけることが行われる場合がある。即ち、洗
面所、トイレ、風呂場等で使用された使用後の水を下水
管まで導く場合はその流路として配管を用いているが、
このとき、配管に勾配をつけなければ使用済みの水を下
水管まで導くことができなくってしまう。そのため、従
来から、配管を設置する際には、配管支持具で配管を支
持する場合に、その高さを調整し、これにより配管に勾
配をつけることが行われている。
【0003】ここで、図11は従来から用いられている
配管支持具31を示す斜視図であり、この従来から用い
られている配管支持具31は、アンカー等により床下等
に固定されるベース33上に、表面にネジきりが施され
た一対の支柱34が連結されている。また、前記支柱3
4には、配管を挟持して固定するための支持側バンド3
5及び固定側バンド36が、支柱34の長手方向への移
動自在に備えられるとともに、支柱34における支持側
バンド35の下側及び固定側バンド36の上側には支柱
34に螺合されたロックナット38が備えられている。
【0004】そして、この従来の配管支持具31により
配管を固定する際には、支柱34におけるロックナット
38の位置を調整して、所望する個所で支持側バンド3
5及び固定側バンド36の位置を固定し、その後支持側
バンド35と固定側バンド36間に配管を固定する。
【0005】そうすると、ロックナット38の配置位置
によって配管の高さを調整することができ、これにより
配管に勾配をつけることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら用いられている配管支持具では、前述したように支柱
にネジ切りをするとともに、この支柱に螺合可能なロッ
クナットによって配管の高さ位置を調整しているため、
配管の高さを調整するためにはロックナットを回転させ
なければならず、作業が面倒で時間がかかってしまって
いた。
【0007】特に一般家屋等においては、洗面所、風呂
場等配管の数及び配管支持具の数が膨大であるために、
従来の配管支持具を用いた場合には作業全体に占めるロ
ックナットの位置調整等の割合が大きくなり非効率的で
あった。
【0008】そこで、本発明は、面倒な作業を経ること
無く、配管の高さ調整を行うことが可能な配管支持具を
提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の配管支持具は、
配管を所望する勾配を形成しながら床下等に固定するた
めに用いられる配管支持具であって、床下等の任意の個
所に固定されるベースと、該ベースに連結された、それ
ぞれに櫛歯を備えた一対の支柱と、該支柱にその長手方
向への移動自在に装着された、配管を下側から支持する
ための支持部と該支持部の両端部に連接されるとともに
前記支柱が貫通される貫通孔が形成された連結部とを備
えた支持側バンドと、前記櫛歯に嵌合される嵌合部を備
えるとともに、嵌合方向への回動自在に前記支持側バン
ドに装着され、回動することにより前記櫛歯との嵌合及
びその解除が可能なストッパーと、前記支持側バンドの
上側において前記支柱にその長手方向への移動自在に装
着された、配管を上側から押えるための押え部と該押さ
え部の一端に連接されるとともに少なくとも前記支柱が
貫通される貫通孔が形成された連結部とを備えた一対の
固定側バンドと、を備え、前記櫛歯に前記ストッパーの
嵌合部を嵌合させることにより、前記支柱の長手方向に
沿った任意の個所で前記支持側バンドを固定して、これ
により配管の高さ位置を調整可能としたことを特徴とし
ている。
【0010】本発明の配管支持具では、支柱に櫛歯を備
えるとともに、この櫛歯に嵌合可能な嵌合部を備えたス
トッパーを嵌合方向への回動自在に支持側バンドに軸支
し、これにより、ストッパーを櫛歯に嵌合させることに
より、支柱における支持側バンドの位置を固定可能とし
ており、更に、前記ストッパーは、これを回動すること
によりストッパーと支柱との嵌合及びその解除を可能に
している。
【0011】そのため、本発明の配管支持具では、配管
の高さ調整を行う際にロックナットを回転させなければ
ならなかった従来の配管支持具と異なり、ストッパーを
回動させるのみで支柱における支持側バンドの高さ位置
を調整できるため、面倒な作業を経ることなく容易に配
管の高さ位置を調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の配管支持具では、床下等
の任意の個所に固定される板状のベースに一対の支柱が
連結されており、この支柱はそれぞれ、その長手方向に
沿ってほぼ全域に亘り、外側に向けて櫛歯が形成されて
いる。
【0013】そして、前記支柱には、その長手方向への
移動自在に支持側バンドが装着されており、この支持側
バンドは、配管を下側から支持するための支持部と、こ
の支持部の両端部に連接された連結部を備え、連結部に
は更に、支柱が貫通される貫通孔が形成されている。
【0014】また、前記支持側バンドにはストッパーが
回動自在に連結されており、このストッパーは、前記櫛
歯に嵌合される嵌合部を備えるとともに、嵌合方向への
回動が自在とされており、これを回動することにより前
記櫛歯との嵌合及びその解除が可能とされている。
【0015】更に、前記支柱における前記支持側バンド
の上側においては、支柱の長手方向への移動自在に一対
の固定側バンドが装着されており、この固定側バンドは
それぞれ、配管を上側から押えるための押え部と、該押
さえ部の一端に連接された連結部を備え、更に連結部に
は、少なくとも支柱が貫通される貫通孔が形成されてい
る。
【0016】そしてこの構成により、ストッパーの嵌合
部を前記櫛歯に嵌合させることで、支柱における支持側
バンドの高さ位置を調整可能とし、それにより、配管に
勾配をつけることを可能としている。
【0017】ここで、前記固定側バンドの連結部におけ
る貫通孔は、支柱とともにストッパーを貫通可能である
とともに、固定側バンドを配管の挿入方向に向けた場合
には前記ストッパーの回動を自在にし、一方固定側バン
ドによって配管を押えた場合には前記ストッパーの回動
を拘束可能なようにして、その形状寸法を調整するとよ
く、これにより、配管を固定した状態においてはその位
置を強固にすることができる。
【0018】また、前記ストッパーに可動片を形成し、
この可動片を上下させることにより前記ストッパーを可
動可能にしてもよく、これによりストッパーの回動を容
易にすることができる。
【0019】更に、前記支持側バンドに、前記支柱にお
ける櫛歯に当接可能な偏り防止片を備えるとよく、これ
により支持側バンドの位置を安定させることが可能であ
る。
【0020】更にまた、前記支柱に目盛を形成するとよ
く、これにより、支持する配管の中心の高さを知ること
が可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の配管支持具の実施例について図面を
参照して説明すると、図1は本実施例の配管支持具を示
す斜視図であり、図において1が本実施例の配管支持具
である。
【0022】そして、本実施例の配管支持具1ではベー
ス2を備えており、使用に際してはこのベース2がアン
カー等により床下等に固定される。
【0023】また、このベース2には、一対の支柱3が
装着されており、この支柱3はそれぞれ、長手方向に沿
った断面形状を略コ字状にしているとともに、長手方向
に沿って、コ字状の先端部に櫛歯301を形成し、この
櫛歯301が外側になるような配置で前記ベース2に装
着されている。
【0024】次に、図において4は支持側バンドであ
り、本実施例においては、前記支柱3に、その長手方向
に移動自在にして支持側バンド4が装着されており、使
用に際してはこの支持側バンド4によって配管を支持可
能としている。
【0025】即ち、図2はこの支持側バンド4を示す斜
視図であり、本実施例においてこの支持側バンド4は、
固定する配管の外形形状に適応させるようにして下側に
湾曲させた支持部401を備えているとともに、この支
持部401の両端には、水平面の連結部402が連接さ
れている。そしてこの連結部402には前記支柱3が貫
通可能な貫通孔403が形成されており、この貫通孔4
03のそれぞれに前記一対の支柱4のそれぞれを貫通さ
せることにより、支持側バンド4を支柱3に上下動自在
に装着可能としている。なお、好ましくは、この貫通孔
403は支柱3の外径よりもわずかに大きい径にし、配
管を水平に支持した場合に支持側バンド4にわずかにガ
タが生じるようにするとよく、これにより、勾配をつけ
た配管を支持する場合に、その勾配に対応させて配管を
確実に支持することができる。
【0026】また、それぞれの連結部402において、
配管の挿入方向に直交する両端には上側に向けて側壁4
04を形成するとともに、この側壁404には軸孔40
5が形成されている。
【0027】なお、図において406は偏り防止片であ
り、本実施例においては、連結部402上下方向に偏り
防止片406を備えて、これにより支持側バンド4の偏
りを防止可能としている。即ち、本実施例においては、
前記連結部402に後壁部407を連接するとともにこ
の後壁部407に天井部408を連接しており、天井部
408には切欠部409を形成するとともに、この切欠
部409の最奥部に偏り防止片406を上側に突出さ
せ、また、前記貫通孔403には下側に向けて偏り防止
片406を連接している。そしてこれにより、図1に示
すように、支持側バンド4を支柱4に装着した際には、
切欠部409で支柱4を挟み込むことが可能であるとと
もに、偏り防止片406が支柱4の櫛歯301に当接
し、支柱4における支持側バンド4の位置を安定させる
ことが可能である。但し、必ずしもこのような構成を採
用する必要はなく、偏り防止片406を備えない構成と
してもよい。
【0028】次に、図1において5はストッパーであ
り、本実施例においては、前記支持側バンド4にストッ
パー5を備えており、このストッパー5の作用により支
持側バンド4の位置を固定可能としている。
【0029】即ち、図3はこのストッパー5を示す斜視
図であり、このストッパー5は、前記支柱4における櫛
歯301に嵌合可能な嵌合部501を備えているととも
に、前記支持側バンド4における側壁404に形成した
軸孔405で軸支可能な軸502を備えており、軸50
2を前記軸孔405に挿入することにより、櫛歯301
との嵌合方向への回動を自在としている。
【0030】そしてこれにより、ストッパー5の嵌合部
501を支柱4の櫛歯301に嵌合させることにより前
記支持側バンド4はストッパー5に吊られる状態となる
ために、支柱4における任意の個所で支持側バンド4の
高さ位置を固定することが可能である。
【0031】なお、図3において503は可動片であ
り、即ち、本実施例におけるストッパー5では、嵌合部
501に対向する側に可動片503を連接しており、こ
の可動片503を上下動させることによりストッパー5
を回動可能としている。
【0032】但し、この可動片503は必ずしも必要な
ものではなく、これを備えない形態としてもよい。ま
た、前記支持側バンド4におけるストッパー5の装着個
所及びその方法は必ずしも前述したものには限定され
ず、ストッパー5を回動自在に支持側バンド4に装着し
てあればいずれでも良い。
【0033】更にストッパー5における嵌合部501の
形状も特には限定されず、図3に示すように任意の数の
凸部により嵌合部501を形成してもよく、あるいは、
図4に示すように、板状物を、その端部が前記櫛歯30
1側に向くようにしてストッパー5に連設して、これに
よって嵌合部501を形成してもよい。
【0034】次に、図1において6は固定側バンドであ
り、本実施例においては、前記支柱4における支持側バ
ンド4の上側に固定側バンド6を備えており、これによ
り、支持側バンド4により支持された配管を、上側から
押えて固定することを可能としている。そして、この固
定側バンド6は、一対とされており、それぞれの固定側
バンド6が、配管の上側の約半分を押えることが可能な
ようにしている。
【0035】ここで、図5はこの固定側バンド6を示し
た斜視図であり、本実施例においてこの固定側バンド6
はそれぞれ、固定する配管の外形形状に適応させるよう
にして上側に湾曲させた押え部601を備えているとと
もに、この押え部601の一端には連結部602が連接
されている。そしてこの連結部602には、前記支柱3
が貫通可能な貫通孔603が形成されており、この貫通
孔603に前記一対の支柱4のそれぞれを貫通させるこ
とにより、固定側バンド6を支柱3に上下動自在に装着
可能としている。
【0036】また、前記押え部601の他端は上側に延
長させて延長部604にするとともにこの延長部にはボ
ルト孔605を形成しており、支持側バンド4で配管を
支持した後にそれぞれの固定側バンド6を配管の挿入方
向に直交する方向に向けて配管を上側から押えた後に、
ボルトをそれぞれの延長部604に形成したボルト孔6
05に貫通させて締め付けることにより、それぞれの固
定側バンド6を連結するとともに配管を強固に押えつけ
ることが可能となる。
【0037】ここで、図6乃至図8は、固定側バンド6
における連結部602の近傍の概略を示す図であり、図
8は固定側バンド6で配管7を押えている状態を示して
おり、また図6及び図7は、固定側バンド6を配管の挿
入方向に向けた状態を示している。
【0038】そして、本実施例において前記固定側バン
ド6における連結部602に形成した貫通孔603は、
固定側バンド6を配管の挿入方向に向けた場合にはスト
ッパー5を回動自在とし、一方、固定側バンド6で配管
7を押えた場合にはストッパー5の回動を拘束すること
が可能な形状寸法としている。
【0039】即ち、本実施例において、前記貫通孔60
2は、固定側バンド6で配管を固定した状態(図8の状
態)では、これを支柱4及びストッパー5が貫通すると
ともにストッパー5の回動が拘束され、一方固定側バン
ド6を配管挿入方向に直交する方向に向けた場合(図6
及び図7の状態)では、ストッパー5の拘束が解除され
てストッパー5が回動自在になるような形状寸法として
おり、これにより、前記貫通孔602によってストッパ
ー5の動きを制御可能としている。
【0040】このように、本実施例によれば、固定側バ
ンド6により配管を固定した場合にはストッパー5の回
動が拘束されるため、この状態における配管の高さ位置
を強固に固定することができる一方、配管の高さ調整を
する場合には、固定側バンド6を回動させてストッパー
5を回動自在にした後にこれを回動して支柱4とストッ
パー5との嵌合を解除するのみでよいので、配管の高さ
調整に際して面倒な作業が不要となる。
【0041】次に、このように構成される本実施例の配
管支持具1の使用方法について説明すると、まず、図6
に示すように、固定側バンド6のそれぞれを配管の挿入
方向に回動させ、これによりストッパー5をフリーにす
る。
【0042】そしてその状態で、図7に示すように、可
動片503を上側にしてストッパー5を回動することに
よりストッパー5と櫛歯301との嵌合を解除した後
に、支柱3における支持側バンド4の高さ位置が所望す
る個所になるように、支持側バンド4を上側あるいは下
側に移動させる。
【0043】そしてその後、支持側バンド4の位置が決
まった状態で、可動片503を下側にしてストッパー5
を嵌合方向に回動させ、これによりストッパー5と支柱
4とを嵌合させて支持側バンド4の位置を固定する。
【0044】そして次に、支持側バンド4で配管7を支
持した状態で固定側バンド6のそれぞれを配管挿入方向
と直交する方向に向けて約90度回動させるとともにボ
ルト等により固定側バンド6を連結する。そうすると、
図8に示されるように、固定側バンド6の連結部602
に形成した貫通孔603によりストッパー5の動きが拘
束され、これにより支持側バンド4の位置が強固に固定
され、配管7の高さ位置も強固に固定することができ
る。
【0045】なお、図9は固定側バンド6で配管を固定
した状態における支柱3、ストッパー5及び固定側バン
ド6の連結部603の関係を説明するための断面図であ
り、図において、ボルト等により一対の固定側バンド6
を連結することにより、固定側バンド6は互いの連結
側、即ち図における矢印側に引っ張られる。そうする
と、本実施例では、固定側バンド6で配管を固定した状
態では、支柱4及びストッパー5が貫通孔603を貫通
するため、固定側バンド6が矢印側に引っ張られるに伴
い、貫通孔603の縁によりストッパー5は嵌合方向へ
引っ張られ、これにより、櫛歯301とストッパー5に
おける嵌合部501との嵌合をより強くすることができ
る。
【0046】またこのとき、本実施例では支持側バンド
4に偏り防止片406を備えているので、支持側バンド
4の偏りを防止できるという利点もある。
【0047】このように、本実施例の配管支持具では、
支柱に櫛歯を形成するとともに、この櫛歯に嵌合可能な
ストッパーを支持側バンドに備え、ストッパーと支柱と
の嵌合あるいはその解除を行うことのみで配管の位置の
固定あるいはその調整を可能としているため、ロックナ
ットを用いてバンドの位置を固定あるいは調整していた
従来の配管支持具と異なり、面倒な作業を経ることなく
配管の高さ調整を行うことができる。
【0048】また、固定側バンドの連結部に形成した貫
通孔でストッパーの動きを制御可能にすることにより、
配管を固定した状態においてはその位置を強固に維持す
ることが可能である。
【0049】なお、本発明では、支柱に櫛歯を形成する
とともに、この櫛歯に嵌合可能なストッパーを支持側バ
ンドに備え、これにより、従来の配管支持具で用いられ
ていたロックナットを不要とした点に特徴を有するた
め、必ずしも固定側バンドでストッパーを拘束可能にす
る必要はなく、そのため、必ずしも、ストッパーの回動
を制御可能なようにして固定側バンドに形成した貫通孔
の形状寸法を調整する必要はない。
【0050】次に、図10は本発明の配管支持具の他の
形態を示す図であり、図に示す形態の配管支持具では、
支柱3に目盛302を形成しており、これにより、支持
する配管の中心の高さを知ることが可能としている。
【0051】また、図10に示す実施例では、前述の実
施例における支持側バンド4の切欠部409を貫通孔に
して、この貫通孔に支柱3を貫通させるようにしてお
り、これにより、支持側バンド4の位置をより効果的に
安定させることが可能としている。そしてこのとき、こ
の貫通孔の径を支柱3の外径よりもわずかに大きい径に
し、配管を水平に支持した場合に支持側バンド4にわず
かにガタが生じるようにしてもよく、これにより、勾配
をつけた配管を支持する場合に、その勾配に対応させて
配管を確実に支持することができる。
【0052】なお、図10に示す実施例は、支柱3に目
盛を形成するとともに、前述の実施例における切欠部4
09を貫通孔にした点に特徴を有しており、その他の部
分は前述の実施例と同様であるので、重複した説明は省
略する。
【0053】
【発明の効果】本発明の配管支持具は以上説明した形態
で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】本発明の配管支持具では、複数個の櫛歯を
備えた係合面を支柱に形成するとともに、櫛歯に嵌合可
能な嵌合部を備えたストッパーを嵌合方向への回動自在
に支持側バンドに軸支し、これにより、ストッパーを支
柱に嵌合させることにより支柱における支持側バンドの
位置を固定可能としており、更に、前記ストッパーは、
これを回動することによりストッパーと支柱との嵌合及
びその解除を可能にしている。
【0055】そのため、本発明の配管支持具では、配管
の高さ調整を行う際にロックナットを回転させなければ
ならなかった従来の配管支持具と異なり、ストッパーを
回動させるのみで支柱における支持側バンドの高さ位置
を調整できるため、面倒な作業を経ることなく容易に配
管の高さ位置を調整することができる。
【0056】また、固定側バンドの連結部に形成した貫
通孔でストッパーの動きを制御可能にし、固定側バンド
の向きを変えることのみでストッパーの動きを拘束しあ
るいはその拘束を解除可能にすることにより、配管の高
さ調整を容易にするのみならず、配管を固定した状態に
おけるその位置を強固に維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管支持具の実施例の斜視図である。
【図2】本発明の配管支持具の実施例に用いられる支持
側バンドを示す図である。
【図3】本発明の配管支持具の実施例に用いられるスト
ッパーを示す図である。
【図4】本発明の配管支持具の実施例に用いられるスト
ッパーの他の形態を示す図である。
【図5】本発明の配管支持具の実施例に用いられる固定
側バンドを示す図である。
【図6】本発明の配管支持具の実施例の作用を説明する
ための図である。
【図7】本発明の配管支持具の実施例の作用を説明する
ための図である。
【図8】本発明の配管支持具の実施例の作用を説明する
ための図である。
【図9】本発明の配管支持具の実施例の作用を説明する
ための図である。
【図10】本発明の配管支持具の他の実施例を説明する
ための図である。
【図11】従来の配管支持具を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 配管支持具 2 ベース 3 支柱 301 櫛歯 302 目盛 4 支持側バンド 401 支持部 402 連結部 403 貫通孔 404 側壁 405 軸孔 406 偏り防止片 407 後壁部 408 天井部 409 切欠部 5 ストッパー 501 嵌合部 502 軸 503 可動片 6 固定側バンド 601 固定部 602 連結部 603 貫通孔 604 延長部 605 ボルト孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管を所望する勾配を形成しながら床下等
    に固定するために用いられる配管支持具であって、 床下等の任意の個所に固定されるベース(2)と、 該ベース(2)に連結された、それぞれに櫛歯(30
    1)を備えた一対の支柱(3)と、 該支柱(3)にその長手方向への移動自在に装着され
    た、配管を下側から支持するための支持部(401)と
    該支持部(401)の両端部に連接されるとともに前記
    支柱(3)が貫通される貫通孔(403)が形成された
    連結部(402)とを備えた支持側バンド(4)と、 前記櫛歯(301)に嵌合される嵌合部(501)を備
    えるとともに、嵌合方向への回動自在に前記支持側バン
    ド(4)に装着され、回動することにより前記櫛歯(3
    01)との嵌合及びその解除が可能なストッパー(5)
    と、 前記支持側バンド(4)の上側において前記支柱(3)
    にその長手方向への移動自在に装着された、配管を上側
    から押えるための押え部(601)と該押さえ部(60
    1)の一端に連接されるとともに少なくとも前記支柱
    (3)が貫通される貫通孔(603)が形成された連結
    部(602)とを備えた一対の固定側バンド(6)と、
    を備え、 前記櫛歯(301)に前記ストッパー(5)の嵌合部
    (501)を嵌合させることにより、前記支柱(3)の
    長手方向に沿った任意の個所で前記支持側バンド(4)
    を固定して、これにより配管の高さ位置を調整可能とし
    たことを特徴とした配管支持具。
  2. 【請求項2】床下等の任意の個所に固定されるベース
    (2)と、 該ベース(2)に連結された、それぞれに櫛歯(30
    1)を備えた一対の支柱(3)と、 該支柱(3)にその長手方向への移動自在に装着され
    た、配管を下側から支持するための支持部(401)と
    該支持部(401)の両端部に連接されるとともに前記
    支柱(3)が貫通される貫通孔(403)が形成された
    連結部(402)とを備えた支持側バンド(4)と、 前記櫛歯(301)に嵌合される嵌合部(501)を備
    えるとともに、嵌合方向への回動自在に前記支持側バン
    ド(4)に装着され、回動することにより前記櫛歯(3
    01)との嵌合及びその解除が可能なストッパー(5)
    と、 前記支持側バンド(4)の上側において前記支柱(3)
    にその長手方向への移動自在に装着された、配管を上側
    から押えるための押え部(601)と該押さえ部(60
    1)の一端に連接されるとともに少なくとも前記支柱
    (3)及び前記ストッパー(5)が貫通可能な貫通孔
    (603)が形成された連結部(602)とを備えた一
    対の固定側バンド(6)と、を備え、 前記櫛歯(301)に前記ストッパー(5)の嵌合部
    (501)を嵌合させることにより、前記支柱(3)の
    長手方向に沿った任意の個所で前記支持側バンド(4)
    を固定し、これにより配管の高さ位置を調整可能とし
    た、配管を所望する勾配を形成しながら床下等に固定す
    るために用いられる配管支持具であって、 前記固定側バンド(6)のそれぞれに形成した貫通孔
    (603)を、固定側バンド(6)を配管の挿入方向に
    向けた場合には前記ストッパー(5)の回動を自在にす
    るとともに、固定側バンド(6)によって配管を押えた
    場合には前記ストッパー(5)の回動を拘束可能なよう
    な形状寸法としたことを特徴とする配管支持具。
  3. 【請求項3】前記ストッパー(5)に可動片(503)
    を形成し、該可動片(503)を上下させることにより
    前記ストッパー(5)を可動可能としたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の配管支持具。
  4. 【請求項4】前記支持側バンド(4)が、前記支柱
    (3)における櫛歯(301)に当接可能な偏り防止片
    (406)を備えていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の配管支持具。
  5. 【請求項5】前記支柱(3)に目盛(302)を形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の配管支持具。
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