JPH0715963Y2 - 住戸内配管用トレンチ - Google Patents
住戸内配管用トレンチInfo
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- JPH0715963Y2 JPH0715963Y2 JP1988087878U JP8787888U JPH0715963Y2 JP H0715963 Y2 JPH0715963 Y2 JP H0715963Y2 JP 1988087878 U JP1988087878 U JP 1988087878U JP 8787888 U JP8787888 U JP 8787888U JP H0715963 Y2 JPH0715963 Y2 JP H0715963Y2
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- JP
- Japan
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- piping
- pipe
- dwelling unit
- cases
- trench
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- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Description
この考案は、例えば集合住宅の共用部シャフトから各住
戸の台所や浴場等の水場廻りに至る配管経路に配置され
る住戸内配管用トレンチの改良に関するものである。
戸の台所や浴場等の水場廻りに至る配管経路に配置され
る住戸内配管用トレンチの改良に関するものである。
従来のトレンチにおいて、排水管に適当な間隔で複数の
吊りバンドを予め取付セットし、この吊りバンドをトレ
ンチ本体（配管ケース）内の所定個所にネジ止め手段等
で支持させる吊り構造のものがある。
吊りバンドを予め取付セットし、この吊りバンドをトレ
ンチ本体（配管ケース）内の所定個所にネジ止め手段等
で支持させる吊り構造のものがある。
このような従来のトレンチでは、排水管の支持に要する
複数の吊りバンドを上記排水管に予め取付けセットしな
がら配管ケース内に配管しなければならず、このため、
配管作業が非常に面倒であると共に、配管勾配の調整も
大きな調整をしてから微調整を行わなければならず、こ
のため、勾配調整も非常に面倒で且つ配管後の勾配チェ
ックも困難になるなどの問題点があった。また、上記ト
レンチは、給水・給湯・ガス等の配管支持部分を要所要
所に設けただけで、本体寸法も１寸法にすぎず、不陸
（凹凸）に対応するものでなく、配管支持点が少ないた
め、供給系パイプとして、ロール巻の新素材の管材を使
用する場合、ロール巻による残応力から配管が波状とな
り、ラック状に配管する場合は支持個所によっては波状
に変形するなどの不具合が生じ、美観も損なわれるとい
う問題点があった。また、床下スペースに対応する寸法
も一寸法であり、躯体床（コンクリート床）の精度ある
いはモルタル仕上げの不陸に対応できないという問題点
もあった。 この考案は上記のような吊り構造のトレンチを据置き構
造のトレンチとすることにより、吊り構造の場合の問題
点を解消し、各種用途別の配管が手際よく容易に行える
と共に、排水管の配管勾配の調整も大まかな微調整でよ
く、配管後のチエックも容易で且つ配管ケースがレール
状構造となって配管支持用のサドルを確実に一体化で
き、配管ケースの充分な強度が得られて必要個所での配
管支持が容易に行える住戸内配管用トレンチを提供する
ことを目的とする。
複数の吊りバンドを上記排水管に予め取付けセットしな
がら配管ケース内に配管しなければならず、このため、
配管作業が非常に面倒であると共に、配管勾配の調整も
大きな調整をしてから微調整を行わなければならず、こ
のため、勾配調整も非常に面倒で且つ配管後の勾配チェ
ックも困難になるなどの問題点があった。また、上記ト
レンチは、給水・給湯・ガス等の配管支持部分を要所要
所に設けただけで、本体寸法も１寸法にすぎず、不陸
（凹凸）に対応するものでなく、配管支持点が少ないた
め、供給系パイプとして、ロール巻の新素材の管材を使
用する場合、ロール巻による残応力から配管が波状とな
り、ラック状に配管する場合は支持個所によっては波状
に変形するなどの不具合が生じ、美観も損なわれるとい
う問題点があった。また、床下スペースに対応する寸法
も一寸法であり、躯体床（コンクリート床）の精度ある
いはモルタル仕上げの不陸に対応できないという問題点
もあった。 この考案は上記のような吊り構造のトレンチを据置き構
造のトレンチとすることにより、吊り構造の場合の問題
点を解消し、各種用途別の配管が手際よく容易に行える
と共に、排水管の配管勾配の調整も大まかな微調整でよ
く、配管後のチエックも容易で且つ配管ケースがレール
状構造となって配管支持用のサドルを確実に一体化で
き、配管ケースの充分な強度が得られて必要個所での配
管支持が容易に行える住戸内配管用トレンチを提供する
ことを目的とする。
請求項１の考案に係る住戸内配管用トレンチは、高低差
のある両側立上り壁部を有した断面段差Ｕ字形状に形成
され、その低い側の立上り壁部を内側にして上記住戸内
配管経路に離間並行状態に配置された左右一対の配管ケ
ースと、これらの配管ケースの内壁面に所定の間隔で上
下複数段に設けられ、上記各種の供給系パイプを個別的
に且つ着脱可能に支持する供給系パイプ支持手段と、上
記左右の配管ケースにおける高さが低い内側立上り壁部
の相互間に高さ調整可能に跨設されて上記排水パイプを
着脱可能に嵌込み支承させる略Ｕ字形状のサドルとを備
えたものである。 請求項２の考案に係る住戸内配管用トレンチは、上記左
右の配管ケースを、その全体の高さが調整可能な調整台
座上に設置したものである。 請求項３の考案に係る住戸内配管用トレンチは、Ｕ字形
状のサドルを可撓弾性部材で形成し、その両側外面にラ
ック状係合溝を設けると共に、両配管ケースの高さが低
い内側立上り壁部の上端部には相対方向に突出して上記
ラック状係合溝の適当個所が着脱可能に選択係合される
係合突部を設けたものである。 請求項４の考案に係る住戸内配管用トレンチは、Ｕ字形
状のサドルを、その両側部が昇降自在に嵌込まれた上記
両配管ケースの内側立上り壁部に対して高さ調整用のボ
ルトで支持させたものである。 〔作用］ 請求項１の考案における住戸内配管用トレンチでは、左
右の配管ケースの内壁面に沿って各種の供給系パイプを
上下複数段に整然と配管支持することができると共に、
Ｕ字形状のサドルにはその上方から排水パイプを嵌込む
だけで該排水パイプを左右の配管ケース相互間に簡単に
配管支持させることができる。しかも、上記サドルを高
さ調整することにより、上記排水パイプの配管勾配を容
易に調整できる。 請求項２の考案における住戸内配管用トレンチでは、左
右の配管ケースが設置された調整台座を高さ調整するこ
とにより、配管ケースのレベル（不陸）調整及び床下ス
ペースに応じた高さを一度に調整できる。 請求項３の考案における住戸内配管用トレンチは、Ｕ字
形状のサドルが可撓弾性部材から成っていることによ
り、その両側部を弾性力に抗して幅方向に狭め、この状
態で上記サドルを左右配管ケースの内側立上り壁部の相
互間に上方から所定位置まで嵌込み、該嵌込み後には、
上記サドルの弾性復元力で該サドルの所定個所のラック
状係合溝が上記配管ケースの内側立上り壁部上端の係合
突部に選択的に弾性係合される。これにより、上記サド
ルが配管ケース内に予め据え置きセットされる。次い
で、上記のようにセットされたＵ字形状のサドル内に上
方から配管を押し嵌めることにより、配管が容易に行え
る。従って、上記サドルの適当個所のラック状係合溝を
選択して上記係合突部に弾性係合させることにより、配
管の勾配調整も容易に行うことができる。また、ロール
状の可撓性管材を使用する場合においても、その可撓性
管材を上記サドルに嵌込めばよく、これによって可撓性
管材の配管をも容易に行える。 請求項４の考案における住戸内配管用トレンチでは、Ｕ
字形状サドルの両側部が両配管ケースの内側立上り壁部
に昇降自在に嵌込まれて高さ調整用のボルトで支持され
ていることにより、上記サドルに上方から排水パイプを
嵌込み、この状態において、上記ボルトを正逆回動操作
するだけで上記排水パイプの配管勾配を容易に調整でき
る。 ［実施例］ 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 第１図乃至第３図において、1,2はトレンチ本体を構成
する左右一対の配管ケースであり、これらの配管ケース
1,2は、高低差のある両側立上り壁部1a,1cおよび2a,2c
を有する断面段差Ｕ字形状に形成されている。 かかる配管ケース1,2は、その高さが低い側の立上り壁
部1c,2cをレール状の配管用支脚部とし、該配管用支脚
部1c,2cを内側にして離間並行状態に配置されている。 そして、上記配管用支脚部1c,2cの上端には相対方向に
突出する左右一対の係合突部1d,2dが一体形成されてい
る。 また、上記外側立上り壁部1a,2aの内面には上下複数段
の頭付係合突起1e,2eが一体突設されている。 さらに、上記底壁部1b,2bの内端には、上向突部1f,2fが
一体形成されている。 これらの上向突部1f,2fには、ジョイント底板３の両端
部に折曲形成された下向きフック部3a,3bが嵌込み係合
されている。 従って、上記ジョイント底板３は上記配管ケース1,2相
互間のスペーサをも兼ねている。 そして、上記配管ケース1,2および上記ジョイント底板
３は、高さ調整可能な調整台座４上に組立設置されてい
る。 ここで、上記ジョイント底板３と上記調整台座４は複数
本の調整ねじ５で高さ調整可能に連結されている。 従って、上記調整ねじ５を正逆回転操作することによ
り、調整台座４を介して、配管ケース1,2およびジョイ
ント底板３から成るトレンチ全体の高さが調整されるよ
うになっている。 また、上記調整ねじ５によって、各配管ケース底壁部1
b,2bの上向突部1f,2fと上記ジョイント底板３の下向き
フック部3a,3bとの係合が濫りに外れないようになって
いる。 以上において、上記配管用支脚部1c,2cの相互間には、
略Ｕ字形状の可撓弾性部材から成るサドル６が着脱可能
に取付けセットされるようになっている。 このサドル６は、排水パイプP1を着脱可能に且つ高さ調
整可能に支持するためのものである。 かかるサドル６の両側外面部には、上記係合突部1d,2d
に係脱可能に弾性係合させるためのラック状係合溝6aが
設けられている。 従って上記サドル６は、その両側上端部を摘んで相対方
向に狭めることにより、上記配管用支部1c,2cの相互間
に上方から嵌込むことができ、その適当な嵌込み位置で
摘みを放すと、上記サドル６の両側部が弾性復元力で幅
方向に拡がり、これによって、上記ラック状係合溝6aが
上記配管用支脚部1c,2cの係合突起1d,2dに弾性係合され
るようになっている。 一方、上記配管ケース1,2の外側立上り壁部1a,2a内面に
設けられた上下複数段の頭付係合突起1e,2eには、給水
・給湯・ガスなど用途別の複数の供給系パイプP2を個別
的に着脱可能に支持するための環状サドル７（第１図，
第５図参照）が着脱可能に取付けセットされるようにな
っている。 この環状サドル７は、これに支持される供給系パイプP2
の配管径よりも小径で且つ該供給径パイプP2を押し込み
通過させることが可能な開口部7aを有する弾性部材から
成っている。 そして、上記環状サドル７の基部には、上記頭付係合突
起1e,2eに対する嵌込み係合溝7bが設けられている。 次に、上記構成のトレンチ内に配管する場合の作用につ
いて説明する。 まず、配管ケース1,2の配管用支脚部1c,2cの相互間に上
述の要領でサドル６を嵌込み、該サドル６の所定個所の
ラック状係合溝6aを選択して上記配管用支脚部1c,2cの
係合突部1d,2dに弾性係合させる。これによって、上記
サドル６を上記配管ケース1,2に予め取付けセットす
る。次いで、上記サドル６内に上方から排水パイプP1を
押し嵌めする。これによって、排水パイプP1が配管さ
れ、該配管時には、上記係合突部1d,2dに対する上記ラ
ック状係合溝6aの係合位置を適当に可変調整することに
より、上記排水パイプP1の配管勾配が容易に調整でき
る。 また、給水・給湯・ガス等の供給系パイプP2は環状サド
ル７によって、頭付係合突起1e,2eに支持させる。これ
によって、上記供給系パイプP2は配管ケース1,2におけ
る外側立上り壁部1a,2aの内壁面に沿って上下複数段に
整然と保持される。 第６図には、この考案の他の実施例を示す。この実施例
では、Ｕ字形状をなすサドル６の両側に下向きの嵌合摺
動溝6bを設け、これらの嵌合摺動溝6bを配管ケース1,2
内の配管用支脚部1c,2cに昇降摺動自在に嵌込むと共
に、該配管用支脚部1c,2cの上端部には左右一対の高さ
調整ボルト８の下端を定位置回転自在に連結し、これら
の高さ調整ボルト８に上記サドル６の両側上端部を螺合
させた構成としている。 従って、この実施例の場合、上記高さ調整ボルト８を正
逆回転させることにより、サドル６がネジ送りされて昇
降動作し、これによって、上記サドル６の高さが調整さ
れ、このような高さ調整は上記サドル６に対する排水パ
イプP1の嵌込み配管前、および配管後の何れにおいても
行うことができ、もって配管勾配の調整が容易に行われ
る。 なお、この実施例において、その他の構成および作用効
果は前実施例の場合と同様である。
のある両側立上り壁部を有した断面段差Ｕ字形状に形成
され、その低い側の立上り壁部を内側にして上記住戸内
配管経路に離間並行状態に配置された左右一対の配管ケ
ースと、これらの配管ケースの内壁面に所定の間隔で上
下複数段に設けられ、上記各種の供給系パイプを個別的
に且つ着脱可能に支持する供給系パイプ支持手段と、上
記左右の配管ケースにおける高さが低い内側立上り壁部
の相互間に高さ調整可能に跨設されて上記排水パイプを
着脱可能に嵌込み支承させる略Ｕ字形状のサドルとを備
えたものである。 請求項２の考案に係る住戸内配管用トレンチは、上記左
右の配管ケースを、その全体の高さが調整可能な調整台
座上に設置したものである。 請求項３の考案に係る住戸内配管用トレンチは、Ｕ字形
状のサドルを可撓弾性部材で形成し、その両側外面にラ
ック状係合溝を設けると共に、両配管ケースの高さが低
い内側立上り壁部の上端部には相対方向に突出して上記
ラック状係合溝の適当個所が着脱可能に選択係合される
係合突部を設けたものである。 請求項４の考案に係る住戸内配管用トレンチは、Ｕ字形
状のサドルを、その両側部が昇降自在に嵌込まれた上記
両配管ケースの内側立上り壁部に対して高さ調整用のボ
ルトで支持させたものである。 〔作用］ 請求項１の考案における住戸内配管用トレンチでは、左
右の配管ケースの内壁面に沿って各種の供給系パイプを
上下複数段に整然と配管支持することができると共に、
Ｕ字形状のサドルにはその上方から排水パイプを嵌込む
だけで該排水パイプを左右の配管ケース相互間に簡単に
配管支持させることができる。しかも、上記サドルを高
さ調整することにより、上記排水パイプの配管勾配を容
易に調整できる。 請求項２の考案における住戸内配管用トレンチでは、左
右の配管ケースが設置された調整台座を高さ調整するこ
とにより、配管ケースのレベル（不陸）調整及び床下ス
ペースに応じた高さを一度に調整できる。 請求項３の考案における住戸内配管用トレンチは、Ｕ字
形状のサドルが可撓弾性部材から成っていることによ
り、その両側部を弾性力に抗して幅方向に狭め、この状
態で上記サドルを左右配管ケースの内側立上り壁部の相
互間に上方から所定位置まで嵌込み、該嵌込み後には、
上記サドルの弾性復元力で該サドルの所定個所のラック
状係合溝が上記配管ケースの内側立上り壁部上端の係合
突部に選択的に弾性係合される。これにより、上記サド
ルが配管ケース内に予め据え置きセットされる。次い
で、上記のようにセットされたＵ字形状のサドル内に上
方から配管を押し嵌めることにより、配管が容易に行え
る。従って、上記サドルの適当個所のラック状係合溝を
選択して上記係合突部に弾性係合させることにより、配
管の勾配調整も容易に行うことができる。また、ロール
状の可撓性管材を使用する場合においても、その可撓性
管材を上記サドルに嵌込めばよく、これによって可撓性
管材の配管をも容易に行える。 請求項４の考案における住戸内配管用トレンチでは、Ｕ
字形状サドルの両側部が両配管ケースの内側立上り壁部
に昇降自在に嵌込まれて高さ調整用のボルトで支持され
ていることにより、上記サドルに上方から排水パイプを
嵌込み、この状態において、上記ボルトを正逆回動操作
するだけで上記排水パイプの配管勾配を容易に調整でき
る。 ［実施例］ 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 第１図乃至第３図において、1,2はトレンチ本体を構成
する左右一対の配管ケースであり、これらの配管ケース
1,2は、高低差のある両側立上り壁部1a,1cおよび2a,2c
を有する断面段差Ｕ字形状に形成されている。 かかる配管ケース1,2は、その高さが低い側の立上り壁
部1c,2cをレール状の配管用支脚部とし、該配管用支脚
部1c,2cを内側にして離間並行状態に配置されている。 そして、上記配管用支脚部1c,2cの上端には相対方向に
突出する左右一対の係合突部1d,2dが一体形成されてい
る。 また、上記外側立上り壁部1a,2aの内面には上下複数段
の頭付係合突起1e,2eが一体突設されている。 さらに、上記底壁部1b,2bの内端には、上向突部1f,2fが
一体形成されている。 これらの上向突部1f,2fには、ジョイント底板３の両端
部に折曲形成された下向きフック部3a,3bが嵌込み係合
されている。 従って、上記ジョイント底板３は上記配管ケース1,2相
互間のスペーサをも兼ねている。 そして、上記配管ケース1,2および上記ジョイント底板
３は、高さ調整可能な調整台座４上に組立設置されてい
る。 ここで、上記ジョイント底板３と上記調整台座４は複数
本の調整ねじ５で高さ調整可能に連結されている。 従って、上記調整ねじ５を正逆回転操作することによ
り、調整台座４を介して、配管ケース1,2およびジョイ
ント底板３から成るトレンチ全体の高さが調整されるよ
うになっている。 また、上記調整ねじ５によって、各配管ケース底壁部1
b,2bの上向突部1f,2fと上記ジョイント底板３の下向き
フック部3a,3bとの係合が濫りに外れないようになって
いる。 以上において、上記配管用支脚部1c,2cの相互間には、
略Ｕ字形状の可撓弾性部材から成るサドル６が着脱可能
に取付けセットされるようになっている。 このサドル６は、排水パイプP1を着脱可能に且つ高さ調
整可能に支持するためのものである。 かかるサドル６の両側外面部には、上記係合突部1d,2d
に係脱可能に弾性係合させるためのラック状係合溝6aが
設けられている。 従って上記サドル６は、その両側上端部を摘んで相対方
向に狭めることにより、上記配管用支部1c,2cの相互間
に上方から嵌込むことができ、その適当な嵌込み位置で
摘みを放すと、上記サドル６の両側部が弾性復元力で幅
方向に拡がり、これによって、上記ラック状係合溝6aが
上記配管用支脚部1c,2cの係合突起1d,2dに弾性係合され
るようになっている。 一方、上記配管ケース1,2の外側立上り壁部1a,2a内面に
設けられた上下複数段の頭付係合突起1e,2eには、給水
・給湯・ガスなど用途別の複数の供給系パイプP2を個別
的に着脱可能に支持するための環状サドル７（第１図，
第５図参照）が着脱可能に取付けセットされるようにな
っている。 この環状サドル７は、これに支持される供給系パイプP2
の配管径よりも小径で且つ該供給径パイプP2を押し込み
通過させることが可能な開口部7aを有する弾性部材から
成っている。 そして、上記環状サドル７の基部には、上記頭付係合突
起1e,2eに対する嵌込み係合溝7bが設けられている。 次に、上記構成のトレンチ内に配管する場合の作用につ
いて説明する。 まず、配管ケース1,2の配管用支脚部1c,2cの相互間に上
述の要領でサドル６を嵌込み、該サドル６の所定個所の
ラック状係合溝6aを選択して上記配管用支脚部1c,2cの
係合突部1d,2dに弾性係合させる。これによって、上記
サドル６を上記配管ケース1,2に予め取付けセットす
る。次いで、上記サドル６内に上方から排水パイプP1を
押し嵌めする。これによって、排水パイプP1が配管さ
れ、該配管時には、上記係合突部1d,2dに対する上記ラ
ック状係合溝6aの係合位置を適当に可変調整することに
より、上記排水パイプP1の配管勾配が容易に調整でき
る。 また、給水・給湯・ガス等の供給系パイプP2は環状サド
ル７によって、頭付係合突起1e,2eに支持させる。これ
によって、上記供給系パイプP2は配管ケース1,2におけ
る外側立上り壁部1a,2aの内壁面に沿って上下複数段に
整然と保持される。 第６図には、この考案の他の実施例を示す。この実施例
では、Ｕ字形状をなすサドル６の両側に下向きの嵌合摺
動溝6bを設け、これらの嵌合摺動溝6bを配管ケース1,2
内の配管用支脚部1c,2cに昇降摺動自在に嵌込むと共
に、該配管用支脚部1c,2cの上端部には左右一対の高さ
調整ボルト８の下端を定位置回転自在に連結し、これら
の高さ調整ボルト８に上記サドル６の両側上端部を螺合
させた構成としている。 従って、この実施例の場合、上記高さ調整ボルト８を正
逆回転させることにより、サドル６がネジ送りされて昇
降動作し、これによって、上記サドル６の高さが調整さ
れ、このような高さ調整は上記サドル６に対する排水パ
イプP1の嵌込み配管前、および配管後の何れにおいても
行うことができ、もって配管勾配の調整が容易に行われ
る。 なお、この実施例において、その他の構成および作用効
果は前実施例の場合と同様である。
以上のように、請求項１の考案によれば、左右の配管ケ
ースの内壁面に沿って給水・給湯・ガス等の複数本の供
給系パイプを多段に整然と支持できると共に、Ｕ字形状
のサドルにその上方から排水パイプを嵌込むだけで該排
水パイプを左右の配管ケース相互間に簡単に配管支持さ
せることができ、しかも、上記サドルを高さ調整するこ
とにより、上記排水パイプの配管勾配を容易に調整でき
る。 請求項２の考案によれば、左右の配管ケースが設置され
た調整台座を高さ調整することにより、配管ケースのレ
ベル（不陸）調整及び床下スペースに応じた高さを一度
に調整できる。 請求項３の考案によれば、Ｕ字形状のサドルが可撓弾性
部材から成っていることにより、その両側部を弾性力に
抗して幅方向に狭め、この状態で上記サドルを左右配管
ケースの内側立上り壁部の相互間に上方から所定位置ま
で嵌込んだ後、上記サドルの弾性復元力で該サドルの所
定個所のラック状係合溝を上記配管ケースの内側立上り
壁部上端の係合突起に選択的に弾性係合させることがで
きる。 従って、上記サドルの適当個所のラック状係合溝を選択
して上記係合突部に弾性係合させることにより、配管の
勾配調整も容易に行うことができる。 請求項４の考案によれば、Ｕ字形状サドルの両側部が両
配管ケースの内側立上り壁部に昇降自在に嵌込まれて高
さ調整用のボルトで支持されていることにより、上記サ
ドルに上方から排水パイプを嵌込み、この状態におい
て、上記ボルトを正逆回動操作するだけで上記排水パイ
プの配管勾配をも容易に調整できる。 従って、本考案では従来の吊り構造の場合における問題
点が解消でき、配管が手際よく容易に行えると共に、配
管勾配の調整も大まかな微調整でよく、配管後のチエッ
クも容易で且つ配管ケースがレール状構造となって配管
支持用のサドルを確実に一体化でき、配管ケースの充分
な強度が得られて必要個所での配管支持が容易に行える
などの効果がある。
ースの内壁面に沿って給水・給湯・ガス等の複数本の供
給系パイプを多段に整然と支持できると共に、Ｕ字形状
のサドルにその上方から排水パイプを嵌込むだけで該排
水パイプを左右の配管ケース相互間に簡単に配管支持さ
せることができ、しかも、上記サドルを高さ調整するこ
とにより、上記排水パイプの配管勾配を容易に調整でき
る。 請求項２の考案によれば、左右の配管ケースが設置され
た調整台座を高さ調整することにより、配管ケースのレ
ベル（不陸）調整及び床下スペースに応じた高さを一度
に調整できる。 請求項３の考案によれば、Ｕ字形状のサドルが可撓弾性
部材から成っていることにより、その両側部を弾性力に
抗して幅方向に狭め、この状態で上記サドルを左右配管
ケースの内側立上り壁部の相互間に上方から所定位置ま
で嵌込んだ後、上記サドルの弾性復元力で該サドルの所
定個所のラック状係合溝を上記配管ケースの内側立上り
壁部上端の係合突起に選択的に弾性係合させることがで
きる。 従って、上記サドルの適当個所のラック状係合溝を選択
して上記係合突部に弾性係合させることにより、配管の
勾配調整も容易に行うことができる。 請求項４の考案によれば、Ｕ字形状サドルの両側部が両
配管ケースの内側立上り壁部に昇降自在に嵌込まれて高
さ調整用のボルトで支持されていることにより、上記サ
ドルに上方から排水パイプを嵌込み、この状態におい
て、上記ボルトを正逆回動操作するだけで上記排水パイ
プの配管勾配をも容易に調整できる。 従って、本考案では従来の吊り構造の場合における問題
点が解消でき、配管が手際よく容易に行えると共に、配
管勾配の調整も大まかな微調整でよく、配管後のチエッ
クも容易で且つ配管ケースがレール状構造となって配管
支持用のサドルを確実に一体化でき、配管ケースの充分
な強度が得られて必要個所での配管支持が容易に行える
などの効果がある。
第１図はこの考案の一実施例による住戸内配管用トレン
チの断面図、第２図は第１図の部分平面図、第３図は片
側配管ケースの拡大断面図、第４図は第１図および第２
図における調整ねじ５の取付部分を示す図、第５図は供
給系パイプ支持用サドルの拡大断面図、第６図は他の実
施例に係る住戸内配管用トレンチの断面図である。 図において、1,2は配管ケース（トレンチ本体）、1c,2c
は配管用支脚部、1d,2dは係合突部、４は調整台座、６
はサドル、6aはラック状係合溝、７は環状サドル、８は
高さ調整ボルト、P1は排水パイプ、P2は供給系パイプで
ある。
チの断面図、第２図は第１図の部分平面図、第３図は片
側配管ケースの拡大断面図、第４図は第１図および第２
図における調整ねじ５の取付部分を示す図、第５図は供
給系パイプ支持用サドルの拡大断面図、第６図は他の実
施例に係る住戸内配管用トレンチの断面図である。 図において、1,2は配管ケース（トレンチ本体）、1c,2c
は配管用支脚部、1d,2dは係合突部、４は調整台座、６
はサドル、6aはラック状係合溝、７は環状サドル、８は
高さ調整ボルト、P1は排水パイプ、P2は供給系パイプで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮木 英生 東京都港区新橋５丁目11番３号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)考案者 清水 昭八 岐阜県安八郡輪之内町楡俣1695番地の１ 未来工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平１−75532（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】住戸内配管経路に敷設されて給水・給湯・
ガス等の各種供給系パイプと排水パイプのそれぞれが収
納配管され、これらのパイプを個別的に支持する住戸内
配管用トレンチにおいて、 高低差のある両側立上り壁部を有した断面段差Ｕ字形状
に形成され、その低い側の立上り壁部を内側にして上記
住戸内配管経路に離間並行状態に配置された左右一対の
配管ケースと、 これらの配管ケースの内壁面に所定の間隔で上下複数段
に設けられ、上記各種の供給系パイプを個別的に且つ着
脱可能に支持する供給系パイプ支持手段と、 上記左右の配管ケースにおける高さが低い内側立上り壁
部の相互間に高さ調整可能に跨設されて上記排水パイプ
を着脱可能に嵌込み支承させる略Ｕ字形状のサドルと、 を備えた構成を特徴とする住戸内配管用トレンチ。 - 【請求項２】上記左右の配管ケースは、その全体の高さ
を調整可能な調整台座上に設置されていることを特徴と
する請求項１記載の住戸内配管用トレンチ。 - 【請求項３】上記Ｕ字形状のサドルは可撓弾性部材から
成って、その両側外面にはラック状係合溝が設けられ、
一方、上記両配管ケースの高さが低い内側立上り壁部の
上端部には相対方向に突出して上記ラック状係合溝の適
当個所が着脱可能に選択係合される係合突部が設けられ
ていることを特徴とする請求項１記載の住戸内配管用ト
レンチ。 - 【請求項４】上記Ｕ字形状のサドルは、その両側部が上
記両配管ケースの内側立上り壁部に昇降自在に嵌込まれ
て高さ調整用のボルトで支持されていることを特徴とす
る請求項１記載の住戸内配管用トレンチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988087878U JPH0715963Y2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 住戸内配管用トレンチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988087878U JPH0715963Y2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 住戸内配管用トレンチ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0211861U JPH0211861U (ja) | 1990-01-25 |
| JPH0715963Y2 true JPH0715963Y2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=31312469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988087878U Expired - Lifetime JPH0715963Y2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 住戸内配管用トレンチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0715963Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3460014B2 (ja) * | 1997-10-06 | 2003-10-27 | 株式会社Ｉｎａｘ | シャワーホース保持具を取付けた浴室 |
| JP4539857B2 (ja) * | 2005-09-07 | 2010-09-08 | セイコーエプソン株式会社 | エッジガイドの傾き修正装置、記録装置及び液体噴射装置 |
| JP4769706B2 (ja) * | 2005-12-20 | 2011-09-07 | ワールド工業株式会社 | 配管支持具 |
| JP5569736B2 (ja) * | 2010-09-06 | 2014-08-13 | すてきナイスグループ 株式会社 | 建物における給排水システム |
| JP6577381B2 (ja) * | 2016-01-29 | 2019-09-18 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 配管用フックおよび浴槽装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH067159Y2 (ja) * | 1987-11-06 | 1994-02-23 | 株式会社西原衛生工業所 | 住戸内配管用トレンチ |
-
1988
- 1988-07-01 JP JP1988087878U patent/JPH0715963Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0211861U (ja) | 1990-01-25 |
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