JP2003154986A - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

Info

Publication number
JP2003154986A
JP2003154986A JP2001355730A JP2001355730A JP2003154986A JP 2003154986 A JP2003154986 A JP 2003154986A JP 2001355730 A JP2001355730 A JP 2001355730A JP 2001355730 A JP2001355730 A JP 2001355730A JP 2003154986 A JP2003154986 A JP 2003154986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muffler
motorcycle
exhaust
pipe
exhaust pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001355730A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Matsuda
吉晴 松田
Hisatoyo Arima
久豊 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001355730A priority Critical patent/JP2003154986A/ja
Publication of JP2003154986A publication Critical patent/JP2003154986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者用ステップの付近における排気管の配
置を容易にするほか、車体をコンパクトにすること等の
可能な自動二輪車を提供する。 【解決手段】 右側と左側とにそれぞれ複数本のマフラ
ボディ21・22を有する自動二輪車Aにおいて、左右
各側にある運転者用ステップ10の下部に、上記のマフ
ラボディ21・22に通じる1本の統合されたジョイン
トパイプ4Aを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は自動二輪
車に関するもので、とくに、排気管およびマフラボディ
と運転者用ステップとの配置について改善したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車における排気マフラ(サイレ
ンサ)には、近年、消音効果およびエンジン性能の向上
を目的として、直径の大きなマフラボディの使用される
ことが多い。マフラボディが大径化すると、その機能を
十分に発揮させるとともに外観上のバランスをとるため
に、マフラボディへ至る排気管としても大径のものが使
用されるのが一般的である。
【0003】図5に示す自動二輪車Fは、そのような趣
旨でマフラボディや排気管として大径のものを使用した
例である。搭載したエンジン1から前方・下部へ向けて
延ばしたエキゾーストパイプ2に、マニホールド3およ
びジョイントパイプ4Xといった排気管を接続し、最も
下流側にマフラボディ61を設けている。マフラボディ
61の直径が大きいことに合わせて、ジョイントパイプ
4X等の排気管の直径も大きめである。図5(a)に示
すとおり、運転者用のステップ(ステップバー)10は
ジョイントパイプ4Xの上部位置に設けている。
【0004】一方、直径の大きなマフラボディを使用す
ることに代えて、直径が比較的小さなマフラボディを車
体の片側に2本並べて配置した自動二輪車も知られてい
る。各マフラボディが小径のものであっても、双方のマ
フラボディをともに使用することにより、大径のものと
同等の機能を発揮させようとするものである。
【0005】図6の自動二輪車Gはその例であり、図5
のものに比べるとかなり小径のマフラボディ71・72
を2本、車体の片側に配置している。エキゾーストパイ
プ2やマニホールド3、ジョイントパイプ4Y・4Zと
いった排気管を、エンジン1の前部から車体の下部を通
してマフラボディ71・72につないでいる。運転者用
ステップ10は、マニホールド3の下流側で分岐した片
側(車体の左側)2本のジョイントパイプ4Y・4Zの
上部に設けてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5または図6のよう
に排気管やマフラボディを配置した従来の自動二輪車に
は、下記の点で改善の余地がある。すなわち、イ) 運転
者用ステップの付近において排気管(ジョイントパイ
プ)の配置が容易でない。運転者に窮屈な乗車姿勢を強
いるのを避ける意味からステップの位置をある程度下方
に設ける必要がある一方、車体を十分にバンク(傾斜)
させることができるよう排気管の位置を高くかつ車体の
中央寄りにする必要があるので、運転者用ステップと排
気管とは接近して配置されるのが一般的であるが、排気
管が図5のように太かったり図6のようにステップの下
方に2本あったりすると、ステップと排気管との位置関
係を自由には定めがたい。ステップに設けられるチェン
ジペダルやブレーキペダル、およびそれらの関連部品
(チェンジ用のリンク機構やブレーキ用のマスタシリン
ダなど)が排気管等に接近するのも避けねばならないの
で、ステップ付近のレイアウトは容易でない。排気管の
一部を凹ませたり変形させたりして解決することもある
が、その場合にはコストや外観の点で不利をともなう。
【0007】ロ) 図5のように大径のマフラボディ等を
使用する場合には、さらに、マフラボディのために車体
幅が拡大する(図5(b)を参照)という不利がともな
う。そうなると、車体をコンパクトにし重量部分を重心
位置付近に集めるという好ましい車体設計が難しくな
る。また、大きなマフラボディが左右にあるため、外観
上の軽快感が失われるというデメリットも付随する。
【0008】ハ) 小径の2本のマフラボディを使用した
図6のような自動二輪車では、排気管の製造や取り付け
に関連してコストがかさむという不利益もある。エンジ
ンの直下付近(運転者用ステップよりも前方)にあるマ
ニホールドから後輪付近のマフラボディまでの比較的長
い距離を2本(片側で2本)のジョイントパイプでつな
ぐからである。各ジョイントパイプは、マフラボディや
他の排気管とともに自動二輪車の外観を印象づける重要
な役目を負うため、一般に、滑らかな曲線に形成して特
殊な表面処理を行うなど、美的な配慮が施されている。
そのようなジョイントパイプとして長目のものを複数本
配置するということは、自動二輪車の製造コストを必然
的に引き上げてしまうのである。
【0009】請求項の発明は、上記の点を考慮して、運
転者用ステップの付近における排気管の配置を容易にす
るほか、車体をコンパクトにし、排気管に関連する製造
コストを低減することのできる自動二輪車を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した自動
二輪車は、右側または左側に複数本のマフラボディを有
する自動二輪車において、右側または左側にある運転者
用ステップの下部に、上記のマフラボディに通じる1本
の統合された排気管部分を配置したことを特徴とする。
なお、記載した「右」「左」および後記する「前」
「後」は、特別に示さない限りいずれも、自動二輪車の
車体のうち進行方向に向かっていう右・左・前・後をさ
す。「複数本のマフラボディ」は、外形上明らかに複数
本あるマフラボディ(たとえば図1・図4等に示すも
の)のほか、一体の外殻におさめられたものであっても
内部には一連の排気流路を複数本有しているなど実質上
複数本に相当するマフラボディ(たとえば図3のもの)
をも含むものとする。
【0011】この自動二輪車にはつぎのような作用があ
る。 a) 運転者用ステップの付近における排気管(上記の排
気管部分を含む)の配置が容易で、チェンジ用のリンク
機構やブレーキ用のマスタシリンダなどの配置に関する
自由度も高い。運転者用ステップの下部に、統合された
排気管部分を1本のみ配置するからである。つまり、図
6の例とは違ってステップ下部の排気管部分が1本であ
って占有スペースが小さいため、排気管との接近を避け
ながらステップや上記のリンク機構・マスタシリンダ等
を配置することが容易である。それらの配置が容易であ
るということは、それらの各部を機能上の最適な位置に
設けながらも排気管の一部を凹ませたり変形させたりす
る必要がないことを意味する。また、右側または左側に
複数本のマフラボディを配置するのにともなって各マフ
ラボディを小径化できるため、外観等のバランス上、上
記排気管部分を含む排気管をも小径化することが可能で
ある。ステップ下部において排気管部分を小径にできる
なら、図5の例とは異なり、排気管との接近を避けなが
らステップや上記のリンク機構・マスタシリンダ等を配
置することがやはり容易である。
【0012】b) マフラボディを含む車体幅を小さくで
き、車体をコンパクトにするとともに重量部分を重心位
置付近に集めやすくなる。右側または左側に複数本のマ
フラボディを配置することから、図5のように大径のマ
フラボディ1本を各側に配置する場合に比べると、同等
の機能を得ながらも車体幅を縮小し、かつ重量部分の左
右への分散を小さくできるのである。外観的な軽快感が
備わるという利点もある。
【0013】請求項2に記載した自動二輪車は、とく
に、上記の排気管部分に続く分岐管を運転者用ステップ
の下部よりも後方の位置に設け、分岐管の下流側端部
(つまり分岐した流路の各開口端)を、並列に配置され
た各マフラボディに接続したことを特徴とする。「分岐
管」は、上記の排気管部分とは別に製造されてそれに接
続されるもの(たとえば図1の分岐管5)には限らず、
製造時より上記排気管部分と一体のもの(たとえば図3
のジョイントパイプ4Bの後部に形成されたもの)をも
含む。
【0014】請求項1の記載のとおり運転者用ステップ
の下部に1本の排気管部分を配置することは、図4
(a)・(b)のように複数本のマフラボディを順次直
列的に排気が流れるように排気管を接続することによっ
ても実施できる。しかし、この請求項2に記載のように
分岐管を設けて、その下流側端部を並列配置のマフラボ
ディのそれぞれに接続する(たとえば図1(a)や図3
(a)による)のが、排気の流れをスムーズにしてエン
ジン性能を引き出しやすいという点で有利である。ま
た、外観上も、前方から後方へ向かう自然な流線形に排
気管を形成することができるので、カバー等を使用しな
くとも自動二輪車の美観を向上させる作用が得られる。
【0015】請求項3に記載の自動二輪車はさらに、分
岐管の下流側端部を、他の管を介することなく各マフラ
ボディに接続したことを特徴とする。
【0016】この自動二輪車では、前記した統合された
排気管部分以降において2本の排気管が並列する部分を
極めて短くすることができる。上記の分岐管のうち分岐
点より下流側端部までの長さを短く(たとえば図1
(a)や図3(a)のように)すれば、2本の排気管が
並列する部分は、分岐管のうちその分岐点以降のごく短
い距離に限られる。前述のように排気管には外観上の役
割があって表面処理等に相当のコストを要するので、こ
うして排気管の並列部分が短くなると、図6の例のよう
に並列部分が長い場合に比べて自動二輪車の製造コスト
を効果的に引き下げ得ることになる。排気管の並列部分
が短くなると、車体の軽量化によるメリットも同時に生
じる。
【0017】請求項4に記載の自動二輪車はとくに、複
数本のマフラボディを右側および左側に配置したことを
特徴とする。
【0018】前記した請求項1〜3の各構成は、右側ま
たは左側のいずれかに(たとえば運転者用ステップ等と
の関係で排気管の配置が難しい側に。図2(a)・
(b)を参照)複数本のマフラボディを配置した自動二
輪車において実施でき、上述の作用をもたらすものであ
る。しかし、車体幅を小さくして車体をコンパクトにす
るとともに重量部分を中央付近に集め、また外観上の軽
快感を具備させる、といった意味では、この請求項4の
ように複数本のマフラボディを右側と左側とに配置した
うえで、前記のように運転者用ステップの下部に1本の
統合された排気管部分を配置するなどの構成を採用する
のが最適である。また、もしそのような配置を車体の左
右で対称にするなら、さらに好ましいといえる。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施についての形態を図1
〜図4に示す。まず図1は、第一の形態としての自動二
輪車Aを示す側面図(図1(a))および背面図(後方
から見たもの。図1(b))である。図示のように、自
動二輪車Aには、燃料タンク8の下方位置に4気筒4サ
イクルエンジン1を搭載し、その排気口1aを、幾つか
の排気管部分(後述するマニホールド3やジョイントパ
イプ4Aなど)を接続してなる排気管を介して、排気マ
フラであるマフラボディ21・22に接続している。
【0020】排気管および排気マフラの構成はつぎのと
おりである。まず、エンジン1からは、気筒数に等しい
4本のエキゾーストパイプ2を前方下部へ向けて延ば
し、エンジン1の下方位置に設けたマニホールド3にそ
れぞれを接続している。マニホールド3は、4つの入側
開口と2つの出側開口とを有するもので、これを介する
ことにより、4本のエキゾーストパイプ2の下流端を、
2本のジョイントパイプ4Aに統合するように接続す
る。これら2本のジョイントパイプ4Aのうち1本は、
図1(a)・(b)のように車体の左側に配置し、他の
1本は図1(b)のとおり車体の右側に配置する。左側
および右側に1本ずつ配置した各ジョイントパイプ4A
の各下流端には、1つの入側開口と2つの出側開口とを
有する分岐管5を接続し、その出側開口(下流側端部)
のそれぞれを各マフラボディ21・22に接続してい
る。マフラボディ21・22のそれぞれは、円筒形の外
壁を有するとともに内側に幾つかの膨張室(図示せず)
を備え、適宜に吸音材(同)を使用すること等によって
排気音の低減機能を発揮するよう構成したものである。
【0021】自動二輪車Aの左右各側には、シート9に
またがった運転者が足を置く運転者用ステップ10を設
けている。左側のステップ10には、図のようにチェン
ジペダル11およびチェンジ用のリンク機構11aを連
結し、また右側のステップ(図示せず)には、ブレーキ
ペダル(同)やブレーキ用のマスタシリンダ(同)など
を付設している。なお、図中の符号12は同乗者用ステ
ップであり、符号13はスタンドである。上記したマニ
ホールド3は運転者用のステップ10よりもやや前方に
おいて車体フレーム中の最下部付近に設けたこと等か
ら、マニホールド3の下流側につないだジョイントパイ
プ4Aがそのステップ10の下部に位置している。
【0022】図1の自動二輪車Aでは、排気管や排気マ
フラ、運転者用ステップ10の配置などに関連してつぎ
のような特徴がある。すなわち、 1) 排気管や排気マフラは、排気音の低減機能を具備さ
せ、自動二輪車Aのバンクの支障にならない配置にする
という必須要件を満たしながら、外観上の軽快感が備わ
るようにしている。すなわち、まず、図示のように片側
に2本のマフラボディ21・22を並列に接続すること
により消音性能を高くすることとし、また、マフラボデ
ィ21・22を後輪7の車軸7aよりも上方の位置に設
けるとともに、それへ至るジョイントパイプ4Aもでき
るだけ高い位置に取り付けることにより車体の十分なバ
ンクを可能にする。そして、上記した片側2本によるす
ぐれた消音性能をふまえて各マフラボディ21・22を
細めに構成し、それに合わせてジョイントパイプ4Aも
細くすることにより、外観上の軽快感をもたせる。各マ
フラボディ21・22の外径は70〜130mm、ジョ
イントパイプ4Aの外径は30〜40mmである。車体
フレーム中のほぼ最下部に設けたマニホールド3から、
後輪7の側部で上記のように車軸7aよりも高い位置に
て斜め(後ろ上がり)を向けて上下に平行に配置したマ
フラボディ21・22にかけて、ジョイントパイプ4A
を斜め(やはり後ろ上がり)に配置したことも、自動二
輪車Aの外観に軽快さを与えている。
【0023】2) 上の1)に記載したようにジョイントパ
イプ4Aを高い位置に設けたにもかかわらず、できるだ
け下方に設けるのが好ましい運転者用ステップ10と、
動作スペースを確保する必要のあるチェンジペダル11
やブレーキペダル(図示せず)等とについて、配置関係
を適切に設定することができた。各側の運転者用ステッ
プ10の下部に1本のジョイントパイプ4Aのみを通
し、しかもそのジョイントパイプ4Aを上記のとおり細
くしたこと、がその理由である。つまり、ステップ10
の下に細いジョイントパイプ4Aを一本のみ通したこと
により、ステップ10の下部付近がすっきりとして空間
的な余裕ができ、チェンジペダル11やブレーキペダル
等の配置も容易になったのである。なお、それにより同
時にスタンド13の配置も容易になり、また、マフラボ
ディ21・22を細くしたことにより同乗者用ステップ
12の配置も容易になった。
【0024】3) マニホールド3以降の左右各側におい
ては、排気管が2本並列に存在する部分が極めて短くな
っている。マニホールド3の下流側には各側につき1本
のジョイントパイプ4Aを接続し、その下流端に接続し
た分岐管5は、分岐点以降の長さを極力短くしたうえ下
流側端部(出側開口)のそれぞれを直接マフラボディ2
1・22に接続したからである。分岐管5において分岐
点以降を約60°(分岐点前の管の延長線をはさんで各
側に約30°ずつ)に振り分けたのは、分岐点以降マフ
ラボディ21・22までの長さを短くしながら排気をス
ムーズに分流させるためである。排気管が2本並列に延
びている部分が短いため、排気管の製作や組立に要する
コストを低減することができる。
【0025】4) 左右の両側でマフラボディ21・22
を小径にして対称的に配置したことにより、図1(b)
のとおり自動二輪車Aの幅寸法をコンパクトにすること
ができ左右方向への重量分散も抑制できた。マフラボデ
ィ21・22が小径であって軽量にし得るほか、各側の
排気管も2本が並列になった部分が短いために軽量化を
はかることができる。このような点は、自動二輪車Aの
外観(軽快感など)に利点をもたらすだけでなく走行性
能についても好ましい作用をなす。
【0026】つづく図2(a)は、発明の実施に関する
第2の形態を示す自動二輪車Bの背面図である。この例
では、自動二輪車Bの左側における排気管と排気マフラ
を図1の自動二輪車Aと全く同様に構成し、右半分につ
いては、マニホールド(図1(a)の符号3)以降に1
本の長目のジョイントパイプ4A’を使用して大径のマ
フラボディ31に接続している。右側のマフラボディ3
1は左側のものよりも大径で容量が大きいため、1本の
みであっても2本のマフラボディ21・22と同等の機
能を発揮する。車体の右側に関しては幅寸法が従来(図
5の例を参照)と変わりないが、左側において幅寸法が
縮小しているので、自動二輪車Bの全体としては車体の
幅寸法を小さくまとめることができている。また、この
自動二輪車Bにおいても車体の左側では上記1)〜3)の特
徴があり、したがって相当のメリットがもたらされる。
【0027】図2(a)の自動二輪車Bに採用した各マ
フラボディ21・22・31の配置は、たとえば図2
(b)のようにするのもよい。すなわち、各マフラボデ
ィ21・22・31を、後端が車体の両側へ広がるよう
にするのではなく、全体が車体中央を通る平面と平行に
なるよう配置するのである。こうすれば、車体幅がさら
に縮小するという利点がある。なお、このような配置
は、図1の自動二輪車Aについても採用する(つまり左
右各側のマフラボディ21・22を車体中央を通る平面
と平行におく)ことが可能である。
【0028】図3に示す自動二輪車Dは、図1に示した
自動二輪車Aと細部が相違するものの実質上同等な構成
をもつものである。相違する点の一つは、マニホールド
3に続けて車体の左右各側に1本ずつ接続し、運転者用
ステップ10の下部に設けたジョイントパイプ4Bにつ
いて、分岐管に相当する分岐部分を下流側に一体的に形
成したこと。もう一つの相違点は、マフラ41として、
並行な2本の排気流路41a・41bを有していなが
ら、図3(b)に示すように長円断面の外殻またはカバ
ーにて外側を覆うことにより外形的に一つにしたもの
を、車体の片側に設けている点にある。
【0029】しかし、ジョイントパイプ4Bは、図1の
例において分岐管5を溶接等にて一体化されたジョイン
トパイプ4Aと形状・構造および機能において相違する
ものではない。図3のように分岐点以降の長さを極力短
くしたうえ下流側端部を直接にマフラ41の各排気流路
41a・41bに接続している点も、図1の例と同じ作
用効果をもたらす。またマフラ41も、内部に一連の排
気流路41a・41bを2本並行に有している以上、二
つのマフラボディを並列配置したのと実質上同一であ
る。たとえば、マフラ41は、二つの排気流路41a・
41bを有するために大径マフラに匹敵する消音性能を
発揮するほか、図3(b)のとおり幅が小さいために自
動二輪車Dの全幅を縮小し、外観上の軽快感をももたら
す。ジョイントパイプ4Bの太さやそれを設けた位置も
図1の例と相違ないため、前記した1)〜4)の特徴はその
まま図3の自動二輪車Dにもあてはまる。
【0030】排気マフラとしては、並行した複数の流路
に沿って排気が後方へ流れるものだけでなく、いずれか
の流路を経たのちに他の流路に排気が流入する形式のも
のを使用することもできる。たとえば図4(b)のもの
は、後者の形式の排気マフラで、排気流路となる二つの
マフラボディ51・52を並べて設けてはいるが、排気
はそれらに並列的に流すのではない。すなわち、車体の
右側または左側に1本のみ設けたジョイントパイプ4C
の下流端から、一旦は第一のマフラボディ51内にその
前端から排気(図中に黒い矢印で示す)を流入させ、そ
の排気を、同じ第一のマフラボディ51のやはり前端部
分(図示のようなジョイントパイプ4Cの周囲の開口、
またはジョイントパイプ4Cに隣接する図示しない開
口)から流出させて連結管51bに通したうえ、第2の
マフラボディ52内へ導入してその前端から後端へと送
り出す。下側に配置した第1のマフラボディ51は、内
部を直管状に形成して後端部に平板51aを設けたもの
で、平板51による音の反射(図中に白抜き矢印で示
す)と音同士の打ち消し合いの作用で排気音(とくに低
周波成分)を低減させる効果がある。一般に、マフラボ
ディの長さXとそれへのパイプの挿入代Yとによって、
低減できる周波数領域は異なっていて、長さXが長いほ
ど低周波領域の低減効果が増す。一方、上側に配置して
いるマフラボディ52は、穴つきの板52a・52cや
パイプ52b・52dを介して複数の膨張室を接続し
た、一般的な構造のものである。
【0031】この図4(b)のような2本のマフラボデ
ィ51・52を上下に平行に並べて左側等に配置した図
4(a)の自動二輪車Eにおいても、図1の自動二輪車
Aにおけるのと同様のメリットを得ることができる。マ
フラボディ51・52をつなぐ連結管51bを短いもの
にして後方(ステップ10よりも十分に後方)に配置
し、運転者用ステップ10の下部には片側について1本
のみのジョイントパイプ4Cが通る配置にすること等に
よって、前記した1)〜4)と同様の特徴が備わるからであ
る。
【0032】以上、実施の形態を幾つか紹介したが、請
求項に係る発明は、これらのみに限らず種々の形態で実
施することが可能である。たとえば、右側または左側に
3本以上のマフラボディを配置した自動二輪車として
も、発明を実施して好ましい効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る自動二輪車によれば、チ
ェンジ用のリンク機構やブレーキ用のマスタシリンダを
含む運転者用ステップの付近において排気管の配置が容
易になる。車体の全幅を小さくできるとともに、重量部
分を重心位置付近に集めやすくなる。外観上の軽快感も
備わる。
【0034】請求項2に係る自動二輪車なら、とくに、
排気の流れをスムーズにしてエンジンの性能を引き出し
やすいという効果がある。また外観上も、前方から後方
へ向かう自然な流線形に排気管を形成することができ、
美観を向上させやすい。
【0035】請求項3の自動二輪車ならさらに、排気管
の並列部分が短くなるので製造コストの引き下げが可能
である。車体の軽量化によるメリットもある。
【0036】請求項4の自動二輪車なら、車体幅を小さ
くして車体をコンパクトにするとともに重量部分を中央
付近に集め、また外観上の軽快感を具備させる、という
意味で最も効果が得られやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、発明の実施に関する第1の形態
として示す自動二輪車Aの側面図(左側から見たもの)
である。また同(b)は、その自動二輪車Aの背面図
(後方から見たもの)である。
【図2】図2(a)は、発明の実施に関する第2の形態
として示す自動二輪車Bの背面図。同(b)は、さらに
第3の形態として示す自動二輪車Cの背面図である。
【図3】図3(a)は、発明の実施に関する第4の形態
として示す自動二輪車Dの側面図である。また同(b)
は同(a)における矢視Aである。
【図4】図4(a)は、発明の実施に関する第5の形態
として示す自動二輪車Eの側面図である。また同(b)
は、その自動二輪車Eに配置するマフラボディ51・5
2の縦断面図である。
【図5】従来の自動二輪車Fを示す側面図(図5
(a))および背面図(同(b))である。
【図6】従来の自動二輪車Gを示す側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 マニホールド 4A・4B・4C ジョイントパイプ(排気管部分) 5 分岐管 10 運転者用ステップ 21・22・31・51・52 マフラボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G004 AA02 BA00 BA08 BA09 DA11 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右側または左側に複数本のマフラボディ
    を有する自動二輪車であって、 右側または左側にある運転者用ステップの下部に、上記
    のマフラボディに通じる1本の統合された排気管部分が
    配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 【請求項2】 上記の排気管部分に続く分岐管が運転者
    用ステップの下部よりも後方の位置に設けられ、分岐管
    の下流側端部が、並列に配置された各マフラボディに接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二
    輪車。
  3. 【請求項3】 分岐管の下流側端部が、他の管を介する
    ことなく各マフラボディに接続されていることを特徴と
    する請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 【請求項4】 複数本のマフラボディが右側および左側
    に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の自動二輪車。
JP2001355730A 2001-11-21 2001-11-21 自動二輪車 Pending JP2003154986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001355730A JP2003154986A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 自動二輪車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001355730A JP2003154986A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 自動二輪車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003154986A true JP2003154986A (ja) 2003-05-27

Family

ID=19167389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001355730A Pending JP2003154986A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003154986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156952A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Honda Motor Co Ltd 自動2輪車用排気装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156952A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Honda Motor Co Ltd 自動2輪車用排気装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3990551B2 (ja) 自動二輪車のフレーム構造
JP5406064B2 (ja) 自動2輪車用排気装置
CN102953788B (zh) 内燃机的排气管结构
JP2007321610A (ja) 排気管構造
JP4684916B2 (ja) 車両の排気装置
JP2008255791A (ja) 自動2輪車用エンジンの排気装置
JP5103344B2 (ja) 自動二輪車
JP2009114883A (ja) 自動二輪車の排気装置
JP2007223483A (ja) 自動2輪車の排気構造
JP5789377B2 (ja) 自動二輪車の排気系構造
JP2007091132A (ja) 自動二輪車の排気装置
ITTO20070490A1 (it) Dispositivo di scarico per motociclo.
JP2002115612A (ja) 自動二輪車の吸気構造
JP2003154986A (ja) 自動二輪車
JP3684234B2 (ja) 自動2輪車の排気構造
JPH0746725Y2 (ja) 多気筒型内燃機関を備えた車両における排気構造
JP4693695B2 (ja) 自動二輪車のマフラ構造
JP3727641B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
JP4383002B2 (ja) 自動二輪車のリヤフェンダ構造
JP6130262B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
JP4089334B2 (ja) 車両用エンジンのブリーザ装置
JP5843813B2 (ja) 自動二輪車の吸気構造
JP4494679B2 (ja) 自動二輪車の吸気装置
JPH0718334B2 (ja) 自動二輪車の排気管構造
JP6720326B2 (ja) 鞍乗型車両の排気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116