JP2003152479A - 自動利得制御装置、受信装置及び利得制御方法 - Google Patents
自動利得制御装置、受信装置及び利得制御方法Info
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Abstract
換器が飽和する可能性を低減する。 【解決手段】 電圧制御増幅器出力信号の振幅を所定の
基準振幅と比較することにより誤差信号を生成し、誤差
信号を電圧制御増幅器の利得を制御する利得制御信号に
変換し、電圧制御増幅器出力信号の振幅に基づいて、電
圧制御増幅器出力信号の振幅が大きくなると、閉ループ
制御回路の制御速度が高くなるように、閉ループ制御回
路の制御速度を変化させる。
Description
によって制御される電圧制御増幅器を備える自動利得制
御装置と、この自動利得制御装置を備える受信装置と、
電圧制御増幅器の利得を制御する利得制御方法とに関す
る。
l:AGC)回路において、増幅器の利得は、閉ループ
制御回路によって調整(regulate)される。利得は、増
幅器の出力信号の振幅が所定の基準振幅に略等しくなる
ように制御される。閉ループ制御回路は、増幅器の出力
信号の振幅の基準振幅からのずれ(deviation)を対応
する利得制御信号に変換する。
年、アトランタ州、ノーブルパブリッシングコーポレー
ション(Noble Publishing Corporation)発行、ケー・
マククランニング(K.McClaning)及びティー・ビト
(T.Vito)著、「ラジオ受信機設計(Radio receiver d
esign)」等にも開示されている。
計においては、閉ループ制御回路の制御速度(controls
peed)が重要なパラメータとなる。この制御速度を高く
すると、利得は高速に調整される。ここで、利得制御の
速度が速すぎると、振幅変調が部分的に相殺(compensa
ted)され、信号振幅に歪みが生じる。一方、利得の変
化を一定の遅さに抑えると、信号振幅の立ち上がりが飽
和誤差を引き起こし、特に、アナログ/デジタル変換器
(以下、A/D変換器という。)が飽和してしまうこと
がある。
れたものであり、本発明の目的は、A/D変換器が飽和
する可能性を低減することができる自動利得制御装置、
受信装置及び利得制御方法を提供することである。
めに、本発明に係る自動利得制御装置は、閉ループ制御
回路により制御される利得によって、電圧制御増幅器入
力信号を増幅して、電圧制御増幅器出力信号を生成する
電圧制御増幅器と、電圧制御増幅器出力信号の振幅を所
定の基準振幅と比較することにより誤差信号を生成する
誤差信号生成手段と、誤差信号を電圧制御増幅器の利得
を制御する利得制御信号に変換するフォワード制御回路
と、電圧制御増幅器出力信号の振幅に基づいて、電圧制
御増幅器出力信号の振幅が大きくなると、閉ループ制御
回路の制御速度が高くなるように、閉ループ制御回路の
制御速度を変化させる制御速度変更手段とを備える。
幅が基準振幅からどれ程ずれているかを示している。こ
の誤差信号に基づいて、電圧制御増幅器の利得を制御す
る利得制御信号が生成される。本発明では、従来のよう
に一定の制御速度を用いるのではなく、制御速度は、電
圧制御増幅器出力信号の振幅の関数として変化する。電
圧制御増幅器出力信号の振幅が小さい場合、制御速度
は、低い値に設定される。電圧制御増幅器の利得の調整
速度を遅くすることにより、信号歪みを回避できる。こ
のような信号歪みは、利得の調整が振幅変調を相殺する
ために生じる。電圧制御増幅器出力信号がアナログ/デ
ジタル変換器の飽和領域に近づくと、飽和による誤差が
発生する可能性が高くなる。この場合、利得をより高速
に低減することが望ましい。そこで、本発明では、電圧
制御増幅器出力信号が増大し、飽和領域に近づくと、制
御速度を高める。これにより、アナログ/デジタル変換
器が飽和することを回避することができる。
御増幅器出力信号の振幅から所定の基準振幅を減算し、
又は所定の基準振幅から電圧制御増幅器出力信号の振幅
を減算することにより誤差信号を生成する。すなわち、
誤差信号は、電圧制御増幅器出力信号の振幅の、その望
ましい振幅である基準振幅からのずれを表している。電
圧制御増幅器出力信号と基準振幅の差は、利得制御信号
を生成するための開始点として適している。
御増幅器出力信号の振幅が大きくなると大きくなる換算
係数を誤差信号に乗算する乗算器を備える。誤差信号に
換算係数を乗算することにより、閉ループ制御回路の調
整速度に影響を与えることができる。すなわち、大きな
換算係数を選択すると、利得がより速く調整される。す
なわち、換算係数を大きくすると、閉ループ制御回路の
時定数が小さくなる。逆に、換算係数を小さくすると、
閉ループ制御回路の制御速度を遅くすることができる。
この場合、閉ループ制御回路の時定数は大きくなる。信
号歪みを回避するために、自動利得制御装置の通常動作
では、利得の調整速度を遅くする必要がある。ここで、
電圧制御増幅器出力信号が一定以上の大きさになると、
状況が変化する。この状況では、アナログ/デジタル変
換器に飽和が生じないようにするために、利得を速く低
減する必要がある。このため、電圧制御増幅器出力信号
が一定以上の大きさになると、換算係数を直ちに大きく
する。誤差信号に換算係数を乗算することが、閉ループ
制御回路の制御速度を変更するための最も容易且つ効果
的な手法である。
御増幅器出力信号の振幅を所定のブーストオフセットと
比較し、電圧制御増幅器出力信号の振幅がブーストオフ
セットより小さい場合、換算係数を初期値に設定する換
算係数決定手段を備える。電圧制御増幅器出力信号がブ
ーストオフセットより小さい場合、利得の調整速度は遅
い方がよい。したがって、換算係数は、比較的小さい値
である初期値に設定される。
電圧制御増幅器出力信号の振幅を所定のブーストオフセ
ットと比較し、電圧制御増幅器出力信号の振幅がブース
トオフセットを超える場合、電圧制御増幅器出力信号の
増大に応じて、換算係数を大きくする。電圧制御増幅器
出力信号がブーストオフセットを超えると、電圧制御増
幅器の利得を速く低減する必要がある。この処理は、換
算係数を大きくすることにより実現される。
は、換算係数により換算された誤差信号を積分する積分
器を備える。誤差信号は、電圧制御増幅器出力信号の振
幅の、その望ましい振幅である基準振幅からのずれを表
している。換算係数が乗算された誤差信号を積分するこ
とにより、利得制御信号が生成される。
器は、誤差信号に正の符号又は負の符号を付して、前の
利得制御値に繰り返し加算する加算器を備える。積分器
は、換算された誤差信号を繰り返し加算することによ
り、利得制御信号を生成する。利得制御信号が大きすぎ
る場合、次の繰返し処理において、利得制御信号に、換
算された誤差信号を加算することにより、利得制御信号
が小さくされる。一方、利得制御信号が小さすぎる場
合、利得制御信号は、次の繰返し処理において、大きく
される。
くは、アナログ電圧制御増幅器出力信号をデジタル電圧
制御増幅器出力信号に変換するアナログ/デジタル変換
器を備える。デジタル電圧制御増幅器出力信号は、例え
ば、絶対値の算出、加算、減算、積分等のデジタル信号
処理によってデジタル利得制御信号に変換することがで
きる。
好ましくは、デジタル利得制御信号をアナログ利得制御
信号に変換するデジタル/アナログ変換器を備える。電
圧制御増幅器の利得は、アナログ電圧によって判定され
ることがある。この場合、デジタル利得制御信号は、電
圧制御増幅器の利得を制御するために、アナログ利得制
御信号に変換する必要がある。
信号生成手段と、フォワード制御回路と、制御速度変更
手段とは、ハードウェアや、デジタルシグナルプロセッ
サの少なくとも一部として実現される。デジタル処理に
おいては、アナログ回路では実現が非常に難しい処理を
比較的容易に実現することができる。このため、閉ルー
プ制御回路の少なくとも一部をデジタル技術によって実
現することは有益である。
動利得制御装置を備え、デジタルラジオモンデアル(Di
gital Radio Mondiale:DRM)、デジタルオーディオ
放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)、周波数
変調放送及び振幅変調放送のうちの1つの規格に基づく
ラジオ放送信号を受信する。周波数変調放送及び振幅変
調放送では、受信装置は、アナログ信号として送信され
てくるラジオ放送信号を受信し、このラジオ放送信号を
デジタル的に処理する。デジタルラジオモンデアル、デ
ジタルオーディオ放送は、近年のデジタル信号伝送の標
準規格である。
明に係る利得制御方法は、閉ループ制御回路により制御
される利得によって、電圧制御増幅器入力信号を増幅し
て、電圧制御増幅器出力信号を生成する電圧制御増幅器
の利得を制御する利得制御方法において、電圧制御増幅
器出力信号の振幅を所定の基準振幅と比較することによ
り誤差信号を生成するステップと、誤差信号を電圧制御
増幅器の利得を制御する利得制御信号に変換するステッ
プと、電圧制御増幅器出力信号の振幅に基づいて、電圧
制御増幅器出力信号の振幅が大きくなると、閉ループ制
御回路の制御速度が高くなるように、閉ループ制御回路
の制御速度を変化させるステップとを有する。
装置、受信装置及び利得制御方法について、図面を参照
して詳細に説明する。
e-controlled amplifier:以下、VCAという。)が閉
ループ制御回路によって制御される自動利得制御装置の
具体的な構成を図1に示す。自動利得制御装置は、例え
ば、ラジオ受信機において、復調回路等の後段の機能回
路に一定の振幅を有する信号を供給するために使用され
る。このラジオ受信機は、例えばデジタルラジオモンデ
アル(Digital RadioMondiale:DRM)、デジタルオ
ーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DA
B)、周波数変調放送及び振幅変調放送のうちの1つの
規格に基づくラジオ放送信号を受信する。周波数変調放
送及び振幅変調放送では、受信装置は、アナログ信号と
して送信されてくるラジオ放送信号を受信し、このラジ
オ放送信号をデジタル的に処理する。デジタルラジオモ
ンデアル、デジタルオーディオ放送は、近年のデジタル
信号伝送の標準規格である。
の高周波信号2をダウンコンバータ3に供給する。ダウ
ンコンバータ3は、高周波信号2の周波数を中間周波数
に変換して、VCA入力信号4を生成し、このVCA入
力信号4をVCA5に供給する。VCA5は、アナログ
利得制御信号6に基づく利得によって、VCA入力信号
4を増幅し、アナログVCA出力信号7を生成し、この
アナログVCA出力信号7をアナログ/デジタル変換器
(analog-digital converter:以下、A/D変換器とい
う。)8に供給する。A/D変換器8は、アナログVC
A出力信号7をデジタル信号に変換し、デジタルVCA
出力信号9を生成する。A/D変換器8は、デジタルV
CA出力信号9を受信機内の後段の機能回路10に供給
する。機能回路10は、例えば、同相信号及び直交信号
生成器や復調器等であってもよい。
が飽和することを回避できるよう、VCA5の利得を制
御する。デジタルVCA出力信号9は、絶対値判定器1
1に供給され、絶対値判定器11は、デジタルVCA出
力信号9の振幅を判定し、この振幅を示す振幅信号12
を生成する。デジタルVCA出力信号9は、負と正の符
号のいずれを有していてもよいが、振幅信号12は、常
に正の符号を有する。加算器13は、VCA5の出力信
号に対応した振幅信号12から所定の基準振幅信号14
を減算する。この減算により、加算器13は、振幅信号
12の基準振幅信号14からのずれ(deviation)を示
す誤差信号15を生成する。誤差信号15は、デジタル
ローパスフィルタ16によりフィルタリングされ、これ
によりデジタル利得制御信号17が生成される。時定数
制御回路19は、時定数18をデジタルローパスフィル
タ16に供給する。時定数18は、誤差信号15に基づ
いて、デジタル利得制御信号17をどの程度の速さで変
更するかを決定するために使用される。本発明において
は、時定数18は、VCA5の出力信号に対応した振幅
信号12の関数である。アナログVCA出力信号7が比
較的小さければ、A/D変換器8が飽和する可能性は極
めて低い。この場合、時定数を大きくし、したがって、
VCA5、すなわち電圧制御増幅器の利得の変化を遅く
する。これにより、アナログVCA出力信号7が高速に
変化することを回避できるため、復号信号又は復調信号
における歪みが低減される。
8の飽和レベルに近づくと、電圧制御増幅器の利得の変
化をより高速に変化させる必要が生じる場合がある。す
なわち、A/D変換器8における飽和を回避するため
に、増幅利得を高速に低下させる必要が生じる場合があ
る。本発明では、アナログVCA出力信号7が飽和領域
に近づくと、閉ループ制御回路の制御速度(control sp
eed)を高める。この場合、利得制御の速度を速めるた
めに、時定数制御回路19は、振幅信号12を監視し、
振幅信号12が大きくなると、時定数18を小さくす
る。この時定数18は、デジタルローパスフィルタ16
に供給される。
og converter:以下、D/A変換器という。)20は、
デジタル利得制御信号17をアナログ利得制御信号6に
変換する。VCA5の利得は、アナログ利得制御信号6
に基づいて制御される。
の構成をより詳細に示す図である。アンテナ21は、高
周波信号22を受信する。ダウンコンバータ23は、高
周波信号22を中間周波数に変換して、VCA入力信号
24を生成し、このVCA入力信号24をVCA(電圧
制御増幅器)25に供給する。VCA25は、アナログ
利得制御信号26に基づいて決定される利得によってV
CA入力信号24を増幅し、アナログVCA出力信号2
7を生成し、このアナログVCA出力信号27をA/D
変換器28に供給する。A/D変換器28は、アナログ
VCA出力信号27をデジタル信号に変換して、デジタ
ルVCA出力信号29を生成し、このデジタルVCA出
力信号を絶対値判定器30に供給する。絶対値判定器3
0は、デジタルVCA出力信号29を評価し、このデジ
タルVCA出力信号29の振幅を示す振幅信号31を生
成する。この振幅信号31は、時定数制御及び誤差信号
の判定の両方に使用される。
応した振幅信号31から基準振幅を示す基準振幅信号3
3を減算する。この減算により、誤差信号34が生成さ
れる。誤差信号34は、振幅信号31の基準振幅信号3
3からのずれを示している。誤差信号34が大きい程、
増幅利得をより大きく変化させる必要がある。
て、後述するレジスタ40と加算器41からなる積分器
に供給され、これによりデジタル利得制御信号39が生
成される。乗算器35は、誤差信号34に換算係数(sc
aling factor)36を乗算し、換算誤差信号(scaled e
rror signal)37を生成する。積分器は、換算誤差信
号37を積分して、デジタル利得制御信号39を生成す
る。
スタ40と、加算器41とを備える。VCA25の出力
信号に対応した振幅信号31が基準振幅信号33より大
きい場合、デジタル利得制御信号39を小さくする必要
があるため、換算誤差信号37は加算器41に減数とし
て供給される。すなわち、レジスタ40に保存されてい
る前の利得制御値から換算誤差信号37を減算すること
により、新たな利得制御値が算出される。加算器41か
ら出力されるデジタル利得制御信号39は、D/A変換
器42に供給されるとともに、レジスタ40に保存され
る。D/A変換器42は、デジタル利得制御信号39を
アナログ利得制御信号26に変換し、このアナログ利得
制御信号26は、VCA25の利得制御に使用される。
VCA25の特性に応じて、加算器41に供給される換
算誤差信号37に付される符号(+/−)を変更しても
よい。
数を決定する。換算係数36が小さい場合、換算誤差信
号37も小さくなると予想される。この場合、積分器の
働きにより変化する利得制御値の変化量は小さい。した
がって、換算係数36が小さい場合、閉ループ制御回路
の応答速度は、比較的遅くなる。すなわち、換算係数3
6が小さい場合、閉ループ制御回路における時定数は大
きくなり、制御速度は低くなる。
誤差信号37も大きくなる。上述のように、加算器41
は、前の利得制御値から換算誤差信号37を減算する。
この場合、換算係数36が大きいので、積分器の1回毎
の累積により、利得制御値は比較的大きく変化する。し
たがって、VCA25の出力信号に対応した振幅信号3
1は、望ましい基準振幅信号33に近づくよう速く変化
する。このように、換算係数36が大きい場合、閉ルー
プ制御回路における時定数は小さくなり、制御速度は高
くなる。
5の出力信号に対応した振幅信号31は、所定のブース
トオフセット44に比較される。ブーストオフセット4
4は、閉ループ制御回路の動作(behavior)の閾値を定
義する。振幅信号31がブーストオフセット44より小
さい場合、信号歪みを抑制するために、増幅利得の変化
は遅くされる。また、振幅信号31がブーストオフセッ
ト44より大きくなると、直ちに換算係数36が大きく
され、これにより調整速度が速められる。
比較するために、加算器43は、振幅信号31からブー
ストオフセット44を減算する。この減算の結果を表す
信号は、リミッタ45に供給される。振幅信号31がブ
ーストオフセット44より小さい場合、リミッタ45の
出力信号46はゼロになる。一方、振幅信号31がブー
ストオフセット44より大きい場合、リミッタ45は、
正の値を有する出力信号46を出力する。
定数48を乗算し、乗算された信号(以下、乗算信号と
いう。)49を出力する。加算器50は、この乗算信号
と定常状態時定数(static time constant)51とを加
算する。加算器50は、これにより、換算係数36を生
成し、乗算器35に供給する。
り小さい場合、出力信号46は、ゼロとなり、したがっ
て、乗算信号49もゼロとなる。このように、この場
合、乗算信号49は、換算係数36に影響を与えない。
したがって、換算係数36は、比較的小さなデフォルト
値である定常状態時定数51に等しくなる。これによ
り、閉ループ制御回路の調整動作は、比較的遅いものと
なる。
44を超えると、リミッタ45は、ゼロより大きな値を
有する出力信号46を出力する。この値にブースト時定
数48が乗算され、乗算信号49が生成される。すなわ
ち、VCA25の出力信号に対応した振幅信号31が大
きい場合、乗算信号49と定常状態時定数51の両方が
換算係数36に影響を与え、換算係数36が大きくな
る。このため、振幅信号31がブーストオフセット44
を超えると、閉ループ制御回路の調整速度が直ちに速め
られる。
例えばハードウェアや、デジタルシグナルプロセッサの
一部として実現される。
入力振幅に等しい、VCA25の出力信号に対応した振
幅信号31を閉ループ制御回路の時定数の関数として示
している。振幅信号31の値が小さい場合、閉ループ制
御回路の時定数は大きくなる。一方、振幅信号31がブ
ーストオフセット44より大きくなると、換算係数36
が大きくなり、図3に示すように、閉ループ制御回路の
時定数が小さくなる。
御装置は、閉ループ制御回路により制御される利得によ
って、電圧制御増幅器入力信号を増幅して、電圧制御増
幅器出力信号を生成する電圧制御増幅器と、電圧制御増
幅器出力信号の振幅を所定の基準振幅と比較することに
より誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、誤差信号
を電圧制御増幅器の利得を制御する利得制御信号に変換
するフォワード制御回路と、電圧制御増幅器出力信号の
振幅に基づいて、電圧制御増幅器出力信号の振幅が大き
くなると、閉ループ制御回路の制御速度が高くなるよう
に、閉ループ制御回路の制御速度を変化させる制御速度
変更手段とを備える。これにより、自動利得制御装置内
のアナログ/デジタル変換器が飽和する可能性を低減で
きる。
ープ制御回路により制御される利得によって、電圧制御
増幅器入力信号を増幅して、電圧制御増幅器出力信号を
生成する電圧制御増幅器の利得を制御する利得制御方法
において、電圧制御増幅器出力信号の振幅を所定の基準
振幅と比較することにより誤差信号を生成するステップ
と、誤差信号を電圧制御増幅器の利得を制御する利得制
御信号に変換するステップと、電圧制御増幅器出力信号
の振幅に基づいて、電圧制御増幅器出力信号の振幅が大
きくなると、閉ループ制御回路の制御速度が高くなるよ
うに、閉ループ制御回路の制御速度を変化させるステッ
プとを有する。これにより、自動利得制御装置内のアナ
ログ/デジタル変換器が飽和する可能性を低減できる
構成を示すブロック図である。
に制御される自動利得制御装置の構成をより詳細に示す
ブロック図である。
の関係を示すグラフ図である。
バータ、24 電圧制御増幅器入力信号、25 電圧制
御増幅器、26 アナログ利得制御信号、27アナログ
電圧制御増幅器出力信号、28 アナログ/デジタル変
換器、29 デジタル電圧制御増幅器出力信号、30
絶対値判定器、31 振幅信号、32加算器、33 基
準振幅信号、34 誤差信号、35 乗算器、36 換
算係数、37 換算誤差係数、39 デジタル利得制御
信号、40 レジスタ、41加算器、42 デジタル−
アナログ変換器
Claims (21)
- 【請求項1】 閉ループ制御回路により制御される利得
によって、電圧制御増幅器入力信号を増幅して、電圧制
御増幅器出力信号を生成する電圧制御増幅器と、 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅を所定の基準振幅と
比較することにより誤差信号を生成する誤差信号生成手
段と、 上記誤差信号を上記電圧制御増幅器の利得を制御する利
得制御信号に変換するフォワード制御回路と、 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅に基づいて、該電圧
制御増幅器出力信号の振幅が大きくなると、上記閉ルー
プ制御回路の制御速度が高くなるように、該閉ループ制
御回路の制御速度を変化させる制御速度変更手段とを備
える自動利得制御装置。 - 【請求項2】 上記誤差信号生成手段は、上記電圧制御
増幅器出力信号の振幅から上記所定の基準振幅を減算
し、又は上記所定の基準振幅から上記電圧制御増幅器出
力信号の振幅を減算することにより上記誤差信号を生成
することを特徴とする請求項1記載の自動利得制御装
置。 - 【請求項3】 上記制御速度変更手段は、上記電圧制御
増幅器出力信号の振幅が大きくなると大きくなる換算係
数を上記誤差信号に乗算する乗算器を備えることを特徴
とする請求項1又は2記載の自動利得制御装置。 - 【請求項4】 上記制御速度変更手段は、上記電圧制御
増幅器出力信号の振幅を所定のブーストオフセットと比
較し、該電圧制御増幅器出力信号の振幅が該ブーストオ
フセットより小さい場合、上記換算係数を初期値に設定
する換算係数決定手段を備えることを特徴とする請求項
3記載の自動利得制御装置。 - 【請求項5】 上記制御速度変更手段は、上記電圧制御
増幅器出力信号の振幅を所定のブーストオフセットと比
較し、該電圧制御増幅器出力信号の振幅が該ブーストオ
フセットを超える場合、上記電圧制御増幅器出力信号の
増大に応じて、上記換算係数を大きくすることを特徴と
する請求項3又は4記載の自動利得制御装置。 - 【請求項6】 上記フォワード制御回路は、上記換算係
数により換算された誤差信号を積分する積分器を備える
ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の自
動利得制御装置。 - 【請求項7】 上記積分器は、上記誤差信号に正の符号
又は負の符号を付して、前の利得制御値に繰り返し加算
する加算器を備えることを特徴とする請求項6記載の自
動利得制御装置。 - 【請求項8】 アナログ電圧制御増幅器出力信号をデジ
タル電圧制御増幅器出力信号に変換するアナログ/デジ
タル変換器を備える請求項1乃至7いずれか1項記載の
自動利得制御装置。 - 【請求項9】 デジタル利得制御信号をアナログ利得制
御信号に変換するデジタル/アナログ変換器を備える請
求項1乃至8いずれか1項記載の自動利得制御装置。 - 【請求項10】 上記誤差信号生成手段と、上記フォワ
ード制御回路と、上記制御速度変更手段とは、デジタル
シグナルプロセッサの少なくとも一部として実現されて
いることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載
の自動利得制御装置。 - 【請求項11】 請求項1乃至10いずれか1項記載の
自動利得制御装置を備える受信装置。 - 【請求項12】 上記受信装置は、デジタルラジオモン
デアル(Digital Radio Mondiale:DRM)、デジタル
オーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DA
B)、周波数変調放送及び振幅変調放送のうちの1つの
規格に基づくラジオ放送信号を受信することを特徴とす
る請求項11記載の受信装置。 - 【請求項13】 閉ループ制御回路により制御される利
得によって、電圧制御増幅器入力信号を増幅して、電圧
制御増幅器出力信号を生成する電圧制御増幅器の利得を
制御する利得制御方法において、 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅を所定の基準振幅と
比較することにより誤差信号を生成するステップと、 上記誤差信号を上記電圧制御増幅器の利得を制御する利
得制御信号に変換するステップと、 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅に基づいて、該電圧
制御増幅器出力信号の振幅が大きくなると、上記閉ルー
プ制御回路の制御速度が高くなるように、該閉ループ制
御回路の制御速度を変化させるステップとを有する利得
制御方法。 - 【請求項14】 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅か
ら上記所定の基準振幅を減算し、又は上記所定の基準振
幅から上記電圧制御増幅器出力信号の振幅を減算するこ
とにより上記誤差信号を生成するステップを有する請求
項13記載の利得制御方法。 - 【請求項15】 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅が
大きくなると大きくなる換算係数を上記誤差信号に乗算
するステップを有する請求項13又は14記載の利得制
御方法。 - 【請求項16】 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅を
所定のブーストオフセットと比較し、該電圧制御増幅器
出力信号の振幅が該ブーストオフセットより小さい場
合、上記換算係数を初期値に設定するステップを有する
請求項15記載の利得制御方法。 - 【請求項17】 上記電圧制御増幅器出力信号の振幅を
所定のブーストオフセットと比較し、該電圧制御増幅器
出力信号の振幅が該ブーストオフセットを超える場合、
上記電圧制御増幅器出力信号の増大に応じて、上記換算
係数を大きくするステップを有する請求項15又は16
記載の利得制御方法。 - 【請求項18】 上記換算係数により換算された誤差信
号を積分するステップを有する請求項13乃至17いず
れか1項記載の利得制御方法。 - 【請求項19】 上記誤差信号に正の符号又は負の符号
を付して、前の利得制御値に繰り返し加算するステップ
を有する請求項18記載の利得制御方法。 - 【請求項20】 アナログ電圧制御増幅器出力信号をデ
ジタル電圧制御増幅器出力信号に変換するステップを有
する請求項13乃至19いずれか1項記載の利得制御方
法。 - 【請求項21】 デジタル利得制御信号をアナログ利得
制御信号に変換するステップを有する請求項13乃至2
0いずれか1項記載の利得制御方法。
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