JP2001352245A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP2001352245A
JP2001352245A JP2000172061A JP2000172061A JP2001352245A JP 2001352245 A JP2001352245 A JP 2001352245A JP 2000172061 A JP2000172061 A JP 2000172061A JP 2000172061 A JP2000172061 A JP 2000172061A JP 2001352245 A JP2001352245 A JP 2001352245A
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level
voltage value
signal
analog
converter
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JP2000172061A
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Hiroki Suzuki
裕樹 鈴木
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号のレベルを所定レベルに制御し、最
小リファレンスレベルと最大リファレンスレベルとの間
のレベルのアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/
D変換手段9により当該制御した受信信号をデジタル信
号へ変換する受信機で、当該受信信号のレベルに変動が
生じても、効率的なA/D変換を実現する。 【解決手段】 レベル変化手段1が受信信号のレベルを
変化させ、レベル変化制御手段2〜6が当該レベル変化
を制御してレベル変化後の受信信号の直流レベルと交流
振幅レベルとの和が基準レベルとなるようにし、リファ
レンスレベル制御手段2、7、8がレベル変化後の受信
信号の直流レベルの2倍値から当該基準レベルを減算し
たレベルをA/D変換手段9の最小リファレンスレベル
とし、当該基準レベルをA/D変換手段9の最大リファ
レンスレベルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号のレベル
を所定のレベルに制御して当該受信信号をアナログ/デ
ジタル変換手段によりアナログ信号からデジタル信号へ
変換する受信機に関し、特に、当該制御した受信信号の
レベルに変動が生じた場合であっても、効率的なアナロ
グ/デジタル変換を実現する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば無線受信機では無線送信機から無
線で送信される信号を受信する。無線通信では、例えば
無線送信機と無線受信機との間の距離が変動することが
生じたり、フェージングが発生すること等が生じると、
無線受信機により受信される無線信号のレベルが変動し
易い。このため、無線受信機では例えば自動利得制御回
路を備えて、当該回路により受信信号のレベルを一定の
レベルに制御することが行われている。
【0003】図6には、無線受信機に備えられる自動利
得制御回路の一構成例を示してある。同図に示した自動
利得制御回路には、信号を増幅する可変利得増幅器41
と、交流信号の最大電圧値を検出する最大電圧検出回路
42と、所定の基準電圧値を出力する基準電圧部43
と、2つの電圧値を比較する比較回路44と、カウント
値をアップダウンするアップダウンカウンタ45と、デ
ジタル値をアナログ値へ変換するデジタル/アナログ変
換器(D/A変換器)46とが、フィードバックループ
を用いて受信信号のレベルを制御するフィードバック系
の構成として備えられている。
【0004】また、同図に示した自動利得制御回路に
は、所定の固定値に設定された最小リファレンス電圧値
及び所定の固定値に設定された最大リファレンス電圧値
を出力する固定リファレンス電圧部47と、アナログ信
号をデジタル信号へ変換するアナログ/デジタル変換器
(A/D変換器)48とが、受信信号をアナログ信号か
らデジタル信号へ変換するアナログ/デジタル変換処理
系の構成として備えられている。
【0005】以下で、同図に示した自動利得制御回路の
動作の一例を示す。すなわち、当該無線受信機により受
信された信号(例えばアナログの交流信号)は可変利得
増幅器41に入力されて当該可変利得増幅器41により
増幅させられ、当該増幅させられた受信信号の一部が最
大電圧検出回路42へ出力されるとともに、残りの部分
がアナログ/デジタル変換器48へ出力される。なお、
可変利得増幅器41による増幅処理の利得は、後述する
ように、当該可変利得増幅器41の利得制御端子に入力
される電圧値により制御される。
【0006】最大電圧検出回路42では、可変利得増幅
器41から入力される信号に基づいて、当該可変利得増
幅器41からA/D変換器48へ出力される(増幅後
の)受信信号の最大電圧値が検出され、当該最大電圧値
が検出電圧値として比較回路44へ出力される。また、
比較回路44へは、基準電圧部43からの基準電圧値が
出力される。
【0007】比較回路44では、最大電圧検出回路42
から入力される検出電圧値と基準電圧部43から入力さ
れる基準電圧値との大小が比較され、検出電圧値が基準
電圧値より大きい場合にはハイ(Hi)レベルの電圧値
(例えば5Vの電圧値や3Vの電圧値)がアップダウン
カウンタ45へ出力される一方、検出電圧値が基準電圧
値より小さい場合にはロウ(Lo)レベルの電圧値(例
えば0Vの電圧値)がアップダウンカウンタ45へ出力
される。
【0008】アップダウンカウンタ45では、例えば外
部のデジタルクロックから入力されるクロックタイミン
グに同期してカウント値をアップさせる(増加させる)
ことやダウンさせる(減少させる)ことが行われ、この
例では、比較回路44から入力される電圧値がハイレベ
ルである場合にはカウント値がダウンさせられる一方、
当該電圧値がロウレベルである場合にはカウント値がア
ップさせられる。そして、このようにしてアップダウン
させられるカウント値は、アップダウンカウンタ45か
らD/A変換器46へ出力される。
【0009】D/A変換器46では、アップダウンカウ
ンタ45からデジタル値として入力されるカウント値が
アナログ直流電圧値へ変換されて、当該アナログ直流電
圧値が可変利得増幅器1の利得制御端子へ出力され、こ
れにより、可変利得増幅器41の利得がフィードバック
制御されて、増幅後の受信信号の電圧値が例えば常に一
定の目標値に制御される。
【0010】また、固定リファレンス電圧部47では、
固定値である最小リファレンス電圧値がA/D変換器4
8の一方のリファレンス電圧入力端子(REF−端子)
へ出力されるとともに、固定値である最大リファレンス
電圧値が当該A/D変換器48の他方のリファレンス電
圧入力端子(REF+端子)へ出力される。ここで、A
/D変換器48では、REF−端子から入力される最小
リファレンス電圧値とREF+端子から入力される最大
リファレンス電圧値との間の電圧値を有するアナログ信
号がデジタル信号へ変換される構成となっている。
【0011】つまり、A/D変換器48の入力ダイナミ
ックレンジは通常は固定されており、当該入力ダイナミ
ックレンジの下限値(最小値)及び上限値(最大値)と
してそれぞれ上記したREF−端子に入力される電圧値
及び上記したREF+端子に入力される電圧値が設定さ
れる構成となっている。この例の場合、A/D変換器4
8の入力ダイナミックレンジの下限値は上記した最小リ
ファレンス電圧値(例えば0[V]等)になるととも
に、当該入力ダイナミックレンジの上限値は上記した最
大リファレンス電圧値(例えば3[V]等)となる。
【0012】そして、A/D変換器48では、アナログ
/デジタル変換可能な最大の入力信号レベルが上記した
入力ダイナミックレンジの上限値となるとともに、アナ
ログ/デジタル変換可能な最小の入力信号レベルが上記
した入力ダイナミックレンジの下限値となるような仕方
でアナログ信号のデジタル化(量子化)が行われる。こ
のようなアナログ/デジタル変換処理の仕方の一例とし
て、最小リファレンス電圧値と最大リファレンス電圧値
との間の電圧値領域を複数の領域に分割して生成される
各領域にそれぞれ異なるデジタル値を対応させる仕方を
用いることができ、この仕方では、アナログ/デジタル
変換対象となるアナログ信号に対して当該アナログ信号
の電圧値が含まれる領域に対応したデジタル値がアナロ
グ/デジタル変換結果として取得される。
【0013】具体的に、例えば最小リファレンス電圧値
が0[V]であり最大リファレンス電圧値が3[V]で
あり上記した分割数が6である場合には、一例として、
0[V]より大きく(或いは、0[V]以上)0.5
[V]未満のアナログ信号を“0”値のデジタル信号へ
変換し、0.5[V]以上1[V]未満のアナログ信号
を“1”値のデジタル信号へ変換し、1[V]以上1.
5[V]未満のアナログ信号を“2”値のデジタル信号
へ変換し、1.5[V]以上2[V]未満のアナログ信
号を“3”値のデジタル信号へ変換し、2[V]以上
2.5[V]未満のアナログ信号を“4”値のデジタル
信号へ変換し、2.5[V]以上3[V]未満(或い
は、3[V]以下)のアナログ信号を“5”値のデジタ
ル信号へ変換するといったアナログ/デジタル変換処理
が行われる。また、A/D変換器48により得られるデ
ジタル信号のビット数(有効ビット数)は、例えば4ビ
ット〜10ビット等といった値に固定されている。
【0014】A/D変換器48では、上述のように最小
リファレンス電圧値及び最大リファレンス電圧値に基づ
くアナログ/デジタル変換処理が行われ、これにより、
可変利得増幅器41から入力される(増幅後の)受信信
号がアナログ信号からデジタル信号へ変換されて出力さ
れる。
【0015】なお、参考として、例えば特開平5−30
7833号公報に記載された「圧縮・伸張回路」では、
入力されたアナログ信号を圧縮・伸張して雑音を除去す
るに際して、アナログ信号のレベルに応じてA/D変換
器のリファレンス電圧を変化させることで、入力信号の
レベルの上限を損なうことなく、分解能を向上させてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上記図6に示したような自動利得制御回路では、A/D
変換器48に入力される(増幅後の)受信信号のレベル
が変動してしまうことが生じるため、例えばA/D変換
器48の入力ダイナミックレンジの上限値を超えたレベ
ルの信号が当該A/D変換器48に入力されてしまうこ
とや、例えば当該入力ダイナミックレンジの下限値未満
のレベルの信号が当該A/D変換器48に入力されてし
まうことが発生してしまい、このような場合には、A/
D変換器48のアナログ/デジタル変換性能を十分に活
用することができないため、受信感度性能が劣化してし
まうといった不具合があった。
【0017】ここで、A/D変換器48に入力される
(増幅後の)受信信号のレベルを変動させてしまう原因
としては、例えばフィードバック系の温度特性による温
度に依存した動作状況の変化や、フィードバック系の電
源電圧の変動や、最大電圧検出回路42を構成するため
に使用されるデバイスの特性のバラツキや、基準電圧部
43から出力される基準電圧値のバラツキ等がある。こ
のような原因によって、例えば可変利得増幅器41から
出力される(増幅後の)受信信号の直流レベルや交流振
幅レベルが変動する。
【0018】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、受信信号のレベルを変化させて当該
受信信号の直流レベルと交流振幅レベルとの和を基準レ
ベルに制御し、当該制御した受信信号をアナログ/デジ
タル変換手段によりアナログ信号からデジタル信号へ変
換するに際して、例えば当該制御した受信信号のレベル
に変動が生じた場合であっても、効率的なアナログ/デ
ジタル変換を実現することができる受信機を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る受信機では、次のようにして、受信信
号のレベルを変化させて当該受信信号の直流レベルと交
流振幅レベルとの和を基準レベルに制御し、アナログ/
デジタル変換手段により当該制御した受信信号をアナロ
グ信号からデジタル信号へ変換する。ここで、アナログ
/デジタル変換手段は最小リファレンスレベルと最大リ
ファレンスレベルとの間のレベルのアナログ信号をデジ
タル信号へ変換する。
【0020】すなわち、レベル変化手段が受信信号のレ
ベルを変化させ、レベル変化制御手段がレベル変化後の
受信信号の直流レベルと交流振幅レベルとの和が前記基
準レベルとなるようにレベル変化手段によるレベル変化
を制御し、リファレンスレベル制御手段がレベル変化後
の受信信号の直流レベルの2倍値から前記基準レベルを
減算したレベルをアナログ/デジタル変換手段の最小リ
ファレンスレベルとするとともに前記基準レベルをアナ
ログ/デジタル変換手段の最大リファレンスレベルとす
る。
【0021】ここで、具体的に、前記レベル変化後の受
信信号の直流レベルをαとし、当該受信信号の交流振幅
レベルをAとし、前記基準レベルをVとする。この場
合、当該レベル変化後の受信信号のレベルは(α−A)
〜(α+A)の範囲に収まる。そして、前記レベル変化
制御手段により(α+A)=Vとなるように制御が行わ
れることから、当該レベル変化後の受信信号のレベルは
(2α−V)〜Vの範囲に収まることになる。一方、前
記最小リファレンスレベルは(2α−V)となり、前記
最大リファレンスレベルはVとなる。
【0022】従って、前記制御した受信信号のレベルが
変動してしまうような場合であっても、当該受信信号の
レベル範囲とアナログ/デジタル変換手段の入力ダイナ
ミックレンジ(最小リファレンスレベルと最大リファレ
ンスレベルとの間のレベル範囲)とが一致するため、ア
ナログ/デジタル変換手段の入力ダイナミックレンジを
有効に活用することができ、これにより、効率的なアナ
ログ/デジタル変換を実現することができる。つまり、
上記した具体例を用いて示すと、例えば前記基準レベル
Vや前記直流レベルαや前記交流振幅レベルAが変動し
てしまうような場合であっても、アナログ/デジタル変
換手段により処理される受信信号のレベル範囲と当該ア
ナログ/デジタル変換手段の入力ダイナミックレンジと
が常に一致することになる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、本発明の一実施例に係る無
線受信機に備えられた自動利得制御回路の一例を示して
ある。ここで、同図に示した自動利得制御回路の前段に
は、例えば無線送信機から無線で送信された信号(電
波)を受信して当該無線受信機に取り入れる機能を有し
たアンテナ等の回路群が設けられており、取り入れられ
た信号が当該自動利得制御回路の可変利得増幅器1に入
力される構成となっている。
【0024】また、同図に示した自動利得制御回路の後
段には、例えば無線周波数帯の信号をベースバンド周波
数帯の信号へ変換する周波数変換回路や、例えば受信処
理対象となる周波数成分の信号を抽出するためのフィル
タや、例えば固定的に設定された利得で信号を増幅する
固定(利得)増幅器等の受信処理回路が設けられてお
り、当該自動利得制御回路のアナログ/デジタル変換器
9から出力されるデジタル信号が当該受信処理回路によ
り受信処理される構成となっている。なお、本発明の要
部は受信信号のレベルを制御して当該制御した受信信号
をアナログ/デジタル変換する構成に係るものであるた
め、本例では、無線受信機の他の構成については図示や
詳しい説明を省略する。
【0025】上記図1に示した自動利得制御回路はフィ
ードバックループを用いて構成されており、この自動利
得制御回路には、信号を増幅する可変利得増幅器1と、
交流信号の最大電圧値を検出する最大電圧検出回路2
と、所定の基準電圧値を出力する基準電圧部3と、2つ
の電圧値を比較する比較回路4と、カウント値をアップ
ダウンするアップダウンカウンタ5と、デジタル値をア
ナログ値へ変換するデジタル/アナログ変換器(D/A
変換器)6とが、フィードバックループを用いて受信信
号の電圧値を制御するフィードバック系の構成として備
えられている。
【0026】また、同図に示した自動利得制御回路に
は、信号の直流電圧値を検出する直流(DC)電圧検出
回路7と、2つの電圧値を用いて後述するアナログ/デ
ジタル変換器9の最小リファレンス電圧値及び最大リフ
ァレンス電圧値を生成するリファレンス電圧生成回路8
と、アナログ信号をデジタル信号へ変換するアナログ/
デジタル変換器(A/D変換器)9とが、受信信号をア
ナログ信号からデジタル信号へ変換するアナログ/デジ
タル変換処理系の構成として備えられている。
【0027】なお、以下では、説明の便宜上から、可変
利得増幅器1からA/D変換器9へ出力される(増幅後
の)受信信号の電圧値が(α+A・cosωt)である
とし、基準電圧部3から出力される基準電圧値がVであ
るとして説明を行う。ここで、αは可変利得増幅器1か
らA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受信信号の
直流電圧値に相当し、Aは当該受信信号の交流振幅の電
圧値に相当し、当該Aは正の値であるとする。また、ω
は交流成分の角振動数を示し、tは時刻を示す。
【0028】可変利得増幅器1は、当該無線受信機によ
り受信された信号(例えばアナログの交流信号)を入力
して当該受信信号を増幅し、当該増幅した受信信号の一
部を最大電圧検出回路2及び直流電圧検出回路7へ出力
するとともに、残りの部分をA/D変換器9へ出力する
機能を有している。ここで、可変利得増幅器1による増
幅処理の利得は、後述するように、当該可変利得増幅器
1の利得制御端子に入力される電圧値により制御され
る。なお、本例の自動利得制御回路では、可変利得増幅
器1からA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受信
信号の最大電圧値(α+A)を常に上記した一定の基準
電圧値Vに制御することが行われる。
【0029】最大電圧検出回路2は、可変利得増幅器1
から入力される信号に基づいて、当該可変利得増幅器1
からA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受信信号
の最大電圧値(α+A)を検出し、当該最大電圧値(α
+A)を検出電圧値として比較回路4へ出力する機能を
有している。なお、当該最大電圧値(α+A)は、可変
利得増幅器1からA/D変換器9へ出力される(増幅後
の)受信信号の直流電圧値αと交流振幅電圧値Aとを加
算した直流電圧値となる。
【0030】ここで、本例の最大電圧検出回路2は、例
えば信号の交流振幅の電圧値を検出する交流(AC)振
幅検出回路と、信号の直流電圧値を検出する直流電圧検
出回路とを組合せて構成されており、これら2つの回路
で得られた電圧値の和に基づいて、可変利得増幅器1か
らA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受信信号の
最大電圧値(α+A)を検出する。
【0031】図2には、上記した交流振幅検出回路の構
成例を示してあり、この交流振幅検出回路は、2つの抵
抗R1、R2と、1つのダイオードDと、1つのコンデ
ンサCとから構成されている。そして、この回路では、
一端が接地された抵抗R2やコンデンサCがダイオード
Dの出力端に接続されており、例えば可変利得増幅器1
から入力される信号(交流入力信号)が抵抗R1とダイ
オードDを通過することで、当該入力信号の交流振幅の
電圧値(直流出力信号)が検出される。
【0032】また、上記した直流電圧検出回路は例えば
後述する直流電圧検出回路7と同様に図4に示すような
回路から構成することができる。なお、本例では、最大
電圧検出回路2が可変利得増幅器1からA/D変換器9
へ出力される(増幅後の)受信信号の直流電圧値αと交
流振幅電圧値Aとの両方を検出する回路を有した構成と
したが、例えば最大電圧検出回路2を上記のような交流
振幅検出回路から構成するとともに後述する直流電圧検
出回路7により検出される直流電圧値αを当該最大電圧
検出回路2に入力するようにして、当該最大電圧検出回
路2が自己の回路により検出した交流振幅電圧値Aと前
記入力した直流電圧値αとを加算して比較回路4へ出力
する構成とすることも可能である。
【0033】基準電圧部3は、所定の基準電圧値Vを比
較回路4及びリファレンス電圧生成回路8へ共通の基準
電圧値として出力する機能を有している。比較回路4
は、最大電圧検出回路2から入力される検出電圧値(α
+A)と基準電圧部3から入力される基準電圧値Vとの
大小を比較し、検出電圧値(α+A)が基準電圧値Vよ
り大きい場合にはハイ(Hi)レベルの電圧値(例えば
5Vの電圧値や3Vの電圧値)をアップダウンカウンタ
5へ出力する一方、検出電圧値(α+A)が基準電圧値
Vより小さい場合にはロウ(Lo)レベルの電圧値(例
えば0Vの電圧値)をアップダウンカウンタ5へ出力す
る機能を有している。
【0034】ここで、図3には、比較回路4の構成例を
示してあり、この比較回路4は1つのコンパレータ11
から構成されている。そして、このコンパレータ11で
は、最大電圧検出回路2から出力される検出電圧値(入
力信号)(α+A)と基準電圧値Vとを入力し、これら
の電圧値の比較結果に基づいてハイレベル或いはロウレ
ベルの電圧値(出力信号)をアップダウンカウンタ5へ
出力する。
【0035】なお、本例の比較回路4では、検出電圧値
(α+A)が基準電圧値Vより大きい場合にはハイレベ
ルの電圧値を出力する一方、検出電圧値(α+A)が基
準電圧値Vより小さい場合にはロウレベルの電圧値を出
力する構成としたが、例えばハイレベルとロウレベルと
を逆にして用いることも可能である。
【0036】アップダウンカウンタ5は例えば外部のデ
ジタルクロックから入力されるクロックタイミングに同
期してカウント値をアップさせる(増加させる)ことや
ダウンさせる(減少させる)ことを行う機能を有してお
り、本例では、比較回路4から入力される電圧値がハイ
レベルである場合にはカウント値をダウンさせる一方、
当該電圧値がロウレベルである場合にはカウント値をア
ップさせる機能を有している。また、アップダウンカウ
ンタ5は、このようにしてアップダウンするカウント値
をD/A変換器6へ出力する機能を有している。
【0037】D/A変換器6はアップダウンカウンタ5
からデジタル値として入力されるカウント値をアナログ
直流電圧値へデジタル/アナログ変換し、当該アナログ
直流電圧値を可変利得増幅器1の利得制御端子へ出力す
る機能を有している。なお、このアナログ直流電圧値
は、例えば可変利得増幅器1の利得を制御することが可
能なレベル範囲(例えば可変利得増幅器1の制御電圧値
対利得特性に基づいて上限値や下限値が設定される)の
値となるように調整されている。
【0038】ここで、本例では、アップダウンカウンタ
5のカウント値が大きくなるに従って、可変利得制御増
幅器1の利得制御端子へ出力される電圧値及び当該可変
利得増幅器1の利得が大きくなる構成を用いている。す
なわち、本例のアップダウンカウンタ5では、検出電圧
値(α+A)が基準電圧値Vより大きい場合にはカウン
ト値をダウンさせることにより可変利得増幅器1の利得
を小さくするフィードバック制御を行う一方、検出電圧
値(α+A)が基準電圧値Vより小さい場合にはカウン
ト値をアップさせることにより可変利得増幅器1の利得
を大きくするフィードバック制御を行う。
【0039】以上のようなフィードバック系の構成によ
り、本例の無線受信機では、可変利得増幅器1からA/
D変換器9へ出力される(増幅後の)受信信号の最大電
圧値(α+A)を例えば常に一定の基準電圧値Vに制御
することができる。つまり、本例では、可変利得増幅器
1からA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受信信
号の電圧値が(2α−V)〜Vの範囲に収まるように制
御される。なお、(2α−V)及びVはそれぞれ、(α
+A)=Vとしたときにおける(α−A)及び(α+
A)に相当する。
【0040】また、直流電圧検出回路7は、可変利得増
幅器1から入力される信号に基づいて、当該可変利得増
幅器1からA/D変換器9へ出力される(増幅後の)受
信信号の直流電圧値αを検出し、当該直流電圧値αをリ
ファレンス電圧生成回路8へ出力する機能を有してい
る。ここで、図4には、直流電圧検出回路7の構成例を
示してあり、この直流電圧検出回路7は1つのロウパス
フィルタ(LPF)21から構成されている。このLP
F21では、可変利得増幅器1から入力される信号(交
流信号)を入力し、当該信号の直流電圧値(直流信号)
を検出して出力する。
【0041】リファレンス電圧生成回路8は、直流電圧
検出回路7から入力される直流電圧値αと基準電圧部3
から入力される基準電圧値Vとを用いて例えば加算や減
算の信号処理を行うことにより、当該直流電圧値αの2
倍値から当該基準電圧値Vを減算した電圧値(2α−
V)を最小リファレンス電圧値として生成するととも
に、当該基準電圧値Vと一致する電圧値Vを最大リファ
レンス電圧値として生成し、生成した最小リファレンス
電圧値(2α−V)をA/D変換器9のREF−端子へ
出力するとともに、生成した最大リファレンス電圧値V
をA/D変換器9のREF+端子へ出力する機能を有し
ている。
【0042】なお、本例では、可変利得増幅器1から或
る時刻に出力される(増幅後の)受信信号が後述するA
/D変換器9によりアナログ/デジタル変換処理される
タイミングと、当該受信信号の直流電圧値αに基づいて
生成されるリファレンス電圧値(最小リファレンス電圧
値及び最大リファレンス電圧値)が当該A/D変換器9
のリファレンス電圧入力端子(REF−端子及びREF
+端子)に入力されて当該A/D変換器9により参照さ
れるタイミングとが同期するように、信号処理のタイミ
ングが調整されている。
【0043】ここで、図5(a)には、リファレンス電
圧生成回路8の構成例を示してあり、このリファレンス
電圧生成回路8は、前段に設けられた1つの減算器31
と、当該減算器31の後段に設けられた1つの減算器3
2及び1つの加算器33とから構成されている。そし
て、このリファレンス電圧生成回路8では、前段の減算
器31に前記基準電圧値Vと前記直流電圧値(DCオフ
セット電圧値)αとが入力されることでこれらの差(V
−α)が当該減算器31から後段の減算器32及び加算
器33へ出力され、後段の減算器32に前記直流電圧値
αと当該差(V−α)とが入力されることでこれらの差
(2α−V)が当該減算器32から最小リファレンス電
圧値としてA/D変換器9のREF−端子へ出力され、
後段の加算器32に前記直流電圧値αと前段の減算器3
1からの差(V−α)とが入力されることでこれらの和
Vが当該加算器33から最大リファレンス電圧値として
A/D変換器9のREF+端子へ出力される。
【0044】なお、上記した減算器31、32は、例え
ば同図(b)に示されるように、演算増幅器(オペアン
プ)34と複数(本例では、4つ)の抵抗R11〜R1
4とから構成されており、一方の入力端N1により入力
した電圧値から他方の入力端N2により入力した電圧値
を減算する機能を有している。同様に、上記した加算器
33は、例えば同図(c)に示されるように、演算増幅
器(オペアンプ)35と複数(本例では、4つ)の抵抗
R21〜R24とから構成されており、2つの入力端N
3、N4により入力した2つの電圧値を加算する機能を
有している。
【0045】A/D変換器9は、REF−端子に入力さ
れる最小リファレンス電圧値(2α−V)が下限値とな
るとともにREF+端子に入力される最大リファレンス
電圧値Vが上限値となる入力ダイナミックレンジで、可
変利得増幅器1から入力される(増幅後の)受信信号を
アナログ信号からデジタル信号へ変換して出力する機能
を有している。つまり、A/D変換器9では、2つのリ
ファレンス電圧入力端子(REF−端子及びREF+端
子)に印加される2つの電圧値により入力ダイナミック
レンジが決定され、具体的には、REF−端子に入力さ
れる最小リファレンス電圧値(2α−V)とREF+端
子に入力される最大リファレンス電圧値Vとの間の電圧
値を有するアナログ信号がデジタル信号へ変換されるこ
とになる。
【0046】以上のようなアナログ/デジタル変換処理
系の構成により、本例の無線受信機では、可変利得増幅
器1からA/D変換器9に入力される(増幅後の)受信
信号の電圧値がフィードバック系により収束させられる
場合に、当該受信信号の電圧値の範囲(2α−V)〜V
と当該A/D変換器9の入力ダイナミックレンジ(2α
−V)〜Vとを一致させることができる。
【0047】従って、本例の無線受信機では、例えば温
度特性や、電源電圧の変動や、最大電圧検出回路2の交
流振幅検出回路等を構成するために使用されるデバイス
の特性のバラツキや、基準電圧値Vのバラツキ等によっ
て可変利得増幅器1からA/D変換器9に入力される
(増幅後の)受信信号の直流電圧値αや交流振幅電圧値
Aが変動してしまうような場合であっても、上述のよう
にA/D変換器9には常に最適な電圧値状態でアナログ
/デジタル変換処理対象となる受信信号が入力されるこ
とから、当該A/D変換器9の入力ダイナミックレンジ
を有効に活用することができ、これにより、効率的なア
ナログ/デジタル変換処理を実現することができる。
【0048】ここで、具体的な数値を用いて、上記した
本例の効果を示す。具体的な数値として、例えば上記し
た基準電圧値V=+2.0[V]であるとし、上記した
直流電圧値αは本例の自動利得制御回路に使用されてい
る可変利得増幅器1に固有な直流電圧値(DCオフセッ
ト電圧値)であってα=+1.5[V]であるとする。
この場合、上記した交流振幅電圧値A=0.5[V]と
なるようにフィードバック制御され、最終的には、可変
利得増幅器1からA/D変換器9へは前記直流電圧値+
1.5[V]を有する直流成分に当該フィードバック制
御された交流振幅電圧値0.5[V]を有する交流成分
(−0.5[V]〜+0.5[V]の範囲で電圧値が変
化する成分)が重畳された信号が入力される。
【0049】すると、この場合には、+1.0[V]〜
+2.0[V]の範囲で電圧値が変化する受信信号がA
/D変換器9にアナログ/デジタル変換処理対象として
入力されることになる。一方、この場合、A/D変換器
9のREF−端子に入力される最小リファレンス電圧値
(2α−V)=+1.0[V]となるとともに、当該A
/D変換器9のREF+端子に入力される最大リファレ
ンス電圧値V=+2.0[V]となり、当該A/D変換
器9のダイナミックレンジがアナログ/デジタル変換処
理対象となる上記した入力信号の電圧値範囲と一致す
る。
【0050】次に、例えばデバイスの特性のバラツキ等
によって前記基準電圧値V=+1.9[V]に変動する
とともに前記直流電圧値α=+1.6[V]に変動した
場合を考える。この場合、上記した交流振幅電圧値A=
0.3[V]となるようにフィードバック制御され、最
終的には、可変利得増幅器1からA/D変換器9へは前
記直流電圧値+1.6[V]を有する直流成分に当該フ
ィードバック制御された交流振幅電圧値0.3[V]を
有する交流成分(−0.3[V]〜+0.3[V]の範
囲で電圧値が変化する成分)が重畳された信号が入力さ
れることになる。
【0051】すると、この場合には、+1.3[V]〜
+1.9[V]の範囲で電圧値が変化する受信信号がA
/D変換器9にアナログ/デジタル変換処理対象として
入力されることになる。一方、この場合、A/D変換器
9のREF−端子に入力される最小リファレンス電圧値
(2α−V)=+1.3[V]となるとともに、A/D
変換器9のREF+端子に入力される最大リファレンス
電圧値V=+1.9[V]となり、このように当該A/
D変換器9に入力される信号の電圧値が変動した場合で
あっても、当該A/D変換器9の入力ダイナミックレン
ジを最適化して当該入力信号の電圧値範囲と一致させる
ことができる。
【0052】ここで、本例では、A/D変換器9が上記
した最小リファレンス電圧値(2α−V)と上記した最
大リファレンス電圧値Vとの間の電圧値のアナログ信号
をデジタル信号へ変換する機能により、本発明に言うア
ナログ/デジタル変換手段が構成されている。
【0053】また、本例では、可変利得増幅器1が受信
信号の電圧値を変化させる機能により、本発明に言うレ
ベル変化手段が構成されている。なお、本例では、1つ
の可変利得増幅器1により受信信号の電圧値を変化させ
る構成としたが、例えば複数の増幅器を組合せた構成を
用いることや、例えば減衰器(可変減衰器や固定減衰
器)を利用した構成を用いること等も可能である。
【0054】また、本例では、フィードバック系を構成
する最大電圧検出回路2や基準電圧部3や比較回路4や
アップダウンカウンタ5やD/A変換器6から成る回路
が前記電圧値変化後の受信信号の直流電圧値αと交流電
圧値Aとの和が上記した基準電圧値Vとなるように可変
利得増幅器1による電圧値変化(本例では、具体的に
は、可変利得増幅器1の利得)を制御する機能により、
本発明に言うレベル変化制御手段が構成されている。
【0055】また、本例では、アナログ/デジタル変換
処理系を構成する直流電圧検出回路2や基準電圧部3や
リファレンス電圧生成回路8から成る回路が前記電圧値
変化後の受信信号の直流電圧値αの2倍値から前記基準
電圧値Vを減算した電圧値(2α−V)をA/D変換器
9の最小リファレンス電圧値とするとともに、前記基準
電圧値Vを当該A/D変換器9の最大リファレンス電圧
値とする機能により、本発明に言うリファレンスレベル
制御手段が構成されている。なお、本例では、本発明に
言うレベルとして電圧値を用いたが、例えば電力値や電
流値等を用いることも可能である。
【0056】ここで、本発明に係る受信機の構成として
は、必ずしも本例に示したものに限られず、例えばフィ
ードバック系の構成やアナログ/デジタル変換処理系の
構成等としても種々な構成が用いられてもよい。一例と
して、本発明に係る受信機により行われる各種の処理と
しては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウ
エア資源においてプロセッサがROMに格納された制御
プログラムを実行することにより制御される構成を用い
ることもでき、また、例えば当該処理を実行するための
各機能手段を独立したハードウエア回路として構成する
こともできる。
【0057】また、本発明は上記の制御プログラムを格
納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM
等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体として
把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体か
らコンピュータに入力してプロセッサに実行させること
により、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0058】また、本発明に係る受信機は、例えばTD
MA方式やFDMA方式やCDMA方式等といった種々
な通信方式を用いた分野に適用可能なものであるが、受
信機により受信信号のレベル(例えば振幅値等)を一定
の目標値に制御することは、複数の異なる拡散符号によ
りキャリアを多重化するCDMA方式を用いた無線通信
では特に重要である。これは、CDMA受信機では、例
えば受信信号と希望の拡散符号との相関ピークが検出さ
れるタイミングに基づいて当該拡散符号に対応する逆拡
散データを復調することを行うが、もしも受信信号の振
幅値がフェージング等により変動したままだと相関ピー
クを正確に検出することができなくなってしまうからで
ある。
【0059】また、CDMA方式を用いた無線通信では
拡散符号により広帯域に拡散した信号を通信することか
ら、受信信号中の各拡散符号に対応する信号成分は小さ
くなり、受信信号の振幅値を大きく増幅することが必要
となる場合がある。ここで、好ましい態様として示した
本例の受信機に備えられたフィードバック系の構成で
は、例えば可変利得増幅器を多段に接続して自動利得制
御範囲を拡大することが容易に実現され、このことは上
記のようなCDMA方式を用いた無線通信において非常
に有効であり、例えばW−CDMA方式のように大きな
ダイナミックレンジを必要とする通信方式を用いる場合
に特に大きな効果を奏することができる。
【0060】また、本発明に係る受信機は、例えば基地
局装置や移動局装置等といった種々な装置に適用するこ
とが可能であり、また、必ずしも信号を受信する機能の
みを有する装置ばかりでなく、例えば信号を送受信する
機能を有する通信装置にも適用可能なものである。ま
た、本発明に係る受信機は例えば有線で信号を受信する
装置に適用することも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る受信
機によると、受信信号のレベルを変化させて当該受信信
号の直流レベルと交流振幅レベルとの和を基準レベルに
制御し、最小リファレンスレベルと最大リファレンスレ
ベルとの間のレベルのアナログ信号をデジタル信号へ変
換するアナログ/デジタル変換手段により当該制御した
受信信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換するに
際して、レベル変化後の受信信号の直流レベルの2倍値
から前記基準レベルを減算したレベルをアナログ/デジ
タル変換手段の最小リファレンスレベルとするとともに
前記基準レベルをアナログ/デジタル変換手段の最大リ
ファレンスレベルとするようにアナログ/デジタル変換
手段のリファレンスレベルを制御するようにしたため、
例えば前記レベル変化後の受信信号のレベルが変動して
しまうような場合であっても、効率的なアナログ/デジ
タル変換を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る受信機に備えられる自
動利得制御回路の一例を示す図である。
【図2】交流振幅検出回路の構成例を示す図である。
【図3】比較回路の構成例を示す図である。
【図4】直流電圧検出回路の構成例を示す図である。
【図5】リファレンス電圧生成回路の構成例を示す図で
ある。
【図6】受信機に備えられる自動利得制御回路の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1・・可変利得増幅器、 2・・最大電圧検出回路、
3・・基準電圧部、4・・比較回路、 5・・アップダ
ウンカウンタ、6・・デジタル/アナログ変換器、 7
・・直流電圧検出回路、8・・リファレンス電圧生成回
路、 9・・アナログ/デジタル変換器、11・・コン
パレータ、 21・・LPF、 31、32・・減算
器、33・・加算器、 34、35・・演算増幅器、R
1、R2、R11〜R14、R21〜R24・・抵抗、
D・・ダイオード、C・・コンデンサ、 N1〜N4
・・入力端、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号のレベルを変化させて当該受信
    信号の直流レベルと交流振幅レベルとの和を基準レベル
    に制御し、最小リファレンスレベルと最大リファレンス
    レベルとの間のレベルのアナログ信号をデジタル信号へ
    変換するアナログ/デジタル変換手段により当該制御し
    た受信信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換する
    受信機であって、 受信信号のレベルを変化させるレベル変化手段と、 レベル変化後の受信信号の直流レベルと交流振幅レベル
    との和が前記基準レベルとなるようにレベル変化手段に
    よるレベル変化を制御するレベル変化制御手段と、 レベル変化後の受信信号の直流レベルの2倍値から前記
    基準レベルを減算したレベルをアナログ/デジタル変換
    手段の最小リファレンスレベルとするとともに前記基準
    レベルをアナログ/デジタル変換手段の最大リファレン
    スレベルとするリファレンスレベル制御手段と、 を備えたことを特徴とする受信機。
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