JP2003145262A - ダイカスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理方法 - Google Patents

ダイカスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理方法

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JP2003145262A
JP2003145262A JP2001346432A JP2001346432A JP2003145262A JP 2003145262 A JP2003145262 A JP 2003145262A JP 2001346432 A JP2001346432 A JP 2001346432A JP 2001346432 A JP2001346432 A JP 2001346432A JP 2003145262 A JP2003145262 A JP 2003145262A
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JP
Japan
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casting
die
die casting
temperature
injection
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Application number
JP2001346432A
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English (en)
Inventor
Masaji Kawakami
正司 川上
Yoichiro Hayashi
陽一郎 林
Yoichi Nosaka
洋一 野坂
Yasunaga Hirako
康永 平子
Akinori Saito
昭典 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイカストマシンの射出状態だけでなく鋳造
にかかわるすべての因子を、周辺機器も含めて管理する
ダイカスト鋳造システムを提供する。 【解決手段】 射出圧力計測手段301、射出速度計測
手段302、高速切替位置検出手段303、射出完了位
置検出手段304、金型温度計測手段305、溶湯温度
計測手段306、スリーブ温度計測手段307によって
それぞれ検出または計測される射出圧力、射出速度、高
速切替位置、射出完了位置、スリーブ温度、金型温度お
よび溶湯温度を、鋳造条件監視装置300が実測値とし
て収集するとともに、上記実測値に対応する項目の設定
値をあらかじめ記録しておき、実測値とともに表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、家電、電
子産業または産業機械や建築・玩具などの広範な産業に
おける部品製造に用いられるダイカスト鋳造の品質管理
および鋳造条件の管理を行うダイカスト鋳造システムお
よびダイカスト製品品質管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在においては、ダイカストマシンには
ホットチャンバマシンとコールドチャンバマシンの2種
類があって、一般に亜鉛合金、すず合金、鉛合金などは
ホットチャンバマシンを用いて鋳造され、アルミニウム
合金、マグネシウム合金、銅合金などは主としてコール
ドチャンバマシンで鋳造されている。また、最近は鉄も
多少コールドチャンバマシンで鋳造されている。
【0003】図9は、コールドチャンバマシンの一例を
示した側面一部破断図である。図9に示すダイカストマ
シン100において、101はリンクハウジング、10
2は可動ダイプレート、103は固定ダイプレート、1
04は抜き型プレスシリンダ、105はタイバ、106
は押出ロッド、111はスリーブ、112は射出プラン
ジャチップ、113は射出プランジャロッド、114は
射出プランジャロッドカップリング、115は射出ピス
トンロッド、116は射出シリンダを示す。
【0004】コールドチャンバマシンは、ダイカストマ
シンの近くに保温炉をおき、炉に保温されている溶融合
金を、ひしゃくまたは自動給湯装置でメタルスリーブ
(コールドチャンバ)に供給し、射出プランジャで溶湯
を金型に圧入することでダイカスト製品を得る機械であ
る。
【0005】一般的なダイカスト鋳造工程は、金型の洗
浄→離型剤の塗布→型締め→給湯→圧入→凝固→型開き
→押出し→製品の取出しを1サイクルとして行なわれ
る。特に、近年のコールドチャンバマシンでは、後述す
るホットチャンバマシンと同様に、金型の洗浄、離型剤
の塗布および給湯をもエアブロー装置、離型剤噴霧装置
および自動給湯装置でそれぞれ自動的に行なわれてお
り、鋳造1サイクルが完全に自動制御で実現されてい
る。
【0006】図10は、ホットチャンバマシンの一例を
示した側面一部破断図である。なお、図9と共通する部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。図10
に示すダイカストマシン200において、211は溶湯
を金型の湯道へと導くためのノズル、212はグースネ
ックチップ、213はグースネック、214は射出シリ
ンダ、215は射出フレーム、216は射出プランジャ
ロッドカップリング、217は射出プランジャロッド、
218は射出プランジャチップ、219はスリーブ、2
20は溶解炉ポットを示す。
【0007】ホットチャンバマシンは、保温炉を機械の
一部にもち、炉内において溶解炉ポット220に溶解し
た合金を射出プランジャチップ218で、グースネック
213内のスリーブ219を通して、ダイカストマシン
に取り付けた金型に圧入する機械である。
【0008】図10に示すようにホットチャンバマシン
では、グースネックやノズルがあり、直立方向にタイバ
で取り付けられている。また、ホットチャンバマシンで
は、射出プランジャ速度は一定速度で作動するように制
御されるが、コールドチャンバマシンでは初期は低速で
移動し、低高速切替位置から射出プランジャが高速で作
動するように制御される。この切替位置は、スリーブ内
の溶湯が金型内の湯口に到着後高速射出するようにリミ
ットスイッチを移動させることで調節される。さらにコ
ールドチャンバマシンでは、溶湯が金型のキャビティに
充填し終えるのと同時に鋳造圧力を昇圧している。
【0009】以上に説明したコールドチャンバマシンお
よびホットチャンバマシンは、自動制御を可能としてい
るものの、射出速度、溶湯温度、金型温度等のような数
多くの制御パラメータを監視および設定する必要があ
り、通常はそれら自動制御を統括する中央制御装置を併
用して、一つのダイカストユニット(一種類のダイカス
ト製品を製造するために必要なすべての機器から構成さ
れるシステム)を形成している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
現場では、上記した制御パラメータや鋳造条件を決定す
る設定値等の実測は、ダイカストマシンを製造するメー
カによって開発された計測装置を使用しており、それら
計測装置の目的が、ダイカストマシンの状態や射出状態
の計測であったため、それらの計測値に各ショットのダ
イカスト成形品の品質を関連付けて管理できるようにな
っていなかった。逆に言えば、品質を管理するのに必要
な計測が十分に行なわれていなかった。そのため、上記
した計測装置による実測値は、ダイカストマシンとセッ
トで使用される監視装置において、ダイカストマシンが
正常に作動しているか否かを確認するためにのみ使われ
てきた。
【0011】また、ダイカスト鋳造(ここではチクソモ
ールディング法等の金属射出成形法も含む)は、ダイカ
ストマシンに金型を取り付け、併せて溶解炉、給湯装
置、離型剤噴霧装置、取出しロボット、抜き型プレス、
インゴット予熱投入機、金型温度調節装置等を連動させ
て動かすことを特徴とするが、これらの設定条件や稼動
条件についてもダイカスト製造メーカから提供される上
記監視装置では扱っていなかった。
【0012】特に、実際のダイカスト鋳造においては、
各ショットの品質と射出状態、さらに言えば金型、溶湯
温度、ノズル温度、スリーブ温度のみならず周辺機器の
設定・稼動状態すべての因子との相関を解析することが
必要である。従来、こうした必要性に応じ、鋳造状態を
総合的に計測・監視する監視装置は開発されていなかっ
た。
【0013】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、ダイカストマシンを実際に稼動させ成形品の品質を
管理する観点に立ち、ダイカストマシンの射出状態だけ
でなく鋳造にかかわるすべての因子を、周辺機器も含め
て管理するとともに、各ショットの鋳造成形品の品質情
報をダイカストマシン前で入力することができるダイカ
スト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理方法を
提供することを目的とする。
【0014】また、多数の管理項目に対しポカよけ等の
人為的ミスを防ぐ信号や警報、NG品の自動排出、機械
停止等の機能を有したダイカスト鋳造システムおよびダ
イカスト製品品質管理方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、前
記ダイカストマシンの射出プランジャの射出圧力を計測
する射出圧力計測手段と、前記射出プランジャの射出速
度を計測する射出速度計測手段と、前記射出プランジャ
の速度が所定の高速度に切り替わった位置を検出する高
速切替位置検出手段と、前記射出プランジャの射出完了
時の位置を検出する射出完了位置検出手段と、前記射出
プランジャのスリーブの温度を計測するスリーブ温度計
測手段と、前記金型の温度を計測する金型温度計測手段
と、前記溶湯の温度を計測する溶湯温度計測手段と、少
なくとも前記各手段によって検出または計測される射出
圧力、射出速度、高速切替位置、射出完了位置、スリー
ブ温度、金型温度および溶湯温度について、それぞれの
設定値を記録するとともに、記録された設定値と前記各
手段による実測値とを表示する鋳造条件監視手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0016】また、請求項2にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造を
自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、前記
ダイカストマシンの射出プランジャの射出圧力を計測す
る射出圧力計測手段と、前記射出プランジャの射出速度
を計測する射出速度計測手段と、溶湯を金型の湯道へと
導くためのノズルの温度を計測するノズル温度計測手段
と、前記射出プランジャのスリーブの温度を計測するス
リーブ温度計測手段と、前記金型の温度を計測する金型
温度計測手段と、前記溶湯の温度を計測する溶湯温度計
測手段と、少なくとも前記各手段によって検出または計
測される射出圧力、射出速度、ノズル温度、スリーブ温
度、金型温度および溶湯温度について、それぞれの設定
値を記録するとともに、記録された設定値と前記各手段
による実測値とを表示する鋳造条件監視手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0017】また、請求項3にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、上記した発明において、鋳造された製品の品
質情報を鋳造ショットごとに入力し、鋳造ショットごと
に前記各手段によって検出または計測された実測値と、
前記品質情報とを対応付けて管理する品質管理手段を備
えたことを特徴としている。
【0018】また、請求項4にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、上記した発明において、前記鋳造条件監視手
段が、少なくとも前記各手段の検出対象または計測対象
について、それぞれの設定値の記録と上限値および下限
値の設定を行なうとともに、記録された基準値と設定さ
れた上限値および下限値と前記各手段による実測値とを
表示し、当該実測値が前記上限値および前記下限値で定
まる範囲から外れた際に、当該実測値に対応する製品が
不良品である旨を表示することを特徴としている。
【0019】また、請求項5にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、上記した発明において、前記鋳造条件監視手
段が、さらに、前記実測値が前記上限値および前記下限
値で定まる範囲から外れた回数が所定数を越えた際に、
警告表示を行なうことを特徴としている。
【0020】また、請求項6にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造を
自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、溶湯
の原料となるインゴットを予熱するインゴット予熱炉
と、前記インゴットを溶解して溶湯を生成する溶解炉
と、金型に離型剤を塗布するための離型剤噴霧装置と、
前記金型の温度を調節する金型温度調節装置と、中子を
含めた複数の金型を整列および供給するパーツフィーダ
と、鋳造された製品を金型から押し出す抜き型プレス
と、押し出された金型の取り出しと金型内への中子の取
り付けおよび取り外しとを行なう取出しロボットと、前
記ダイカストマシンのスリーブを加熱するスリーブヒー
タとをそれぞれ制御するための設定条件の記録と稼動状
況の検知を行なう稼動状況監視手段を備えたことを特徴
としている。
【0021】また、請求項7にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、上記した発明において、前記稼動状況監視手
段が、さらに前記溶湯を前記ダイカストマシンのスリー
ブに供給する給湯装置を制御するための設定条件の記録
と稼動状況の検知を行なうことを特徴としている。
【0022】また、請求項8にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造を
自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、溶湯
の原料となるインゴットを予熱するインゴット予熱炉の
温度を計測する予熱炉温度計測手段と、前記インゴット
を溶解して溶湯を生成する溶解炉の温度を計測する溶解
炉温度計測手段と、金型に離型剤を塗布するための離型
剤噴霧装置の離型剤噴霧量を計測する離型剤噴霧量計測
手段と、中子を整列および供給するパーツフィーダの温
度を計測するパーツフィーダ温度計測手段と、溶湯の酸
化を防止するための溶解炉に投入されるカバーガスの流
量を検出するガス検出手段と、金型等を冷却する冷却水
の流量を検出する冷却水フロー検出手段と、金型の清掃
等を行なうためのエアの吹き付け量を検出するエアブロ
ー検出手段と、少なくとも前記各手段によって計測また
は検出される予熱炉温度、溶解炉温度、離型剤噴霧量、
カバーガス流量、冷却水流量およびエア吹き付け量につ
いて、それぞれの設定値を記録するとともに、記録され
た設定値と前記各手段による実測値とを表示する鋳造周
辺条件監視手段と、を備えたことを特徴としている。
【0023】また、請求項9にかかるダイカスト鋳造シ
ステムは、上記した発明において、前記溶湯を前記ダイ
カストマシンのスリーブに供給する給湯装置の給湯量お
よび給湯温度を計測する給湯温度計測手段を備え、前記
鋳造周辺条件監視手段が、前記給湯温度計測手段によっ
て計測される給湯量および給湯温度の設定値を記録する
とともに、記録された設定値と前記給湯温度計測手段に
よる実測値とを表示することを特徴としている。
【0024】また、請求項10にかかるダイカスト鋳造
システムは、上記した発明において、前記鋳造周辺条件
監視手段が、少なくとも前記各手段によって計測または
検出される予熱炉温度、溶解炉温度、給湯量、給湯温
度、離型剤噴霧量、カバーガス流量、冷却水流量および
エア吹き付け量について、それぞれの設定値の記録と上
限値および下限値の設定を行なうとともに、記録された
基準値と設定された上限値および下限値と前記各手段に
よる実測値とを表示し、当該実測値が前記上限値および
前記下限値で定まる範囲から外れた際に、警告表示を行
なうことを特徴としている。
【0025】また、請求項11にかかるダイカスト鋳造
システムは、上記した発明において、前記鋳造周辺条件
監視手段が、さらに、前記実測値が前記上限値および前
記下限値で定まる範囲から外れた回数が所定数を越えた
際に、警告表示を行なうことを特徴としている。
【0026】また、請求項12にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、前
記ダイカスト鋳造システムを構成する消耗品について、
少なくとも、前記ダイカストマシンのスリーブ、射出プ
ランジャおよび固定ブッシュと、射出プランジャリング
等の各種リング部品と、溶湯を金型の湯道へと導くため
のノズルと、前記スリーブから前記ノズルへと溶湯を導
くためのグースネックと、金型と、溶湯の原料となるイ
ンゴットを溶解する溶解炉ポットと、前記インゴットを
前記溶解炉に投入するための投入機の各摺動部品と、の
いくつかまたはすべてに対し、それぞれ使用開始日、検
査期間および交換期間を設定するとともに、当該検査期
間または交換期間に達した際に、その旨を示す信号を出
力する消耗品保守管理手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0027】また、請求項13にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、ダ
イカスト鋳造工程に用いられる消耗品について、少なく
とも、熱媒体油と、離型剤と、潤滑油と、作動油とに対
し、それぞれ使用開始日、検査期間および交換期間を設
定するとともに、当該検査期間または交換期間に達した
際に、その旨を示す信号を出力する消耗品保守管理手段
を備えたことを特徴としている。
【0028】また、請求項14にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、前
記ダイカスト鋳造システムを構成する機器について、少
なくとも、前記ダイカストマシンと、溶湯を前記ダイカ
ストマシンのスリーブに供給する給湯装置とに対し、そ
れぞれ使用開始日および検査期間を設定するとともに、
当該検査期間に達した際に、その旨を示す信号を出力す
る消耗品保守管理手段を備えたことを特徴としている。
【0029】また、請求項15にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、前
記ダイカスト鋳造システムを構成する各機器についての
動作設定条件を監視するとともに、当該動作設定条件
が、あらかじめ設定された初期設定条件と異なる設定を
示す場合に、前記ダイカストマシンの始動を行なわない
旨の信号を出力する鋳造機器監視手段を備えたことを特
徴としている。
【0030】また、請求項16にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、請
求項1〜5に記載のダイカストマシンおよび各手段を複
数組備えるとともに、通信回線を介して各鋳造条件監視
手段から前記設定値および前記実測値の情報を受信する
とともに、当該設定値が金型ごとに固有の設定値となる
ように各鋳造条件監視手段に対して新たな設定値の情報
を送信するホストコンピュータを具備し、各鋳造条件監
視手段は、前記ホストコンピュータから受信した情報に
基づいて、前記設定値を変更することを特徴としてい
る。
【0031】また、請求項17にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、請
求項6または7に記載のダイカストマシンおよび各手段
を複数組備えるとともに、通信回線を介して各稼動状況
監視手段から前記設定条件および前記稼動状況の情報を
受信して統括的に管理するホストコンピュータを具備し
たことを特徴としている。
【0032】また、請求項18にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、請
求項8〜11のいずれか一つに記載のダイカストマシン
および各手段を複数組備えるとともに、通信回線を介し
て各鋳造周辺条件監視手段から前記基準値、前記上限
値、下限値および前記実測値の情報を受信するととも
に、当該基準値、当該上限値および当該下限値が金型ご
とに固有の値となるように各鋳造周辺条件監視手段に対
して新たな基準値、上限値および下限値の情報を送信す
るホストコンピュータを具備し、各鋳造周辺条件監視手
段は、前記ホストコンピュータから受信した情報に基づ
いて、前記設定値を変更することを特徴としている。
【0033】また、請求項19にかかるダイカスト鋳造
システムは、ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳造
を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、請
求項12、13または14に記載のダイカストマシンお
よび各手段を複数組備えるとともに、通信回線を介して
各消耗品保守管理手段から前記使用開始日、前記検査期
間および前記交換期間の情報を受信して統括的に管理す
るホストコンピュータを具備したことを特徴としてい
る。
【0034】また、請求項20にかかるダイカスト製品
品質管理方法は、鋳造された製品の品質情報と、ダイカ
スト鋳造システムを構成する各機器の動作設定条件およ
び稼動状況を収集する第1のステップと、収集された品
質情報と、動作設定条件および稼動状況との相関を統計
的手法(判別分析)により導き出す第2のステップと、
前記相関に基づいて、複数の動作設定条件および稼動状
況のうち優先的に改善すべき動作設定条件または稼動状
況を導き出す第3のステップと、を含んだことを特徴と
している。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるダイカス
ト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理方法の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0036】(実施の形態1)まず、実施の形態1にか
かるダイカスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質
管理方法について説明する。実施の形態1にかかるダイ
カスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理方法
は、鋳造品質に影響する計測可能な全ての因子、および
ダイカストマシンおよび周辺機器の設定条件、稼動条件
を鋳造品質および生産性管理に必要なデータとして扱う
ことを特徴としている。また、ショットごとの品質情報
について、作業者がダイカストマシン前にて入力できる
ことも特徴としている。
【0037】図1は、実施の形態1にかかるダイカスト
鋳造システムの概略構成を示すブロック図である。図1
に示すダイカスト鋳造システム120は、図9にコール
ドチャンバマシンとして示したダイカストマシン100
と、ダイカストマシン100による鋳造時の種々の鋳造
パラメータを計測する種々の計測手段(射出圧力計測手
段301、射出速度計測手段302、高速切替位置検出
手段303、射出完了位置検出手段304、金型温度計
測手段305、スリーブ温度計測手段307)とを備え
て構成される。
【0038】ここで、射出圧力計測手段301は、射出
プランジャの圧力を計測する手段であり、圧力センサが
用いられる。また、射出速度計測手段302は、射出プ
ランジャの射出速度を計測する手段であり、プランジャ
に施した磁気スケールによってプランジャの位置を読み
取ることで速度を算出する。高速切替位置検出手段30
3は、射出プランジャがあらかじめ設定した低速度から
高速度へと切り替わる際の位置を検出する手段であり、
射出速度計測手段302と同様なセンサが用いられる。
射出完了位置検出手段304は、射出プランジャが射出
を完了した位置(ビスケット厚に相当する。)を検出す
る手段であり、射出速度計測手段302と同様なセンサ
が用いられる。金型温度計測手段305は、金型の温度
を計測する手段であり、温度センサが用いられる。ま
た、スリーブ温度計測手段307は、スリーブ111の
温度を計測する手段であり、温度センサが用いられる。
【0039】これら計測手段によって検出または計測さ
れた結果、すなわち射出圧力、射出速度、高速切替位
置、射出完了位置、スリーブ温度、金型温度および溶湯
温度は、鋳造条件監視装置300に入力される。鋳造条
件監視装置300は、上記した各計測手段によって検出
または計測される各パラメータについて、あらかじめ設
定した設定値を記録しており、それら設定値を上記各計
測手段による実測値とともに表示器上に表示する。
【0040】特に、鋳造条件監視装置300は、上記各
計測手段についての設定値として、上限値と下限値を定
めており、実測値がそれら上限値と下限値で定まる範囲
を1度または所定回数超えた際に、上記した表示器にそ
の旨を示す警告表示を行なう。
【0041】また、図1においては、一連のダイカスト
鋳造に必要な周辺機器(インゴット予熱炉311、溶解
炉312、給湯装置313、離型剤噴霧装置314、エ
アブロー装置315、パーツフィーダ317、取出しロ
ボット316、製品排出シュート318、スリーブヒー
タ319、金型温度調節装置320)も示されている。
ここで、インゴット予熱炉311は、溶湯の原料となる
インゴットを予熱する装置である。溶解炉312は、イ
ンゴット予熱炉311から受け取ったインゴットを溶解
して溶湯を生成する装置である。給湯装置313は、溶
解炉312で生成された溶湯をサイホンを介してダイカ
ストマシン100のスリーブ111に供給する装置であ
る。離型剤噴霧装置314は、金型に離型剤を塗布する
装置である。エアブロー装置315は、金型に高圧のエ
アーを吹き付けることで金型の清掃を行なう装置であ
る。パーツフィーダ317は、中子(インサート品)を
整列および供給する装置である。取出しロボット316
は、抜き型プレス321によって押し出された金型の取
り出しと金型内への中子の取り付けおよび取り外しを行
なうロボットである。製品排出シュート318は、取出
しロボットによって取り出された製品を所定の容器やベ
ルトコンベア上に移送する装置である。
【0042】また、金型温度調節装置320は、金型を
熱媒体や冷却水によって加熱または冷却する装置であ
り、特に、上記した金型温度計測手段305によって計
測された結果をフィードバック制御値として入力してい
る。また、スリーブヒータ319は、図9に示したスリ
ーブ111を加熱する装置であり、特に、上記したスリ
ーブ温度計測手段307によって計測された結果をフィ
ードバック制御値として入力している。
【0043】上記したインゴット予熱炉311、溶解炉
312、給湯装置313、離型剤噴霧装置314、パー
ツフィーダ317、取出しロボット316、スリーブヒ
ータ319および金型温度調節装置320は、稼動状況
監視装置310によってそれら各装置の制御設定条件を
記録されるとともに、稼動状況の検知が行なわれる。
【0044】さらに、図1において、333はインゴッ
ト予熱炉311の予熱温度を計測する予熱炉温度計測手
段、331は溶解炉312の温度を計測する溶解炉温度
計測手段、332は溶湯の酸化を防止するための溶解炉
312に投入されるカバーガスの流量を検出するガス検
出手段、334は給湯装置の給湯量および給湯温度を計
測する給湯温度計測手段、335は離型剤噴霧装置31
4の離型剤噴霧量を計測する離型剤噴霧量計測手段、3
36はエアブロー装置336のエアの吹き付け量を検出
するエアブロー検出手段、337はパーツフィーダ31
7の温度を計測するパーツフィーダ温度計測手段、33
8は金型等を冷却する冷却水の流量を検出する冷却水フ
ロー検出手段を示している。
【0045】これら各手段によって計測または検出され
る予熱炉温度、溶解炉温度、離型剤噴霧量、カバーガス
流量、給湯量、給湯温度、冷却水流量およびエア吹き付
け量は、鋳造周辺条件監視装置330に入力される。鋳
造周辺条件監視装置330は、上記した各手段によって
検出または計測される各パラメータについて、あらかじ
め設定した設定値を記録しており、それら設定値を上記
各手段による実測値とともに表示器上に表示する。
【0046】特に、鋳造周辺条件監視装置330は、上
記各手段についての設定値として、上限値と下限値を定
めており、実測値がそれら上限値と下限値で定まる範囲
を1度または所定回数超えた際に、上記した表示器にそ
の旨を示す警告表示を行なう。
【0047】上記した鋳造条件監視装置300、稼動状
況監視装置310および鋳造周辺条件監視装置330
は、鋳造機器監視装置350に接続されており、鋳造機
器監視装置350は、鋳造条件監視装置300、稼動状
況監視装置310および鋳造周辺条件監視装置330
は、鋳造機器監視装置350から上記各設定値(動作条
件)について現在の内容を取得し、その動作条件が、あ
らかじめ設定された初期設定条件と異なる設定値を示す
場合に、その旨を示す警告を図示しない表示器に表示す
る。特に、鋳造機器監視装置350は、ダイカストマシ
ン100またはダイカスト鋳造システム120による鋳
造工程を統括的に制御する制御装置(図示せず)に接続
されており、上記した警告の表示が行なわれている場合
には、操作者が鋳造の開始を指示したとしても、上記し
た制御装置に対し始動を行なわない旨の信号を出力す
る。
【0048】また、図1において、品質管理装置360
は、鋳造された製品の品質情報を鋳造ショットごとに入
力し、鋳造ショットごとに、鋳造条件監視装置300お
よび/または稼動状況監視装置310の各手段によって
検出または計測された実測値と、上記した品質情報とを
対応付けて管理する装置である。ここで、品質情報と
は、鋳造された製品についてのOK・NGの判別とNG
の内容(例えば、クラック・湯ジワ・変形・奪われ・変
色等)などである。これら品質情報は、操作者が鋳造さ
れた製品を目視した結果または上記上限値/下限値を超
えた際の内容を、その製品のショットデータ(鋳造条件
監視装置300および/または稼動状況監視装置310
で計測・検出される実測値)に対応させて入力される。
【0049】さらに、図1に示したダイカスト鋳造シス
テム120は、ダイカスト鋳造に必要な種々の消耗品に
ついての交換周期、寿命、適正な種別等の保守データを
管理する消耗品保守管理装置を備えることもできる。図
2は、実施の形態1にかかるダイカスト鋳造システムの
消耗品保守管理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0050】図2に示す消耗品保守管理装置370で
は、保守データの例として、ダイカストマシン保守デー
タ、インゴット投入機保守データ、溶解炉ポット保守デ
ータ、給湯装置保守データ、金型保守データ、離型剤保
守データ、熱媒体油保守データ、潤滑油保守データ、作
動油保守データを保持している。これら保守データは、
例えば、使用開始日、交換周期、寿命、適正な種別など
で構成されている。また、各保守データは、必要に応じ
てさらに細分化された構成機器の保守データを含んでお
り、例えばダイカスト保守データは、ダイカストマシン
のみならず、プランジャーチップ・リング・スリーブ・
固定ブッシュ等の各構成部品について各保守データを含
んでおり、インゴット投入機保守データとは、例えばイ
ンゴット予熱機のみならず、摺動部品についての保守デ
ータも含んでいる。
【0051】図2に示す保守データ管理部371は、上
記した保守データが示す交換時期や寿命に達するかまた
は近づいてる場合には、その旨を図示しない表示器上に
表示する。なお、その表示が行なわれている際には、鋳
造機器監視装置350と同様に、上記した制御装置に対
し始動を行なわない旨の信号を出力するようにしてもよ
い。
【0052】以上に説明したダイカスト鋳造システムで
は、鋳造条件監視装置300、稼動状況監視装置31
0、鋳造周辺条件監視装置330、鋳造機器監視装置3
50、品質管理装置360および消耗品保守管理装置3
70については、別装置として示したが、これらを一台
の中央監視装置として構成しても良い。以下に、それら
各装置を中央監視装置として構成した場合に、その中央
監視装置に対する操作について簡単に説明する。
【0053】図3は、中央監視装置に表示するメニュー
画面の一例である。図3に示すように、メニュー画面4
00には、ダイカストマシンまたはダイカスト鋳造シス
テムの型番の登録をおこなう「型番登録」ボタンと、ダ
イカスト鋳造システムを構成する各機器の設備状態を確
認するための「設備状態」ボタンが配置されている。ま
た、データモニタ項目として、上記したショットデータ
を表示するための「ショットデータ」ボタン、上記した
品質情報を入力または確認するための「品質検査」ボタ
ン、チョコ停を行なった機器や時間を入力および確認す
るための「チョコ停」ボタン、ショットデータを構成す
る実測値のトレンド表示をおこなう「トレンド表示」ボ
タンが配置されている。
【0054】また、データ確認項目として、上記したシ
ョットデータに含まれる各データのうち、特に射出に関
連したデータ(低速射出速度・高速射出速度・高速加速
時間・高速開始位置・昇圧時間・鋳造圧力・ビスケット
厚・サイクルタイム・充填時間・射出ストローク・ピー
ク速度・ピーク圧力・真空度など)を確認するための
「管理データ(射出)」ボタンと、上記したショットデ
ータに含まれる各データのうち、特に温度に関連したデ
ータ(金型温度・作動油温度・溶解炉温度・サイホン温
度・スリーブ温度・熱媒体温度、インゴット予熱炉温度
・パーツフィーダ温度・環境温度など)を確認するため
の「管理データ(温度)」ボタンと、上記したショット
データに含まれる各データのうち、特に時間に関連した
データ(サイホン時間・離型剤スプレー時間・エアブロ
ー時間など)を確認するための「管理データ(射出)」
ボタンと、ダイカストマシンのシリンダ径などの射出仕
様を確認するための「鋳造機射出仕様」ボタンと、金型
の仕様(品名・チップ径・重量など)を確認するための
「金型仕様」ボタンが配置されている。
【0055】また、異常モニタ項目として、上記した鋳
造時の実測値が設定範囲から外れた際の情報を確認する
ための「異常履歴」ボタンと、故障等の機器の異常履歴
を確認するための「ハード異常」ボタンが配置されてい
る。また、データ管理項目として、上記した各データの
読込をおこなうための「データ読込」ボタンと、上記し
た各データを保存するための「データ保存」ボタンが配
置されている。
【0056】図4は、上記した「設備状態」ボタンが選
択された際に表示される画面の例を示す図である。図4
に示す設備状態画面410には、図1に示した稼動状況
監視装置310により監視されている機器名が、各状態
を視覚的に確認できるように表示されている。例えば、
機器名は、その状態が運転中であるか、停止中である
か、故障中であるかによって異なるハッチングパターン
で区分けされており、そのハッチングパターンを目視す
ることで、即座に機器状態を確認することができる。
【0057】また、図4に示すように、設備状態画面4
10に、図1に示した鋳造条件監視装置300や鋳造周
辺条件監視装置330で監視されている各実測値を表示
してもよい。この場合、特に、実測値が上記した設定値
(上限値および下限値で定まる範囲)を外れている際
に、その実測値の色を正常の場合とは色を変えて表示さ
せることにより、即座に鋳造条件の以上等も確認するこ
とができる。
【0058】図5は、上記した「ショットデータ」ボタ
ンが選択された際に表示される画面の例を示す図であ
る。図5に示すショットデータ画面420には、図1に
示した鋳造条件監視装置300や鋳造周辺条件監視装置
330で監視されている各実測値(現在値)と、設定値
(基準値、下限値、上限値)とが表示される。このショ
ットデータ画面420によって、操作者は、鋳造条件等
を確認することができる。なお、図5に示す「波形判
定」ボタン421を選択することによって、図5に示し
た各項目について、その実測値を時間軸に対してリアル
タイムに表示する画面を表示することもできる。
【0059】図6は、上記した「品質検査」ボタンが選
択された際に表示される画面の例を示す図である。図6
に示す品質検査画面430には、図1に示した品質管理
装置360で管理されている品質情報を入力および確認
するための項目が表示される。特に、図6においては、
ショット番号ごとに、製品の品質情報を入力および確認
を可能としており、一つのショット番号に対応する品質
に一つでも問題がある場合(変形が生じている場合)に
は、そのショット番号に対応する製品が不良品であると
判定される。なお、図6に示す「ショットデータ」ボタ
ン431や「ショット波形」ボタン432を選択するこ
とによって、ショット番号に対応するデータ、すなわち
図5に示したデータを表示することもできる。
【0060】ここで、ダイカスト製品品質管理方法とし
て、上記した品質検査による情報を用いて、品質と図5
に示したようなショットデータとの相関を統計的手法
(判別分析)により導き出し、その相関に基づいて、複
数の動作設定条件および稼動状況のうち優先的に改善す
べき動作設定条件または稼動状況を導き出す方法を実施
することもできる。これにより、操作者は、最適な鋳造
条件を知得することができる。
【0061】図1に示したダイカスト鋳造システム12
0では、コールドチャンバマシンであるダイカストマシ
ン100による鋳造を実現するシステムを示したが、そ
れを図10に示したホットチャンバマシンに替えても、
上記した実施の形態にかかる発明を適用することができ
る。
【0062】図7は、ダイカストマシンをホットチャン
バマシンとした場合のダイカスト鋳造システムの概略構
成を示すブロック図である。なお、図7において、図1
と共通する部分には同一符号を付し、ここではその説明
を省略する。図7に示すダイカスト鋳造システム230
において、図1と異なるところは、給湯装置313、給
湯温度計測手段334、高速切替位置検出手段303、
射出完了位置検出手段304が排除され、ノズル温度計
測手段308が追加された点である。
【0063】また、溶解炉312は、ダイカストマシン
200の溶解炉ポット220に相当するため、ダイカス
トマシン200内に位置するように示されている。な
お、ノズル温度計測手段308は、ノズルの温度を計測
する手段であり、温度センサが用いられる。また、図2
に示した保守データとしては、ノズルやグーズネック等
のコールドチャンバマシンにはない構成機器の保守デー
タが加わる。
【0064】以上に説明したように、実施の形態1にか
かるダイカスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質
管理方法によれば、ダイカストマシンの射出状態だけで
なく鋳造にかかわるすべての因子を、周辺機器に関する
情報を含めて収集および異常監視するとともに、最適な
品質の製品が鋳造される鋳造条件を抽出することができ
るので、鋳造品質の解析がより総合的に迅速に簡単に行
なえるようになり、鋳造作業の人為的ミスを防ぐことが
できる。
【0065】(実施の形態2)つぎに、実施の形態2に
かかるダイカスト鋳造システムについて説明する。実施
の形態2にかかるダイカスト鋳造システムは、実施の形
態1に説明したダイカスト鋳造システムを一つのダイカ
ストユニットと定義し、複数のダイカストユニットをネ
ットワークで接続して、ホストコンピュータが鋳造条件
等の設定値情報や品質情報を統括的に管理することを特
徴としている。
【0066】なお、ここでは、各ダイカストユニット
は、図1に説明した中央監視装置によって種々の情報を
管理するものとする。図8は、実施の形態2にかかるダ
イカスト鋳造システムの概略構成を示すブロック図であ
る。図8において、ダイカストユニット502〜505
は、ネットワークを介して、ホストコンピュータ501
に接続される。また、各ダイカストユニットは、ホスト
コンピュータ501との通信を制御する通信手段(図示
せず)を備えている。通信手段は、ホストコンピュータ
501が要求する情報を、上記した中央監視装置から取
り出してホストコンピュータ501に送信する。また、
通信手段は、ホストコンピュータ501から設定情報を
受け取り、中央監視装置や実施の形態1で説明した中央
制御装置に対し、受け取った設定情報を送信する。
【0067】特に、ホストコンピュータ501は、品質
の良好となる鋳造条件をダイカストユニットから受け取
り、受け取った鋳造条件を、他のダイカストユニットに
送信することができる。特に、異なるダイカストユニッ
ト間において金型の仕様が共通する場合、ホストコンピ
ュータ501を介することにより、金型ごとに固有の設
定値やその金型に対して良好な品質の製品が得られる鋳
造条件をダイカストユニット間で共有することができ
る。
【0068】また、ホストコンピュータ501は、各ダ
イカストユニットから、実施の形態1で説明した消耗品
保守管理装置により管理される保守データ(使用開始
日、検査期間および交換期間等)を受け取り、各ダイカ
ストユニットを構成する各機器の保守管理を統括的にお
こなうことができる。
【0069】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
ダイカスト鋳造システムおよびダイカスト製品品質管理
方法によれば、ダイカストマシンの射出状態だけでなく
鋳造にかかわるすべての因子を、周辺機器に関する情報
を含めて収集および異常監視するとともに、最適な品質
の製品が鋳造される鋳造条件を抽出することができるの
で、鋳造品質の解析がより総合的に迅速に簡単に行なえ
るようになり、鋳造作業の人為的ミスを防ぐことができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるダイカスト鋳造システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかるダイカスト鋳造システム
の消耗品保守管理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】中央監視装置に表示するメニュー画面の一例で
ある。
【図4】「設備状態」ボタンが選択された際に表示され
る画面の例を示す図である。
【図5】「ショットデータ」ボタンが選択された際に表
示される画面の例を示す図である。
【図6】「品質検査」ボタンが選択された際に表示され
る画面の例を示す図である。
【図7】ダイカストマシンをホットチャンバマシンとし
た場合のダイカスト鋳造システムの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図8】実施の形態2にかかるダイカスト鋳造システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図9】従来のコールドチャンバマシンの一例を示した
側面一部破断図である。
【図10】従来のホットチャンバマシンの一例を示した
側面一部破断図である。
【符号の説明】
100,200 ダイカストマシン 111 スリーブ 120,230 ダイカスト鋳造システム 213 グースネック 218 射出プランジャチップ 219 スリーブ 220 溶解炉ポット 300 鋳造条件監視装置 301 射出圧力計測手段 302 射出速度計測手段 303 高速切替位置検出手段 304 射出完了位置検出手段 305 金型温度計測手段 307 スリーブ温度計測手段 308 ノズル温度計測手段 310 稼動状況監視装置 311 インゴット予熱炉 312 溶解炉 313 給湯装置 314 離型剤噴霧装置 315 エアブロー装置 316 取出しロボット 317 パーツフィーダ 318 製品排出シュート 319 スリーブヒータ 320 金型温度調節装置 321 抜き型プレス 330 鋳造周辺条件監視装置 334 給湯温度計測手段 336 エアブロー装置 350 鋳造機器監視装置 360 品質管理装置 370 消耗品保守管理装置 371 保守データ管理部 400 メニュー画面 410 設備状態画面 420 ショットデータ画面 430 品質検査画面 501 ホストコンピュータ 502〜505 ダイカストユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野坂 洋一 山梨県韮崎市大草町下条西割1200 三井金 属鉱業株式会社内 (72)発明者 平子 康永 山梨県韮崎市大草町下条西割1200 三井金 属鉱業株式会社内 (72)発明者 斉藤 昭典 山梨県韮崎市大草町下条西割1200 三井金 属鉱業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳
    造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、 前記ダイカストマシンの射出プランジャの射出圧力を計
    測する射出圧力計測手段と、 前記射出プランジャの射出速度を計測する射出速度計測
    手段と、 前記射出プランジャの速度が所定の高速度に切り替わっ
    た位置を検出する高速切替位置検出手段と、 前記射出プランジャの射出完了時の位置を検出する射出
    完了位置検出手段と、 前記射出プランジャのスリーブの温度を計測するスリー
    ブ温度計測手段と、 前記金型の温度を計測する金型温度計測手段と、 前記溶湯の温度を計測する溶湯温度計測手段と、 少なくとも前記各手段によって検出または計測される射
    出圧力、射出速度、高速切替位置、射出完了位置、スリ
    ーブ温度、金型温度および溶湯温度について、それぞれ
    の設定値を記録するとともに、記録された設定値と前記
    各手段による実測値とを表示する鋳造条件監視手段と、 を備えたことを特徴とするダイカスト鋳造システム。
  2. 【請求項2】 ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳
    造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、 前記ダイカストマシンの射出プランジャの射出圧力を計
    測する射出圧力計測手段と、 前記射出プランジャの射出速度を計測する射出速度計測
    手段と、 溶湯を金型の湯道へと導くためのノズルの温度を計測す
    るノズル温度計測手段と、 前記射出プランジャのスリーブの温度を計測するスリー
    ブ温度計測手段と、 前記金型の温度を計測する金型温度計測手段と、 前記溶湯の温度を計測する溶湯温度計測手段と、 少なくとも前記各手段によって検出または計測される射
    出圧力、射出速度、ノズル温度、スリーブ温度、金型温
    度および溶湯温度について、それぞれの設定値を記録す
    るとともに、記録された設定値と前記各手段による実測
    値とを表示する鋳造条件監視手段と、 を備えたことを特徴とするダイカスト鋳造システム。
  3. 【請求項3】 鋳造された製品の品質情報を鋳造ショッ
    トごとに入力し、鋳造ショットごとに前記各手段によっ
    て検出または計測された実測値と、前記品質情報とを対
    応付けて管理する品質管理手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のダイカスト鋳造システム。
  4. 【請求項4】 前記鋳造条件監視手段は、少なくとも前
    記各手段の検出対象または計測対象について、それぞれ
    の設定値の記録と上限値および下限値の設定を行なうと
    ともに、記録された基準値と設定された上限値および下
    限値と前記各手段による実測値とを表示し、当該実測値
    が前記上限値および前記下限値で定まる範囲から外れた
    際に、当該実測値に対応する製品が不良品である旨を表
    示することを特徴とする請求項1、2または3に記載の
    ダイカスト鋳造システム。
  5. 【請求項5】 前記鋳造条件監視手段は、さらに、前記
    実測値が前記上限値および前記下限値で定まる範囲から
    外れた回数が所定数を越えた際に、警告表示を行なうこ
    とを特徴とする請求項4に記載のダイカスト鋳造システ
    ム。
  6. 【請求項6】 ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳
    造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、 溶湯の原料となるインゴットを予熱するインゴット予熱
    炉と、前記インゴットを溶解して溶湯を生成する溶解炉
    と、金型に離型剤を塗布するための離型剤噴霧装置と、
    前記金型の温度を調節する金型温度調節装置と、中子を
    整列および供給するパーツフィーダと、鋳造された製品
    を金型から押し出す抜き型プレスと、押し出された金型
    の取り出しと金型内への中子の取り付けおよび取り外し
    とを行なう取出しロボットと、前記ダイカストマシンの
    スリーブを加熱するスリーブヒータとをそれぞれ制御す
    るための設定条件の記録と稼動状況の検知を行なう稼動
    状況監視手段を備えたことを特徴とするダイカスト鋳造
    システム。
  7. 【請求項7】 前記稼動状況監視手段は、さらに前記溶
    湯を前記ダイカストマシンのスリーブに供給する給湯装
    置を制御するための設定条件の記録と稼動状況の検知を
    行なうことを特徴とする請求項6に記載のダイカスト鋳
    造システム。
  8. 【請求項8】 ダイカストマシンを用いてダイカスト鋳
    造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおいて、 溶湯の原料となるインゴットを予熱するインゴット予熱
    炉の温度を計測する予熱炉温度計測手段と、 前記インゴットを溶解して溶湯を生成する溶解炉の温度
    を計測する溶解炉温度計測手段と、 金型に離型剤を塗布するための離型剤噴霧装置の離型剤
    噴霧量を計測する離型剤噴霧量計測手段と、 中子を整列および供給するパーツフィーダの温度を計測
    するパーツフィーダ温度計測手段と、 溶湯の酸化を防止するための溶解炉に投入されるカバー
    ガスの流量を検出するガス検出手段と、 金型等を冷却する冷却水の流量を検出する冷却水フロー
    検出手段と、 金型の清掃等を行なうためのエアの吹き付け量を検出す
    るエアブロー検出手段と、 少なくとも前記各手段によって計測または検出される予
    熱炉温度、溶解炉温度、離型剤噴霧量、カバーガス流
    量、冷却水流量およびエア吹き付け量について、それぞ
    れの設定値を記録するとともに、記録された設定値と前
    記各手段による実測値とを表示する鋳造周辺条件監視手
    段と、 を備えたことを特徴とするダイカスト鋳造システム。
  9. 【請求項9】 前記溶湯を前記ダイカストマシンのスリ
    ーブに供給する給湯装置の給湯量および給湯温度を計測
    する給湯温度計測手段を備え、 前記鋳造周辺条件監視手段は、前記給湯温度計測手段に
    よって計測される給湯量および給湯温度の設定値を記録
    するとともに、記録された設定値と前記給湯温度計測手
    段による実測値とを表示することを特徴とする請求項8
    に記載のダイカスト鋳造システム。
  10. 【請求項10】 前記鋳造周辺条件監視手段は、少なく
    とも前記各手段によって計測または検出される予熱炉温
    度、溶解炉温度、給湯量、給湯温度、離型剤噴霧量、カ
    バーガス流量、冷却水流量およびエア吹き付け量につい
    て、それぞれの設定値の記録と上限値および下限値の設
    定を行なうとともに、記録された基準値と設定された上
    限値および下限値と前記各手段による実測値とを表示
    し、当該実測値が前記上限値および前記下限値で定まる
    範囲から外れた際に、警告表示を行なうことを特徴とす
    る請求項8または9に記載のダイカスト鋳造システム。
  11. 【請求項11】 前記鋳造周辺条件監視手段は、さら
    に、前記実測値が前記上限値および前記下限値で定まる
    範囲から外れた回数が所定数を越えた際に、警告表示を
    行なうことを特徴とする請求項10に記載のダイカスト
    鋳造システム。
  12. 【請求項12】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 前記ダイカスト鋳造システムを構成する消耗品につい
    て、少なくとも、前記ダイカストマシンのスリーブ、射
    出プランジャおよび固定ブッシュと、射出プランジャリ
    ング等の各種リング部品と、溶湯を金型の湯道へと導く
    ためのノズルと、前記スリーブから前記ノズルへと溶湯
    を導くためのグースネックと、金型と、溶湯の原料とな
    るインゴットを溶解する溶解炉ポットと、前記インゴッ
    トを前記溶解炉に投入するための投入機の各摺動部品
    と、のいくつかまたはすべてに対し、それぞれ使用開始
    日、検査期間および交換期間を設定するとともに、当該
    検査期間または交換期間に達した際に、その旨を示す信
    号を出力する消耗品保守管理手段を備えたことを特徴と
    するダイカスト鋳造システム。
  13. 【請求項13】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 ダイカスト鋳造工程に用いられる消耗品について、少な
    くとも、熱媒体油と、離型剤と、潤滑油と、作動油とに
    対し、それぞれ使用開始日、検査期間および交換期間を
    設定するとともに、当該検査期間または交換期間に達し
    た際に、その旨を示す信号を出力する消耗品保守管理手
    段を備えたことを特徴とするダイカスト鋳造システム。
  14. 【請求項14】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 前記ダイカスト鋳造システムを構成する機器について、
    少なくとも、前記ダイカストマシンと、溶湯を前記ダイ
    カストマシンのスリーブに供給する給湯装置とに対し、
    それぞれ使用開始日および検査期間を設定するととも
    に、当該検査期間に達した際に、その旨を示す信号を出
    力する消耗品保守管理手段を備えたことを特徴とするダ
    イカスト鋳造システム。
  15. 【請求項15】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 前記ダイカスト鋳造システムを構成する各機器について
    の動作設定条件を監視するとともに、当該動作設定条件
    が、あらかじめ設定された初期設定条件と異なる設定を
    示す場合に、前記ダイカストマシンの始動を行なわない
    旨の信号を出力する鋳造機器監視手段を備えたことを特
    徴とするダイカスト鋳造システム。
  16. 【請求項16】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 請求項1〜5に記載のダイカストマシンおよび各手段を
    複数組備えるとともに、 通信回線を介して各鋳造条件監視手段から前記設定値お
    よび前記実測値の情報を受信するとともに、当該設定値
    が金型ごとに固有の設定値となるように各鋳造条件監視
    手段に対して新たな設定値の情報を送信するホストコン
    ピュータを具備し、 各鋳造条件監視手段は、前記ホストコンピュータから受
    信した情報に基づいて、前記設定値を変更することを特
    徴とするダイカスト鋳造システム。
  17. 【請求項17】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 請求項6または7に記載のダイカストマシンおよび各手
    段を複数組備えるとともに、 通信回線を介して各稼動状況監視手段から前記設定条件
    および前記稼動状況の情報を受信して統括的に管理する
    ホストコンピュータを具備したことを特徴とするダイカ
    スト鋳造システム。
  18. 【請求項18】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 請求項8〜11のいずれか一つに記載のダイカストマシ
    ンおよび各手段を複数組備えるとともに、 通信回線を介して各鋳造周辺条件監視手段から前記基準
    値、前記上限値、下限値および前記実測値の情報を受信
    するとともに、当該基準値、当該上限値および当該下限
    値が金型ごとに固有の値となるように各鋳造周辺条件監
    視手段に対して新たな基準値、上限値および下限値の情
    報を送信するホストコンピュータを具備し、 各鋳造周辺条件監視手段は、前記ホストコンピュータか
    ら受信した情報に基づいて、前記設定値を変更すること
    を特徴とするダイカスト鋳造システム。
  19. 【請求項19】 ダイカストマシンを用いてダイカスト
    鋳造を自動的に行なうダイカスト鋳造システムにおい
    て、 請求項12、13または14に記載のダイカストマシン
    および各手段を複数組備えるとともに、 通信回線を介して各消耗品保守管理手段から前記使用開
    始日、前記検査期間および前記交換期間の情報を受信し
    て統括的に管理するホストコンピュータを具備したこと
    を特徴とするダイカスト鋳造システム。
  20. 【請求項20】 鋳造された製品の品質情報と、ダイカ
    スト鋳造システムを構成する各機器の動作設定条件およ
    び稼動状況を収集する第1のステップと、 収集された品質情報と、動作設定条件および稼動状況と
    の相関を統計的手法(判別分析)により導き出す第2の
    ステップと、 前記相関に基づいて、複数の動作設定条件および稼動状
    況のうち優先的に改善すべき動作設定条件または稼動状
    況を導き出す第3のステップと、 を含んだことを特徴とするダイカスト製品品質管理方
    法。
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