JP2003143741A - フラットケーブル用ストッパ及びフラットケーブルの取付け構造 - Google Patents
フラットケーブル用ストッパ及びフラットケーブルの取付け構造Info
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Abstract
られても、引っ張り荷重に対して十分に耐えられるよう
にすること。 【解決手段】フラットケーブル18を挟持する2つのシ
ート状素材24を互いに接着する。それらシート状素材
24の少なくとも一端部にフラットケーブル18の側縁
から側方へ張り出す張り出し部23aを形成する。その
張り出し部23aに係止孔25を形成することで、スト
ッパ23を構成する。そして、ストッパ23の係止孔2
5は、スイッチボディ14,15に設けられた係止突起
26に係合される。この係合により、フラットケーブル
18が取り付けられる。
Description
ールに設けられている操作スイッチのスイッチボディ
に、フラットケーブルを取り付けるためのストッパに関
するものである。又、そのストッパを用いたフラットケ
ーブルの取付け構造に関するものである。
自動車にはカーオーディオやハンズフリー移動電話等の
機器が搭載されており、それらは操作スイッチにより遠
隔操作される。操作スイッチは、ステアリングホイール
に設けられたパッドの左側と右側とに分けて配置されて
いる。例えば、ステアリングホイールの左側にカーオー
ディオ用の操作スイッチが配置され、右側にハンズフリ
ー移動電話の操作スイッチが配置される。これらの操作
スイッチは、ステアリングホイールにおけるパッドの左
右両側に設けられたスイッチボディに取り付けられる。
両スイッチボディは、ステアリングホイール内部に配設
されたフレキシブルフラットケーブルを介して電気的に
接続されている。具体的には、フラットケーブルの両端
部に設けられたコネクタが、操作スイッチのボディに埋
設されたコネクタハウジングに挿入されている。
両端部がコネクタ接続されている以外に、ステアリング
ホイールに対し固定する構造を何一つ備えていない。そ
のため、ステアリングホイールの組み付け時において、
ステアリングホイールを構成する部品がフラットケーブ
ルに引っ掛かかれば、コネクタが引き抜かれてしまうお
それがある。そこで、フラットケーブルの両端部以外の
部分を固定することが考えられる。例えば、フラットケ
ーブル自体に間隔をおいて複数の係止孔を形成するとと
もに、スイッチボディに係止突起を設ける。ここでいう
係止突起とは単純な凸形状をいう。そして、係止突起に
係止孔を係合させることで、フラットケーブルの一部を
固定することができる。しかしながら、通常フラットケ
ーブルは所定の引っ張り荷重(98N)に耐えることが
要求される。このような事情から、引っ張り荷重に十分
に耐えるフラットケーブルとするために、同ケーブル全
体を補強すれば上述した問題を解消することは可能であ
る。しかし、補強部材を設けたり、フラットケーブルの
絶縁皮膜を厚くしたりすれば、コスト高を招くばかりか
フラットケーブル自体が大型化するという不具合が新た
に生じることとなる。
めに、フラットケーブルの絶縁皮膜の一部分を側方(幅
方向)に張り出させ、その張り出し部分に係止孔を形成
することも考えられる。つまり、係止孔と係止突起との
係合部分を、フラットケーブルのケーブル芯線が密集さ
れている部分から外れた位置に設ける。このような構成
とすれば、フラットケーブルに引っ張り荷重が加わって
も、フラットケーブルの絶縁が破壊されるおそれがな
い。
以下に示す新たな問題が生じる。係止孔を有する張り出
し部分をフラットケーブルの絶縁皮膜と一体的に形成す
ることから、張り出し部分の位置があらかじめ決められ
てしまう。そのため、張り出し部分の位置をステアリン
グホイールに設けられた係止突起の位置に合わせるため
に、フラットケーブルを所定長さ切り取ることで、係止
突起に対する係止孔の位置を調節している。この方法で
は、フラットケーブルに多くの無駄が発生し、歩留まり
が悪くなるという問題もある。
る問題点に着目してなされたものである。その目的は、
スイッチボディにフラットケーブルを低コストで取り付
けることにある。又、フラットケーブルにかかる引っ張
り荷重に対して十分に耐えることが可能な構成とするこ
とにある。更には、フラットケーブルを任意の位置で切
断して使用することを可能にすることで歩留まりを向上
することにある。
〜第8実施形態に対応)この発明では、自動車に搭載さ
れた機器を遠隔操作する操作スイッチが装備されたスイ
ッチボディをステアリングホイールに設け、前記スイッ
チボディに対し電気的に接続するフラットケーブルを取
り付けるためのフラットケーブル用ストッパであって、
前記フラットケーブルにシート状素材を接着し、そのシ
ート状素材の少なくとも一端部にフラットケーブルの側
縁から側方へ張り出すように張り出し部を形成し、前記
スイッチボディに設けられた係止突起に係合される係止
孔を前記張り出し部に設けたことを要旨とする。
部がフラットケーブルの側縁から張り出した位置にある
ことから、フラットケーブルそのものに係止孔を設けず
に済む。そのため、フラットケーブルが緊張した状態で
取り付けられても、係止孔が設けられたストッパの方に
引っ張り荷重のほとんどがかかり、フラットケーブル自
体には直接大きな引っ張り荷重がかかることはない。従
って、フラットケーブル自体にかかる引っ張り荷重を低
減することができ、フラットケーブルは引っ張り荷重に
十分に耐えることができる。又、ストッパはシート状素
材を接着しただけの簡単な構成からなるため、ストッパ
を低コストかつ容易に製造することができる。
ッパがフラットケーブルに取り付けられることから、フ
ラットケーブルの長手方向におけるストッパの固定位置
を自由に変更することが可能である。そのため、フラッ
トケーブルを任意の位置で切断して使用できるようにな
り、フラットケーブルを余すことなく使用することがで
きる。この結果、フラットケーブルの無駄を無くすこと
ができ、歩留まりの向上を図ることができる。なお、シ
ート状素材を接着する手段としては、それらの材料が例
えば合成樹脂であれば、熱溶着、超音波溶着、或いは接
着剤等で接着することが考えられる。
対応)この発明では、請求項1に記載のフラットケーブ
ル用ストッパにおいて、前記各シート状素材は、その少
なくとも一側にフラットケーブルを挟み込むように突設
された可撓性部材を有していることを要旨とする。
ケーブルを組み付けるまでの取り扱い過程等でフラット
ケーブルに外部から何らかの曲げ力が加わるおそれがあ
る。この場合には、フラットケーブルと共に可撓性部材
が曲げられることで、シート状素材の境界線でフラット
ケーブルが大きな角度で曲げられることはない。よっ
て、フラットケーブルが断線するのを防止することがで
きる。
対応)この発明では、請求項1又は2に記載のフラット
ケーブル用ストッパにおいて、前記可撓性部材は、フラ
ットケーブルの幅方向に間隔をおいて複数個並設され、
隣り合う可撓性部材の基端部の間は丸みを帯びた形状を
有することを要旨とする。
ケーブルの曲げに伴って可撓性片が曲げられても、可撓
性片の基端部に生じる曲げ応力が特定の箇所に集中する
ことがない。よって、シート状素材に裂け目等が生じる
のを防止することができる。
対応)この発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項
に記載のフラットケーブル用ストッパにおいて、前記フ
ラットケーブルには、前記可撓性部材を覆う被覆部材が
設けられていることを要旨とする。
によってフラットケーブルに適度な腰が付与される。そ
のため、フラットケーブルを組み付けるまでの取り扱い
過程等で、フラットケーブルに対し外部から曲げ力が加
わっても、フラットケーブルはよりいっそう緩やかな角
度で曲がることとなる。よって、フラットケーブルの断
線防止効果をいっそう高めることができる。
応)この発明では、自動車に搭載された機器を遠隔操作
する操作スイッチが装備されたスイッチボディをステア
リングホイールに設け、前記スイッチボディに対し電気
的に接続するフラットケーブルの取付け構造であって、
請求項1〜4のいずれかに記載されるフラットケーブル
用ストッパの張り出し部に形成した係止孔を、スイッチ
ボディに設けた係止突起に係合したことを要旨とする。
の張り出し部に設けた係止孔にスイッチボディに設けた
係止突起に係合するという簡単な方法で、スイッチボデ
ィにフラットケーブルを取り付けることができる。
形態に対応)この発明では、請求項5に記載のフラット
ケーブルの取付け構造において、前記係止突起は間隔を
おいて2つ設けられ、両係止突起の基端部の間隔が先端
部の間隔よりも狭くなるように折曲形成され、前記スト
ッパはその両端部に係止孔を有する可撓性の合成樹脂か
ら構成され、ストッパを撓ませて係止孔が係止突起に係
合されることを要旨とする。
の基端部の間隔が先端部の間隔よりも狭くなるように折
曲形成されているにも拘わらず、係止孔と係止突起との
係合が容易になる。しかも、ストッパを係止突起に装着
した状態では、係止突起の基端部の間隔が先端部の間隔
よりも狭くなっているので、係止突起からストッパが外
れにくくなる。従って、自動車の振動等の影響を受けて
フラットケーブルが外れるのを確実に防止することがで
きる。
形態に対応)この発明では、請求項5又は6に記載のフ
ラットケーブルの取付け構造において、前記各係止突起
はその先端部に所定の角度を有する傾斜部をそれぞれ有
し、両傾斜部はそれらの間隔が基端側へ向かうほど大き
くなるように直線的に傾いていることを要旨とする。
に設けられた係止孔が係止突起の傾斜部から係合される
と、係止孔が傾斜部に沿ってガイドされることにより、
撓ませたストッパを広がらせつつ、係止孔を係止突起に
係合することができる。従って、係止突起に対してスト
ッパをスムーズに装着することができる。
この発明では、請求項5〜7のうちいずれか一項に記載
のフラットケーブルの取付け構造において、スイッチボ
ディには、ストッパを取り付ける際に、湾曲されるシー
ト状素材がスイッチボディに当たるのを回避するための
回避部が設けられていることを要旨とする。
素材を湾曲させながらストッパをスイッチボディに取り
付ける際に、その湾曲部分が回避部内に配置されること
となるたえ、スイッチボディにストッパが当たることが
ない。そのため、シート状素材を大きく湾曲保持させた
状態で、シート状素材の係止孔をスイッチボディの係止
突起に係合することが可能になる。従って、スイッチボ
ディに対するストッパの取付作業が容易になる。
具体化した一実施形態について、図面を参照して説明す
る。
リングホイール11の中央部に設けられたパッド12の
両側部には、2つのスイッチボディ14,15が設けら
れている。スイッチボディ14,15には、自動車に搭
載された機器を遠隔操作する操作スイッチ16が設けら
れている。ここで言う機器としては、例えばオーディ
オ、ハンズフリー移動電話、ナビゲーションシステム等
を指す。一方のスイッチボディ14に設けられた操作ス
イッチ16は、オーディオに用いるものであり、他方の
スイッチボディ15に設けられた16は、ハンズフリー
移動電話に用いるものである。
てそれらの間に位置する箇所には、両端部にコネクタ1
7を有するフラットケーブル18が設けられている。そ
れぞれのコネクタ17は、各スイッチボディ15の側面
に対峙して設けられた図示しないコネクタハウジングに
接続されている。この接続により、両スイッチボディ1
4,15はコネクタ17を介して電気的に接続されてい
る。
ル18の両端部には、それを各スイッチボディ14,1
5に装着するためのストッパ23が設けられている。各
ストッパ23は、フラットケーブル18を挟み込むよう
に接着剤で互いに接着された2枚のシート状素材24か
ら構成されている。シート状素材24は、可撓性を有す
るPPやPET等の合成樹脂により長方形状に形成され
ている。ストッパ23の長手方向における両端部は、フ
ラットケーブル18の側縁から側方に張り出された張り
出し部23aを有している。それぞれの張り出し部23
aには、円形状の係止孔25が透設されている。この係
止孔25の形状を任意の形状に変更してもよく、その変
更例として例えば楕円形状等にすることが可能である。
ボディ14,15の裏面には、それぞれ所定の間隔をお
いて2つの係止突起26が形成されている。この係止突
起26は、合成樹脂製であって、スイッチボディ14,
15と一体的に形成されている。各係止突起26は、基
端部から中央部付近において横L字状をなす主要部26
aと、その主要部26aの先端部から斜め方向に沿って
突設された傾斜部26bとから構成されている。傾斜部
26bは直線的に傾いていることから、対峙された傾斜
部26bの間隔は、その基端側に向かうほど次第に大き
くなっている。
6には、ストッパ23に形成された各係止孔25がそれ
ぞれ係合されるようになっている。この係合により、ス
イッチボディ14,15に対してフラットケーブル18
の両端部が取り付けられるようになっている。なお、係
止突起26を上述したような形状としたことにより、両
係止突起26の基端部の間隔は、先端部の間隔よりも狭
くなっている。このような形状とした理由は、係止突起
26から係止孔25が簡単に抜けないようにするためで
ある。
た係止孔25の中心部の間隔と、各スイッチボディ1
4,15に設けられた係止突起26の基端部の間隔とは
ほぼ同じに設定されている。そのため、フラットケーブ
ル18を取り付けたとき、同フラットケーブル18は、
所定の引張り荷重(98N)でもって緊張した状態をと
り得る。フラットケーブル18に緊張をもたせた理由
は、フラットケーブル18がその周囲の部材に引っ掛か
りにくくするためである。
18の中央部には、取付具27が設けられている。この
取付具27は、前記ストッパ23と同様に、フラットケ
ーブル18を挟む2枚のシート状素材24を接着剤で接
着したものである。そして、取付具27の一端部は、フ
ラットケーブル18の側縁から張り出された張り出し部
27aとなっている。この張り出し部27aには係止孔
28が形成されている。つまり、取付具27について
は、ストッパ23と異なり1つの係止孔28のみとなっ
ている。そして、ステアリングホイールの裏側に設けら
れた図示しないボス部に係止孔28が係合されることに
より、フラットケーブル18の中央部が取り付けられる
ようになっている。
イッチボディ14,15の裏側に取り付ける方法を以下
に示す。図5に示すように、ストッパ23を撓ませなが
ら、各係止孔25を係止突起26の傾斜部26bにはめ
込む。そして、撓ませていたストッパ23を傾斜部26
bの傾斜に沿って広げつつ係止突起26の主要部26a
に係合する。次いで、図6に示すように、ストッパ23
を係止突起26の基端側へ押し込むと、撓んでいたスト
ッパ23がフラットな形状に復帰されるとともに、張り
出し部23aを除く中央部分は、係止突起26の内側に
入り込むこととなる。この状態では、係止突起26の主
要部26aによってストッパ23がスイッチボディ1
4,15に押さえ付けられ、同ストッパ23は位置ずれ
しなくなる。
果がある。 (1)ストッパ23の両端部に設けた張り出し部23a
には係止孔25が形成され、その係止孔25がスイッチ
ボディ14,15に設けた係止突起26に係合される。
この係合により、フラットケーブル18がスイッチボデ
ィ14,15の裏側に取り付けられるようになってい
る。ストッパ23に形成されている係止孔25は、フラ
ットケーブル18と無関係な位置にあることから、フラ
ットケーブル18を取り付けたときにそれが緊張状態に
あっても、フラットケーブル18に直接大きな引っ張り
荷重がかかるのを防止することができる。要するに、フ
ラットケーブル18に対する引っ張り荷重を軽減するこ
とができる。この結果、フラットケーブル18は引っ張
り荷重に対して十分に耐えることができ、コネクタ17
を保護することができる。しかも、フラットケーブル1
8に対する補強部材が必要ないので、フラットケーブル
18が大型化するのを防止したり、組み付け工程数が増
えることによるコスト高を防止したりすることもでき
る。
材24を互いに接着するだけでストッパ23を構成して
いる。そのため、ストッパ23を簡単に製造することが
できる。
着することでストッパ23がフラットケーブル18に固
定されていることから、ストッパ23の固定位置を自由
に変更することができる。従って、例えば車種の違いや
仕様変更等により、フラットケーブル18の長さが異な
ったり、係止突起26の配置間隔が異なったりする場合
であっても、フラットケーブル18を任意の位置で切断
して使用することができる。このことから、フラットケ
ーブル18を余すことなく使用することができるので、
歩留まりの向上を図ることができる。
れ設けられた2つの係止突起26の間隔は、基端部より
も先端部の方が狭くなっている。そのため、係止突起2
6に係合されているストッパ23の係止孔25が外れる
のを防止することができる。この結果、スイッチボディ
14,15にフラットケーブル18を安定した状態で取
り付けることができる。
係止孔25を係止突起26に係合しているため、ストッ
パ23の装着を簡単に行うことができる。更に、互いに
対向する2つの係止突起26の先端部には傾斜部26b
が形成され、両傾斜部26bの間隔はその基端側へ向か
うほど大きくなっている。そのため、ストッパ23に設
けられた係止孔25が傾斜部26bにガイドされること
で、撓ませたストッパ23をスムーズに広がらせること
ができる。よって、ストッパ23に形成された係止孔2
5を係止突起26の基端部側に容易に押し込むことがで
きる。これにより、ストッパ23の装着をよりいっそう
簡単に行うことができる。
施形態と異なる部分を中心に説明する。図7,図8に示
すように、スイッチボディ14,15に突設されている
係止突起31は、円柱状の基部32と、その基部32の
先端部に設けられた離脱防止部33とから構成されてい
る。離脱防止部33の先端面には、その軸線方向に沿っ
て延びる十字状の楔状溝34が形成されている。この楔
状溝34が設けられていることにより、ストッパ23に
設けた係止孔25が係止突起31に係合されるとき、離
脱防止部33が窄まるようになっている。これは、係止
突起31に対する係止孔25の係合を容易に行うためで
ある。
33の最大径)は、基部32の径よりも大きく、かつス
トッパ23に設けられた係止孔25の径よりもわずかに
大きい。基部32の径と係止孔25の径とはほぼ同じに
なっている。このような関係により、ストッパ23に設
けた係止孔25が係止突起31に係合された状態では、
係止孔25の外周縁が離脱防止部33の基端面に当たる
ので、ストッパ23が係止突起31から外れないように
なっている。
形態においても前述した第1実施形態とほぼ同様の効果
を発揮させることができる。 (第3実施形態)図9,図10に示すように、ストッパ
23の一端部のみに張り出し部23aが設けられ、係止
孔25は1つだけ設けられている。係止孔25が係合さ
れる係止突起40は、前記第2実施形態に示す係止突起
31と同様に、円柱状の基部41と、その基部41の先
端部に設けられた離脱防止部42とから構成されてい
る。但し、第2実施形態と異なる点としては、離脱防止
部42の先端部の形状が半球状に形成されている。その
上、前記第2実施形態で示す楔状溝34が省略された離
脱防止部42となっている。従って、上述した構成か
ら、第3実施形態においても、前述した第1実施形態と
ほぼ同様の効果を発揮させることができる。
うに、各スイッチボディ14,15の裏面において両係
止突起26の間に位置する箇所には有底凹状の回避部5
1が形成されている。本実施形態において回避部51の
両側面は係止突起26の先端部付近に位置しているが、
図12に破線で示すように、回避部51の両端側面が係
止突起26の基端部付近に位置するように回避部51の
開口面積を大きくすることも可能である。
イッチボディ14,15に取り付ける際に、シート状素
材24をスイッチボディ14,15側に大きく湾曲させ
ても、シート状素材24の湾曲部分は、回避部51内に
配置されることとなる。これにより、スイッチボディ1
4,15にシート状素材24の湾曲部分が当たることが
ない。つまり、図12に二点差線で示すように、シート
状素材24を大きく湾曲させたままの状態で、ストッパ
23の係止孔25を、スイッチボディ14,15の係止
突起26に係合しやすくなる。従って、ストッパ23の
取り付け作業がいっそう容易になる。
うに、本実施形態のシート状素材24は、2つの張り出
し部23aの中間位置において複数の可撓性片(可撓性
部材)55を有しており、それらの可撓性片55は、フ
ラットケーブル18に接着剤で接着されている。フラッ
トケーブル18の表側にある可撓性片55と裏側にある
可撓性片55とは、フラットケーブル18を挟み込むよ
うに対峙され、かつフラットケーブル18の幅方向に並
設されている。各可撓性片55は、その基端部を中心に
して撓むときの弾性抵抗でもってフラットケーブル18
が大きい角度で曲げられるのを防ぐ役割がある。シート
状素材24は、可撓性片55が設けられている箇所とは
反対側の箇所に切欠き部56を有している。この切欠き
部56があることにより、フラットケーブル18に対す
るシート状素材24の接着作業性が向上する。
55の基端部間には円形部57が形成されている。この
円形部57により、図15に示すように可撓性片55が
撓むときに、その基端部に生じる曲げ応力が特定の箇所
に集中するのを防止している。なお、円形部57は角張
っていない形状であれば、任意の形状に変更することが
可能である。
では、ストッパ23の係止孔25に係合される係止突起
を図示していない。ストッパ23の係止孔25には、第
1実施形態に示されるタイプの係止突起26、第2実施
形態に示されるタイプの係止突起31、いずれのものを
係合することが可能である。これらの説明については、
上述した実施形態と同じ構成であるため説明を省略す
る。
数の可撓性片55が設けられていることから、フラット
ケーブル18を組み付けるまでの取り扱い過程等におい
て、フラットケーブル18に対し外部から何らかの曲げ
力が加わった場合でも、フラットケーブル18は緩やか
な角度で湾曲される。そのため、フラットケーブル18
の各ケーブル芯線18aに過度な曲げ応力が生じなくな
くなり、フラットケーブル18が繰り返し曲げられて
も、フラットケーブル18のケーブル芯線18aが断線
するのを防止することができる。
57が形成されていることにより、フラットケーブル1
8と共に可撓性片55が曲げられても、その基端部に生
じる曲げ応力を分散させることができる。これにより、
可撓性片55が繰り返し曲げられるようなことがあって
も、可撓性片55の基端部においてシート状素材24が
ひび割れるような破損を防止することができる。従っ
て、ストッパ23の耐久性を向上することができる。
にするために、シート状素材24の形成材料を変更した
り厚みを変更したりして、シート状素材24の曲げ剛性
を高める必要がない。従って、シート状素材24に円形
部57を形成したことにより、ストッパ23の製造コス
トが上昇するのを防ぐ効果もある。
記可撓性片55は、シート状素材24の幅方向における
両側縁にそれぞれ複数個形成されている。ちなみに、本
実施形態において、可撓性片55は、シート状素材24
の片側に3つずつ、つまり1枚のシート状素材24につ
き合計で6つ形成されている。もちろん、可撓性片55
の数は、任意の数に変更することが可能である。更に、
シート状素材24の一方の側縁(図16の左側)にある
可撓性片55の数と、他方の側縁(図16の右側)にあ
る可撓性片55の数とを異ならせることも可能である。
ーブル18を組み付けるまでの取り扱い過程において、
フラットケーブル18が曲げられるようなことがあって
も、フラットケーブル18はシート状素材24の両側の
境界部付近において緩やかな角度で湾曲される。このこ
とから、フラットケーブル18のケーブル芯線18aが
断線するのをいっそう防止することができる。
記第5実施形態で説明したストッパ23にある可撓性片
55の付近において、合成樹脂製の粘着テープ(被覆部
材)61がフラットケーブル18に巻回されている。そ
の粘着テープ61によって可撓性片55全体が被覆され
ている。
り、ストッパ23の境界部付近におけるフラットケーブ
ル18に適度な腰が付与される。そのため、外部からフ
ラットケーブル18に曲げ力が加わるようなことがあっ
ても、ストッパ23の境界部付近でフラットケーブル1
8はよりいっそう緩やかな角度で湾曲される。そのこと
に加え、粘着テープ61により、ストッパ23付近にお
けるフラットケーブル18の補強を図ることができる。
そのため、フラットケーブル18が繰り返し湾曲される
ようなことがあっても、そのケーブル芯線18aの断線
防止効果を非常に高くすることができる。更に、可撓性
片55が粘着テープ61によって巻回されていることに
より、フラットケーブル18に対するストッパ23の位
置ずれ防止効果も非常に高くすることができる。
61を巻回することに代えて、フラットケーブル18に
外挿される図示しない樹脂チューブをストッパ23の可
撓性片55に装着することも可能である。又、粘着テー
プ61を巻回されている上に粘着テープ61を更に装着
することも可能である。
記第6実施形態で説明したストッパ23にある2つの可
撓性片55の付近において、合成樹脂製の粘着テープ
(被覆部材)61がフラットケーブル18に巻回されて
いる。この構成においても、前記第7実施形態で示す効
果とほぼ同等の効果を発揮することができる。なお、第
7実施形態と同様に、粘着テープ61を巻回することに
代えて、フラットケーブル18に外挿される図示しない
樹脂チューブをストッパ23の可撓性片55に装着する
ことも可能である。或いは、粘着テープ61を巻回され
ている上に粘着テープ61を更に装着することも可能で
ある。
のように変更してもよい。 ・ 前記第1実施形態の別例として、係止突起26の形
状を図19に示すようにしてもよい。すなわち、前記第
1実施形態に示す係止突起26では、主要部26aの形
状を横L字状にしていたが、主要部26aの形状を一直
線に形成することも可能である。
て、ストッパ23を構成するシート状素材24を1枚に
してもよい。この場合には、フラットケーブル18を挟
み込むように、1枚のシート状素材24を折り曲げる。
特に、第5〜第8実施形態については、シート状素材2
4をフラットケーブル18の表面側と裏面側とに位置す
る可撓性片55とが対峙するようにシート状素材24を
折り曲げる。そして、シート状素材24とフラットケー
ブル18とが互いに接合し合う面を接着する。
ィ14,15に有底の回避部51を凹設したが、図20
に示すように、回避部51の底面が開放されたスイッチ
ボディ14,15に変更してもよい。
枚のシート状素材24によりストッパ23を構成した。
これ以外に、1枚のシート状素材24を谷折りすること
により、フラットケーブル18を挟持し、折り曲げられ
たシート状素材24の対向面同士を接着剤で接着するよ
うにしてもよい。
トケーブル18の取付け構造を、フラットケーブル18
の中央部に設けられた取付具27に転用してもよい。 ・ 前記第1〜第8実施形態においてストッパ23はフ
ラットケーブル18の両端部に設けられているが、両端
に限ることなく、フラットケーブル18の任意の位置に
ストッパ23を設けることが許容される。
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に示す。 (1)請求項1〜8において、前記シート状素材は、フ
ラットケーブルを挟持するように接着されている。この
構成にすれば、フラットケーブルに対するシート状素材
の接着強度を向上することができる。
ト状素材が前記フラットケーブルを挟持するように対峙
して配置され、それらシート状素材の対峙面同士が互い
に接着されている。
突起は、スイッチボディに対してストッパを押さえ付け
る主要部と、前記主要部の先端部に一体的に形成され、
前記係止突起に係止孔が係合される側に傾斜した傾斜部
とから構成されている。
発明によれば、フラットケーブルが緊張した状態で取り
付けられても、フラットケーブルには直接大きな引っ張
り荷重がかからなくなる。従って、フラットケーブルが
引っ張り荷重に対して十分に耐えることができる。又、
ストッパはシート状素材を接着しただけの簡単な構成か
らなるため、ストッパを低コストで製造できる。更に、
フラットケーブルの無駄を無くすことができ、歩留まり
の向上を図ることができる。
ケーブルの取り付け前において断線するのを防止するこ
とができる。請求項3に記載の発明によれば、シート状
素材に裂け目等が生じるのを防止できるので、シート状
素材の耐久性を向上することができる。
ケーブルの断線防止効果を更に高めることができる。請
求項5に記載の発明によれば、ストッパの張り出し部に
設けた係止孔にスイッチボディに設けた係止突起に係合
するという簡単な方法で、スイッチボディにフラットケ
ーブルを取り付けることができる。
と係止孔との係合が解除されにくくなり、フラットケー
ブルが外れるのを確実に防止することができる。請求項
7に記載の発明によれば、係止突起に対してストッパを
スムーズに装着することができる。
ボディにストッパを簡単に取り付けることができる。
付けた状態を示す正面図。
示す背面図。
示す見上げ図。
分解斜視図。
断面図。
の断面図。
離した状態の分解斜視図。
た状態の断面図。
離した状態の分解斜視図。
けた状態の断面図。
を離した状態の分解斜視図。
ける前の断面図。
に取り付けた斜視図。
がっている状態を示す斜視図。
取り付けた状態の断面図。
図。
ディ、16…操作スイッチ、18…フラットケーブル、
23…フラットケーブル用ストッパ、23a,27a…
張り出し部、24…シート状素材、25,28…係止
孔、26,31,40…係止突起、26b…傾斜部、5
1…回避部、55…可撓性片(可撓性部材)、61…粘
着テープ(被覆部材)。
Claims (8)
- 【請求項1】 自動車に搭載された機器を遠隔操作する
操作スイッチが装備されたスイッチボディをステアリン
グホイールに設け、前記スイッチボディに対し電気的に
接続するフラットケーブルを取り付けるためのフラット
ケーブル用ストッパであって、 前記フラットケーブルにシート状素材を接着し、そのシ
ート状素材の少なくとも一端部にフラットケーブルの側
縁から側方へ張り出すように張り出し部を形成し、前記
スイッチボディに設けられた係止突起に係合される係止
孔を前記張り出し部に設けたことを特徴とするフラット
ケーブル用ストッパ。 - 【請求項2】 前記各シート状素材は、その少なくとも
一側にフラットケーブルを挟み込むように突設された可
撓性部材を有していることを特徴とする請求項1に記載
のフラットケーブル用ストッパ。 - 【請求項3】 前記可撓性部材は、フラットケーブルの
幅方向に間隔をおいて複数個並設され、隣り合う可撓性
部材の基端部の間は丸みを帯びた形状を有することを特
徴とする請求項1又は2に記載のフラットケーブル用ス
トッパ。 - 【請求項4】 前記フラットケーブルには、前記可撓性
部材を覆う被覆部材が設けられていることを特徴とする
請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のフラットケー
ブル用ストッパ。 - 【請求項5】 自動車に搭載された機器を遠隔操作する
操作スイッチが装備されたスイッチボディをステアリン
グホイールに設け、前記スイッチボディに対し電気的に
接続するフラットケーブルの取付け構造であって、 請求項1〜4のいずれかに記載されるフラットケーブル
用ストッパの張り出し部に形成した係止孔を、スイッチ
ボディに設けた係止突起に係合したことを特徴とするフ
ラットケーブルの取付け構造。 - 【請求項6】 前記係止突起は間隔をおいて2つ設けら
れ、両係止突起の基端部の間隔が先端部の間隔よりも狭
くなるように折曲形成され、前記ストッパはその両端部
に係止孔を有する可撓性の合成樹脂から構成され、スト
ッパを撓ませて係止孔が係止突起に係合されることを特
徴とする請求項5に記載のフラットケーブルの取付け構
造。 - 【請求項7】 前記各係止突起はその先端部に所定の角
度を有する傾斜部をそれぞれ有し、両傾斜部はそれらの
間隔が基端側へ向かうほど大きくなるように直線的に傾
いていることを特徴とする請求項5又は6に記載のフラ
ットケーブルの取付け構造。 - 【請求項8】 スイッチボディには、ストッパを取り付
ける際に、湾曲されるシート状素材がスイッチボディに
当たるのを回避するための回避部が設けられていること
を特徴とする請求項5〜7のうちいずれか一項に記載の
フラットケーブルの取付け構造。
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