JP4566947B2 - 圧着端子カバー - Google Patents

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Description

本発明は圧着端子カバーに関し、特に、筒状の胴部と胴部の一側から延出し端子穴が形成された平板状の端子部とを有する圧着端子を保護する圧着端子カバーに関する。
一般に、電線や通信線の端部には、電池等の電源や機器等との接続用として金属製の圧着端子が取り付けられている。圧着端子は、通常、電線等を挿入し固定するための筒状の胴部と胴部の一側端面から端面と交差する方向に延出した平板状の端子部とを有しており、端子部には一般に円形の端子穴が形成されている。この圧着端子の胴部に電線等の端部を挿入し圧着することで電線等に圧着端子が装着される。そして、電線等に装着された圧着端子の端子穴にボルト等を通すことで電線等と電源との接続が確保される。
ところが、圧着端子を電源等から取り外したときは、圧着端子が露出した状態となるため、短絡事故が発生することがあり、また圧着端子が損傷する可能性もある。このため、電源等から取り外した圧着端子を物理的、電気的に保護しておく必要がある。圧着端子を保護するために、圧着端子に絶縁テープを巻きつけたり、絶縁性の圧着端子カバーを取り付けたりする技術が広く知られている。圧着端子カバーとして、例えば、ビニールシートを接着剤等で貼り合わせて袋状とし、圧着端子カバーの開口部を絞る絞り手段を設ける技術が開示されている(特許文献1参照)。また、2枚の袋状のビニールシートを重ねて使用し絞り手段を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−238535号公報 特開2001−266965号公報
しかしながら、圧着端子に絶縁テープを巻き付ける技術では、巻き付け作業が煩雑となり、巻き付け後に絶縁テープの末端を切断する作業が必要なため、片手で行える作業ではなく手間がかかる。また、電源等に圧着端子を接続する際には絶縁テープを取り去る作業が必要となる上に、絶縁テープの粘着材が圧着端子表面に残存するため、接触抵抗を増大させる原因にも繋がる。一方、特許文献1の技術では、絞り手段で圧着端子カバーの抜けを防止することができるものの、ビニールシートの肉厚が薄いため、圧着端子に衝撃が加わると、圧着端子が変形、損傷してしまうことがある。これに対し、特許文献2の技術では、圧着端子の変形等が抑制されるものの、圧着端子にビニールシートを2重に被せる上に、脱落防止用の絞り手段で絞る操作が必要なため、圧着端子カバーの取り付け作業が煩雑となる。
本発明は上記事案に鑑み、着脱が容易で圧着端子を確実に保護可能な圧着端子カバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、筒状の胴部と前記胴部の一側から延出し端子穴が形成された平板状の端子部とを有する圧着端子を保護する圧着端子カバーにおいて、前記圧着端子の形状に対応した収容空間が内部に形成され前記圧着端子を収容したときに前記端子部に形成された端子穴とほぼ同心となる位置に貫通穴が形成された収容部と、前記収容部に形成された貫通穴と前記収容部に収容された前記圧着端子の端子穴とを貫通可能で端部に拡径部を有するピン部と、前記収容部の該収容部に収容された前記圧着端子の胴部と反対側に位置しており、可撓性を有し前記収容部および前記ピン部を連結する連結部とを備え、前記連結部を撓曲させて前記ピン部を前記収容部に形成された貫通穴および前記収容部に収容された前記圧着端子の端子穴に貫通させることで前記圧着端子を固定し保護することを特徴とする。
本発明では、収容部には、圧着端子を収容したときに端子部に形成された端子穴とほぼ同心となる位置に貫通穴が形成されており、収容部の該収容部に収容された圧着端子の胴部と反対側に位置し収容部およびピン部を連結する連結部が可撓性を有するため、収容部に圧着端子を収容することでほぼ同心に位置させた貫通穴および端子穴に、連結部を撓曲させてピン部を貫通させると共に、ピン部が端部に拡径部を有するため、貫通穴および端子穴を貫通したピン部の抜けを拡径部が防止するので、圧着端子を固定することができ、圧着端子の形状に対応した収容空間が収容部の内部に形成されているため、圧着端子全体が収容部内に収容されるので、圧着端子を確実に保護することができる。
この場合において、収容部に形成された貫通穴の直径をD1、ピン部の直径をD2、圧着端子の端子部に形成された端子穴の直径をD3、ピン部の拡径部の直径をD4としたときに、各直径がD3>D4>D1>D2の関係を満たすことが好ましい。また、ピン部が、更に、拡径部の先端に突起を有していれば、突起を貫通穴および端子穴から引き出すことで拡径部を有するピン部を貫通穴および端子穴に容易に貫通させることができる。ピン部が、更に、拡径部と反対側に拡径された基部を有し、基部の直径をD5としたときにD5>2×D2の関係を満たすようにすれば、基部を把持しやすくなるので、基部を把持してピン部を貫通穴から抜き取ることで圧着端子カバーを圧着端子から容易に取り外すことができる。また、収容部、ピン部および連結部をゴム硬度70度〜80度のゴム材としてもよい。
本発明によれば、収容部には、圧着端子を収容したときに端子部に形成された端子穴とほぼ同心となる位置に貫通穴が形成されており、収容部の該収容部に収容された圧着端子の胴部と反対側に位置し収容部およびピン部を連結する連結部が可撓性を有するため、収容部に圧着端子を収容することでほぼ同心に位置させた貫通穴および端子穴に、連結部を撓曲させてピン部を貫通させると共に、ピン部が端部に拡径部を有するため、貫通穴および端子穴を貫通したピン部の抜けを拡径部が防止するので、圧着端子を固定することができ、圧着端子の形状に対応した収容空間が収容部の内部に形成されているため、圧着端子全体が収容部内に収容されるので、圧着端子を確実に保護することができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を丸型圧着端子用の端子カバーに適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、本実施形態の端子カバー10は、丸型圧着端子を収容するためのキャップ部(収容部)1と、キャップ部1に収容される圧着端子を固定するためのピン部3と、キャップ部1およびピン部3を連結するランナ部(連結部)4とで構成されている。
図2に示すように、丸型圧着端子20は、電線を挿入し圧着固定するための円筒状の圧着部(胴部)16と、圧着部16の一側から延出した平板状の端子部15とが一体に形成されている。端子部15には、略中央部に円形状の端子穴12が形成されている。端子部15の延出端部は円弧状に形成されている。圧着端子20の長手方向(圧着部16の軸心方向)と直交する幅方向の大きさは、端子部15が圧着部16より大きく形成されている。電線に圧着端子20を装着するときは、圧着部16に電線の端部が挿入され、外側から圧着される。
図1に示すように、端子カバー10のキャップ部1は、内部に圧着端子20の形状に対応した収容空間が形成されており、端子部15を収容可能なキャップ6aと、キャップ6aに連接し圧着部16を収容可能なキャップ6bとを有している。端子カバー10の長手方向と直交する幅方向の断面では、キャップ6aには長方形状の空間、キャップ6bには帽子状の空間がそれぞれ形成されている。このため、キャップ6bのキャップ6aと反対側の端面には、帽子状の開口5が形成されている。キャップ部1の裏面(図1の底面)側は略平坦に形成されている。
キャップ6aには、キャップ部1に圧着端子20を収容したときに、端子部15に形成された端子穴12とほぼ同心となる位置、すなわち、キャップ6aの略中央部に円形状の貫通穴2が形成されている。貫通穴2は、内部に形成された収容空間を挟んでキャップ6aの上下両側に形成されている。このため、図5に示すように、端子カバー10に圧着端子20を収容することで、端子部15に形成された端子穴12とキャップ6aに形成された貫通穴2とがほぼ同心に位置する。図1に示すように、キャップ6aのキャップ6bと反対側には、幅方向の断面が略矩形状で可撓性を有するランナ部4の一端が連接している。ランナ部4の他端にはピン部3が連接している。このため、キャップ部1とピン部3とがランナ部4で連結されている。
ピン部3は、円柱状の固定ピン7aと固定ピン7aより大きい直径の円柱状の基底部7bとを有している。基底部7bが固定ピン7aより拡径されているため、ピン部3は固定ピン7a及び基底部7bを通る長手方向の断面が凸状に形成されている。固定ピン7aの基底部7bと反対側の端部には、貫通穴2および端子穴12に固定ピン7aを貫通させたときに貫通した状態で固定ピン7aを保持するための返し部(拡径部)9が形成されている。返し部9は、基底部7b側の直径が固定ピン7aより大きく、基底部7bと反対側(上端側)が縮径された略円錐状に形成されている。返し部9の上端(先端)には、角柱状の突起8が固定されている。突起8は、ピン部3の長手方向と直交する横断面の大きさが、固定ピン7aの横断面の大きさより小さく形成されている。
図5に示すように、キャップ部1内に圧着端子20を収容し、固定ピン7aをほぼ同心に位置している貫通穴2および端子穴12に貫通させることで、圧着端子20に端子カバー10が取り付けられる。貫通穴2の直径をD1、固定ピン7aの直径をD2、端子穴12の直径をD3、返し部9の直径をD4としたときに、各直径がD3>D4>D1>D2の関係を満たすように設定されている。また、基底部7bの直径をD5としたときに直径D5が固定ピン7aの直径D2の2倍を超えるように、すなわち、D5>2×D2の関係を満たすように設定されている。
キャップ部1、ピン部3およびランナ部4の材質には、いずれも、可撓性を有するエチレンプロピレンジエン三元共重合体(以下、EPDMと略記する。)樹脂のゴム材が使用されている。端子カバー10は、キャップ部1、ピン部3およびランナ部4が一体に成形されている。このEPDM樹脂は、日本工業規格(JIS K 6253)に準じて測定したゴム硬度が75度に設定されている。
(端子カバーの着脱)
次に、電線に装着された圧着端子20への端子カバー10の取り付け、取り外しについて説明する。
図3に示すように、端子カバー10の開口5に圧着端子20を挿入し、キャップ部1内に収容する。このとき、キャップ部1の内部には圧着端子20の形状に対応した収容空間が形成されているため、端子部15が帽子状の開口5の鍔部を通ってキャップ6a内に収容され、圧着部16がキャップ6b内に収容される。圧着端子20の全体がキャップ部1内に収容されることで、端子部15の先端部がキャップ6a内のランナ4側の先端部に当接して端子穴12と貫通穴2とがほぼ同心に位置する。ランナ部4を撓曲させることで、ピン部3をキャップ部1側に位置させ、突起8および固定ピン7aをキャップ部1の上側から端子穴12および貫通穴2に貫通させる。このとき、図4に示すように、キャップ部1の略平坦な裏面側(下側)に突出した突起8をキャップ部1の下側(矢印A側)に引き出すことで、返し部9を貫通穴2より下側に位置させて端子カバー10の圧着端子20への取り付けを完了する(図5参照)。
端子カバー10を圧着端子20から取り外すときは、基底部7bを把持し、返し部9をつまむか、キャップ部1の裏面と返し部9との隙間に爪を入れるかして返し部9を変形させながら貫通穴2および端子穴12から斜め方向に一気に引き抜く。基底部7bを把持したまま、キャップ部1から圧着端子20を引き出すことで、端子カバー10の取り外しを完了する。
(作用等)
次に、本実施形態の端子カバー10の作用等について説明する。
本実施形態の端子カバー10では、キャップ部1のキャップ6a、6bが連接しており、キャップ6bのキャップ6aと反対側の端面に帽子状の開口5が形成されている。このため、電線に装着された圧着端子20を開口5からキャップ部1内に挿入する際、圧着端子20近傍の電線を保持することで圧着端子20に直接触れることなくキャップ部1内に圧着端子20を収容することができる。また、キャップ6aには、圧着端子20を収容したときに端子穴12とほぼ同心となる略中央部に貫通穴2が形成されている。このため、キャップ部1内に圧着端子20を収容することで、端子穴12と貫通穴2とを容易にほぼ同心に位置させることができる。この状態のときに、ランナ部4を撓曲させピン部3の固定ピン7aを端子穴12および貫通穴2に貫通させることでキャップ部1内に収容した圧着端子20を固定することができる。更に、ピン部3とキャップ部1とがランナ部4で一体に連結されているため、作業者は、一方の手でキャップ部1と圧着端子20とを保持しながら他方の手で別部材のピン部を常に把持する場合と比べて、片手での作業が可能となるので、端子カバー10の取り付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の端子カバー10では、キャップ部1への圧着端子20の挿入方向が一方向のみであり、言うなればキャップ部1が袋状になっている構造である。キャップ部1がキャップ6a、6bで構成されており、内部には圧着端子20の形状に対応した収容空間が形成されている。このため、キャップ部1内に圧着端子20の全体を収容することができる。また、キャップ6bのキャップ6aと反対側の端面に帽子状の開口5が形成されている。このため、開口5における圧着端子20とキャップ部1との隙間が小さくなるので、ゴミや埃等のキャップ部1内への侵入が減少し、端子カバー10を取り外して使用する際の端子部15の洗浄作業の手間を減少させることができる。更に、圧着端子20に絶縁性ビニルテープを巻きつけることがないため、結線時の抵抗増大に繋がる粘着材が圧着端子20に残ることがなく、粘着材を除去する手間もかからない。
更に、本実施形態の端子カバー10では、貫通穴2の直径をD1、固定ピン7aの直径をD2、圧着端子20の端子穴12の直径をD3、返し部9の直径をD4としたときに、それぞれの直径がD3>D4>D1>D2の関係を満たすように設定されている。このため、端子穴12の直径D3が最も大きく、次いで、返し部9の直径D4、貫通穴2の直径D1、固定ピン7aの直径D2の順に小さくなる。この大きさの状態であれば、貫通穴2、端子穴12に固定ピン7aを素直に貫通させることが可能であることは言うまでもない。返し部9の直径D4が端子穴12の直径D3より小さく貫通穴2の直径D1より大きいため、貫通穴2を貫通した下側に返し部9が引っ掛かるので、固定ピン7aを貫通穴2、端子穴12に貫通させた状態に保持して固定ピン7aの抜けを防止することができる。従って、端子カバー10が圧着端子20に確実に固定され、端子カバー10の不用意な脱落による圧着端子20の露出が回避されるので、圧着端子20を損傷させることなく絶縁を確保して物理的、電気的に保護することができ、結線作業中の安全性を向上させることができる。
また更に、本実施形態の端子カバー10では、キャップ部1、ピン部3およびランナ部4にEPDM樹脂のゴム材が使用されている。固定ピン7aが、硬いプラスチック等の材質であれば貫通穴2を貫通させるときには「引く」より「押す」方が容易であるが、EPDM樹脂が比較的柔らかいゴム材のため、「押す」より「引く」方が作業的には容易である。特に、貫通穴2の直径D1より返し部9の直径D4が大きいため、固定ピン7aを押して貫通させるにはかなりの力で変形させないと返し部9が貫通穴2を通らない。本実施形態では、返し部9の上端に突起8が固定されているため、固定ピン7aを貫通穴2、端子穴12に貫通させるときに突起8が先にキャップ部1の裏面側に突出する。この突出した突起8を引くことで、返し部9を貫通穴2の下側に必要最小限の力で容易に位置させることができる。これにより、端子カバー10の圧着端子20への取り付け作業性を向上させることができる。また、突起8の横断面の大きさが固定ピン7aより小さいため、貫通穴2の直径D1より小さくなり、無理なく貫通穴2、端子穴12を貫通させ裏面側に突出させることができる。
更にまた、本実施形態の端子カバー10では、ピン部3が固定ピン7aと固定ピン7aより拡径された基底部7bとで構成されている。このため、基底部7bは、返し部9と同様に、貫通穴2、端子穴12に貫通させたピン部3の抜け防止の機能を発揮する。また、圧着端子20を再度使用するに際し端子カバー10を取り外す場合、基底部7bには、作業者がピン部3を引き抜く際に指先で摘むための適度な大きさが必要となる。本実施形態では、基底部7bの直径D5が固定ピン7aの直径D2の2倍を超えており、D5>2×D2の関係を満たしている。このため、固定ピン7aを直接把持して引き抜く場合と比べて、固定ピン7a自体を破損し難くすることができ、指先での把持を容易にすることができる。従って、端子カバー10を圧着端子20から取り外す作業性を向上させることができる。
また、ランナ部4を撓曲させてピン部3を貫通穴2、端子穴12に貫通させるときは、ピン部3がある程度のしなやかさを有することが必要となる。本実施形態の端子カバー10では、材質として、ゴム硬度が75度に設定されたEPDM樹脂のゴム材が使用されている。このため、軟さ、硬さ供に程よい兼ね合いがあるので、固定ピン7aを貫通穴2、端子穴12に容易に貫通させることができ、反対に貫通穴2、端子穴12から容易に引き抜くことができる。
なお、本実施形態では、端子部15が丸型で端子部15の略中央部に円形状の端子穴12が形成された圧着端子20を保護する端子カバー10を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、端子部が角型の圧着端子にも適用可能であり、この場合には、キャップ6aの形状を角型の形状に対応するように変更してもよい。また、端子部15に2つ以上の端子穴12が形成されていてもよい。この場合には、貫通穴2と端子穴12のいずれか1つとがほぼ同心に位置するようにすればよい。更に、端子穴12の形状が矩形状や多角形状でも適用可能であることはもちろんである。
また、本実施形態では、端子カバー10の材質としてゴム硬度75度に設定したEPDM樹脂を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。ゴム硬度が70度に満たないと固定ピン7aが軟らか過ぎるため、固定ピン7a自体の変形が大きくなり貫通穴2を貫通させることが難しくなる。逆に、ゴム硬度が80度を超えると固定ピン7aが硬すぎるため、貫通穴2を貫通させるときに過大な外力を要し、固定ピン7aが破損することもある。このため、ゴム硬度を70〜80度に設定したゴム材を使用することが好ましい。このようなゴム材としては、EPDM樹脂以外に、例えば、エチレンプロピレン共重合体(EPM)樹脂等の絶縁性を有するゴム材を挙げることができる。また、本実施形態では、キャップ部1、ピン部3およびランナ部4を同じ材質で一体に成形した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる材質の3部材を連結するようにしてもよい。また、返し部9の材質にEPDM樹脂より硬い材質を使用してもよい。この場合には、返し部9を返し部9の直径より小さい直径の貫通穴2に貫通させるために、キャップ6aの貫通穴2が形成された端部にスリットを形成するようにしてもよい。
更に、本実施形態では、返し部9を、基底部7b側の直径が固定ピン7aより大きく、基底部7bと反対側が縮径された略円錐状に形成する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。返し部9は、ピン部3を貫通穴2、端子穴12に貫通させたときに不用意に抜けることを防止するために形成したものであり、その形状や数量については特に制限されるものではない。例えば、固定ピン7aの側面に複数個の突起や鍔状の突出部を形成するようにしてもよい。また、本実施形態では、ランナ部4を断面矩形状とする例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、断面円形状としてもよい。更に、突起8を角柱状とする例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ひも状としてもよい。また、固定ピン7a、基底部7bを円柱状とする例を示したが、例えば、角柱状としてもよいことはもちろんである。
本発明は着脱が容易で圧着端子を確実に保護可能な圧着端子カバーを提供するため、圧着端子カバーの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明が適用可能な実施形態の丸型圧着端子カバーの斜視図である。 実施形態の圧着端子カバーを取り付ける丸型圧着端子を末端に装着した圧着端子付の電線を示す斜視図である。 実施形態の圧着端子カバーに圧着端子を収容し固定するときの状態を示す斜視図である。 実施形態の圧着端子カバーに収容した圧着端子を固定するときに固定ピンを貫通穴および端子穴に差し込んだ状態を示す斜視図である。 実施形態の圧着端子カバーを圧着端子に固定したときのキャップ部の貫通穴、固定ピン、圧着端子の端子穴、固定ピンの返し部および基底部の大きさの関係を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 キャップ部(収容部)
2 貫通穴
3 ピン部
4 ランナ部(連結部)
9 返し部(拡径部)
10 端子カバー(圧着端子カバー)
12 端子穴
15 端子部
16 圧着部(胴部)
20 丸型圧着端子(圧着端子)

Claims (5)

  1. 筒状の胴部と前記胴部の一側から延出し端子穴が形成された平板状の端子部とを有する圧着端子を保護する圧着端子カバーにおいて、前記圧着端子の形状に対応した収容空間が内部に形成され前記圧着端子を収容したときに前記端子部に形成された端子穴とほぼ同心となる位置に貫通穴が形成された収容部と、前記収容部に形成された貫通穴と前記収容部に収容された前記圧着端子の端子穴とを貫通可能で端部に拡径部を有するピン部と、前記収容部の該収容部に収容された前記圧着端子の胴部と反対側に位置しており、可撓性を有し前記収容部および前記ピン部を連結する連結部とを備え、前記連結部を撓曲させて前記ピン部を前記収容部に形成された貫通穴および前記収容部に収容された前記圧着端子の端子穴に貫通させることで前記圧着端子を固定し保護することを特徴とする圧着端子カバー。
  2. 前記収容部に形成された貫通穴の直径をD1、前記ピン部の直径をD2、前記圧着端子の端子部に形成された端子穴の直径をD3、前記ピン部の拡径部の直径をD4としたときに、前記各直径がD3>D4>D1>D2の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の圧着端子カバー。
  3. 前記ピン部が、更に、前記拡径部の先端に突起を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧着端子カバー。
  4. 前記ピン部が、更に、前記拡径部と反対側に拡径された基部を有し、前記基部の直径をD5としたときにD5>2×D2の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧着端子カバー。
  5. 前記収容部、前記ピン部および前記連結部は、ゴム硬度70度〜80度のゴム材であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の圧着端子カバー。
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