JP2003142177A - 電気部品およびその製造方法 - Google Patents

電気部品およびその製造方法

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JP2003142177A JP2001342116A JP2001342116A JP2003142177A JP 2003142177 A JP2003142177 A JP 2003142177A JP 2001342116 A JP2001342116 A JP 2001342116A JP 2001342116 A JP2001342116 A JP 2001342116A JP 2003142177 A JP2003142177 A JP 2003142177A
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子をフープ状にして、または複数の端子が
幅方向に連続している端子ユニットなどを用いて製造す
る事ができ製造が効率的である電気部品を提供する。 【解決手段】 内部を閉塞した電気部品用ケーシング1
と、一端を電気部品用ケーシング1の外表面に露出させ
て、電気部品用ケーシング1にインサート成形される電
気部品端子6と、一端を外部に突出し他端を電気部品用
ケーシング1に位置させた駆動軸3と、電気部品用ケー
シング1内に収納され駆動軸の動作量に応じて信号を出
力する検出部と、電気部品用ケーシング1とは別に形成
されるコネクタハウジング8と、コネクタハウジング8
にインサート成形されて、一端をコネクタハウジング8
の外に露出させたコネクタ端子9とを備え、電気部品端
子6の一端とコネクタ端子9の一端を接続するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品に関し、
特にフープ成形が可能な電気部品およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気部品の図面を説明すると、図
19は従来の電気部品の要部断面図である。
【0003】電気部品用ケーシング51は、絶縁樹脂製
で円筒状の収納凹部51dを有し側方には筒状部51a
を有し開口部51bと開口部51bに対向する孔51c
を有している。
【0004】蓋部52は絶縁樹脂製で円板状の形状をな
し、電気部品用ケーシング51の開口部51bを塞いで
おり、突起52aを有している。
【0005】駆動軸53は、絶縁樹脂製で丸棒状をなし
ている。駆動軸53は電気部品用ケーシングの孔51c
に摺動可能に挿通され、先端は電気部品用ケーシング5
1から突出している。駆動軸53の先端は図示しない外
部の検出軸に係合されている。
【0006】可動部54は絶縁樹脂製の部材であって、
摺動子54aを含んでいる。可動部54は駆動軸53に
当接されており、駆動軸の動きの方向に従って動くよう
になっている。
【0007】コイルバネ58は、バネ部材によりコイル
状に形成されており、一端は蓋部52の突起52aに嵌
合し他端は可動部54に当接し、可動部54は蓋部52
と反対側に押されて、駆動軸53を電気部品用ケーシン
グ51の孔51cより外部へ突出するように付勢してい
る。
【0008】固定部55は、抵抗基板55aであって可
動部54の摺動子54aがその表面を摺動している。固
定部55は板バネ55bによってガタなく保持されてい
る。
【0009】端子56は電気部品用ケーシング51にイ
ンサート成形されて、一端は電気部品用ケーシング51
の収納凹部51d内に露出し、他端は電気部品ケーシン
グ51の筒状部51aの内部に露出してコネクタを形成
している。
【0010】接続端子57は抵抗基板55aの図示しな
い電極と端子56を電気的に接続している。
【0011】次に、従来の電気部品の製造方法について
説明する。最初に、端子56を一つ一つ成形金型に装着
して電気部品用ケーシング51を成形し端子56の一端
を電気部品用ケーシング51の収納凹部51dに位置さ
せ、他端を筒状部51aに位置させている。このように
して、電気部品用ケーシング51を一つ一つ製造する。
次に、抵抗基板55aを板バネ55bによって固定す
る。次に、駆動軸53を可動部54と連結した状態で孔
51cに挿通し摺動子54aを抵抗基板55aに摺動さ
せて装着する。次に、接続端子57で抵抗基板55aと
端子56を電気的に接続する。次に、コイルバネ58を
可動部54に当接させて装着する。次に蓋部52の突起
52aにコイルバネ58を嵌合して、蓋部52を封止す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電気部
品およびその製造方法においては端子56の一端は電気
部品用ケーシング51の収納凹部51dに露出してお
り、他端は筒状部51aの内部に露出している。このよ
うに両端が凹部の内部に露出している構造では、端子を
フープ状にして、または複数の端子が幅方向に連続して
いる端子ユニットなどを用いて製造する事が、端子の切
断のためのスペースが確保できない、あるいは端子が収
納凹部51dや開口部51bから突出しないで切断する
こと自体が非常に難しい。そのため成形金型に端子を一
つ一つ装着させねばならず、電気部品用ケーシングを一
つ一つ成形することとなり、製造に手間がかかってい
た。また、電気部品ケーシング51の形状やコネクタの
形状に種々の要求があり、製品毎に個々に成形金型を準
備せねばならなかった。
【0013】本発明の目的は、端子をフープ状にして、
または複数の端子が幅方向に連続している端子ユニット
などを用いて製造する事ができ製造が効率的である電気
部品およびその製造方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電気部品は、内
部を閉塞した電気部品用ケーシングと、一端を前記電気
部品用ケーシングの外表面に露出させて、前記電気部品
用ケーシングにインサート成形される電気部品端子と、
一端を外部に突出し他端を前記電気部品用ケーシングに
位置させた駆動軸と、前記電気部品用ケーシング内に収
納され前記駆動軸の動作量に応じて信号を出力する検出
部と、前記電気部品用ケーシングとは別に形成されるコ
ネクタハウジングと、前記コネクタハウジングにインサ
ート成形されて、一端をコネクタハウジングの外に露出
させたコネクタ端子とを備え、前記電気部品端子の前記
一端と前記コネクタ端子の前記一端を接続するようにし
た。この構成により、電気部品端子とコネクタ端子が露
出しているため、この露出部分を使ってフープ成形や、
複数の端子が幅方向に連続している端子ユニットを用い
るなど効率的な製造方法を採用できる。また、コネクタ
ハウジングあるいはコネクタ端子を要求に応じて簡単に
製作するのが可能となる。
【0015】また、前記電気部品用端子の前記一端と前
記コネクタ端子の前記一端との接続部を覆う被覆部を設
けた。この構成により、被覆部により接続部の機械的保
護や電気的絶縁ができる。
【0016】また、取付部材を前記電気部品用ケーシン
グと前記コネクタハウジングの少なくともいずれか一方
に保持し、一部を前記被覆部としている。この構成によ
り、取付部材により被覆部を形成しているので、被覆部
の形成が簡単である。また、取付部材を要求に応じて製
作することが可能となる。
【0017】また、前記コネクタハウジングに給電用端
子を保持し、前記取付部材で前記給電端子の露出部の一
部を保持した。この構成により、取付部材の成形と同時
に給電端子の保持ができるので給電端子の保持が容易に
できる。
【0018】また、内部を閉塞した電気部品用ケーシン
グと、一端を前記電気部品用ケーシングの外表面に露出
させて、前記電気部品用ケーシングにインサート成形さ
れる電気部品端子と、一端を外部に突出し他端を前記電
気部品用ケーシングに位置させた駆動軸と、前記電気部
品用ケーシング内に収納され前記駆動軸の動作量に応じ
て信号を出力する検出部と、前記電気部品用ケーシング
とは別に形成されるコネクタハウジングとを備え、前記
電気部品用端子の前記一端は対向する前記コネクタハウ
ジング側に露出したまま延出し前記コネクタハウジング
を挿通して前記コネクタハウジングの凹部の中に位置し
てコネクタ端子となるようインサート成形された。この
構成により、電気部品用端子とコネクタ端子の間の露出
部を用いて、フープ成形や、複数の端子が幅方向に連続
している端子ユニットを用いるなど効率的な製造方法を
採用できる。また、コネクタハウジングあるいはコネク
タ端子を要求に応じて簡単に製作するのが可能となる。
【0019】また、複数本の端子が幅方向に連続してつ
ながったユニットを用いて電気部品用ケーシングの収納
凹部内に前記端子の一端が露出し、他端が前記電気部品
用ケーシングの外表面に露出するように前記複数本の電
気部品用端子を一度にインサート成形し、幅方向に連続
してつながった前記複数本の電気部品用端子間を切り離
す工程と、複数本の端子が幅方向に連続してつながった
ユニットを用いて凹部を有するコネクタハウジングに一
端を前記凹部内に収納させ、他端を前記コネクタハウジ
ングの外表面に露出するように前記複数本のコネクタ端
子を一度にインサート成形し、幅方向に連続してつなが
った前記複数本のコネクタ端子間を切り離す工程と、前
記複数本の電気部品用端子の前記他端と前記複数本のコ
ネクタ端子の前記他端を電気的に接続する工程と、前記
電気部品用ケーシングの収納凹部内に、検出部を収納す
る工程と、一端を外部に突出し、他端を前記電気部品用
ケーシング内に位置させて駆動軸を保持する工程とを有
する。この方法により、フープや端子ユニットを使って
複数本の端子を一度に成形する製法を取れるので、電気
部品を効率的に製造できる。また、コネクタハウジン
グ、あるいはコネクタ端子を要求に応じて簡単に製作す
るのが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の電気部品の第1実施形態
の図面を説明すると、図1は本発明の電気部品の第1実
施形態の要部断面図、図2は本発明の電気部品の第1実
施形態の平面図をそれぞれ示す。
【0021】電気部品用ケーシング1は、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)等の絶縁樹脂製で円筒状の収
納凹部1aを有し開口部1bと開口部1bに対向する孔
1cを有している。
【0022】蓋部2は絶縁樹脂製で円板状の形状をな
し、電気部品用ケーシング1の開口部1bを塞いでお
り、突起2bを有している。
【0023】駆動軸3は、絶縁樹脂製で丸棒状をなして
いる。駆動軸3は電気部品用ケーシング1の孔1cに摺
動可能に挿通され、先端は電気部品用ケーシング1から
突出している。駆動軸3の先端は図示しない外部の検出
軸に係合されている。
【0024】可動部4は絶縁樹脂製の部材であって、摺
動子4aを含んでいる。可動部4は駆動軸3に当接され
ており、駆動軸3の動きの方向に従って動くようになっ
ている。
【0025】コイルバネ2aは、バネ部材によりコイル
状に形成されており、一端は蓋部2の突起2bに嵌合し
他端は可動部4に当接し、可動部4は蓋部2と反対側に
押されて、駆動軸3を電気部品用ケーシング1の孔1c
より外部へ突出するように付勢している。
【0026】固定部5は、抵抗基板5aであって、可動
部4は摺動子4aが抵抗基板5aの表面を摺動すること
により可動部4の固定部5に対する動作量を検出するの
で、固定部5と可動部4で検出部を形成している。固定
部5は板バネ5bによってガタなく保持されている。
【0027】端子6は、電気部品用ケーシング1にイン
サート成形されて、一端は電気部品用ケーシング1の収
納凹部1a内に露出し、収納凹部1aから外へ突出せず
に収納されている。また、他端は途中から直角に曲がっ
て電気部品用ケーシング1の外部に露出している。
【0028】接続端子7、は抵抗基板5aの図示しない
電極と端子6を電気的に接続している。
【0029】コネクタハウジング8は、電気部品用ケー
シング1と同じ種類のPPS等の絶縁樹脂製で凹部8a
を有している。コネクタハウジング8は電気部品用ケー
シング1と空間を介して対向して設けられている。
【0030】第2端子9は、コネクタハウジング8の凹
部8aに、この凹部8aから突出しないように一端を配
置し、他端はコネクタハウジング8から露出し端子6の
電気部品ケーシング1の外部に露出した部分と接続され
ている。
【0031】給電端子10は、外部のソレノイドに給電
するための端子で、コネクタハウジング8内で第2端子
9と並置され、途中で折れ曲がってコネクタハウジング
から下方へ突出している。以上のように第1実施形態の
電気部品は構成されている。
【0032】尚、上記した第1実施形態においては、端
子6と第2端子9との接続部9aは、露出しているが、
接続部9aを覆う接着剤などからなる被覆部を設けても
よい。
【0033】次に、本発明の電気部品の第2実施形態の
図面を説明すると、図3は本発明の電気部品の第2実施
形態の平面図、図4は本発明の電気部品の第2実施形態
の正面図、図5は本発明の電気部品の第2実施形態の側
面図、図6は本発明の電気部品の第2実施形態の取付部
材の平面図、図7は図6の7−7線における断面図であ
る。
【0034】第2実施形態は、第1実施形態の電気部品
を元にして、そこにコネクタハウジングと相手方部材へ
の取付部を一体成形したものである。従って、第1実施
形態と同じ部分には同じ番号を付してその説明は省略す
る。
【0035】取付部11は、電気部品用ケーシング1と
同じPPS等の絶縁樹脂製で略円板状をなし、樹脂成形
によって形成され、電気部品用ケーシング1の図4中の
下部から側部に保持され、また、コネクタハウジング8
の側部に位置している。端子6と第2端子9との接続部
9aは取付部11の樹脂の中に埋設され、接続部9aの
周辺の絶縁樹脂は接続部9aを被覆する被覆部11aと
なっている。従って、この場合取付部11により被覆部
11aが形成されている。給電端子10はコネクタハウ
ジング8の中で第2端子9の両端に並置され途中で折れ
曲がってコネクタハウジング8の下方へ突出している
が、その途中の部分は取付部11の樹脂の中に埋設さ
れ、取付部11によって固定されている。以上により本
発明の第2実施形態が構成されている。
【0036】尚、図6、図7は取付部11の形状のみを
示す図面であり、単独で存在するものではない。また、
上記第2実施形態においては、取付部11は、コネクタ
ハウジング8に平面と平面が接するように形成されてい
るだけであり、コネクタハウジング8の取付部11の保
持機能は少ないが、両者は同種の材料であり、取付部1
1を形成する溶融樹脂がコネクタハウジング8の平面に
接した結果として取付部11の平面が形成されるので、
両者の面は緊密に密着されており取付部11はコネクタ
ハウジング8に若干は保持されている。また、上記第2
実施形態においては、取付部11は主に露出した端子
6,9を覆うことによって保持され、更に凹部11bが
電気部品用ケーシング1に接することによって、駆動軸
3の後端方向(図4の上方向)の位置と、平面方向(図
3の紙面方向)の位置決めがされている。また、上記第
2実施形態においては、取付部11と接する電気部品用
ケーシング1あるいはコネクタハウジング8の表面に凹
凸を設けて、取付部11がより確実に保持されるように
してもよい。また、上記第2実施形態においては電気部
品用ケーシング1およびコネクタハウジング8と、取付
部11は同一の材料で密着性に優れるが、互いに別の材
料を選定してもよい。更に、上記第2実施形態において
は、取付部11は電気部品用ケーシング1、端子6,9
の露出部部分に主に保持されているが、更にコネクタハ
ウジング8に保持されていてもよいし、端子6,9の露
出部分の他に電気部品用ケーシング1とコネクタハウジ
ング8のどちらか一方に保持されていてもよい。
【0037】次に、本発明の第3実施形態の図面につい
て説明すると図8は本発明の電気部品の第3実施形態の
要部断面図、図9は本発明の電気部品の第3実施形態の
平面図である。
【0038】第3実施形態と第1実施形態とでは、第1
実施形態が端子6と第2端子9との接続部9aを有して
いるのに対して、第3実施形態は接続部を持たず一体の
第3端子12となっている点が異なる。その他の点は第
1実施形態と同じであるので同じ部分には同じ番号を付
してその説明は省略する。
【0039】第3端子12は、一端が接続端子7で抵抗
基板5aの図示せぬ電極と接続され、そのまま接続部な
しで途中で直角方向に折れ曲がり外部に露出した後コネ
クタハウジング8を挿通して凹部8aに露出されてお
り、途中に接続部がない分だけ接触抵抗が小さい。以上
により、本発明の第3実施形態が構成されている。
【0040】次に、本発明の第1実施形態の電気部品の
製造方法の図面を説明すると図10は本発明の電気部品
の第1実施形態の電気部品用ケーシング側のフープ成形
製造工程を示す図、図11は本発明の第1実施形態の電
気部品のコネクタ側のフープ成形製造工程を示す図をそ
れぞれ示す。
【0041】図10に示すように、最初にフープ材13
の桟から、フープ材13の長手方向に対して直角な一方
向に突出した端子13aを外形加工により加工する。次
に、端子13aの先端を紙面垂直方向に折り曲げて端子
13bを作る。その後、折り曲げた端子13bの先端が
電気部品用ケーシング1内に露出し、端子13bの根本
が外部に露出するように端子13bをインサート成形
し、桟とのつなぎ部分13cを切断する。図11に示す
ように、別工程でフープ材14に5本連続した端子14
aを設け、余分な桟を切り落とし、端子14aの両端の
端子を給電端子として紙面に垂直方向に曲げ、端子14
bを作り、この端子14bの先端がコネクタハウジング
8の凹部8aに露出するように、コネクタハウジング8
をインサート成形し端子のつなぎ部分14cを切り離
す。次に、電気部品用ケーシング1から外部に露出した
端子13bとコネクタハウジング8から外部に露出した
端子14bを溶接により接続する。次に電気部品ケーシ
ング1に板バネを装着し固定部5(抵抗基板5a)を組
み込む。駆動軸3に可動部4(摺動子4a)を連結し駆
動軸3を孔1cから外部へ突出させ可動部4(摺動子4
a)を装着する。次に、接続端子7を取り付け、コイル
バネ2aと蓋2を組み込む。最後に蓋2を閉塞する。以
上で本発明の電気部品の第1実施形態の製造が完了す
る。
【0042】尚、上記した本発明の第1実施形態の電気
部品の製造方法においては、電気部品ケーシング1への
部品の組み込みは、電気部品用ケーシング1の端子13
bとコネクタハウジング8の端子14bの溶接後に行っ
ているが、本発明はこれに限定されることなく、電気部
品ケーシング1に部品の組み込みが終わってから、電気
部品用ケーシング1の端子13bとコネクタハウジング
8の端子14bの溶接を行ってもよい。
【0043】次に、本発明の電気部品の第3実施形態の
製造方法の図面を説明すると、図12は本発明の電気部
品の第3実施形態のフープ成形製造工程を示す図であ
る。
【0044】最初にフープ材15の中桟15aから、フ
ープ材15の長手方向に対して直角な2方向に突出した
電気部品用ケーシング1側の端子15bとコネクタ側端
子15cを外形加工により加工する。次に、電気部品用
ケーシング1側端子15bを紙面に垂直方向に曲げ、電
気部品用ケーシング1側端子15dとし、桟の不要部分
15eを切り落とす。次に、順序はどちらが先でもよい
が、電気部品ケーシング1側端子15dとコネクタ側端
子15cそれぞれにインサート成形により電気部品用ケ
ーシング1とコネクタハウジング8を形成し、端子のつ
なぎ部分15fを切り離す。以降の工程は本発明の電気
部品の第1実施形態の製造方法の工程と同じであるの
で、ここではその記載を省略する。以上で本発明の電気
部品の第3実施形態の製造が完了する。
【0045】尚、上記した各製造方法においてはフープ
材を使用しているが、本発明はこれに限定されることな
く、数個程度の端子を幅方向に連続させてつなげたユニ
ットを用いてもよい。
【0046】次に、本発明の第1実施形態の電気部品の
製造方法の変形例の図面を説明すると、図13は本変形
例の成形前の平面図、図14は本変形例の成形前の正面
図、図15は本変形例の成形前の側面図、図16は本変
形例の成形後の平面図、図17は本変形例の成形後の正
面図、図18は本変形例の成形後の側面図をそれぞれ示
す。
【0047】図13〜図15に示すように、電気部品用
ケーシング16からは端子17が露出し、露出した端子
17に対して、別の端子18が溶接またははんだ付けで
取り付けられる。この場合別の端子18は個別の端子を
取り付けてもよいし、3本の端子が幅方向に連続してユ
ニットになったものを取り付けた後で端子間を切り離し
てもよい。
【0048】図16〜図18に示すように、別の端子1
8と電気部品用ケーシング16に対してコネクタハウジ
ング19と菱形状で取付穴20aを有する取付部20が
同時にインサート成形によって取り付けられる。端子1
8はコネクタハウジング19の凹部19aに露出、配置
されコネクタ端子として機能するようになっている。こ
のように、端子18はコネクタハウジングをインサート
成形で取り付けてからでなく、端子17に対して端子1
8のみを先に接続し、その後コネクタハウジング19と
取付部20をインサート成形している。以上により、本
発明の第1実施形態の電気部品の製造方法の変形例の製
造が完了する。
【0049】尚、上記した変形例においては、端子17
に対して端子18のみを先に接続し、その後コネクタハ
ウジング19と取付部20をインサート成形している
が、本発明は、これに限定されることなく、端子18を
インサート成形によりコネクタハウジング19に取り付
けてから、端子18に端子17のみを溶接接続し、その
後に電気部品用ケーシング16と取付部20をインサー
ト成形して取り付けてもよい。また、本変形例の場合、
端子17と端子18の接続部は、コネクタハウジング1
9と取付部20のインサート成形後、樹脂に埋設されて
いるが、本発明はこれに限定されることなく、成形後接
続部が外部に露出した状態になっていてもよい。
【0050】尚、上記各実施形態において、検出部とし
て摺動子4aと抵抗基板5aを用いているが、本発明は
これに限定されることなく、検出部として磁石と磁電変
換素子を用いてもよい。また、上記各実施形態におい
て、電気部品用ケーシング1に駆動軸3を挿通する孔1
cを設け、蓋部2で開口部1bを塞いでいるが、本発明
はこれに限定されることなく、電気部品用ケーシング1
に孔1cを設ける代わりに駆動軸3を挿通する孔1cを
蓋部2に設けてもよい。その場合組立手順としては、最
後に蓋部2に駆動軸3を挿通して蓋部2を閉塞すること
になり若干組立順は変わる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気部品
は、内部を閉塞した電気部品用ケーシングと、一端を電
気部品用ケーシングの外表面に露出させて、電気部品用
ケーシングにインサート成形される電気部品端子と、一
端を外部に突出し他端を電気部品用ケーシングに位置さ
せた駆動軸と、電気部品用ケーシング内に収納され駆動
軸の動作量に応じて信号を出力する検出部と、電気部品
用ケーシングとは別に形成されるコネクタハウジング
と、コネクタハウジングにインサート成形されて、一端
をコネクタハウジングの外に露出させたコネクタ端子と
を備え、電気部品端子の一端とコネクタ端子の一端を接
続するようにした。この構成により、電気部品端子とコ
ネクタ端子が露出しているため、この露出部分を使って
フープ成形や、複数の端子が幅方向に連続している端子
ユニットを用いるなど効率的な製造方法を採用できる。
また、コネクタハウジングあるいはコネクタ端子を要求
に応じて簡単に製作できる。
【0052】また、内部を閉塞した電気部品用ケーシン
グと、一端を電気部品用ケーシングの外表面に露出させ
て、電気部品用ケーシングにインサート成形される電気
部品端子と、一端を外部に突出し他端を電気部品用ケー
シングに位置させた駆動軸と、電気部品用ケーシング内
に収納され駆動軸の動作量に応じて信号を出力する検出
部と、電気部品用ケーシングとは別に形成されるコネク
タハウジングとを備え、電気部品用端子の一端は対向す
るコネクタハウジング側に露出したまま延出しコネクタ
ハウジングを挿通してコネクタハウジングの凹部の中に
位置してコネクタ端子となるようインサート成形され
た。この構成により、電気部品用端子とコネクタ端子の
間の露出部を用いて、フープ成形や、複数の端子が幅方
向に連続している端子ユニットを用いるなど効率的な製
造方法を採用できる。また、コネクタハウジングあるい
はコネクタ端子を要求に応じて簡単に製作できる。
【0053】また、複数本の端子が幅方向に連続してつ
ながったユニットを用いて電気部品用ケーシングの収納
凹部内に端子の一端が露出し、他端が電気部品用ケーシ
ングの外表面に露出するように複数本の電気部品用端子
を一度にインサート成形し、幅方向に連続してつながっ
た複数本の電気部品用端子間を切り離す工程と、複数本
の端子が幅方向に連続してつながったユニットを用いて
凹部を有するコネクタハウジングに一端を凹部内に収納
させ、他端を前記コネクタハウジングの外表面に露出す
るように複数本のコネクタ端子を一度にインサート成形
し、幅方向に連続してつながった複数本のコネクタ端子
間を切り離す工程と、複数本の電気部品用端子の他端と
複数本のコネクタ端子の他端を電気的に接続する工程
と、電気部品用ケーシングの収納凹部内に、検出部を収
納する工程と、一端を外部に突出し、他端を電気部品用
ケーシング内に位置させて駆動軸を保持する工程とを有
する。この方法により、フープや端子ユニットを使って
複数本の端子を一度に成形する製法を取れるので、電気
部品を効率的に製造できる。また、コネクタハウジング
あるいはコネクタ端子を要求に応じて簡単に製作でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気部品の第1実施形態の要部断面図
である。
【図2】本発明の電気部品の第1実施形態の平面図であ
る。
【図3】本発明の本発明の電気部品の第2実施形態の平
面図である。
【図4】本発明の電気部品の第2実施形態の正面図であ
る。
【図5】本発明の電気部品の第2実施形態の側面図であ
る。
【図6】本発明の電気部品の第2実施形態の取付部材の
平面図である。
【図7】図6の7−7線における断面図である。
【図8】本発明の 電気部品の第3実施形態の要部断面
図である。
【図9】本発明の電気部品の第3実施形態の平面図であ
る。
【図10】本発明の電気部品の第1実施形態の電気部品
用ケーシング側のフープ成形製造工程を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態の電気部品のコネクタ
側のフープ成形製造工程を示す図である。
【図12】本発明の電気部品の第3実施形態のフープ成
形製造工程を示す図である。
【図13】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形前の平面図である。
【図14】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形前の正面図である。
【図15】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形前の側面図である。
【図16】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形後の平面図である。
【図17】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形後の正面図である。
【図18】本発明の電気部品の第1実施形態の製造方法
の変形例の成形後の側面図である。
【図19】従来の電気部品の要部断面図である。
【符号の説明】
1 電気部品用ケーシング 2 蓋部 2a コイルバネ 3 駆動軸 4 可動部 5 固定部 6 端子 7 接続端子 8 コネクタハウジング 9 第2端子 10 給電端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を閉塞した電気部品用ケーシング
    と、一端を前記電気部品用ケーシングの外表面に露出さ
    せて、前記電気部品用ケーシングにインサート成形され
    る電気部品端子と、一端を外部に突出し他端を前記電気
    部品用ケーシングに位置させた駆動軸と、前記電気部品
    用ケーシング内に収納され前記駆動軸の動作量に応じて
    信号を出力する検出部と、前記電気部品用ケーシングと
    は別に形成されるコネクタハウジングと、前記コネクタ
    ハウジングにインサート成形されて、一端をコネクタハ
    ウジングの外に露出させたコネクタ端子とを備え、前記
    電気部品端子の前記一端と前記コネクタ端子の前記一端
    を接続するようにしたことを特徴とする電気部品。
  2. 【請求項2】 前記電気部品用端子の前記一端と前記コ
    ネクタ端子の前記一端との接続部を覆う被覆部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の電気部品。
  3. 【請求項3】 取付部材を前記電気部品用ケーシングと
    前記コネクタハウジングの少なくともいずれか一方に保
    持し、一部を前記被覆部としていることを特徴とする請
    求項2記載の電気部品。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングに給電用端子を
    保持し、前記取付部材で前記給電端子の露出部の一部を
    保持したことを特徴とする請求項3記載の電気部品。
  5. 【請求項5】 内部を閉塞した電気部品用ケーシング
    と、一端を前記電気部品用ケーシングの外表面に露出さ
    せて、前記電気部品用ケーシングにインサート成形され
    る電気部品端子と、一端を外部に突出し他端を前記電気
    部品用ケーシングに位置させた駆動軸と、前記電気部品
    用ケーシング内に収納され前記駆動軸の動作量に応じて
    信号を出力する検出部と、前記電気部品用ケーシングと
    は別に形成されるコネクタハウジングとを備え、前記電
    気部品用端子の前記一端は対向する前記コネクタハウジ
    ング側に露出したまま延出し前記コネクタハウジングを
    挿通して前記コネクタハウジングの凹部の中に位置して
    コネクタ端子となるようインサート成形されたことを特
    徴とする電気部品。
  6. 【請求項6】 複数本の端子が幅方向に連続してつなが
    ったユニットを用いて電気部品用ケーシングの収納凹部
    内に前記端子の一端が露出し、他端が前記電気部品用ケ
    ーシングの外表面に露出するように前記複数本の電気部
    品用端子を一度にインサート成形し、幅方向に連続して
    つながった前記複数本の電気部品用端子間を切り離す工
    程と、 複数本の端子が幅方向に連続してつながったユニットを
    用いて凹部を有するコネクタハウジングに一端を前記凹
    部内に収納させ、他端を前記コネクタハウジングの外表
    面に露出するように前記複数本のコネクタ端子を一度に
    インサート成形し、幅方向に連続してつながった前記複
    数本のコネクタ端子間を切り離す工程と、 前記複数本の電気部品用端子の前記他端と前記複数本の
    コネクタ端子の前記他端を電気的に接続する工程と、 前記電気部品用ケーシングの収納凹部内に、検出部を収
    納する工程と、 一端を外部に突出し、他端を前記電気部品用ケーシング
    内に位置させて駆動軸を保持する工程とを有することを
    特徴とする電気部品の製造方法。
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