JP2003140271A - レーザーイメージャー - Google Patents

レーザーイメージャー

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JP2003140271A
JP2003140271A JP2001340626A JP2001340626A JP2003140271A JP 2003140271 A JP2003140271 A JP 2003140271A JP 2001340626 A JP2001340626 A JP 2001340626A JP 2001340626 A JP2001340626 A JP 2001340626A JP 2003140271 A JP2003140271 A JP 2003140271A
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Japan
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film
density
development
laser
patch
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JP2001340626A
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English (en)
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Mamoru Umeki
守 梅木
Akira Horiuchi
亮 堀内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム毎の濃淡のばらつきを抑えた優れた
性能のレーザーイメージャーを提供する。 【解決手段】 露光部2でレーザー光が走査されながら
照射されることでフィルム1が露光され、現像部3で現
像されて潜像が可視化された後、フィルム排出部5に排
出される。基準照度で露光されたフィルム1のパッチ1
21の現像後の濃度が、現像部3とフィルム排出部5と
の間の搬送路上で濃度測定器7により測定され、測定結
果に従って現像部3のヒートローラ31の回転速度が制
御手段8によりフィードバック制御される。パッチ12
1の濃度と基準濃度の差が演算手段84により算出さ
れ、濃度差が所定の範囲外であると判断手段85が判断
した場合、前回の露光−現像の際のデータに従ってフィ
ードバック制御が行われる。パッチ121は、イメージ
の可視化が行われる主領域11外のボーダー領域12に
設けられている。濃度測定器7は、パッチ121内の複
数の点の濃度の測定して平均値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、医療分野にお
いて好適に使用されるレーザーイメージャーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】レーザーイメージャーは、感光剤が表面
に形成されたフィルムをレーザーによって露光した後に
現像を行って潜像を可視化する装置である。レーザーイ
メージャーは、CRTのようなディスプレイによる表示
やコピーマシンによる紙へのプリントアウトに比べ、高
解像度・高階調のイメージ出力が可能なため、医療分野
において多く用いられている。例えば、X線CT装置
(X線断層撮影装置)やNMR装置(核磁気共鳴装
置)、超音波CT装置(超音波断層撮影装置)等の出力
データを可視化するため、レーザーイメージャーが使用
されている。
【0003】レーザー光は、光変調素子によって変調さ
れた後、ポリゴンミラー等によって走査されながらフィ
ルムに照射される。露光されたフィルムは、熱又は現像
液等によって現像され、これによりフィルム上にイメー
ジが可視化される。光変調素子は、X線CT装置等の出
力データに従ってレーザー光を変調するため、出力デー
タがフィルム上に可視化される。現像の方式には湿式と
乾式とがあるが、取り扱いの容易さ等から乾式のものが
比較的多い。乾式の場合、露光後のフィルムをヒートロ
ーラにより加熱する熱現像方式が採用されることが多
い。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】このようなレーザーイ
メージャーにおいて、露光量や現像時間は、出力される
イメージの濃淡に直接的に影響する。フィルム上のレー
ザー光の照度は、ある基準となる値(基準照度)が定め
られていて、これに対して変調がかけられる。また、乾
式の現像の場合、ヒートローラの温度や回転速度が定め
られ、一定した熱量で現像が行われるようにしている。
【0005】しかしながら、レーザーの基準照度や現像
の際の熱量は、各種の要因で僅かに変動することがあ
る。例えば、レーザーの電源出力の僅かな変動、周囲温
度の変化によるレーザー出力の僅かなシフト、光学変調
素子の変調特性の僅かな変動、ヒートローラの回転速度
の僅かなズレ、周囲温度の変動による現像時の温度の僅
かな変動等の要因である。このような要因によりレーザ
ー光の基準照度や現像時の熱量が変動すると、イメージ
の濃淡が変動し、全体に濃かったり薄かったりすること
がある。レーザーイメージャーが、前述したような医療
用に用いられる場合、濃淡の変動のため、場合によって
は診断がしづらかったりすることもあり得る。
【0006】本願の発明は、かかる課題を解決するため
になされたものであり、フィルム毎の濃淡のばらつきを
抑えた優れた性能のレーザーイメージャーを提供する技
術的意義を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、感光層が表面に形成
されたフィルム上にレーザー光を照射して露光する露光
部と、露光後のフィルムを現像して潜像を可視化する現
像部と、未露光のフィルムを収容したフィルム収容部
と、現像後のフィルムが排出されるフィルム排出部と、
フィルム収容部、露光部、現像部、フィルム排出部の順
にフィルムを搬送する搬送系とから成るレーザーイメー
ジャーであって、露光部は、照射するレーザー光を発振
するレーザー発振器と、レーザー光をフィルム上で走査
させる走査手段と、フィルム上で走査されるレーザー光
の照度を可視化すべきイメージのデータに従って変更す
る照度変更手段とを備えており、現像部とフィルム排出
部との間の搬送路上には、基準となる照度で露光された
フィルムの所定箇所の現像後の濃度を測定する濃度測定
器が設けられているとともに、濃度測定器の測定結果に
従って、前記露光部における露光又は前記現像部におけ
る現像をフィードバック制御する制御手段とが設けられ
ており、さらに、濃度測定器が測定した濃度と所定の基
準濃度との差を算出する演算手段と、演算手段が算出し
た濃度の差が所定の範囲内であるかどうかを判断する判
断手段とが設けられており、前記制御手段は、濃度の差
が所定の範囲外であると判断手段が判断した場合、その
測定結果以外のデータに従って前記フィードバック制御
を行うものであるという構成を有する。また、上記課題
を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1
の構成において、前記基準となる照度で露光されたフィ
ルム上の所定箇所とは、フィルム上のイメージの可視化
に利用される領域以外の所定の領域に設定されていると
いう構成を有する。また、上記課題を解決するため、請
求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成におい
て、前記濃度測定器は、フィルム上の複数の点の濃度の
測定するものであってそれらの平均値を算出するもので
あるという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成におい
て、記濃度測定器が測定値から正しい値を抽出するデー
タ抽出器が設けられており、データ抽出器は、前記濃度
測定器の測定値を、互いに近似するもの毎にグループ分
けし、最も数の多いグループの測定値のみを抽出するも
のであるという構成を有する。また、上記課題を解決す
るため、請求項5記載の発明は、前記請求項2、3又は
4の構成において、前記基準となる照度で露光されたフ
ィルム上の所定箇所とは、フィルムの一辺に沿って設け
られたボーダー領域内に設定されたパッチであるという
構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項
6記載の発明は、前記請求項2、3又は4の構成におい
て、前記基準となる照度で露光されたフィルム上の所定
箇所とは、フィルムの一辺に沿って設けられたボーダー
領域全体であるという構成を有する。また、上記課題を
解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1乃
至6いずれかの構成において、前記制御手段は、濃度の
差が所定の範囲外であると判断手段が判断した場合、前
回のフィルムの露光及び現像の際のデータに従って前記
フィードバック制御を行うものであるという構成を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(以
下、実施形態)について説明する。図1は、本願発明の
実施形態に係るレーザーイメージャーの概略構成を示す
斜視図である。図1に示すレーザーイメージャーは、感
光層が表面に形成されたフィルム1上にレーザー光を照
射して露光する露光部2と、露光後のフィルム1を現像
して潜像を可視化する現像部3と、未露光のフィルム1
を収容したフィルム収容部4と、現像後のフィルム1が
排出されるフィルム排出部5と、フィルム収容部4、露
光部2、現像部3、フィルム排出部5の順にフィルム1
を搬送する搬送系6とから成っている。
【0009】フィルム収容部4は、未露光のフィルム1
を多数重ねて収容したトレーより成る構成であり、コピ
ー機における用紙トレーとほぼ同様の構成である。本実
施形態では、フィルム収容部4は二つ設けられており、
サイズの異なるフィルム1を収容することが可能となっ
ている。フィルム収容部4内のフィルム1が無くなった
ら、トレーを引き出して新たに収容する。
【0010】露光部2は、フィルム1上に照射するレー
ザー光を発振するレーザー発振器21と、レーザー光を
フィルム1上で走査させる走査手段22と、フィルム1
上で走査されるレーザー光の照度を可視化すべきイメー
ジのデータに従って変更させる照度変更手段23とから
主に構成されている。レーザー発振器21は、フィルム
1の感光波長域のレーザー光を発振するものであり、例
えば発振波長810nmの半導体レーザが使用できる。
走査手段22は、本実施形態ではポリゴンミラーが使用
されている。ポリゴンミラーが所定の速度で回転しなが
らレーザー光が照射されると、レーザー光はフィルム1
の幅方向に所定の周期で走査される。
【0011】また、露光部2は、露光中のフィルム1を
長さ方向に精度良く移動させる精密送り機構を備えてい
る。ポリゴンミラーによりレーザー光が幅方向に走査さ
れ、フィルム1が精密送り機構により長さ方向に少しず
つ移動するので、フィルム1の所定のエリアにレーザー
光が走査されることになる。
【0012】照度変更手段23は、本実施形態では、光
変調素子によって構成されている。光変調素子として
は、例えば音響光学素子が使用できる。音響光学素子
は、超音波によって回折光を生じさせるものであり、超
音波の強度を調節することで回折光の強度を変調するも
のである。出力されるイメージのデータ(以下、イメー
ジデータ)は、不図示のインターフェースを介して外部
から入力され、不図示のメモリに記憶されるようになっ
ている。照度変更手段23には、メモリ内のイメージデ
ータが読み出されて送られる。照度変更手段23は、フ
ィルム1上に走査される際のレーザー光をイメージデー
タに従ってレーザー光の照射を変更する。この結果、イ
メージデータ通りのイメージでフィルム1が露光され
る。
【0013】尚、レーザー光学系としては、照度変更手
段23にレーザー光を集光させる集光レンズ241、照
度変更手段23から出射したレーザー光を平行光に戻す
コリメータレンズ242、フィルム1までの距離の違い
にかかわらずポリゴンミラーに反射したレーザー光がフ
ィルム1上で細いビームに集光するようにするf・θレ
ンズ243等から成っている。
【0014】また、精密送り機構は、フィルム1を挟ん
で送る一対の送りローラ251と、送りローラ251を
駆動するサーボモータ252等から構成されている。サ
ーボモータは、走査手段22に同期してフィルム1が所
定の速度で前進するよう送りローラ251を駆動する。
【0015】現像部3は、本実施形態では、熱現像を行
うものとなっている。具体的には、現像部3は、ヒート
ローラ31と、ヒートローラ31にフィルム1を接触さ
せる接触ローラ32とから成っている。ヒートローラ3
1は、図1に示すように、比較的径の大きな円柱状であ
り、内部に不図示のヒータが設けられている。接触ロー
ラ32は、細長いものであり、ヒートローラ31の周面
に沿って均等間隔に多数設けられている。
【0016】ヒートローラ31には、現像用モータ33
が設けられている。露光されたフィルム1は、ヒートロ
ーラ31と接触ローラ32との間に挟み込まれる。そし
て、現像用モータ33によってヒートローラ31が回転
すると、フィルム1は、ヒートローラ31の周面に押し
付けられながら、ヒートローラ31と各接触ローラ32
によって送られる。この際、フィルム1は、ヒートロー
ラ31からの熱を受けて現像される。
【0017】また、搬送系6は、トレーからフィルム1
をピックアップして送り出すピックアップ機構61、フ
ィルム1を挟んで送る複数対のピンチローラ62、ピン
チローラ62を駆動する不図示の搬送用モータ、フィル
ム1の搬送をガイドするガイド板63等から構成されて
いる。尚、搬送系6のうち、ピンチローラ62等、フィ
ルム1に接触する部材は、フィルム1を傷つけたり汚損
したりしないよう、特別の表面加工が施されたり、又
は、材質が選定されたりしている。フィルム排出部5
は、本実施形態では、レーザーイメージャーの上面に設
けられたトレーで構成されている。現像済みのフィルム
1は、搬送系6によって搬送されてこのトレー上に排出
されるようになっている。
【0018】本実施形態のレーザーイメージャーは、現
像部3とフィルム排出部5との間の搬送路上に、基準照
度で露光されたフィルム1の所定箇所の現像後の濃度を
測定する濃度測定器(図1中不図示)が設けられてい
る。そして、濃度測定器の測定結果に従って、露光又は
現像がフィードバック制御されるようになっている。以
下、この点について図2及び図3を使用して説明する。
図2は、濃度測定器で濃度が測定されるフィルム1の所
定箇所を示した図、図3は、濃度測定器及び濃度測定器
の測定結果を利用した制御系の概略構成を示す図であ
る。
【0019】図2には、本実施形態のレーザーイメージ
ャーによりイメージが可視化されるフィルム1が示され
ている。フィルム1は、イメージの可視化に用いる主領
域11と、主領域11以外のマージンの部分に相当する
ボーダー領域12とから成っている。現像後のフィルム
1は、白色蛍光灯より成る照明パネルの前面に保持して
背後から照明しながら観察されるが、ボーダー領域12
は、照明パネルの前面のホルダーに保持される部分であ
る。
【0020】本実施形態のレーザーイメージャーは医療
用であり、X線CTやNMRのような装置の出力を白黒
のイメージで可視化するものとなっている。フィルム1
には、ボーダー領域12が透明であるクリアボーダーと
呼ばれるものと、ボーダー領域12が黒色であるブラッ
クボーダーと呼ばれるものとがあるが、照明パネルから
の光が抑えられることから、ブラックボーダーがよく使
用される。
【0021】濃度測定器7によって濃度が測定される所
定箇所(以下、パッチと呼ぶ)121は、ボーダー領域
12に設けられている。パッチ121は、図2に示すよ
うに、小さな方形である。寸法としては、例えば横10
mm縦5mm程度である。パッチ121は、現像後に所
定の基準となる濃度(以下、基準濃度)になるよう設け
られる。具体的に説明すると、前述した照度変更手段2
3は、図2に示すパッチ121の領域のパターンでレー
ザー光が照射されるようにするとともに、その際、現像
後の濃度が基準濃度となる照度でレーザー光が照射され
るようにする。
【0022】濃度測定器7は、現像後にパッチ121に
向けて光を照射する発光器71と、パッチ121を透過
した発光器71からの光を受光する受光器72とから構
成されている。図3に示すように、発光器71と受光器
72とを結ぶ光軸Aは、フィルム1の搬送レベルに対し
て垂直である。発光器71としては白色LEDが使用さ
れている。受光器72にはフォトダイオードが使用され
ている。
【0023】濃度測定器7は、図1及び図3に示す現像
部3の少し下流側(フィルム排出部5側)に設けられて
いる。また、現像部3と濃度測定器7との間には、現像
部3からフィルム1が送り出されたことを確認する光セ
ンサ73が設けられている。現像部3における現像が終
了してフィルム1がヒートローラ31から送り出される
と、それを光センサ73が検出する。制御系は、この光
センサ73からの信号に従い、所定のタイムラグをおい
て濃度測定器7を動作させ、前述したように、パッチ1
21の濃度を測定する。
【0024】制御系には、レーザーイメージャーの各部
の制御も含まれている。即ち、搬送系6によるフィルム
1の搬送、露光部2での露光、露光済みのフィルム1の
現像部3での現像等、各部を所定のタイミングで動作さ
せる制御が行われる。制御系は、不図示のCPU(中央
演算処理装置)と、CPUによって実行される各種制御
プログラムとによって構成されている。また、本実施形
態のレーザーイメージャーは、各種制御プログラムを含
むソフトウェアを記憶した不図示のメモリを備えてい
る。
【0025】制御系には、フィルムの仕上がりを一定に
保つためのフィードバック制御を行うための制御手段8
が含まれている。本実施形態では、フィードバック制御
の制御対象は、現像部3における現像時間、より詳しく
は、ヒートローラ31を回転させる現像用モータ33の
回転速度となっている。つまり、濃度測定器7の測定結
果に従って現像用モータ33の回転速度が負帰還制御さ
れ、常に一定の仕上がりになるようにしている。
【0026】前述したように、本実施形態のレーザーイ
メージャーは、白黒イメージの可視化を行うものであ
る。出力されるフィルム1上の各点(ドット)は、入力
されたイメージデータに従った白黒の濃淡となる。この
際、レーザー光の基準照度、走査速度、ヒートローラ3
1の温度、ヒートローラ31の回転速度等が常に一定で
あれば、仕上がりは常に一定になる。つまり、同一のイ
メージデータであれば同一の濃淡のイメージとなる。
【0027】しかしながら、レーザー光の基準照度、走
査速度、ヒートローラ31の温度、ヒートローラ31の
回転速度等、露光−現像系の動作条件のいずれかにバラ
ツキが生ずると、イメージデータは同じであっても、全
体に濃いイメージとなったり、もしくは淡いイメージと
なったりする。レーザーイメージャーが、X線CTやN
MRのような医療用装置のイメージ出力に使用される場
合、このような濃淡のバラツキが大きくなると、イメー
ジに基づく診断がしづらくなることもあり得る。
【0028】本実施形態では、仕上がりを常に一定にす
るため、上述した負帰還制御を行う構成を採用してい
る。つまり、一定の仕上がりとは、同一のイメージデー
タの場合、全体の濃淡が常に一定になるということを意
味している。もしくは、フィルム1上のある点が一定の
濃度で露光された場合に、現像後のその点の濃度が常に
一定である、と表現することもできる。
【0029】図3に示すように、制御手段8は、基準濃
度設定部81と、濃度測定器7の測定結果と基準濃度と
を比較する比較器82と、比較器82の出力に従って補
正信号を出力する信号出力部83等を備えている。尚、
濃度測定器7の出力は、増幅器74及びAD変換器75
を介して比較器82に入力されるようになっている。信
号出力部83からの補正信号は、現像用モータ33を制
御するモータコントローラ34に入力されるようになっ
ている。尚、現像用モータ33は、DC又はACサーボ
モータであり、モータコントローラ34の制御に従った
回転速度でヒートローラ31を回転させるようになって
いる。
【0030】いま、濃度測定器7で測定されたあるフィ
ルム1の現像後のパッチ121の濃度(以下、測定濃度
という)を、Dとする。また、基準照度で露光された場
合の濃度(以下、基準濃度という)を、Dsとする。例
えば、基準濃度Dsに対して測定濃度Dが2%低下した
場合、信号出力部83は、現像用モータ33の回転速度
を2%下げるようモータコントローラ34に補正信号を
出力する。回転速度が2%下がると、現像時間は2%長
くなる。この結果、次に露光−現像されるフィルム1で
は、濃度低下が補償され、当初の一定した仕上がりに戻
る。また、例えば基準濃度Dsに対して測定濃度が3%
上昇した場合、信号出力部83は、現像用モータ33の
回転速度を3%上げるようモータコントローラ34に補
正信号を出力する。この結果、回転速度が3%上がり、
現像時間は3%短くなって、元の一定した仕上がりに回
復する。
【0031】露光−現像系の外乱としては、次のような
要因が考えられる。まず、露光部2においては、レーザ
ー発振器21の出力の変動、照度変更手段23として用
いられた光学変調素子の特性変動等である。また、現像
部3においては、接触ローラ32やヒートローラ31の
摩耗によるヒートローラ31に対するフィルム1の熱接
触性の低下、雰囲気温度の変化に伴う現像温度の変動等
である。これらの変動は、それぞれの要素内のフィード
バック制御系により、僅かなものに抑えられることが多
いが、そのような変動が生じた場合でも、上述した濃度
測定器7の測定結果を利用したフィードバック制御によ
り、仕上がりは常に一定になる。
【0032】濃度測定器7による濃度測定について、図
4を使用してさらに詳しく説明する。図4は、濃度測定
器7による濃度測定の詳細を示す図である。前述したよ
うに、濃度測定器7による濃度測定は、光センサ73に
よってフィルム1が現像部3から排出されたことをよっ
て検出し、その時点から所定のタイムラグをおいて行わ
れる。より詳しく説明すると、図4に示すように、光セ
ンサ73によってフィルム1の搬送方向前側の縁が検出
された時刻をtとする。そして、その後、パッチ12
1の搬送方向前側の縁が濃度測定器7の光軸A上に達す
る時刻をtとする。また、その後の、パッチ121の
搬送方向後ろ側の縁が濃度測定器7の光軸A上に達する
時刻をtとする。フィルム1の搬送速度、フィルム1
の縁からパッチ121までの距離及び搬送方向における
パッチ121の長さは既知であるので、tからt
からtまでの時間は、計算により求められる。
【0033】濃度測定器7による濃度測定は、パッチ1
21上の一点ではなく、信頼性を高めるため、複数の点
の測定を行い、それらの平均を算出している。具体的に
は、図4に示すt〜tの時刻の範囲内で均等間隔の
20個の時刻(t〜t20)で濃度測定している。従
って、原理的には、パッチ121上の均等間隔離れた2
0個の点の濃度を測定していることになる。最終的にパ
ッチ121の濃度を測定結果として制御手段8に出力す
る場合には、それらの各時刻(t〜t20)での測定
値を平均して出力する。尚、測定値の個数が一定の場
合、「平均する」とは、単に合計を算出するだけの場合
もある。
【0034】さて、本実施形態のレーザーイメージャー
の大きな特徴点は、上述したフィードバック制御の信頼
性をさらに高めるための特別の工夫を行っている点にあ
る。以下、この点について説明する。本願の発明者の研
究によると、上述したパッチ121の濃度測定に基づく
フィードバック制御において、濃度測定のエラーにより
ある問題が生ずることが判明した。図5は、濃度測定の
エラーの発生原因について示したものである。図5に示
された各点は、時刻(t〜t20)において濃度測定
器7の光軸Aが位置する位置を示している。
【0035】前述したように、濃度測定器7による濃度
測定は、フィルム1上のパッチ121の幾つかの点が濃
度測定器7の光軸A上に達したとされる時刻(t〜t
20)での測定である。しかしながら、何らかの原因
で、パッチ121以外の部分の濃度を誤って測定してし
まうことがある。例えば、フィルム1が搬送方向に沿っ
て真っ直ぐな姿勢で搬送されず、斜めに傾いた状態で搬
送されている場合、起こりうる。図5(1)は、この状
態を示している。
【0036】図5(1)に示すようにフィルム1が傾い
た状態で搬送される場合、パッチ121も斜めの姿勢で
光軸を横切る。この際、図5(1)に示すように、時刻
(t 〜t20)のうち、最も早い時刻t又は最も遅
いt20で採取された値は、パッチ121を外れた点の
値であることもある。パッチ121以外の領域は、前述
したようにボーダー領域12である。クリアボーダーに
しろブラックボーダーにしろ、その濃度はパッチ121
の濃度とは元々の設定が大きく異なる。従って、パッチ
121を外れた点の値を含んで平均を出してしまうと、
測定値は大きな誤差を含んでしまう。もし、このような
大きな誤差を含む測定結果に基づいて、前述したフィー
ドバック制御を行ってしまうと、次のフィルム1を現像
する際のヒートローラ31の回転速度を誤って非常に速
くしたり遅くしたりしてしまう。この結果、全体に極端
に濃い仕上がりになったり極端に淡い仕上がりになった
りしてしまう。
【0037】上述したような濃度測定のエラーは、フィ
ルム1が斜めの姿勢で搬送される場合以外にもあり得
る。例えば、フィルム1がピンチローラ62上でスリッ
プして正しく送られない場合である。図5(2)は、こ
の状態を示している。図5(2)において、スリップし
たフィルム1(実線)は、スリップが無く正しいタイミ
ングで光軸を横切る場合(破線)に比べ、遅いタイミン
グで光軸を横切る。このように光センサ73によるフィ
ルム1の検出時刻tからフィルム1の前縁の検出時刻
までの間にスリップが生ずると、tからtまの
時間が通常より長くなってしまう。この結果、図5
(2)に示すように、パッチ121がまだ光軸上に達し
ていないのに測定を行ってしまうことになる。この場合
も、前述したのと同様に、測定値に大きな誤差が含まれ
ることになり、誤ったフィードバック制御を行うことに
なってしまう。
【0038】上述したような大きな誤差を含むことを防
止するには、例えば20個の値のうち最も大きな値と最
も小さな値とをオミットして、それら以外の値の平均を
取ることも考えられる。しかしながら、フィルム1の傾
きやスリップ等の発生量が大きくなると、誤った値の数
が多くなるので、やはり大きな測定誤差を含んでしまう
ことが避けられない。
【0039】この実施形態では、上述したような分析に
基づき、濃度測定にエラーがあったと判断される場合に
は、その測定値をキャンセルする特別の構成を採用して
いる。具体的に説明すると、図3に示すように、濃度測
定器7が測定した濃度と所定の基準濃度との差を算出す
る演算手段84と、演算手段84が算出した濃度の差が
所定の範囲内であるかどうかを判断する判断手段85と
が設けられている。演算手段84は、比較器82と同様
の構成であり、設定された基準濃度Dsと測定濃度Dの
差を算出するOPアンプから構成されている。また、判
断手段85は、演算手段84の出力を、所定の濃度差許
容値と比較するOPアンプから構成されている。濃度差
許容値は、許容値設定回路851で任意に設定される。
【0040】判断手段85において、基準濃度Dsに対
する測定濃度Dの濃度差が濃度差許容値以上であると判
断すると、信号出力部83にエラー信号を出力する。信
号出力部83は、不図示の論理回路を有しており、判断
手段85からのエラー信号が無い限りは、前述したよう
に補正信号として出力する。エラー信号の入力があった
場合、信号出力部83は、補正信号を出力しない。つま
り、補正信号は0%であり、モータコントローラ34は
前回と同じ回転速度で現像用モータ33を回転させるよ
うになっている。
【0041】いま、前述したようなフィルム1の傾き又
はスリップが生じたとする。この場合、演算手段84の
出力が異常に大きくなって濃度差許容値を越える。この
結果、信号出力部83内の論理回路が働き、補正信号は
0%になり、前回の現像の際の速度と同じ速度で現像用
モータ33が回転する。即ち、濃度測定器7の測定結果
に基づくフィードバック制御のキャンセルが行われる。
このため、前述したように、測定エラーによる仕上がり
異常は発生しない。
【0042】この実施形態では、測定エラーが発生した
と判断された際、前回の条件で露光−現像が行われる構
成であったが、これ以外の構成もあり得る。例えば、現
像用モータ33の標準的な回転速度を定めておき、測定
エラーが発生したと判断された際には、この標準的な回
転速度に復帰する構成が考えられる。但し、標準的な状
態から露光−現像系の条件がかなり変化してしまってい
る場合、標準的な回転速度に復帰した場合、仕上がりが
異なってしまうことがある。従って、前回の条件に戻す
制御例は、より一定した仕上がりを維持する上で優れて
いる。尚、演算手段84と判断手段85は、一つのOP
アンプICのようにハードウェアとしては一つである場
合もある。
【0043】また、この実施形態では、ヒートローラ3
1を回転させる現像用モータ33の回転速度を制御対象
にしたが、これ以外を制御対象とすることもあり得る。
例えば、ヒートローラ31内のヒータへの投入電力、露
光部2におけるレーザー光の基準照度等である。いずれ
にしても、本実施形態によれば、誤ってパッチ121以
外の領域の濃度を測定してしまった場合でも、その測定
結果をキャンセルしてフィードバック制御を行うので、
仕上がりが常にほぼ一定したものとなる。
【0044】次に、本願の第二の実施形態のレーザーイ
メージャーについて説明する。図6は、第二の実施形態
のレーザーイメージャーの主要部の概略構成を示す図で
ある。第二の実施形態のレーザーイメージャーは、濃度
測定器7の測定値を取り扱う構成が第一の実施形態と異
なっている。それ以外の構成は、基本的に同様である。
図6に示すように、第二の実施形態では、濃度測定器7
と制御手段8との間には、データ抽出部86が設けられ
ている。即ち、濃度測定器7の受光器72の出力は、増
幅器74、AD変換器75を経た後、データ抽出部86
にいったん入力されるようになっている。
【0045】図7は、データ抽出部86におけるデータ
抽出について説明した図である。データ抽出部86は、
いわゆる多数決原理で異常値をオミットするようになっ
ている。図7の横軸は、濃度測定器7における濃度の測
定時刻((t〜t20)であり、縦軸は、濃度であ
る。濃度は、任意単位であるが、光測定器の発光器71
の出力をO(一定)とし、受光器72で計測される照度
をIとすると、log10(I/O)とすることが可能で
ある。
【0046】図7は、前述したような濃度測定エラーが
生じた場合の濃度測定結果をグラフ化したものである。
図7において、測定値の大半は、濃度D=2.0近辺で
あるが、ごく少数のD=3.2程度の測定値がある。こ
の実施形態では、少数派に属するD=3.2程度の測定
値をパッチ121以外の領域の濃度測定値であるとみな
してオミットするようにしている。つまり、パッチ12
1以外の領域の濃度測定値は、パッチ121上の点の濃
度測定値とは、値が大きく異なり峻別できる。また、パ
ッチ121以外の領域の濃度測定値の数は、パッチ12
1上の点の濃度測定値の数に比べて多くなることはな
い。従って、常に数の多い方のグループの測定値のみを
取り出して平均化することで、測定誤差を含んでしまう
ことが防止できるのである。
【0047】このような測定値の操作を行うデータ抽出
部86は、ROMもしくはRAMのようなメモリにアル
ゴリズムを記憶させることで構成するか、又は、論理素
子を組み合わせることで容易に構成できる。例えば、一
つずつ測定値を読み込んでいった場合、濃度測定エラー
がある場合、D=3.2からD=2.0というように測
定値が急激に変化するところがある。その変化する前後
の測定値を、グループの代表値として選び、その代表値
に対して近い値であるかでグループ分けをしていく。そ
して、数が多いグループの測定値のみ取り出して平均値
を算出するようにする。
【0048】本実施形態のレーザーイメージャーでは、
上述したように濃度測定エラーが生じたとしてもその測
定値を自動的にオミットして最終的な測定結果を得るの
で、前述したような基準濃度Dsとの差を算出する演算
手段84や差が許容値以上であるか判断する判断手段8
5のような構成は、基本的には不要である。しかし、誤
った測定値がオミットされない万が一の事態を考慮し、
この実施形態においても、演算手段84や判断手段85
を備えることは有益である。例えば、あまりあり得ない
ケースであるが、パッチ121上の点の濃度測定値の数
よりパッチ121以外の領域の濃度測定値の数が多くな
ってしまうようなエラーが発生した場合、有益である。
【0049】上記各実施形態では、ボーダー領域12内
の特定の箇所をパッチ121として設定して濃度測定す
るようにしたが、パッチ121が特に設けられず、ボー
ダー領域12全体が濃度測定の対象である場合もある。
この場合、ボーダー領域12の任意の箇所(一つ又は複
数)の濃度を設定することになる。ボーダー領域12
は、基準濃度Dsになるように露光−現像される場合も
あるし、ブラックボーダーのような最大濃度のボーダー
領域12の場合、その最大濃度自体を基準濃度Dsとし
て設定することもある。
【0050】ボーダー領域12内のパッチ121を濃度
測定箇所とするか、ボーダー領域12全体を濃度測定箇
所とするかには、それぞれ一長一短ある。ボーダー領域
12全体を濃度測定箇所とすると、ボーダー領域12は
広いため、前述したフィルム1の傾きやスリップ等に起
因した測定エラーはある程度低減される。但し、ボーダ
ー領域12を濃度測定箇所とした場合、外乱による濃度
変化が明確に現れにくい欠点がある。ボーダー領域は、
ブラックボーダーの場合は最高濃度になるよう露光さ
れ、クリアボーダーの場合には最低濃度になるよう露光
される。中程度の濃度の場合、外乱による濃度変動は比
較的明確に現れるが、最高濃度や最低濃度になるよう露
光される部分では、外乱が生じても濃度変動はそれ程明
確には現れないことが多い。一方、イメージの可視化が
行われる主領域11では、中程度の濃度が多くなってお
り、外乱による濃度変動が比較的生じやすい。このた
め、ボーダー領域12を濃度測定箇所にしてしまうと、
外乱の発生を充分に捉えられず、外乱を補償したフィー
ドバック制御がやや不充分になってしまうこともありう
る。ボーダー領域11内に中程度の濃度のパッチ121
を設けて濃度測定するようにすれば、このような問題は
なく、フィードバック制御を充分に行うことが可能であ
る。
【0051】尚、濃度測定器7による濃度測定は、主領
域11内の点であっても良い。具体的には、主領域内の
特定の点を予め指定し、その点をどの程度の照度で露光
するようになっているかを、イメージデータから抽出す
る。そして、その照度の場合に得られると想定される濃
度を求め、基準照度Dsの場合と同様に測定濃度と比較
するようにする。このような演算処理によっても、フィ
ードバック制御用のデータを同様に得ることができる。
但し、前述したように、主領域11外の領域の濃度を測
定した方が、可視化するイメージとは無関係にフォード
バック制御用のデータを得ることができるので、演算処
理等が容易である。
【0052】尚、各実施形態では、現像部3は熱現像を
行うものであったが、原理的には、本願の発明は、現像
液を使用するような他の方式の現像を行う場合にも応用
が可能である。また、レーザーイメージャーの用途して
は、専ら医療分野について説明されたが、これ以外の用
途に用いられるものであっても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1記載
の発明によれば、濃度測定器の測定結果に従って露光又
は現像をフィードバック制御する制御手段とが設けられ
ているので、フィルムの仕上がりが常に一定にできる。
その上、誤った濃度測定によって誤ったフィードバック
制御が行われることも無くなるので、この点でも信頼性
の高い高品質のイメージの可視化が行える。また、請求
項2記載の発明によれば、上記効果に加え、基準照度で
露光されるフィルム上の所定箇所が、フィルム上のイメ
ージの可視化に利用される領域以外の所定の領域に設定
されているので、可視化されるイメージの可視化とは無
関係にフォードバック制御用のデータを得ることができ
る。このため、演算処理等が容易である。また、請求項
3記載の発明によれば、上記効果に加え、濃度測定器
が、フィルム上の複数の点の濃度の測定するものであっ
てそれらの平均値を算出するものであるので、測定の精
度が向上する。このため、フィードバック制御の信頼性
がさらに高まる。また、請求項4記載の発明によれば、
上記効果に加え、データ抽出器が、濃度測定器の測定測
値を、互いに近似するもの毎にグループ分けし、最も数
の多いグループの測定値のみを抽出するので、誤った測
定値が測定結果に含まれるのが自動的に防止される。こ
のため、この点でさらに測定精度が向上し、フィードバ
ック制御の信頼性が高まる。また、請求項5記載の発明
によれば、上記効果に加え、濃度測定箇所がボーダー領
域内のパッチであるので、照度のばらつきによる測定精
度低下の可能性が少ないという効果が得られる。また、
請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、濃度測
定箇所がボーダー領域全体であるので、フィルムの傾き
やスリップ等による測定エラーの恐れが少ないという効
果が得られる。また、請求項7記載の発明によれば、上
記効果に加え、制御手段が、前回のフィルムの露光及び
現像の際のデータに従ってフィードバック制御を行うの
で、一定した仕上がりを維持する上でより優れていると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係るレーザーイメージャ
ーの概略構成を示す斜視図である。
【図2】濃度測定器で濃度が測定されるフィルム1の所
定箇所を示した図である。
【図3】濃度測定器及び濃度測定器の測定結果を利用し
た制御系の概略構成を示す図である。
【図4】濃度測定器7による濃度測定の詳細を示す図で
ある。
【図5】濃度測定のエラーの発生原因について示したも
のである。
【図6】第二の実施形態のレーザーイメージャーの主要
部の概略構成を示す図である。
【図7】データ抽出部86におけるデータ抽出について
説明した図である。
【符号の説明】
1 フィルム 11 主領域 12 ボーダー領域 121 パッチ 2 露光部 21 レーザー発振器 22 走査手段 23 照度変更手段 3 現像部 31 ヒートローラ 32 接触ローラ 33 現像用モータ 34 モータコントローラ 4 フィルム収容部 5 フィルム排出部 6 搬送系 7 濃度測定器 71 発光器 72 受光器 73 光センサ 8 制御手段 81 基準濃度設定部 82 比較器 83 信号出力部 84 演算手段 85 判断手段 86 データ抽出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層が表面に形成されたフィルム上に
    レーザー光を照射して露光する露光部と、露光後のフィ
    ルムを現像して潜像を可視化する現像部と、未露光のフ
    ィルムを収容したフィルム収容部と、現像後のフィルム
    が排出されるフィルム排出部と、フィルム収容部、露光
    部、現像部、フィルム排出部の順にフィルムを搬送する
    搬送系とから成るレーザーイメージャーであって、 露光部は、照射するレーザー光を発振するレーザー発振
    器と、レーザー光をフィルム上で走査させる走査手段
    と、フィルム上で走査されるレーザー光の照度を可視化
    すべきイメージのデータに従って変更する照度変更手段
    とを備えており、 現像部とフィルム排出部との間の搬送路上には、基準と
    なる照度で露光されたフィルムの所定箇所の現像後の濃
    度を測定する濃度測定器が設けられているとともに、 濃度測定器の測定結果に従って、前記露光部における露
    光又は前記現像部における現像をフィードバック制御す
    る制御手段とが設けられており、 さらに、 濃度測定器が測定した濃度と所定の基準濃度との差を算
    出する演算手段と、 演算手段が算出した濃度の差が所定の範囲内であるかど
    うかを判断する判断手段とが設けられており、 前記制御手段は、濃度の差が所定の範囲外であると判断
    手段が判断した場合、その測定結果以外のデータに従っ
    て前記フィードバック制御を行うものであることを特徴
    とするレーザーイメージャー。
  2. 【請求項2】 前記基準となる照度で露光されたフィル
    ム上の所定箇所とは、フィルム上のイメージの可視化に
    利用される領域以外の所定の領域に設定されていること
    を特徴とする請求項1記載のレーザーイメージャー。
  3. 【請求項3】 前記濃度測定器は、フィルム上の複数の
    点の濃度の測定するものであってそれらの平均値を算出
    するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    レーザーイメージャー。
  4. 【請求項4】 前記濃度測定器が測定値から正しい値を
    抽出するデータ抽出器が設けられており、データ抽出器
    は、前記濃度測定器の測定値を、互いに近似するもの毎
    にグループ分けし、最も数の多いグループの測定値のみ
    を抽出するものであることを特徴とする請求項3記載の
    レーザーイメージャー。
  5. 【請求項5】 前記基準となる照度で露光されたフィル
    ム上の所定箇所とは、フィルムの一辺に沿って設けられ
    たボーダー領域内に設定されたパッチであることを特徴
    とする請求項2、3又は4記載のレーザーイメージャ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記基準となる照度で露光されたフィル
    ム上の所定箇所とは、フィルムの一辺に沿って設けられ
    たボーダー領域全体であることを特徴とする請求項2、
    3又は4記載のレーザーイメージャー。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、濃度の差が所定の範囲
    外であると判断手段が判断した場合、前回のフィルムの
    露光及び現像の際のデータに従って前記フィードバック
    制御を行うものであることを特徴とする請求項1乃至6
    いずれかに記載のレーザーイメージャー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006163152A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像記録装置

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