JP2005241983A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム特性又は画像記録装置の特性によって発生しやすいフィルムの端部領域における濃度ムラを解消する。
【解決手段】シェーディング補正データの作成時には、テストデータに従って現像部3においてフィルム1上に形成された画像の巾方向における濃度が濃度測定器7により測定される。この濃度測定結果は制御部81に出力される。次いで、制御部81では濃度測定結果に基づいて濃度補正量が決定され、その決定された濃度補正量に応じてシェーディング補正データが作成される。このとき、フィルム1の巾方向における端部領域とその他の領域とで濃度補正の補正単位が異なるように設定され、設定された各補正単位で濃度補正量が決定されたシェーディング補正データが作成される。また濃度測定結果に基づいてフィルム1の巾寸法毎に、その巾寸法における端部領域が他の領域の濃度補正単位と異なるように設定されたシェーディング補正データが作成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、感光性及び感熱性の記録材料からなるフィルム上に画像形成を行う画像記録装置に関する。
従来から、X線撮影装置、CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波画像撮影装置等で撮影された画像は銀塩感光材料に記録されて診断に使用されているが、銀塩感光材料は高画質な画像を得られる反面、発色現像、定着漂白、水洗等の湿式の現像処理を必要とするため、現像処理に時間を要する。
近年では、感光性及び感熱性の記録材料(以下、感光感熱材料という)からなるフィルムに画像を記録する画像記録装置が使用されている(例えば特許文献1参照)。これは、感光感熱材料からなるフィルム上にレーザ光等により画像の潜像を形成し、その後熱を加えて現像するものであり、化学的な現像処理を必要としない乾式であることからドライイメージャと呼ばれている。
このようなドライイメージャの熱現像機構としては、ヒータを内蔵するドラム状のヒートローラ上にフィルムを密着させて熱現像しながらヒートローラを回転することによりフィルムを搬送する方式等が採用されている。
熱現像時にフィルムに加えられる熱量やその熱現像時間は、フィルム上に形成される画像の濃淡に直接的に影響するが、ヒートローラの熱源であるヒータは、熱分布を有することが一般的であり、ヒートローラの表面全体についてこの熱分布を均一化することは困難である。従って、ヒートローラの軸方向に温度ムラが発生する。
従来から、このような温度ムラに起因するフィルム上の濃度ムラ、いわゆるシェーディングの発生を防止するために、予めシェーディング補正用のデータ(以下、シェーディング補正データという。)を作成し出力対象の画像を形成する際には、このシェーディング補正用のデータを用いて出力対象の画像の濃度補正を行ってからフィルムに露光及び熱現像を行う方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載のシェーディング補正方法では、まずフィルム全面が一定濃度値となるようなテストデータに基づいて露光及び熱現像が行われ、濃度センサにより現像されたフィルムの濃度が測定される。そして、その濃度測定結果に基づいて濃度ムラを解消するシェーディング補正用のデータが作成される。
特開2003−136782号公報 特開平11−38517号公報
ところで、画像形成に用いられるフィルムは、一般的に長尺ロール状に形成されたフィルムシートから所定寸法毎に断裁加工することにより生産されることが一般的であり、その断裁状況によっては断裁面、つまりフィルムの端部にバリと呼ばれる凸部が発生したり、カエリと呼ばれる湾曲が生じたりすることがある。このように、フィルム端部にバリやカエリが発生すると、図7(a)、(b)に示すように熱現像時にそのフィルム端部がヒートローラに対して密着せず、その端部周辺がヒートローラから浮き上がってしまうこととなる。ヒートローラから浮き上がったフィルム領域は、熱の伝達率が低下するため、他の領域より温度が低下し、濃度ムラが発生することとなる。
また、フィルムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる支持部材上に感光感熱材料の乳剤が塗布されて形成されるが、乳剤は一定方向に引き延ばして塗布されるため、その乳剤の塗布によりフィルムは伸張性やカール性等の特性を有することとなる。特に、フィルムに押圧を加えてヒートローラ上にフィルムを密着させるとともに、その搬送をも補助する対向ローラがヒートローラの周辺に複数設置される対向ローラ方式の場合、隣接する対向ローラ間の対向ローラによる押圧が無い区間において、フィルムの伸張性やカール性によりフィルムが浮き上がる傾向にある。フィルムの密着性が低い領域は前述したように濃度低下を招くこととなる。
また、フィルムの寸法が異なると、乳剤の塗布方法や断裁方法等の製造過程における加工方法が変わってくるため、伸張方向やカール方向が異なったり、バリやカエリが発生する端部領域の位置が異なってくる。このため、どの寸法のフィルムに対しても同一のシェーディング補正データを使用していたのでは、適正な濃度補正を行うことができない。
さらに、対向ローラ方式の場合、フィルムに押圧を加える際にかける対向ローラへの押圧が適正な場合、図8(a)に示すようにヒートローラと対向ローラとの接触面が平行であるが、密着性を高めるため対向ローラへの押圧を大きくすると、図8(b)に示すように対向ローラ自体に撓みが生じ、その両端部及び両端部付近に過大な押圧がかかるとともに、対向ローラの中央部では押圧が小さくなり、その端部と中央部とで濃度ムラが生じることとなる。
また、ヒートローラ表面には、シリコンゴム等の弾性層が形成され、さらに弾性層のひび割れ等を防ぐためその上層にテフロン(登録商標)加工等がなされて滑面層が形成される場合があるが、この滑面層が形成された場合、滑面層が形成されず弾性層が最外殻となっている場合に比べて表面の硬度が大きくなるため、ヒートローラへのフィルムの接触率が変わってくる。すなわち、対向ローラとヒートローラの位置関係を高精度に調整しなければならず、精度を維持できない場合はヒートローラへのフィルムの接触率が悪くなり、フィルムがヒートローラから浮き上がりやすくなり、フィルムへ供給される熱量が異なってくる。従って、ヒートローラ表面上に滑面層が設けられている場合は、特に上述したような原因による濃度ムラが顕著に現れることとなる。
以上説明したように、フィルムの特性又はドライイメージャの装置特性により、フィルムの端部周辺といった小さな領域でも濃度ムラが発生しやすいにも拘わらず、上記特許文献2に記載のシェーディング補正方法では、濃度センサはフィルムの端部付近には設置されず、フィルム端部領域における濃度低下又は濃度上昇を検出することができないため、そのような濃度低下又は濃度上昇による濃度ムラを解消できるようなシェーディング補正用のデータを作成することができない。また、フィルム端部の小領域で発生する濃度低下又は濃度上昇を検出できたとしても、従来の方法では、フィルムの巾方向における露光ムラやドラム軸方向の温度ムラが重畳し、大きなうねり(変化)で全面的に発生する濃度ムラを補正することを目的として大まかな補正単位でシェーディング補正データが作成されるため、端部のような小領域で発生する細かな濃度ムラを補正することができない。
さらに、半切、大角、大四切等、様々なサイズのフィルムを使用可能なドライイメージャが開発されているが、これらの巾寸法(熱現像時のヒートローラの軸方向における寸法)については14インチと共通巾寸法のものである。近年では、六切、四切等、巾寸法が14インチ以下の小さな巾寸法のフィルムも使用可能なドライイメージャが要望されているが、上記特許文献2に記載のシェーディング補正方法では、巾寸法が14インチ以下の小さな巾寸法のフィルムにも十分対応できるかは不明である。
本発明の課題は、フィルム特性又は画像記録装置の特性によって発生しやすいフィルムの端部領域における濃度ムラを解消することができる画像記録装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、
支持体上に感光性及び感熱性の記録材料の乳剤が塗布されて形成された長尺ロールシートが断裁加工されてなる、複数サイズのフィルムを保持するフィルム保持手段と、出力画像データに基づいて、前記フィルム上を走査露光して画像潜像を形成する露光手段と、前記露光されたフィルムを現像し、フィルム上に形成された画像潜像を可視化する熱現像手段と、フィルム上に可視化された画像の濃度特性がフィルム全面で均一となるように、出力画像データの濃度補正を行うシェーディング補正手段と、を備えた画像記録装置において、
前記シェーディング補正手段は、前記フィルムの異なる巾寸法毎に、その巾寸法における端部領域と他の領域とで異なる補正単位とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、
前記シェーディング補正手段は、前記フィルムの巾寸法における端部領域の補正単位を他の領域より小さく設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、
前記現像手段によりフィルム上に可視化された画像の濃度測定を行う濃度測定手段を備えて、シェーディング補正時には、前記フィルムの異なる巾寸法毎に当該濃度測定手段による濃度測定を行い、
前記シェーディング補正手段は、そのフィルムの巾寸法毎に得られた濃度測定結果に基づき各巾寸法に応じたシェーディング補正を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、
前記現像手段によりフィルム上に可視化された画像の濃度測定を行う濃度測定手段を備え、
前記シェーディング補正手段は、前記濃度測定手段により得られた一の濃度測定結果に基づいて各巾寸法に応じたシェーディング補正を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像記録装置において、
前記現像手段は、
前記露光手段により露光されたフィルムを加熱する加熱手段と、
前記フィルムに押圧を加えて前記加熱手段にフィルムを密着させる補助手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像記録装置において、
前記加熱手段は、内部に熱源を有し、その表面に弾性層、滑面層が形成されたヒートローラを備えて、このヒートローラ上に搬送されたフィルムを加熱し、
前記補助手段は、前記ヒートローラに対向する複数の対向ローラを備え、当該対向ローラによりヒートローラ上に搬送されたフィルムに押圧を加えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の画像記録装置において、
前記補助手段による押圧は、200(g/cm)以下であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像記録装置において、
前記補助手段による押圧は、7〜15(g/cm)の範囲内であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、フィルムの巾方向における端部領域と他の領域とで濃度補正の補正単位が異なるようにシェーディング補正を行うので、濃度ムラの発生状況に応じて端部領域とその他の領域とで補正単位を異なるものに設定することができる。例えば、端部のような小領域で発生する細かな濃度ムラに対応して端部領域では補正単位を小さく設定し、その他の領域で発生する大きなうねりの濃度ムラに対応して他の領域では補正単位を大きく設定して出力画像の濃度補正を行うことにより、フィルム特性や画像記録装置の装置特性により端部領域のような小範囲で生じる細かな濃度ムラを相殺することができるとともに、フィルムに全体的に生じる濃度ムラを解消することができ、フィルムの全面において均一な濃度特性とすることができる。従って、シェーディング補正の補正精度を向上させることができる。また、シェーディング補正をフィルムの巾寸法に応じて行うので、何れの巾寸法のフィルムを使用した場合でも端部領域の濃度ムラを解消し、最適な濃度特性の画像を形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、フィルムの巾方向における端部領域を他の領域より小さい補正単位に設定してシェーディング補正を行うので、端部領域のような小領域において発生する濃度ムラを補正することができ、例えばフィルムの端部領域においてバリやカエリによる浮きが生じ、現像時の熱伝達率が低下した場合でも、端部領域の濃度低下を防いでフィルム全面において均一な濃度特性とすることができる。従って、シェーディング補正の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、フィルムの異なる巾寸法毎に濃度測定を行い、シェーディング補正を行うので、各巾寸法に応じた高精度なシェーディング補正を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、一の濃度測定結果に基づいて各巾寸法に応じたシェーディング補正を行うので、シェーディング補正に伴うコストを低減することができるとともに、シェーディング補正の効率が良い。
請求項5に記載の発明によれば、現像機構として加熱手段と補助手段とにより熱現像するものを適用することができる。フィルムの巾方向における端部領域の濃度低下又は濃度上昇は、加熱手段や補助手段等の特性により生じやすいため、このような現像機構を備える画像記録装置では、端部領域の濃度補正を行う本発明は特に有効となる。
請求項6に記載の発明によれば、現像機構として滑面層が形成されたヒートローラと、ヒートローラ上に搬送されたフィルムに押圧を加える対向ローラとからなるものを適用することができる。フィルムの巾方向における端部領域の濃度低下又は濃度上昇は、ヒートローラにおける滑面層の形成や、対向ローラへの押圧により特に生じやすいため、このような現像機構を備える画像記録装置では、端部領域の濃度補正を行う本発明は特に有効となる。
請求項7に記載の発明によれば、補助手段による押圧を200(g/cm)以下とすることにより、ヒートローラに滑面層が設けられている場合でもヒートローラと対向ローラとの位置関係を適切に維持することができ、ヒートローラへのフィルムの接触率が良好となる。
請求項8に記載の発明によれば、補助手段による押圧を7〜15(g/cm)とすることにより、対向ローラの撓みを生じさせずに、ヒートローラに滑面層が設けられている場合でもヒートローラと対向ローラとの位置関係を適切に維持することができ、ヒートローラへのフィルムの接触率が良好となる。
本実施の形態では、一定濃度値が設定されたテストデータに従って画像形成された感光感熱材料からなるフィルムの濃度を測定し、その濃度測定結果からシェーディング補正データを作成する際に、フィルムの巾方向における端部領域が他の領域の補正単位より小さい補正単位が設定されたシェーディング補正データを作成し、このシェーディング補正データを用いて出力画像の濃度補正を行う例を説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態におけるドライイメージャ100の内部構成を示す。
図1に示すように、ドライイメージャ100は、感光感熱材料からなる感光層が表面に形成されたフィルム1上にレーザ光を照射して露光を行い、潜像を形成する露光部2と、露光後のフィルム1を現像して潜像を可視化する現像部3と、未露光のフィルム1を収容したフィルム収容部4と、現像後のフィルム1が排出されるフィルム排出部5と、フィルム収容部4、露光部2、現像部3、フィルム排出部5の順にフィルム1を搬送する搬送系6とから構成されている画像記録装置である。
フィルム収容部4は、未露光のフィルム1を多数重ねて収容したトレイより成るフィルム保持手段であり、コピー機における用紙トレイとほぼ同様の構成である。本実施形態では、フィルム収容部4は2つのトレイを備えており、サイズの異なるフィルム1を各トレイに収容することが可能となっているが、トレイ数及び各トレイに収容するフィルムのサイズは特に限定しない。フィルム収容部4に収容されるフィルム1は、搬送系6により露光部2に搬送される。以下、フィルム1の搬送方向をフィルム1の長さ方向といい、搬送方向と直交する方向をフィルム1の巾方向という。また、巾方向におけるフィルム1の寸法を巾寸法という。
フィルム1は、PET等の支持体上に、露光による画像記録が可能な、感光性及び感熱性(熱発色性)の記録材料からなる感光層が形成され、さらにその上に保護層が形成されている。フィルム1は、その製造過程において感光感熱材料の乳剤が支持体上に塗布された長尺ロールシートが所定寸法毎に断裁加工されて製造された矩形シートである。露光時には露光されることによって感光性ハロゲン化銀等の光触媒が潜像核を形成し、熱現像時には加熱されることによって、還元剤の作用でイオン化されている有機銀塩中の銀イオンが移動して感光性ハロゲン化銀と結合して結晶銀となって発色し、画像を形成する。
露光部2は、フィルム1上に照射するレーザ光を発振するレーザ発振器21と、レーザ光をフィルム1上で走査させる走査手段22と、フィルム1上で走査されるレーザ光の照度を可視化すべきイメージの画像データに従って変更させる照度変更手段23とから主に構成されている。レーザ発振器21は、フィルム1の感光波長域のレーザ光を発振するものであり、例えば発振波長810nmの半導体レーザが使用できる。本実施形態では、走査手段22としてポリゴンミラーが使用されている。フィルム1がフィルム収容部4から搬送され、ポリゴンミラーが所定の速度で回転しながらレーザ光が照射されると、レーザ光はフィルム1の搬送経路の巾方向に所定の周期で走査される。
また、露光部2は、露光中のフィルム1を搬送経路に沿って精度良く移動させる精密送り機構25を備えている。ポリゴンミラーによりレーザ光が巾方向に走査され、フィルム1が精密送り機構により搬送方向に少しずつ移動するので、フィルム1の所定のエリアにレーザ光が走査されることになる。この走査手段2によりフィルム1上にレーザ光が照射される方向を露光主走査方向といい、この露光主走査方向と直交するフィルム1の搬送方向を露光副走査方向という。
照度変更手段23は、本実施形態では、光変調素子によって構成されている。光変調素子としては、例えば音響光学素子が使用できる。音響光学素子は、超音波によって回折光を生じさせるものであり、超音波の強度を調節することで回折光の強度を変調するものである。フィルム上に形成する画像のデータは、不図示のインターフェースを介して外部から入力され、不図示のメモリに記憶されるようになっている。照度変更手段23には、メモリ内の画像データが読み出されて送られる。照度変更手段23は、フィルム1上に走査される際のレーザ光を画像データに従ってレーザ光の照射を変更する。この結果、画像データに基づく画像の潜像がフィルム1上に形成される。
なお、レーザ光学系としては、照度変更手段23にレーザ光を集光させる集光レンズ241、照度変更手段23から出射したレーザ光を平行光に戻すコリメータレンズ242、フィルム1までの距離の違いにかかわらずポリゴンミラーに反射したレーザ光がフィルム1上で細いビームに集光するように調整するf・θレンズ243等から成っている。
また、精密送り機構25は、フィルム1を挟んで送る一対の送りローラ251と、送りローラ251を駆動するサーボモータ252等から構成されている。サーボモータ252は、走査手段22に同期してフィルム1が所定の速度で搬送方向に前進するよう送りローラ251を駆動する。
現像部3は、熱現像を行う現像手段であり、加熱手段であるヒートローラ31と、ヒートローラ31にフィルム1を密着させるための補助手段である対向ローラ32とから構成されている。
ヒートローラ31は回転自在な円筒形状に形成され、図2に示すように、ヒータ(図示せず)を内蔵するアルミニウム製の支持体311から構成されている。また、この支持体311の表面にはシリコンゴム等からなる弾性層312、フッ素樹脂等が塗布されてなる滑面層313が形成されている。
なお、このヒートローラ31の軸方向、つまりフィルム1の巾方向における寸法を巾寸法という。
弾性層312としては、ゴム又はゴム状部材を適用可能である。ゴム又はゴム状部材としては、例えば各種ゴム材料の他、液状の粘弾性体を硬化させて得られる液状反応硬化物、熱可塑性エラストマ、樹脂材料、或いはこれらの混合物等であり、その他ゴム材料と同様の弾性を有する各種材料を広く含む。
滑面層313としては、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレンとハーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体、エチレンとテトラフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロブロビレンとの共重合体等の化合物等が適用可能である。
対向ローラ32は回転自在な円筒形状に形成されたステンレス製のローラであり、ヒートローラ31の周面に沿って均等間隔に多数設けられている。対向ローラ32はその両端が図示しないブラケットにより保持される。このブラケットを介して対向ローラ32に押圧を加えることによりヒートローラ31と対向ローラ32間に搬送されるフィルム1に圧力を加え、フィルム1をヒートローラ31に密着させることができる。対向ローラ32への押圧は、ヒートローラ31の特性に応じて実験的に求められた最適な押圧力を設定すれば良いが、ヒートローラ31に滑面層が設けられている場合、好ましい押圧力は0〜200(単位;g/cm)であり、対向ローラ32の撓みを生じさせず、かつヒートローラ31にフィルム1を適度に密着させるために特に好ましいのは7〜15(単位;g/cm)である。
ヒートローラ31には、現像用モータ33が設けられている。露光されたフィルム1は、ヒートローラ31と対向ローラ32との間に挟み込まれる。そして、現像用モータ33によってヒートローラ31が回転すると、フィルム1は、ヒートローラ31の周面に押し付けられながら、ヒートローラ31と各対向ローラ32によって送られる。この際、フィルム1は、ヒートローラ31からの熱によって現像される。
また、搬送系6は、トレイからフィルム1をピックアップして送り出すピックアップ機構61、フィルム1を挟んで送る複数対のピンチローラ62、ピンチローラ62を駆動する不図示の搬送用モータ、フィルム1の搬送をガイドするガイド板63等から構成されている。なお、搬送系6のうち、ピンチローラ62等、フィルム1に接触する部材は、フィルム1を傷つけたり汚損したりしないよう、滑面層を設ける等の特別の表面加工が施されたり、材質が選定されたりしている。フィルム排出部5は、本実施形態では、レーザイメージャーの上面に設けられたトレイにより成っている。現像済みのフィルム1は、搬送系6によって搬送されてこのトレイ上に排出される。
本実施形態のドライイメージャ100では、現像部3とフィルム排出部5との間の搬送路上に、基準となる照度で露光されたフィルム1の巾方向における現像後の濃度を測定する濃度測定手段として濃度測定器(図1では図示せず)が設けられている。そして、これら濃度測定器の測定結果に基づいて、シェーディング補正が行われるようになっている。以下、この濃度測定器について図3を参照して説明する。
図3に、濃度測定器及びその測定結果に基づき演算を行う制御系の概略構成を示す。
図3に示すように、濃度測定器7は、現像部3のやや下流側(フィルム排出部5側)のフィルム1の現像進行が停止する領域に設けられており、現像後のフィルム1に向けて光を照射する発光器71と、フィルム1を透過した発光器71からの光を受光する受光器72とから構成されている。発光器71と受光器72とを結ぶ光軸は、フィルム1の搬送方向に対して垂直である。発光器71としては白色LEDが使用され、受光器72にはフォトダイオードが使用されている。この発光器71及び受光器72は、フィルム1の巾方向を走査可能に構成されており、濃度測定時には、発光器71及び受光器72が同期してフィルム1の巾方向に走査しながら発光及び受光を繰り返すことにより、そのフィルム1の巾方向における透過光量を測定する。透過光量の測定値の情報は後述する制御部81に出力され、制御部81においてその測定値が濃度値に変換されて濃度測定結果として得られるため、以下の説明では濃度測定器7による透過光量の測定を濃度測定ということがある。
また、現像部3と濃度測定器7との間には、現像部3からフィルム1が送り出されたことを確認する光センサ73が設けられている。現像部3における現像が終了してフィルム1がヒートローラ31から送り出されると、それを光センサ73が検出する。光センサ73及び濃度測定器7は制御部81に接続されており、制御部81はこの光センサ73から入力される信号に従い、所定のタイムラグをおいて濃度測定器7を動作させ、フィルム1の巾方向における濃度測定を行わせる。
制御部81は、記憶部82に接続されており、この記憶部82に記憶されている各種制御プログラムに従ってドライイメージャ100の各部の制御を行う。即ち、搬送系6によるフィルム1の搬送、露光部2での露光、露光済みのフィルム1の現像部3での現像等、各部を所定のタイミングで動作させる制御が行われる。制御部8は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。
また、制御部81は、本発明に係るシェーディング補正処理プログラムに従ってシェーディング補正データ作成処理(図4参照)を統括的に制御する。
シェーディング補正データ作成処理では、濃度測定器7から入力される濃度測定結果に基づいて濃度補正量を決定し、その決定された濃度補正量に応じてシェーディング補正データを作成する。このとき、フィルム1の巾方向における端部領域の濃度補正の補正単位をその他の領域における補正単位より小さく設定する、つまり端部領域ではより細かい濃度補正が行われるように補正単位を設定し、設定された補正単位で各領域の濃度補正量を決定する。そして、決定された濃度補正量に応じてシェーディング補正データを作成する。なお、シェーディング補正データは、決定された濃度補正量に応じて出力対象の画像データとシェーディング補正データとを加算或いは減算することにより、濃度補正できるように作成することとしてもよいし、決定された濃度補正量に応じた濃度補正を実現するLUT(Look Up Table)をシェーディング補正データとして作成することとしてもよく、そのデータ形態は特に限定しない。
実際の画像形成時には、シェーディング補正データを用いて出力対象の画像データの濃度補正を行い、濃度補正が施された画像データを露光部3に出力する。すなわち、制御部81によりシェーディング補正手段を実現することができる。
次に、本実施の形態における動作を説明する。
図4は、ドライイメージャ100により実行されるシェーディング補正データ作成処理を説明するフローチャートである。なお、この処理によるシェーディング補正データの算出は、所定枚数の画像形成毎、或いは所定期間毎等、定期的に行うこととしてもよいし、オペレータの指示に応じて適宜行うこととしてもよい。
図4に示すシェーディング補正データ作成処理では、まず制御部81により、記憶部82に記憶されているテストデータが読み出され、露光部2に出力される。テストデータとは、フィルム全面に一定濃度の画像が形成されるように、全画素値が一定値に設定された画像データである。なお、このテストデータに対しては、シェーディング補正は行われずに露光部2に出力される。露光部2では、入力されたテストデータに基づいてフィルム1上に露光走査が行われ、テストデータに基づく画像の潜像がフィルム1上に形成される。このとき使用されるフィルム1はフィルム収容部4に収容される各サイズのフィルム1のうち、フィルム1の巾寸法が最大のものとする。露光されたフィルム1は、現像部3に搬送され、現像部3において熱現像される(ステップS1)。
熱現像されたフィルム1は、搬送系6によりフィルム排出部5の方へ搬送されるが、この搬送過程において濃度測定器7によりフィルム1上に形成された画像の巾方向における濃度が測定される(ステップS2)。具体的には、フィルム1を透過して濃度測定器7の受光器72により検出された透過光量の測定結果が制御部81において濃度値に変換され、濃度測定結果として得られる。
次いで、制御部81において、得られた濃度測定結果に基づき、フィルム1の巾方向の端部領域では他の領域より細かな濃度補正が行われるよう、端部領域の補正単位が他の領域のより小さい補正単位に設定される。そして、設定された補正単位毎に各領域の濃度補正量が決定され、当該決定された濃度補正量に応じてシェーディング補正データが作成される(ステップS3)。
以下、図5(a)に示すような濃度測定結果が得られた場合を例にシェーディング補正データの作成方法について説明する。
図5(a)は、フィルム1の濃度測定結果をプロットした図であり、x軸はフィルム1の巾方向における画素位置を示し、y軸はその位置で測定された濃度値を示す。
本来、テストデータに従って画像形成された場合、巾方向のどの画素位置においても一定濃度値となるはずであるが、ヒートローラ31が熱分布を有するため、本来画像形成されるべき濃度値(以下、適性濃度という)より低い領域や、高い領域が生じることとなる。従って、この図5(a)において、テストデータにより本来画像形成されるべき適性濃度値をDsとすると、この適性濃度Dsを基準として濃度補正量を決定すればよい。
この濃度補正量の決定時には、まず巾方向において濃度補正を行う補正単位が設定される。補正単位は、全体的に大きなうねりで発生する濃度ムラを相殺するために全領域で大まかに設定される補正単位と、端部領域で細かに発生する濃度ムラを相殺するために端部領域で細かに区切られて設定される補正単位とがある。図5(a)に示すように、まず全ての領域が例えば1000画素づつ(50ミクロン画素サイズの場合)に区切られて大まかな補正単位として設定され、端部領域、例えば端部から10mmの範囲領域内では200画素づつ(50ミクロン画素サイズの場合)と端部領域が他の領域の補正単位より小さくなるように補正単位が設定される。図5(a)では、大まかな補正単位で区切られた各画素位置をxn(n=1、・・・、8の整数)で示し、端部領域で細かな補正単位で区切られた各画素位置をx1.2、x1.4、x7.6、x7.8で示す。
補正単位が設定されると、全体的に大きなうねりで発生する濃度ムラを相殺するために、全領域に設定された大まかな補正単位で濃度補正量が決定される。例えば図5(b)に示すように、適性濃度Dsを超える補正単位領域(x4−x5の領域)についてはその超過濃度αの分だけ濃度低下するように適性濃度Dsから濃度αを差し引き、適性濃度Dsを下回る補正単位領域(x0−x1、x2−x3、x5−x6、x7−x8の各領域)についてはその不足濃度βの分だけ増加するように適性濃度Dsに濃度βを追加する、というように補正単位毎に濃度補正量が決定される。
次いで、巾方向の端部領域で発生する細かな濃度ムラを相殺するために、端部領域で設定された細かな補正単位で濃度補正量が決定される。
フィルム1の端部には、フィルム1の製造時における感光感熱材料の乳剤の塗布方法や断裁過程等により、バリやカエリが発生している場合がある。バリやカエリが発生すると、その端部周辺がヒートローラ31から浮き上がり、例えばフィルム1の端部から10mm等の小さな領域範囲で濃度低下を生じることとなる。従って、このようなフィルム特性により発生する、巾方向における端部領域の濃度低下を補正することができるシェーディング補正データを作成する。
本実施形態では、フィルム1の特性から予め実験的に得られている濃度ムラの状況に基づいて濃度補正量が決定されることとする。例えば、あるフィルムでは、左端部において濃度値γ分のなだらかな濃度低下が発生し、右端部において濃度値γ分の濃度低下が発生することが予め実験的に確認されている場合、図5(b)に示すように、左側の端部ではx0−x1.2の補正単位領域において濃度値をγ分だけ増加させ、x1.2−x1.4の補正単位領域において濃度値をδ分だけ増加させることにより、なだらかに濃度補正が行われるように濃度補正量γ、δが決定される。また、右側の端部ではx7.8−x8の補正単位領域において濃度値γ分だけ増加させるように濃度補正量が決定される。
なお、本実施形態では、巾方向における端部領域が濃度低下した場合に作成されるシェーディング補正データについて説明したが、逆に対向ローラ32の押圧が大きい等、ドライイメージャ100の装置特性により、端部領域の濃度が適性濃度より大きくなる場合もある。この場合は、予め実験的に得られた濃度増加分の濃度値だけ減少させるように濃度補正量を決定すればよい。
また、巾方向の両端について濃度補正量γを調整した例を示したが、フィルム1の特性やドライイメージャ100の装置特性によっては、一方の端部だけに濃度低下又は濃度上昇が発生する場合も考えられるので、使用するフィルム1の特性又はドライイメージャ100の装置特性に応じて、両端とも濃度補正量を決定して濃度補正を行う、或いは何れか一方の端部のみについて濃度補正量を決定して濃度補正を行うこととしてもよい。
同様に、フィルム1の特性やドライイメージャ100の装置特性によって、両端で発生する濃度低下又は濃度上昇の程度が異なる場合も考えられる。従って、使用するフィルム1の特性又はドライイメージャ100の装置特性に応じて、両端で濃度補正量γを異なるものとしてもよい。さらに、その濃度低下又は濃度上昇が発生する端部の領域範囲が両端で異なる場合も考えられるので、濃度低下又は濃度上昇が発生する端部領域の範囲に応じて補正単位を小さく設定するその設定範囲を、例えば左端では15mm、右端では10mm等と両端で異なるものとしてもよく、適宜設定可能とする。
さらに、本実施形態では、濃度測定による端部領域の濃度ムラの検出の有無に拘わらず、予めそのフィルムの特性から濃度補正が必要であると判断されていれば端部領域において無条件に濃度補正が行われるように濃度補正量γ、δ等を決定してシェーディング補正データを作成することとしたが、これに限らず、濃度測定により濃度ムラが検出された場合のみ、その濃度ムラ、つまり端部領域の適性濃度Dsからの変動分だけ濃度補正されるよう、濃度測定結果に従って濃度補正量を決定することとしてもよい。
このようにしてフィルム1の最大巾寸法に応じたシェーディング補正データが作成されると、次に他の巾寸法に応じたシェーディング補正データが作成される(ステップS4)。このとき、最大巾寸法のフィルム1で得られた濃度測定結果を用いて、他の巾寸法のシェーディング補正データが作成される。例えば、図6に示すように、最大巾寸法のフィルムの巾寸法が14インチであり、それより小さい11インチの巾寸法に応じたシェーディング補正データを作成する場合は、その11インチの巾寸法に応じて端部領域とその他の領域とで補正単位が再設定され、その補正単位毎に濃度補正量が決定されてシェーディング補正データが作成される。補正単位の設定方法及び濃度補正量の決定方法はステップS3で説明した方法と同様であり、まず全領域において大まかな補正単位、端部領域においてそれより小さい補正単位が設定され、大まかな補正単位で濃度補正量が決定された後、端部領域において設定された補正単位で濃度補正量が決定される。つまり、フィルムの巾寸法に応じてその巾寸法の端部領域では、他の領域の補正単位より小さい補正単位で濃度補正量が決定されたシェーディング補正データが作成される。
巾寸法毎に端部領域の濃度補正量が決定されて作成されたシェーディング補正データは、記憶部82に記憶され(ステップS5)、本処理を終了する。シェーディング補正の際には、出力するフィルム1の巾寸法に応じたシェーディング補正データが記憶部82から読み出され、当該シェーディング補正データに基づいて出力対象の画像データが濃度補正され、補正された画像データが露光部2に出力される。
以上のように、本実施形態によれば、シェーディング補正データを作成する際に、使用するフィルム1の特性又はドライイメージャ100の装置特性に応じて、巾方向における端部領域の濃度補正の補正単位を他の領域より小さく設定し、設定された各補正単位で濃度補正量を決定してシェーディング補正データを作成する。従って、このようなシェーディング補正データを使用して出力対象の画像データに対し濃度補正を行うことにより、全体的に発生する大まかな濃度ムラを相殺することができるとともに、フィルム特性、或いはドライイメージャ100の装置特性により、フィルム端部の小領域で発生する濃度低下又は濃度上昇の濃度ムラを相殺することができる。従って、各領域における濃度ムラの発生状況に応じてより細かなシェーディング補正を行うことができ、フィルム1の全面において均一な濃度特性とすることができる。
また、11インチ、14インチ、17インチ等のフィルムの各巾寸法に応じてその巾寸法における端部領域の補正単位を細かく設定して濃度補正量を決定したシェーディング補正データを作成するので、何れの巾寸法のフィルム1を使用した場合でも、端部の小領域で発生する濃度ムラを相殺することができ、適切な濃度補正を施すことができる。従って、全てのフィルムサイズに対応することができ、ドライイメージャ100の利便性が向上する。
なお、本実施形態における記述内容は、本発明を適用したドライイメージャ100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上述した説明では、最大巾寸法のフィルム1で測定された一の濃度測定結果に基づいて、他の巾寸法のシェーディング補正データを作成することとしたが、これに限らず、巾寸法毎に濃度測定を行い、得られた濃度測定結果に基づいて各巾寸法に応じたシェーディング補正データを作成することとしてもよい。
その他、本実施形態におけるドライイメージャ100の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態におけるドライイメージャ100の装置構成を示す図である。 現像部3のヒートローラ31の断面図である。 濃度測定器7及び制御部81を含む制御系の機能的構成を示す図である。 ドライイメージャ100により実行されるシェーディング補正データ作成処理を説明するフローチャートである。 (a)は濃度測定器7の濃度測定結果を示す図であり、(b)濃度測定結果に基づいて決定された濃度補正量を示す図である。 フィルム1の巾寸法に応じて決定された濃度補正量を示す図である。 フィルム特性によりその端部領域が浮いた状態を示す図であり、(a)はバリにより浮いた状態、(b)はカエリにより浮いた状態を示す図である。 (a)は適正な押圧力が加えられている状態の対向ローラを示す図であり、(b)は対向ローラへの押圧を大きくした状態の対向ローラの状態を示す図である。
符号の説明
100 ドライイメージャ
1 フィルム
2 露光部
21 レーザ発振器
22 走査手段
23 照度変更手段
3 現像部
31 ヒートローラ
32 対向ローラ
33 現像用モータ
4 フィルム収容部
5 フィルム排出部
6 搬送系
7 濃度測定器
71 発光器
72 受光器
73 光センサ
81 制御部
82 記憶部

Claims (8)

  1. 支持体上に感光性及び感熱性の記録材料の乳剤が塗布されて形成された長尺ロールシートが断裁加工されてなる、複数サイズのフィルムを保持するフィルム保持手段と、出力画像データに基づいて、前記フィルム上を走査露光して画像潜像を形成する露光手段と、前記露光されたフィルムを現像し、フィルム上に形成された画像潜像を可視化する熱現像手段と、フィルム上に可視化された画像の濃度特性がフィルム全面で均一となるように、出力画像データの濃度補正を行うシェーディング補正手段と、を備えた画像記録装置において、
    前記シェーディング補正手段は、前記フィルムの異なる巾寸法毎に、その巾寸法における端部領域と他の領域とで異なる補正単位とすることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記シェーディング補正手段は、前記フィルムの巾寸法における端部領域の補正単位を他の領域より小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記現像手段によりフィルム上に可視化された画像の濃度測定を行う濃度測定手段を備えて、シェーディング補正時には、前記フィルムの異なる巾寸法毎に当該濃度測定手段による濃度測定を行い、
    前記シェーディング補正手段は、そのフィルムの巾寸法毎に得られた濃度測定結果に基づき各巾寸法に応じたシェーディング補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記現像手段によりフィルム上に可視化された画像の濃度測定を行う濃度測定手段を備え、
    前記シェーディング補正手段は、前記濃度測定手段により得られた一の濃度測定結果に基づいて各巾寸法に応じたシェーディング補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  5. 前記現像手段は、
    前記露光手段により露光されたフィルムを加熱する加熱手段と、
    前記フィルムに押圧を加えて前記加熱手段にフィルムを密着させる補助手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記加熱手段は、内部に熱源を有し、その表面に弾性層、滑面層が形成されたヒートローラを備えて、このヒートローラ上に搬送されたフィルムを加熱し、
    前記補助手段は、前記ヒートローラに対向する複数の対向ローラを備え、当該対向ローラによりヒートローラ上に搬送されたフィルムに押圧を加えることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記補助手段による押圧は、200(g/cm)以下であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像記録装置。
  8. 前記補助手段による押圧は、7〜15(g/cm)の範囲内であることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
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