JP2003140033A - カメラの測距装置 - Google Patents

カメラの測距装置

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JP2003140033A
JP2003140033A JP2001341141A JP2001341141A JP2003140033A JP 2003140033 A JP2003140033 A JP 2003140033A JP 2001341141 A JP2001341141 A JP 2001341141A JP 2001341141 A JP2001341141 A JP 2001341141A JP 2003140033 A JP2003140033 A JP 2003140033A
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distance measuring
optical axis
measuring unit
measuring device
finder
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Nobuhiro Fujinaga
伸広 藤永
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な調整機構を用いること無く、測距ユニ
ットとファインダの光軸調整を簡単な構成により達成す
ることのできるカメラの測距装置を提供する。 【解決手段】 カメラの測距装置の主要な構成部品であ
り光学系、投光素子、及び受光素子を備えて構成される
測距ユニット130は、被写体までの距離を測定する。
測距ユニット130は、一直線上に配置された円柱突起
20b、球状突起20a、円柱突起20cが設けられた
ファインダベース20上に取り付けられている。測距ユ
ニット130には、円柱突起20b,20c、球状突起
20aに対向する位置に溝状の受け面13k(13m)
及び穴部131が設けられている。円柱突起20b、球
状突起20a、円柱突起20cと、受け面13k(13
m)、穴部131によって調整部が形成され、測距装置
のヨー方向及びピッチ方向の調整を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの測距装置
に関し、特に、コンパクトカメラの被写体像観察装置
(以下、ファインダという)のファインダ光軸に測距装
置側の光軸を簡単な構成により調整することのできる測
距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式のカメラにおいては、結像面から
被写体までの距離を測定する測距方法として、一般に、
アクティブ測距方式とパッシブ測距方式がある。近年、
アクティブ測距方式とパッシブ測距方式のそれぞれの弱
点を補うため、これら両方の測距方式をカメラに搭載す
ることが提案されている。また、1つの受光素子(測距
センサ)で両方の測距方式(以下、ハイブリッド方式と
いう)を採用したものには、受光センサとして、一対の
センサアレイを有するCCD(Charge Coupled Device
)を利用したものが提案されている。
【0003】図6は、CCDを用いたハイブリッド方式
による従来の測距装置の斜視図である。図6において、
40は測距装置の部品を保持するAF(Auto Focus)ホ
ルダ、41は被写体に向けてスポット投光を行うための
IRED(発光素子)、42はIRED41を保持しな
がらAFホルダ40に組み込むためのIREDホルダ、
43はIRED41から発せられた赤外光を集光して被
写体に投光するための投光レンズである。44は、不図
示の一対のセンサアレイと不図示の電荷蓄積部、電荷転
送手段、電荷排斥手段等を備えて構成されているCCD
センサである。45はCCD44を保持しながらAFホ
ルダ40に組み込むためのCCDスペーサ、46は前記
IRED41から投光され、被写体からの反射光をCC
D44の受光面に受光させる受光レンズである。
【0004】図6の構成によるハイブリッド方式の測距
方式においては、IRED41及びIREDホルダ42
を備えた投光手段の基線長と、CCD44、CCDスペ
ーサ45、及び受光レンズ46を備えて構成される受光
手段の基線長を長くとる必要が無いため、投光手段と受
光手段を同一の保持部材に固定して1つの装置にするこ
とができ、これにより測距装置の小型化が図られる。
【0005】図7は、図6のハイブリッド方式の測距装
置を搭載したファインダの上面図である。
【0006】図7において、Eは測距装置であり、Fは
被写体を観察するためのファインダ光学系である。測距
装置Eは、AFホルダ40、IRED41、IREDホ
ルダ42、投光レンズ43、CCDセンサ44、CCD
スペーサ45、受光レンズ46を備えて構成されてい
る。
【0007】AFホルダ40は、測距装置の投光系及び
受光系の部品を保持する。IRED41は、被写体に向
けて赤外のスポット光を発光する。IREDホルダ42
は、IRED41を保持しながらAFホルダ40に組み
込むために用いられる。投光レンズ43は、IRED4
1からの赤外光を集光して被写体に向けて投光する。C
CDセンサ44は、第一のセンサアレイと第二のセンサ
アレイを有している。受光レンズ46は、被写体からの
反射光を前記第一と第二のセンサアレイ上に結像させ
る。
【0008】ファインダ光学系Fは、対物光学系47〜
49、光路変更プリズム50、像反転ダハプリズム5
1、接眼レンズ52、及びファインダベース53を備え
て構成されている。ファインダベース53は、ファイン
ダ光学系Fと測距装置Eを保持する。ファインダベース
53とAFホルダ40の接する面は、略平面になってお
り、ファインダの光軸とAFの光軸の調整は、ヨー方向
(被写体に対し横方向)のみである。
【0009】図8は、本出願人が特願2000−172
05号で提案した測距装置であり、投光手段としての接
眼レンズ52と受光手段としての像反転ダハプリズム5
1とは別体の保持部材で保持されている。そして、ファ
インダベース53及び保持部材に凹凸形状(50a,5
0b,51a,52a)を形成し、ファインダの光軸、
測距光軸、投光光軸、及び受光光軸の4つの光軸のそれ
ぞれ調整する機構を提案している。
【0010】また、特開平11−149035号公報に
おいては、ファインダの光学系に対して測距光学系の光
軸の傾きが変化する方向に測距装置を付勢する板バネ部
を持つ測距本体支持板を有し、前記バネ圧に抗して測距
装置を移動させることによって、ファインダとの相対位
置を調整できるようにした構成が提案されている。
【0011】さらに、実公平4−42811号公報、本
出願人による特開平10−253871号公報において
は、測距装置の投光手段又は受光手段の光軸調整の機構
が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、測距装置とファインダの光軸の調整は、ファ
インダの光軸に対して測距装置をヨー(横)方向に回転
させて光軸を合わせ、接着などにより固定しているが、
ピッチ(縦)方向やθ(光軸の回転)方向については無
調整であった。このため、光軸精度は個々の部品の精度
に依存し、部品精度のバラツキが大きいと正確に光軸を
調整できない場合があった。
【0013】また、ヨー(横)方向に加えて、ピッチ
(縦)方向やθ(光軸の回転)方向の調整を行うために
は、測距装置を空中に浮かせる感じで光軸合わせを行
い、最後に接着固定する方法も用いられている。しか
し、調整作業が難しく、調整用工具も高価なものを必要
としている。この場合、調整作業を簡単にしようとする
と、カメラ側に複雑な調整機構を用いなければならなか
った。
【0014】上記の課題を解決するため、本出願にかか
る発明の目的は、複雑な調整機構を用いること無く、測
距ユニットとファインダの光軸調整を簡単な構成で達成
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る請求項1記載の発明は、光学系、投光
素子、及び受光素子を備えて構成され、被写体までの距
離を測定する測距ユニットを備えたカメラの測距装置に
おいて、直交する2つの方向に相対移動が可能に前記測
距ユニットを保持する保持部材と前記測距ユニットを結
合する調整手段を備えることを特徴とするカメラの測距
装置である。
【0016】この構成によれば、測距ユニットと保持部
材の間に、両者を直交する2つの方向に相対移動できる
ように調整手段を介在させるのみで、光軸方向を調整す
るパラメータをヨー方向とピッチ方向のみにすることが
でき、これら各方向の調整を行うのみで簡単及び短時間
に、かつ正確に調整が行えるようになる。
【0017】本出願に係る請求項2記載の発明は、前記
調整手段が、前記測距ユニット又は前記保持部材の一方
に設けられた複数の突起と、前記測距ユニット又は前記
保持部材の他方に設けられると共に前記複数の突起のう
ちの一部の突起に嵌合する1条の受け面を備えることを
特徴とするカメラの測距装置である。
【0018】この構成によれば、測距ユニット又は保持
部材の一方には複数の突起が設けられ、測距ユニット又
は前記保持部材の他方には前記複数の突起のうちの一部
である球状突起に嵌合する1つの受け面によって調整手
段を構成できるため、極めて少ない部品数によりヨー方
向とピッチ方向の調整を可能にすることができる。
【0019】本出願に係る請求項3記載の発明は、前記
複数の突起が、2つの円柱状突起と、この円柱状突起の
中間に設けられた球状突起を含むことを特徴とするカメ
ラの測距装置である。
【0020】この構成によれば、複数の突起は、2つの
円柱状突起と1つの球状突起で済むため、測距ユニット
又は保持部材に対して設置スペースを要求することがな
く、測距ユニットや保持部材を大型化させることがな
い。
【0021】本出願に係る請求項4記載の発明は、前記
球状突起が、前記測距ユニットの投光素子と受光素子の
間に配置されていることを特徴とするカメラの測距装置
である。
【0022】この構成によれば、球状突起を測距ユニッ
トの投光素子と受光素子の間に配置することにより、測
距装置の中心近くを回転中心にしてヨー方向の調整を行
うことが可能になり、調整時に測距装置を大きく回転さ
せる必要が無く、かつスペースをとることもない。
【0023】本出願に係る請求項5記載の発明は、前記
1条の受け面及び前記複数の突起は、測距光軸に直交す
る方向に平行配置されていることを特徴とするカメラの
測距装置である。
【0024】この構成によれば、受け面及び複数の突起
を測距光軸に直交する方向に平行配置することにより、
測距ユニットをピッチ方向に回転させることが可能にな
る。
【0025】本出願に係る請求項6記載の発明は、前記
調整手段が、前記測距ユニットを測距光軸回りの回転及
び測距光軸に沿う第1の方向の移動と、前記測距光軸に
直交する第2の方向の移動のみを規制するように設けら
れていることを特徴とするカメラの測距装置である。
【0026】この構成によれば、測距ユニットを測距光
軸回りの回転と、第1の方向の移動と、測距光軸に直交
する第2の方向の移動の3つを可能とすることにより、
ヨー方向とピッチ方向の調整を可能にする。
【0027】本出願に係る請求項7記載の発明は、前記
調整手段が、前記測距ユニットの光軸と被写体の像を観
察する装置の光軸の調整を含むことを特徴とするカメラ
の測距装置である。
【0028】この構成によれば、調整手段によって測距
ユニットの光軸と被写体の像を観察する装置の光軸の調
整が行えるため、測距エリアと被写体像とを合わせるこ
とができ、被写体像に合わせた正確な測距が可能にな
る。
【0029】本出願に係る請求項8記載の発明は、前記
測距ユニットが、光軸の調整をするための複数の調整用
工具を支持する支持手段を備えることを特徴とするカメ
ラの測距装置である。
【0030】この構成によれば、調整手段の調整を遂行
するために必要な調整用工具を支持手段により位置決め
及び保持することが可能になり、調整作業が迅速かつ簡
単に行えるようになる。
【0031】本出願に係る請求項9記載の発明は、前記
支持手段が、測距光軸に直交する方向に複数が設けられ
ていることを特徴とするカメラの測距装置である。
【0032】この構成によれば、複数の支持手段とする
ことにより、複数箇所から複数の工具を用いて調整作業
が行えるため、ピッチ方向とヨー方向の回転調整を簡単
かつ迅速に行うことができる。
【0033】本出願に係る請求項10記載の発明は、前
記保持部材が、ファインダベースであることを特徴とす
るカメラの測距装置である。
【0034】この構成によれば、保持部材をファインダ
ベースとすることにより、調整手段のために新たな部品
を追加する必要がなく、簡単な構成により調整手段を形
成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の測距装置が適用
されるファインダを示す分解斜視図である。図1におい
て、ファインダは、対物レンズ11a、対物系レンズ1
1b,11c、プリズム11d,11e、接眼レンズ1
1f、ハーフミラー11g、表示孔12a−1,12a
−2,12a−3、表示素子12c−1,12c−2
12c −3、投光レンズ13a、投光素子13b、受光
素子13c、受光レンズ13d、測距基板13e、視野
切換手段18、ファインダカム19、第1のファインダ
ベース20、ガイドバー21a,21b,21c、第1
のファインダカバー22、第2のファインダカバー2
3、及び第2のファインダベース24を備えて構成され
ている。第1のファインダベース20は、対物系のレン
ズ、プリズムや測距装置などを保持する。第2のファイ
ンダベース24は、接眼系のレンズやハーフミラーなど
を保持する。
【0036】対物系レンズ11b,11cは、3本のガ
イドバー21a,21b,21cに支持され、撮影光学
系鏡筒内を撮影光学系の焦点距離変更に応じてファイン
ダカム19を介して連動することによりガイドバー上を
移動し、ファインダ光学系の焦点距離を変更する。プリ
ズム11dは、プリズム11eに光線を導く働きをし、
プリズム内の光路長を均一にするために、プリズム11
dと11eの間に隙間が設けられている。ハーフミラー
11gは、プリズム11eからの像を接眼レンズ11f
に導くと共に、後述するファインダ内表示のためのLE
Dの光を透過させる。
【0037】表示孔12a−1,12a−2,12a
−3は、表示素子12c−1,12c −2,12c−3
の投光を区分し、ハーフミラー11gへ導くように機能
する。表示素子12cは、測距基板13eに実装される
LED等の素子である。マスク12bは、表示素子12
−1,12c−2,12c−3の各投光を整形する。
投光素子13bはiREDなどが用いられ、測距装置に
内蔵され、投光レンズ13aを介して被写体に向けて赤
外光などをスポット光として投光する。受光素子13c
は測距装置に内蔵されたCCDなどであり、被写体から
の反射光を受光レンズ13dを介して受光する。測距基
板13eは、受光素子13cの端子が半田付けされてい
る。AFホルダー13は、投光レンズ13a、投光素子
13b、受光素子13c、受光レンズ13d、測距基板
13e等を保持する保持部材である。13a〜13eの
各部材とAFホルダー13によって測距ユニット130
が形成されている。
【0038】視野切換手段18は、ファインダ視野をノ
ーマル視野、ハイビジョン視野、パノラマ視野の3種類
に切り換えるCHPマスクを有し、対物光学系と接眼光
学系を結合させる。第1のファインダカバー22は第1
のファインダベース20の上を覆い、第2のファインダ
カバー23は第2のファインダベース24の上を覆って
いる。
【0039】図2、図3、及び図4は本発明の測距装置
とファインダベースの構成を示す概略図である。図2は
斜視図、図3は正面図、図4は側面図を示している。
【0040】図2〜図4に示すように、第1のファイン
ダベース20の測距装置取り付け部は、測距光軸に直交
する第2の軸31に沿って、円柱状突起20b、球状突
起20a、及び円柱状突起20cを形成している。これ
ら突起に対向するAFホルダー13の第1のファインダ
ベース20の受け面は、球状突起20aに対して球状突
起20aの球部分の直径より小さい直径で球状突起20
aに当接する円形状の受け面である穴部131を有し、
円柱状突起20b及び20cに対して凹形の受け面13
k、13m(13mは不図示)を設けてある。以上の構
成により、簡単な構成で測距光軸をヨー(被写体の左右
方向)方向及びピッチ(被写体の上下方向)方向に調整
することが可能となると共に、その他の方向には規制を
かけることが可能となる。
【0041】図2〜図4に示すように、測距ユニット1
30は第1のファインダベース20の上に配置され、フ
ァインダ光軸に測距装置をヨー方向及びピッチ方向に振
って測距光軸をファインダ光軸に合わせて、測距装置を
第1のファインダベース20に接着する構成としてい
る。
【0042】次に、ファインダ光軸と測距光軸を合わせ
る調整方法について説明する。まず、測距ユニット13
0の投光素子13bと投光レンズ13aの焦点調整が行
われる。この焦点調整は、スペーサ(図示せず)の板厚
を変更し、投光されるスポット光が或る定められた距離
(例えば、3mの距離)に集光させることにより達成さ
れる。次に、受光側の光軸調整と焦点調整が行われる。
焦点調整は、3mの距離に置かれたコントラストのある
被写体(具体的にはチャート)の反射光が受光素子13
cに結像するように、スペーサ(図示せず)の板厚を変
更して受光素子13cと受光レンズ13dの距離を調整
する。光軸調整は、前記チャートの像が受光素子13c
の不図示の2つのセンサアレイの中心に結像するよう
に、受光系の光軸に垂直な面方向に受光素子13cを動
かして調整する。更に、カメラの撮影光学系(図示せ
ず)とファインダの光学系の光軸合わせ(ファインダパ
ララックス調整)を行った後、ファインダと測距装置の
光軸合わせが行われる。
【0043】図5は、測距装置と被写体像観察装置の光
軸を合わせるための調整用工具と測距装置の関係の模式
図を示している。ここでは、調整用工具はアーム部の一
部にのみ図示している。また、図5では、円柱突起13
p(及び不図示の13q)を測距装置側、受け面20
d,20e(20eは不図示)をファインダベース側に
設けている。第1のファインダベース20にAFホルダ
ー(測距装置)13を載せ調整用工具のアーム35a,
35bをAFホルダー13の調整用支持手段である穴部
13r,13sに挿入する。
【0044】アーム35a,35bは、不図示の球状突
起に対して第2の軸方向に振り分けて配置されており、
AFホルダー13を保持しながら、或る定められた被写
体距離(ここでは3m)で不図示のファインダの測距枠
に投光素子13bから投光されたスポット光が収まるよ
うに、赤外線カメラなどでスポット光の位置を確認しな
がら調整用工具のアーム35a,35bを一体に動かし
て、測距装置13を第1のファインダベース20上で動
かし、ヨー(横)方向及びピッチ(上下)方向の調整を
行う。このとき、球状突起は第2の方向で投光素子と受
光素子の間に配置されているため、AFホルダ13を大
きく振る必要はなく、調整角度はピッチ方向、ヨー方向
ともレンジで数degを確保すればよいので、省スペー
ス化が可能である。調整終了後、測距装置であるAFホ
ルダー13と第1のファインダベース20との間を接着
剤で接着する。この接着剤には、紫外線硬化型接着剤な
どの硬化による体積変化の少ないものを用い、接着によ
るズレを極力少なくする。
【0045】以上説明したように、球状突起と球状突起
に対向する穴で第1の軸方向及び第2の軸方向への移動
を規制し、円柱突起と円柱突起に対向する平面の受け部
によって第1の軸回りの回転を規制し、純粋にヨー方
向、ピッチ方向の2方向の回転調整のみを行える構成に
したので、測距装置のヨー及びピッチの各方向の調整
が、高精度に、かつ簡単及び容易に行えるようになる。
同時に、その他の方向、即ち、測距光軸(第1の軸)3
2方向及び測距光軸32回りの回転方向、第1の軸と直
交する第2の軸31方向の動きを規制することが可能に
なり、調整するパラメータがヨー方向及びピッチ方向の
みとなることから、調整時間の短縮も可能になる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る請求
項1記載の発明は、測距ユニットと保持部材の間に、両
者を直交する2つの方向に相対移動できるように調整手
段を介在させるのみで、構成を複雑にすることなく、光
軸方向を調整するパラメータがヨー、ピッチ方向のみに
することができると共に、これら各方向の調整を簡単か
つ短時間に、しかも正確に行えるようになる。
【0047】本出願に係る請求項2記載の発明は、測距
ユニット又は保持部材の一方に複数の突起を設け、測距
ユニット又は前記保持部材の他方に前記複数の突起のう
ちの一部である球状突起に嵌合する1つの受け面を設け
た調整手段とすることにより、極めて少ない部品数によ
りヨー方向とピッチ方向の調整が可能になる。
【0048】本出願に係る請求項3記載の発明は、複数
の突起は、2つの円柱状突起と、この円柱状突起の中間
に設けられた球状突起を含む構成にしたため、測距ユニ
ット又は保持部材に対して設置スペースを要求すること
がなく、測距ユニットや保持部材を大型化させることが
ない。
【0049】本出願に係る請求項4記載の発明は、球状
突起を測距ユニットの投光素子と受光素子の間に配置す
ることにより、測距装置の中心近くを回転中心としてヨ
ー方向の調整を行うことが可能になり、調整時に測距装
置を大きく回転させる必要が無く、スペースをとること
もない。
【0050】本出願に係る請求項5記載の発明は、受け
面及び複数の突起が、測距光軸に直交する方向に平行配
置されているため、受け面及び複数の突起を測距光軸に
直交する方向に平行配置することにより、測距ユニット
をピッチ方向に回転させることが可能になる。
【0051】本出願に係る請求項6記載の発明は、測距
ユニットを測距光軸回りの回転及び測距光軸に沿う第1
の方向の移動と、測距光軸に直交する第2の方向の移動
のみを規制するように調整手段を設けたため、ヨー方向
とピッチ方向の調整が可能になる。
【0052】本出願に係る請求項7記載の発明は、測距
ユニットの光軸と被写体の像を観察する装置の光軸の調
整を含む調整手段にしたため、調整手段によって測距ユ
ニットの光軸と被写体の像を観察する装置の光軸の調整
が行えるようになり、測距エリアと被写体像とを合わせ
ることができ、被写体像に合わせた正確な測距が可能に
なる。
【0053】本出願に係る請求項8記載の発明は、光軸
の調整をするための複数の調整用工具を支持する支持手
段を備えた測距ユニットとしたことにより、調整手段の
調整を遂行するために必要な調整用工具を支持手段によ
り位置決め及び保持することが可能になり、調整作業が
迅速かつ簡単に行えるようになる。
【0054】本出願に係る請求項9記載の発明は、支持
手段を測距光軸に直交する方向に複数を設けたことによ
り、複数箇所から複数の工具を用いて調整作業が行える
ため、ピッチ方向とヨー方向の回転調整を簡単かつ迅速
に行うことができる。
【0055】本出願に係る請求項10記載の発明は、フ
ァインダベースを保持部材としたことにより、調整手段
のために新たな部品を追加する必要がなく、簡単な構成
により調整手段を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測距装置が適用されるファインダを示
す分解斜視図である。
【図2】本発明の測距装置とファインダベースの結合を
示す斜視図である。
【図3】図2の構成の正面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】測距装置と被写体像観察装置の光軸を合わせる
ための調整用工具と測距装置の関係の模式図を示す斜視
図である。
【図6】CCDを用いたハイブリッド方式による従来の
測距装置の斜視図である。
【図7】図6のハイブリッド方式の測距装置を搭載した
ファインダの上面図である。
【図8】従来の測距装置の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
13 AFホルダー 13a 投光レンズ 13b 投光素子 13c 受光素子 13d 受光レンズ 13k,13m 凹形の受け面 13r,13s 穴部 20 第1のファインダベース 20a 球状の突起 20b,20c 円柱状の突起 20d,20e 受け面 24 第2のファインダベース 30,31,32 軸 35a,35b 調整用工具のアーム 130 測距ユニット 131 穴部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA01 AA06 AA19 AA20 DD06 FF09 FF23 FF61 GG07 GG21 HH04 JJ02 JJ03 JJ05 JJ25 JJ26 LL04 LL46 PP05 PP22 RR10 TT02 UU03 2F112 AA07 AA08 AC03 BA12 CA02 GA10 2H011 AA01 BA11 DA00 2H051 AA02 BB11 CA05 CA06 CA07 CA12 CA16 CA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系、投光素子、及び受光素子を備え
    て構成され、被写体までの距離を測定する測距ユニット
    を備えたカメラの測距装置において、直交する2つの方
    向に相対移動が可能に前記測距ユニットを保持する保持
    部材と前記測距ユニットを結合する調整手段を備えるこ
    とを特徴とするカメラの測距装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、前記測距ユニット又は
    前記保持部材の一方に設けられた複数の突起と、前記測
    距ユニット又は前記保持部材の他方に設けられると共に
    前記複数の突起のうちの一部の突起に嵌合する1条の受
    け面を備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ
    の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の突起は、2つの円柱状突起
    と、この円柱状突起の中間に設けられた球状突起を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のカメラの測距装置。
  4. 【請求項4】 前記球状突起は、前記測距ユニットの投
    光素子と受光素子の間に配置されていることを特徴とす
    る請求項3に記載のカメラの測距装置。
  5. 【請求項5】 前記1条の受け面及び前記複数の突起
    は、測距光軸に直交する方向に平行配置されていること
    を特徴とする請求項2に記載のカメラの測距装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、前記測距ユニットを測
    距光軸回りの回転及び測距光軸に沿う第1の方向の移動
    と、前記測距光軸に直交する第2の方向の移動のみを規
    制するように設けられていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のカメラの測距装置。
  7. 【請求項7】 前記調整手段は、前記測距ユニットの光
    軸と被写体の像を観察する装置の光軸の調整を含むこと
    を特徴とする請求項1,2,または6のうちいずれかに
    記載のカメラの測距装置。
  8. 【請求項8】 前記測距ユニットは、光軸の調整をする
    ための複数の調整用工具を支持する支持手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラの測距装置。
  9. 【請求項9】 前記支持手段は、測距光軸に直交する方
    向に複数が設けられていることを特徴とする請求項8に
    記載のカメラの測距装置。
  10. 【請求項10】 前記保持部材は、ファインダベースで
    あることを特徴とする請求項1に記載のカメラの測距装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101559175B1 (ko) * 2008-12-24 2015-10-13 삼성전자주식회사 부품 실장 공간을 구비한 거리 측정 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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