JPH05292379A - カメラの固定焦点レンズ装置 - Google Patents

カメラの固定焦点レンズ装置

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JPH05292379A
JPH05292379A JP4112312A JP11231292A JPH05292379A JP H05292379 A JPH05292379 A JP H05292379A JP 4112312 A JP4112312 A JP 4112312A JP 11231292 A JP11231292 A JP 11231292A JP H05292379 A JPH05292379 A JP H05292379A
Authority
JP
Japan
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focus
lens
parallel
image pickup
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4112312A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Nanjo
雄介 南條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4112312A priority Critical patent/JPH05292379A/ja
Publication of JPH05292379A publication Critical patent/JPH05292379A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点深度内の真のピント位置の調整精度を容
易に確認すると共に、ピント調整の僅かなズレを容易に
補正する。 【構成】 レンズ鏡筒5をレンズを保持したレンズ保持
部6と撮像素子17を保持した撮像素子保持部7とで構
成し、上記両保持部を摺動自在に形成すると共に両保持
部を固定する固定ネジ8を設け、レンズ系2、3、9、
10、11内に平行平面板4を介挿し、上記両保持部の
相対位置を変化させて大凡のピント合わせを行い、その
後に平行平面板の差し替えによるピントの確認と調整を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なカメラの固定焦点
レンズ装置に関する。詳しくは、カメラの固定焦点レン
ズ装置の深度内の真のピント位置の調整精度を容易に確
認することが出来ると共に、ピント調整の僅かなズレを
容易に補正することが出来るようにしようとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】固定焦点レンズは、図1に示すように、
基準距離Sにピントを合わせることにより、絞り開放で
も無限遠から距離約S/2まで被写界深度に入ることを
期待している。
【0003】尚、図1は撮像装置に対する被写体の結像
位置を示すグラフ図であり、縦軸は絞り開放時における
解像度、横軸は光軸方向の位置を示し、左が撮像装置よ
りレンズ側、右がレンズより撮像装置側を示す。また、
破線は撮像装置の限界解像度を示す。そして、曲線aは
距離Sの被写体の像が撮像装置の受光面上に結像してい
る状態を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被写界深度
内のどこにピントが合っていても、距離Sの位置にある
被写体の像は画面上ではピントが合っているように見え
る。
【0005】真のピントを距離Sにピッタリと合わせな
ければならないのに、距離Sの像だけを見ていたので
は、被写界深度内でのピントのズレは確認することが出
来ない。
【0006】そこで、レンズの繰り出し装置、例えば、
ヘイリコイドネジのような機構を設ければ、ピントの
山、即ち、真にピントが合っている位置を確認すること
が可能だが、精密なネジ精度が必要でコスト高となる。
【0007】また、コリメータレンズを使用して疑似的
に被写体の虚像を距離Sに作り、コリメータレンズの位
置を変えて虚像の位置を距離Sの前後に振ることも可能
だが、コリメータ装置の無いところ、例えば、修理現場
等ではピントの調整を行うことが出来ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明カメラの
固定焦点レンズ装置は、上記課題を解決するために、レ
ンズ系の発散光束又は収斂光束中に平行平面板を光軸に
垂直な状態でかつ交換可能に配置し、基準厚の平行平面
板に対して厚さの異なる平行平面板を差し替えて基準距
離の前後に対するボケを確認することにより基準物点距
離における合焦非合焦を確認し、非合焦時には基準厚と
異なる厚みの平行平面板を基準厚の平行平面板に替えて
配置してピントの補正を行うようにしたものである。
【0009】
【作用】従って、本発明カメラの固定焦点レンズ装置に
あっては、基準厚の平行平面板を厚さの異なる平行平面
板と入れ換えるだけの簡単な操作によって真のピント位
置の調整精度を確認することが出来、そして、ピント位
置の僅かなズレは、基準厚の平行平面板を厚さの異なる
平行平面板と入れ換えるだけで補正することが出来る。
【0010】しかも、ヘリコイドネジのような高精度な
繰り出し機構が不要であるので、極端なコストアップを
招くことがなく、更に、ヘリコイドネジに付ける油がレ
ンズ面や絞り羽根に付着することもない。
【0011】
【実施例】以下に本発明カメラの固定焦点レンズ装置の
詳細を添付図に示す実施例1に従って説明する。
【0012】該固定焦点レンズ装置1のレンズ系は5群
5枚構成の第1群の凹レンズ2と第2群の凸レンズ3と
の間に基準厚の平行平面板4を介挿した構成で光学設計
が為されている。
【0013】5はレンズ鏡筒であり、上記レンズ系を支
持したレンズ保持部6と撮像素子を支持した撮像素子保
持部7とから成り、撮像素子保持部7の前端部がレンズ
保持部6の後端部に摺動可能に外嵌されている。尚、撮
像素子保持部7に支持された撮像素子の画面の向きとレ
ンズ保持部6に支持された絞り装置の向きとがずれては
ならないので、レンズ保持部6と撮像素子保持部7とは
回転方向には相対的に動かないようになっている。
【0014】8は撮像素子保持部7に螺合された固定ネ
ジであり、該固定ネジ8を締め付けることによってレン
ズ保持部6と撮像素子保持部7との相対位置が固定され
る。
【0015】そして、レンズ保持部6には上記した第1
群及び第2群レンズ2、3の他第3群乃至第5群レンズ
9、10、11が同軸上に位置した状態で支持されてい
る。
【0016】12は絞り装置であり、その絞り羽根12
a、12bが第2群レンズ3と第3群レンズ9との間に
位置するようにレンズ保持部6に支持されている。
【0017】平行平面板4はその上下両側縁部が被支持
部13、13となっており、該被支持部13、13がレ
ンズ保持部6の上下両内側面に左右方向に延びるように
形成された支持溝14、14に係合支持されている。
【0018】レンズ保持部6の上記支持溝14、14が
形成された部分に対応した左右両側壁部には縦長の挿通
孔15、15が形成されており、該挿通孔15、15は
ピント調整が完了した後適宜な手段によって閉塞され
る。
【0019】16は撮像素子保持部7にその後端を閉塞
するように取着された取付板であり、その前面にCCD
イメージセンサ等の固体撮像素子17が支持されてい
る。また、取付板16には撮像素子17の前側に位置す
るように光学フィルタ18(ローパスフィルタと赤外線
カットフィルタ)が支持されている。
【0020】上記カメラの固定焦点レンズ装置1におい
て、ピントの調整はレンズ保持部6と撮像素子保持部7
とを相対的にスライドさせて、レンズ系(2、3、4、
9、10、11)と撮像素子17との間隔を調整するこ
とによって行い、その精度は数μmである。
【0021】ところが、撮像素子から得られる情報で
は真のピントの山が分からない、手動でレンズ保持部
6と撮像素子保持部7とを数μmの送りピッチで摺動さ
せることが困難である、固定ネジ8で締め付けるとき
に、固定ネジ8の先端の面がレンズ保持部6の外周面に
均一に接触しないと、固定ネジ8を回転することにより
レンズ保持部6と撮像素子保持部7との間の相対位置を
ズラしてしまう、等の理由でピント調整のバラつきが大
きくなってしまう。
【0022】しかしながら、上記した本発明カメラの固
定焦点レンズ装置1にあっては、真のピントの山を確認
し、かつ、ピント位置が設計位置からずれているとき
は、それを容易に補正することが出来る。
【0023】19はピント位置確認用の複数の平行平面
板20a、20b、20c、20dが一体に連結形成さ
れたピント確認板であり、透明な合成樹脂で形成されて
いる。そして、各平行平面板20a、20b、20c、
20dはそれぞれその厚さが異なっているが、その上下
両側縁には上記基準厚平行平面板4の被支持部13、1
3と同じ厚さの被支持部21、21、・・・が一体に形
成されている。
【0024】そして、上記したように、撮像素子17か
らの画像情報を見ながらレンズ保持部6と撮像素子保持
部7との相対位置を調整してから固定ネジ8を締め付け
てレンズ保持部6と撮像素子保持部7との位置関係を固
定した状態では、距離Sが被写界深度内に入っているこ
とは分かるが、真のピントの山が距離Sに合っているか
どうかは分からない。
【0025】そこで、基準厚の平行平面板4を厚さの薄
い平行平面板に交換して、無限遠物点の結像位置よりレ
ンズ寄りに距離Sの像を結像させると、画像情報として
ボケが観察できる。次に、平行平面板を厚さの厚いもの
に交換して、上記とは逆方向、即ち、図1における右方
向に距離Sの像の結像位置をズラせてボケを出させる。
【0026】このようにして得られた遠近2つのボケ量
が等しければ、初めのピント調整が正確に行われていた
ことになるので、平行平面板を基準厚のもの4に戻し
て、テープ、ビス等適宜の固定手段で固定すれば、調整
が終了する。
【0027】もし、遠近2つのボケ量が等しくない場合
は、ボケの少ない側の平行平面板をより基準厚から遠ざ
かるように板厚を変えて、例えば、基準厚より薄い板厚
の平行平面板によるボケ量が少なかった場合は、基準厚
より更に薄い板厚の平行平面板に換えてボケを観察し、
遠近2つのボケ量が等しくなったときの厚い平行平面板
と薄い平行平面板の中間の板厚の平行平面板を基準厚の
平行平面板4に替えて第1群レンズ2と第2群レンズ3
との間に介挿して固定することによってピントの調整が
為される。
【0028】尚、基準厚の平行平面板4を入れてレンズ
設計が為されているので、基準厚と異なる板厚の平行平
面板を入れた場合には、収差、特に、球面収差が変化す
ることになるが、ピント調整の大部分はレンズ保持部6
と撮像素子保持部7との相対位置の調整によって為さ
れ、平行平面板の板厚の変更による調整は僅かな範囲で
為されるので、性能に与える影響は少なくて済む。
【0029】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明カメラの固定焦点レンズ装置は、レンズ系の
発散光束又は収斂光束中に平行平面板を光軸に垂直な状
態でかつ交換可能に配置し、基準厚の平行平面板に対し
て厚さの異なる平行平面板を差し替えて基準距離の前後
に対するボケを確認することにより基準物点距離におけ
る合焦非合焦を確認し、非合焦時には基準厚と異なる厚
みの平行平面板を基準厚の平行平面板に替えて配置して
ピントの補正を行うようにしたことを特徴とする。
【0030】従って、本発明カメラの固定焦点レンズ装
置にあっては、基準厚の平行平面板を厚さの異なる平行
平面板と入れ換えるだけの簡単な操作によって真のピン
ト位置の調整精度を確認することが出来、そして、ピン
ト位置の僅かなズレは、基準厚の平行平面板を厚さの異
なる平行平面板と入れ換えるだけで補正することが出来
る。
【0031】しかも、ヘリコイドネジのような高精度な
繰り出し機構が不要であるので、極端なコストアップを
招くことがなく、更に、ヘリコイドネジに付ける油がレ
ンズ面や絞り羽根に付着することもない。
【0032】尚、上記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は何れも本発明の具体化に当たってのほんの
一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定焦点レンズ装置における撮像装置に対する
被写体の結像位置を示すグラフ図である。
【図2】本発明カメラの固定焦点レンズ装置の実施の一
例を示す縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】ボケ量の確認に使用する平行平面板を複数備え
たピント確認板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カメラの固定焦点レンズ装置 2、3、9、10、11 レンズ系 4 基準厚の平行平面板 5 レンズ鏡筒 6 レンズ保持部 7 撮像素子保持部 8 固定手段 17 撮像素子 20a、20b、20c、20d 基準厚と異なる厚さ
の平行平面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ系の発散光束又は収斂光束中に平
    行平面板を光軸に垂直な状態でかつ交換可能に配置し、
    基準厚の平行平面板に対して厚さの異なる平行平面板を
    差し替えて基準距離の前後に対するボケを確認すること
    により基準物点距離における合焦非合焦を確認し、非合
    焦時には基準厚と異なる厚みの平行平面板を基準厚の平
    行平面板に替えて配置してピントの補正を行うようにし
    たことを特徴とするカメラの固定焦点レンズ装置。
  2. 【請求項2】 レンズ鏡筒をレンズを保持したレンズ保
    持部と撮像素子を保持した撮像素子保持部とで構成し、
    上記両保持部を摺動自在に形成すると共に両保持部を固
    定する手段を設け、両保持部の相対位置を変化させて大
    凡のピント合わせを行い、その後に平行平面板の差し替
    えによるピントの調整を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラの固定焦点レンズ装置。
JP4112312A 1992-04-06 1992-04-06 カメラの固定焦点レンズ装置 Pending JPH05292379A (ja)

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