JP2003139104A - 走行車の流体圧回路 - Google Patents

走行車の流体圧回路

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JP2003139104A JP2001338007A JP2001338007A JP2003139104A JP 2003139104 A JP2003139104 A JP 2003139104A JP 2001338007 A JP2001338007 A JP 2001338007A JP 2001338007 A JP2001338007 A JP 2001338007A JP 2003139104 A JP2003139104 A JP 2003139104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車の転回時に生じるピストンローラがカ
ムリングから離れてカムリングを叩くカム飛びを防止で
きる走行車の流体圧回路を提供することである。 【解決手段】 左右転圧輪10,11を夫々駆動する左
右流体圧モータ12,13を流体圧ポンプ2に直列に接
続された状態で、左右流体圧モータ12,13間を接続
する直列接続回路14にチャージ回路41を接続する。
チャージ回路41は、その途中にチェック弁42が介在
していると共にチャージポンプ47と接続されている。
転回時に外輪側の流体圧モータで回転数に対し流入流量
が減少すると、直列接続回路14内の圧力低下によりチ
ェック弁42が開放され、チャージポンプ47からのチ
ャージ油が外輪側の流体圧モータに供給され、流量減少
によるカム飛びが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右の駆動輪を
夫々駆動する各流体圧モータを流体圧ポンプに対し直列
状態に接続する直列接続回路を備えた流体圧駆動の走行
車の流体圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走行車の流体圧回路について本発
明を説明した図1、図2を用いて説明する。チャージ回
路41、チェック弁42を除いた部分が従来技術であ
る。図1、図2に走行車として示す転圧機械(ロードロ
ーラ)1の流体圧(油圧)回路は流体圧ポンプ2と左右
両側の駆動輪10,11を夫々駆動可能な左右流体圧モ
ータ12,13と回路切換手段15とから構成されてい
る。走行車1は回路切換手段15によって、転回作動時
には、図2に示すように、左右の流体圧モータ12,1
3が流体圧ポンプ2に対して並列に接続された非デフロ
ック状態に切換えられ、左右の駆動輪10,11間で差
動回転を行わせて転向を容易としている。また、軟弱地
等でどちらか一方の片輪がスリップした場合には、図1
に示すように、左右の流体圧モータ12,13が流体圧
ポンプ2に対して直列に接続されたデフロック状態に切
換えられ、左右駆動輪10,11の回転数を同一として
走行車1の片輪スリップをなくして、スリップ時の脱出
を容易にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の走行車にお
いて、流体圧ポンプに対して左右の流体圧モータが流体
回路的に直列に接続され、流体圧ポンプの一方の流体給
排ポートから供給される圧流体が右流体圧モータから左
流体圧モータに流れ、左流体圧モータから流体圧ポンプ
の他方の流体給排ポートに戻るようになっている場合
(図1において矢印方向に圧流体が流れる場合)、走行
車が右に転回すると内外輪差のために右流体圧モータの
回転数に比べて左流体圧モータの回転数が多くなる。そ
のため、右流体圧モータへの流量に比べ左流体圧モータ
の流量も多くならなければならないが、左右の流体圧モ
ータが直列接続されているため左流体圧モータへの圧流
体の流量は右流体圧モータへの流量と同じであり、左流
体圧モータは回転数に対して圧流体の流入流量が不足
し、左流体圧モータのピストンがフルストロークでき
ず、ピストン先端のピストンローラがカムリングのカム
面から断続的に離れてカムリングを叩く、いわゆるカム
飛びが発生する問題があった。このカム飛びが発生する
と異音が生じると共に、流体圧モータ内のピストンロー
ラやカムリング等の寿命が短くなる問題があった。この
発明の課題は、走行車の転回時に生じるピストンローラ
がカムリングから離れてカムリングを叩くカム飛びを防
止できる走行車の流体圧回路を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のため本願
発明では、左右に駆動輪を備え、左右の駆動輪を夫々駆
動する各流体圧モータが流体圧ポンプに接続されてお
り、その流体圧ポンプの一方の流体給排ポートと右流体
圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ右主回路と、右流
体圧モータの他方の流体ポートと左流体圧モータの一方
の流体ポートとを繋ぐ直列接続回路と、左流体圧モータ
の他方の流体ポートと流体圧ポンプの他方の流体給排ポ
ートとを繋ぐ左主回路とを備えた走行車の流体圧回路に
おいて、直列接続回路内の圧力が、その流体圧モータの
回転数に対して一方の流体圧モータへの圧流体の流入流
量が不足することにより低下すると、圧流体補充ポンプ
からの補充圧流体をチェック弁を介して直列接続回路へ
流す圧流体補充回路を設けたことを特徴とする(請求項
1)。これによれば、左右流体圧モータが直列に接続さ
れた状態で、走行車が転回し内側の駆動輪と外側の駆動
輪との間での回転数差により、外側の駆動輪の流体圧モ
ータへの流入流量が回転数に対して少なくなる場合、直
列接続回路内の圧力低下により圧流体補充ポンプから補
充圧流体が補充され、外輪側の流体圧モータへの流入流
量が増加しカム飛びが防止される。
【0005】前記直列接続回路に2位置切換弁を備えた
回路切換手段を介在し、2位置切換弁を一方の切換位置
としたときに左右流体圧モータを直列接続とする上記直
列接続回路が形成され、他方の切換位置としたとき左右
流体圧モータを並列接続とする並列接続回路が形成され
るように構成して成る(請求項2)。
【0006】前記回路切換手段は、第1切換弁と第2切
換弁とから構成され、その第1、2切換弁は、非励磁状
態ではAポートとPポートとが通じTポートとBポート
は閉じており、励磁状態ではPポートとBポートとが通
じTポートとAポートは閉じる4ポート2位置切換弁で
あり、流体圧ポンプの一方の流体給排ポートからの右主
回路は途中で2回路に分岐し、その一方の回路は右流体
圧モータの一方の流体ポートに接続し、他方の回路は第
2切換弁のAポートに接続し、右流体圧モータの他方の
流体ポートからの回路は2回路に分岐してその一方の回
路が第1切換弁のPポートに、他方の回路は第2切換弁
のBポートに夫々接続しており、第1切換弁のAポート
は流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第1
切換弁のBポートからの回路と第2切換弁のPポートか
らの回路とは左流体圧モータの一方の流体ポートに接続
し、左流体圧モータの他方の流体ポートは流体圧ポンプ
の他方の流体給排ポートに接続しており、第1、第2切
換弁の夫々のTポートはタンクに接続していることを特
徴とする(請求項3)。
【0007】好適には、圧流体補充回路は、左右主回路
にチャージ油を供給するチャージポンプの出力ポートに
連繋されたカム飛び防止用のチャージ回路であり、チャ
ージポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体とし
てのチャージ油を直列接続回路に流すことを特徴とする
(請求項4)。また、圧流体補充回路はステアリング回
路から分岐しており、ステアリングポンプを圧流体補充
ポンプとして、補充圧流体を直列接続回路に流すことを
特徴とする(請求項5)。このように、走行車に設けら
れているチャージポンプやステアリングポンプを圧流体
補充回路の圧流体補充ポンプとして共用すると、流体圧
補充ポンプを別に設ける必要がなく好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について図
1〜図3に基づいて説明する。走行車として示す転圧機
械(ロードローラ)1の走行用の流体圧ポンプ2は、エ
ンジン3の駆動力により両方向流れが可能な可変容量型
油圧ポンプ(例えばアキシャル型斜板式の流体圧ポン
プ)であり、流体圧ポンプ2の一方の圧流体給排口であ
る圧流体(圧油)の流体給排ポートは吐出側ポート4と
して、前側の鋼製の転圧輪であるローラ5を駆動する流
体圧モータ6の供給ポート7に接続され、流体圧ポンプ
2の他方の圧流体給排口である圧流体の流体給排ポート
は戻り側ポート8として、流体圧モータ6の排出ポート
9に接続されている。また、流体圧ポンプ2には、後側
の駆動輪としての左右転圧輪10,11を夫々独立して
駆動する左右流体圧モータ12,13が前記ローラ5を
駆動する流体圧モータ6と並列に接続されており、左右
流体圧モータ12,13間は直列接続回路14により接
続され、直列接続回路14に回路切換手段15が介在さ
れている。
【0009】回路切換手段15は、4ポート2位置切換
弁である第1切換弁16と第2切換弁17とから構成さ
れている。第1、第2切換弁16,17は、励磁状態で
は図1に示すようにBポートとPポートとが通じAポー
トとTポートとが閉じており、非励磁状態では図2に示
すようにAポートとPポートとが通じBポートとTポー
トとが閉じている。
【0010】前記左右流体圧モータ12,13は周知の
ラジアルピストンモータ(カムモータ)であり(例えば
特開平2000−225962号や特開平10−141
209号等)、その概要を説明すると、図3に示すよう
に、出力軸18とシリンダブロック19と複数のピスト
ン20とカムリング21とから構成されている。シリン
ダブロック19は出力軸18の外周に同軸に固着されて
おり、出力軸18に対して放射状となるように半径方向
外側に向けて開口する複数のシリンダ孔22が円周方向
に沿って等間隔に形成されており、各シリンダ孔22に
は半径方向に摺動自在にピストン20が挿入されてい
る。各ピストン20の先端にはピストンローラ(カム)
23が回転自在に設けられている。シリンダブロック1
9の外周には流体圧モータ12,13のハウジングを兼
ねるカムリング21が設けられており、前記ピストンロ
ーラ23がカムリング21のカム面24に当接状態で転
動するようになっている。カムリング21には、円周方
向に所定間隔で流体供給通路25aと排出通路25bと
が形成してあり、カム面24を下っていく状態のピスト
ンローラ23に対応したシリンダ孔22に対しては流体
供給通路25aが連通し、これによってピストン20が
突出方向に移動されてピストンローラ23がカム面24
に圧接する反力でシリンダブロック19が回転されて出
力軸18を回転させ、反対に、カム面24を上っていく
状態のピストンローラ23に対応したシリンダ孔22に
対しては排出通路25bが連通し、これによってカム面
24によりピストン20が押し戻されるとき、シリンダ
孔22から圧流体が排出されるようにしてある。
【0011】流体圧ポンプ2の吐出側ポート4には、右
主回路(右主流路)26が接続されている。右主回路2
6は、途中で2つの回路27,28に分岐している。一
方の回路27は右流体圧モータ13の供給ポート(流体
ポート)29に接続されており、他方の回路28は第2
切換弁17のAポートに接続されている。右流体圧モー
タ13の排出ポート(流体ポート)30には回路31が
接続され、回路31は途中で2回路32,33に分岐さ
れ、回路32は第1切換弁16のPポートに接続され、
回路33は第2切換弁17のBポートに接続されてい
る。第1切換弁16のAポートは、回路34を介して左
主回路(左主流路)35に接続し、左主回路35によっ
て流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に接続されている。
第1切換弁16のBポートからの回路36と第2切換弁
17のPポートからの回路37とは途中で合流して左流
体圧モータ12の供給ポート(流体ポート)38に接続
されている。左流体圧モータ12の排出ポート(流体ポ
ート)39は、左主回路35により流体圧ポンプ2の戻
り側ポート8に接続されている。また、第1切換弁16
と第2切換弁17のTポートは夫々タンクに連結されて
いる。
【0012】前記回路32の途中には、圧流体補充回路
としてのカム飛び防止用のチャージ回路41が接続され
ている。回路41の途中にはチェック弁42が介在して
いる。また、チャージ回路41から分岐した左右主回路
26,35用のチャージ回路43は、チャージリリーフ
弁44とメインリリーフ弁45とチェック弁46に接続
されている。チャージ回路41には、チャージ回路4
1,43にチャージ油を供給するチャージポンプ47の
出力ポート48が接続されており、左右主回路26,3
5と直列接続回路14が低圧となると、左右主回路2
6,35にチャージ油を補充可能となっていると共に、
回路32にチャージ油を補充圧流体として補充可能とな
っている。このようにチャージポンプ47は、補充圧流
体を供給する圧流体補充ポンプとしても機能する。チャ
ージポンプ47から供給されるチャージ油によるチャー
ジ圧は、流体圧ポンプ2から供給される圧流体の圧力と
同圧となるように設定されている。
【0013】図1に示すように第1切換弁16と第2切
換弁17のソレノイドが励磁されて一方の切換位置とす
ると、PポートとBポートとが通じ、AポートとTポー
トが閉じ、回路31〜33と第1切換弁16と第2切換
弁17と回路36,37とから前記直列接続回路14が
形成される。この直列接続回路14によって、転圧機械
1に流体圧ポンプ2に対して左右流体圧モータ12,1
3が直列に接続された直列の流体圧回路(シリーズ回
路)が構成される。この直列の流体圧回路が構成された
状態では、流体圧ポンプ2から吐出された全圧流体は、
右主回路26と回路27を介して右流体圧モータ13に
流れ、右流体圧モータ13から回路31を介して回路3
2,33で流量が夫々1/2に分流されて第1切換弁1
6のPポートと第2切換弁17のBポートに流入する。
第1切換弁16のPポートに流入した1/2量の圧流体
はBポートから回路36に流出し、第2切換弁17のB
ポートに流入した1/2量の圧流体はPポートから回路
37に流出し、回路36と回路37を流れる圧流体は途
中で合流し、その全圧流体が左流体圧モータ12に流
れ、左流体圧モータ12から全圧流体が流体圧ポンプ2
の戻り側ポート8に戻る。このとき、転圧機械1は、左
右両側の転圧輪10,11の回転が同一回転数、即ち直
進時の差動回転を妨げる状態(デフロック状態)となっ
ており、直進を容易としている。
【0014】また、図2に示すように第1切換弁16と
第2切換弁17のソレノイドが非励磁状態とされて他方
の切換位置とすると、PポートとAポートとが通じ、B
ポートとTポートが閉じ、流体圧ポンプ2に対して左右
流体圧モータ12,13が並列に接続された並列接続回
路49が形成される。この並列接続回路49によって、
流体圧ポンプ2に対して左右流体圧モータ12,13が
並列に接続された並列の流体圧回路(パラレル回路)が
構成される。この並列の流体圧回路が構成された状態で
は、流体圧ポンプ2から吐出された全圧流体は、右主回
路26から回路27,28に流量が各1/2に分流され
て流れ、各1/2量の圧流体は夫々回路27から右流体
圧モータ13に、回路28から第2切換弁17のAポー
トに流入する。右圧流体モータ13に流入した圧流体は
回路31,32を介して第1切換弁16のPポートに流
れる。第1切換弁16のPポートに流入した1/2量の
圧流体はAポートから流体圧ポンプ2の戻り側ポート8
に戻る。また、第2切換弁17のAポートに流入した1
/2量の圧流体はPポートから左流体圧モータ12に流
れ、左流体圧モータ12から流体圧ポンプ2の戻り側ポ
ート8に戻る。このとき、転圧機械1は、左右両側の転
圧輪10,11間で自由に差動回転可能な状態(非デフ
ロック状態)となっており、転回を容易としている。
【0015】作業者が非デフロック状態とすること無
く、デフロック状態で転圧機械1を右折すると、内外輪
差のために右流体圧モータ13の回転数に比べて左流体
圧モータ12の回転数が多くなるが、左流体圧モータ1
2への圧流体の流量は右流体圧モータ13の流量と同じ
であり、左流体圧モータ12は回転数に対して流量が少
なくなる。すると、直列接続回路14内の圧力が低下
し、その圧力がチャージポンプ47によるチャージ圧よ
り低くなると、チェック弁42が遮断された状態からチ
ャージ圧により開放された状態になり、チャージ回路4
1を介してチャージポンプ47と回路32とが連通され
て、右流体圧モータ13からの圧流体と共にチャージ油
が回路32,33と第1切換弁16と第2切換弁17と
回路36,37とを流れ、左流体圧モータ12に供給さ
れる。これにより、回転数に対して圧流体の流入流量が
少ないために左流体圧モータ12のピストン20がフル
ストロークしないことが防止され、ピストン20がフル
ストロークすることで、常にピストンローラ23がカム
面24に圧接した状態となり、カム飛びが防止される。
カム飛びが防止されることで、ピストン20先端がカム
リング21を叩くことによる異音が防止され、また、流
体圧モータ12,13のピストンローラ23やカムリン
グ21等の寿命が延びる。
【0016】尚、転圧機械1が左折する場合には、圧流
体は先ず右流体圧モータ13に供給されると共に、左流
体圧モータ12の回転数に比べて右流体圧モータ13の
回転数が多くなり、右流体圧モータ13の回転数に対応
する圧流体の流量が、左流体圧モータ12の回転数に対
応する流量に対し多量に排出されるために、直列接続回
路14内の圧力が上昇するので、左右流体圧モータ1
2,13の回転数に対する流量が不足せず、左右流体圧
モータ12,13でのカム飛びが発生しない。また、転
圧機械1が後進する場合は、前記と反対に流体圧ポンプ
2の流体給排ポート8から左主回路35を介して左流体
圧モータ12に流れ、次に左流体圧モータ12から右流
体圧モータ13に流れ、右流体圧モータ13から流体圧
ポンプ2の流体給排ポート4に圧流体が流れる。
【0017】図4は第2の実施の形態であり、流体圧ポ
ンプ2の吐出側ポート4と右流体圧モータ13の供給ポ
ート29を右主回路26で接続し、右流体圧モータ13
の排出ポート30と左流体圧モータ12の供給ポート3
8とを直列接続回路50で接続し、左流体圧モータ12
の排出ポート39と流体圧ポンプ2の戻り側ポート8を
左主回路35で接続し、直列の流体圧回路のみ転圧機械
1に構成したものであり、前記実施の形態と同一部分に
は同一の符号を付けて説明を省略する。この転圧機械1
は、前記実施の形態の左右流体圧モータ12,13を直
列接続したものと同様に転回時に一方の流体圧モータへ
の流量が減少すると、直列接続回路50内の圧力が低下
することでチェック弁42が開放されチャージポンプ4
7によるチャージ圧の作用によってカム飛びが防止され
る。また、直列接続回路50内の圧力低下の際のチャー
ジポンプ47からのチャージ油の供給により、外輪の回
転数に応じて外輪側の流体圧ポンプへの流量が制御さ
れ、左右転圧輪10,11間での差動回転が行われる。
【0018】図5は第3の実施の形態であり、前記実施
の形態と同一部分には同一の符号を付けて説明を省略す
る。これは、チャージポンプ47に換えて、ステアリン
グ回路51のステアリングポンプ52を圧流体補充ポン
プとして利用したものである。ステアリング回路51は
転圧機械の転回時にローラ5を転舵する周知のものであ
り、ステアリングポンプ52やステアリングバルブ53
やステアリングシリンダ54とリリーフ弁55,56と
チェック弁57,58とモータ59とから構成されてい
る。このステアリング回路51のリリーフ弁55,56
間の回路60から圧流体補充回路61が分岐して直列接
続回路14に接続しており、前記実施の形態のように左
右流体圧モータ12,13が直列接続回路14で連結さ
れているとき、一方の流体圧モータへの流量が減少する
と、ステアリングポンプ52から供給される補充圧流体
がチェック弁62を開放して直列接続回路14へ流れ、
流量が減少した流体圧モータに補充圧流体が供給されて
カム飛びが防止される。尚、本願実施の形態ではチャー
ジポンプ47やステアリングポンプ52を圧流体補充ポ
ンプとしたがこれに限定されるものではなく、これとは
別に専用の圧流体補充ポンプを設けたり、流量の変動が
関係しない走行車の他の流体圧回路のポンプ等を圧流体
補充ポンプとして使用しても良い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願発明では、左右駆動輪
を夫々駆動する各流体圧モータが流体圧ポンプに直列に
繋がれた状態で、右流体圧モータと左流体圧モータとを
直列に繋ぐ直列接続回路に、圧流体補充ポンプを備えた
圧流体補充回路を接続し、圧流体補充回路に直列接続回
路内の圧力の低下により圧流体補充ポンプからの補充圧
流体を直列接続回路へ流すチェック弁を設けたので、転
回動作が行われたときに、外輪側となる流体圧モータに
おいて、回転数に対して流入流量が少なくなった場合、
直列接続回路の内圧低下によってチェック弁が開放され
圧流体補充ポンプからの補充圧流体が圧流体補充回路を
介して直列接続回路を流れ、前記外輪側となる流体圧モ
ータに供給される。これにより、回転数に対応した流入
流量が流体圧モータに供給されるので、流体圧モータの
ピストンが常にフルストロークし、ピストンに設けたピ
ストンローラがカム面に常時圧接するので、カム飛びが
抑制され、異音の発生が防止されると共に流体圧モータ
の寿命が伸びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直列接続回路を形成した回路図である。
【図2】並列接続回路を形成した回路図である。
【図3】流体圧モータの断面図である。
【図4】第2の実施の形態である。
【図5】第3の実施の形態である。
【符号の説明】
1 走行車(転圧機械) 2 流体圧ポンプ 4,8 流体給排ポート 10 左転圧輪(駆動輪) 11 右転圧輪(駆動輪) 12 左流体圧モータ 13 右流体圧モータ 14,50 直列接続回路 15 回路切換手段 16 第1切換弁 17 第2切換弁 26 右主回路 27,28,31,32,33,36,37 回路 29,30,38,39 流体ポート 35 左主回路 41 チャージ回路(圧流体補充回路) 42 チェック弁 47 チャージポンプ(圧流体補充ポンプ) 48 出力ポート 49 並列接続回路 51 ステアリング回路(圧流体補充回路) 52 ステアリングポンプ(圧流体補充ポンプ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に駆動輪を備え、左右の駆動輪を夫
    々駆動する各流体圧モータが流体圧ポンプに接続されて
    おり、その流体圧ポンプの一方の流体給排ポートと右流
    体圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ右主回路と、右
    流体圧モータの他方の流体ポートと左流体圧モータの一
    方の流体ポートとを繋ぐ直列接続回路と、左流体圧モー
    タの他方の流体ポートと流体圧ポンプの他方の流体給排
    ポートとを繋ぐ左主回路とを備えた走行車の流体圧回路
    において、直列接続回路内の圧力が、一方の流体圧モー
    タの回転数に対してその流体圧モータへの圧流体の流入
    流量が不足することにより低下すると、圧流体補充ポン
    プからの補充圧流体をチェック弁を介して直列接続回路
    へ流す圧流体補充回路を設けたことを特徴とする走行車
    の流体圧回路。
  2. 【請求項2】 前記直列接続回路に2位置切換弁を備え
    た回路切換手段を介在し、2位置切換弁を一方の切換位
    置としたときに左右流体圧モータを直列接続とする上記
    直列接続回路が形成され、他方の切換位置としたとき左
    右流体圧モータを並列接続とする並列接続回路が形成さ
    れるように構成して成る請求項1記載の走行車の流体圧
    回路。
  3. 【請求項3】 前記回路切換手段は、第1切換弁と第2
    切換弁とから構成され、その第1、2切換弁は、非励磁
    状態ではAポートとPポートとが通じTポートとBポー
    トは閉じており、励磁状態ではPポートとBポートとが
    通じTポートとAポートは閉じる4ポート2位置切換弁
    であり、流体圧ポンプの一方の流体給排ポートからの右
    主回路は途中で2回路に分岐し、その一方の回路は右流
    体圧モータの一方の流体ポートに接続し、他方の回路は
    第2切換弁のAポートに接続し、右流体圧モータの他方
    の流体ポートからの回路は2回路に分岐してその一方の
    回路が第1切換弁のPポートに、他方の回路は第2切換
    弁のBポートに夫々接続しており、第1切換弁のAポー
    トは流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第
    1切換弁のBポートからの回路と第2切換弁のPポート
    からの回路とは左流体圧モータの一方の流体ポートに接
    続し、左流体圧モータの他方の流体ポートは流体圧ポン
    プの他方の流体給排ポートに接続しており、第1、第2
    切換弁の夫々のTポートはタンクに接続していることを
    特徴とする請求項2記載の走行車の流体圧回路。
  4. 【請求項4】 圧流体補充回路は、左右主回路にチャー
    ジ油を供給するチャージポンプの出力ポートに連繋され
    たカム飛び防止用のチャージ回路であり、そのチャージ
    ポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体としての
    チャージ油を直列接続回路に流すことを特徴とする請求
    項1〜3何れか1項記載の走行車の流体圧回路。
  5. 【請求項5】 圧流体補充回路はステアリング回路から
    分岐しており、ステアリングポンプを圧流体補充ポンプ
    として、補充圧流体を直列接続回路に流すことを特徴と
    する請求項1〜3何れか1項記載の走行車の流体圧回
    路。
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