JP2000225962A - 走行車の流体圧駆動回路 - Google Patents

走行車の流体圧駆動回路

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JP2000225962A
JP2000225962A JP11027459A JP2745999A JP2000225962A JP 2000225962 A JP2000225962 A JP 2000225962A JP 11027459 A JP11027459 A JP 11027459A JP 2745999 A JP2745999 A JP 2745999A JP 2000225962 A JP2000225962 A JP 2000225962A
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fluid pressure
motor
fluid
hydraulic
piston
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JP11027459A
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English (en)
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Katsuomi Matsunami
克臣 松波
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転圧機械の直進及び転向を容易とすると共
に、非デフロック状態とデフロック状態とを切換えた際
に転圧機械の走行速度が大きく変化しないようにするこ
とである。 【解決手段】 左右対称に設けたラジアルピストンモー
タ2のピストンを第1、第2ピストン群13、14に分
けて独立したポート16、17、18を設ける。油圧ポ
ンプ19に両モータ2の第1ピストン群13を常に並列
に連結し、第2ピストン群14を切換弁24を介して連
結する。切換弁24の切換により、非デフロック状態で
は両側の第2ピストン群14を直列とし、デフロック状
態では第2ピストン群14を並列とし、直進、転回を容
易とし、また、第2ピストン群14のみの並列、直列接
続を変更するので、流量の変化が小さくなり、走行速度
が大きく変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右両側の駆動
輪に夫々設けた流体圧モータを流体圧ポンプに連結し、
非デフロック時には直進及び転回可能であり、転回時に
は左右両側の流体圧モータへの圧流体量を可変として左
右の駆動輪で個別の回転数として差動回転可能とし、デ
フロック時には左右の流体圧モータへの圧流体を略等量
として左右両側の駆動輪を同一回転数にできる走行車の
流体圧駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から左右両側の駆動輪に夫々流体圧
モータ(油圧モータ)を設け、左右の流体圧モータを流
体圧ポンプ(油圧ポンプ)に接続し、転回時には左右両側
の流体圧モータへの流量を制御して左右両側の駆動輪を
個別に回転可能として差動回転可能とし、直進時には左
右両側の流体圧モータへの流量を常に同一として駆動輪
の回転を同一回転数に固定可能としたものがある。この
ようなものとして実公昭50−6166号公報に開示の
ものが公知である。これは、左右の定容量型油圧モータ
をマニュアルバルブを介して油圧ポンプに接続し、走行
車の転回作動時には左右の流体圧モータが油圧ポンプに
並列に接続するようにマニュアルバルブを切換えて、駆
動輪の抵抗に応じて左右の油圧モータに流れる圧油量を
制御し、駆動輪を個別に駆動して自由に差動回転させて
いる。また、直進時にはマニュアルバルブを切換えて一
方の油圧モータの排油口と他方の油圧モータの給油口と
を連結して油圧ポンプに直列に接続し、左右の駆動輪が
同一の回転数で駆動するようにして、走行車の直進が容
易となるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の走行車の流
体圧駆動回路では、転回動作の際には、マニュアルバル
ブを操作し、両側の定容量型油圧モータに並列に圧油を
流れるようにし、両側の駆動輪間で差動回転を自由に行
わせて転向を容易とし、また、必要に応じてマニュアル
バルブを操作して一方の油圧モータから他方の油圧モー
タへ直列に圧油を流し、両側の駆動輪で同一回転として
直進を容易としている。しかし、直列と並列とを切換え
る際には両側の油圧モータのモータ容量(容積)が一定で
あるので、油圧ポンプからの圧油の容量が一定の状態
で、マニュアルバルブの操作により両側のモータが並列
に接続された状態(非デフロック状態)から直列に接続
された状態(デフロック状態)に切換えられると、並列
時の圧油の流入量に対して直列時の流入量が略2倍とな
り、走行車の走行速度が急激に増加すると共に駆動トル
クが低下し(走行速度は略2倍となり、駆動トルクは略
1/2となる)、また、直列から並列に接続された状態
に切換えられたときには前記とは反対に急激に走行速度
が低下すると共に駆動トルクが増加する問題があった。
本願発明の課題は、従来のものの利点はそのままで、左
右両側の駆動輪の非デフロックとデフロックとを切換え
た場合に、流体圧モータへの圧流体の流入量の変化によ
り、流体圧モータの走行速度と駆動トルクとが大きく変
化することを防止することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本願発明では左右対称に駆動輪を備え、左側の駆動
輪を駆動する流体圧モータと右側の駆動輪を駆動する流
体圧モータとが流体圧ポンプに接続されており、左右駆
動輪を非デフロックとした際の転回作動時には左右両側
の駆動輪の抵抗に応じて左右両側の流体圧モータへの圧
流体の流量を制御して左右両側の駆動輪を個別の回転数
として、左右両側の駆動輪間で差動回転可能とし、デフ
ロックの際には、左右両側の駆動輪で差動回転不能とな
るように左右両側の流体圧モータに等量の圧流体を供給
して、左右両側の駆動輪を同一回転数とすることが可能
に構成された走行車の流体圧駆動回路において、デフロ
ック時の最高走行速度が非デフロック時の最高走行速度
に対して大きく変化しないように構成してあることを特
徴とする(請求項1)。
【0005】前記流体圧モータは流体圧モータユニット
であって、左右両側の駆動輪に、夫々流体圧ポンプと並
列に接続される第1流体圧モータを設け、かつデフロッ
クのときには流体圧ポンプに直列に接続され、非デフロ
ックのときには並列に接続されるように切替弁を介して
接続される第2流体圧モータを設け、同じ側の駆動輪に
設けられる第1流体圧モータと第2流体圧モータとを出
力軸を共通とする流体圧モータユニットとしたことを特
徴とする(請求項2)。
【0006】具体的には流体圧モータユニットは、出力
軸の外周に同軸に固定され複数のシリンダ孔が円周方向
に等間隔に形成されたシリンダブロックと、各シリンダ
孔に摺動自在に挿入されたピストンと、ピストンの先端
が圧接される外周に配置されたカムリングとを備えたラ
ジアルピストンモータであり、ピストンを少なくとも2
つのピストン群に分け、各ピストン群に夫々圧流体を給
排するポートを独立して設け、一方のピストン群を第1
流体圧モータとし、他方のピストン群を第2流体圧モー
タとしたことを特徴とする(請求項3)。
【0007】また、流体圧モータは容量比略2:1の大
小二段切換え可能な可変容量型流体圧モータであり、左
右両側の駆動輪に夫々設けられ、左側の流体圧モータと
右側の流体圧モータとを非デフロック時には切換弁を介
して並列に流体圧ポンプに連結し、デフロック時には切
換弁を介して直列に連結すると共に左右両側の流体圧モ
ータを大容量側に設定することを特徴とする(請求項
4)。
【0008】また、左右両側の流体圧モータへ供給され
る圧流体の流量比を1:1に分流するフローデバイダを
介して左右両側の流体圧モータを流体圧ポンプに並列に
接続し、左右両側の流体圧モータとフローデバイダ間の
並列に設けられた両回路の途中に両回路を連通、遮断可
能な切換弁を設けたことを特徴とする(請求項5)。
【0009】好適には、左右の流体圧モータの出力軸に
同じ側の駆動輪が直結されていることを特徴とする(請
求項6)。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について図
1から図3に基づいて説明する。図1において、走行車
としての転圧機械の後部の車体フレーム1には、第1流
体圧モータと第2流体圧モータとが出力軸を共通とする
流体圧モータユニットとしてラジアルピストンモータ
(油圧モータ)2が2つ左右対称に固着されている。ラ
ジアルピストンモータ2は後述のように第1、第2流体
圧モータの両方または、いずれか一方に圧流体を供給す
ることでモータ容量を可変可能となっている。左右両側
のラジアルピストンモータ2の出力軸3には夫々独立し
て駆動輪としての転圧輪(後輪)4が直結され、ギヤや
チェーンなどの駆動力伝達機構を不要として構造を簡単
として、整備性や走行性能を向上している。左右両側の
転圧輪4はゴム製の転圧タイヤである。左右両側の転圧
輪4は、駆動輪用ハブ5の両側に夫々ディスクホイール
6を介して設けられている。
【0011】ラジアルピストンモータ2は公知のもので
あり、図2に示すように出力軸3とシリンダブロック7
とピストン8a〜8hとカムリング9とから構成されて
いる。シリンダブロック7は出力軸3の外周に同軸に固
着されており、出力軸3に対して放射状となるように半
径方向外側に向けて開口する複数(本願実施の形態では
8個)のシリンダ孔10が円周方向に沿って等間隔に形
成されている。各シリンダ孔10には半径方向に摺動自
在にピストン8a〜8hが挿入されている。各ピストン
8a〜8hの先端にはピストンローラ11が回転自在に
設けられている。シリンダブロック7の外周にはモータ
2のハウジングを兼ねるカムリング9が設けられてお
り、前記ピストンローラ11がカムリング9のカム面1
2に当接状態で転動するようになっている。
【0012】また、ピストン8a〜8hは、1つおきの
ピストン8a、8c、8e、8gの集合である第1ピス
トン群13とピストン8b、8d、8f、8hの集合で
ある第2ピストン群14とに分けてある。第1、第2ピ
ストン群13,14の各シリンダ孔10には、カムリン
グ9に形成された圧流体(圧油)を供給排出する通路1
5が連通可能となっている。通路15はシリンダ孔10
に圧油を供給する供給通路15aとシリンダ孔10から
圧油を排出する排出通路15bとになり、出力軸3の回
転方向により、供給通路15aか排出通路15bに選択
される。図1において16、17,18は圧油を給排す
るための独立したポートであり、第1ピストン群13と
第2ピストン群14とに連通する。また、ラジアルピス
トンモータ2は、一方の第1ピストン群13を第1流体
圧モータとし、他方の第2ピストン群14を第2流体圧
モータとした、2台の流体圧モータを機械的に連結した
構造となっている。
【0013】供給通路15aから圧油がシリンダ孔10
に供給されるとピストン8a〜8hはシリンダ孔10内
を往復移動し、ピストンローラ11がカム面12に圧接
する反力により、シリンダブロック7が回転することで
一体に出力軸3が回転し、シリンダ孔10に供給通路1
5a及び排出通路15bが断続する。シリンダブロック
7の回転時に、図2に示すように通路15を交互に供給
通路15aと排出通路15bとし(図2において供給、
排出通路15a、15bを夫々6個づつとする)、供給
通路15aから第1ピストン群13と第2ピストン群1
4の夫々2つのシリンダ孔10に圧油を供給する場合
と、前記供給通路15aの半分を更に交互に排出通路1
5bとし(図2において通路を3つおきに3個の供給通
路15aとし、残りの9個を排出通路15bとする)、
供給通路15aから第1ピストン群13と第2ピストン
群14の夫々1つのシリンダ孔10に圧油を供給する場
合とにより、2種類のモータ容量に切換えられるように
なっている。
【0014】図3に示すように、可変容量型油圧ポンプ
(例えばアキシャル型斜板式の流体圧ポンプ)19に
は、前側の鋼製の転圧輪であるローラ20を駆動する流
体圧モータ21と前記左右両側のラジアルピストンモー
タ2とが並列に接続されている。左側のラジアルピスト
ンモータ2のポート18は圧流体の供給ポートとなって
おり、ポート16とポート17とは排出ポートとなって
いる。右側のラジアルピストンモータ2の各ポート1
6,17,18は左側のラジアルピストンモータ2の各
ポート16,17,18とは反対にポート16とポート
17とが供給ポートとなっており、ポート18が排出ポ
ートとなっている。両側のラジアルピストンモータ2の
ポート16とポート18とは常に油圧ポンプ19の圧油
の出側のポート22と圧油の戻り側のポート23に並列
に接続され、左右の第1流体圧モータとなる第1ピスト
ン群13同士を常に並列としている。
【0015】また、両側のラジアルピストンモータ2の
ポート17は切換弁24に接続されており、転圧機械の
直進時に必要に応じてデフロックつまり左右両側の転圧
輪の回転を同一回転数となるようにするため差動回転が
出来ないように固定された状態とすると、図3に示すよ
うに左側のラジアルピストンモータ2の排出ポート17
と右側のラジアルピストンモータ2の供給ポート17と
が直列に接続され、左右両側の第2流体圧モータとなる
第2ピストン群14同士を油圧ポンプ19に直列に接続
する。
【0016】また、非デフロック(左右両側の転圧輪間
で自由に差動回転可能な状態)時には一方の第2ピスト
ン群14と他方の第2ピストン群14とに流れる圧油量
に差を生じて差動回転を行なえるように切換弁24のポ
ートが左側のポートに切換られ、左側のラジアルピスト
ンモータ2のポート17は油圧ポンプ19の戻り側のポ
ート23に接続され、右側のラジアルピストンモータ2
のポート17は油圧ポンプ19の出側のポート22に連
通され、両側の第2ピストン群14も並列に油圧ポンプ
19に接続される。尚、25はエンジン、26はチャー
ジポンプである。
【0017】必要に応じてデフロック時には第2ピスト
ン群14が直列となるので、一方の転圧輪4がスリップ
したとしても、スリップした側のラジアルピストンモー
タ2に圧油が全て流れることがなく、左右の転圧輪4が
同一の回転数で駆動するので直進が容易となる。また、
非デフロック時には左右両側のラジアルピストンモータ
2への圧油量が転圧輪4の抵抗に応じて制御され、左右
の転圧輪4が別々に駆動されて自由に差動回転でき、転
回動作が可能となる。
【0018】圧油の流入量が一定であると共にモータ容
量が一定であり、差動回転可能な状態と差動回転不能な
状態とを切換えるために、切換弁24の操作によって両
側の第2ピストン群14の直列、並列の接続が切換えら
れたとき、第2ピストン群14への圧油の流入量は直列
時には並列時より大きくなるが、第1ピストン群13は
常に並列に接続されているので、流体圧モータユニット
としてのラジアルピストンモータ2への油圧の流入量変
化は従来のものよりも小さく、走行速度が大きく変化す
ることがない。また、走行速度に比例して駆動トルクも
変化するので、駆動トルクも大きく変化することが無
い。
【0019】尚、ラジアルピストンモータ2で説明した
がこれに限定されず、両側の転圧輪4に夫々公知の2個
の独立した油圧モータを機械的に連結し出力軸を共通と
して設けて、油圧モータの一方を前記ラジアルピストン
モータ2の第1ピストン群13により構成される第1流
体圧モータと同様に油圧ポンプ19に並列に連結し、他
方の油圧モータを第2ピストン群14により構成される
第2流体圧モータと同様に油圧ポンプ19に切換弁を介
して接続して、2つの油圧モータを1組の流体圧モータ
ユニットとして使用してもよい。また、前記ラジアルピ
ストンモータ2のように2台のモータを機械的に連結し
た構造を有し、独立したポートを有する流体圧モータユ
ニットであればどのような構成のものでも良い。また、
前記ラジアルピストンモータ2は図示しない切換弁を備
えており、切換弁を操作することによって、どちらか一
方のピストン群のみに圧油を供給することで、転圧作業
時以外には高走行速度とすることができる。
【0020】次に第2の実施の形態について図4により
説明する。前期第1の実施の形態と同一部分には同一の
符号をつけてある。27は周知の容量比略2:1の大小
二段切換え可能な可変容量型油圧モータであるアキシャ
ル型斜板式のアキシャルピストンモータであり、左右の
転圧輪4に夫々モータ27の出力軸3aが前記実施の形
態と同様に直結されている。左側のアキシャルピストン
モータ27の供給ポート28は油圧ポンプ19の出力側
のポート22と連結されており、排出ポート29は切換
弁30に接続されている。右側のアキシャルピストンモ
ータ27の供給ポート28は切換弁30に接続されてお
り、排出ポート29は油圧ポンプ19の戻り側のポート
23に接続されている。両側のアキシャルピストンモー
タ27の容量を切換える斜板を操作するピストン31は
共に切換弁32を介して油圧源33に接続されている。
切換弁32はデフロック側に切換弁30が操作される
と、常にモータ容量が大容量側となるようにピストン3
1を操作する側に切換えられるようになっている。
【0021】転圧機械は転圧作業時には常にモータ容量
が大容量側とされて低走行速度で運転されており、転圧
作業時以外の時にはモータ容量が小容量側とされて高走
行速度で運転可能となっている。必要に応じて左右両側
の転圧輪をデフロックする場合には、切換弁30を切換
て左側のアキシャルピストンモータ27の排出側のポー
ト29と右側のアキシャルピストンモータ27の供給側
のポート28とを連通し、両側のアキシャルピストンモ
ータ27を直列に連結した回路とし、また切換弁32は
モータ27が常に大容量側に成るように設定され、左右
両側の転圧輪を同一の回転数として差動回転ができない
ように固定した状態として直進を容易としている。ま
た、非デフロック状態で転圧機械の転回動作時には差動
回転を可能とするために切換弁30を切換え、左側のア
キシャルピストンモータ27の排出ポート29を油圧ポ
ンプ19の戻り側のポート23に、右側のアキシャルピ
ストンモータ27の供給ポート28を油圧ポンプ19の
出側のポート22に夫々連通し、両側のアキシャルピス
トンモータ27を並列に連結した回路とし、前記実施の
形態と同様に差動回転を容易としている。
【0022】デフロック側に切換弁30の位置がある場
合には、常に切換弁32はモータ27が大容量となる側
に位置するようにし、直列回路のときにはモータ容量が
100%(低走行速度)とされ、並列回路のときにはモー
タ容量が50%(高走行速度)、または100%に選択可
能とされる。つまり直列回路のときの最高走行速度は並
列回路の高速側の最高走行速度と同一となる。これによ
って油圧ポンプ19からの圧油の流入量が一定の状態で
モータが高速側に設定してあっても並列を直列に切換え
た場合に、直列に連結されたアキシャルピストンモータ
27への圧油の流入量は並列時の略2倍となるが、モー
タ容量も2倍に変更されるので両側のアキシャルピスト
ンモータ27の駆動トルクと走行速度とが変化すること
なく、略一定とすることができ、前記実施の形態に比べ
更に好適である。尚、可変容量型油圧モータとしてアキ
シャルピストンモータ27で説明したが、これに限定さ
れず、他の公知の油圧モータを採用しても良く、例えば
前記第1の実施の形態の2つのピストン群に夫々油圧供
給ポートを有するラジアルピストンモータを用いて、こ
のラジアルピストンモータにモータ容量を大小二段切換
可能な切換弁を設ける等したものでもよい。
【0023】次に図5に示す第3の実施の形態を説明す
る。油圧ポンプ19の出側のポート22には流量を1:
1の比に分流、集流できるフローディバイダ34が接続
されている。フローディバイダ34には常時並列に左右
両側の適当な油圧モータ35が接続され、フローディバ
イダ34によって油圧ポンプ19から油圧モータ35へ
の圧油が等分に分流されている。左右両側の油圧モータ
35の出力軸3bには、前記実施の形態と同様に転圧輪
4が直結されている。フローディバイダ34と左側の油
圧モータ35との回路36とフローディバイダ34と右
側の油圧モータ35との回路37との途中には、両回路
36,37を連通、遮断可能な切換弁38が設けられて
いる。
【0024】非デフロック時には図5に示す切換弁38
の位置により左右両側の油圧モータ35が連通され、左
右の転圧輪4の抵抗に応じて一方の回路から他方の回路
へ圧油が流入し、左右の転圧輪4が別々に駆動されて転
回動作が容易となる。また、デフロック時には、両回路
36,37を遮断する位置に切換弁38が切換えられ、
両側の油圧モータ35に常に等量の圧油が流入し、左右
の駆動輪4を差動回転が固定された同一の回転数で駆動
し両輪に確実に駆動トルクを伝えることができる。ま
た、常にフローディバイダ34を介して油圧ポンプ19
に並列に接続されているため直列と並列の切換が無く、
駆動トルクと走行速度とが変化することが無い。
【0025】尚、第1から第3の実施の形態において、
油圧ポンプの出側のポートを戻り側のポートとし、戻り
側のポートを出側のポートとすれば転圧輪の回転を逆転
できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本願発明では、左右両側の
流体圧モータの直列と並列とを切換える等してデフロッ
クと非デフロックとを切換えたとしても、走行車の走行
速度と駆動トルクとが大きく変化せず、好適である。ま
た、従来のものと同様にデフロック時には左右の駆動輪
が同一回転数となり、走行車の両輪に確実に駆動トルク
を伝えることができ、片輪がスリップして駆動できなく
なるということがない。また、非デフロック時には、左
右駆動輪の抵抗により左右両側の流体圧モータに流れる
圧流体の流量が制御されるようになっているので、左右
両側の駆動輪間での差動回転を自由に行わせて転回が可
能となっている。また、駆動輪を流体圧モータの出力軸
に直結したので構造簡易となり、整備性や走向性能が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】流体圧モータと転圧輪の取付けを示す図であ
る。
【図2】ラジアルピストンモータの断面図である。
【図3】転圧機械の流体圧駆動回路を示す図である。
【図4】第2の実施の形態を示す図である。
【図5】第3の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
2 ラジアルピストンモータ 3 出力軸 4 転圧輪 7 シリンダブロック 8a〜8h ピストン 9 カムリング 10 シリンダ孔 13 第1流体圧モータ(ピストン群) 14 第2流体圧モータ(ピストン群) 16,17,18 ポート 19 油圧ポンプ(流体圧ポンプ) 24、30、38 切換弁 27 アキシャルピストンモータ(可変容量型流体圧モ
ータ) 34 フローディバイダ 35 油圧モータ(流体圧モータ) 36、37 回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右対称に駆動輪を備え、左側の駆動輪
    を駆動する流体圧モータと右側の駆動輪を駆動する流体
    圧モータとが流体圧ポンプに接続されており、左右駆動
    輪を非デフロックとした際の転回作動時には左右両側の
    駆動輪の抵抗に応じて左右両側の流体圧モータへの圧流
    体の流量を制御して左右両側の駆動輪を個別の回転数と
    して、左右両側の駆動輪間で差動回転可能とし、デフロ
    ックの際には、左右両側の駆動輪で差動回転不能となる
    ように左右両側の流体圧モータに等量の圧流体を供給し
    て、左右両側の駆動輪を同一回転数とすることが可能に
    構成された走行車の流体圧駆動回路において、デフロッ
    ク時の最高走行速度が非デフロック時の最高走行速度に
    対して大きく変化しないように構成してあることを特徴
    とする走行車の流体圧駆動回路。
  2. 【請求項2】 流体圧モータは流体圧モータユニットで
    あって、左右両側の駆動輪に、夫々流体圧ポンプと並列
    に接続される第1流体圧モータを設け、かつデフロック
    のときには流体圧ポンプに直列に接続され、非デフロッ
    クのときには並列に接続されるように切替弁を介して接
    続される第2流体圧モータを設け、同じ側の駆動輪に設
    けられる第1流体圧モータと第2流体圧モータとを出力
    軸を共通とする流体圧モータユニットとしたことを特徴
    とする請求項1記載の走行車の流体圧駆動回路。
  3. 【請求項3】 流体圧モータユニットは、出力軸の外周
    に同軸に固定され複数のシリンダ孔が円周方向に等間隔
    に形成されたシリンダブロックと、各シリンダ孔に摺動
    自在に挿入されたピストンと、ピストンの先端が圧接さ
    れる外周に配置されたカムリングとを備えたラジアルピ
    ストンモータであり、ピストンを少なくとも2つのピス
    トン群に分け、各ピストン群に夫々圧流体を給排するポ
    ートを独立して設け、一方のピストン群を第1流体圧モ
    ータとし、他方のピストン群を第2流体圧モータとした
    ことを特徴とする請求項2記載の走行車の流体圧駆動回
    路。
  4. 【請求項4】 流体圧モータは容量比略2:1の大小二
    段切換え可能な可変容量型流体圧モータであり、左右両
    側の駆動輪に夫々設けられ、左側の流体圧モータと右側
    の流体圧モータとを非デフロック時には切換弁を介して
    並列に流体圧ポンプに連結し、デフロック時には切換弁
    を介して直列に連結すると共に左右両側の流体圧モータ
    を大容量側に設定することを特徴とする請求項1記載の
    走行車の流体圧駆動回路。
  5. 【請求項5】 左右両側の流体圧モータへ供給される圧
    流体の流量比を1:1に分流するフローデバイダを介し
    て左右両側の流体圧モータを流体圧ポンプに並列に接続
    し、左右両側の流体圧モータとフローデバイダ間の並列
    に設けられた両回路の途中に両回路を連通、遮断可能な
    切換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の走行車
    の流体圧駆動回路。
  6. 【請求項6】 左右の流体圧モータの出力軸に同じ側の
    駆動輪が直結されていることを特徴とする請求項1から
    5何れか1項記載の走行車の流体圧駆動回路。
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