JP3965674B2 - 走行車の流体圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、左右の駆動輪を夫々駆動する各流体圧モータを流体圧ポンプに対し直列状態に接続する直列接続回路を備えた流体圧駆動の走行車の流体圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の走行車の流体圧回路について本発明を説明した図1、図2を用いて説明する。チャージ回路41、チェック弁42を除いた部分が従来技術である。図1、図2に走行車として示す転圧機械(ロードローラ)1の流体圧(油圧)回路は流体圧ポンプ2と左右両側の駆動輪10,11を夫々駆動可能な左右流体圧モータ12,13と回路切換手段15とから構成されている。走行車1は回路切換手段15によって、転回作動時には、図2に示すように、左右の流体圧モータ12,13が流体圧ポンプ2に対して並列に接続された非デフロック状態に切換えられ、左右の駆動輪10,11間で差動回転を行わせて転向を容易としている。また、軟弱地等でどちらか一方の片輪がスリップした場合には、図1に示すように、左右の流体圧モータ12,13が流体圧ポンプ2に対して直列に接続されたデフロック状態に切換えられ、左右駆動輪10,11の回転数を同一として走行車1の片輪スリップをなくして、スリップ時の脱出を容易にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の走行車において、流体圧ポンプに対して左右の流体圧モータが流体回路的に直列に接続され、流体圧ポンプの一方の流体給排ポートから供給される圧流体が右流体圧モータから左流体圧モータに流れ、左流体圧モータから流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに戻るようになっている場合(図1において矢印方向に圧流体が流れる場合)、走行車が右に転回すると内外輪差のために右流体圧モータの回転数に比べて左流体圧モータの回転数が多くなる。そのため、右流体圧モータへの流量に比べ左流体圧モータの流量も多くならなければならないが、左右の流体圧モータが直列接続されているため左流体圧モータへの圧流体の流量は右流体圧モータへの流量と同じであり、左流体圧モータは回転数に対して圧流体の流入流量が不足し、左流体圧モータのピストンがフルストロークできず、ピストン先端のピストンローラがカムリングのカム面から断続的に離れてカムリングを叩く、いわゆるカム飛びが発生する問題があった。このカム飛びが発生すると異音が生じると共に、流体圧モータ内のピストンローラやカムリング等の寿命が短くなる問題があった。
この発明の課題は、走行車の転回時に生じるピストンローラがカムリングから離れてカムリングを叩くカム飛びを防止できる走行車の流体圧回路を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため本願発明では、左右に駆動輪を備え、左右の駆動輪を夫々駆動する各流体圧モータが流体圧ポンプに接続されており、その流体圧ポンプの一方の流体給排ポートと右流体圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ右主回路と、右流体圧モータの他方の流体ポートと左流体圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ直列接続回路と、左流体圧モータの他方の流体ポートと流体圧ポンプの他方の流体給排ポートとを繋ぐ左主回路とを備えた走行車の流体圧回路において、直列接続回路内の圧力が、一方の流体圧モータの回転数に対してその流体圧モータへの圧流体の流入流量が不足することにより低下すると、圧流体補充ポンプからの補充圧流体をチェック弁を介して直列接続回路へ流す圧流体補充回路を設け、直列接続回路に2位置切換弁を備えた回路切換手段を介在し、2位置切換弁を一方の切換位置としたときに左右流体圧モータを直列接続とする上記直列接続回路が形成され、他方の切換位置としたとき左右流体圧モータを並列接続とする並列接続回路が形成されるように構成し、回路切換手段を第1切換弁と第2切換弁とから構成し、その第1、2切換弁を、非励磁状態ではAポートとPポートとが通じTポートとBポートは閉じており、励磁状態ではPポートとBポートとが通じTポートとAポートは閉じる4ポート2位置切換弁とし、流体圧ポンプの一方の流体給排ポートからの右主回路が途中で2回路に分岐し、その一方の回路が右流体圧モータの一方の流体ポートに接続し、他方の回路が第2切換弁のAポートに接続し、右流体圧モータの他方の流体ポートからの回路が2回路に分岐してその一方の回路が第1切換弁のPポートに、他方の回路が第2切換弁のBポートに夫々接続しており、第1切換弁のAポートが流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第1切換弁のBポートからの回路と第2切換弁のPポートからの回路とが左流体圧モータの一方の流体ポートに接続し、左流体圧モータの他方の流体ポートが流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第1、第2切換弁の夫々のTポートがタンクに接続していることを特徴とする(請求項1)。
【0005】
これによれば、左右流体圧モータが直列に接続された状態で、走行車が転回し内側の駆動輪と外側の駆動輪との間での回転数差により、外側の駆動輪の流体圧モータへの流入流量が回転数に対して少なくなる場合、直列接続回路内の圧力低下により圧流体補充ポンプから補充圧流体が補充され、外輪側の流体圧モータへの流入流量が増加しカム飛びが防止される。
【0006】
また、本願発明は、好適には、圧流体補充回路は、左右主回路にチャージ油を供給するチャージポンプの出力ポートに連繋されたカム飛び防止用のチャージ回路であり、チャージポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体としてのチャージ油を直列接続回路に流すことを特徴とする(請求項2)。
【0007】
また、本願発明は、圧流体補充回路はステアリング回路から分岐しており、ステアリングポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体を直列接続回路に流すことを特徴とする(請求項)。このように、走行車に設けられているチャージポンプやステアリングポンプを圧流体補充回路の圧流体補充ポンプとして共用すると、流体圧補充ポンプを別に設ける必要がなく好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態について図1〜図3に基づいて説明する。走行車として示す転圧機械(ロードローラ)1の走行用の流体圧ポンプ2は、エンジン3の駆動力により両方向流れが可能な可変容量型油圧ポンプ(例えばアキシャル型斜板式の流体圧ポンプ)であり、流体圧ポンプ2の一方の圧流体給排口である圧流体(圧油)の流体給排ポートは吐出側ポート4として、前側の鋼製の転圧輪であるローラ5を駆動する流体圧モータ6の供給ポート7に接続され、流体圧ポンプ2の他方の圧流体給排口である圧流体の流体給排ポートは戻り側ポート8として、流体圧モータ6の排出ポート9に接続されている。また、流体圧ポンプ2には、後側の駆動輪としての左右転圧輪10,11を夫々独立して駆動する左右流体圧モータ12,13が前記ローラ5を駆動する流体圧モータ6と並列に接続されており、左右流体圧モータ12,13間は直列接続回路14により接続され、直列接続回路14に回路切換手段15が介在されている。
【0009】
回路切換手段15は、4ポート2位置切換弁である第1切換弁16と第2切換弁17とから構成されている。第1、第2切換弁16,17は、励磁状態では図1に示すようにBポートとPポートとが通じAポートとTポートとが閉じており、非励磁状態では図2に示すようにAポートとPポートとが通じBポートとTポートとが閉じている。
【0010】
前記左右流体圧モータ12,13は周知のラジアルピストンモータ(カムモータ)であり(例えば特開平2000−225962号や特開平10−141209号等)、その概要を説明すると、図3に示すように、出力軸18とシリンダブロック19と複数のピストン20とカムリング21とから構成されている。シリンダブロック19は出力軸18の外周に同軸に固着されており、出力軸18に対して放射状となるように半径方向外側に向けて開口する複数のシリンダ孔22が円周方向に沿って等間隔に形成されており、各シリンダ孔22には半径方向に摺動自在にピストン20が挿入されている。各ピストン20の先端にはピストンローラ(カム)23が回転自在に設けられている。シリンダブロック19の外周には流体圧モータ12,13のハウジングを兼ねるカムリング21が設けられており、前記ピストンローラ23がカムリング21のカム面24に当接状態で転動するようになっている。カムリング21には、円周方向に所定間隔で流体供給通路25aと排出通路25bとが形成してあり、カム面24を下っていく状態のピストンローラ23に対応したシリンダ孔22に対しては流体供給通路25aが連通し、これによってピストン20が突出方向に移動されてピストンローラ23がカム面24に圧接する反力でシリンダブロック19が回転されて出力軸18を回転させ、反対に、カム面24を上っていく状態のピストンローラ23に対応したシリンダ孔22に対しては排出通路25bが連通し、これによってカム面24によりピストン20が押し戻されるとき、シリンダ孔22から圧流体が排出されるようにしてある。
【0011】
流体圧ポンプ2の吐出側ポート4には、右主回路(右主流路)26が接続されている。右主回路26は、途中で2つの回路27,28に分岐している。一方の回路27は右流体圧モータ13の供給ポート(流体ポート)29に接続されており、他方の回路28は第2切換弁17のAポートに接続されている。右流体圧モータ13の排出ポート(流体ポート)30には回路31が接続され、回路31は途中で2回路32,33に分岐され、回路32は第1切換弁16のPポートに接続され、回路33は第2切換弁17のBポートに接続されている。第1切換弁16のAポートは、回路34を介して左主回路(左主流路)35に接続し、左主回路35によって流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に接続されている。第1切換弁16のBポートからの回路36と第2切換弁17のPポートからの回路37とは途中で合流して左流体圧モータ12の供給ポート(流体ポート)38に接続されている。左流体圧モータ12の排出ポート(流体ポート)39は、左主回路35により流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に接続されている。また、第1切換弁16と第2切換弁17のTポートは夫々タンクに連結されている。
【0012】
前記回路32の途中には、圧流体補充回路としてのカム飛び防止用のチャージ回路41が接続されている。回路41の途中にはチェック弁42が介在している。また、チャージ回路41から分岐した左右主回路26,35用のチャージ回路43は、チャージリリーフ弁44とメインリリーフ弁45とチェック弁46に接続されている。チャージ回路41には、チャージ回路41,43にチャージ油を供給するチャージポンプ47の出力ポート48が接続されており、左右主回路26,35と直列接続回路14が低圧となると、左右主回路26,35にチャージ油を補充可能となっていると共に、回路32にチャージ油を補充圧流体として補充可能となっている。このようにチャージポンプ47は、補充圧流体を供給する圧流体補充ポンプとしても機能する。チャージポンプ47から供給されるチャージ油によるチャージ圧は、流体圧ポンプ2から供給される圧流体の圧力と同圧となるように設定されている。
【0013】
図1に示すように第1切換弁16と第2切換弁17のソレノイドが励磁されて一方の切換位置とすると、PポートとBポートとが通じ、AポートとTポートが閉じ、回路31〜33と第1切換弁16と第2切換弁17と回路36,37とから前記直列接続回路14が形成される。この直列接続回路14によって、転圧機械1に流体圧ポンプ2に対して左右流体圧モータ12,13が直列に接続された直列の流体圧回路(シリーズ回路)が構成される。この直列の流体圧回路が構成された状態では、流体圧ポンプ2から吐出された全圧流体は、右主回路26と回路27を介して右流体圧モータ13に流れ、右流体圧モータ13から回路31を介して回路32,33で流量が夫々1/2に分流されて第1切換弁16のPポートと第2切換弁17のBポートに流入する。第1切換弁16のPポートに流入した1/2量の圧流体はBポートから回路36に流出し、第2切換弁17のBポートに流入した1/2量の圧流体はPポートから回路37に流出し、回路36と回路37を流れる圧流体は途中で合流し、その全圧流体が左流体圧モータ12に流れ、左流体圧モータ12から全圧流体が流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に戻る。このとき、転圧機械1は、左右両側の転圧輪10,11の回転が同一回転数、即ち直進時の差動回転を妨げる状態(デフロック状態)となっており、直進を容易としている。
【0014】
また、図2に示すように第1切換弁16と第2切換弁17のソレノイドが非励磁状態とされて他方の切換位置とすると、PポートとAポートとが通じ、BポートとTポートが閉じ、流体圧ポンプ2に対して左右流体圧モータ12,13が並列に接続された並列接続回路49が形成される。この並列接続回路49によって、流体圧ポンプ2に対して左右流体圧モータ12,13が並列に接続された並列の流体圧回路(パラレル回路)が構成される。この並列の流体圧回路が構成された状態では、流体圧ポンプ2から吐出された全圧流体は、右主回路26から回路27,28に流量が各1/2に分流されて流れ、各1/2量の圧流体は夫々回路27から右流体圧モータ13に、回路28から第2切換弁17のAポートに流入する。右圧流体モータ13に流入した圧流体は回路31,32を介して第1切換弁16のPポートに流れる。第1切換弁16のPポートに流入した1/2量の圧流体はAポートから流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に戻る。また、第2切換弁17のAポートに流入した1/2量の圧流体はPポートから左流体圧モータ12に流れ、左流体圧モータ12から流体圧ポンプ2の戻り側ポート8に戻る。このとき、転圧機械1は、左右両側の転圧輪10,11間で自由に差動回転可能な状態(非デフロック状態)となっており、転回を容易としている。
【0015】
作業者が非デフロック状態とすること無く、デフロック状態で転圧機械1を右折すると、内外輪差のために右流体圧モータ13の回転数に比べて左流体圧モータ12の回転数が多くなるが、左流体圧モータ12への圧流体の流量は右流体圧モータ13の流量と同じであり、左流体圧モータ12は回転数に対して流量が少なくなる。すると、直列接続回路14内の圧力が低下し、その圧力がチャージポンプ47によるチャージ圧より低くなると、チェック弁42が遮断された状態からチャージ圧により開放された状態になり、チャージ回路41を介してチャージポンプ47と回路32とが連通されて、右流体圧モータ13からの圧流体と共にチャージ油が回路32,33と第1切換弁16と第2切換弁17と回路36,37とを流れ、左流体圧モータ12に供給される。これにより、回転数に対して圧流体の流入流量が少ないために左流体圧モータ12のピストン20がフルストロークしないことが防止され、ピストン20がフルストロークすることで、常にピストンローラ23がカム面24に圧接した状態となり、カム飛びが防止される。カム飛びが防止されることで、ピストン20先端がカムリング21を叩くことによる異音が防止され、また、流体圧モータ12,13のピストンローラ23やカムリング21等の寿命が延びる。
【0016】
尚、転圧機械1が左折する場合には、圧流体は先ず右流体圧モータ13に供給されると共に、左流体圧モータ12の回転数に比べて右流体圧モータ13の回転数が多くなり、右流体圧モータ13の回転数に対応する圧流体の流量が、左流体圧モータ12の回転数に対応する流量に対し多量に排出されるために、直列接続回路14内の圧力が上昇するので、左右流体圧モータ12,13の回転数に対する流量が不足せず、左右流体圧モータ12,13でのカム飛びが発生しない。また、転圧機械1が後進する場合は、前記と反対に流体圧ポンプ2の流体給排ポート8から左主回路35を介して左流体圧モータ12に流れ、次に左流体圧モータ12から右流体圧モータ13に流れ、右流体圧モータ13から流体圧ポンプ2の流体給排ポート4に圧流体が流れる。
【0017】
図4は第2の実施の形態であり、流体圧ポンプ2の吐出側ポート4と右流体圧モータ13の供給ポート29を右主回路26で接続し、右流体圧モータ13の排出ポート30と左流体圧モータ12の供給ポート38とを直列接続回路50で接続し、左流体圧モータ12の排出ポート39と流体圧ポンプ2の戻り側ポート8を左主回路35で接続し、直列の流体圧回路のみ転圧機械1に構成したものであり、前記実施の形態と同一部分には同一の符号を付けて説明を省略する。この転圧機械1は、前記実施の形態の左右流体圧モータ12,13を直列接続したものと同様に転回時に一方の流体圧モータへの流量が減少すると、直列接続回路50内の圧力が低下することでチェック弁42が開放されチャージポンプ47によるチャージ圧の作用によってカム飛びが防止される。また、直列接続回路50内の圧力低下の際のチャージポンプ47からのチャージ油の供給により、外輪の回転数に応じて外輪側の流体圧ポンプへの流量が制御され、左右転圧輪10,11間での差動回転が行われる。
【0018】
図5は第3の実施の形態であり、前記実施の形態と同一部分には同一の符号を付けて説明を省略する。これは、チャージポンプ47に換えて、ステアリング回路51のステアリングポンプ52を圧流体補充ポンプとして利用したものである。ステアリング回路51は転圧機械の転回時にローラ5を転舵する周知のものであり、ステアリングポンプ52やステアリングバルブ53やステアリングシリンダ54とリリーフ弁55,56とチェック弁57,58とモータ59とから構成されている。このステアリング回路51のリリーフ弁55,56間の回路60から圧流体補充回路61が分岐して直列接続回路14に接続しており、前記実施の形態のように左右流体圧モータ12,13が直列接続回路14で連結されているとき、一方の流体圧モータへの流量が減少すると、ステアリングポンプ52から供給される補充圧流体がチェック弁62を開放して直列接続回路14へ流れ、流量が減少した流体圧モータに補充圧流体が供給されてカム飛びが防止される。
尚、本願実施の形態ではチャージポンプ47やステアリングポンプ52を圧流体補充ポンプとしたがこれに限定されるものではなく、これとは別に専用の圧流体補充ポンプを設けたり、流量の変動が関係しない走行車の他の流体圧回路のポンプ等を圧流体補充ポンプとして使用しても良い。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、左右駆動輪を夫々駆動する各流体圧モータが流体圧ポンプに直列に繋がれた状態で、右流体圧モータと左流体圧モータとを直列に繋ぐ直列接続回路に、圧流体補充ポンプを備えた圧流体補充回路を接続し、圧流体補充回路に直列接続回路内の圧力の低下により圧流体補充ポンプからの補充圧流体を直列接続回路へ流すチェック弁を設けたので、転回動作が行われたときに、外輪側となる流体圧モータにおいて、回転数に対して流入流量が少なくなった場合、直列接続回路の内圧低下によってチェック弁が開放され圧流体補充ポンプからの補充圧流体が圧流体補充回路を介して直列接続回路を流れ、前記外輪側となる流体圧モータに供給される。これにより、回転数に対応した流入流量が流体圧モータに供給されるので、流体圧モータのピストンが常にフルストロークし、ピストンに設けたピストンローラがカム面に常時圧接するので、カム飛びが抑制され、異音の発生が防止されると共に流体圧モータの寿命が伸びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直列接続回路を形成した回路図である。
【図2】並列接続回路を形成した回路図である。
【図3】流体圧モータの断面図である。
【図4】第2の実施の形態である。
【図5】第3の実施の形態である。
【符号の説明】
1 走行車(転圧機械)
2 流体圧ポンプ
4,8 流体給排ポート
10 左転圧輪(駆動輪)
11 右転圧輪(駆動輪)
12 左流体圧モータ
13 右流体圧モータ
14,50 直列接続回路
15 回路切換手段
16 第1切換弁
17 第2切換弁
26 右主回路
27,28,31,32,33,36,37 回路
29,30,38,39 流体ポート
35 左主回路
41 チャージ回路(圧流体補充回路)
42 チェック弁
47 チャージポンプ(圧流体補充ポンプ)
48 出力ポート
49 並列接続回路
51 ステアリング回路(圧流体補充回路)
52 ステアリングポンプ(圧流体補充ポンプ)

Claims (3)

  1. 左右に駆動輪を備え、左右の駆動輪を夫々駆動する各流体圧モータが流体圧ポンプに接続されており、その流体圧ポンプの一方の流体給排ポートと右流体圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ右主回路と、右流体圧モータの他方の流体ポートと左流体圧モータの一方の流体ポートとを繋ぐ直列接続回路と、左流体圧モータの他方の流体ポートと流体圧ポンプの他方の流体給排ポートとを繋ぐ左主回路とを備えた走行車の流体圧回路において、直列接続回路内の圧力が、一方の流体圧モータの回転数に対してその流体圧モータへの圧流体の流入流量が不足することにより低下すると、圧流体補充ポンプからの補充圧流体をチェック弁を介して直列接続回路へ流す圧流体補充回路を設け、直列接続回路に2位置切換弁を備えた回路切換手段を介在し、2位置切換弁を一方の切換位置としたときに左右流体圧モータを直列接続とする上記直列接続回路が形成され、他方の切換位置としたとき左右流体圧モータを並列接続とする並列接続回路が形成されるように構成し、回路切換手段を第1切換弁と第2切換弁とから構成し、その第1、2切換弁を、非励磁状態ではAポートとPポートとが通じTポートとBポートは閉じており、励磁状態ではPポートとBポートとが通じTポートとAポートは閉じる4ポート2位置切換弁とし、流体圧ポンプの一方の流体給排ポートからの右主回路が途中で2回路に分岐し、その一方の回路が右流体圧モータの一方の流体ポートに接続し、他方の回路が第2切換弁のAポートに接続し、右流体圧モータの他方の流体ポートからの回路が2回路に分岐してその一方の回路が第1切換弁のPポートに、他方の回路が第2切換弁のBポートに夫々接続しており、第1切換弁のAポートが流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第1切換弁のBポートからの回路と第2切換弁のPポートからの回路とが左流体圧モータの一方の流体ポートに接続し、左流体圧モータの他方の流体ポートが流体圧ポンプの他方の流体給排ポートに接続し、第1、第2切換弁の夫々のTポートがタンクに接続していることを特徴とする走行車の流体圧回路。
  2. 圧流体補充回路は、左右主回路にチャージ油を供給するチャージポンプの出力ポートに連繋されたカム飛び防止用のチャージ回路であり、そのチャージポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体としてのチャージ油を直列接続回路に流すことを特徴とする請求項記載の走行車の流体圧回路。
  3. 圧流体補充回路はステアリング回路から分岐しており、ステアリングポンプを圧流体補充ポンプとして、補充圧流体を直列接続回路に流すことを特徴とする請求項1または2記載の走行車の流体圧回路。
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